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2022年7月

2022年7月29日 (金)

D_Driveシングル配信第2弾「Wings」発表!

 
今日はジム・マーシャルの99回目の誕生日。
そんな日にD_Driveに関するうれしいお知らせ。0r4a0054 今年で結成13年目を迎えたD_Drive。
コロナ禍や昨年のSeijiさんの不調、そして今回のYukiちゃんの入院等、色々あったけどメンバー4人が力を合わせ、毎回不屈の闘志で艱難辛苦を乗り越えてきた。

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そしていよいよ来月、8月26日、Marshall Recordsからのセカンド・アルバム『DYNAMOTIVE』を世界に向けてリリースする。
私たち、去年のウチから取り組んでいるので「いよいよ」感とか「ようやく」感がひとしおなのよ。
コレは私の仕事ではないけど、CDを作ってから販売をする段取りまでが結構大変で、各エリアのディストリビューターを通じてアメリカに何枚、フランスに何枚、ドイツに何枚と商品を割り振って発売日までに世界中に納品しておかなければならない。
日本国内にいるとこんなこと絶対に考えることはないけど、こういう話を聞くと「世界展開」している実感が沸いてきますな。
いよいよ『DYNAMOTIVE』…ようやくだ!5finalそのセカンドアルバムの発売に先行して先月Seijiさん作の「I Remember The Town」を配信リリースした。
そして、ジム・マーシャルの誕生日の今日、第2弾シングル「Wings」が世界に向けて配信された。
下はこのリリースを記念して制作された「Wings」グッズ。
Wgこの「Wings」、予てよりMarshall BlogのD_Driveのライブ・レポートで案内してきたが、Yukiちゃんが可愛がっている2羽のインコに捧げた1曲だ。
0r4a0096黄色い方が「レモンちゃん」、青い方が「ラムちゃん」。
「ラムネ」の「ラムちゃん」なんだけど、ナゼかMarshall Blogでは何度も「ライムちゃん」と呼んでしまい、Yukiちゃんを困らせてしまった時期があった。
だって、「レモン」とくれば「ライム」でしょう、普通?
今はもう大丈夫。
書く前にひと息入れて、「ラムネのラムちゃん…」と反芻してからパソコンのキーボードを叩くようにしているから。
(下の写真は「レモンちゃん」と「ラムちゃん」ではありません)

2b 折角だからチョット「インコ」をテーマにして軽く脱線してみようじゃないか。
「インコ」は英語で「parakeet」とか「budgie」という。
違いはほぼないので「インコ」を意味したい時にはどちらを使っても良いとのことだが、以前、Marshallの経理の人と何かの加減でトリの話になった時に「parakeet」を使っていたので、もしかしたらこっちの方が一般的なのかも知れない。
ロック好きだったら何としても「budgie」で行きたいところだろう。
カーディフ出身のバンド、「Budgie」がいるからだ。
これまたMarshallの友人の話なんだけど、ニューカッスル近くの街出身の彼は「budgie」のことを完全に「ブジ―」と発音していた。
コレがニューカッスル・エリア特有の「ジョーディ訛り」なのかどうかは知らないが、初めて耳にした時は全くわからなくて何度も言い直してもらって「なんだよ、バッジ―のことを言ってたの?」なんてことがあった。
ココからがこの脱線のキモなんだけど、この「budgie」、本来は「budgerigar(バッジェリガー)」という単語で、短縮された口語表現の「budgie」が一般的になったようだ。
「カバ」の「hippo」みたいなもんだね。R1487595915837062593198 さて、今日のリリースに合わせてyukiちゃんからMarshall Blogの読者の皆さんに向けてのメッセージを預かったのでどうぞ~!
   
「Marshall Blog読者のみなさんこんにちは!
いつもD_Driveをご支援頂きありがとうございます。
SNSを通じてご報告致しました通り、私はしばらくの間入院しておりましたが、つい先日こうして元気に帰ってまいりました。
その節はご心配をおかけしました。
たくさんの方から励ましのお言葉を頂戴し、心から感謝申し上げます。
復帰しましたら以前にも増してバリバリやっていきますのでよろしくお願いします!

さて、Marshall Recordsから世界に向けて
発売するセカンド・アルバム『DYNAMOTIVE』から2つ目のシングル「Wings」が先行配信リリースされました!
この曲はすでにD_Driveのライブで頻繁に演奏していますが、Marshall Blogのライブ・レポートでいつも触れて頂いています通り、私が可愛がっている「レモンちゃん」と「ラムちゃん」というインコたちをテーマに据えて私が作った曲です。
詳しいことは『DYNAMOTIVE』の国内盤に付いているブックレットの解説に譲りますが、チャレンジ精神で取り組んだ私のお気に入りの1曲です。
1人でも多くの方にお聴き頂けるととてもうれしく存じます。
そして、8月26日の発売までいよいよひと月に迫りました『DYNAMOTIVE』も何卒よろしくお願いします!」
とにかく元気になって本当にヨカッタよ!
後はコロナが収まって、サル痘がなくなって、為替レートが以前のように戻って、航空券が普通の値段になったらまたゼヒ海外で「Wings」を披露して頂きたい!…ずいぶん長い道のりだゼ、まったく。
5thumbnail_20220729102954244_2 「Wings」はコチラからどうぞ!
 
Wingsのお求めはコチラ⇒サブスク広場

Wrlk

というこで、先行の「I Remember The Town」、「Wings」、そしてアルバム『DYNAMOTIVE』をよろしくお願いします!
国内盤だけに付いているブックレットもお楽しみに!5final_2 D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official WebsiteImg_0037

■□■Marshall Recordsからのお知らせ■□■
Marshallのレコード店「マーシャル・ミュージック・ストア・ジャパン」営業中です!
Marshall Recordsのアイテムを販売するお店です。Marshall_records_logo_square_blackD_Driveの世界デビュー盤『Maximum Impact』も取り扱っていますが、全部売れちゃってただ今入荷待ち!
『DYNAMOTIVE』発売の際にはまた入荷しますのでよろしく!7278829_ddrive_maximumimpact_615x60 帯と豪華ブックレットが付いている国内盤仕様の『Maximum Impact』はD_Driveのライブ会場でお買い求めください。
380Marshall Music Store Japanはコチラ
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 200(一部敬称略)

2022年7月28日 (木)

Marshall60周年記念グッズ・コレクション~ミニ・リマスタード(Marshallエディション)

 
言葉の感覚からして果たしてコレを「グッズ」と呼んでいいのかどうか…。
チョット前にMarshallの創業60周年を記念するグッズを紹介したけど、今度は車!
 
ところで、SNSに上がってくる広告に「オフィシャル」と平気で表示してフルスタックのミニチュアを売っているのを見かけるが、Marshall社が公式にリリースしている「60周年記念グッズ」はココで紹介しているモノだけです。↓      ↓      ↓
Marshall60周年記念グッズ・コレクション~ダイヤモンド ・ジュビリーの大脱線添え
他に出回っている記念グッズは全て非公式ですので要注意。
  
このMarshall Blogは、書いているのは私だけど、イギリスのMarshall社が運営している「オフィシャル」のブログですので安心してご覧くださいましね。5goods_group さて、円安と航空券の高騰で行きたいけどとてもじゃないけど行かれないイギリス。
写真を見て無念を抑え込むしかない日々が続きそう…。
ということで、Marshallの本社/工場の写真を引っ張り出す。
ココから歩いて10分もかからないぐらいのところにあるのが…Img_0631 Marshall ARENA。
2019年6月、『Marshall Live』というイベントでD_Driveがココのステージに立った。
その時のレポートはコチラ03ナニやらその前で黒いベールを取り外している女性が…。
♪タラ~ン!
05出て来たのは、いわゆる「ミニ」。
「Marshall edition by David Brown Automotive」というMarshallとMini Remasteredのコラボレーション・カー。
David Brownはこのミニを作っていた会社。
スゴイねこの車、1959年から2000年まで一度もモデルチェンジをしなかったとか…まるで1959じゃん!
50そして「Marshallと車」で思い出すのはMarshallの創立40周年。
この時は「1962JAG Limited Edition」と名付けて、Bulesbreakerの40周年記念バージョンを製造した。
20「JAG」というのは、Marshallからさほど遠くないコベントリーに工場を持つ車の名門ブランド「Jaguar」のこと。
日本では「ジャガー」と呼んでいるけど、向こうの人はハッキリと「ジャギュア」と発音しますな。
この白いカバリングは、実際のジャギュアのシートに使われているものを使用。
だからフロント・パネルには「Jaguar」のシンボルが刻印されていた。40回路はハンドワイアード。
シャシから何から金属部分は金ピカの仕様。
Celestionとの共同作業でスピーカーも1962が発売された1965年当時のモノを忠実に再現した。
それはそれは見事なモノでしたよ。
世界限定40台。
今ほど盛んではなかったインターネットで世界から希望を募り、抽選で販売した。
日本からも申し込んだ方がいらっしゃって、見事抽選に当たって1台だけ輸入された。
かなり高価な商品であったが、Marshallはその売り上げで楽器を買い、恵まれない子供たちに寄付した。
この時から20年…私もいい加減Marshallの中でも古株になるわナァ。30そして、2022年。
前回は「車のMarshall」だったけど、今度は反対に「Marshallの車」を作っちゃったというワケ。
黒と金のコントラストが思いっきりMarshall感を引き立てているね。60前はこんな感じ。
Marshall曰く「車と音楽はアンプとギターのようなもの。だとしたら、ミニ・リマスタードとMarshallの組み合わせ以上にロックなコラボレーションはあり得ないでしょう?」
70運転席に座ってみる。90おお、このペダルは素晴らしい!
アクセルが「プレイ」。
ブレーキが「ポーズ」。
クラッチが「早送り」。
しかし、クラッチ・ペダルなんてもう何年踏んでないかナァ?95クラッチ・ペダルが付いているということは…マニュアルなんだ?
Marshallに行くと現地の従業員のプライベート・カーに乗せてもらうことがよくあるんだけど、いまだにマニュアルの車が多いんだよね。
こんなのを見ると、タマにはクラッチのひとつも切ってみたくなるナァ。
調べてみると日本のオートマチック車の普及率って98.6%なんだって。 100 後ろの席はこう。
110運転席のスイッチ・パネル。
やたらスッキリしてる。120コレはダッシュボードを開けたところ。135横はこう。136コレは右側だな?
この「黒地に金文字」というMarshallのイメージ・カラーはジムがパブの看板からヒントを得たのではないか?と私は思っているんだけど、考えてみるとこのコーディネーションって日本人には大変馴染みの深いモノなんだよね。
仏壇でお線香をあげる時に目に入るでしょ?…つまりアレです。137ホイールのデザイン。
あ、コレはスピーカーのコーン風にして欲しかった。138給油タンクは「DAVID BROWN AUTOMOTIVE」のロゴが彫り込まれたブラック・クローム仕様。
205ドアを開けると…1392ウェイのスピーカーが搭載されている。139_2後ろはこんな感じ。140開けると…どうなってんだ、コリャ?
DSL1Cがすっぽり入っているようだ。
ミニの燃料計とかラジエーターの温度計とか、ココに付いてんの?15060台限定生産。
「1」のところにはシリアル・ナンバーが入るのだろう。155エンジン・ルームのようす。160前はこうなってる。190自慢の「DAVID BROWN」バッジ。200コレはオマケか?
フタの裏には「Coachbuilding for THE 21ST CENTURY」と書いてある。
「coach」とは四輪の大きな馬車のこと。
ちなみにジョンフォードの『駅馬車』の原題は『Stagecoarch』という。
現在では「Coachbuilding」で「自動車生産」という意味になる。
210「DAVID BROWN」とMarshallのスクリプト・ロゴが彫り込まれたゴールドのキーホルダー。220DAVID BROWN AUTOMOTIVEのウェブサイトには他のMarshallな仕様を説明しているので興味のある方はコチラ
 ↓ ↓ ↓
DAVID BROWN AUTOMOTIVE Marshall Edition特設ウェブサイト

230 
「AUTOMOTIVE」とくれば「DYNAMOTIVE」!ということで…
□■□Marshall Recordsからのお知らせ■□■Marshall_records_logo_square_blac_2  
先頃、2作目の世界発売アルバム『DYNAMOTIVE』のリリースを発表したD_Drive。
先行して配信リリースした「I Remember The Town」に続いて7月29日に第2弾先行シングル「Wings」を配信リリースします!
すでにD_Driveのステージでは頻繁に取り上げられているYukiちゃん作の人気曲。
お引き立てのほどよろしくお願いします。
詳しい情報は発売日にMarshall Blogからお届けします。
126v そして、そのセカンド・アルバム『DYNAMOTIVE』。
我がMarshall Music Store Japanからは輸入盤を販売致します。
コチラも方もよろしくお願い申し上げます!
尚、帯とブックレットが付属した国内盤はD_Driveのライブ会場での限定販売となります。53000x3000Marshall Music Store Japanはコチラ
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 200

2022年7月27日 (水)

SOUL OF ROCK vol.74 <後編>~DEALS

 
この日、初のライブとなった「DEALS」のステージが続く。
昨日レポートした「BLUESBOMBER」もこの日がお披露目となるライブだったそうだ。
初カツオにはチョット遅い季節だったけど、こちとら江戸っ子、「初物」ってのはいいもんだ。
 
