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2013年1月

2013年1月31日 (木)

【NAMM2013レポート】Friday~2日目

ゴメンナサイ!3日も休んじまった!

ありがたいもんですよ、マーブロをアップしないと「身体を悪くしたのか?」と心配して連絡してくれる友人がいるんですよ。うれしいものです。時差ボケなんて言っていられませんが、何しろNAMMから帰って来て片づけなければならない急ぎのお仕事がたくさんあって…。もちろん毎日更新したかったのですが、どうにも時間がありませんでした。

しかも!NAMMが日曜日に終了して、日本へ帰る日、チョイとおもしろいことが起こってしまったのよ。これで半日損をしちゃった!

というのは、帰りの飛行機は「0:10」にLAを経つANA便。早く納豆食べたいし、余裕をもって早めに朝の9時ごろロサンゼルス空港に着いてみる。さすがに旅慣れているな…オレ。

パスポートとeチケットのバウチャーを差し出してチェックインする。すると、カウンターの女性がeチケットのデータをチェックして驚いていらっしゃる。「なんだろう、もしかしてダブル・ブッキングのミスをしてビジネスに無料でグレード・アップしてくれるのかしらん?ヒヒヒ…。

するとその女性が…「お、お客さま…大変申し訳ございませんが…」

「(来た来た来た!)」

「申し訳ありませんが、お客様の12時の便はお昼ではなくて夜中の12時でいらっしゃいます…」

「ゲ!これから15時間近く待つワケですか?」

これがロンドンなら荷物を預けて、すぐにピカデリー線でウエス・トエンドへ戻ってもう半日ロンドン・タウンを楽しむところなのだが、LAじゃな~。しかたない、空港でマーブロでも書くか…なんて半ばあきらめていると…

「イエ、お客様の便は今日の「零時」の便です。つまり、もう昨日の夜中に出てしまっています…」

「ゲゲゲ????」

これにはマイッタ。ま、確かにチケット・インフォーメーションには「21日の0:10」とある。オイオイ、こんな便あったのかよ~!そりゃ確かに21日の便だけどさ~。今までだってずっとそうだったし、スッカリ昼の12時かと思っていましたよ。そういえば行き先が羽田になってたからな~…というかこの時はじめて羽田着ということも知ったのですよ。

昨日の夜中の12時っていったらマーシャルの連中とワイワイ打ち上げしてましたよ~。で、結局、昼の12時の便に空席がひとつ残っていたのでそこに乗せていただきました。残りモノなので4人掛けの真ん中。でも。777というのは真ん中も2席ずつ分かれているのでそう問題ない。

問題はトイレだよね~。通路側のオジちゃん全然トイレに行かないもんだからマイッタ!みなさんも気をつけてください!

さて、NAMM。2日目の金曜日となり人も増えてきたよ~。

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これが土日になると爆発的に混雑するんだよね~。

 

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あちこちでテレビの取材が行われている。ナタールを説明するのは担当のひとり、ジェイソン。緊張してら!

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さて、我らがケリーさん。今日もFUJIGENさんのブースで大暴れ!
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昨日、1回だけ登板して感じをつかんだのか、スイスイとデモを進める。
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今日はダブル・ヘッダー。土日になるともう騒音でどうにもならないから今のうちにジャンジャン弾いてもらいたい!
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超絶サウンドを聴きつけて次から次へと人が寄って来る!
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英語に「jaw-dropping」という言葉がある。
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文字通り、スゴイものを見て「アゴが落っこちるほどビックリする」時に使う言葉。
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ケリーさんのプレイは、そこにいた世界から集まった人々の頭の中にその言葉を思い浮かばせたにちがいない。あ、もちろん英語圏に人だけね。
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終演後、毎回多くの人から悪者や質問を浴びせられるケリーさんなのであった。ケリーさんも楽しそうだ!

Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

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さて、地下へ行ってる。地下はこれからブレイクしようという新進のメーカーや小さいながら良品を作り続ける老舗ブランド、「オイオイ、これは売れないでしょうよ!」と思わざるを得ないエグイアイデア商品まで、種々雑多なブースが並んでいて、ある意味一番見応えがあったりする。ここに多くの友達がいるので何回か訪れている内に気が付いたのがコレ。

ちょっとした楽器の博物館になっている。個人のコレクションのようだ。

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これはアドルフ・サックスのサキソフォン。サキソフォンはベルギーのこの人が発明したのでサクソフォンなのよ。私が発明していたらシゲソフォンだ。音汚そ~!
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これはメロトロンの原型。
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何だか知らんがフェイセズ(フェイシズ?→この表記問題はいつか論じたいと思っています)関連アイテムのコレクションがあって、1975年のツアー・パンフとスーツケース。

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それにスタッフ・ジャンパー。これ、持ち主がフェイセズのスタッフだったのかな?
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帰り道。会場前のステージでは盛んにライブ演奏が行われていた。何だか知らんが、「Stay With Me」を演ってたよ。偶然かな?いい曲だよね、コレ。こないだポール(ギルバート)もアンコールで演ってた。
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2日目終了!寒!

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(一部敬称略 2013年1月25日ロサンゼルス、アナハイムNAMMショウにて撮影)

2013年1月26日 (土)

【NAMM2013レポート】Thursday~初日 その2

さて、Kelly SIMONZのデモンストレーション。日本を代表するギター・メーカー、FUJIGENのブースで行われた。

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猛烈な弾き倒し!

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離日前からテンションを上げていたケリーさん。そのテンションをそのまま持ち込んで爆発させた。

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曲は「ロンド」をはじめおなじみのケリー・スタンダード。

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今回は歌は一切なく、ケリーさんがステージに上がっている間中ギターのサウンドで埋め尽くされた!

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まさに休符なしの鬼気迫る演奏!

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高いテンションだけでなく、何かを強引につかみ取ろうとする者だけが持つ怖いくらいのハングリーな迫力をまき散らしていた。

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『四季/春』もプレイされた。

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はじめは観客もパラパラだったが、いつの間にか黒山の人だかりに!

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結果、大ウケ!人が少ない(それでも混んでる)初日からこの調子なのだから、爆発的に混雑する週末にはブースがパニック状態になることだろう。

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終演後はたくさんの人が握手やサイン、CDを求めた。ケリーさん会心の笑み!

Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

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そして、初日の夜にはジョン・ボーナムのトリビュートコンサートが開催された。こうしたNAMMの間にしか実現しないスペシャルなコンサートもNAMMの楽しみのひとつだ。

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NAMM会場から車で20分くらいのサンタ・アナというところにあるライブハウスで開催。1,000人をちょっと欠けるくらいのキャパくらいの会場は超満員!むちゃくちゃ空気悪そう!

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ジョン・ボーナムへのトリビュートというくらいだから主役はドラマー。一曲ずつ入れ替わり立ち代わりドラマーが変わる。

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もちろん曲はすべてレッド・ツェッペリン。

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おかまいなしに新旧…というか初期、後期の曲が入り混じって飛び出してくる。

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もうお気づきのことと思うが、ギター・アンプ、ベース・アンプ、ドラム・セットすべてはマーシャルのファミリー・ブランドなのだ。つまりMarshall、NATAL、EDEN。要するにスポンサーということなのね。うれしいね~、こういう光景は大歓迎だ!

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マッドさんかと思った!スミマセン、出演者はこのイベントのウェブ・サイトを参考にしてください。

BONZO BASH NAMM JAM 2013の詳しい情報はこちら⇒NATAL Official Web Site

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ステージ脇に待機しているブライアン・ティッシーを紹介。

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この人「Royal Orleans」を演奏したんだけどエライかっこよかった!

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カーマイン・アピス登場。

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ブライアンはまずはギタリストとしてステージに上がった。

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曲は「Good Times Bad Times」.。ドラマーはもう交替している。何しろ1曲ずつだけだから。エンディングだけで叩いてた人もいた。

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ギター・ソロをキメるブライアン。

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続いて「Heartbrealer」。

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またボーカルの人の声がロバート・プラントによく似てるんだ~。英語がとびっきりうまい!

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ブライアンは真ん中のソロを完コピで披露!

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ジャンジャン変わるドラマー!誰が誰だかサッパリわからん!

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すっかりおいしいところを持っていくブライアン。というのも彼はこのコンサートの発起人なのだ。

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テスラのギタリスト登場。

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スッゲ~、パワフルそうなヤツが出てきた~。もし有名な人だったらごめんなさいね。

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曲は「Celebration Day」。

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予想通りモノスゴイ迫力!

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やっぱりこのあたりの曲は人気があるね。

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ニコ登場!ニコはこの日の昼に会った。会う時はいつも愛想よくハグハグしてくれる。いつもニコニコしていて本当に素敵な人だ。名前がニコだもんね。

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ブライアンがドラムにつく。曲は「Rain Song」。

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ブライアンはちょっと前にホワイトスネイクを脱退してしまった!5月に来日するだけに実に残念!でもNATALは使い続ける。このNATALドラム、海外では驚くべきスピードで評判を得ているようだ。

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転換の間をつなぐカーマインとニコ。ニコは話がとてもうまい。

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この人はスゴかった!アリス・クーパーのドラマー。

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これスティックがブレて写ってるでしょう?

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エレクトリック・イール・ショックのジャイアンみたいにスティックを2本ずつ持ってるの。この人でアリス・クーパーの演奏を是非聞いてみたい!

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アンスラックスのドラマーも登場。

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昔から言われているけど、向こうの人は本当にバスドラが強力だ。力があるとかそういう次元の話しではなくてとにかく重い。相手がボンゾともなれば余計か。

とにかくツェッペリンの人気は衰えることを知らない。イヤ、また、燃え上がってきているかのように見える。実によろしいことだ。ツェッペリン世代のみなさん!自分たちだけで楽しんでいないで若い人たちにもこの魅力を伝えてあげようじゃあ~りませんか!

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つづく

(一部敬称略 2013年1月24日 ロサンゼルス、アナハイムにて撮影)

2013年1月25日 (金)

【NAMM2013レポート】Thursday~初日

ハリウッドがいわゆる「映画の都」になったのは、ご存じの通り年間を通じて雨が少ないからだ。雨が降らないから予定通りロケが進むっていうワケね。

ロンドンほどではないにしても、ロサンゼルスは何回か来ている。何せ最初に来たのは新婚旅行だかんね。これまで一回も雨が降ってるのを見たことがなかった。それがコレよ。このザマ。2013年のNAMMショウは雨から始まったのだった!

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ところが、今、友達からのメールを見ると、彼が11月に来た時はナントは5日間も雨が降りっぱなしだったという…。ホントにおかしくなってるんだね。

でも、そういえばビリー・ワイルダーの『サンセット大通り』にこういうシーンがある。ウィリアム・ホールデン扮する主人公、ジョー・ギリスの独白… 『ロサンゼルスは雨はめったに降らない。一旦、降るとそれはバケツをひっくり返したかのような大雨になる』。私の友人はちょうどそれに当たってしまったの かもしれないね。

ロンドンなら毎日何回も雨が降るので手の施しようがないけど、ロスで雨はやめてもらいたい!出発直前に傘をわざわざスーツケースから取り出したものだからこの思いはよけいだ。

さて、完成したマーシャルのブース。

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入り口にはジムを偲ぶサインが設置されている。BLS仕様だ。

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やっぱりコレだよね~。ホッとするわ~。

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並べられているスタックはすべてJCM800 2203。

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前列にはMGと今回発表された新商品がディスプレイされている。

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真ん中がその新商品。

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これがその新商品のSL-5C。

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スラッシュのシグネチャー・コンボだ。

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2ch。プリ管はECC83 が3本、パワー管にはEL34を1本配した。

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リア・パネルには1W/5Wの切り替えスイッチがついている。

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フットスイッチはチャンネル/リバーブ。

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こちらはカスタム・ショップ商品のピンナップ・シリーズ。限定品。

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母体はClass5のスタック。

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1930年代のアメリカのハリウッド女優がモチーフになっている。

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こちらは試奏室。弾いているのは元グリム・リーパーのギタリストで現在Marshall USAのニック・ボウコット。

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この人だ。前にも書いたことがあったが、この人の写真でちゃんとしているものは1枚もない。

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ブースは当然マーシャル以外のファミリー商品が展示されている。

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Marshall、NATAL、EDENが現在のマーシャル一家だ。

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ズラリとならんだスネア・ドラムの展示。

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ナタールについてはまた詳しく触れるが、元々はパーカッションのブランドだった。

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このカホンがヨーロッパではバカ売れしている。

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へヴィ・デューティなペダル。

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マーシャル50周年を記念して作られたスネア・ドラム。非売品だ。

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Gold Jubileeらしく金ピカ!

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こちらは50周年記念のセット。

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ナタール・ドラムは比較的ハイエンドな商品で、今回のNAMMではSpiritというエントリー・モデルが発表された。それがコレ。

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コレもそう。多くの人が担当者に質問を浴びせていた。

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シン・リジーのブライアン・ダウニーのセット。シン・リジーというとすぐに「ツイン・リード」と相成るが、よく聴くと実はドラムもすごくカッコいいんだよね。

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こちらはユーライア・ヒープ。もともとはリー・カースレイクだったけど(この名前いったい何年ぶりに口にしたかな?覚えてた自分に驚くわ!)、今は ラッセル・ギルブルックという人。アラン・プライスやクリス・バーバー、ヴァン・モリソンらと仕事をしてきたベテラン・ドラマー。トニー・アイオミともいっしょにやっていたので、この名前を聴いたことのある人も多いかもしれない。あ、最近日本に来たっけね、ヒープは。

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お、ボンゾ仕様?!

