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2021年9月

2021年9月21日 (火)

LOUDNESS~THANK YOU FOR ALL:Chapter 4 Revised Live in Japan 【ENCORE】 <後編>

 
さて、『THANK YOU FOR ALL:Chapter 4 Revised Live in Japan』の再演に近い格好で構成されたこの「追加公演」は早くも最終セクションに突入する。
その前に二井原さんの告知コーナー。
眼鏡をかけ、資料を手にして堂々と正確な情報を読み上げる。
よくあるでしょ?
「告知コーナー!」と言っておきながら「アレ、次のライブはいつだったっけ?」とか「詳しいスケジュールが頭に入ってません!」とかやる若い人たち。
アレはプロのエンターテイナーとして、大変に恥ずかしいことですよ。
お客さんに来てもらいたいんだったら自分たちのギグの予定ぐらいシッカリと頭に入れて来るべきです。
それをオモシロがって「〇月✕日だよ!」なんて助け舟を出すお客さんもお客さんです。
「シッカリせんかい!」と怒らなきゃ。
だからバンドが育っていかない。
アーティストの成長はお客さんの見識にかかっているのです。
スケジュールが頭に入らないんだったら二井原さんみたいにするべきです。
 
「(資料を手にして)ココでコレを読まないと今日のギャラが出ませんからね。
今日が39周年の最後のライブです。
ココ(Zepp Tokyoのこと )…なくなるんですわ。
LOUDNESSはココでずいぶん演りましたよ。
樋口さんのフェスでもお世話になりました。
9月1日からは『40周年記念ツアー』が始まります。
ゼヒまた集合してくださいね!」
7img_0006『THE SHOW MUST GO ON』と銘打ったLOUDNESSの40周年を記念する国内ツアーは、今日現在までで札幌、大阪、福岡、広島、仙台での公演を完了。
どの会場も破天荒に盛り上がっているとお聞きした。
そして、残すは今週23日(祝)に開催される東京公演のみ。
会場は今年7月にオープンしたばかりの『Zepp Haneda』。
要するにZeppの引継ぎも兼ねているのね。
コレは色々と見逃がせませんな!40logo_2ハイ、Zepp Tokyoに戻りますよ。
「皆さん、アタマの中で『新譜は一体どうなってるんだ?』、『オマエらレコーディングしたんじゃないのか?』とか思ってるでしょう?
宇宙初です…。
今からメンバーとスタッフしか聴いたことがない曲を演ります。
本邦初公開…間違えても誰もわからない。
新曲を2つ続けてお送りします!」Mcココで本公演とは決定的に異なる、この追加公演ならではのクダリを露呈させた!
720r4a03311曲目…二井原さんのリストバンドが曲名を告げている。7s41a0579_2「大和魂」…「突然やって来た激動の時代を大和魂で前進しようゼ!」という応援歌。
作詞も作曲も高崎さん。
30ただ「がんばれ」、「負けないで」と無責任にハヤし立てる流行りの巷間の「応援歌」とは異なるLOUDNESS流の男の決起ソング。
300自信に満ちた表情で新しい曲を奏でる高崎さん。
何しろコレが人前で演奏する初めての機会ですからね~。
会場に居合わせた皆さん、私も含めて、ラッキ~!
85
新曲のドラムスは2曲とも竜さんが担当した。
160vもう1曲は「OEOEO」。
コチラも詞、曲ともに高崎さんの作だ。
ソニー・ロリンズ作のジャズの有名なスタンダードで「OLEO」という曲があるんだけど、開演前の楽屋で今日のセットリストの中に「OEOEO」という文字列を見つけて結構ビックリしたわ。

70コチラはなかなかに四次元的な歌詞のLOUDNESS賛歌。
いいナァ~、こういうのも。
とにかく2曲ともLOUDNESSの面目躍如たるゴキゲンな仕上がり。
LOUDNESSは「最新」がいつも楽しみなのだ。80v2曲ともLOUDNESSのコンサート会場限定販売のCDに収録されているので、23日に羽田に行った時はお買い逃しのなきよう!480cd さて、新曲も無事に披露し終わったところで本編は残すところ2曲。
ドラムスはもう一度'あんぱん'さんにスイッチ。
275vココは前回の「本公演」と同じ展開で「Motality」。50そして、最後にもう1回ギターを持ち替えた高崎さん…そう、曲は「Metal Mad」。
130vこういうのを「ステージと客席一体となった」というんでしょうな。
55私がうれしいのは、ライブだからといってただ客がバカ騒ぎするのではなくて、みんなチャンとLOUDNESSの音楽を「味わっている」ということなんですよ。
コンサートっいうのは元来そういうものなんだけどね。
150v演奏に合わせてただグルグル回りながら身体を動かしたいのなら町内の盆踊りへ行きなさい。
無料ですから。
でも盆踊りも今はできないね…もうホントにコロナにはウンザリだよ。7s41a0640 …と、コロナのことをを忘れさせてくれる壮絶な演奏と…
140ケタ違いの盛り上がりようだった!
120コレにて追加公演の本編が終了した。170「コロナ禍に 心で叫ぶ アンコール」
仕方ない…まだしばらくはどうにもなりそうにないね。190梵鐘7つ…アンコールが始まった。200「世界平和」ジャケットにお召し替えした二井原さんが激唱するのは「The Sun Will Rise Again」。210vやっぱりこの曲もすこぶるカッコいいな。
220初めて聴いた時に大いに興奮した時のことを思い出す。
250「悪魔のように細心に 天使のように大胆に…」
最後の最後まで鉄壁の集中力でソロ・フレーズを編み上げる高崎さん。230vそのプレイを支え、そして盛り上げた魅惑のリズム陣。
40v'あんぱん'さんは現在催行中のツアーにおける仙台と札幌公演ではフル・ステージを務め上げた。
310vアンコールの2曲目は「S.D.I.」。
270「♪ S.D.I.!」
お客さんの心の中の叫びをLOUDNESSメンバーが代唱してくれた。260v怒涛の「S.D.I.」。
キナ臭い世界の情勢をブっ飛ばすかかのような4人の快演!280v

290
385v

240さらに最後の最後は…330竜さんも合流だッ!

7s41a0754 高崎さんの弾くイントロ・リフで…350会場大爆発!320曲は「Loudness」。
自らの名前を冠した曲で39周年を締めくくるという寸法だ。
384v「コロナなんかでフサぎ込んでなんかいられない!」
365この演奏を耳にしたお客さんはそう思ったのではなかろうか。360剛腕ドラマーの豪華なアンサンブル!370vその迫力は単純に「倍」というワケには収まらんぞ!380v最後の最後に山下さんも40周年を記念して製造された自身のモデルを持ち出した!

390エンディング。
そしてやって来る大感動!
7img_0081 イヤ~、今日も素晴らしいショウだった。
 
私なんか役得でステージの真ん前で5人の演奏するステージの中の生の音を聞いてるでしょ?
滅法デカいんよ。
でもうるさくない。
ステージ上の真空管のアンプを盛大に鳴らした音をマイキングして、それに負けないパワフルな歌声とドラミングで作り上げるロックっていうのはやっぱりいいもんだ。
…というか、それがロックという音楽を演奏する時に大前提なんだよね。
 
先週会議があって、Marshallのアーティスト担当から話を聞く機会があったんだけど、海外のフェスなんかデジタル機器が幅を利かせてしまって、最近はステージの中の音が信じられないぐらい小さいらしい。
スタッフの人はそれで便利かもしれないけど、ステージの中の音が小さいとやっぱりダメなんよ。
私はRainbowを観て以来かれこれ45年以上ロックのコンサートに通っているけど、このことは現場を数多く経験している人ならすぐにわかると思う。
最終的にPAスピーカーでステージの音を拡声するのは同じなんだけど、そういうステージの音ってどこか遠くの方で演奏しているみたいで、ホンモノをしている人にとっては聴いててオモシロくないんだよね。
あるいは「演奏の熱気」みたいなモノが伝わりにくい…っていうのかな?
LOUDNESSのコンサートはこのことの重要性をつぶさに教えてくれるよ。

410コレ、客席に投げるためのピックを高崎さんがシェアしているところ。420ハイ、プレゼント!440では最後に記念撮影をしましょう!460LOUDNESS、最後のZepp Tokyo!…パチリ。
おつかれさまでした!
470いよいよ本格的に突入したLOUDNESSの「40th Anniversary」。
『THE SHOW MUST GO ON』の最終公演は9月23日(祝)のZepp Hanedaです!40logo会場限定販売のCDもお忘れなく!

480cdLOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

180v最後にZepp Tokyoのバックステージを記録しておこう。
ココはステージ横の舞台用機材置き場。
我々はココを使って楽屋エリアとの行き来をする。490楽屋の廊下。
向かって左側の部屋が制作スタッフが、右側の部屋を出演者が使用した。
「密 注意」のボードが設置されたのはもちろんコロナ以降のことで以前はなかった。
突き当りはトイレ。
突き当りを左に折れて道なりに行けば舞台の下手につながっていて、下手側の2階のバルコニー席に行くための階段もそこにあった。510vスタッフ用楽屋。
お世話になりました。500楽屋口。
考えてみると、Zepp Tokyoって正面から入ったってことは一度もなかったな…いつもココから。
ま、AXもBLITZも全部そうだったけど…。
何年かすれば、きっとそんなことすら懐かしくなることだろう。520さらばZepp Tokyo。530v

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Marshallのレコード屋さん「マーシャル・ミュージック・ストア・ジャパン」営業中です!
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下のバナーに使用されている写真は、1984年にLOUDNESSが出演したロンドンのマーキーの現在の姿です。

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200(一部敬称略 2021年8月5日 Zepp Tokyoにて撮影)





2021年9月20日 (月)

LOUDNESS~THANK YOU FOR ALL:Chapter 4 Revised Live in Japan 【ENCORE】 <前編>

  
チョット前、渋谷公会堂について触れた記事の中に「今年いっぱいでZepp Tokyoも閉鎖」と書いた。
だから「ココに来るのも今回でもう最後だろうナァ…」という思いを交えて今日のLOUDNESSのコンサートに訪れた。
10_2電車の時はいつも新橋から「ゆりかもめ」でやって来たが、ハッキリ言って遠かったわ。
カーテンが閉まっている2階も「東京カルチャーカルチャー」というライブができるお店で、2014年に一度だけMarshall Blogで取材にお邪魔したことがあった。20会場前の物販。
「お台場にはZeppが2つあります Zeppダイバーシティではありません」とデカデカと書いてある。
おかげさまで一度も間違えたことはなかった。40見慣れた開場前のロビーのようす。
今日も皆さん、大忙しだ。
50上手側の廊下。7img_6086反対から見たところ。
何でこんなことをしているのかというと、そこで観たコンサートのことは何とか覚えていても、案外それを観た会場のことって覚えていないんだよね。
何度も訪れていてもそのウチ必ず忘れてしまう。
日本はイギリスと違って「劇場を大切にする」という文化が全くないので、古くなったり要が済んだりすると遠慮なく片っ端からブッ壊してしまう。
ま、ココとかAXやBLITZのような簡易施設とはまたチョット意味合いが違うけど、ロンドンのウエストエンドの劇場はもちろんのこと、どこへ行っても街には100年をはるかに越す昔に造られた古い劇場が必ずあって、みんなで大切に使っている。
ま、イギリスは皆無だからそんなことができるんだけど、やはりエンタテインメントへの取り組みが日本とは全然違うことがよくわかる一例であろう。
それでも、もうこの光景を目にすることは一生なかろうと、思い出に写真を撮ってMarshall Blogに残しておくことにしたというワケ。60v初めてココに来たのはいつのことかもうサッパリ記憶にないが、イベントやら外タレの来日公演やら、ずいぶん何度もお邪魔させてもらった。
ココで一番多く観たのは誰だろう…。
それはLOUDNESSに間違いない。
だから私の中にはZepp Tokyoは「LOUDNESSのホーム」みたいな印象がありましてね。
だから「最後のZepp Tokyo」をLOUDNESSで締めくくることができてとてもうれしく思ったのであった。
70
さて、40周年記念イヤーが盛り上がっているLOUDNESS。40logo 今日は『THANK YOU FOR ALL:Chapter 4 Revised Live in Japan~ENCORE』と題したショウ。
「ENCORE」とあるように、Marshall Blogでもレポートした6月3日のコンサートの再演をベースとした追加公演だ。
しかし、そこは天下のLOUDNESS、同じことをするワケがない。
中盤で前回とはガラリと異なる展開を披露してファンを狂喜させた。100オープニングは前回の演出を踏襲。
SEに包まれてステージに姿を見せた4人。110二井原実

120v高崎晃

130v山下昌良

140v鈴木"あんぱん"政行

150v「Crazy Nigjts」のリフが客席を直撃する!160高崎さんの最高のギター・サウンドはいつも通りのリグから。
お!今回は9200が高崎さんのラックに組み込まれている。
1990年代初頭、EL34が枯渇したため5881を採用してMarshallがリリースした100W/100Wのステレオ・パワー・アンプが「9200」。
後にEL34の供給が再開したため設計変更を経て「EL34 100/100」に生まれ変わった。
双方ルックスは同じだった。
このパワー・アンプ、すごい優秀でオーディオ・マニアにも十分通用するぐらいの増幅機能を持っている(…とオーディオ・マニアの何人かの方々が言っていた)。
Marshall社のデザイン・センスの良さを証明しているかのようなルックスが素晴らしい。
ただし…ドでかいトランスがガッツリ入っているので、サイズの割には笑っちゃうぐらい重い。
「いい音を出す道具は重い」と相場がキマっているのよ。

170vキャビネットはいつも通り。180本日のサオのラインナップ。190最初のソロを炸裂させたのは木目の入ったブルーのRANDOM STAR。
220LOUDNESSの40周年を記念して25本限定で製作された1本だ。
詳しくはコチラ200安定の「世界がうらやむ高崎サウンド」。
素晴らしい…としか言いようがないでしょう。
260今回も観客は声を上げることを厳に慎まざるを得なかったが、ナンのナンの!
熱気は十分。
歓声は聞こえなくても、その勢いに二井原さんもご満足のようだ。210v2曲目は「Like Hell」。
245人気曲の連続で盛り上がり度の加速がスゴイ!230v「♪Like hell!」
高崎さんのコーラスにも気合がみなぎっている!240vステージ下手では早くも山下さんが暴れ回っている。
250v今日も'あんぱん'さんはパワー全開。
リズム隊も絶好調なのだ!7255もう1曲続けては「Heavy Chains」。270_hc毎回書いていて申し訳ないんだけど…やっぱりスキ。
 
今、WeROCK誌とのコラボレーションで「LOUDNESS楽曲総選挙」と銘打った好きな曲3つを選ぶリーダーズ・ポールを開催しているが、ファンの皆さんにとって「3曲」の制限はさぞかしツライだろうな~。
 
LOUDNESS楽曲総選挙の詳しい情報はコチラ⇒WeROCK EYES
280今日も完璧なドラミングで最高の滑り出しを演出した'あんぱん'さん。290vココまで3曲『Thunder in the East』と同じ展開で「Thank you for all」を表した。300「どうもありがとう!
昨年、予定していたライブが全部フッ飛びまして、延期の延期で今日は東京の追加公演です。
暑い中、本当にありがとうございます。
無事にコンサートができてスタッフ一同感謝申し上げます」
と、二井原さんがご挨拶をし、鑑賞に当たっての注意事項を説明した。Mc_2「LOUDNESSの最新アルバムから聴いてください」と『Rise to Glory』のコーナーに入る。310v_sof曲はアルバム冒頭の「Soul on Fire」。320ドラムスは西田竜一。330v続けて「I'm Still Alive」。340意気軒高というか、一瀉千里というか…350vこの重戦車仕様のリズム隊だけがなせる怒涛のリズム・パターン!360そして、もう1曲は「Go for Broke」。70r4a0102 そういえば、こないだナンカの映画で「Why don't you go for broke!(当たって砕けてみたらどうだ?)」みたいなシーンが出て来たな。
家内と「おお~!LOUDNESSだ」と大騒ぎ。
 