ところで、「deal」という単語ね。
「Let's make a deal!(取引しようゼ!)」なんて使い方が一番おなじみか?
「It's not a big deal!(大したことないよ!)」なんてのもよく耳にする。
コレを「No problem」の代わりにやたらと口にするイギリス人が昔いてね。
ナニかというと「ッツナラビッディー」と言ってカッコいいワケよ。
何度もマネしようと思ったけど、どうもエラそうで…恥ずかしくて一度もできなかったナ。
ノン・ネイティブには十分に「It's a big deal!」なのよ。
…ということで、東高円寺の「Big Deal」のつづき!0r4a0231 雨宮さんとGOKIさんがギターを交換している間、ドラムスの山市さんがMCで登板した。
「…あ、オレか?皆さん、こんばんは!
アニキたちが大人の事情でしゃべれないので代わりにしゃべります。
かれこれ何年?…長いよね~。
今日はありがとうございます。
ボクらのためだけではないでしょうが、初陣でこんなにたくさんのお客さんにお越して頂いてとてもうれしいです!」30「それで今日はですね、Marshallさんのご厚意で、ナント、ナントNATALのドラム・キットをイベントを通して使わせて頂いております!
ありがとうございます!」
横山さんにもMarshall BlogのPRをして頂いちゃった。
皆さん、お気遣いありがとうございます!
私もガンバり続けている甲斐があるというモノでございます。40v で、山市さんが叩いているドラムスがコレ。
NATALのアッシュのキット。380曰く「大人の事情」でギターを持ち替えた雨宮さん…一体どんな事情だったんだろう?
「オレたち『新人アラフィフなんとか』なんだけど…『アラ還』でもいいんだけど、最近ラジオに出してもらっています。
『リスラジ』というアプリがあって、『FMウィング』というので明日9時から30分くらいしゃべりまくるから!
で、ボクらの曲を毎日かけてくれるの…月に39回流れます」
20v「ラジオ局のオモシロい現象で、演歌歌手の方とお知り合いになることが多くて…。
月曜日のFM葛飾の方は、『武見玲』さんという演歌歌手の方と一緒なんだけど、我々がこの後に演るバラードをすごく気に入ってくれたんですよ。
大きなことは考えていないんだけど、ヒョットしたらライブハウスのロックロールバンドが紅白に出たりしてね!
紅白に出るんだったら白いスーツ着て、髪の毛後ろで縛るよ、アハハハハ!
そのために作った曲というワケじゃないんだけど、一般の方々の食いつきが非常にいいのよ!」
次に演る曲ならわかるけど、まだ先に出て来る曲を紹介しちゃった!
こんな雨宮さんのMCがまたいいのよ。
ウチの家系は代々『紅白歌合戦』を絶対に観ないんだけど、DEALSが出たら間違いなく観るゼイ!10次もコピーで「Girl」という曲。60_gl冒頭に書いたように、この日が初舞台というDEALS。
もう一度メンバーを紹介しておくと…
 
ボーカルズ/ギターの雨宮敬義。70vギターの吉永'GOKI'訓春。80vベースは横山壮五。90vそして、さっきはMCでありがとうございました!…の山市修也。100v典型的アメリカン・ハードロック・サウンド…「Company of Wolvesというバンドの曲」ということなんだけど、そんなバンドの名前をこの時生まれて初めて耳にした。
みんなは知ってるの?
120念入りな雨宮さんのチャンクからスタートするのは「Long Way to Go」。
Dead Daisiesか…ダグのとこですな?0r4a0284 こういうロックはいいね。
アメリカもイギリスも、「忘れた頃に」とはいえ、こういう音楽を演る若いバンドがポツポツ出て来るんだけど日本はダメだナァ。
相変わらずこうしてベテラン勢のガンバりで首の皮一枚でナントカ生き残っている状態。
つまり世代間の伝承が全くできなかったのだ。
コレは音楽を作る側の問題ではなくて、聴く側の問題なんですよ。
実はエンターテインメントを作るのは「提供する方」ではなくて、「お金を払って楽しむ方」なんです。
海外のリスナーは感覚的にこのあたりのことをよ~く理解している。
だから、トラディショナルな音楽を演るバンドが出て来るし、一時的にとはいえ熱狂的に迎え入れられる。
140_2GOKIさんもギターを持ち替えて猛ハッスル!150vどの曲でも図太い音色でエキサイティングなソロを聴かせてくれた。155vそのGOKIさんサウンドを出していたのがMarshall JVM410Hと1960A。350v 「スタンスが似てるんだよね…このDead Dasiesと。
こんなこと言っちゃうと申し訳ないんだけど、スタンスが似てるって大事なんだよね。
次はオリジナルのバラードね。
チョット沁みる…コレを初めに言っちゃだめだよね!
じゃあ、ちゃんと歌うから…イヤ~、ボーカリストになったの最近なんだよね」
本当はココでさっきのMCをやるべきだったんだけど…とにかく一般の方々の喰いつきが良いヤツ。

210v DEALSのシングル「傷と裏切り恋焦がれ」。
いきなりバラードをシングル・リリースしちゃうところにDEALSの自信と気合と意地を感じる。170_kukk雨宮さん、魂の大激唱!180v「待ってました!」の泣きのギター・ソロ。
しかし、GOKIさんのプロポーション。
完全にロック・ミュージシャンになるための体形だ。
私も一度でいいからこういうシェイプになってみたかった…。190v最後は雨宮さんとGOKIさんのギターのカラミでドラマチックに結ぶ。
いい曲だ!200v「お聞き苦しいところもあったかと思います。ゼヒ、サブスクの方を聴いてみてください。
アレ、ギターなんか1テイクで録ってるんだよね。
そいじゃね、もう最後の曲。
覚えといてね、エスラジ。
FM狛江もFMウィングもFM葛飾も全部聞けるから。
毎日聞いてると飽きるけど!
カッコいいこと言ってるんだよ。
『70年代、80年代のハード・ロックンロールの再生を目指す四人組』って言ってるからさ。
それをゼヒ生で聞いて!」
いいですね~「70年代、80年代のハード・ロックンロールの再生を目指す四人組」!
とにかくカッコいいオリジナル曲をガンガン作って遠慮なくブッ放して頂きたい。
できれば若い人たちに観に来てもらいたいんだけどナァ。310vDEALS、いよいよ最後の曲!
0r4a0378デビュー・ステージの最後を飾ったのはオリジナル・ナンバーの「Please」。220vコレまたシンプルでゴキゲンな日本のドライビング・ナンバー。
270_2ハードさとポップさが実にいい比率で混ざり合っとる!
280v「バキューン!」
客席に居合わせた皆さんは、このDEALSのファースト・ステージにハートを撃ち抜かれたに違いない。260かき回してエンディングと思いきや…。250v「♪The boys back in town」
そうだそうだ、「Boys」だけじゃなくて「こういうロック」も戻って来てくれ~!210_plツイン・リードのパートを完璧にこなして…0r4a0365 2人でバキューン!
や、やられた~!
コレはやられるよ。290_2と、アッという間のDEALSでした。
近い将来、全曲オリジナルでのロング・ステージをゼヒ拝見したい!300アンコール。
「いい?フジシゲ」
0r4a0297会場に居合わせた藤井さんが飛び入りでステージに上がった!320_ceチョット前にTroubled WingsでMarshall Blogにご登場頂いた藤井重樹!
今日もスゴイ声!
330vコラボしたのは、もう1回「C'mon Everybody」。
340_2GOKIさんのソロ。350_2こっちでバリバリ弾いて~…360_2向こうでガンガンアオってる!
楽しいね~!370_2「♪カモンエヴィバ~ディ」
スーパー・ボイスの共演!380_2そしてエンディング!
「みんなありがとう!また来てください!」390最後はみんなで記念撮影。
'はらやん'が「Marshall Blogにこの写真が載ると思いま~す」と告知すると、お客さんから「おお~!」のレスポンス。
うれしいね!
ありがとうございます!400「お疲れさまでした~!」
今回は、GOKIさん⇒PONちゃんラインでお誘いを頂戴したんだけど、来てヨカッタ!
PONちゃん、どうもありがとう!
 
DEALSの詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter

410 
今日はThin Lizzyが出たところで…

Marshall_records_logo_square_black ★★Marshall Music Store Japanからのお知らせ★★

Marshallのレコード屋「マーシャル・ミュージック・ストア・ジャパン」営業中です!
今日のおススメは…
生前のフィル・リノットの相棒だったローレンス・アーチャーのバンド「GRAND SLAM」。

5gs アルバムは『Hit The Ground』。7171766_grandslam_hittheground_61_2このThin Lizzy感が何ともタマらん!

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 200(一部敬称略 2022年6月25日 東高円寺Los Angels Clubにて撮影)

2022年7月26日 (火)

SOUL OF ROCK vol.74 <前編>~BLUESBOMBERとDEALS

 
今回でMarshall Blogへのご登場が3回目となるのはこちら!…と言っても人ではない。
『SOUL OF ROCK』なるシリーズ・ライブ・イベントだ。
最初に取材させて頂いたのは2017年6月24日の渋谷La.mama。
大学生の時、「渋谷に新しくライブハウスができるんだってよ!」と話題になっていたのが1981年開業のeggmanとその翌年に開店したLa.mamaだった。
でも、La.mamaさんとは不思議と縁がなくて、この『SOUL OF ROCK』の時に初めてお邪魔した。
そして、その後はチョクチョクLa.mamaさんにご厄介になっているが、eggmanさんはいまだに1度しかお邪魔したことがない。
そのLa.mamaさんの時の『SOUL OF ROCK』は「vol.23」だった。
2回目にご登場頂いたのは、2019年の1月19日の吉祥寺シルバーエレファントの時。
この時が「vo.37」。
シルバーエレファントは1978年にできた時からほぼ知っている。
当時の私は高校生で、身内のイベントの時にシルバーエレファントに出させて頂いた。
その当日は日曜日で、学校の「50周年式典」かなんかがあった。
それをサボってシルバーエレファントに行ったんだけど、それが後でバレてバツとして頭を丸めさせられた。
コレ、今なら大変だよ。
あの頃は生徒に対する教師の制裁が珍しいことではなかったし、怒られるだけのことをしてしまった生徒の方も観念しておとなしく鉄拳を受け入れていた。
とにかく当時「ライブハウスの舞台に立てる」なんて夢のようだったからね。
鉄拳ぐらいだったらナンでもなかったが、頭を丸めさせられたのはマイった。
だって、こちとらロックンローラーだったんだゼ!
シルバーエレファントさんはその後、大学に入って別のバンドで何度か出演させて頂いた。
あの時代、ステージが終わった時間帯の吉祥寺の街には人っ子ひとり歩いていなかったような気がする。
私もいい加減古くなった。
何が言いたいのかというと、今日レポートする『SOUL OF ROCK』の「vol.74」は私がお邪魔したことがないライブハウスで開催された…ということ。
会場は東高円寺の「ロスアンゼルスクラブ」。
ライブハウスどころか、「東高円寺」って生まれて初めて行ったわ。
コチラのお店も1985年の開業という大老舗。
しかし、「vol.74」ってスゲエな。
「vol.37」で最後にお邪魔してから今回がちょうど37回目。
ん?ということは、吉祥寺の時が今までの『SOUL OF ROCK』のちょうど真ん中だったんだ!
よくぞこんなに続けたものだ。
こういうイベントごとって始めるのはそうムズカシいことではないんですよ。
とにかく大変なのは「続ける」こと。
同じイベント企画経験者として『SOUL OF ROCK』に大きな喝采を送りたい。10v_l今回の『SOUL OF ROCK』には5バンドが登場。
Marshall Blogではそのウチ2バンドのステージを紹介する。
 