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ジョン・ヘンリー・ボーナムが使っていたパーカッションはナタール製だった。実はこの晩、マーシャルとナタールがスポンサーの一部となったボーナムのトリビュート・コンサートが開催されたのだ。もちろん行ってきた。この模様はまた追ってレポートする。

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これたはエデンのコーナー。

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ハイエンドのライン。

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こちらは普及品。今回のNAMMで新しい小型コンボが仲間入りした。

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マーシャル・グッズもしっかりと展示されている。フランクフルトと異なり販売はしていないけどね。これらはマーシャルUSAの企画。左端にはマーシャル・フリッジ(冷蔵庫)も見える。

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FUJIGENでのケリーさんのデモンストレーションも大好評だった。これも追ってレポートする。今日はD_Driveは見れなかった!残念!

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私は滅多に有名人の写真を撮ったり、いっしょに写ったりしない。でも、NAMMショウのひとつの醍醐味は有名な海外のアーティストに出くわすことなのはよくわかっている。でもナンカ恥ずかしくてね…。

ところが!コレだけはどうしても我慢できなかった!追いかけて行ってお願いして撮らせていただいた。

チェスター・トンプソン!

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ウェザー・リポートの『ブラック・マーケット』に参加していたり、ジェネシスのサポート・ドラマーとして有名だが、なんといっても70年代のザッ パ・バンドの業績が一番だろう。『One Size Fits All』、『Roxy & Elsewhere』、『Studio Tan』、『You Can't Do That~ vol.2 』等、フランク・ザッパが一番ザッパザッパしていた時代の名作は彼なしでは実現し得なかったであろう…という私のもっとも好きなドラマー。

「フランク・ザッパの大ファンで、あなたがジェネシスにいる時に東京でショウを拝見しました」と激白!「ハハハ、サンキュー」以上!

しっかし、このお方が「Inca Roads」を叩いていたのかと思ったら誰だって興奮しちゃうでしょ?!え、しない?おかしいナァ~。

…ということで初日が終了。これからひと仕事だよ…トホホ。

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(一部敬称略 2013年1月24日ロサンゼルス アナハイムNAMM会場にて撮影)

2013年1月24日 (木)

SCANDALコピーバンド/ヴォーカリストコンテスト vol.3

今、日本でもっともアマチュア・バンドにコピーされているガール・バンド、SCANDAL。

ギターのMAMIちゃんがマーシャル・プレイヤーということもあってマーブロでも応援させてもらっていることはすでに皆さんご承知の通り。オッサン、のめり込んじゃってるのもご存知の通り。いいのですよ、何回も言うけど…。実にいい、SCANDALは。アマチュア・バンドがSCANDALの曲を演奏したくなるのは至極当然のことだと思う。

だから『SCANDALコピーバンド/ヴォーカリストコンテスト』がある。去る2012年12月9日、第3回目の決勝大会が渋谷AXにて開催された。実はこのコンテスト、私、第1回目で審査員を務めさせていただいている。そして、今回は写真撮影とマーブロの取材ということでお邪魔した。

昨年はお休みせざるを得ない事由があって拝見していないのだが(ホントは見たかったのよん!)、今回は第1回目に比べ、参加者の幅も演奏レベルも格段にグレード・アップしていることに驚いた!おそるべし、SCANDAL人気!だってSCANDALをコピーしているバンドだけを集めてコンテストが成立しちゃうんだから。まさに平成の「勝ち抜きエレキ合戦」。世が世なら、ヘタしたら若大将だってエントリーしていたかもしれない。

確か、第1回目の時は東大名から来たバンドたちだけが参加したように記憶しているが、今回は仙台やら隠岐の島やらから参加してくれてにぎやかなことこの上ない。

驚くべきはナント今回の最年少の参加バンドは中学校1年生よ!小学校3年の時からバンドやってたんだって!で、これがどんな演奏かと思いきや、ウマい。年齢の低さなど何のハンデにもなっていない立派な演奏だった。

開演前に各バンドのポートレイトを撮ったんだけど、これも楽しかったナ。いろんなポーズをお願いして、ナニを言ってもケタケタケタケタ笑ってくれる。みんな明るくて、楽しそうで、本当にかわいい!自分も35年ぐらい前はこんなにハツラツとしていたのかナァ~…としきりに思ってしまった。イヤ、私の場合はプログレッシブ・ロックに狂って音楽変態道を一生懸命突き進んでいたな。

さて、アマチュア・バンド・コンテスト…とにかく昔に比べてみなさんうまくなりましたよね~。

私が初めてこの手のコンテストに出場した時、演奏した曲はウィッシュボーン・アッシュだった。「剣をすてろ」ってね。「ギターを捨てろ」ってなヒドイ演奏だった。別の機会では山岸潤史さんや鳴瀬喜博さんに審査していただいたこともあった。妹尾隆一郎さんの時もあったっけ。

大分前にナルチョさんとご一緒した時、この話をした。「エ~、オレなんつってた、その時?」、「イヤ、ワウワウを踏むときリズムが乱れるって」、「イヤ~、ゴメンゴメン!そんな生意気なこと言えたもんじゃないよね~!」と大笑い。

今にして思うとコンテストに出てどうしようってんだろうね?プロになりたかったんだろうナァ~。ずいぶん金も時間もかけたもんナァ~。

その頃はヴァン・ヘイレンがちょうどデビューした時分で、みんな♪ティラリティラリに夢中になっていた。「ライトハンド奏法」なんて立派なお名前がなかったから。でもまだディープ・パープルは結構定番だったな。一方では「一触即発」だとかマキOZの曲、珍しいところではサディスティック・ミカ・バンドの「嘉永●●年」で出場するバンドがいたもんね。高校生がこんな曲を演っていたんだから昔の人はエライ。RCサクセション大ブレイク前々夜の頃だ。まだいい時代だった。

当時はうまいバンドはケタ違いにウマくてカッコよくて、ヘタなバンドはチューニングすらできていなかった。ヒドイ時にはチューニングが合っていさえすればマシな大会もあった。

若い読者のみなさん、「チューニングもできないの?」って笑っちゃいけませんぜ。当時はチューナーというものが高価で、普通は買えなかったんです。というよりは、必要なかった。みんな500円で音叉を買ってきて、どこかに当てては音叉の端っこを耳に突っ込んで5弦の5フレットのハーモニクスをそれに合わせていたんですよ。それがひとつの耳のトレーニングだった。

だいたいね、この頃はドラムがしっかりしていて、ギターのチューニングが合ってて、ボーカルがウマければなんとかなった。この条件さえ満たしていれば予選を突破することができたコンテストも多かった。

ひとつ不思議なことがあって、昔は洋楽のコピーって絶対にボーカルが鬼門だったんですよ。つまり、西洋人のようなキーで歌えるヤツってまったくと言っていいくらいいなかった。要するにイアン・ギランやロバート・プラントね。パープルとかツェッペリンの曲を演りたくてもボーカルがダメだった。高校の文化祭なんかでは「Rock'n'Roll」をオクターブ下で歌ってるヤツなんかいたもんね。でも最近はどうだろう?平気で「Burn」とか演奏できるようになったでしょ?これって食べ物のせいなのかな?ますます西洋人化が進んでるってこと?

とにかく最近のマチュア・バンドはうまくなった。まず、みんな歌やコーラスがすこぶる上達した。これはおそらくカラオケのおかげだろう。それからギターのチューニングが正確になった。これは何といっても安価で優秀なチューナーが普及したせいに他ならない。いまだに音叉しかなかったらまずこうはいかないだろう。

さらにドラムがうまくなった。この理由はわからない。8ビートのような西洋のリズムが日本人のDNAに組み込まれ出したのかもしれない。コンテストに出るような子たちのご両親はもう完全にロック世代なのだから。

もうひとつうまくなった…というよりうまく聞こえる理由がある。それは、コピーの対象となる音楽の器楽演奏レベルが著しく低くなったことだ。だって考えてもごらんなさい。我々が子供の頃はギター始めるとコピーの対象がいきなりリッチー・ブラックモアやジェフ・ベックだったんですよ!できるワケないじゃん!もちろん譜面なんてありゃしない。TABなんてこの世に存在していなかったんだから!

それでもカセット・テープが擦り切れるほど聴いて聴いて1音ずつコピーしたものだ。「耳コピ」なんて言葉もなかった。コピーはコピー。耳でなければできない仕事だ。

今はギター・リフもソロもない。思いっきりギターを歪ませてジャカジャカやるだけになってしまった。しかも、どんな曲でも譜面が出ていて気軽にバンドをやるにゃ楽かもしれない。音楽というものは誰でも簡単に楽しめることも重要なことであることは理解している。

でもね、ギターに限って言えば、今の若い人たちのやっていることを見ると、ロック・ギターの一番おいしいところを切り捨ててしまってるようにしか思えない。これがマグロだったら大変だよ。天然マグロの大トロ(ギター・ソロ)と中トロ(ギター・リフ)をまとめてゴミ箱に入れているようなものなんだから!みんなトロのおいしさを知らずにスーパーの売れ残ったタイム・サービスの赤身ばかりをおいしいおいしいと言って食べているようなもんだ。

それに昔の音楽は発展性があった。60~70年代のバンドが好きになるとそのバンドのルーツを追いかけてドンドン音楽の幅が広がったものだ。ブルース・ロックがお気に入りならブルース地獄に、プログレが好きならジャズ地獄かクラシック地獄に…。今の音楽は「J-POP」なんて呼べば聴こえはいいけど、それだけで凝り固まってしまってまったく発展性がない。ルールを少しさかのぼったとしてもまったくオリジナルだけが持つすごさにたどり着くことはできない。

これは若い人たちのせいじゃない。黄金期のロックやロック・ギターのカッコよさを教えない大人が悪い。だからロックの黄金期を知っている年配の方々はみんなで教えてあげなければいけない。パープルやツェッペリンの魅力(個人的にはザッパ!)を知らずして死んでいく人生なんてあまりにもかわいそうでしょ?映画でいえば『七人の侍』を見ずして死んでいくようなもんだ。

ちなみに黒澤明は『七人の侍』の脚本制作で行き詰った時、トルストイの『戦争と平和』を参考にしたという。つまり温故知新だ。温故知新こそ今の音楽に必要なものであると確信している。また同じこと言ってる~、とお思いかもしれないが、何度でも書く。

いかん、いかん、またやっちまった!アメリカにまで来てこんなにグダグダ書くつもりじゃなかったんだけど…(現在NAMMショウで来たロサンゼルスのホテルでコレを書いてます)。

とにかくSCANDAL!SCANDALのコピーは楽しいと思うよ。まず曲がいい。歌詞の語感と曲が美しくマッチしている。それにコムズカシイ技術を必要としない。これは前述と矛盾しているように見えるかもしれないが、そうではない。こうしてキチットしたアンサンブルにおいては中途半端なソロなどかえって曲を台無しにしてしまう。このあたりの要素が絶妙に混ざっているのがSCANDALだ。つまり音楽的によく練らているということだ。あえて言うならば歌謡曲のクォリティの高さとロックのスリルがいい塩梅に混ざり合っているのだ。だから好きなのよん!

前置き以上!

さて、当日はまず、エントリーした510組(!)の中から予選を勝ち残った11組のファイナリストが演奏した。詳細は後で紹介する専門ウェブサイトを見て欲しい。

彼女たちの(男性の出場はひとりだけ!)演奏を見る(撮る)前に、ひと組ずつポートレイトを撮ったでしょう?たったそれだけの事前のふれあいなんだけど、いざステージに上がって演奏をしているところを見ると、すごく親近感が沸いてしまって、どの組も熱心に応援してしまった!いいオヤジだなオレも…。

そして、全ファイナリストの演奏終了後、お待ちかねのSCANDALの演奏が始まった。

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MAMIちゃんはいつもの愛用のDSL50と1960AX。

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こんなこと言ったら怒られちゃうけど、「さすが!」の演奏であっという間に会場は大いに盛り上がった!

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短時間ながらSCANDALエキスが十分に詰め込まれた演奏で楽しかった~。

3月3日の大阪城ホールのチケットはとっくに完売!SCANDALの勢いは誰にも止められない!

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そして、いよいよドキドキの結果発表!

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彼女たちが注目の中学校1年生のバンド、Chee bur。

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小型のMAMIちゃんゆえに「コマミ、コマミ」とよばれていたギターの瑞歩ちゃんがMAMI賞をゲット!