ココのセクションもアルバムの冒頭3曲という構成だ。
この3曲、もうスッカリ「LOUDNESSスタンダード」になった。370「サンキュー!
連日オリンピックで盛り上がっていますね!
昨晩は今日のライブに備えて8時半に寝たんですけど、野球が気になって9時に起きましたわ!」
そうか…この頃はオリンピックの真っ最中だったのね?
もう忘れてた。
こういうことを書いておいた方がいいのです。
「オリンピックは参加することに意義がある」けど、Marshall Blogは出るだけでなく「記録が残ることに意義がある」んです。
あ、コレ、私が自分で言ってるんじゃないんですよ。
幾人かのミュージシャンの方々にコレを言われて、書いている私ですら「なるほど…」と思ったぐらいだから。
ライブってのはDVDにでもならない限り、終わったらほぼそれまでですからね。
何をどう演ったかなんてすべて消え去ってしまう。
7309「初の世界発売のアルバムから演ります」…とココからまた『Thunder in the East』からのレパートリーに戻る。380_rfl「Run for Your Life」…いい曲だナァ。
「人気曲総選挙」に入ればいいね。390v高崎さんはギターを持ち替え。
4/4+3/4+4/4のキメに乗ってのソロ。400そして高崎さんのアルペジオからアルバムのクローザー「Never Change Your Mind」。410_vncym洋楽の香りタップリ…というか、「本来のロックという音楽」は持つエッセンスしか感じさせない。
もちろん「歌詞が英語」とかいう意味じゃないよ。
 
「なつかしいところ、いきますか!」と『Jealousy』から「Long Distance Love」。
425ガラっと変わって日本語による日本のロック。
でも洋楽に聞こえる。430v_ldlこういう楽しくポップなLOUDNESSもLOUDNESSなところがLOUDNESSの良さであり、スゴさなんですな。440vおなじみのイントロは「Let It Go」。
470「 ♪Let it go, let it go!」…今日も心の中で大合唱!
455ココまでが前半。
濃密な構成と演奏で今日もギンギンに盛り上がってます! 
460LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

420

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200(一部敬称略 2021年8月5日 Zepp Tokyoにて撮影)

2021年9月17日 (金)

SHOW-YA 35th Anniversary Live FINAL 『Get Over』<後編:10周年記念オマケつき>

 
さぁ、SHOW-YAの35周年イヤーを締めくくる『Get Over』もいよいよクライマックスだ。
「本当にどうもありがとう!宴もたけなわ…。
ココでみんな『エエエエ!』と言いたいとこだよね?
もうソロソロ35周年の本当のファイナルを迎えようとしています。
本当はみんなと騒ぎたかったんですね。
私たちが少しでもこうやって音楽を続けることで、少しでもみんなが明日を生きる力にしてくれたらすごくうれしいです」
目の前のファンだけでなく、終始配信のファンにも話しかける恵子さん。
360「最後はブッちぎっていいですか?
『みんなタオル持ってるか?』ってやるところですが、このウイルスは飛沫感染なのでタオルはやめて、ペンライトでも回して楽しんでください!
よろしく!」350v「タオル」、キャプテンのキーボーズ…370v_rs「流星少女」だ!
皆さん、恵子さんの言いつけ通りペンライトを振り回していらっしゃいます。380 ♪ゴンゴロゴンゴロと唸りまくるヘヴィなsun-goさんのイントロのギター・リフ。384vスキ。
いつも書いているけど、私にとってはとても思い出深い曲なのだ。385この曲が収録されている『Genuine Diamon』がリリースされてからもうすぐ10年かよ!
SHOW-YAのコンサートでは頻出曲のひとつだが、なんかまだ「新曲」という感じがしてこの曲が演奏されるたびにうれしくなってしまう。390_2いきなりケイコバウアーが炸裂するのは「BATTLE EXPRESS」。

400_beいつもながらの「暴走機関車」っぷりはショウのクライマックスにベストマッチする。490v恵子さんとさとさんのルーティン。
ソロ~リ、ソロ~リ…420ガシッ!
捕まえた!430mittanのワン・バースから…
S41a0767キャプテンと…
465sun-goさんのバトル!450v_2スリル満点のソロの応酬は一時もステージから目を話すことができませんな。440v上下に頭を振りむけるお客さんたちの姿はまるでテニスの試合見ているようだ。
470_2ブッ飛ばしにブッ飛ばす伝説のバトル。480恵子さんの激唱こそ伝説だ!
イヤイヤ、35周年どころじゃない、まだまだズッと続けて頂きますから。410vいよいよ最後だよ~!
500『Get Over』本編の最後は「Fairy」。

520v「Fairy」ポーズ。

510「♪I can't see!」0r4a0530今頃になってナンだけど、「Fairy」はキメポーズの宝庫ですな。
525vsun-goさんのソロはステージ・センターで。
2弦の開放弦を挟み込んだsun-goさんお得意のプレイング・スタイル。530_2キャプテンのソロをバックに…

S41a0670 フロント3人が頭を振りまくる!540_2「♪Oh 澄んだ海に浮かぶ 貝のようにやさしく」
誰が考えたんだか知らないけど、この演出は最高にカッコいいよな~。

550そして、ケイコバウアー。560マイクを逆さにして…

570舞台にそっと置いた。
570v締めくくり!

580オリャ!590ハイ、キマった~!

600最後の「ご唱和ください(声なし)」は当然…620_21、2、3、4、…32、33、34、35回!
当然ですな。
630_2うまくいった~!710 「コロナ禍に 心で叫ぶ アンコール」ってか?640「本当にみんなどうもありがとう!
35周年を迎えて新しいアルバムも明日出るし、海外でも出るし、専門誌に100ページも出してもらいました。
メンバーそれぞれの音楽観、バンドに対する思いとか、客観的に見れてうれしかったり…Young Guitarとか、Burrn!とか、We Rockとか、Playerとか…。
この前、テレビでもマツコさんの番組にも出させてもらいました」
670v「男だの、女だの言ってはいけない時代ですが、35年前は『女にロックなんて!』なんて言われていた時代でした。
今ではブッちぎってます!これからもひとつよろしくお願いします!」

650「みんながおジイちゃんになっても、おバアちゃんになっても…SHOW-YAがおバアちゃんになってもコブシ振り上げて行こうぜ!
歳を取っていくと、小刻みに震えが出て来ますからね」
 
「小刻みに震える?」となると林家彦六(=林家正蔵)に脱線したくなるんだけど、とっても感動的なシーンなので止めておく。680「最後まで楽しんで帰ってくれよ!」690v「限界LOVERS」!7005人のロックに対する熱意と、メンバー同士の尊敬と、そして35年にわたるファンの皆さんへの感謝がふんだんに込められた情熱的な演奏だった!
SHOW-YAはこの時、確実に何かをGet Overした。S41a0981

720v

730v

740v

750v「今日は来てくれてありがとう。
配信を観てくれた人ありがとう。
35周年ももう終わろうとしています。
35年は長いです。
こうしてみんなと一緒にいられてメチャクチャうれしい。
1人だったら乗り越えられなかったことがイッパイある…」760「でも、みんながいたから乗り越えられたし、これからも乗り越えられる ♪気がするゥゥゥ!
SHOW-YAの旅はまだまだ続きます。
今日は35周年ファイナルということでいつもは演らないスペシャルな曲を届けて終わりにします」