まずはトリ前に姿を見せた『SOUL OF ROCK』の主催者、'はらやん'率いる「BLUESBOMBER」。
いい名前だ。
1曲目…あまりにも久しぶりに耳にしたので一瞬、「アレ…これナンだっけ?」となかなか出て来なかったのは…20_2おお、そうだ!
コリャUriah Heepの「Look at Yourself」だ!
日本では「対自核」と呼んだ方が通りが良いのか?
歌うはキーボーズの'みやっち'。30v_layギター・ソロはチャーリー。
出演するって知らなかったのでビックリ!40v_2Marshall JCM200 DSL100と1960Aを使用。50v「ジミー・ロジャースのナンバーを聴いてください」
2曲目は古典「Walking by Myself」。
「ブルースの爆撃機」だからナニはともあれブルースを演らないと!60_wbm'はらやん'の熱唱!
「古典」といってもゲイリー・ムーアのカバーで結構一般的なのかな?
70v_2コーラスはサポート参加の'じゅり'。80_2ベースは'会長'。90v_2ドラムスは'ティグ兄'。100v_2ティグさんにはNATALを叩いて頂いた。110_2ココでもチャーリーのブルージーなソロが炸裂。120_2「シャッフル、いいね~!次はクラプトンを聴いてくれ!」と’はらやん’がつなげたのは…125_fm「Foreverman」だ。130_fmこの曲でもツボを抑えたチャーリーのギターが大活躍。
ナンたってクラプトン・ナンバーだからね…ギターが活躍しないと!
160v「会場のカワイイ女の子に捧げます」と次の曲「Oh, Pretty Woman」を紹介。150この「Oh, Pretty Woman」はロイ・オービソンのアレじゃなくて、ゲイリー・ムーアも取り上げたA.C. Williamsって人が作った方ね。
ちなみに、ロイ・オービソンってロンドンに来た時に「1962」を買ってアメリカに持ち帰り、「初めてMarshallをアメリカの公の場所で使った人」になったらしい。
Vvv チャーリーとのコンビネーションもバッチリ!
140お!また聞き覚えのあるキーボーズのサウンド!170vコレはすぐ思い出した。
Vanilla Fudge版の「You Keep me Hanging on」。
我々の世代はロッド・スチュアートのファッジ・バージョンでこの曲を覚えた人も多いハズ。180_kho「♪セッミッフリワイドンチュ~べ」……と気合を入れて、ハハハ、アッという間に終わっちゃった!
さすが主催者!…フル尺で演ると時間をオーバーしてしまうので「世界一短いKeep me Hanging on」にまとめたそうです。190次に持って来たのはHumble Pieの「Get Down to it」。
’みやっち’さんのハリのある声がここでも響き渡る。210v_gdtiHumble Pieとか、Sladeとか、いいよね~。220好んで聴くことはあまりないが、「ロックの原風景」というイメージが私にはあるのです。
ナンダカンダいって「最終的にロックが戻るべき場所」…みたいな。230vサングラスにかけ替えた’はらやん’。
「少ししんみりした話をします…噛まないでしゃべらなきゃ。
仲のいいバンドのギタリストの住友俊洋がガンと闘ってガンバってきたんだけどね…先月、残念ながら天国に逝ってしまった。
住友俊洋…天国で聞いとけ~!」240v’はらやん’が叫んだ曲のタイトルは「Waste of Time」。
かつての住友さんのバンド、The Savoy Truffleのナンバー。
ちなみに2004年にMarshallのハンドワイアード・シリーズを大阪でお披露目する時、The Savoy Truffleさんにご登場頂いたんですよ。250_wt天国の住友さんに聴かせるように熱唱する'はらやん'。260v同様に思い入れをタップリ込めた音を並べたチャーリーのソロ!0r4a0042 感動の1曲で出番を締めくくったBLUESBOMBERだった!280そして、『SOUL OF ROCK vol.74』のトリを飾ったのは、この日がデビュー・ステージとなったDEALS。290雨宮敬義300v吉永'GOKI'訓春310v_2横山壮五320v山市修也330v_2GOKIさんはもちろんMarshall。340JVM410Hと1960A。350v足元のようす。
JVMのフットコントローラーもバッチリ活用されていた。360山市さんはNATAL。
上述の『SOUL OF ROCK vol.23』の時にもメイプルのキットを叩いて頂いたことがあって、今回も歓迎して頂いた。370今回はアッシュの12"、13"、16”、22"のキット。380初めて耳にするDEALSの音楽。
私だけでなく多くのお客さんも同じか…コレがデビュー・ステージだからね。
でも違うのは、私は見事に予備知識がない状態だったのだ。
もうチョット予習してくればヨカッタか?
0r4a01911曲目は「Candy Color Maker」。
ドワ~!想像していたのとゼンゼン違うぞ!
も~、とにかく「カッコいい日本のロック」としか言いようがない!
コレはいいゾ!
予習なんか全然必要なかった!
すぐに入り込めちゃう。
見た目も40年以上前に渋谷の屋根裏や新宿のロフトで見かけたお兄さんたちなのだ!
390_ccnシンプルでストレートなロック・テイストにツイン・リード体制。
400v雨宮さんもMarshallだ。
この日はDSL100と1960Aを使用した。410vノッケからGOKIさんのソロ炸裂!430v続けてもう1曲オリジナル・ナンバーで「Are You Ready?」。0r4a0103 これまたバッチリ骨太のハード・ロック!
タマらんね!
も~、雨宮さんの声や歌い回しがノディ・ホルダーみたいでタマらんのよ!Fff それを受けてGOKIさんのトラディショナルなソロ。
コレでいいのだ。
こういう音楽にピロピロは必要ない。
0r4a0150「うれしいね~!なんか懐かしいところに帰って来たみてぇ~だ。」
行くよ~、♪ア~ア~ア~…アー・ユー・レディ?」0r4a0231 時折Marshall Blogに書いて来た通り、私は長い間ロックから遠ざかっていて、帰って来た時に巷のロックが自分の知っているロックと似ても似つかないモノに変わっていて驚いた。
まさにロックの「浦島太郎」。
ちなみに私が現役でロックに夢中になっていた当時の最新のスターはランディ・ローズだった。Img_9749 「ロックの玉手箱」をコジ開けてから約四半世紀…いつかこういうDEALSのようなロックらしいロックが帰って来るものと信じ続けて来た。
5年待ち、10年待ち…ゼンゼン帰って来なかったナァ。
それどころか明後日の方向へ行ってしまい、ロックはアニメやゲームのオマケとなり、アメリカではヒップホップの方がスッカリ上になっちゃった。
加えてライブ・ステージの上のギター・アンプがドンドン小さくなっちゃって、いつしか「爆音」が疎まれるようになってしまった。
そして、あふれるコピー・バンド。
いくら時代は変わるとはいえ、さすがにコレはマズイんじゃない?
だから私はDEALSのようにコピーではなく、オリジナル曲で伝統的なロックの魅力を伝承するバンドを手放しで応援したいのだ。450v「あ~、懐かしい顔が揃って…次の曲をあんまり早く始めちゃうと出番がすぐ終わっちゃうからな~。
(ペットボトルのお茶を飲んで)健康を考えてルイボスティとか飲んでるのよ。
オレんち実家が魚河岸でサ、出勤が3時20分なのよ。
年々、歳を取るごとに家業と同じ時間に起きれるようになったよね。
でも、音楽やりながら魚屋をやるなんてムリだよね。
時間が全然逆だからな~。
だから札幌から逃げ出して来たの。エヘヘヘへ!」460vまだ、レパートリーが少ないからかな?
コピー・ナンバーでDEALSもHumble Pieをキメ込んだ。470_ce曲は「C'mon Everybody」。
Humble Pieというか、エディ・コクランか。
510vシンプルにしてヘヴィなリズム隊もゴキゲン!490山市さんが叩き出すNATALの音がまたいいんだ!500さっきはノディ・ホルダーって書いたけど、イヤイヤ、スティーヴ・マリオットも自家薬籠中のモノのようだ。
今時こんな歌声を聴かせてくれるシンガーは珍しいぜよ。480v時折ギターが絡むシーンもトラディショナル感があってうれしいなったらうれしいな!
この後のステージの展開が楽しみだ!
 
DEALSの詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter520 <後編>につづく
 
Humble Pieが出て来たところで…
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Canterbury こんな商品を扱っています。
Bad Touch!

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Bad Toiuchはスティーヴ・マリオットの三女、モリ―と共演したりしています。
それがコレ。
この歌声!血は争えませんナ。

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 200(一部敬称略 2022年6月25日 東高円寺Los Angels Clubにて撮影)

2022年7月21日 (木)

大山まき~the beginning <後編>

 
…とか言っているウチにもう本編も最後のセクションだよ。
'まきちゃん'の周りは特別に時の経つのが早いのか?と疑いたくなるぐらいアッという間だった。10 そんな演奏を聴かせてくれたうれしい4人は…
 
大山まき20v_3斉田和典30v佐野優40v_2中山直樹50v_2その最後のセクション、昨年リリースしたシングル「Dinosaur」で盛り上げて…60「ガオガオ」ポーズでで締めくる。
0r4a0402そのままのノリで「MERA MERA」。
80_2この2曲はとても似たテイスト。
ディスコ感覚でお客さんも安心して盛り上がっちゃう!90v_2あんなに声を張り上げ続けているのに'まきちゃん'は全く疲れた様子を見せず、ピョンピョン飛び跳ねまくり!
元気だナァ~。
95そのピョンピョンしている足元に目をやると…おお、カッコいい靴!
'まきちゃん'のお召し物はチャラチャラもゴチャゴチャもガチャガチャもしておらず、いつもシンプルで気持ちがいい。S41a0187 「♪アナタしだい~」の指が指す先は誰だろう…そう、お客さん全員の♡だよ。130v_ikeますます冴えわたるKAZZのギター!
身体を悪くしていたなんてにわかには信じられないぐらいのパワーを発散した!
でも、十分気をつけてよ。
110アタマを振り回して容赦なく攻め立てる'まきちゃん'!0r4a0504 次の曲は「Red Element」。100v_elコレまた目の覚めるようなド迫力のドライビング・ナンバー!
いいなァ、こういうロックは。
心底そう思うわ。0r4a0479 「どうもありがとう!
次がラストの曲です。このままイケるか~?」
120本編の最後に持って来たのは『MONSTER』から「Satisfaction」。150「まき節」の真骨頂。
『MONSTER』の中でも印象が強かった1曲。160まさに4人が一丸となって「まきミュージック」を作り上げた!140_st  

170v

180v_2「どうもありがとう!」
この笑顔!
会心のステージだったことの証だ。190最後はひと際高くジャ~ンプ!200_2アンコールがいきなり演奏で始まった。
ナニをやるのかと思ったらいきなり「♪ヘヘイ、マ~マセ」よ。220_bdFleetwood Macの「Oh Well」が元ネタと言われているLed Zeppelinの「Black Dog」。
まきちゃんの声で演られたらイチコロだわ。230v_2ギター・ソロもタップリ!240もう1曲コピーを。
おなじみのドラムス・イントロ。250もう1曲も今回はLed Zeppelinだったの「Rock'n' Roll」。
以前のコピー・コーナーのチョイスはパープルが多かったが今日はゼッペリンで来た。270バック陣の演奏も気合が入りまくってる!
260vこういうコピーなら大歓迎だな~。
やっぱりココでも「歌」すなわち「声」ですな。
海外のショウビジネスの関係者がいつか話していたが、「トリビュート・バンド」と呼ばれている日本のコピー・バンドは楽器の演奏能力は優秀極まりないが、残念ながら歌だけはどうにもレベルが違う…と言っていた。
それは、英語の発音の巧拙だけではなくて、声の質が連中の音楽には不向きであるという意味のようだった。
そんな時は'まきちゃん'の歌を聴いてもらいたいものだ。280_2「アンコールありがとうございます。
マジで楽しい時ってあっという間。
斉田さん、『死んだかもしれん』って思ってからというもの、Twitterに『今日がファイナルステージです』って書いてたじゃん?
アレはマジだったん?」
300「いや、アオり、アオり!メチャメチャ元気です!
でも、3週間くらいずっと最後の晩餐やってました。
『最後の晩餐』って言って、みんなにご馳走してもらっていたんですけど…」
KAZZの来ているツアーTシャツは黒字に金の文字…コレ位牌カラーなんだって!
Marshallもそれに近いな…。
310v「ハハハ!
ホンマにそういうのもあって、実はライブでせっかく東名阪へ行かせてもらえるんやったら新曲作りたいな~…って。
『遺作』を作ろうと思って、皆に相談せずに先にTwitterに『東名阪全部で新曲演ります。カブリなし!』って発表しておいて、その後に『こんなん書きました~』ってみんなに曲を披露したんです。
ホンマに最後のステージだと思ったら良い曲作れるよね!
マジでさ、皆もそうやけど2年間はマジでシンドかったじゃないですか?…コロナ禍でさ。
ライブハウスに行けるようになっただけで会社からは、「本当に大丈夫ですか?」って言われたり…。
私たちは私たちで、自分たちの存在意義ってなんなんだろう?と思った。
アマゾン・プライムで映画観て、お酒を飲む日々が続いたこともありましたが、今日来ることができました!
それもこれも皆さんが待っていてくださるおかげです。
ありがとう!」
290v_2「このライブを一緒に作ってくれた関係者の皆さんも、スタッフの皆さんもありがとう。
私も意地で乗り切って倒れないタイプなんですけど、心配性のお母さんみたいになってしまって…。
でもホンマに1回1回のライブがマジで奇跡だと思ってます。
イッパイいい曲を作って、『伝説』になって自分の音楽を永遠に残していきたいと思っております。
そして、みんなの背中をバーンって叩くような、力強い助けになるような、何かのキッカケになるようなロックを作りたいと思っていますので待っててください!
我々は歩みを止めません!
この時代に生まれたことに特別な意味があると思っている私はヤベー女なのです。
これからもガンガンロックしていこうぜ~!」
と観客にお礼と決意のほどを述べてこの日の最後の2曲に取り掛かった。320v_2まずは日本のヘヴィメタル・テイストの塊のような「Pain Letter」。
330_pl猛烈に、そしてハードにドライブするこのバンドならではのナンバー。340まきちゃんの絶唱が観る者すべてを圧倒しまくるのだ。350_2KAZZのギターとMarshallのコンビネーションもこの曲を盛り上げる大きな視覚的要素でしょ?
この曲にピッタリ。350vそして、最後の最後は'まきちゃん'のキラー・チューンのひとつ「Monster」。
370_2「コレよ、コレコレ!」的な締めくくりナンバー。
実際、アルバム『MONSTER』の中で一番耳に残ったのはこの曲のメロディだったもんね。

360v_m 'まきちゃん'の激唱&熱唱を支えた3人のプレイも最高だった!380v

390v_2

400vいつのまにかコピー・バンドだらけになってきている感が強い日本のグラスルーツ・ロック・シーン。
この状態は本当に危険だと思う。
若いお客さんは全く寄り付かないし、コピーは次の世代に伝承する音楽的財産を生み出すことができませんからね。
このチームのようにトラディショナルなロックの要素をうまく包含した、オリジナリティ溢れる自作のロックを演じてくれる若いバンドが増えてくれることを願って止まない。
Marshall Blogは有名無名を問わず、そういうバンドを喜んで応援します。
我こそは!というバンドさんはゼヒ声をかけてチョーダイ!
 
さて、この『the beginning』は8月13日の大阪がファイナル。
こういう人はドンドン進化していくだろうから「今のまきちゃん」を決してお見逃しなきよう!
最後に…目下の私の夢はノン・スモークのステージの'まきちゃん'を撮影すること。
も~、どこもかしこもモクモクでどうにもならん!
410v大山まきの詳しい情報はコチラ⇒Oyama Maki Official Website 420_2<オマケ>
'まきちゃん'に出演して頂いた前回の開催から3年、今年はMarshall GALAを開催する年に当たっていたんだけど、コロナがこんなだから止めた。
また、別の機会を考えていますので、開催の時には何卒よろしくお願い申し上げます。
それまでの間、'まきちゃん'がホンモノのsun-go☆さんと共演して熱唱したSHOW-YAの名曲の数々をコレでお楽しみあれ!