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MAMIちゃんから贈られたMG10CF。

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終演後楽屋で記念撮影!うれしそう!何しろみんな開演前もチョットでもSCANDALのメンバーの姿が見えただけで天地がひっくり返るほどの大騒ぎなんだから!これはうれしいでしょう。

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そして、優勝はこのDOLLさん。真ん中のボーカルの七海ちゃんはHARUNA賞も同時受賞したんだけど、圧倒的な歌唱力だった。ポートレイトを撮っていた時はおとなしくしていて想像だにしなかったんだけど、もうね、マイクを握った瞬間からものすごい存在感で、完全にステージの華になっていた。こういう人っているんだよね~。もちろん、声量も音程もバッチリ。バックもしっかりした演奏をきかせてくれた。

DOLLはSCANDAL主催のイベントにて上演する権利をゲットした。

朝、早くから現場に入ってずっと写真を撮っていたけど、楽しかったナァ~。あっという間の一日だった。オレもまたバンドやろうかな…。

がんばれ、若人!目指すはSCANDAL!いい音楽を聴けよ!アンプはマーシャルだゾ!

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SCANDALの詳しい情報はコチラ⇒SCANDAL Official website

SCANDALコピーバンド/ヴォーカリストコンテストの詳しい情報はコチラ⇒teena

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(一部敬称略 2012年12月9日 渋谷AXにて撮影)

2013年1月23日 (水)

【NAMM2013レポート】ただ今準備中!

はたして日本で一番早い「NAMMレポート」となるか?!

…ということで明後日から始まるNAMMショウのレポート第一弾をお送りする。

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まだエントランスのロビーもひっそり…。

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NAMMへ来るのは久しぶり。5年ぶりぐらいかな?

このすぐ左隣はディズニー・ランドなんだけど、以前に比べてホテルやらレストランやらがメチャクチャ増えていて驚いた。

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このNAMM会場の真ん前のステージも今年からだそうだ。以前はただの道路だった。

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中に入る。会場のちょうど真ん中あたりにマーシャルのブースがある。

ゾロリと積み上げられた展示品たち。

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フランクフルト同様に1年おきにディスプレイのデザインが変更される。今年は2年目なので前年と同じレイアウトだ。私は昨年の様子を知らないので楽しみだ。

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ここのブースにはマーシャルとドラムのナタールが展示される。エデンはとなり。

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マーシャルのコーナー、のんびり設営中!

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ブースの責任者、Marshall USAのライアン・ローズ(Ryan Rhodes)。まず、名前がカッコいい!ギターうまそう!って実際ものすごくうまくて、かつてはAVTのデモCDで素晴らしいプレイを披露してくれた。

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なんかノンビリしてるんだよナァ~。

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巨大なロゴの看板を取り付ける。

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こういう作業も「ま、こんなもんか?」的で実にイージーでいい感じ!

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ミーティング・ルーム。表札には「Marshall UK」と「Marshall US」とある。会期中一コマの空きもなくたくさんのミーティングが実施されるのだ。

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遠くから見ても目立つ!

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ユニオン・ジャックの背中はマー本などでもおなじみのジョナサン・エラリー社長。

今回発表される新商品を見せてもらったが、とてもいい感じ!これも日本で一番早くレポしたいと思っている。

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今回は日本からKelly SIMONZやD_Driveがデモンストレーターとして参加するのでとても楽しみだ。当然マーブロでもレポートするつもりなのでお楽しみに!

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木曜日から日曜日までもうイヤになるほどたくさんの人でゴッタ返すのだ。音もスゴくてね~、耳栓は必須。
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つづく

(一部敬称略 2013年1月22日現地時間 ロサンゼルス・アナハイムNAMM会場にて撮影)

2013年1月22日 (火)

関雅樹のギター~日英パブ考

イギリスに行った時の楽しみのひとつに「パブ巡礼」がある。といっても決して大ゲサなものではではなく、地元で地元の人たちに囲まれて地元のエールをグビっと流し込むだけだ。

しかし、これが場所場所でいろんなお店やエールがあってとても楽しい。たいていは1パイント(pint:568ml)単位で注文するので、ま、そうたくさん飲めるワケでもないんだけどね。お腹が張っちゃうし、トイレから離れられなくなっちゃう。2杯までが無難においしい、というところだろう。

イギリスの連中に訊けば、もともとこのパブなるものは、もともと狭い家に友達を連れてくることができないので、仕事帰りに仲間と「チョイとイッパイ引っかけよう」というものらしい。さらに、街が運営している、なんだっけな…「ナントカクラブ」っていうのがあって、仲間が集まってパブよりも安く飲める施設もある。

ロンドンの中心部などでは、昼間っから満員のパブも珍しくないが、夕方になるとものすごい混雑となる。客のほとんどが男性だ。男女のカップルも珍しくはない。地方に行けば女性だけで来ているケースもよく見かけるが(Mom's night outってヤツかな?)、女性ひとりっていうのはほとんど見たことないような気がするな…。

で、パブでビールだけを1杯飲んで家に帰って家族と食事をする。ドップリ飲む人もいるが、たいていはサラリとうがい程度にしておく。すると500円もかからないで上等なエールが飲めて、仕事場で溜めた一日のウサを友達と晴らすことができるという仕組みだ。晩酌する人はあまりいないように聞く。

いいシステムなんだけど、通勤時間のことなんかを考えると日本じゃムリだろうね。

連中は1パイントのエールを1時間ぐらいかけてチビチビ飲む。でも、元々キンキンに冷えているものでもないから、さめてもそう味は変わらないし、炭酸の状態もひどくはならない。私はグビっといっちゃうけどね。

そして、週末となると生バンドが入る店がたくさんある。このパブでの生演奏というのもイギリスの音楽文化のひとつではなかろうか。

1966年頃に発売された1974や1958というコンボはパブの演奏を考慮して設計されたということを聴いたことがあるし、実際「パブ・ロック」なんて言葉もあるぐらいだからね。

山本恭司さんはロンドン在住時代、スティーブ・マリオットがパブで演奏しているのを観たとおっしゃっていたが、実にうらやましい。

もちろんこんなケースは特別で、普通は地元のバンド、いわゆるハコバンが登場して、みんながよく知っている名曲を無難にお送りする。お客さんはみんな英語がウマいから当然合唱となる。乗れば踊る。演奏している方も実に楽しそうだ。音楽とともに週末の夜を楽しむ。これがイギリスのパブだ。

そういう光景を目の当たりにするたびに、欧米の人は本当に音楽と生活していることを感じる。楽しみ方を知っているっていえばいいのかな?すべての行動に音楽が絡んでいるっていうのかな?

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今日は都内のパブからお送りする。アイリッシュ・パブの老舗で、しょっちゅうライブをやっている本格派だ。
出演はMackie's Band。

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ギターは関雅樹。以前のブログにも登場してもらっている森園勝敏のお弟子さんだ。といっても、関ちゃんは完全にジャズ畑の人で、森さんとはスタイルが全く違う。

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関ちゃんは車に乗りながらいつも『Nefertiti』とか『Miles Smiles』なんかを聴いているタイプの人だが、こうしてロック系の仕事もさかんにこなしている。また、「Arm Up Guitar School」というギター教室を開講しており、たくさんの生徒さんを抱えている。氏はアンプなどのメンテナンスも得意なので、このスクールに行けば機材の知識も身につくというワケだ。

この日は恵比寿のアイリッシュ・パブでの演奏だ。

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普段は思い切りのいい、アグレッシブにしてスペイシーなギターを弾いているが、まさかこんな場でそんなギターは弾けまい。

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ソロにバッキングに、ボーカルのマッキーさんを完璧にサポートするギター・プレイに徹する。

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アンプはすべてマーシャル。愛用の1987Xのコンボ、2187Xをメインに2204(白)曲によって使い分けている。

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関ちゃんはマーシャルをよく「振り幅の大きなアンプ」と形容する。つまり、ギンギンのハード・ロックやメタルの用途だけでなく、使い方によってはどんな音楽にもマッチするということ。すなわちマーシャル・クリーンの信奉者だ。

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mackie(マッキー)こと川上真樹

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ベースはのまぐちひろし

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ドラムは八木一美
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レパートリーは主にアメリカン・ロック。イーグルスとかそういうのね。

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元来、外国の方の来客が多い店なので、こうしたライブが盛り上がる。しかも、この日はマッキーさんの誕生祝いということもあって、盛り上がりようはいつもより激しかった。

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休憩時間にパチリ。

日本も気軽にイッパイできて、いい演奏が聞けるようなパブ文化が浸透するといいね。

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関雅樹やArm Up Guitar Schoolの詳しい情報はコチラ⇒Seki's Web
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(一部敬称略 2012年10月12日 恵比寿What The Dickens!にて撮影)

2013年1月21日 (月)

樋口宗孝追悼ライブ vol.4 EVERLASTING MUNETAKA HIGUCHI 2012 5th MEMORIAL~LOUDNESS編

樋口宗孝追悼ライブの第4弾。

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一度きりの再結成したSLYに続いて登場したのはLAZY。

ゴージャスでハードなサウンドに乗って絶唱する影山さんが圧巻だった!

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そして、いよいよLOUDNESSの登場だ!

オープニング曲は「LOUDNESS」。

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揺るぐことのない王者としての風格!

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世界がうらやむタッカンのギター・サウンドはもちろん健在!

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名器JMP-1とRoger Mayerのパワー・アンプそして1960から繰り出される芳醇なサウンドは何人も否定しえない極上のサウンドだ。

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いくらマネをしようとも絶対にマネのできない理由は使い手が高崎晃だからなのだ!

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再登場の二井原実。

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山下昌良

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鈴木政行

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やはり、タッカンのギター・サウンド、二井原実のヴォイス、強靭なリズム隊…

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そして、世界を魅了し続ける名曲の数々との融合による核爆発がLOUDNESSなのだ!
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後半にはシンボルのライジング・サンのバック・ドロップが現れますます会場が盛り上がる!

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「In the Mirror」、「Crazy Night」、「Crazy Doctor」、「S.D.I.」等、代表曲が次々と繰り出される。

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やはり、大盟友の追悼演奏ということもあり、他のライブとは趣を異にした熱のこもった演奏で、満員の観客も感動の嵐に包まれた。

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世界に誇るバンドの名ドラマーの偉業を称えるために、今後も大きく発展してもらいたい日本を代表するイベントだ。

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LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS -Official Website-
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(一部敬称略 2012年12月2日 ZEPP Tokyoにて撮影)

樋口宗孝追悼ライブ vol 4 EVERLASTING MUNETAKA HIGUCHI 2012 5th MEMORIAL~SLY編

第4回目を迎えた樋口宗孝追悼ライブ『EVERLASTING MUNETAKA HIGUI』。今回も日本が誇る大ドラマーを偲んでたくさんのファンが駆けつけた。

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今回はもちろんのLOUDNESSの他、LAZY、そして一日だけ再結成したSLYが登場した!

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二井原実

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石原SHARA慎一郎
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寺沢功一
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そして…樋口宗孝。
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樋口さんは音源と映像で参加した。それでも恐ろしほどの存在感!

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それにしてもSLYは何というゴージャスなメンツだったのだろう!

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1998年に活動を停止して以来だから、14年ぶりの登場となった。
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1994~1998年とたった5年に満たない短い期間の活動であったSLY。楽屋でも話しが出ていたが、残念ながら当時は時代が追い付かなかった。追い付かなかった、もしくは遅かったのかもしれない。それはわからないが、時の大衆と迎合しなければ、どんなに偉大なミュージシャンの素晴らしい所業であっても時代を味方につけなければならない…ということは明らかだ。
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しかし、今、こうしてSLYを見てみると、時代に流されない音楽は決して朽ち果てることがないことがよくわかる。まさにEverlastingなのだ!

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どの曲もどの演奏もあまりに素晴らしい!私は残念ながらオリジナルの4人の演奏を生で聴いたことはなかった。樋口さんの音源を使ってこの迫力なのだから恐れ入る。普段はドンシャリだの配信だの最新テクノロジーのことを手放しで喜んだりはしない私だが、こういうことは大歓迎だ。

そういえばZappa Plays Zappaでお父さんの映像と共演したドゥイージルもそのいい例だ。あの場合は映像のお父さんのソロに合わせて人間がバッキングをしていた。結果としては同じことか。

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とにかく樋口さんご健在なる頃のSLYの実際の演奏を聴いてみたかった!大変な後悔だ。
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EARTHSHAKER、mintmints、SMC、さまざまなイベントと、SHARAさんには多くの取材の機会を与えて頂いているマーブロだが、何となくこのSLYのSHARAさんはいつもと違う雰囲気があった。
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でも、機材はいつもと同じマーシャルだ。JVM410H。

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MF400B。

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そして足元のようす。TONEBENDERが目立つナァ。
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もちろん同じ機材だし弾き手も同じなので音像はいつもと変わらないのだが、どうもいつもよりハードでエッジが利いているように私には響いた。

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これもSLYというドハードな世界が作り出す空気感によるものなのだろう。快感だ~!
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低音部隊もすさまじい演奏!

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てらちんもmintmintsや『Classic Rock Jam』などのイベントで数多くマーブロにご登場いただいているが、こちらもナ~ンとなくいつもと違う雰囲気…。
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やはり、プレイといい、音といい、アクションといい、渾身のパフォーマンスだった。もちろんいつも渾身ですけどね。じゃ、いつもと同じじゃんか!っていわれりとチョット違う…って感じ。
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みんな久々のSLYということに加え、もちろん樋口さんへの追悼の気持ちを存分に込めたのであろう。
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ステージでは久しぶりの共演をよろこぶ姿も…。
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これ本番中よ!ステージの上!
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てらちんとも…
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固い握手とハグハグで旧交をあたためた。
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それにしてもすさまじい演奏!
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何しろスケールがデカい!
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持ち時間内に演奏された7曲はすべてアルバム『$£¥』から選ばれた。
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ソロを取ってはいつもより弾きまくりハジけまくりだったSHARAさん。
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あ、いつものSHARAさん!
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後半の暴れまくりようが尋常ではなかったてらちん!
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ハード・ロック・ベーシストの最高峰であることを十分に示して見せてくれたステージだった!