770最後の最後に取り上げたのは1987年の『TRADE LAST』から「地下水道の月」。
いつも最後に流れるヤツ。

780sun-goさんのギターも感動的。790v「♪ジーザズ ジーザズ」
いい曲だ。
いつも演ることを希望します。S41a0330 そして、とうとうすべての曲を演奏し終えた。Img_0050 ナニせ「35周年イヤー」のグランド・フィナーレですからね、感動もひとしおです。Img_0056 めいめいにお客さんに感謝の気持ちを伝えるメンバーさんたち。
820恵子さんはステージに腰をかけ、笑顔で今日会場に来てくれた6人目のメンバーさんたちのようすを窺う。
830そして、恵子さんもステージを去る。
800ステージ下手へ歩み寄り片膝を着く。

840そして、客席に視線を送り無言で姿を消した。
850vこうしてSHOW-YAの35周年イヤーは幕を降ろした。0r4a0764

★☆★☆★☆★☆オマケ☆★☆★☆★☆★
 
さて、さてさて…SHOW-YAは35周年。
文中でも触れたが、私は今「SHOW-YA10周年イヤー」なのだ。
そこでそれを勝手に記念させてもらって、人生で一番最初に撮影させて頂いたSHOW-YAのコンサートのレポートを再現してみる。
この時の様子は2011年2月23日付けの昔のMarshall Blogでレポートしていた。
ところが、私はその年の末に当時Marshall Blogを運営していた前の会社を退いてしまった。
その後、Marshall Blogを執筆する後継者がいなかったので、書き溜めた他の900本以上の記事とともにこのSHOW-YAの記事も一瞬にして消滅してしまった。
キャリアの長い熱心なSHOW-YAファンの皆さんはこの時の記事のことを覚えていらっしゃるかも知れない。
あの時「ウワ!SHOW-YAがヘンなブログに出てる!」なんてことになったんだろうな…。
そういう方は懐かしんでご覧ください。
また、ココ10年以内に新しくファンになった皆さんはタイムマシーンに乗ったつもりでご覧ください。
 
『FIRST IMPACT』と題したこの年のSHOW-YAの一番最初のショウは2011年1月29日、新宿歌舞伎町のBLAZEで開催された。
この時のオープニングは「BATTLE EXPRESS」だった。Img_0623そのまま「OUT OF LIMITS」へとつなげた。Img_0853MCを挟んでsun-goさんが弾くおなじみのフレーズは「私は嵐」。
こんなに浅いところで演っていたのね?Img_0937sun-goさんのギター・アンプは当然Marshall。
今も愛用して頂いているJVM410H。
ん~、その下にはアレが入っていたのか…。
なるほど…当時公開した記事を読むと、この時ってSHOW-YAのライブ・ステージのギターの音を初めてMarshallが鳴らした瞬間だったのだ。
感動するな~。
ウワ!「OD2/REDのGAINを思いっきり上げている」って!
さすがsun-goさんならではの「極悪使用法」!
Img_0611そうなの。
「sun-goさんがMarshallを使ってくれる」というので、事務所の方にカクカクシカジカとMarshall Blogのことを説明して、はじめは無理をお願いして写真を撮らせて頂いたというワケ。
コレこそが今SHOW-YAの写真を撮らせて頂いているキッカケになったんです。
この時から早10年!
sun-goさん、SHOW-YAの皆さん、そして事務所の皆さん、改めまして本当にありがとうございます。Img_0980 「Bad Boys」、「Metalloc Woman」と続く。Img_0832当時のレポートのMCの部分を読むと…
「最近、二井原実から鳥居みゆきに似てると言われてます!」と恵子さん、「観客大爆笑!」だって。
ハハハ!「恵子さんのMCが楽しい」とか書いてあるわ。
80年代の日本のロックを全くと言っていいぐらい経験しなかった私は、ナニせこの時初めてSHOW-YAを観たからね。
メチャクチャ楽しかった。
でも、2009年4月29日の野音の『HARDなYAON』で恵子さんのステージは経験済みだったの。
このイベントもレポートしたっけナァ。
『MUONのYAON』という震災直後のイベントも取材させて頂いた。
ゼ~ンブ、写真が残ってるからね。
  
「Surevivor」から「Get my Beat」へ。
この辺りは最近では見られない展開。
Img_0801キャプテンのキーボーズのソロから…

Img_1095 mittanのドラム・ソロ。
やっぱりこの流れは昔から人気があったんだね。
Img_11172人のソロ・コーナーを経て前半を「Fire」で締めくくった。
Img_1305この時恵子さんは、某有名経済誌のエンタテインメント版が「今年はガール・メタルのブームが到来する」と喧伝していたことに触れ、「ザマァ見ろ!と思った」とおっしゃっていた…とオリジナルの記事に書いてあるのを読んで、恵子さんはズッと戦っているんだナァと思ったわ。
 
後半は「何故」と「その後で殺したい」でスタート。

Img_0624もう後はブッ飛ばすのみ!
まずは「奪いとれ」。Img_1245「TROUBLE」…

Img_0955ステージも客席もモノすごい熱気だった。
Img_1029そして、「ギャンブリング」ときて…
Img_0832_2本編の最後は「Fairy」。

サオ回し。
スゲエ!
今では絶対にこんなアングルで撮ることはないのですごく新鮮だ。7img_1400 何しろ圧倒的な迫力で本編を駆け抜けた。
ま、SHOW-YAのパワーは今も昔も何ら変わりがないんだけどね。Img_0658アンコールは恵子さんがギターを手にしてスタートした。
ナニを演ったと思う?
今回の公演で「今日は特別な日なのでいつもは演らない曲を演ります!」と紹介した「うちにかえろう」だった。
もしかしてこの時以来だったのかな?
だとすると10年ぶりということになる。7img_1407最近はやらなくなったけど、この頃はアンコールはお揃いのTシャツにお召し換えして登場していた。

7img_1463 続けて「One Way Heart」。
恵子さん、客席に降りての大サービス。
最近はステージ前に配信用カメラのレールが敷いてあったりするので、コレもしにくくなった。
こうして見ると、今も熱心に通ってくださっているファンのお顔を拝見することができる。
もちろんMarshall Blogも支援してくださっている方々だ。
ファンというのはありがたいね~。73img_1495 最後を飾ったのは、もちろん「限界LOVERS」。

Img_1446 Marshallサウンドに包まれた私にとっての初SHOW-YA。
メチャクチャ感動したナァ。
この時から10年。
いまも感動しながらシャッターを切り、文章を書かせて頂いております。
SHOW-YAさん、どうもありがとう!
これからもよろしくお願いします!

7img_1546

  

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200(一部敬称略 2021年8月29日 LINE CUBE SHIBUYAにて撮影)

2021年9月13日 (月)

SHOW-YA 35th Anniversary Live FINAL 『Get Over』<中編>

 
<中編>は「夜シリーズ」の後のMCから。 
「皆さん楽しんでいますか?
35周年のファイナルなので、みんなと声を出しながら演れる曲をイッパイ選びたかったんだけど、それってSMじゃない?
上から目線のライブになっちゃって…それじゃパワハラじゃない?
それはやっちゃいけないと思って楽しくない曲を選びました」
「暴れる系」でなくても、皆さん十分お楽しみ頂いていますよ~。
 