■□■□■□Marshall Recordsからのお知らせ■□■□■□■□Marshall_records_logo_square_blac_2  
先頃、2作目の世界発売アルバム『DYNAMOTIVE』のリリースを発表したD_Drive。
先行して配信リリースした「I Remember The Town」に続いて7月29日に第2弾先行シングル「Wings」を配信リリースします!
すでにD_Driveのステージでは頻繁に取り上げられているYukiちゃん作の人気曲。
お引き立てのほどよろしくお願いします。
詳しい情報は発売日にMarshall Blogからお届けします。
126v そして、そのセカンド・アルバム『DYNAMOTIVE』。
我がMarshall Music Store Japanからは輸入盤を販売致します。
コチラも方もよろしくお願い申し上げます!
尚、帯とブックレットが付属した国内盤はD_Driveのライブ会場での限定販売となります。53000x3000

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 200(一部敬称略 2022年6月18日 渋谷TAKE OFF 7にて撮影)

 

2022年7月20日 (水)

大山まき~the beginning <前編>


グェェェッ!
前回お邪魔したO-CRESTの'まきちゃん'のライブって1年前かよ!
は、早すぎるわ…。
そしてその前、今日と同じステージに立ったのが1年と8カ月前。
アレからもう2年近く経ったのか…。
そもそも今日のライブだって前から楽しみにしていて、アッという間に当日になっちゃったもんナァ。
とにかく残された時間を有意義に過ごさないと…なんて言うセリフがかなり身に染みるわ。
 
…ということで大山まきの「the beginning」と銘打ったライブ。
ロビーには自慢の「まきグッズ」が並んだ。
10まきちゃん私物のガチャガチャも設置されていた。20v_2定刻通りにショウはスタート。
オープニングは2014年の『アダムの声帯』に収録されている「ダリア」。30大山まき40v斉田'KAZZ'和典50v佐野優
60v中山直樹
70vKAZZはもちろんMarshall。80JVM410Hと1960BVを使用。90vノッケからまきちゃんの魅力が炸裂してツカミはバッチリ!100続けて2019年のアルバム『MONSTER』から「Karma」。
0r4a0131KAZZの弾くギターリフがシャープに切り込んで来る。
やっぱりこういうロックのギターはMarshallで演らないとダメね。
真空管のアンプじゃないとまきちゃんの声に負けちゃうよ!
120vこの曲はまたベースのバッキングが実にいいんだわ。
佐野さんはMarshall Blogへは2019年の『美女と金髪と野獣』以来、3年ぶりのご登場。
220vイヤ、しかしカッコいいな。
彼女の歌からは「ロック」しか感じない。0r4a0046 もう1曲続けたのはアルバムの曲順通りに「Survivor」。130_sv私にはこの曲はものすごく「まきちゃん」チックに響く。
最近こういう「ドンガラガッタ節」のロック・ナンバーがないからね。
恐らく初めてこの曲を聴いた時の印象がすごく強かったんだと思う。
やっぱり人と同じことをしていたらダメね。0r4a0067KAZZのギター・ソロ。
コンパクトだが説得力は十分。150v〆はまきちゃんお得意のこのポーズで!160vコレでまだ最初のセクション。
この後大丈夫なのか?というぐらいのエキサイトっぷりなのよ!170「やっと会えましたね!
大山まきワンマンショー『the beginning』へようこそ!
今日はメチャメチャ会えてうれしいです。
ありがとう、東京!
まだまだ声は出せないし、いろいろ制約はありますけれど、久しぶりに観に来てくれた方もいらっしゃると思うし、初めてライブハウスにお越し頂いたという方も人もいらっしゃると思うんですよ…」
180v「決まりはありませんから!
オシッコ行きたかったらオシッコへ行ってもいいし。
声を出したらアカンだけで天井を突き破ってもいいそうです。
思いっきりジャンプして、クラップして楽しんでいこうぜ!
今日は東京だけのオフィシャル・セットリストなんで最後まで瞬きせず楽しんでいってください!」0r4a0104『MONSTER』から「Swingout」。190_soタイトルに「swing」とあるように、4ビートのロック・ナンバー。
いつかアコメタルの時にまきちゃんが「Fly me to the Moon」を取り上げていてすごくヨカッタ。
やりようによっては最高に魅力的なジャズ・シンガーになりそうなんだけどな…まきちゃんのコッテリしたジャズが聴きたいと思う。200「ベース!」210ビシッとしたソロをキメてくれた佐野さん。0r4a0492 KAZZのソロ。
そうそう、一度KAZZともメールでジャズの話をしたことがあった。
ココではロック・フィーリングあふれるメロディを奏でた。230v続けて「Lookin for」。S41a0057 まきちゃんの絶叫から始まるヘヴィ・ナンバー。
もうタマらんね、この声。
わかっちゃいるけどスゴイ。
こういう声で歌う音楽のことを「ロック」という。250v続けて演奏したのはタイトルがまだキマっていない新曲。260_mtbヨシ!
シンプルでヘヴィなロック・ビートが気持ちいい!
中山さんはアコメタルでもまきちゃんをサポートしている。
だからソリはバッチリだ!
280大蛇のようにそのドラムス絡んでいくギター・リフ!0r4a0196 そして、どこまでも突き抜けるロック・ボイス。
コレですよ、コレ。
非の打ちどころがない「ロック・ナンバー」とはこのこった。
その証拠に外国人のシンガーに英語でこの曲を歌わせてみな…そのままで「洋楽」になるから。
そういうロックにガンバってもらいたいのだ。270vロックな曲にはロックなギター・ソロが付き物だ。
見よ!このKAZZのポーズ!
「ロックなギターソロ」がキマった瞬間だ。290v初めて聴いた曲ながら凄まじいレスポンス!
正式な音源になるのが楽しみだね。300v「熱いじゃないですか東京!いいっすね。
こうして汗をかいて、また暴れる空間が戻ってきつつある感じですね。
実は…今日このメンバーでココへ来れるかどうか、可能性が五分五分だった事件があったんですよ。
遠征先で謎の奇病に罹り、コロナではなくて、なんか疲れがたまっちゃったんだよね?
ご紹介しましょう…オン・ギター、斉田和典!」0r4a0274_2 「こんにちは!今日はどうもありがとうございます!
そうなんですよ。
それがわかってから作った曲とかもあって、それのことをみんなで『遺作』って言うんですよ!
それらの曲のタイトルがやっと決まったりしたんですが…ハハハ、遺作が出世しました。スミマセン!」
チョット!お大事にしてくださいよ!310v 「でもサ、もうできんかも?…って思ったら、本当にこの機会が大事やし、東京で今この瞬間に皆さん出会えてメッチャうれしいです!
私、試練がある度に打ち勝ってレベルアップしてきたなぁ…って思ってきたんです。
でもこういう目に遭ってから、『ムチャしたらアカンのちゃう人間』だなと思うようになった。
私の好きな伝説のロッカー達はムチャをし過ぎたせいでみんな27歳で死んでるんですよ。
ドラックをやりすぎたりとか…。
私もナンカ27歳で死ぬんかな?と思っていたんですけど、それにも打ち勝ってどうも設定がおかしくなってきた!
死んだらカッコいい…って言うよりも、生きてカッコいいロックをジイさん、バァさんになるまで続けた方がカッコいいんじゃないかな?って思ってきたんです。
皆、長生きしろよ~!! 一緒に遊ぼうぜ!」
310「ロックって元々の根源は『怒り』やと思うんですよ。
『絶望』を『希望』に変えられるパワーがある音楽だから、私たちはコレがある限り誰にも負けず、勝っていける。
今日は楽しんでいこうぜ!」320v次の曲は「This is me」。330_timこれまたとてもいい感じのヘヴィ・ナンバー。
「♪Carry on, carry on」と英語の歌詞がバッチリと歌のメロディに乗っていて気持ちがよい。S41a0202 KAZZはギターを持ち替えてこの曲でもバリバリとソロを弾いて見せてくれた。350ゴキゲンなドラミングでスタートした「LION」。360v_lion軽快なテンポが全体を貫く明るいハード・ロック・ナンバー。
1975年以前に存在していてもおかしくない1曲。
でもゼンゼン古臭くない。
ロックという音楽のオリジナルに根差しているからだ。370コリャやっぱりノリノリになるよね~!380ショウはちょうど本編の真ん中あたり。
客席は興奮のるつぼだ!390v そしてもう1曲続けたのは…徹底的にドライブしまくるメタル・チューン「Bless」!
410blssこの手の曲で一段と個性と実力をブッ放すしてくれるのがまきちゃん。420それだけじゃない!
勇猛なギター・リフからソロまでKAZZ+Marshallが大活躍の1曲。430KAZZのソロを背中で見守るまきちゃん。440リズム隊の2人も火の玉が転がり落ちて来るような過激なプレイを見せてくれた。450vあ~、皆さんホントにカッコいいわ~。460v 大山まきの詳しい情報はコチラ⇒Oyama Maki Official Website470v<後編>に続く
 

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 200(一部敬称略 2022年6月18日 渋谷TAKE OFF 7にて撮影)

2022年7月19日 (火)

simoが初のオフィシャル音源「Pinky」をリリース!~レコーディング探訪記


ギタリスト、関雅樹率いる腕利きカルテット「simo(シモ)」。
ギターだけでなくキーボーズもベースもMarshallで鳴らして、ドラムスはNATALという「Marshallづくしライブ」なんてことをして頂いている。
まるで昔のディープ・パープルのようだ。
「関」の「s」、「石井」の「i」、「宮野」の「m」、「岡井」の「o」で「simo」というワケなのだが、チームの黎明期には「関4」なんて、それこそ昔の六本木ピットインの「昼の部」のスケジュール表で見かけそうな名前でやっていた。
このチーム、その時代から数えると結構長いキャリアを誇っているのだが、残念ながら正式な音源を制作していなかった。
05そこで、「機は熟した」と一念発起してレコーディングに臨むことになった。
よしよし。
となると、当然レコーディングの様子をMarshall Blogでレポートさせてもらうことになるでしょう?
関ちゃんにスタジオの場所を問い合わせると、メールで「瀬谷の烏賊舌音響」と案内してくれた。
「烏賊舌音響」…スゴイ字面だなと、一瞬ギョっとしてしまった。
でもよく見ると…「イカ」に「シタ」。
ハハハ、「イカした音響」か!
こういうのはいいな。
…というワケで生まれて初めて横浜の「瀬谷」なる所へ行って来た。10お邪魔してみると、すごくアットホーム感じのステキなスタジオだ。
まずはセッティング。20大二さん自ら愛用のNATALのキットを組み立てて頂いているところ。30メンバーは、(左から)岡井大二、関雅樹、宮野和也、そして石井為人。
順番が「osmi」になっているけど、コレが「simo」。40関ちゃんが持ち込んだMarshall。
上段のヘッドがSTUDIO VINTAGE SV20H。
その下がJCM800の1959。
50v最近導入したSV20H。
大変なお気に召しようで、関ちゃんはいつもリンクして使っている。60SV20Hをつないでいるキャビネットは、こちらも最近導入してくれた1974CX。
ハンドワイアードの18Wコンボ、1974X用の1x12"エクステンション・キャビネット。
1974は三角形のデザインで知られるWatkinsの「Dominator」というアンプが18Wだったことに目をつけたMarshallが、パブ等の大きな出力を必要としない場所で使用するモデルとして開発された。
そんなだから元々エクステンション・スピーカーは存在しておらず、1974Xをはじめとしたハンドワイアード・シリーズをスタートする時に初めて生産された。701959をつないでいるキャビネットは2x12"の1922。
コレはJCM900時代のコンボ用のエクステンション・キャビネットだった。
80足元のようす。90一方、大二さんのNATALは愛用のバーチ。
フィニッシュはグロス・バーガンディ。
31のアイスクリームの「バーガンディ・チェリー」って美味しいな。100そしてスネア・ドラム各種。
 
コレはキット付属のスネア。110メイプルの12"x5.5"。120もうひとつはステイヴ・スネア。
「Stave(ステイヴ)」とは「桶」のこと。
温泉場の風呂桶のように、木材をタテに組み合わせた構造。
コレがおっそろしくパンチの利いたウォームなサウンドをクリエイトしてくれる。
残念ながらもうNATALでは生産していない。130そして、Cafe Racerの18"のバス・ドラム。
曲によってはこの小口径のバスドラムを使用するという寸法だ。140まずは打ち合わせ。
「エ~と、今日の予定は…」なんてやっているところ。150まずは数曲、リズム・セクションだけのレコーディングに取り掛かった。160'みやん'と…0r4a0277大二さんの2人がスタジオに入って他の録音済のトラックを聴きながらプレイ。170vミキシング・ルームでは鬼プロデューサーが厳しくディレクションする…
190そうでもないか。
「いい感じ~!」ってな具合。
200こうしていくつかテイクを重ねる。0r4a0280