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SLYのメンバーの詳しい情報はコチラ

●石原SHARA慎一郎⇒石原"SHARA"慎一郎 official website

●二井原実⇒The Official Website

●寺沢功一⇒Dancing Finger

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緊張感みなぎるスゴイ演奏だった!またやって欲しいなぁ~。

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あ、SHARAさん、思いっきりタイミングずれた!
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(一部敬称略 2012年12月2日 ZEPP Tokyoにて撮影)

2013年1月17日 (木)

D_Drive~GANGLION レコ発主催LIVE "Center of the truth vol.4"

マーブロに登場するたびに「今、ノリにノッてる」って書き出しばっかりなんだよね、D_Driveさんは!

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でも、書かざるを得ない。ノッてるバンドしか持ち合わせない得体のしれないものすごいエネルギーや勢いを感じさせてくれるからだ。

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すでに東京でのワンマン・ライブも成功させ、上京するたびに確実に動員数が上がっているのも手に取るようにわかる。

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今日も2本のギターが暴れまくる!

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ギターのSeiji。

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東京では初お目見えのSeijiの新兵器、JCM2000 DSL100EC。懐かしいナァ~。大分前に特注した50台限定のDSL。ECフレット・クロスにゴールド・スモール・ロゴ。レヴァント・カバリングにゴールド・パイピングまで施したビンテージ仕様。

並行してやはり50台限定でLCフレットのバージョン、DSL100LCもリリースした。双方すぐに完売した。

楽しかったナ~、この企画を考えていた頃は。それにしても回りまわって50台の内の1台がSeijiさんの手元に転がり込んでくるところはメルヘンだにゃ~。まるでジムのシリアル#1(マー本内コラム参照)の物語のようだ。

フレット・クロスのガラは異なるが愛用の1960AXのゴールド・パイピングと美しくマッチしている。

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ギターのYuki。

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Yukiちゃんはいつもの愛器JCM2000 TSL100に1960Aだ。

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ベースはShimataro。





5. Russian Roulette

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ドラムはChiiko。

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Chiikoちゃんはドラムの他に「おもしろ」を担当。「おもしろ担当」はSeijiさんの名言だが、Seijiさんもかなりの「おもしろ」だ。

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今日のD_Driveはお仲間のGANGLIONのレコ発イベントでの登場だ。総勢4バンドの出演ということで、演奏時間はそう長くはないが、充実した爆走パフォーマンスだった。

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1曲目は「Hyper Driving High」。

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お客さんもようくわかっていて、もう最初っからギンギンに盛り上がっちゃう!

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2曲目には「M16」。

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ここのライブハウスのこけら落しはSHOW-YAだった(恵子さんが「杮(こけら)」という字は「柿(かき)」という字と違う!と説明してくれたっけ)。その時以来、ここで撮影した。あらかじめこのハコにはプレス・ピット、つまり前柵がないことがわかっていたので、Seijiさんに頼んで上手のステージ直前に小さな撮影用のスペースを確保してもらった。だから今日の写真はすべて完全に定位置から撮ったものだ。アングルはひとつだけ…ということね。

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そりゃ本当は自由にいろんな角度から撮影したいけど、物理的にムリ。でも、ナントカ伸びたり縮んだりしてこれだけ撮った。ところが!何と自分の位置からはChiikoちゃんがSeijiさんの影に入ってしまって、まったくの死角であることがわかった!マズイ!今日はChiikoちゃんの写真はなしか!…というワケにもいかない。

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で、Seijiさんがチョコッと移動した瞬間に撮ったのがこれらのChiikoちゃんの姿。でも、「今だ!」と絶好のシャッター・チャンスが訪れてもすぐにSeijiさんが定位置に戻ってきてしまう。手で「どいて、どいて」とSeijiさんにサインを送っても演奏に集中しているので当然そんなことに気が付かない!

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そのようすに気づいたChiikoちゃんと目が合って演奏中に大爆笑!というシーンでございました。もちろん、爆笑しようがChiikoちゃんのプレイは大完璧!

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3曲目は「Cassis Orange」。

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時間がないのでツメツメのセットリストだがこなれた演奏で聴いていて気持ちがいい!

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ここぞとばかりにめくるめくテクニックを披露するShimataro!教則DVDも大好評だ!

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4曲目は「Among the Distraction」だよん。

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「ロシアン・ルーレットォッ!」

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〆は「Screw Driver」。

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やっぱ6曲じゃものたりないね。また東京でワンマンやって欲しいワァ、ねぇSeijiさん!

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さて、こちらは2月27日発売のDVD『D_DRIVE LIVE IN TOKYO』。Shige Blogでもレポートしている2012年8月5日の初の東京でのワンマン・ライブを収録している。

ジャケットがいいね~!写真がいいわ~。この時ね、プレス・ピットでハラ痛くなっちゃってサ~。あれにはマイッタ。

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さらに!来週…早いナァ、もう来週かッ?!

SeijiさんとYukiちゃんがNAMMショウのFUJIGEN社のブースでデモ演奏を披露する!1月24~27日、場所はカリフォルニアはアナハイムのコンベンション・センターNAMM会場。Kelly SIMONZ氏も出演する。ディズニー・ランドのすぐ隣だから場所はわかりやすい。近くにお寄りの際にはぜひ覗いてくださいね!みんながんばれ!

「がんばれ」と「さくら」だけじゃなくて、日本にはこうやってギターをちゃんと聞かせる音楽があるんだゾ!と世界に教えてやっておくんなせぇ!

マーシャル・ブログにて詳細レポート予定。

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D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

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(一部敬称略 2012年12月1日渋谷Rexにて撮影)

2013年1月16日 (水)

LMFAO Redfoo & The Party Rock Crew

私はすこぶる運動神経が鈍い。それでも幼いころはご多聞にもれず「大きくなったら野球選手になりたい」などと思ったこともあったように記憶している。子供の考えることは恐ろしい…。

映画に夢中になり、ロックにのめり込み、ギターを手放さなくなった頃からは、運動らしい運動などしたことがない。その頃になれば運動神経が鈍いことも十分にわかってくるし、その分動いても無駄だから余計に身体を動かさなくなる。いよいよ運動から遠ざかってしまうようになった。指はみるみるうちに速く動くようになったけどね…ナンチャッテ。

でも、楽器がウマイ人って運動神経が発達している人が多いんよね。日本のジミヘン、中野のシゲさんなんか器械体操の国体選手だ。 そして、ダンスがウマイ人は運動神経がいいに決まっている。運動神経が鈍ければ、♪ダンスはうまく踊れない…ってか?私のことだ。

『サタディ・ナイト・フィーバー』が日本で公開されたのは1978年。ものすごく流行った。猫も杓子も「デスコ、デスコ」って大騒ぎしてた。アレ以降このディスコティック文化が若者の間にすっかり定着したように記憶している。私は高校の頃で、おませな子たちは学校にバレないようにセッセと新宿あたりに通っていたようだった。

私は、そんなロック・バカのギター小僧だったのでまったく興味はなかった。それでもナンカの機会にCHICの「おしゃれフリーク」を弾かなければならなくて、どんなに一生懸命カッティングをしてもホンモノに似ても似つかなかった…そりゃそうだ、相手はナイル・ロジャースだもんね。いずれにしても自分の演るべき音楽でないことはよくわかっていた。

とにかく私はディスコというものにトンと興味がなく、ウシャコダのシングル『愛の水中殺』のB面の「田舎デスコ」で十分だったね。そういえば、天中殺っていうのも流行ったよね~。もちろんこのA面曲のタイトルは松坂慶子の「愛の水中花」のパロディ。レガエ調(昔は「レガエ」って言ってた)のウシャコダらしいコミカルな曲だ。藤井さんもメッチャお若い!

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で、このシングル盤の袋に入れてあったのはこの頃の週刊ポストの巻末カラー・ページのスクラップ。確か、「今年ブレイクする(当時この表現はなかったが…)バンドたち」みたいな記事で、このウシャコダの裏のページにはダディ竹千代と東京おとぼけキャッツが出ている。当時の日本のロック界には本当にいいバンドがたくさんいたもので、4つの個性的なグループが紹介されていた。ひとつは子供ばんどだったような気がする。

そしてもうひとつは、なぞなぞ商会だった。スクラップは残っていないが、「尾張名古屋は芸どころ。名古屋からすごいバンドがデビューした」という書き出しの記事と写真がとても印象的だった。写真には遠藤豆千代さんを先頭に各メンバーがあのすさまじい格好で写っており、「こりゃ絶対に観に行かないと!」と、その記事を見て心に決めたものだった。あのページも保存しておけばよかったな…。

交通網が発達し、今は簡単に「ツアー」と称してみなさん日本国中気軽に楽旅にお出かけなさるが、昔は大変だった。地元や近場以外で演奏するといったら、もうかなり名が通っているのが普通だったからね。何しろ地元以外では十分に宣伝する手段がなかったからね。ファンがひとりもいない土地へ乗り込んだってお客さんなんか来るワケないんだから。その点、今はスゴイ。

それで、なぞなぞ商会が東京にやって来るというのですかさず屋根裏に観に行った(今の屋根裏じゃないよ)。初上京コンサートよ。今でもその時に録音したテープを大事に保管している。

このスクラップのウシャコダの写真はその渋谷の屋根裏で撮られたもの。なつかしいナァ。奥に見える菅野さんのギターのサインは確かマディ・ウォーターズからもらった…って言っていた気がする…いい時代だ。この当時、屋根裏でもっとも集客力のあるバンドはRCサクセションとパンタ&HALとスタッフの方が言っていたのを思い出す…いい時代だ。

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さて、強引にウシャコダの話しもさせていただいたので本題に戻るか。ただ自分のディスコ体験に触れてるだけなのにエライすんまへん。それで言いたかったのは、高校の時、「どうしても一緒に行ってくれ」と友達に頼まれて新宿の「USA」っていうディスコに行った。やっぱダメだったな。そりゃそうでしょ、ダンスにてんで興味がないんだから。まるで、白木葉子に強引に連れてこられた矢吹丈みたいだった。あれはゴーゴー喫茶かな?

それから、だいぶ経って、もう1回だけどっかの「ブルーなんとか」っていうディスコに連れて行かれたような気がするな。

そして、まさか3回目がめぐってくるとは思わなんだよ。会場は代々木第一体育館。

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登場するは、LMFAO Redfoo & The Party Rock Crew。

マーブロの読者は知ってる人、少なさそうだな…。私…失礼ながら存じ上げませんでした。

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すさまじいアウェイ感!さすがに長年にわたってこれだけライブに行っていると、たとえはじめてお邪魔するバンドでも必ず知っている人に出くわすも んだ。しょっちゅう顔を出しているバンドともなると、ありがたくもお客さんにも仲良くしていただいていて、プレスピットの私に声をかけてくれたりする(いつもありがとう!)、 が、今回は皆無。プロダクション・サイドの方々を除いてダレひとり見たことのある人がいない!

しかも、若い!お客さんが若い!

昨日もあるイベントの楽屋で年がひとつしか違わないミュージシャンと干支の話しをしていた。それを聞き つけた若いバンドのボーカルの女の子がそのミュージシャンに、「え、わたしといっしょです!」なんて話しに加わってきた。ちょっと前まではさ、「ひと回り 下なの~?ワッカ~イ!」というのが普通であった。それがサ、最近こっちから「エ、もしかしてふた回り下?」なんて訊くことが当たり前になってきた。次の 質問は「お父さんいくつ?」だよ!ホント、ふた回り下の人たちが増えてきて、ふた回り上の方々が減ってくるゾーンに入ったわ。

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ショウが始まった!

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ナンカしらんが、ものすごい盛り上がり感だ!

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メッチャ軽い!

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ところが、何とも明るくて楽しそうなんですね~。会場のお客さんはもちろん踊って騒ぎまくってる!

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LMFAOというのは「Laughing My Fucking Ass Off」の頭文字だそう。インターネットのスラングなんだって。そんなのあんの?

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正直言って、私が常日頃聴いている音楽とは似ても似つかぬ極北の世界だが、何しろにぎやかだ。思わずニヤニヤと観てしまう。「オレももうチョット若けりゃナァ~」とは思わないけどね。だってどうせ踊れないもん。

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いろんなもんが出てきてエンタテインメント性は抜群よ!

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このお方が、Redfooさん。

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この人、モータウンの創設者ベリー・ゴーディJr.の息子さんなんですって!道理でカッコいいと思った!(もう遅い!)

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さて、なんでマーブロに?ということなんだけど、ギターのデヴィッドがマーシャルなんですね。

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TSL100と1960Aを使用。

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よくテレビで「こんなところにも日本人が!」みたいな番組あるでしょ?何か、アレを見たような気がしたよ。マーシャルってスゴイ。

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もちろんこの手の音楽なのでデヴィッドがガリガリ弾くワケではないが、バッキングにリフにRedfooを鼓舞する的確なプレイでマーシャルを使いこなしていた。

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次から次へと矢継ぎ早に替わる場面はよく計算されており、観ていて飽きない。

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それにしてもマーシャルってスゴイな…。まさかこういう機会で惚れ直してしまうだなんて想像しなかった!