「SHOW-YAの曲は悲しい恋の歌が多いでしょう。
『夜が来るまで眠りたい』も『夜のせいじゃない』もどっちも悲しい歌じゃん?」
会場全体がシーン。
「メンバーはしゃべっていいんだよ!みんなも声が聞きたいよね?」
ココで恵子さんが曲のタイトルについて解説。
「夜のせいじゃない」は元々「冬のせいじゃない」だったそうだ。
せっかく「季節限定の歌」を作ったのに、その季節にしか歌えないのでそのタイトルがNGになってしまったとか。
480v「35周年なのでアルバムを作っちゃいました!
明日だよね、リリース?」
会場シーン。
舞台上もシーン。
「チョット!メンバー!無視しないで!
私のリサイタルじゃなくてSHOW-YAのコンサートなのッ!」S41a0353 「レコーディングは一昨年やって、本当は去年リリースの予定だった。
でもコロナで延期になってしまったの。
そして、11月に海外リリースもキマりました!
世界でリリースされるけど、それは世界に飛び出して行くことではなくて…日本を離れるなんてことは絶対ないです。
みんなと一緒に歩みを続けていきたいのです」
会場拍手!
「もう少し拍手してくれッ!少しぐらい私に水を飲ませてくれ!
寺田飲みます!」S41a0363 SHOW-YAの海外といえば…筋金入りのファンの皆さんには「釈迦に説法」となってしまうが、SHOW-YAは1985年11月25日にロンドンのMarqueeに出演しているからね。
135vスゴイよな~。
マーキーですよ、しかも栄光のマーキー2号店!
向こうの人は「マークゥイー」と発音しますけどね。
そしてイギリスは「Mar」で舌を巻かない。
ただの「マー」です。
マークゥイーの2号店があったのはソーホー地区のウォードー・ストリートという繁華街で、The WhoだのLed Zeppelinだのが散々出演したワケだけど、私はこの前を通るたびに「SHOW-YAはココに出たんだもんな~」と毎回感心するのである。
その時の様子をsun-goさんにインタビューしているのでMarqueeに興味のある方はコチラをどうぞ!
  ↓   ↓   ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.20~Marquee物語 <後編>
70r4a0144_2「今日はそのアルバムから少し演ります。
みんなもう頼んでいるのかな?
初回盤にはミュージック・ビデオが付いているのだ!
もう観た人?」
会場から多くの数の手が挙がる。
「手を挙げてないヤツはどこだね?…あ、コレがパワハラだね!
ゼヒ初回限定盤をお買い求めください」

500vコレがこのコンサートの翌日にリリースされたSHOW-YAの12枚目のアルバム『Showdown』。
「showdown」とは「ドタン場の対決」という意味。
ポーカーで「勝負!」という段階で手持ちのカードを全部見せる。この時の合言葉は「Showdown!」。
…すなわち対決する時なんかも「showdown」と言う。
SHOW-YA初の世界発売をもくろみ全曲英語詞となった意欲作。
海外でのリリースは11月12日を予定している。490cdまずはアルバムのオープナーであるリード・チューンの「Eye to Eye」。510_etemittanの疾駆するドラミングがゴキゲンのドライビング・ナンバー。540sun-goさんはギターを持ち替え。
ハードな曲調にロマンティックなソロが耳を惹きつける。530そして、恵子さんの完璧な英語のボーカルズ。
いつかのMCで「特訓している」っておっしゃってたもんな~。
520「♪Lights and city, roaring city」のメロディがとても印象的な「TOKYO, I Scream」。550_tisリズム隊の2人がハードにはじき出すダンサブルなビートで客席がうねりだす。560v

S41a0767ドスの効いた恵子さんの「♪I sceam」から…

590vsun-goさんのカラフルなギター・ソロへ。
賑やかな曲で会場の熱気が更に増した!

580vアルバム7曲目の「Thunder」はタイトル通り疾風迅雷!
sun-goさんお得意の開放弦を使ったフレーズのイントロからスタートして最後まで徹底的にブッちぎる!600v_thdこういうドライビング・ナンバーでの恵子さんの勇ましいこと極まりない歌いっぷりは日本のロック界の宝だぜ。610キャプテンのオルガンがメチャクチャかっこいい!620以上、『SHOWDOWN』から3曲を披露。
やっぱり歌詞が英語でも日本のメロディに乗ると日本の曲に聞こえるもんだナァ。
つまり、SHOW-YAが奏でる音楽はトコトン「SHOW-YAの音楽」に聞こえるというところがスゴイ。
そして、このスタイルで海外に殴り込みをかけるところが大変に頼もしい!
欧米には十二支十干がないので「還暦」という概念はもちろん通用しないけど、「還暦間近の淑女がハードロックを引っ提げて海を越えてやって来る!」なんてモノスゴイことですよ。
そんなことができるのは世界でSHOW-YAしかいまい。
とにかく善戦を期待して止まない。630軽脱線。
「Showdown」で思い出した。
1966年の『テキサスの5人の仲間』というアメリカ映画。
主演はヘンリー・フォンダとポール・ニューマンの奥さんのジョアン・ウッドワード。
ジェイソン・ロバーツやバージェス・メレディスという名優も出演しているヘンリー・フォンダ生涯最後の出演作。
この作品、原題を『A Big Hand for the Little Lady』という。
ココの「A big hand」というのはポーカーの「モノスゴイ決まり手」という意味。
そして、下のポスターの左下の「Play it close to the vest」というのは「手の内を見せるな」ということ。
メチャクチャ面白い作品なので、チャンスがあれば映画好きの方はゼヒご覧になってマンマとダマされてください。
この映画、「showdown」するかしないかがものすごく大きな意味を持っています。7abh
「アルバムの中から3曲聴いてもらいました。
どうですか?
CDには訳詞も入っているのでどんなことを歌っているのか調べてみてください。
よろしく!」

10v「飲み物を飲みたい人は飲んでね。
でも絶対にマスクをハズした時はしゃべっちゃダメだよ。
早く口角の上がったみんなの顔が見たいね!後半はみんなの顔を一人ずつ見るから口角上げてね~。
マスクが動くぐらい上げてみて!」
S41a0555「口角をあげられなかったらウインクでもいいよ。
メンバーにイッパイ愛を送ってください。
私たちもその愛にイッパイ応えていきます。
セットリストもイッパイ送ってくれてありがとう。ユックリ見せてもらいます。
アルバムをたくさん出しているのでその中から選ぶのは本当に大変だったと思います。
 
さぁ、お待たせしました!
ココでメンバー・コーナーです!」0r4a0142 「皆さんこんばんは、mittanです。
配信の皆さまお元気ですか?
マスクの話が出ましたので、マスクに口角の絵を描いて来てくれたらうれしいナァ…なんて」

20_2「35周年ファイナルですが、40周年、45周年に向かって精進していきますので、今後とも何卒よろしくお願いします!」

30v「こんばんは、さとちゃんで~す。
元気です…元気ですか?
今回はコロナでいつもと違うライブなんですが、その中でも皆さんの暖かい拍手がうれしく、心に沁みています」
40v「私も暖かい心を忘れないようにしたいと思います。
いつも来てくれてありがとう!
配信もありがとう!」

50v「こんばんはキャプテンです。
会場の方、配信の方、ありがとうございます。
メンバーのみんなも言いました通り『感謝』しかないです」

70v_3「皆さんがズっと応援して来てくれたからこその35周年なので、コレからも皆さんの応援に応えられるようにガンバります」

80「チョット!今日って29日?…昨日お誕生日でした~!
コレで前3人、同じ歳になりました」S41a0179 前日の8月28日はさとみさんのお誕生日!
自らの手で年齢を表すさとさん。
左は「5」、右手は「3」になってた。
ウサギちゃん。
7s41a0591「こんな大変な時に、激震の渋谷へ来てくれて本当にありがとうございます」

90v「今、命がすごく大事だ、って思います。
ココにいるみんなが一人も欠けることもなく本当に楽しめるように生きていきましょう」

100_2「演奏しているときはコワいメンバーですが、しゃべるととても純粋な心を持っているメンバーです。
 
私たちアラカンじゃん?
『アラカンで世界を目指す』ってどういうこと?
アラカンで世界を目指すなんてSHOW-YAだけじゃないの?
今日は特別な日なのでいつもは演らない曲を演ります!」110vその「いつもは演らない曲」はキャプテンのピアノから始まった。120_uk「♪最終の列車から…」
1990年の『HARD WAY』収録の「うちにかえろう」。
S41a0465うん、いつも演らない。
ジックリと恵子さんの歌声を味わう。
140そして、sun-goさんのハートウォーミングなソロ。
激しいばかりがsun-goさんのギターじゃない。150v_2ドラム台に腰を降ろして最後までジックリと歌い込んだ恵子さん。
「♪はやくうちにかえろう」
160v_2そう!「家」が一番。
恵子さんの歌を聴いていて今度は『オズの魔法使い』の最後のシーンを思い出した。
…ということで今日の本脱線。
 