180そして、都度プレイバックを聴いては演奏の内容を細かくチェックする。210私なんかだいたいこのあたりでナニがいいんだか、ナニが気に入らないのかがサッパリわからなくなって飽きて来ちゃう。
220こういう人たちはこうした作業を呆れるぐらい繰り返してもケロっとしているのだから恐れ入る。
だって飽きちゃうじゃん?同じ曲ばっかりで!
私なんぞはとてもミュージシャンになれません。0r4a0202 学校の先生でもラーメン屋でもそうなんだけど、「同じことを同じように何度でも繰り返しすることができる」のがプロの定義のひとつだと私は思っている。
私はミュージシャンは無理だっただけど、「Marshall Blogのプロ」でいたいとは思っているのです。
360今度はメンバー全員がスタジオに入る。240鬼プロデューサーに徹していた(だから「鬼」じゃない!)関ちゃんもギターを手にして自在に弾きまくる。250simoのライブ・ステージメンバーが持ち寄ったオリジナル曲を演奏しているが、この日録音したのはすべて関ちゃんの作品。260vファンキーな「K.T. Street」他、すでにライブでは頻繁に演奏している曲だ。270vそんな状態でのレコーディングだったので演奏はスイスイだ。280皆さんムズカシイ顔して演奏しているけど、曲はどれも耳に親しみやすいインスト・ナンバーだ。290vそして、プレイバックを聴いてチェック。300また演奏。
コレの繰り返し。310そして、この日の最後に7月16日にリリースした今回のレコーディング・セッションのリード・チューン「Pinky」を吹き込んだ。
385s大二さんはバスドラムを例の18"のCafe Racerに交換。
320音数を抑えた関ちゃんが弾くテーマ・メロディが印象的だ。330いつも通りの為人さんの密度の濃いソロ!
お、今度為人さんにお会いした時に「白鶴」のお話をするのを忘れないようにしなきゃ!340vそんな演奏を'みやん'が奏でる低音でグッと引き締める。350v念願のレコーディングで関ちゃんも楽しそうにプレイしていた。0r4a0266 終了後はレコーディングの時のスタッフの皆さんと記念撮影。380このレコーディングの様子を収録して制作した「烏賊舌ビデオ」がコレ。
音源のPRビデオ。

「Pinky」のお求めはコチラからどうぞ!⇒DI++O
 
この日にレコーディングした他の曲も9月中にアルバムという形でリリースする予定なのでお楽しみに!
Simoba_2
 
Apple Musicはコチラ⇒Apple Music


さらに、simoは前回好評だった「Marshallづくしライブ」を8月5日に予定しているので、是非ご参集くださいまし。

simoの詳しい情報はコチラ⇒Seiki's Web

400 

200 (一部敬称略 2022年4月 横浜市瀬谷 烏賊舌音響にて撮影)

2022年7月12日 (火)

D_Drive 13周年記念ライブ in 本八幡 Day2 <後編>

 
D_Driveの13周年を記念するライブの2日目のレポートの<後編>。514c
「セカンド・ステージを始めま~す!
まずはSeijiさん作曲の『I Remember The Town』です。
『I remember the town』….『私はその街を覚えている』ということですか?」

Img_8814 「古き良き街…って感じですね。
幼い頃にお世話になった場所へ行って来たんですよ。
そこには色々と懐かしい風景も残っていたんですけど、新しい建物が立っていて全く別の世界になっていたんですよね。
当時よく待ち合わせに使っていた丸いポストがあったんですけど、それも当然なくなっていたし…。
でもすごくうれしくなったんですね。
ココでよく遊んだわ~とか、この地獄の坂を登って学校へ行ってたわ~、とかね。
そういう感動を音で表現したかった…っていうのがこの曲のイントロの部分です。
めっちゃチープなラジカセの音を目指してるんですよ。
機材の調子が悪いわけではありません。
スピーカーが1個しか付いてないラジカセがあったんです。
それのマイクの入力端子にギターを突っ込んで鳴らして歪ませたりしてね。
わかるかナァ~…そんな感じです」
私が中学生の時、ジェフ・ベックのトーキング・モジュレーターが流行ってね、ラジカセでマネしたもんですよ。
Seijiさんみたいにラジカセにギターをつないで、イヤホンでそれを鳴らす。
イヤホンの先に紙で作った筒をくっつけておいて、それを口の中に入れてギターを弾く。
すると口の中からトーキング・モジュレーターそっくりの音が出て来る…って、原理は全く同じだから当たり前なんだけど…。
入力が大きいもんだから、やっているウチにイヤホンの先っちょがギンギンに熱くなっちゃうの。
ところが、ギターを弾くことによって口の中で発生する振動が脳を揺さぶって、トーキング・モジュレーターをあまり使いすぎるとパァになってしまう…ということがまことしやかに喧伝されるようになって、みんなピタリとその「イヤホン・モジュレーター」で遊ぶのを止めてしまった。
ま、アレを使い過ぎようが、どうしようが、結局パァになっちゃったんだけどね。
45年ぐらい前の話よ。
20v…ということで後半の1曲目は世界流通のセカンド・アルバム『DYNAMOTIVE』収録の「I Remember The Town」。
タイトルについては『DYNAMOTIVE』の国内盤についているライナーノーツをご覧あれ。30_213年目のD_Drive。
 
Yuki40vSeiji50vToshi60vChiiko70v「I Remember The Town」はSeijiさんの作品としては比較的シンプルな曲調と言ってよかろう。
この「シンプルさ」というのも、『DYNAMOTIVE』の制作にあたってMarshall Recordsから与えられた課題のひとつだった。
世界のリスナーはね、あんまりゴチャゴチャしているのが好きじゃないんよ。
私はゴチャゴチャが大好きなんだけどね。
でもこの曲は、シンプルとはいえ、転調を重ねたりしてすごくパノラミックに作ってある。
そこが聴きどころ。80v曲の後半にはハンドクラップが入る。90vライブの時は一緒にお願いしますね!100v既報の通り、この「I Remember The Town」は去る6月24日、『DYNAMOTIVE』に先がけて世界配信された。
 
是非コチラからお試しあれ!⇒I Remember The Town

105_l 
この曲に便乗して…。
私も『I Remember The Town』をやってみた。
自分が好きだった街の思い出を綴ってみたのだ。
音楽にノメリ込む前は、明けても暮れても映画に夢中だった私。
だから思い出の街は有楽町、日比谷、そして銀座。
神戸の人なら新開地か?
ずいぶん忘れていたこともあったけど、書いているウチに色々なことを思い出して、Seijiさんじゃないけどとてもホンワカした気分になってしまった。
実は前から自分のブログに映画のことを書こうと思っていたのだが、ず~っとほったらかしにになっていた。
この曲がなければ実行しなかったことだろう。
Seijiさんに感謝。
ちなみに、下のバナーの写真は、vol.1が長崎の思案橋付近。
vol.2は品川の船溜まり。昔は右岸が『幕末太陽傳』に出て来る東海道の品川宿の裏手、左岸は海だった。
vol.3も長崎の唐人屋敷跡の隣の路地。
どれも私にとっては思い出が全くない場所だ。
でも、内容は50年前の思い出がテンコ盛りです。
 
【Shige Blog】 I Remember The Town vol.15ver2【Shige Blog】 I Remember The Town vol.25town2【Shige Blog】 I Remember The Town vol.35t3続いてはおなじみ「Gradation」。
そうね、この2曲は立ち位置が似ている感じがする。
110_grこの曲も発表したころはSeijiさんが毎回曲の由来を説明していたっけナァ。
アレは何年前のことだろうか? I remembee the gradationだ。
今では説明不要のD_スタンダードになった。
Img_8856続けてコレも『DYNAMOTIVE』収録されているYukiちゃん作の新しい曲「Get Away」。
120v_ga前の曲とはガラリと変わって、とにかく攻めに徹したドライビング・ナンバー。125v この疾走感はまさにD_Driveの真骨頂。130v 「Drining Rockたぁこのことだァ!」…という気持ちで突っ走ってるんじゃないの?Img_8673_2 今度はYukiちゃんの曲解説から。
「『Get Away』は少しでも皆さんにいい気分や楽しい気持になってもらいたいなぁ~と思って作ってみました。
我々もおかげさまで13周年です。
13年というと『長い』と思いますが、やっぱり早かった13年ですね。
今日は『Escape From...』という曲で始めました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、D_Driveの初ライブの1曲目はこの曲だったんですよ!
だから、これまでの『周年ライブ』では、割合「Escape From」を1曲目に選んでいます。
その初めての時、Toshiくんは伝説の対バンだったんですよね」Img_9065 「この2日間で初めてマイクを使います!
初ライブ…場所はどこでしたっけね?西九条ブランニュー?
その初ライブの時、ボクはナニをやっていましたっけね?
エ~と、2バンドやってたんですよ。
D_Driveの初ライブのイベントのOAで出て、その後にトリで出ました。
そのバンド名を忘れてしまいましたが、なんせ対バンしてるんですね!
つまりボクはD_Driveのその初ライブを見ているんです!」170「その13年の歴史の中でホントに色んなことがありました。
様々なツアーや色々な会場でもワンマン・ライブ、他にもヨソのバンドさんとのカップリング・ツアーだったりとか…。
海外にも行かせてもらって、NAMM SHOWやMUSIC CHINA、イギリスのMarshall Liveとかですね。そんなこんなでコロナ禍になってしまったワケですが、この前終わりました47都道府県を回るツアーも私たちにとってすごく大きな出来事だったと思います。
そうですか?チーコ姉さん」

160v「『47都道府県ツアー』って47都道府県を全部回って、ファイナル2か所…だいたい半年くらいで終わる想定していたにもかかわらず、半分も消化していない時にコロナ禍に入ってしまったんですよね。
で、結果的にものすごく長い時間がかかってしまって『1番長いツアー』っていう感じになりましたよね。
Seijiさんも療養されたりとかで大変やったね、あの時は!」Img_8961 「だけど、こうして無事に47都道府県の全てを回ることが出来たのは応援してくれた皆さんのおかげやったな~と思います。
改めましてありがとうございます。
やっぱコロナ禍というのは、何かを生み出すようなアーティストみたいな人たちにとっては、どうしても作品に何かしらの影響が出て来ますよね。
次に演る2曲はコロナ禍に入ってから、その影響を受けて生み出された曲だと思っています。
色んな暗いことが多い世の中ですけれども、皆さんにチョットは寄り添ったりとか、希望を与えられるような音楽を演ってイケたらいいと思っているんです。
そんな気持ちを込めて演ってみたいと思います」180vまずはYukiちゃん作の「Be Yourself」。
2人は7弦ギターに持ち替え。
そして、「7弦を見たらヘヴィと思え」というのがD_Driveのライブの慣用句のひとつ。200_byYukiちゃんの物悲しいギターが鳴り響き…0r4a0439物語がヘヴィに展開していく。220_27弦シリーズのもう1曲は、もはやおなじみ「Breakout」。230v_boコチラは徹頭徹尾ハードにブチかます阿鼻叫喚のヘヴィ・ロック!240「だからナンやねん?」…と、Yukiちゃんがニラミを利かして言っているのは、この2曲、両方とも『DYNAMOTIVE』に収められている…ということ。210v「ありがとうございます!
早いものであと少しとなってまいりました。
私たち、Marshall Recordsから2019年に『Maximum Impact』をリリースしたんですけれども、今年はまたMarshall Recordsから新しいアルバムをリリースしたいな…と思っていますので、皆さんも楽しみにしておいてくださいね!」
この時、『DYNAMOTIVE』のリリースはまだ秘密だったのです。Img_8912ギターを持ち替えたSeijiさんの人力シーケンサーでスタートする「The Last Revenge」で…280_lrD_Driveの13周年記念ライブは最後のセクションに突入した。29013年の歴史の中にはこんなのもあったぜヨ…居酒屋甲子園。
この曲を聴くといまだにあのイベントのことを思い出すわ。
「『おいしかった』より『楽しかった』を!」ってね!410 この曲のハイライトはギター・チームの絡み合い。300スリリングなギター・ソリは相変わらずだ。310そして、「Mr. RAT Boots」。320_ratココは遠慮なくToshiくんにやってもらう。330vハイ、バリバリ弾いて~…0r4a0463 イェイ!350vそして本編を締めくくったのは「Cassis Orange」。
D_Drive最初のオリジナル作品。
やっぱり「周年ライブ」はコレで〆たいよね!370

380v

390v

400_2で、バッチリとシマった~!0r4a0241 以上で本編終了。
 
さて、<前編>ではYukiちゃんの入院の話をした。
その間、3人体制でのライブが開催される。
Seijiさんが倒れた時の逆バージョンだ。
東京で開催されたことがないので、私は「3_Drive」って観たことがないんだけど、珍しいには違いないワケで…。
行ける方はゼヒ応援に駆けつけて頂きたい。
Seijiさんのことだから、普段お目にかかれないことをナンカ演るんじゃない?
そして、Yukiちゃんに届けるお見舞いの寄せ書きに参加してあげてください。420v前回に書いたように8月20&21日がYukiちゃんの復帰ライブ。
そして翌週の27&28日は東京公演。
この前日26日はいよいよ『DYNAMOTIVE』が世界で発売になる日ですからね!
このライブは見逃せません。827この日が例の国内盤『DYNAMOTIVE』の初売りになるのでよろしくです!02s_2そして、帯やブックレットが付いていない輸入盤はMarshall社直営のウェブストア『Marshall Music Store Japan』で取り扱います。
詳しくは下の「お知らせ」をご覧ください。Mmst_square そして、9月には岡山でMarshallファミリーの大山まきちゃんとのダブルヘッドライナー・ショウがキマっている。
盛りだくさんですわ~。
告知終わり。410vそして、アンコール。
「ありがとうございます!
私たちD_Driveは本当にライブを演っているんですが、ショウを観にいらしてくださったりとか、D_DriveのことをSNSで広めて頂いたりとか、皆さんおひとりおひとりにご支援を頂いているおかげでこうして無事に13周年を迎えられた思っております。
本当にありがとうございます!
その皆さんのご支援に感謝しつつラストの1曲を聴いて頂きたい思います!」0r4a0407 最後は定番「Screw Driver」。430_sd最後まで気の緩みが一切ない気合の入った演奏で13周年の記念ライブを披露した4人であった。440 