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たまにはこういう音楽もいいもんだ。

もちろん帰り道には「♪ナイットフィーバー、ナイットフィーバー、」って口ずさんでいたよん。

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ちなみに今は「ディスコ」なんて言わないで「クラブ」っていうんだったっけね…失礼しました。今日は「はたらくマーシャル」の一編でございました。

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(一部敬称略 2012年11月7日 東京代々木第一体育館にて撮影)

【号外!】祝!SHOWーYAの10000日!!

先日、ライブ・レポートでお伝えした通り、今日、2013年1月16日、SHOW-YAがデビュー10000日を迎えた!

mittanがタイコのゲームで惜しくも苦杯をなめてしまったが、そんなことは忘れてお祝いだ!なんでお祝いするかって?それは今日発売のDVDにキマってる!(でも、アレmittanの方がミスの回数が少なかったんで勝つのかと思ったんだけど、そういうものじゃないのね?ゲーム一切やらないからわからんわ~)

東武線、半蔵門線、田園都市線を利用しているロック・ファンにはもうおなじみのこの電車広告…

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このDVDが今日発売されたのよ!
昨年22年ぶりにリリースしたCD、『Genuine Diamond』の発売記念ツアーの最終日、LIQUID ROOMでのライブを収録。
この模様はShige Blogでも写真満載でレポートしたが、何せこちらは活動写真だ!見なきゃソンソン、買ってルンルン!

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ま、ハッキリ言わしてもらえば、広告もDVDも使われている写真は私めが心を込めて撮ったものでござんす。そこんとこも少しだけよろしく!みなさんのお気に召していただければうれしいわ~!

次のSHOW-YAのライブは1月20日の渋谷O-EASTのワンマンだよ。これもスゴイことになりそうじゃん!待ち遠しい!

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE

2013年1月15日 (火)

【50 YEARS OF LOUD LIVE】vol.3~Paul Gilbert

Billy Duffy、Doug Aldrichに次いで登場したのは我らがPaul Gilbert!

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ポールは仲良くしてもらっているし、何年も前から撮らせてもらっているので、何かとってもホームな気分!開演前にもケータリングでおしゃべりしてたばっかりだし…。このマーブロのオープニングにもメッセージを寄せてくれた。

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今日は「50」のロゴを背負っているだけにいつもより張り切っているように見受けられる!

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バンドのメンバーは、Pual Gilbert。

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キーボードにEmi Gilbert。

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ドラムはMike Portnoy!

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ベースはハウス・バンドからJaz Lochrie。

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曲は、まずZZ Topの「Cheap Sunglasses」。

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ストレートなロック・チューンはまさにポールにピッタリ!

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今回ポールはJVM410Hと1960Aのコンビネーションを使用した。

そういえば、2010年のロンドンで開催されたHigh Voltage Festivalの1日目のトリがZZ Topで、ステージ裏にセットされたマーシャルのブースにBilly GibbonsとDustyが訪れてくれた。ビリーは1974Xを熱心に見入り、色々と質問をしていた。ビリーはとても物静かな人で、私が紹介されると「日本に行ったらよろしく頼むよ」なんて声をかけてくれた。

以前にもレポートしたようにポールは2061Xがお気に入り。ビリーと同じハンドワイアードがお好みなのは何かの偶然か…偶然だ。

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エミさんのエキサイティングなキーボード・プレイ!

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マイクはポールの他、Spck's BeardのNeal Morse、元UtopiaのKasim SultonとYellow Matter Custardというバンドでビートルズのカバーを演っている。それだけにイキもポールとピッタリだ!

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2曲目はJimiHendrixの「Manic Depression」。

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ポールがナニを選曲するのかも楽しみのひとつ。

イントロの「♪ダ~ダ~ダッ」だけでトリハダ!

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もちろん歌もポールの大きな魅力。メッチャうまい!

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ポールも大観衆を前にこの世紀の祭典を心から楽しんでいたようだ。

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いつも通りのダイナミック・レンジが広く、とことんドラマチックなギター・プレイ!

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むやみやたらとシュレッドしないところがまたニクイ。ここぞ!というところで閃光一発、めくるめくテクニックで自分の音楽を練り上げるのだ!

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ジミヘンへのリスペクト?!もちろんジミヘン・ナンバーを選んだのはマーシャルへのリスペクトであろう。

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ここまで出ずっぱりで大忙しのジャズ!

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ところで、もうひとつ素晴らしいのはポール+シングルコイル+マーシャルのコンビ―ネーション。

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ギターのボリュームを縦横無尽にコントロールし、千変万化のサウンドをクリエイトする。マーシャルならではテクニック。さすがポール!

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もちろんエミさんとのコンビネーションもバッチリだ!

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ポールのバンド、最後に持ってきたのはJoe Walshの「Rocky Mountain Way」。そういえば、この曲もポールにピッタリだナァ~。

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いよいよバンド一丸となってポールを盛り上げる!

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へヴィなベースがモノをいうこの曲、ジャズのプレイもピッタリではないか!

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もちろんマイクも最高のグルーヴでポールをサポート!

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短い時間ながらドッシリと腰を据えた素晴らしい演奏で観客を魅了したポール。見るたびに彼が真のエンターティナーであることを実感する。

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さて、今日ポールの記事を持ってきたのにはワケがある。昨年発表したニュー・アルバム『VIBRATO』を引っ提げて、今晩と明日(1月15&16日)、それぞれ7時から東京は赤坂BLITZで、18日は大阪IMPホール(ここよく行ったんだ~、昔)にてコンサートが開催されるのだ!東京は雪の影響大丈夫かな~?もちろん、マーブロも駆けつけます!

今回の公演ではJVM410H+1960Aの組み合わせでステージに上がるポール。ん~楽しみだ!

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2月にはニューヨークのThe Iruidiumにも出演が決まっている。生前、レス・ポールが毎週月曜日に出演していたことで知られるジ・イリジウムはリンカーン・センターの前にある名門ジャズ・クラブだ。観たいなァ~。

ますます今後のポールの活動に目が離せない!

ポール・ギルバートの詳しい情報はコチラ⇒PAUL GILBERT.com (英語版:今、ここを開けるとポールが主宰するギター・キャンプ『GREAT GUITAR ESCAPE』のお知らせでどっかで見た写真が!)

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つづく

(一部敬称略 2012年9月22日 London Wembley Arenaにて撮影)

2013年1月11日 (金)

【イギリス‐ロック名所めぐり vol.1】 マーシャルの生まれ故郷<前編>

父の強い影響で幼い頃から洋画を観てきた。父はもっぱら派手な娯楽映画が好みで、ワイダだの、ブニュエルだの、ベルイマンだの、いわゆる「芸術的」といわれる小難しい映画が苦手だが(というより、理解できないためまったく観ない。私も同じ)、古いハリウッド映画に関しては無限大の知識を有し、今でも私の大師匠である。

母は本人にはまったくその要素がないものの、姉ふたりがアメリカ人と結婚しており、60年代の私の家には電話帳のようなSearsの通販のカタログが転がっていたりした(ちなみにSearsは19世紀からカタログ販売をしている)。そのカタログには女性の下着からピストルまで掲載してあって子供ながらに驚いたことを今でも覚えている。

私は映画音楽から音楽に傾倒し、中学に入った頃からロックに目覚めた。そして、当然レッド・ツェッペリンやディープ・パープルに代表されるブリティッシュ・ロックに夢中になった。

今でもそうだが、アメリカン・ロックよりブリティッシュ・ロックをはるかに好んで聞いてきた。特にプログレッシブ・ロックが好きだったのは大きな理由のひとつであろう。反面、C&Wっぽいものが苦手なのと、ドゥービーのようなスッカ~ンと明るいタイプのロックがどうも性に合わないのだ。ジャズはメッチャ大好きだけどね。一番好きなミュージシャンはフランク・ザッパだが、彼の音楽をアメリカン・ロックでくくる人はいないだろう。

それでも不思議とイギリスに行ってみたいという願望はなかった。ずっとアメリカに憧れて来たし、新婚旅行で初めて訪れたアメリカや数回のニューヨークへのジャズとミュージカルの旅は興奮の連続だった。

ところが…だ。今から約10年前、はじめてイギリスに行った途端、Yes, fall in love!になってしまった。

この時受けた感動は、「イギリスに来た!」というより、「マーシャルに来た!」ということの方がはるかに大きかったのだと思う。この時のことをシゲ・ブログに書いた。(今、リンクを貼るので久しぶりにその文章を読み返したところ止まらなくなっちゃって…アホらしくも自分の書いた文章に感動してしまった!)

それにロンドンへ訪れると、ブリティッシュ・ロックへの憧憬が一気に燃え上がってしまってどうにもタマらない。ビートルズ、ツェッペリン、ベック、パープル、イエス、クリムゾン…みんなみんなこの国から出て来たんだ~…と感じた瞬間、星条旗が吹っ飛んだ!もうこうなるとジミヘンすらイギリス人扱いよ。

我が日本に比べ、人口1/2、国土2/3の同じ小さな島国の若者がどうしてロックの世界的覇権を握りえたのか…の興味もありましてね。いろいろ見て回りたくなった。

何といってもブリティッシュ・ロックのゆかりの地はロンドンに集中していて、東京のように地下鉄やバスで街中の行き来が自由ときてる。もっとも東京がロンドンをマネたのだから当然だ。NYCを除いて、車がなければ何もできないアメリカとは大違い。このことも大いに魅力に感じた。

どうしてもみなさんにこの魅力を伝えたい!と始めたのが今はなき「ロンドン・ロック名所めぐり」だった。おかげさまで大好評を頂戴した。あれからずいぶんと時間も経過し、新しい情報も大分たまってきた。そして、今回からこのマーシャル自身のブログでスケール・アップして再登場させるのであ~る。   

ところで、このシリーズのタイトル…ものすごく悩んだ。以前はロンドンのロックにまつわる名所を紹介しようと「ロンドン・ロック名所めぐり」としていたが、幾ばくかの年月を経てわかったことはロンドン以外にもイギリスにはたくさんのロックの名所があって、それを無視することができないということだった。

そこで、シリーズ名を『UKロック名所めぐり』とし、紹介する範囲を広げようとした。だが、待てよ…、「UKロック」になっちゃってるな…ということに気がついた。「UKロック」と言う言葉は好きではない。ならば…ということで素直に日本人らしく「イギリス-ロック名所めぐり」にすることとした。略して「色目(イロめ)」だ。「イギリス・ロック」と間を中黒(・)でつなぐのも変なのでハイフン(-)でつないでみた。

余談だが、「ギョエテとはオレのことかとゲーテいい」という言葉がある。これはゲーテの綴りが「Goethe」と奇怪であるため、様々な日本語表記が充てられ、本来「グーテ」と「ゴーテ」の中間ぐらいの発音が、遠く「ギョエテ」まで及んでしまい、当のゲーテが驚いたというギャグ。その表記のバリエーションは何と45通りもあったという。

ついこのゲーテの話しを思い出してしまうのが「イギリス」という言葉。我々が「グレート・ブリテンおよび北部アイルランド連合王国」を指す時に普通に使っているこの名称…実はほとんどすべてのイギリス人は、この極東の島国に住むブリティッシュ・ロック好きの民族が自分の国を勝手に「イギリス」と呼んでいることを知らない。ご存知の通り、「イギリス」という言葉はポルトガル語の「Inglez」が語源とされている日本語なのだ。

我々が彼らの国を「イギリス」と呼んでいることを当のイギリス人に伝えると存外にビックリされる。かつては世界を征服した一等国の自負を持つ彼らの国が、耳にしたこともないキテレツな名前で呼ばれているからだ。おもしろいよ。我々にとってみれば「イギリス」は「イギリス」だもんね!

え、「イギリスもいいけど食べ物は大丈夫なのかって?」ダメダメ。バックパッカーに近い状態の貧乏旅行で訪れなければならない以上、コレだけはあきらめるしかない。せいぜいポテト・フライの味を楽しむこった!(マーシャルの連中、読んでないだろうナ…)でも、あのおいしいエールがあるけんね。

極力このシリーズではロック名所に関することに限って記すように努め、食べ物や風土に関する紀行文的なものは、都度案内をするので副教材的にシゲ・ブログをご参照いただきたい。ただし、シゲ・ブログで触れていない古い内容については、マーシャル・ブログに再録させていただくことにする。

ロック好きの方がイギリスへ行くチャンスをゲットした時、「そうだ、マーブロの『イロめ』見ておこう!」なんてことになったらうれしい限り。

さぁ、ロックバカオヤジのいやらしい自慢と知ったかぶり、執拗なボヤキに空虚な懐古趣味を乗せてイザ、ブリティッシュ・ロックの聖地へ!