善玉の「北の魔女」に言われて、ドロシーが赤い靴の踵を3回合わせて口にするセリフ。
「There's no place like home」
72heel「There is nothing like~」で「~より勝るものはない」という意味になる慣用表現。
アーヴィング・バーリンの「There's no business like show business(ショウほど素敵な商売はない)」とかね。
アメリカ人は引っ越しなんかヘッチャラみたいなイメージがあるけど、実はそんなことなくてやっぱり住み慣れた家がいいにキマっている。
だから「家」をテーマにしている映画って結構あるんだよね。
『フォレスト・ガンプ』なんかもそう。
ガンプはいつも「家に帰りたい」と言っていた。
 
さて、その「There is no ~」の後の「like」を「but」に換えてみる。
例えば「There's no darkness but ignorance」。
コレはシェイクスピアの『十二夜』に出て来る名言。
「ignorance」とは「無知」のこと。
つまり「無知の他に暗闇はない」という意味になって、「およそ暗闇とは無知に外ならず」…けだし名訳ですな。
つまり「勉強しろ」ということよ。
何でこんなことを書いたのかと言うと、前回ロンドンの繁華街の中心にあるレスター・スクエア(Leicester Square:<前編>で紹介したSHOW-YAが出演したMarqueeというライブハウスへあるいて10分チョットぐらいのところにある有名な公園)にあるシェイクスピアの像にこの言葉が記してあるのを発見したからなの。
今日の脱線終わり。

Ws さぁ、ココからは「夢のセットリスト」でリクエストが多かったコーナーに突入だ!
 
キャプテンのキーボーズのソロ。
ちなみ「Keyboards」といつも複数形にするのが正しい英語。「vocals」も同様。
「vocals」というのはパートの名称で、ネイティヴの人たちは「vocal」ように単数形で使わない。
170毎回変わる趣向が楽しみなキャプテンのソロ。
今回はオルガンをフィーチュアした内容。200_2オルガンのサウンドで鍵盤を力強く叩く姿にハードロック・キーボーズの原点を見た気がした!

210v_2ド迫力の演奏に送られた大きな拍手に応えるキャプテン!72s41a0799 続いてはmittanのソロ・コーナー。720r4a0327 前半はいつも通りノリノリのディスコ・ビートやクラシックの名曲にシンクロさせてプレイするスタイル。
今回引用したのは「わが祖国」…つまり「モルダウ」。
スメタナは…チェコか。
オモシロいプレイだった。240そして、後半は長い四肢を駆使しての熱血ドラミング。
260v35周年イヤーを締めくくるにふさわしい「心技体」が巧みに組み合わさったドラム・ソロであった。250_2こちらも大歓声が送られた。270v_22人のソロ・パフォーマンスの後は「SHOW-YAの方程式」に則ってsun-goさんが「You Turn Me Over」が続く。280_ytmo皆さんのご希望通りの展開で最初の大きなクライマックスがやって来る。290vsun-goさんは下手へ移動していつもの通りのサオ・チームのフォーメーション。

300キャプテンとも。

S41a0795 メンバーを紹介して…「SHOW-YAにはとても大切なメンバーがいます!」

0r4a0272「And…and……and………You!!!!」

320「ウォォォ!」という歓声は起きないにしても、引けを取らない熱気あふれるレスポンス!

325「We are SHOW-YA!」0r4a0382フロント3人のフォーメーション。
ハイ、まずは下手~!

0r4a0389今度は上手~!0r4a0397 最後はセンター!

0r4a0405ココのコーナーはいつも楽しいナ。
「SHOW-YAを観てる!」ってことを実感するワイ。
350そうして『Get Over』は早くも最後のセクションに突入する。
 
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

365<後編>につづく
  

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200(一部敬称略 2021年8月29日 LINE CUBE SHIBUYAにて撮影)

2021年9月 9日 (木)

SHOW-YA 35th Anniversary Live FINAL 『Get Over』<前編>

 
あ、そうか!渋谷公会堂もなくなっちゃったんだっけ…というぐらい、コロナ以降は渋谷に行かなくなっちゃったナァ。
それでも渋谷に頻繁に足を向けるようになったのは大学に入った頃からなのでカレコレ40年以上経つか…。
私の印象では、その頃の渋谷はまだ「新しいオシャレなエリア」といった風情だった。
タワー・レコードができたばかりで黄色い袋を小脇に抱えた若者が街を闊歩していてな。
お互いの通学路だったので、今の家内とはよく渋谷でデートしたものだった。
それ以前の私が外出する時の行き先といえば、楽器屋か中古レコード屋しかなかったので、東方面に住む私の活動範囲はハンターがあった有楽町もしくは銀座のハンターか、楽器屋とディスクユニオンがあるお茶の水界隈で十分に事足りた。
タマ~に渋谷を訪れるのは、渋谷公会堂のコンサートの時ぐらい…と書きたかったんだけど、思い返してみるに、どうもそんなには来てないな。
あるいは、ナニを観に来たのかサッパリ思い出せないのだ。
ほぼ洋楽しか聴かなかった私が行くコンサートといえば、もっぱら中野サンプラザ、新宿厚生年金会館、それに武道館がほとんどで、ごくまれに後楽園ホールなんてこともあった。
それでも1979年、高校生の時に渋谷公会堂で観たイギリスのバンド、Nazareth(ナザレス)は鮮明に覚えている。
ココでは詳しくは触れないが、ホントに観ておいて良かったコンサートのひとつだと思っている。
それと、時代は大分下って大好きなJethro Tull(ジェスロ・タル)と、樋口さんがご健在だった頃のLOUDNESSを観たのも渋谷公会堂だった。
結局、ナンダカンダで仕事でお邪魔することの方が圧倒的に多かったってことか。
いや、「CCレモンホール」か?
『NTV紅白歌のベストテン』なんてテレビ番組もやっていたこともあって、こちとら子供の頃から「渋谷公会堂」だったから「CCレモンホール」なんて呼んだことがなかったナ。
 
前の渋谷公会堂って1964年のオリンピックの時、重量挙げの会場だったんだよね。
そのズッと昔、この辺りは大日本帝国陸軍の用地で、今の代々木公園は練兵場、渋谷公会堂があった場所には「衛戍監獄(えいじゅかんごく)」という陸軍の刑務所があった。
昭和11年の二・二六事件の実行犯たちはこの場所で処刑されたという。

10ステージ下手2階にあった楽屋。
畳ですよ、畳。
実は、いくつかの大学のジャズのビッグバンドが集うコンサートで、私はココの舞台でギターを弾いたことがありましてね。
学生たちがこの楽屋にギューギューに押し込まれて出番を待ったものです。
確かココって楽屋の廊下とホールがそのままつながっていて、舞台の音がギンギンに聴こえて来ちゃうじゃなかったっけ?
地下にも広い会議室みたいな楽屋があった。
先日偶然にも「新宿厚生年金会館」のことを書いたばかりだったので簡単に旧渋谷公会堂の思い出をつづらせて頂きました。

20そして今はコレ。
駅から近くなった。
「LINE CUBE SHIBUYA」…ネーミング・ライツだか何だかしらないけど、多分私は「渋谷公会堂」とか「渋谷公会堂の新しいヤツ」とか呼ぶことになるんだろうな。
SHOW-YAのコンサートって、新しく出来たホールで開催することが多くてスゴくうれしい。
30ホールの2階ロビーの「サリー」ちゃん。
コレはナンだ?ヒヨコか?40そして、コレ。

50SHOW-YAの「35周年イヤー」の最後を飾るファン参加企画『MY BEST SHOW-YA』。
ファンの皆さんが考える「夢のワガママセットリスト」!
考えるだけなら何をどう望もうとファンの勝手ですからね。
無理難題をドンドン押し付けてやれ!
その夢のセットリストとともに寄せられたのが「SHOW-YAへの思い」。
まぁ、ナント皆さんの気持ちの熱いことよ!
会場に飾られていた投書をチョット覗いてみましょうか。
 
(投書の全貌はコチラ⇒あなたの『MY BEST SHOW-YA』夢のセットリスト大公開!