0r4a0385

460

Img_8776D_Drivの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Website

360_coYukiちゃん、ガンバってね!490v 

■□■□■□■□■□■□お知らせ■□■□■□■□■□■□

Marshall RecordsとMarshall Music Store Japanからお知らせ。

5marshall_records_logo_square_black

 
記事内でさんざん触れた通り、Marshall Records契約アーティストのD_Driveが世界に向けてセカンド・アルバムをリリースすることが決定しました!5bafyggdq タイトルは『DYNAMOTIVE(ダイナモーティブ)』。
発売予定日は8月26日。
帯やブックレットがついている国内盤はD_Driveのライブ会場でしかお求めいただけません。
5final 帯とブックレットが付いていない通常の輸入盤はMarshall Music Store Japanでも販売致します。
 
詳しくはコチラ⇒Marshall Music Store JapanMmst_square_2また、去る6月24日、アルバムのリリースに先行してシングル「I Remember The Town」をリリースしました。
是非コチラからお試しくださいませ⇒I Remember The TownLink   

200 (一部敬称略 2022年6月5日 本八幡Route Fourteenにて撮影)

2022年7月11日 (月)

D_Drive 13周年記念ライブ in 本八幡 Day2 <前編>

 
ついに!…ですよ。
ついに発表となったD_Driveのセカンド・アルバムの世界リリース。
…というか、イギリスのレーベルで制作しているんだから、もうワザワザ「世界」なんて言わなくてもいいっちゃいいんだけどね。01s_2 大変だった~。
何がどう大変だったかは、国内盤に付属しているブックレットをご覧頂きたいんだけど、とにかくよくココまで漕ぎつけた!
D_Driveエライ!
何がどうエライのかは、国内盤に付属しているブックレットをご覧頂きたいんだけど、とにかくよくやった!
タイトルは『DYNAMOTIVE』。
何がどう「DYNAMOTIVE」なのかは、国内盤に付属しているブックレットをご覧頂きたいんだけど、とにかく発売は8月26日を予定していますのでどうぞよろしく!

02sさて、「浮かれモード」から「通常モード」に戻って…。
去る6月4&5日、D_Driveの活動13周年を記念するライブがあった。
会場は東京エリアのホームのひとつ、本八幡の「Route Fourteen」。
2日公演の場合、いつもは初日にお邪魔するんだけど今回は珍しく2日目を取材して来た。
90しかし…
チョット前に大阪の十三で10周年のお祝いをしたばかりやがな!
アレから3年も経ってもた。
早すぎでんがな!
30この時に食べたうどんの味が忘れられへんな~。
本当にウマかったで!290_2 何しろ店の名前が「うどんばか」やさかい、アホほどウマいにキマっとるがな。
「ジブン、東京に店ェ出さへんのかいな?」とお店のオバちゃんに訊いてみたんやけど「ん~、ま、ムリやろな~」やて。
残念やわ~、ホンマ。280_3コレも食べたいな~。
柔らこうて激ウマや!
360_2 ホンマ、この時はみんな大きな声を出して思う存分楽しんだわ~。
まだコロナ前やったさかいナ。
関西弁は以上。40この時、今愛用している機材のお披露目をしたんだよね。50こうして今回もD_Driveのお供を務めた。60v_2

70v_2

80v_213年目のD_Driveは…
Seiji110vYuki

Img_8605 Toshi130v_2Chiiko140vオープニングは…コレは相当珍しい!
「Escape from...」だよ。
前回はいつ演ったんだろう?…というか、ライブで聴いた記憶が私にはない。
150_ef2009年の『Something to Drink?』に収録されていたYukiちゃん作のヘヴィ・ナンバー。
0r4a0278…ってんで、久しぶりに引っ張り出して来て聴いてみた。
聴きながらスリーブに目を通す。
フフフ…13年も時間が経つと「Special Thanks」の向け先もずいぶん変わるもんだナァ。
オモシロい。
まだ私の名前は出ていない。
この頃は「スペシャル・サンクス」されるようなことはナニもしていなかったからね。
でも、大阪の「松下IMPホール」の控室で、リリースされたばかりのこのアルバムをSeijiさんから頂戴して初めて聴いた時はブッ飛んだものだった。
今度の『DYNAMOTIVE』もそんなヤツだから。
何がどうブッ飛んでいるのかは、国内盤に付属しているブックレットをご覧頂きたいんだけど、とにかくブッ飛ぶよ!

5std_2
今なら「Escape from...」の「...」は「the Pandemic」だろうナァ。
最後はアルゼンチン・タンゴ風になったりして、とてもカッコいい曲だ。
これからもチョクチョク演るといいよ。0r4a0265 続けてSeijiさんのリフでスタートする「Attraction 4D」。170v_a4Toshiくんも加入して早や4年!180v_2海外では「火の玉リズム・セクション」と紹介されているこの2人。
まさにD_Driveの発電器官(ダイナモ)だ。190v_2今日はチョットいつもとは変わった滑り出し。
13周年記念ですから!200「皆さん、こんにちは、D_Driveで~す!
今日はココ本八幡ROUTE14で開催する『D_Drive13周年記念ライブ』の2日目です。
ご来場ありがとうございます。
私たち、結成して最初のライブが1月24日で、今年は名古屋でその『周年ライブ』をやらせてもらったんです。
そして、大好きなROUTE14でもこの『周年ライブ』ができたらいいね…ということで、今はもう6月ですが、こうしてその『周年ライブ』を開かせて頂くことになりました。
本当にありがとうございます!
『本当に』で思い出しましたけど、D_DriveRさんからお祝いのお花を頂戴しました!
後で写真を撮って記念に残して頂きたいと思います。
本当にD_Driverさんの皆さん、ありがとうございます」
210v_2それがこの花束。10本当にありがたいことでございます。
D_Driveに成り代わりまして、日頃からのご厚情に心から御礼申し上げます。
20_2「今日も間に換気を挟みつつですけれども、ちょっとロングなワンマンライブを楽しんで頂きたいなと思います。
最後までよろしくお願いします!
で、昨日の引き続きですね。
今日も音源化、まだリリースされてない曲を色々と演っていこうと思います。
ライブに来て頂いている方は、何度かお聴き頂いていますが、今日初めて聴く方も結構多くいらっしゃると思いますので曲の説明も間に挟みたいと思います。
さっそく、次の曲はSeijiさん作の「Red Light, Green Light」です。
220「皆さん、誰もが知ってる『イカゲーム』…ハイ、知ってる人~?」
シィ~ン
でもイギリス人は知っていたよ。
「韓国のドラマ『イカゲーム』っていうのを見てすごくオモシロいな~と思って書いた曲なんです。
皆さんも子供の頃に『だるまさんがころんだ』で遊んだことがあると思うんですよ。
ドラマにはそのシーンが出て来てすごく印象的なんですね。
すごく残酷なんですよ。
オニが『♪だるまさんがころんだ』って振り向いた時にて動いた人は射殺される。
なので、今日は皆さんを射殺します!」
シィ~ン
225「はいスベったぁ!
とにかくそんな感じで、今ココでそれを再現してみましょう。
曲アタマに『♪だるまさんがころんだ~』的なメロデイを弾いてバンドがフリーズする部分があるんです。
その時は皆さんも動かないでください。
昨日から、バッチリ照明も合わせてもろうていい感じになっているのでわかりやすいと思います。
アタマの部分だけ少~しやってみましょう。
その後に本編に入っていくんですけど、すぐにそれがわかると思います。
本編の中でもブレイクが何回かあるんですけど、そこは止まらなくていいです。
そこで止まられると、けっこう寒いんで…」230v…ということで「Red Light, Green Light」。
何がどうしてこういう曲目になったのかは、国内盤に付属しているブックレットをご覧頂きたいんだけど、とにかくいいタイトルだ!250_rlglシャープなテーマ・メロディにスリリングな曲展開はまさにD_Driveならでは!
新しいキラー・チューンだけあって、この曲の今後の展開にもご期待あれ!260ガラっと替わって「M16」。270v_2「ガラっと替わって」というのは、新しい曲から弾き慣れたD_スタンダード中のスタンダードをつなげた…ということ。280vこの人たちは新しかろうが、弾き慣れていようが、ゼンゼン関係ないけどね。
レアではなく、チャンとウェルダンにして出すから。290vSeijiさんとYukiちゃんの銃撃戦のシーンもいつも通りの完璧さ。
270_m163曲続けたこのセクション、締めくくりはYukiちゃん作の「Drive in the Starry Night」。300v_dsnこの曲と言えば~、最後のフォーメーション。
♪ドゥ~ン320もう一発!
♪ドゥ~ン

330もうイッチョ!
♪ドゥ~ン
 
今日もバッチリとキマりました!340「『Red Light, Green Light』」いかがだったでしょうか?(お客さん:拍手)
ありがとうございます。
その次に演ったのは「M16」でコチラは『Maximum Impact』に入ってる曲です」
350v_2「あの「M16」というのは、ライフルのことですか?」Img_8710「そう、あの有名なライフルのことです。
御堂筋線のステーション・ナンバーM16の梅田駅ではありませんからね!
関東の人はわからないでしょうけど」
私は「御堂筋線M16梅田駅」のほぼ上にある「新阪急ビル」に通勤していたことがあったのでよ~知ってますわ。
車内のアナウンスが「大丸梅田店」を「だいまるうめだみせ」と読み上げていてノケぞったわ。
でもアレ、ナゼか「大丸心斎橋店」は「だいまるしんさいばしてん」なんだよね。
大阪に住んでいたのは、今みたいに梅田駅のホームが狭かった35年前。
朝の通勤ラッシュの時間帯にホームへの入場規制をしているのを知ってかなり驚いた記憶がある。
でも、あの梅田駅は立派だよね~。
さすが大阪で最初の地下鉄。
大阪の地下鉄は、梅田、淀屋橋、本町、心斎橋の4駅で1935年にスタートした。
一方の東京の銀座線も浅草、田原町、稲荷町、上野の4駅でスタート。
でもゴメン、1927年なんだわ…こっちは。
私的にチョット悲しいのは、ロンドンではなくて、ブエノスアイレスの地下鉄をお手本としたこと。
360 「東京に『M16』という駅はあるんですか?」
客席にいらっしゃったお客さんから情報を頂く。
「えっ?丸の内線の銀座駅が『M16』なんですか?
知りませんでした!
さて、前半はあと2曲ほど演って換気タイムに入らせて頂きます。
まずは『U_Me』というSeijiさんの曲から」
370v「アルファベットで『U_Me』と書いて『ユーミー』。
まさにコレは梅の曲なんです。
桜の曲は多いのに梅の曲って滅多にないなぁ~…と思うんです。
だったら梅の曲を作ろう!ということで梅の曲を書きました。
割とシットリとした曲なんで、皆さん、梅になった気持ちで、酸っぱ~い気持ちで聴いてくださると伝わるかなと思います」
コレも『DYNAMOTIVE』の収録曲。
何がどう酸っぱいのかは、国内盤に付属しているブックレットをご覧頂きたいんだけど、とにかく酸っぱい!240v コレこそは日本のバンド=D_Driveならでは…だろうナァ。
だって、アメリカやイギリスのミュージシャンはどう逆立ちしてもこんな曲を作ることはできないから。380_um『DYNAMOTIVE』がリリースされて、この曲が海外でどう評価されるかすごく楽しみなんだよね。390v_2柔らかい梅の実にキズを付けまいとするChiikoちゃんの繊細ドラミングもこの曲聴きどころだ。400Seijiさんの「m9th」に青い照明を射すのは「Unkind Rain」にキマっている。405_ur入魂のギターソロで感情を吐露するYukiちゃん。410v_urそれを受けて深遠なフレーズを連ねていくToshiくんのベース・ソロ。420v_2今日はシットリと前半を終わらせたD_Driveであった。430レポートは<後編>に続く。
 
さて、SNSやYouTube動画を通じて自ら発表したYukiちゃんの短期休業宣言。Img_8514Seijiさんの脳出血のショックが冷めやらぬウチの発表にビックリされた方も多かったと思う。450v_2シッカリと療養してまたステージに元気な笑顔とギターを持って帰ってき来てくれることでしょう。
Yukiちゃんの復活ライブは8月20日の大阪茨城Jack Lionと翌日の名古屋ELL Size。
その次の週にはいよいよ『DYNAMOTIVE』発売。
待ってますからね~!
 
D_Drivの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Website
440v <後編>につづく
 

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Marshall RecordsとMarshall Music Store Japanからお知らせ。

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Mmst_square 
記事内でさんざん触れた通り、Marshall Records契約アーティストのD_Driveが世界に向けてセカンド・アルバムをリリースすることが決定しました!