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ひっさしぶりにVirgin乗った~。向こうの人って戦闘機もそうだけど、飛行機のこの先っちょにイラストを入れるでしょ?これを「ノーズ・アート(Nose Art)」と呼ぶそうだ。

さて、ここまで書いて、記念すべき第1回目の話題をどこにしようかと悩みに悩んでしまった。

普通であればロンドンの中心地、ピカデリー・サーカス(Piccadilly Circus)あたりから歩を進めるべきかもしれないが、ここはマーシャル・ブログ。マーシャルのブログだ。マーシャルの発祥地をまず紹介しないでどうする?という考えに至った。

今、世に出ているロンドンのガイドブックすべてをひっくり返しても、このマーシャルの発祥地を観光名所として掲載しているものはあるまい。そりゃそうだ。しかし、我々ロック・ファンには訪れておいても損はないところ。

…ということもあって、12月12日に出来した日本で初めてのマーシャル本『Marshall Chronicle』のP10~11にコラムとして簡単に記しておいたのだ。本当はもっともっと詳しく書きたかったが、紙幅が限られているのでアソコではサラリと紹介させていただいた。

そして今ココで、『イギリス-ロック名所めぐり』の最初の記事としてマーシャルの故郷を訪ねるのだ!

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マー本と多少ダブル箇所もあるけどご容赦あれ。

まずは、ジムの生家を訪ねることにする。住所はジムの半生記『The Father of Loud』に出ている。

マーブロではいつも音楽配信を敵に回すようなことを言っているが、こういう時は正直ITの恩恵に感謝せずにいられない。Googleでその住所を入れて出てきた地図をグリグリいじりまわせば最寄りの地下鉄の駅など瞬時にしてわかるのだから。

そして、突き止めた最寄りの駅は地下鉄セントラル(Central)線の「ホワイト・シティ(WhiteCity)駅」。何となくこの名前を聴くとスティーヴィ―・ワンダーの「Living for the City」を思い出してしまう。この駅は1908年に開業している。同じ年に竣工したスポーツ・スタジアムや付帯設備が純白だったことよりこの名前が付けられたらしい。

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マー本にも記した通り、ジュリア・ロバーツとヒュー・グラントの『ノッティング・ヒル・ゲイト(Notting Hill Gate)』から2つ西に行っただけなのだが、街の雰囲気はガラリと変わる。例えていうと、そうだな…錦糸町から亀戸へ移った感じかな?

何となくジムの出身地はロンドンの中心から大分離れているという印象があったのだがゼ~ンゼン。確かにウエスト・エンド(West End)やシティ(The City)のようににぎやかではないが、もしこれが東京であれば通勤が超ラッキーという距離だ。

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駅前にあるTelevision CentreというBBCの施設。

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こちらもBBCの施設だ。ドデカい送迎バスで従業員を送迎していた。

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ウッド・レーン(Wood Lane)という通りを駅から7、8分ほども歩いたろうか…。ウエスト・ウェイ(West Way)A40という幹線道路を渡るとあたりはヴィクトリアン・ハウスが立ち並ぶ住宅街となる。

さらに歩を進めて右側に現れたのがこの「ザ・パヴィリオン(The Pavilion)」というパブ。「ムム、見覚え、聞き覚えがあるゾ」とシャッターを切る。

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このパブはジムが幼少の頃、毎週日曜日、教会の帰りに親戚と寄ったという店だ。

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ジムはここでジュースを飲みながら店内で奏でられる生演奏に接した。もちろんジャズである。これがジムの最初の音楽体験だったという。

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このパブを右に曲がり、しばらく行き、「ラティマー・ロード(Latimer Road)」をさらに右に曲がるとこの「スネアズゲイト・ストリート(Snarsgate Street)」にあたる。

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ストリートといっても長さ100mにも満たない袋小路だ。

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その入り口からすぐの左側の建物。

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ここが後のDr. Jim Marshall OBEの生家だ。ジムは1923年(大正12年)の生まれ。

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ジムは5歳から12歳をすぎるまでの幼少期を病院で過ごすことになるので、実際にはそう長い間ここで暮らしたワケではない。
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しかし、ここの家に生まれたジム少年がロック・ギターに不可欠なマーシャル・アンプを作ったのかと思うと非常に感慨深いではないか。
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マーシャル家はこの後、そう遠くはない場所に引っ越す。詳細はマー本に譲るが、その引っ越し先からほど遠くない場所にドラム・ショップを開くことになる。1960年のことだ。

そのロケーションであったからこそ、ピート・タウンゼンドやリッチー・ブラックモア、ビッグ・ジム・サリバンが、そしてエリック・クラプトンが店にやって来、ジムにアンプ製作の依頼をしたのだ。もし、この生家がマンチェスターやバーミンガムであったらマーシャルはこの世に現れることがなかったと想像してよかろう。

つまりはこの家こそがマーシャル・アンプの、そして、ハード・ロックの原点といっても差し支えないのである。ロマンチックだナァ~。

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つづく

2013年1月10日 (木)

SHOW-YA@QUATTROで大暴れ! <後編>

2回目のmittanのスペシャルMC!「みなさ~ん、見えますか~!」もうコレだけで面白い!キャプテンも照れながら2回目のMCをこなす。

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そんなmittan、ひとたびドラム・スツールに座ればドラムの鬼神と化す!

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怒涛のドラミングで年内最後のライブを思いっきりドライブさせたのであります。

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ステージは「Bloody Rose~薔薇の紋章~」でスタート。

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2曲目には「私は嵐」とタタミ込むパターンのヤツやね。

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続いて「♪まわる~」の「Rolling Planet」。さとさん恵子さんのコンビネーションも完璧!

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そして「トラブル」が続いたが、レパートリーの中心は何といっても『Genuine Diamond』の収録曲。

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『Genuine Diamond』収録の12曲中、「GET MY BEAT」と「SURVIVOR」を除く10曲が演奏された。やはり、22年ぶりのニュー・アルバムはSHOW-YAの大きなマイルストーンになったし、2012年を振り返るとなれば当然の選曲であった。

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そういえば今回「流星少女」のイントロなかったな。

キャプテンの荘厳なキーボード・ソロ、カッコよかった!

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つづくmittanのドラム・ソロ!

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イエ~イ!ドラマチックに展開するドラム・ソロだ!

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それにしても素晴らしいギター・サウンドだったにゃ~。

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豪快にして繊細、男性的だけど女性的、といった相容れないふたつの要素がバランスよく同居しているのがsun-goさんのギター・プレイだ。

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「BATTLE EXPRESS」…やっぱりどれもこれも曲がいいね。今更ナンだけど。

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本編最後はお待ちかねの「Fairy」。恵子さんの「最後の曲!(お客さん:エエ~!)ウルサイ!…ふぇあり~~」と曲名絶叫でこのハイライト曲が始まる。

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撮った!「♪I can't see」のところ!いい曲だ。

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本編を終え、満場のお客さんとの別れを惜しむ恵子さん。投げキッスを受け取ったのはダレだ?!

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さて、さてさて、さて、みなさんこの電車広告をご覧になったでしょう?!ん~、いい写真にカッコいいデザインだ!東武~半蔵門~田園都市の各線を通ってSHOW-YAが西に東に走り抜けてるというワケ。

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SHOW-YAは2013年1月16日で何とデビュー10000日を迎える!スゴイ!そして、その記念すべき日に2012年5月19日の恵比寿LIQUID ROOMでの公演を収録したDVD『HARDEST ROCK』がリリースされる。

この日のライブは姉妹ブログのShige Blogでレポートしているが、『Genuine Diamond』のリリース・ツアーの東京公演とあってすさまじい熱気であったことをよく覚えている。そんな演奏がDVDでまた観れるなんてうれしいなったらうれしいな!

しかも!ジャケットがいい!メンバーそれぞれのイキイキとした表情を実にうまくとらえたいい写真が使われているではないか!

それにしても10000日!発売日にゲットすれば10000日は風邪をひかなくなりそうだ!(浅草ほおずき市四万六千日より…)

詳しくはコチラ

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アンコールはお揃いのツアーTシャツで登場。SHOW-YAのTシャツはいつもセンスがいい。

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お~っと!ここでケーキが登場!ナンダなんだ~?!

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ロウソクを吹き消すのはsun-goとmittan。sun-goは11月21日、つまりこのライブの3日前、mittanは12月7日の生まれ。ナント、sun-goさんは私と同じ年の生まれで、誕生日が一日違いの妹なのよ!ハッピーバースデイのメールをもらうんだけど、翌日にはもうお返しのメールなんですよ。

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「♪はっぴーばーすでー」も歌ったことだし!最後までぶっちぎって行くぞ~!

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アンコールの1曲目は「You turn me over」。

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1988年発表のライブ・アルバム『TURN OVER』収録のポップ・チューン。

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そして、最後はお定まりの「限界」。

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も~、フル・ライトとお客さんの熱気でステージまわりは灼熱地獄よ!それでも圧倒的なパフォーマンスに我を忘れてみんな盛り上がる!

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やっぱ今のSHOW-YAのド迫力にはマーシャル・サウンドがピッタリだ!

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アンコールを含めて全16曲。ちょうどいいような、もっと観たいような、…結局、またまた次のライブが待ち遠しくなる!

次の2013年の初ライブは1月20日のO-EASTね!

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SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE

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握手会もいつも通りの長蛇の列。でも、この日は本当にモノスゴイ行列だった!みんな素晴らしい演奏に感動しちゃったんだよ。

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At Last But Never Least!…<後編>をご覧の方にボーナス画像をプレゼント!

去る2012年12月22日、SHOW-YAのマネージャーの会田氏がご結婚されました!

ってんで、「ライブ感あふれる写真を撮って欲しい!」とありがたくも結婚式の撮影のご依頼を頂戴し、式場に駆けつけた。しかし、「ライブ感あふれる結婚式の写真」って一体…。

何せひとの人生でそう何回もない重大な場面なので、もし失敗したらどうしよう…なんてことはほとんど考えずに、SHOW-YAのステージを撮るつもりで激写したのです。結果、ライブ感が出ている写真になったかどうかはわからない。でもやっぱ、いいね!こういうめでたい席は!

で、新郎にお願いして掲載させてもらったお気に入りの1枚がコレ。

我ながら美しい…。イヤイヤ、新婦が美しい…。お父さんとヴァージン・ロードを歩む花嫁の写真もいいけど、ここはあえてお母さんとの1枚を選んだ。この1枚でストーリーが伝わってくると思わない?く~なんだか泣けてきた!

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アイちゃん、おめでとう!今年は大イベント、『NAONのYAON』も4月に控えていることだし、どんどん勢いを増して留まるところを知らないSHOW-YAをリード&サポートしてファンのみんなを喜ばせてあげてくださいまし!マーシャルもがんばります!おしあわせに。

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(一部敬称略 ライブ写真:2012年11月23日渋谷Club QUATTROにて撮影)

2013年1月 9日 (水)

SHOW-YA、QUATTROで大暴れ! <前編>

どうしても新年のはじめの方は前年に掲載しきれなかったライブ・レポートが年またぎになってしまいますな。

今日のSHOW-YAは昨年の11月23日の渋谷クアトロのライブ。SHOW-YAの2012年最後のライブだ。

満員すぎる!マジでアリの子一匹入るスキマもありゃせん!スゲェな、SHOW-YA。

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2012年はSHOW-YAにとって充実した1年だった。22年ぶりのニュー・アルバム『Genuine Diamond』を発表。今春開催される『NAONのYAON』の布石となるシリーズ・イベント『NAONのBATTLE』も成功、何度か敢行したツアーも評判を呼んだ。

私は東京公演をすべて観た。そして、夢中になってシャッターを切った。

それらのショウは「ベテランのスゴさ」という部分ももちろんたくさんあった。でも、それよりも回を重ねるごとに激しく、そして、研ぎ澄まされていく彼女たちのパフォーマンスには、成功が約束された新人バンドが持つ、まるで銃身から飛び出した瞬間の銃弾のような勢いを感じた。

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それにしてもパンパンだ~。ヘタをすると、ミキサーさんが卓へたどり着けないかも!というぐらい。しかも、開演前からものすごい熱気だ!

この後、ステージの前まで行くのに地獄の苦しみでしたぜ!モミにモマれてカメラのフードを落っこどしてしまった。周辺のお客さま、せっかくお楽しみのところ前を横切ってしまってスミマセンでした。この場をお借りしてご協力に深く御礼申し上げます。そして、落としたカメラのフードをキープしておいていただいたお客さまありがとうございました!

苦心惨憺して撮った写真…いい気になって選んでいたらものスゴイ量になってしまった!…ということで2本立てでお送りさせてチョーダイ!
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やっとステージ前までたどり着いたゾ!本年最後のライブ…やっぱり気合がスゴイ!いつも通りなんだけどね。

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寺田恵子
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五十嵐sun-go美貴
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仙波さとみ
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中村美紀
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角田mittan美喜

ん~、これまで何回メンバーのみなさんのお名前をタイプしたかわからんが、ウチのPCはスゴイよ。「なかむら」と打ってから「みき」を変換すると「美紀」が出るし、「いがらし」とくれば「美貴」、そして「つのだ」と打つと「美喜」と変換される。SHOW-YAシグネチャーPCなのだ!

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今日もsun-goさんは極厚のギター・サウンドだよ~、マーシャルだから!
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ヘッドはJVM410H…いつもの。

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キャビネットは1960BDM…いつもの。
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足元のようす…いつも通りシンプル。
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おなじみのオープニングSE「移民の歌」に導かれショウはスタート。今回は最初から最後まで飾り気のない直球連続のストレートなロック・ショウだった。今のSHOW-YAにはなんのギミックの必要もないのだ!