72ysl アンコールまで指定しているところが熱い思いの表れか。
「Blue Rose Blues」から「キーボーズ・ソロ⇒ドラムス・ソロ⇒You Turn Me Over」へつなげている所なんかは転換の手間も考慮している感じ?
さらに「地下水道の月」を締めくくりに持って来る演出。
新旧のレパートリーを取り交ぜたバランスの良さは、筋金入りのファンが考えた「磨き抜かれた曲順」って感じがする。
何せ「SHOW-YAで人生が変わった…」とおっしゃるぐらいの方ですからね。
それだけ夢中になれるモノがある人生は間違いなく「幸せな人生」です。60v_2メッチャ、シンプルに見えるのは日本語タイトルの曲が全く入っていないからか?
「限界LOVERS」も「私は嵐」も「奪いとれ」も演らなくていいの?…アレ、外国の方なのか?
1曲目が「Fairy」なのはなかなかのインパクトか?
ドアタマに「Fairy」を持って来たことって実際にあるのかな?…短いながらも私のSHOW-YA経験では一度もなかったような…あったのかな?
私も「Hurry Up」ってすごく好き。
やっぱり「You Turn Me Over」が入っているのは「6人目のメンバー」だからですな?
贈る言葉もシンプル極まりないところがかえって深い思慕の念を感じさせはしまいか。
…ところじゃない!
この夢のセットリスト、選ばれた曲の頭文字を縦に読むと…「FANTASTIC SHOWYA」になってる!
スゲエ!…って、私が感動してもどうにもならんな。
70v_2オモシロイな、コレ。
 
スゴイ!…「SHOW-YAなしでは生きていかれないカラダ」!
「人間やめますか、それともSHOW-YAやめますか?」と問われて間違いなくSHOW-YAを選択する人!
セットリストは比較的いつも取り上げられている曲で構成されている、と言っていいのかな?
「恵子さんの漫談(?)とモノマネ」や「メンバー紹介」のコーナーまで組み込まれているのはうれしい。
やっぱり恵子さんのMCとメンバーのひと言コーナーはSHOW-YAのショウには欠かせませんよね。
今日は「生き神様」をとくと拝んで行ってくださいませ。80v_2私なんぞは「SHOW-YA初心者」も同然で、とてもじゃないけど筋金入りのファンの皆さんが思いのたけを込めて考えたセットリストをどうこう言う資格なんぞ全くありゃしないんだけどね…。
でもですね、SHOW-YAの35周年イヤーって、SHOW-YAさんがMarshall Blogにご登場頂いてからちょうど10年目に当たるんですよ。
つまり、私がSHOW-YAさんのライブの写真を撮影させて頂くようになって丸10年!
早い~!早すぎる!
今まで何万回シャッターを切ったかナァ~。
 
今回のレポートは35周年のお祝いを締めくくるのと同時にSHOW-YAのメンバーさんやスタッフの皆さん、そしてMarshall Blogをご支援いただいているSHOW-YAファンの皆さんへの感謝の気持ちを込めてお送りしたいと思います。
 
さぁ、ソロソロ5柱の「生き神様」がお目見えになられる時間だよ~!
しかし…「移民の歌」って、完全にこの瞬間にしか聴くことがなくなったわ。
私にとってはもはやSHOW-YAの曲!904つのピンスポットに照らされたメンバーのア・カペラのコーラスにステージ後方から現れた恵子さんが加わる。
100そして「奪いとれ」でドッカ~ン!爆発!
キタキタキタキタ~!
110寺田恵子120v五十嵐☆sun-go☆美貴130v中村"captain"美紀140v仙波さとみ150v角田"mittan"美喜160v前回のステージは『NAONのYAON』で無観客だったからね。
でも今回は違う。
180今回はマスクで半分隠れているとはいえ、ファンの皆さんの顔をみることができて恵子さんもうれしそうだ。170v私は屋根があってうれしい!
前回はこんなだったからね!7370vそして、どんな時でも変わらないのがsun-goさんとMarshallの間柄とその轟音。190v今日も当然JVM410Hと…
200スピーカー・キャビネットの1960BDM。210v100ページ以上の大特集となったヤングギター誌のインタビューでも「もうこのアンプ以外は使えないぐらい」なんて発言もして頂いて「Marshall屋冥利」に尽きるってものです。

7ygズッカ~ンと一発でお客さんのハートを奪い取った5人!

210間髪入れずsun-goさんが弾くギターのイントロは…215v「私は嵐」!220vお客さんの歓声は聞こえて来ないものの、それに代わる熱気が十二分にステージに送られる。
225スゴイ盛り上がりようなのだ!0r4a0231_2 ギター・ソロから…230さとみさん!240v♪ゴンゴゴゴンゴゴと重低音のソロをお見舞いして…

0r4a0102今度はステージ上手から…250「嵐ポーズ」!
260今日も「嵐」が吹き荒れた!0r4a0220 もう1曲続けて、今度は『AURORA』から「All Together Now」。290_atnキャプテンの鉄壁のコーラスを得て楽しく過ごす1曲。300v『AURORA』を発表してからもう4年も経つのね~。3102017年か…まったく早いモノで、リリースの時は色々あったんだよね。
今、歴史を振り返っているところです。320vmittanは手の小指の骨にヒビが入っちゃって大変だった。
私も酔っぱらってイスの肘掛けに強打して入れてしまったアバラ骨の痛みがようやく消えた頃で、チッタ川崎のミニ・アコースティック・ライブの時の楽屋で「なかなか骨がくっつかない」なんて話をしたのを覚えている。
7250vそして、もっと大変だったのは足に大怪我を折ってしまったさとさん。
チッタの6日後に開催されたレコ発ツアーの千秋楽には無理を押してステージに上がり元気な姿をファンの皆さんにお見せしたのだった。7450v そして、私。
このコンサートの2週間ぐらい前、チョットした踏み台に乗ろうとしたら左のふくらはぎに激痛が走った。
ゼンゼン無茶はしていないんですよ。
も~、完全にふくらはぎに爆弾が落ちたのかと思った。
人生初の「肉離れ」というヤツ。
全く踵を地面に着けることができなかったんですわ。
コレがなかなか痛みが引かなくて、実はこのコンサートの当日もまだ松葉杖をついていたのです。
まさか、杖をつきながら写真を撮るワケにはいかないので、自分の足だけで動き回ったけど、「嵐」の「ギター・ソロ⇒ベース・ソロ⇒嵐ポーズ」のところなんかは結構シンドかった。
コレも思い出、思い出!
ピョコタンピョコタンと私の変な動きで視線を遮ってしまった最前列の皆さん、ゴメンなさい!
375v曲の後半ではカウベルを手に取って歌った恵子さん。305vハードに始まったこの日の最初のセクションを陽気に締めくくった。0r4a0137「こんばんは!
(間)
声が出せないのよね~…出したいのにね~。
35周年ファイナルへようこそ!
こんな大変な時に来てくれて本当に、本当にありがとう!
去年からコロナ、コロナで通常のライブがなかなかできません。
今後も先が見えず、まだ明るい光が見えていないと私は思っています。
同じ時間を共有して、楽しんで、前に一歩ずつ進もう…そんな気持ちでいます」330v「毎日みんなのために働いている人に感謝して毎日ツイートしています。
そんなことをしなくてもいいような時が早く来ればいいと思っています。
本当に人を思いやる大切な人を思いやることって大切だと思うんだよね。
自分の周りに大切な人…私の場合はメンバーであり、皆さんだよね」
0r4a0145「歴史はズッと繰り返して、世界の中でどこかで死んでいる人もいて…地球の中で起きていることがイッパイあります。
アフガンのこと、コロナのこと、医療のこと…。
最前線で色んなことと戦っている人たちがいます。
その人たちの名前を知って欲しい…」340vキャプテンのオルガン…

350v_hsmittanのシンバルと…

360vさとみさんのベースが絡み合う静謐な世界に…370vsun-goさんのギターが切り込んでいく。
390やがてヘヴィに展開する戦いに臨む兵士の歌。0r4a0237『AURORA』から「兵士の肖像」。
いつ聴いても勇ましくカッコいい曲だ。S41a0232『TRADE LAST』から「夜が来るまで眠りたい」。400_yntガラっと変わる曲調。
だって34年前の曲だもんね~。
「歴史」というものは偉大なものだ。
ナゼかと言うと、続けていなければ作れないから。
そして、何事も続けることが一番ムズカシイ。
次にムズカシイのが終わること。
始めるのが一番簡単。410配信を視聴しているファンの皆さんに何度も声をかける恵子さん。0r4a0166曲調に合わせたsun-goさんのソロがゴキゲン!