5bafyggdq タイトルは『DYNAMOTIVE(ダイナモーティブ)』。
発売予定日は8月26日。5final 去る6月24日、アルバムのリリースに先行してシングル「I Remember The Town」をリリースしました。
是非コチラからお試しくださいませ⇒I Remember The TownLink   

200 (一部敬称略 2022年6月5日 本八幡Route Fourteenにて撮影)

2022年7月 5日 (火)

リアクションザブッタ~ツアーに来い来い、あなたの恋

 
今日のライブ・レポートはMarshall Blog初登場のチーム。10vリアクションザブッタ!
ん~、まず名前がいいな。
カタカナ表記で中黒(・)もなし。
そして「リアクションザブッタ」…と口にしてみるとなかなかに気持ちがいい。
高校の同級生だった現メンバーのウチの2人が2007年に結成したバンド。
結成15年目を経てバンド・メンバーの2/3が同じだなんてうれしいことではあるまいか?
も~、最近はすぐ作ってすぐ止めちゃうバンドがやたらと多いからね。
今回はそんな結束の固いバンドらしい完成されたステージを拝見させて頂いた。20ベース/ボーカルズの佐々木直人。30vギターの木田健太郎
この2人が高校の同級生。
スタッフにも同級生がいらっしゃる。
40vドラムスに大野宏二朗50v健太郎くんはMarshall。60v健太郎くんの愛器は、ジム・マーシャルのショウビジネス生活50年とMarshall社の創立25周年を記念して発表した「Silver Jubilee」。
スラッシュやジョン・フルシアンテの愛器として、後年人気を呼び、「2555X」としてリイシューされたのは皆さんもご存知の通り。
ただ、健太郎くんのJubineeは上下とも1987年に発売したオリジナルなのだ。70v1曲目は「Yadorigi」。80_ydrgアレ?…ゴキゲンなハネハネ・グルーヴ!
想像していたサウンドとゼンゼン違ってビックリ!110v2曲目は2018年のミニ・アルバムから「Tightrope Dancing」。
これまたオシャレなファンキー・チューン。
210_km健太郎くんのエキサイティングなソロが炸裂!
90vガラっと替わって宏二朗くんの叩き出すエイトビートが気持ち良い「クローン」。
140中間部ではスカ・ビートに変わったりしてドラマ性もタップリ!130健太郎くんのソロはオモシロいフレーズを取り入れていて聴きごたえ満点。150アタマ3曲、圧倒的なパワーを見せつけてくれた!160「リアクションザブッタです、よろしくお願いします!
今日はデジタル・シングル『虹を呼ぶ』の発売記念ツアーの初日です。
来てくれてありがとう。
そして念願の『感覚ピエロ』を迎えてのライブです。
さっき横山くんが言ってくれたけど…同世代でジャンルも違うかも知れませんが、『音楽というものを愛していて格差なんてないんだ』って言葉をバシッともらって、オレもそう思うんだよね。
今日はこのツアーの初日を最高のモノにするために、オレたちも準備して来たし、感覚ピエロも最高のライブをしてくれて当然負けるワケにはいかないんで、オレたちも最高のライブをして帰ります。
最後までどうぞよろしくお願いしま~す!」1702015年のEP、『Fantastic Chaos』からタイトル曲。
この曲はアルファベット表記でブッタさんがどう読んでいるか知らないけど、「chaos」は「カオス」ではありませんからね。
「ケイオス」が英語の正しい読み方です。
海外へ行って「カオス」と言っても通じません。
そのあたりのところをケイオスしないようにしましょう!180_ftsコレまたファンキーなナンバー。
健太郎くんのカッティングと…
200宏二朗くんのシャープなドラミングのコンビネーションが気持ちいい。
Img_8349そこに乗る直人くんのボーカルズがまた絶妙。
しかし、よくこんなにベースを弾きながら歌えるナァ。
こういう人は右脳と左脳の働きのバランスがすこぶる良い…という話を聞いたことがある。
Img_8170同じEPから「仮面」。
タッピングを使ってメロディを作るのは健太郎くんのスタイルのひとつなのね。
そしてこの人、時折ドキっとするシャープなフレーズを繰り出してくる。0r4a0306 私みたいな者にとっては、いかにも「今の若い人たちのロック」というイメージがある曲。
本人たちにはわからないであろうが、こうして自然に若さをアッピールするのはとても良いことだと思う。
「オッサン何言ってんだ?」と思うだろうけど、イヤイヤ、キミたちも歳を取った時に私が言っていることがわかるよ。
190vココでも健太郎くんのソロもバッチリとフィーチュアされる。260v「まだ声を出せないので、意思表示としてあなたのコブシを高く上げてください!
ボクたちと一緒に、さあ!」240_ykストレートなドライビング・ナンバーは「ヤミクモ」。
この曲はサビの最後の4小節がどうしようもなくステキだナァ。250本来であれば「♪オオオオオ」のところをみんなで歌うんでしょうね。
その代わりにみんなコブシを高く上げてくれたよ!50r4a0339「楽しんでもらえてますでしょうか~!
『虹を呼ぶ』という曲を4月6日に改めてリリースしましたということと、その曲がバンド史上初のドラマのタイアップになりました!
『リアクションザブッタはドラマとか映画のタイアップが似合いそうだよねぇ~』と言われて早十数年!
『村井の恋』という最高のマンガと出会い、それがドラマになり、ボクらがそのドラマと出会って、初めて『書き下ろし』という形でドラマのエンディングをやらさせて頂くことになりました。
みんながよろこんでくれてるのが、メッチャ伝わりました!ありがとうございます。
『書き下ろし』っていうのをしたことがなかったので、ずっとそのマンガを読んでいたんですよ」
…と、そのマンガの内容を丁寧に説明してくれた。
270「ナンカ全てが詰まったようなマンガだし、ドラマだったんですよ。
そこで、オレは恋の曲を書こうか…と思ったんだけど、そのマンガがすごくオレに刺さったのね。
登場人物とか、仲間に出会ってナントカやって来れたみたいなことに共感して、そういう曲にしたいな~と思いました。
人間生きていればダメな時ってあると思うんだよ。オレもあるし。
でも、みんなの力を借りてまた前向いて行けたらそれでオレは良いと思うし、ダメな時の自分も肯定してあげたいなと思って…そういう曲にしました。
それが『虹を呼ぶ』という曲です。
改めてみんなに聴いて欲しいと思います。280そして、大野が掲げているこの銭湯のタオルが実際にドラマで出ていたタオルです。290vということで、このツアーの目玉曲「虹を呼ぶ」。0r4a0373うん、コレはさわやかでとてもいい曲だ!
マンガを読んで研究した成果大。330vギターを持ち替えた健太郎くん。
気合を入れてこのシングル曲を弾き込んだ!
350_rd続けて「リード」。0r4a0466爽快極まりないナンバーに…400v客席は大興奮!360「最近よく思うのは…自分1人の力では前を向くのが難しいなということです。
だからオレは考え方を少しずつ変えて行こうと決めて、曲を1つ書きました。
それが『Seesaw』という曲。
ライブも同じだと思っていて、オレたちはひとつのシーソーの上にいます。
オレたちが深く板を踏み込めば、みんなは上に上がっていく。
反対にみんなが深く踏み込めば、オレたちも上に上がって行ける。
そうやってお互いに作用し合って明るい方向に行けると思って書きました。
コロナ禍で、失ったばかりじゃなく見つけられたこともあると思います。
ものすごく大事なモノと向き合いました」420コレも健太郎くん得意のタッピング・フレーズを使ったイントロ。380ブッタ・テイスト濃厚なさわやかナンバーだ。
Img_8223 そう、チョコっとしたコード・アレンジの工夫がすごくニクイのだ。390v「改めまして、本日はお越し頂きありがとうございました!
感覚ピエロのライブは以前から見に行かせてもらっていて、すごいステージを何回も目の当たりにしていたから今日はすごく緊張してる部分もあったんだよね。
実際に今日オレたちのライブに感覚ピエロが出てくれて、それを横から見ていて、オレたちに投げかけてくれた言葉とか、全部チャンと受け止めて、さらにオレたちが後に同じステージに立つことが、『緊張』というより『自信と誇り』に変わって、今すごくそれに感謝しています。
今日という1日一緒に作ってくれたみんな…どうもありがとうございます!
『虹を呼ぶ』という曲なんですが、さっきも言った通り、出会いや気付きで、自分の考え方を変えていけるという曲です。
バンドやって良かったな、と思わせてくれたマンガ、ドラマ…なんと来週が最終回なんですが、他でも見ることができますのでゼヒ見て欲しいと思います。
そして、こういう1つ1つの出会いを経てまた1歩づつ前に歩んでいきます。
最後にライブハウスに来てくれたあなたに向けて1曲歌いたいと思います。
今日は本当にありがとうございました」430vそう紹介した本編最後の曲は「君へ」。440_kh『Fantastic Chaos』のクローサー。
ちょっとテンポを落とした三連チューン。
MCの言葉の通り、目の前のお客さんに感謝の気持ちを届けるような心のこもった演奏だった。450v_2

460v

470vそして、アンコール。
「ツアーの初日が無事終わろうとしていますけども、楽しんでもらえたでしょうか?
なんか色々感情が、バーッとなりましたよ。
皆のおかげです。本当にありがとうございます」475「ツアーが今日から始って、これから4か所回って来ます。
物販を作りました」と健太郎くんから物販の紹介。500v「最後に1曲だけ演らせて頂きます。
西川口ハーツはこの5月で23年目になりました。
オレたちが初めてライブした時からお世話になってるライブハウスで、ツアー初日はココで演るって決めているんですよ。
今日もその初日ということで、改めて『最高』を更新できたじゃないかな~と思っています。
それを胸に刻んでこれからツアー行って来たいと思います。
また、どこかで会えるのを楽しみにしてます。
今日は本当にありがとうございました!」480v最後の最後を飾ったのはEP『サイレントスーパーノヴァ』から「所信表明」。
満員のお客さんも名残を惜しんでみんなで手を振ってリアクションザブッタの音楽を楽しんだ。510_shこの後3人は、仙台、大阪、広島、名古屋を周り、各地のファンを狂喜させ、7月1日の渋谷でツアーの幕を下ろした。
そして、ツアー・ファイナルとなった渋谷Milkywayで8月に新曲「オンステージ」という新曲をリリースすることを発表した。
軽快なポップ・チューン。ひと足に聴かせてもらったけど、とてもいい曲だよ。
ファンの皆さんはリアクションザブッタの快進撃にさぞかしよろこんでいることだろう。520v

530v

540vリアクションザブッタの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

550その「オンステージ」のレコーディング風景がコレ。
お、コーラスCE-1懐かしいね~。
私も高校の時にお小遣いを貯めて買ったわ。Thumbnail_image8健太郎くんのギター・ダビングのシーン。Thumbnail_image10健太郎くんとJCM2000 DSL100。
「私はMarshall!」という表情がうれしいね!Thumbnail_image4今回、スピーカー・キャビネットは1960BVを使用。
Celestion G-12 Vintageスピーカーを搭載した人気キャビネットだ。
8月のリリースが待ち遠しいね!Thumbnail_image3

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Marshall Music Store Japan

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Marshall Recordsのバンドの作品を販売するお店。

Canterburyこんな商品を扱っています。

5203266_thebottomline_novacation_61THE BOTTOM LINE(ザ・ボトム・ライン)!


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Marshall Music Store Japan

 200(一部敬称略 2022年5月22日 西川口Heartsにて撮影)

2022年7月 1日 (金)

