樋口宗孝追悼ライブ vol 4 EVERLASTING MUNETAKA HIGUCHI 2012 5th MEMORIAL~SLY編
第4回目を迎えた樋口宗孝追悼ライブ『EVERLASTING MUNETAKA HIGUI』。今回も日本が誇る大ドラマーを偲んでたくさんのファンが駆けつけた。
今回はもちろんのLOUDNESSの他、LAZY、そして一日だけ再結成したSLYが登場した!
二井原実
樋口さんは音源と映像で参加した。それでも恐ろしほどの存在感!
それにしてもSLYは何というゴージャスなメンツだったのだろう!
1998年に活動を停止して以来だから、14年ぶりの登場となった。
1994~1998年とたった5年に満たない短い期間の活動であったSLY。楽屋でも話しが出ていたが、残念ながら当時は時代が追い付かなかった。追い付かなかった、もしくは遅かったのかもしれない。それはわからないが、時の大衆と迎合しなければ、どんなに偉大なミュージシャンの素晴らしい所業であっても時代を味方につけなければならない…ということは明らかだ。
しかし、今、こうしてSLYを見てみると、時代に流されない音楽は決して朽ち果てることがないことがよくわかる。まさにEverlastingなのだ!
どの曲もどの演奏もあまりに素晴らしい!私は残念ながらオリジナルの4人の演奏を生で聴いたことはなかった。樋口さんの音源を使ってこの迫力なのだから恐れ入る。普段はドンシャリだの配信だの最新テクノロジーのことを手放しで喜んだりはしない私だが、こういうことは大歓迎だ。
そういえばZappa Plays Zappaでお父さんの映像と共演したドゥイージルもそのいい例だ。あの場合は映像のお父さんのソロに合わせて人間がバッキングをしていた。結果としては同じことか。
とにかく樋口さんご健在なる頃のSLYの実際の演奏を聴いてみたかった!大変な後悔だ。
EARTHSHAKER、mintmints、SMC、さまざまなイベントと、SHARAさんには多くの取材の機会を与えて頂いているマーブロだが、何となくこのSLYのSHARAさんはいつもと違う雰囲気があった。
でも、機材はいつもと同じマーシャルだ。JVM410H。
MF400B。
もちろん同じ機材だし弾き手も同じなので音像はいつもと変わらないのだが、どうもいつもよりハードでエッジが利いているように私には響いた。
これもSLYというドハードな世界が作り出す空気感によるものなのだろう。快感だ~!
低音部隊もすさまじい演奏!
てらちんもmintmintsや『Classic Rock Jam』などのイベントで数多くマーブロにご登場いただいているが、こちらもナ~ンとなくいつもと違う雰囲気…。
やはり、プレイといい、音といい、アクションといい、渾身のパフォーマンスだった。もちろんいつも渾身ですけどね。じゃ、いつもと同じじゃんか!っていわれりとチョット違う…って感じ。
みんな久々のSLYということに加え、もちろん樋口さんへの追悼の気持ちを存分に込めたのであろう。
持ち時間内に演奏された7曲はすべてアルバム『$£¥』から選ばれた。
ソロを取ってはいつもより弾きまくりハジけまくりだったSHARAさん。
ハード・ロック・ベーシストの最高峰であることを十分に示して見せてくれたステージだった!
SLYのメンバーの詳しい情報はコチラ
●石原SHARA慎一郎⇒石原"SHARA"慎一郎 official website
●二井原実⇒The Official Website
●寺沢功一⇒Dancing Finger
緊張感みなぎるスゴイ演奏だった!またやって欲しいなぁ~。
(一部敬称略 2012年12月2日 ZEPP Tokyoにて撮影)