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昨年はSHOW-YA以外にも恵子さんのステージに接する機会があったが、どれも明るく楽しくド迫力のかたまりだった。本当にショウマンシップに長けた人だ。

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この日も緩急急急急急自在(ぐらいかな?)なパフォーマンスは圧巻だった!

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sun-goさんも記念すべきお誕生日を終えたばかりで大ハッスル!

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リフにソロにバッキングにマーシャル・サウンド炸裂!こんな音出ないよ、普通…。

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元々の会場の温度も高かったんだろうけど、ステージと観客の熱気に包まれて暑いのなんのって!今回はたまたま水分を持たないでプレス・ピットに入ったもんだからサァ大変!脱水症状になるかと思った!ってぐらい盛り上がったよ~!

以前、やっぱりパンパンになったライブで、プレス・ピットに入ったはいいけど、おなかが痛くなっちゃったことがあった。上演中でまさかお客さんをかき分けてトイレに行くこともできないし、かといってこのままだとおなかが痛くてステージに集中できなくなりそうだし、泣きたくなった。え?どうしたかって?気合です。気合と持ち前のプロ根性(そんなの自分にあったのか?)で乗り切りました。精神力で痛みを克服したんですな。

でも今回はマジで「こりゃヤバい!」と思って、どこかのMCのタイミングで階下に水を取りに行った。

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プレイにアクションに存在感抜群のさとさん。

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ド迫力のSHOW-YAの低音は健在。特にこの日は強力だった!
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「チョット~、そこ見えないんじゃないの~?」…クアトロには大きな柱が客席にあって、位置によっては死角でステージの一部がまったく見えなくなってしまう。恵子さんがそれを心配して、mittanとキャプテンが見えないお客さんにMCで大サービス。

mittanの爆笑MC!特段面白いことをしゃべっているワケではないのにとにかく面白い!うらやましい!
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キャプテンも可愛くご挨拶!

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今回もバッチリとシンフォニックなキーボード・ソロが挟まれて大活躍!

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やっぱりキャプテンの鍵盤サウンドなくしてはSHOW-YAサウンドは成り立たない!

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今日はいつもとちょっと違う展開でしょう。後編はmittanからだよ。

<後編>につづく

(一部敬称略 2012年11月23日 渋谷QUATTROにて撮影)

2013年1月 8日 (火)

【Music Jacket Gallery】ミュージック・ジャケット・ギャラリー2012

2012年のレコード大賞はAKBだったようですな。服部克久氏の発言が一部では取り沙汰されたそうな…。話題になっていたのでYouTubeでそのシーンを確認してみた。別に「発言」ではなくて、ごく普通の挨拶に見えるけどな…。

それよりも、この件とは関係なしに、そもそもレコード自体なくなってしまった昨今、この名称を冠することもさぞ苦しかろう。名称は「CD大賞」でも何でも一向に構わないと思うが、業界の方々と話していても「とにかくCDが売れない」の連発で、こういった音楽パッケージ商品のコンペティションの存続すら意味を失おうとしているように見える。また、「レコード」という言葉は、我々レコード育ち世代がこの世を去るより前になくなってしまいそうだ。

私もお仕事で音楽関係の色々な方々と接する機会があるが、みんな口をそろえて「最近の音楽はどうも…」と否定的なことをおっしゃるが、一向に変化の兆しが見えて来ませんね。もっと「CDを買いたい!」と思わせるような素敵な音楽が出てこない限りCDの売り上げも好転しないでしょう。音楽配信に負けないようなCDの出現を期待するしかない…としつこく思うんですよ。アナクロニズムと思わば思え。

「マーシャルにCDの売り上げの何の関係があろうか?」と訝しむ方も多かろうが、前から言っている通り、「楽器は音楽の僕」であり、音楽が盛んにならないと楽器の出番がなくなってしまうと信じているからである。みなさんが好きなゲームだっていいソフトがなければどんなに最新の装置があっても意味がないでしょ?それと同じ。あの手この手でCDの、物質的音源の魅力を若い人たちに伝播させないと!

その魅力のひとつがCDの入れ物、「ジャケット」である。その「CDを買いたい!」と購買者に思わせる大きな可能性をジャケットは持っていたりするんだけどね。もはや「ジャケ買い」という言葉も完全に死語となった。

昨年、田川ヒロアキ氏のニュー・アルバム『アヴェ・マリア』のジャケット制作に関わった。ジャケット写真の撮影を担当させていただいたのだ。

これがですね、ジャケットってのは眺めるのと作るのとでは大違い!一枚一枚心を込めてシャッターを切りましたよ!美しい音を奏でる素晴らしいマーシャル・プレイヤーのひとりでもあるし、「いい作品になれ!」、「ヒットしろ!」って願いを込めてね。

おかげさまで、素晴らしい内容と梅デ研の秀逸なデザインのおかげで我ながら納得のいく仕上がりとなった…とひとり悦に浸っている。

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これだもん、ピンク・フロイドあたりがヒプノシスにデザインを依頼するのも、ヒプノシスが次から次へといい作品をピンク・フロイドに提供したのもわかるってもんだ。お互いにいいものを作ろうっていう気概があったのだ。

それほどジャケットは大切なのだ。

今日はコレ。ゴメンナサイ、写真に写っている人たちが半袖を着てる。古いネタで恐縮であります。

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以前のブログでも紹介した『ミュージック・ジャケット・ギャラリー』のお話し。東京は2012年7月 19~24日まで新宿の高島屋で、大阪は7月27~8月1日までHEP HALLで開催されたレコード、CDのジャケット展だ。

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展示はいくつかのテーマの他、MJG(ミュージック・ジャケット・ギャラリー)でおなじみの日本屈指のコレクター、植村和紀氏のコレクションが陳列された。

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ウワさをすればヒプノシスの名作ジャケットたち。そういえば、おととしは展示予定のコレクションの運搬中にトラブルが発生し、急遽一日だけヒプノシスのジャケットを並べて危機を回避したのだった。

いずれにしてもヒプノシス作品はいつ見ても素晴らしい。そのデザインだけでなく、どの作品も音楽の内容がいいからだ。

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さまざまな立体ジャケットの展示…

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上段左の1959を模したRHINOの4枚組コンピレーション・ボックスも再登場。

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ピンク・フロイドのボックス・セット他。

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ピンク・フロイドの諸作はこうして並べるといよいよ素晴らしいね。視覚と聴覚、音楽とジャケットのコンビネーションの頂点に到達した。

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今回もジャケット・デザインの人気を競う「ミュージック・ジャケット大賞」の投票が実施された。

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大賞の候補、CD50作品と豪華パッケージ15作が展示され、その場で投票が行われたのだ。

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すでに結果は発表されているのでコチラをご参照されたい。

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この他にもCDの魅力を伝える展示が色々と施された。2012年はCDが登場して30周年だったんだね。

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そういえば、はじめCDプレイヤーを持ってなくて、会社の同僚にカセットテープにダビングしてもらって聴いていた。初めて買ったCDはチャーリー・パーカーの『Bird at the Roost』という2組の未発表音源の2枚組ライブ・アルバムだった。LPが出なかったから仕方なくCDを買った。その次は確かルー・ソロフの『Yesterdays』だった。マイク・スターンが好きだったからね、あの頃は。

あれから30年も経ったのか…。

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CDの製造過程を説明した展示。

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高音質CDの聴き比べコーナー。

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CDに替わるメディアたちの展示も。

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これらはPLAYBUTTONっていうんだってサ。失敬ながら雰囲気出ないナァ。媒体としてメモリースティックも取りざたされていたこともあったが、どうもダメだったみたいだね。やっぱ回らないとダメなんだよ、音楽メディアは。

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「ブリティッシュ・ロック&ポップスの50年」という展示も設置された。ブリティッシュ・ロックねェ…。本当に好きだからあえていうけど、何とかならんものだろうか…。BPI(British Phonographoc Industry)のおエライさんはいつも「UKのアーティストがアメリカのヒットチャートをにぎわしている」っていうけど、サッパリうれしくないっつーの。

個人的に言わせてもらえば、イギリスからギター・ヒーローが出てくるまでプログレッシブ・ロックを除いてブリティッシュ・ロックは謹慎処分としたい。ギター・ヒーローは君たちが作ったものじゃないか!なのにどうしてこんなことになっちゃったんだ?!

と力んだところで、若者の間では「ブリティッシュ・ロック」という言葉すらもう使われてないんだってよ!「UKロック」ってんだって。マーシャルの友人にこの話をしたら「そんな言葉は存在しない!我々の国の音楽は『ブリティッシュ・ロック』だ」とハッキリ言ってたぞ!

「どうしてブリティッシュ・ロックが栄えたか」という説明が展示されていた。「地域性の違いによってバラエティに富んだ音楽が生まれた」的に分析されていたように記憶しているが、その通りだと思う。イギリスの人たちは「オラが村」のロック・スターを本当に誇りに思ってるからね。

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CDが初めて発売されたのは1982年の10月1日のことだったそうだ。

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こんなごっついプレイヤーだったんだね。初CD作品はビリー・ジョエルの『ニューヨーク52番街』だった。

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この一作をとっても30年の間にこんなにたくさんのバリエーションが生まれたんだね~。

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さて!さてさて!面白いものをアタシは発見してしまいましたよ~。MJGとは直接関係はないが、音楽を聴くものとして実に興味深い文献にブチ当たった。ちょっと長くなるけど興味のある人はお付き合いくだされ。

冒頭に記した通り、私は巷間の音楽がツマラン的なことをしつこく書いている。だってホントにツマんないんだもん。

その遠因として録音の状態があまりにもドイヒーではなかろうか?ということも示唆してきた。極度な「ドンシャリ」。イヤホンで聴くことを前提として高音と低音をアッピールしているのかもしれないが、ギターなんか歪みすぎということもあって何を弾いているのかさっぱりわからん。コレじゃ子供たちだってギターのコピーなんかできっこない。だから譜面に頼る。譜面ったってTAB譜だよ。結果、「耳コピ」なんておかしな言葉まで生まれてしまう始末。鼻でコピーができるか?ってんだ。

さて、このドンシャリ問題、実は歴史的に今が初めてではないらしいのだ。

以下は石井宏さんという音楽評論家の『帝王から音楽マフィアまで(新潮社)』という1993年に上梓された辛口のクラシック音楽論評集から。書かれた時期の正確な記載がないが、1989~1992年の間に執筆されたようだ。テーマは「CDは腐る」という内容の評論。

この文章がもっとも初期の1989年に書かれたと仮定しても、1982年のCDの発売から7年も経っていることになり、いささかタイムラグが大きすぎる感は否めないが、私が興味を持ったのは主テーマの「CDが腐る」という箇所ではまったくないので問題なし。何千枚も持っていて今更CDが腐るといわれても困るばかりなのだからそんなことはパスしちゃう。

この方がおっしゃるには、「録音の百年史(当時)は進歩の歴史であって、進歩のたびに軽便化をともない、ある種の抵抗をともなってきた」という。

その通り、それと技術が進歩して再生メディアが多様化すると、レコード会社はハードの形態に追われる格好となり、どうしてもたくさん売れるソフトの制作に専念し、音楽作品のバリエーションが少なくなってしまう。これは私の意見。このことは一種の経済政策で、ソフトの進化よりもハードの進歩を政府が推奨しているから…という話しを聞いたこともある。

まだまだCD化されていない作品は山ほどある。が、それでも30年の間にCDはかなりLPのバリエーションをカバーしてきたと個人的には感心しているつもり。

で、「この技術の進歩、蓄音機から電気蓄音機(電蓄)に移行した時、愛好家たちから『騒がしいだけで音がヒドイ!』と酷評された」そうだ。電気の力を借りて大幅にアップした音量に愛好家たちは辟易したのだ。

その後、我々世代にはおなじみのLPレコードが出現する。「LP盤は従来のSP盤に比べて割れにくく、収録時間も長い上にノイズも少なく、格段の進歩を遂げ急速に普及した。しかし、やはり愛好家たちは音質面で抵抗したのだった。

『LPの音はドンシャリだ!』…と。

当時のソフト会社もハード会社もLPの機能を活用してこのドンシャリを強調しようと狂奔した。そして、このドンシャリに抵抗した人たちは『音楽はどこへ行ってしまったのだ…』と嘆いた」という。

また、「(装置の)軽便化はまた内容の軽便化だった」とやっておいて、「SPレコード時代には、そこに詰まっているものは確かに『芸術』であった」とも述べていらっしゃる。音の悪いノイズだらけのSP盤からいい音楽やモノスゴイ演奏を聴き取ろうと真剣に音楽と対峙したというのだ。きっとBGMなんて概念すらなかったに違いない。

何のことはない、まったく同じことを今でも繰り返しているのである。おもしろいナァ~。

こうしてソフトの形態に関しては、技術の進歩にともない数々の変遷を繰り返してきた。ところが、サイズの変更はあれど、ソフトの容器であるジャケットはいつの時代もソフト自身のそばにあった。これが今なくなるかもしれないという事態に陥っている。

あなたはジャケット要りますか?それとも要りませんか?(即答)私は要ります!