秦万里子's Craughers(クラッファーズ)at GEMINI Theater <後編>

「この次はですね…『考えろ、私』。
皆さん、私が曲を作る時、歌詞と曲のどっちが先かな?と思われる方がいらっしゃると思いますが、ほとんど同時なんですよね。
歌詞を先にバァーっと考えちゃって、後から曲を付けると大抵歌詞が余っちゃうんですよ。
で、この曲の繰り返しの部分は最初4回だったんですけど、岡井さんが『多いよね』って。
それでこの前、遠慮がちに3回にしたら…『実は3回もチョット多いと思っていた』って。
岡井さんって、図々しいように思われているけど、案外私のことを気遣ってくれるんですよ。
でも、結局言うんだったらもっと早く言ってくれって思うんですよ。
で、結局繰り返しが2回になったので今までご存知の『考えろ、私』より短いです」
Img_7830「アノね、ナンて言ったらいいのかな?変なんですよ、この3人。
まず、私が曲を作るのに、私以上にこの2人の方がその曲をよく知ってる。
それで、アチラはアレンジもとてもお上手なので、編曲を任せてるでしょ?
すると、アレンジされて曲が私のところに帰って来ると、ほぼ私が知らない曲みたいになっていて、今度は私がその曲に取り込むから変なことになっちゃうんですよ」
320v「ヘェ~、そういう言い方するぅ?
じゃあ、この際ハッキリ言いましょう!
1番最初は彼女が1人で弾いたデモ音源と、そこから起こした見にくい譜面をボクに渡してくれるんですね。
まず、それを自分たちで見やすいように書き直すんです。
それでじゃあやってみましょう、って練習するとですね…譜面に書いてある音とデモ音源がゼンゼン違うことになる。
特にスゴイのが、さっき言ったようにキーが違う。
歌い回しで微妙に1番2番のあるところの2拍だけコードが違うとか…ま、それはいいんですけど」Img_7854「私、一応音楽大学のピアノ科に行ってたじゃん?
で、授業でピアノを弾く時、先生が畏れ多いので他の生徒はみんなチャンとしてくるのよ。
で、私はチャンとして行かないじゃない?
それで私が弾くでしょ?
そうするとね、『秦さん、ピアノは弾かないでいいから次の人の演奏を聴いていなさい」ってよく言われてた。
アハハハハ!それで次の人っていうのは、たいていショパンとかリストとかブラームスとか難しい曲を弾くワケよ。
一方私は、多分先生は耐え難かったんだと思うんだけど、ヒンデミットとかメシアンとか…ワケの分からない曲…終わって私が立ち上がらないと誰も拍手しないような曲ばかり演ってたのよ。
それで、『秦さんはどんな曲好きなの?』って訊かれると、『モーツァルトの第2楽章(ピアノ協奏曲第21番かな?)』って。
こういう曲は大学4年生になると弾かないワケよ。
そうやって偽物の英語みたいなのばっかし弾いてたの。
だって偽物英語っぽいじゃん?
でもね、こういうのって不思議よ~。
人間ってね、どこで喜んでいいのか、どこで悲しんでいいのかわからないんですけど、『弾くな』って言わていた私に演奏を聴かれちゃったその生徒は、1番か2番で学校を出たんだけど、もうピアノを弾いていないの。
止めちゃったのよ。
そんなもんね…だから、『継続は力なり』ね!」
170v曲は「考えろ、私」。
ユックリめのワルツ。0r4a0056まるでメロディを奏でているかのような大二さんのドラミング。
600vさっきちゃんは思いっきりドッシリとした低音を繰り出す。470v「♪じゃあどうするんだ…考えろ、私」か…。
考える時ありますよね~。
他にないスタイルの「自分応援歌」。
何か重要なことを考えなくてはならない局面でこのワルツを歌えばいいアイデアが浮かぶかも知れないナ。
450v_kw「次は『あんな息子が欲しい』です。
この曲は、スポーツ選手の息子がいっぱい出て来て、『あんな息子がいたらいいナァ~』っていう曲です。
私には息子がいないので、いたらいいなぁ~と思っています。
息子がいると、肉をたくさん食べるとか、ご飯何杯食べるとか、お米を一日何升炊くとか…そういうことを友人のお母さん達がよく言ってたんで、息子がいたらさぞかし食費が大変だろうナァ~、と思うワケです。
岡井さんもよく頂きました?」
480v「運動部をやってる時は、やっぱり食べましたね。
バスケットボール部と剣道部に在籍していて、『幕末顔』ってよく言われます」
知らなかった。
大二さんがバスケットボールをやっている姿を想像するのはムズカシイな。
一方、「『幕末顔』?私は誰かに似てるって言われたことないの」と万里子さん。
それを聴いた大二さんが「似てるのがいたら大変だもんな!」だって!
そして、次の曲へ。
500vもう少ししゃべりたそうだった万里子さん。
しかし、この日は初めからいつになく上演時間を気にしていて、おしゃべりの時間が長くなってくるとスパっと次の曲へ移るように努めているように見えた。Img_7825珍しく大二さんのカウントからスタートする「あんな息子が欲しい」。
510_smh前回聴いてもっとも印象に残った曲。
520vバンドとしても演り慣れている感じ。530大谷翔平さん、八村塁さん、松山英樹さんみたいな稼ぐ息子がいたら…「でもナァ」という曲。
「息子だったら」だけでなく「娘婿だったら」という設定まで出て来ちゃうところが凝っている。
そう、結局一番良い息子、あるいは娘はいつも元気で朗らかでいてくれる子です。
勉強なんかできなくてもいい(できればできた方が絶対いい)、とにかく健康で元気な子が一番なのです。
「元気」はお金には代えることができない、学歴とも無関係の立派な「取り柄」ですから!540v「この子にしてこの親あり…あの親にしてあの子あり。そんな感じですか?
お客さんの中でトンビが鷹を生んだって方いらっしゃいます?
イヤイヤ、トンビが鷹を生んだらやりにくいよね。
トンビでも鷹でもないから分からないけど…。
岡井さん、お孫ちゃん生まれたじゃない?どんな風になって欲しいの?
この人、写真を見せたりしないのよ」0r4a0012 「アレは鷹以上だぞ!」
560v「この3人が揃うとまるで小学生みたいになってしまう」という話から万里子さんの小学校の時の話に…。
「小学校の頃の思い出ってほとんどないのよ。
今、ココに同級生がいないからいい加減に言ってるけど、あんまり思い出がないの。
外に出て遊びたくなくて、ズ~っとランドセルの整頓してたんだもん。
でも学校の帰りに、勝手にお肉屋さんでツケでお肉買って帰って来るのは楽しみだったね。
だって家に電話して『今晩のおかずは〇〇よ』と言われたメニューが地味だとヤダ~!ってなって、お肉を買って帰っちゃうの。
高いとか安いとかの問題じゃなくて、地味な食事が嫌いだったの」
コレはスゴイ…小学生の女の子が肉屋でツケで肉を買って帰って来る!
この話を聞いて黒澤明のことを連想した。
すでにどこかに書いたけど、「成城石井」ってスーパーあるでしょ?
アレは元々「石井精肉店」とかいう肉屋さんだったんだって。
一方、黒澤明の家は成城で、仕事仲間を招いては毎晩派手な宴会をしていたそうだ。
その際、肉が大好きな黒澤さんは、毎回大量に新鮮で上等な肉を石井精肉店に発注していた。
コレのおかげで、石井精肉店が大きくなって、今の成城石井がある…っていうんだよね。
ナンカ、万里子さんのお話は黒澤さんと同じニオイがするな。
0r4a0011「私も毎日肉がいい!」
さっきちゃんも肉の方が良いような感じがするわ。490v肉から魚の話になって、万里子さんが「次の曲は転調に気を付けないと」というと、すかさず大二さんが…「1万円入るよね?」
一瞬、シーン。
どういうことか…「店長、1万円入りま~す」だって!
コレは私も初めて聞いた!
440v次の曲は『あのう、あのう、あのう』。
590身の回りにある納得のいかないことを明るいシャンソン風のワルツに詰め込んだ。580_anan大二さんはロッド(っていうのかな?竹ひごを束にしたドラムスティック)でソフトに万里子さんの歌をソフトに包み込む。Img_7924 そしてさっきちゃんがゴリっとした低音でアンサンブルを引き締める。610vシアトリカルに歌とアドリブが無制限に交錯する楽しいナンバー。
こういうパフォーマンスはいいナァ。
コレも万里子さんの強烈な個性があってこそサマになる。
シアトリカルといえば、ジョン・ウイリアムスが来日するそうで…万里子さんも喜んでいらっしゃることでしょう。
550vそして、曲はスパっと終わる。
「今の強制終了ね?…大分この人たちに慣れてきた。
そんな、こんなで、アラ? コレで終わり?
一応ラストの曲ではありますが、まぁ、拍手があるともう1曲演るってヤツですね。
『アンコール』ね…私が小さかった頃って本当に何を演るか決めていなかった人達がいっぱいいましたよね。
クラッシックの人なんかそう人が多いわよ。
『アンコール?イヤ~困っちゃったナァ~、どうしようかなぁ~』って言って、ナンカ演るワケよ」

290「マジな話をするとね、アンコールが最初から決まっているなんて、タレントさん的な人のバックの仕事をやるようになってから初めて知ったの。
自分たちの頃はそんなのなかった。
昔は本当に『アンコール!』っていう雰囲気にならないと演らなかったよね。
今では『ここからアンコールね』ってそのまま続けて演っちゃうこともあるもんね。
そんなことをするなら、『アンコールなし』にして、『今日はお終い!』って言った方がいいよね。
だから今日も基本的には演らないことにしておいて、お客さんがどうしてもまだ聴きたいって言ってきたらアンコールをやればいいじゃん?
時間もないことだし…」
大二さんがまた時間のことをすごく気にしているんだよナァ。Img_7937_2 と、ジックリ語り合っていると、さっきちゃんがズバリひと言…
「最後の曲、聴いてください!」と強制進行!620「こんなコンサート初めて!
私なんか『聴いてください』って言ったことないよ、そういえば。
すごいうれしい!スキップしたいくらい!」
と、本当にステージの前に出て来てスキップや…
640v反復跳びを披露してくれた万里子さん!
サービス満点だぜ!630バンド内でも大ウケ!650v曲のコーナーに戻って「今日がうれしい」。Img_8037本編をロック・ビートとスイング・ビートが交互に現れるノリノリのナンバーで締めくくった!Img_8071「See you!」
万里子さんの熱唱に耳を奪われているウチ、アッという間に本編が終了してしまった。
あ~、よく笑った。
こういうライブには間違いなく「福」が来ますよ。
Img_8046さて、さっき議題に上がった「アンコール」の部。
「ありがとうございます。
色々とアンコールに対する準備がありますので、その間私がちょっとおしゃべりさせて頂きます。
2年前ぐらいに、青い光を照射してコロナが消えたらいいナァっていう歌をココで歌った覚えがあるんです。
アレから2年、私なんかは細菌に強いタイプなんですが、几帳面な方には本当にツライかったと思います。
まだ終わったかどうかもわからないし、北極の氷が溶けるたびにどんどん新しい細菌が南極に流れてくるのかも知れませんけど、こうしてこの時間に来て下さったことに心から御礼を申し上げます。
こうやって偉そうにしているのはホンの一瞬なんですが、ずっと偉そうにできないのは、いつも誰かにお世話になってるからなんです。
私、発想は良いんですけど。後始末が悪いんですよね。
引き出しを開けて開けっ放しでどこかへ行っちゃうので、全部この2人がそれを閉めて歩いてる。
第一その引き出しの中に何が入ってたかも自分では忘れちゃうんです。
滅多にお礼を言わないので、この場を借りてお礼を言うと…チョット湿っぽくなるので止めます。
次に演る曲はコール&レスポンスが大事なの。
最後に盛り上がるので、練習をしておくといいと思います。
私が『お酒』って言ったら『お酒』って言うだけですからね!」0r4a0011_2「お酒!」、「お酒!」…と綿密な練習を経てイザ本番に!
コレは楽しいにキマってるヤツじゃん!
ところが時計を見ると4:30チョット前…私はソロソロ失礼しなければならない時間なので、この曲が終わったらすぐに失礼することにしよう。と覚悟をキメた。
Img_8119「今日が嬉しい」という曲。670_ku「自分はガンバった」⇒「酒を飲まずにいられない」⇒「今日も飲めてうれしい!」という曲。
だからさっき「酒」のコール&レスポンスの練習をしたワケ。680ボサノバもバッチリこなすリズム隊。690v大二さんはボサノバから…700サンバのリズムへ。
そう、ボサノバというのはサンバのテンポをグッと落としたリズムだから。Img_8042 さぁて、この曲のハイライト!
サンバのリズムに乗ってお客さんとコール&レスポンス!710v「お酒~!」
730「お酒~!」
バッチリだ~。
そして、この「お酒」が「モルト」や「ブランデー」や「イモ焼酎」に変わっていて大盛り上がり!!720すると…アララ?
みんなで楽しくやっているのにお店のスタッフの方が舞台に上がって来ちゃったよ!
ナニか機材の調子でも悪いのかしらん?750…と思ったら、大二さんと2人でドラム・キットを分解し始めちゃった!
ナンだ、ナンだ?760万里子さんが歌っているというのに!770vあ~、あ~!780あ、タムタムもハズしちゃった!780v「どうしたの?」と万里子さんが尋ねると…。
「イヤ、4時半までにドラムスを返さないと…」
チョット、チョット、大二さん!
「4時半に返してください」なんて言ってませんよ!
演奏が全部終わってからでもゼンゼン大丈夫ですよ!…と大声を出すワケにもいかず…。 
790あ~、とうとう撤収しちゃった!
800万里子さんはステージの様子を見てビックリしているお客さんに向かって「ドラムを借りているのが4:30までなんで…」と状況を説明。
そして「♪またのお越しをお待ちしています~!」と歌でさよならのごあいさつ。Img_8105 そして、ステージを離れた。
 
こっちは真っ青よ!
誰も「4:30にドラム・キットを返してくれ」なんて言ってないんだから!
お客さんも何て「冷酷なドラム屋さん」と思ったに違いない。
そこで、慌てて大二さんんがいる楽屋へ行こうとして通路のドアを開けた。
するとそこにはニヤニヤしている大二さんがいらしゃった。
そしてすぐに私に向かってこうおっしゃった。
「デへへ、ビックリした?」810やられた~!
ナント、このドラム撤収のことを知らなかったのは、私だけだったのだそうだ。
万里子さんもお店の方もみんなグル!
私も結構長いことこういう仕事をして来たけどこんなの初めてだったよ。
「まるでジェスロ・タルの昔の来日公演ですね!」と私が言うと、大二さん大笑いされていた。
マジで寿命が少し縮んだわ!

5dd
楽しいおしゃべりとステキな音楽を存分に味わった2時間だった。
考えてみると2時間で9曲…今やアンコールで1時間以上演るバンドもいる昨今、演奏曲数は極端に少ないかも知れない。
でも、「音楽を聴いた!」という満足感がものすごく大きかった。
音楽は時間ではなく内容が肝心であることを改めて思い知らされたね。
とても楽しかった。
歌って、しゃべって…日本にも万里子さんのような欧米スタイルのエンターティナーがもっとたくさんいればいいのにね。
泣いて笑ってクラッファーズ…おススメです。
 
秦万里子の詳しい情報はコチラ⇒秦万里子オフィシャルウェブサイト

Img_7806 そして大二さん。
現在、ポニーキャニオンから四人囃子の4曲入り45回転シングル『4 x 45 rpm』のリリースを控えている…と言っても、予約オーダーが規定数に達しないとおジャンになってしまうというシステム。
7月21日まで予約を受け付けているので、ご希望の方はゼヒ!
詳しくはコチラ⇒ポニーキャニオン 四人囃子『4 x 45 rpm』

4h

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Marshall RecordsとMarshall Music Store Japanからお知らせ。

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Mmst_square 
Marshall Records契約アーティストのD_Driveが世界に向けてセカンド・アルバムをリリースすることが決定しました!

5bafyggdq タイトルは『DYNAMOTIVE(ダイナモーティブ)』。
発売予定日は8月26日。5final 去る6月24日、アルバムのリリースに先行してシングル「I Remember The Town」をリリースしています。
是非コチラからお試しくださいませ⇒I Remember The TownLink   

200 (一部敬称略 2022年5月22日 二子玉川GEMINI Theaterにて撮影)