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…これでおしまいにしようかと思ったが、仲良くしていただいている著名な音楽評論家のお友達からこんな情報をいただいた。音楽配信の利用に関する、あるアンケートの結果が波紋呼んでいるそうだ。

それは、「音楽ダウンロードの利用経験(私は皆無。アンチだから)、頻度がともに減少傾向にあって、1か月あたりの音楽にかける金額についても0円という回答が68.6%を占めた」という。それで、「違法ダウンロードに対する刑事罰強化で売り上げが上がると思うのか?」と反駁の意見が寄せられているよう。

音楽離れが進んでいるのは、「音楽」がゲーム他、音源メディア以外の手段で提供されていることもあるだろうが、基本は冒頭に書いたことに尽きると思う。いい音楽がないから音楽から離れちゃうんじゃないのかしらん?

レッド・ツェッペリンやディープ・パープルが盛んなりし頃にこの配信システムがあったら、私だって利用していたかもしれない。そして、それで気に入ったらちゃんとレコードやCDを買ってましたよ。なぜならそれに値する音楽だと思うからね。

昔は何しろレコードの内容に関する情報は文字しかなくて、雑誌のレビューなんかを読んで、試聴なんかまったくせず「イチかバチか」清水の舞台から飛び降りるような気持ちで大枚はたいてLPを買うワケだ。当然レビューは「売らんかな」でいいことしか書いてないので、中には「大ハズレ!」なんてこともしょっちゅうだった。

でも、そこから新しい知識を得ることも多かったし、高い金を払ってせっかく買ったので、好きになるまで根性で繰り返し聴くなんてことも当たり前にしていた。音楽も新鮮に聞こえた。先の石井先生じゃないけれど、演る方も、作る方も、売る方も、聴く方もみんな今よりも音楽をもっと愛していたように感じますな。

やっぱり気にいったものや好きなものは形として持っておきたいのが人情だと思うんですよ。そういう音楽じゃないから誰もCD買わないのではないか?と信じてる。

このアンケートには、「日本の音楽業界はこのまま死んでいくのかな」と将来を憂う、ごく常識的なご意見も散見されているようだが、死んでも不思議はないんじゃないかしら?だって聴きたい音楽がなければ誰も音楽なんて聴かないでしょ?

よくサ、「無人島に持っていく1枚」とか「我が青春の1枚」みたいな、お気に入りのレコードやCDについて語る企画ってあるじゃない?アレ、近い将来なくなるよね。もしくは「無人島に持っていく1ダウンロード」とかいうのかね?イヤ、待てよ、そもそも電波が通ってダウンロードできるデジタル機器があれば無人島も怖くないのか…。やっぱりこの手のアンケートは絶滅するね。

また書くけど(今日はもうソロソロ終りね)、まずは「楽曲」と「アーティスト」という言葉の使い方を見直してもらいたい。単なるレトリックの問題と軽んずることなかれ。我々は言霊の国の住人だ。英語の2.5倍もの語彙で日常生活を送る国民だ。世界でもズバ抜けて言葉に対する感受性が高い民族のハズだ。

だから現在流布している巷間の音楽が「アーティスト」が奏でる「ガッキョク」なんかではないことは、音楽を売る方も買う方もみんなウスウスわかっているハズだ。これらが素直に「うた」と「歌手」と呼ばれる正常な状態に自ら戻らないことには、日本の音楽業界は死にゆくことを拒否できなくなるのではなかろうか?

「歌手」が届ける「うた」があった時代は、流布する曲も今より格段にクォリティが高く、演奏者にも高度な演奏能力もあった。でも、誰も「ガッキョク」だの「アーティスト」なんていう大げさな言葉なんか使わず、音楽を心から楽しんでいたように記憶している。

「輝く!日本配信大賞」…誕生の日も近いのだろうか。ナンカ通信機器のメーカーの新商品コンテストみたいだな…。

(写真提供:株式会社 金羊社 奥平周一様 この場をお借りしてご協力に深く感謝申し上げます)

2013年1月 7日 (月)

【英王室アルバム】Her Royal Highnessがお見えになりました!

マーシャル・ブログの読者の皆様方におかれましてはよきお正月をお迎えのこととお慶び申し上げます。

そこで、新年第1回目のマーシャル・ブログの更新はおめでたい話題といきましょう!

ビートルズの『Abbey Road』の最終曲、「Her Majesty」って短い曲があるでしょ?「Her Majesty」というのはイギリスの国王にだけ付けることができる敬称。今は女王様(何か変だな、この言葉)だから「Her」だ。息子のチャールズ皇太子が国王になれば「His Majesty」と呼ばれるし、国家「God Save the Queen」は「God Save the King」に替わる。

下の写真はロンドンにある、その敬称を冠した「Her Majesty's Theatre」。

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ずっと「オペラ座の怪人」がかかっている。

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さて、今日の主役はそのイギリス王室から「Her Majesty」ではなくて「Her Royal Highness」。

「ハー・ロイヤル・ハイネス」と聞いてもなんのことやら正確にわかる日本人は少ないんじゃないスか?ハチミツか?みたいな…。このイギリス王室の仕組みたるや複雑で何しろよくわからん。日本の皇室のことだって勉強不足でよく知らないだから、イギリスの王室ときたら尚更だ。でも、何かカッコよくてね。すごくスター性があって親しみやすいし…。興味がないワケではない…というより詳しく知りたいもんですわ。

で、話題はHer Royal Highness The Princess Royalのマーシャル社ご来訪。

もちろんマーシャルの50周年を祝してのイベントなんだけど、お呼びしたって「ホナ、イキマッサ」なんて簡単にお越しになるワケがない。ところが、マー本にも記してある通り、マーシャルは創業者のジム・マーシャル(Dr. Jim Marshall Order of British Empire:今日のマーブロはお正月にふさわしく何やら格式が高いぞ!)がHer Majesty The Queenから2度にわたりThe Queen Awardを下賜されたイギリス王室ゆかりの企業なのであ~る。

ところで、Her Royal Highnessって一体どこのどなた様?ということになる。ひらたく言えば、昨年在位60周年の記念イベント「Diamond Jubilee」をにぎにぎしく開催したエリザベス2世の長女であるアン王女のこと。アン王女の本名はAnne Elizabeth Alice Louise。イギリス王室の方々も名字を持たない。

ちなみにエリザベス1世は1588年にスペイン無敵艦隊を破ったイギリス史上もっとも偉大な勝利者といわれているお方。リック・ウェイクマンの『ヘンリー8世の6人の妻(The Six Wives of Henry VIII)』のB面の2曲目に出てくるヘンリー8世の2番目の妻、「アン・ブーリン(Anne Boleyn)」のお嬢様。このあたりの話しは結構面白くて、書き記したいこともなくはないが、キリがないし、ボロがでそうなのでここでやめておこう。

話しは戻って、この「Her Royal Highness」もしくは「His Royal Highness」という敬称は国王または王女の息子や娘、国王の息子の息子または息子の娘、王子の妃ぐらいしかつけられない大変に位の高いものだそうだ。つまり、狭義の「イギリス王室」のメンバーを指すワケだ。モノホンなワケですよ。

ってんでマーシャルでは大騒ぎ!

以下のイタリック体はマーシャル社エリー・エラリーExecutive PAがマーブロのために特別に書いてくれたレポートの翻訳。

2012年12月6日、HRH The Princess Royalがマーシャルの工場にお見えになられたことは、記念すべき創立50周年の最高の出来事となりました。
 

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マーシャルにお越しになる前に殿下は障害者ための乗馬学校にお寄りになりました。とても寒い日で殿下が大きなネック・ウォーマーを付けていらっしゃるのはそのためです。

殿下はヘリコプターでミルトン・キーンズに到着され、お車に乗り換えて工場にお見えになりました。当社社長のジョナサン・エラリー、ミルトン・キーンズ町長および議員のカトリオーナ・モーリス氏、そしてミルトン・キーンズ議会長のデヴィッド・ヒル氏が挨拶をするために外に出て殿下をお待ちしました。バッキンガムシャーのロード・リューテナントのオーブリー・フレッチャー卿が彼らを殿下にご紹介されました。

(※イギリスの各地方に駐留する王室の代理人。王室のメンバーがその地方を訪れた際に面倒をみるのがひとつの仕事。バッキンガムシャーはマーシャルの工場があるミルトン・キーンズが属する地方。「~シャー」というのは県や州のようなイギリスの行政区画。Countyと同義)

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その後、メイン・レセプションに歩を進め、エラリー社長がグラハム・ヤング、デヴィッド・コール他の会社経営陣を殿下に紹介しました。

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それから、社長は会社の歴史を簡単に説明し、「アンプ#1」を殿下にお見せしました。

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そして、工場見学の案内役として製造責任者のグラハム・ウェリングスをご紹介。

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その他、殿下は工場内のたくさんのスタッフとご面会され、アンプ製造のそれぞれの工程において大きなご興味をお示しになりました。

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作業中の工員ひとりひとりにお声をかける殿下。繰り返すが、殿下がお首に付けていらっしゃるのはネック・ウォーマー。別にムチウチというワケではない。エリーが言うには「みんなそう訊くのよ!」って、それもムリないよね。

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実際に殿下に会ったマーシャルの社員に話しを聴くと、やはり気品にあふれた大変「エレガント」な方だったそうだ。ちなみにこの「elegant(エレガント)」という単語、以前に日本に滞在していたアメリカ人の友達に「『エレガント』という言葉はどういう人があてはまるのか?」と訊くと即座に「プリンセス・マサコ」と言っていた。そういことなんですね。

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カバリングの説明をしているところ。わかりやすく説明するために製造途中の製品をカット・モデルとして並べている。

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木工工程もジックリと見学。

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「アラ~、いい写真ですこと~」。バッキンガム宮殿で衛兵とJCM900が並んで撮影した写真。

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フレット・クロス貼り付けの工程。上の写真といい、後ろのAFDといい、いつもはこんなに飾り立ててはいないのよ。

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外装パーツを取り付ける最終工程。「ここはキズ、凹み等取扱いに気を遣わねばならない思ったよりタフな工程なんですゼ。若いヤツらにはなかなか務まりゃしませんわ、殿下」なんと説明しているのかもしれない。

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ここはテストの工程。

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殿下の優雅な物腰と会社に関する知識で瞬時にして打ち解けた工員の製品づくりに対する情熱と献身に、殿下はすっかりと感銘をお受けになられた様子でした。

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工場見学が終了すると、シアターで静かな昼食をお摂りになりました。その後、マーシャルがチャリティで支援している関連組織の代表者が殿下に紹介さ れました。すなわち、マーシャルMKアスレチック・クラブ、MKドンズ・フットボール・クラブ、MKビクターズ・ボクシング・クラブ、ステイブルス・シア ターそしてウィレン・ホスピス&マクミラン等の方々です。

それから殿下はマーシャル社のスタッフ全員が集まったシアターに移動し、クジ引きで当選した幾人かの事務所のスタッフが殿下に紹介され、この栄誉にあずか りました。そして、エラリー社長が忙中工場にお越しいただいた御礼を含めた簡潔なスピーチを述べ、殿下はステージにお上りになったのです。当初、殿下は何もおしゃ べりにならないと聞かされていましたが、殿下は今年(2012年)が、わが社が創設者を亡くした悲しい年であったこと、そして、当社がこれか らも継続して成長していくであろうことをこの工場見学で目の当たりにした…と即興で述べられました。

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このご訪問を記念したスタックのベールが脱がされ、熱狂的な声援が送られました。さらに、エラリー社長からは#1アンプの姿が刻まれたクリ スタルの記念品が贈呈されました。また、5歳になるジョナサン・ウォルドック(輸出スタッフのサンドラ・ウォルドックの息子)と9歳になるテイト・ムーン (品質管理担当のバリー・ムーンの孫。バリー・ムーンはキース・ムーンのいとこ)から花束が贈られました。ジョナサンもテイトもクジ引きで当選しこの栄誉を手にしたのです。

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そして殿下はお帰りになり、スケジュール通りスムースにすべての事が運んだことに私は大きな安堵の溜息をついたのでした。

翌週、Her Royal Highness The Princess Royalの侍女の方から我々のもてなしに対する謝意を表するうれしい手紙が送られてきました。それをここに引用します。

「創立50周年を記念してマーシャル社を訪れ、皆様にお会いした機会をHer Royal Highnessは大変うれしく存じております。貴社は大変な成功を収め、すべての従業員の方が熱心で献身的でいらっしゃいます。また、長年にわたる様々 な方面でのチャリティ活動はまったくもって寛大であり、賞賛に値するものです」

この日、ベールを脱いだ記念のスタックは、素晴らしき日の思い出にメイン・レセプションに飾られています。

それにしてもジムが生きていたらこのイベントをどれほどよろこんだことだったろう…。
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(2012年12月6日マーシャル工場にて撮影 Photo by Marshall Amplification plc Reported by Ellie Ellery, Executive PA  Thank you very much for your generous cooperation, Ellie!!)

2013年1月 1日 (火)

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

本年もマーシャルや音楽にまつわるおもしろい記事をアップできますよう努力する所存でございます。

相変わらずマーシャル並びにマーシャル・ブログをお引き立て賜りますよう本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

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新年の更新は7日からです。

(写真は初日の出ロンドン風)