420v1988年の『Glamour』から「夜のせいじゃない」が続く。440v_ysjシンプルでストレートなエイト・ビート・ナンバー。450v「♪夜のせいじゃない」と繰り返すポップな要素が盛り込まれた雰囲気はいかにもSHOW-YA。460タッピングを交えたテクニカルなギター・ソロ。
当時は「ライトハンド」とか言ってのかな?

47035周年ファイナルの2番目のセクションは新旧を織り交ぜた選曲となった。

0r4a0195SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

0r4a0443 <中編>につづく

 

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200(一部敬称略 2021年8月29日 LINE CUBE SHIBUYAにて撮影)

2021年9月 3日 (金)

【BREAK the CODE】vol.21~三宅庸介 / Strange,Beautiful and Loud

 
Marshallのデジタル・アンプCODEの魅力をお伝えするビデオ・シリーズ『BREAK the CODE』。

30全部が全部自分が作ったワケではないけれど、今回で21本目!
我ながら、よ~続いたもんだ。
10s今回のデモンストレーターはStrange,Beautifu and Loudの三宅庸介。20対するCODEはいつも通り25W、1x10"コンボのCODE25。40三宅さんというと、ゲインをフルテンにしたMarshallをギンギンに鳴らす「バルプ・アンパー(←今のところこんな言葉はありません)」という印象が強いけど、実はそうと限っているワケではない。
70トランジスタ回路のモデル、LEAD12をいまだに愛用されているし、CODEも実は三宅さんの自家薬籠中のモノなのだ。
三宅さんがひとつだけ譲れないのは「アンプはMarshallでなければならない」ということ。
ありがたい話です。
いいMarshallでありさえすればトランジスタであろうが、デジタルであろうが、自分の音楽を作る最良のツールにしてしまう。
今回のビデオもそのことをまざまざと見せつけてくれたように思う。
50vところで、今回は三宅さんの『BREAK the CODE』の予告編を作ったんだけど、ご覧頂けたかしら?
こういうヤツね。7 気がついてくれた人はいたのかな~?
誰一人指摘してくれなかったけど、アレは黒澤明『七人の侍』のタイトルをパロっつもりだったんだぜ!
あのBGMはNATALのフロア・ドラムとダルンダルンに弦を緩めたレスポールをCODEで鳴らして録音した。
ホンモノは和太鼓とピアノなんだけどね。
要するに早坂文雄の仕事だ…もしかしたら当時早坂さんのゴーストを務めていた武満徹のアイデアかもしれない。
イヤ、そんなことはどうでもいい。
その予告編の中で私はこういうテロップを入れた。7_3 そう、この『BREAK the CODE』はStrange,Beautiful and Loudが飛び出してくるような三宅ミュージックの最新作なのだ。60デモンストレーションで演奏する曲は、すべてこのビデオのための書き下ろし。
それだけではなく、オープニングやエンディング、さらにチャプターの間に挟まったジングルも、今のところこのビデオでしか聴くことのできない音源なのだ。
コレが実にカッコいい。
140v…と私は騒いでいるが、当の三宅さんとしてはCODEサウンドの魅力を最大限に引き出すことだけを考えて制作に取り組んでくれた次第。
私なんか素材が送られてきた時、演奏に気を取られてCODEのことなんかスッカリ忘れちゃったよ!
ダメなワタシ。
それぐらいカッコいい…というか、他にない!150デモの内容は、「1959 Plexi」のサウンドが2種類。80_2「1962 BLUESBREAKER」のサウンドも同じく2種類。

90「JTM45」にトレモロを足したサウンド。
コレを、実際にトレモロを搭載しているBLUESBREAKERでやらないところがまたシブい。
Marshallを知り尽くした三宅さんならではのアイデアだ。100トレモロを使っている人って滅多に見かけないけど、使い方によってはサウンドを大層ロマンチックに演出するエフェクターでしてね。
ウェス・モンゴメリーの『Willow Weep for Me』に入っている「Portrait of Jenny」とか「Oh, You Crazy Moon」なんかを聴いてもらえるとその効能が一発でわかる。
もちろん三宅さんのトレモロ効果の狙いもウェスと寸分違わない。
というか、最終的にはこのスタイル以外にトレモロをうまく使うのがムズカシイ。110cdそして、「JCM800」のサウンドがこれまた2種類…と。
コレがまたオモシロい。
CODEを使って三宅さんは大西洋を挟んだ「英米ロック・ギター対決」を演じてくれた。
120以上で7種類のCODEサウンドのデモンストレーションを披露。
へへへ、でもそれだけじゃないんよ。
最後に三宅さんが通常のステージで使用しているペダル・ボードをつないで1曲丸々演奏してくれたのよ。

130つまり、音にウルサイ三宅さんがいつも使っているMarshallたちの代わりをCODEが務めた…というワケ。
何の曲をプレイしたのかはビデオを観てのお楽しみ。
さらに三宅さんのCODE評もタップリと収録されているので、ココでは一切触れずビデオの中でご自身に語って頂くことにしよう。0r4a0062 さて、私は…と言えば三宅さんが制作したビデオをひっ繋げてチョコチョコっと手を加えただけなんだけど、その作業をしていて「コレはモッタイないな…」という気持ちがメキメキと持ち上がって来た。
ナニがモッタイないのかというと、この世界でもマレに見る音楽を日本の中だけに閉じ込めておくことだ。
そこでヨセばいいのに、英語の字幕を入れることを思い立った。
正直、コレが大変だった。
もちろん英語字幕のことなんかを考えてしゃべる人はいないので仕方ないんだけど、ご発言が英語にしづらくてなかなかに難渋を極めてしまった。
でも、おっしゃっていることは理路整然としている上に全くブレがないので、日本語で聞く分には説得力満点の語り口だ。
一応、Marshall Recordsのピーターに「ネイティブが字幕を読んで意味が通るかどうか?」だけをチェックしてもらって、3か所ほど訂正してもらった。
だから冠詞や前置詞の使い方がおかしいところが多々あるかもしれないけど放っておいてくれよ。
へへへ、ピーター曰く「わかりやすい」ってよ。
そのピーターも三宅さんのパフォーマンスに驚いていた。
ひとりでも多くの世界の人に見てもらうことを願っている。

7subtitles_2 それでは三宅庸介の『BREAk the CODE』をどうぞ!

「一生懸命に作ったものは一生懸命見てもらえる」
コレはまたぞろで恐縮だけど、黒澤明の言葉。
いい言葉じゃないか。
今、世の中はSNSのフォロワーの数、チャンネル登録者の数、再生回数や「いいね!」の数だけがモノの良し悪しを決める基準になってしまったでしょう?
あたかもクォリティの高低なんてどうでもいいように見える。
狂ってるよ。
そりゃ「内容がいいから再生回数が多いんだよ!」という向きも当然あるでしょう。
それは否定しない。
でも、作る方が再生回数を稼ぐことだけに夢中になっている感じがする。
それはそれで一生懸命になって作ったのかも知れないんだけどね。
負け犬の遠吠えに聞こえるだろうけど、もう再生回数なんてどうでもいい。
折角YouTubeというビデオを自由に公開できるシステムが出現したのだから利用しない手はない。
自分が素晴らしいと思ったもの、みんなに見てもらいたいと思う演奏家や音楽を紹介するために活用していきたいのよ。
日本人は自分で自分だけの好みのモノを見つけ出したり、良いモノかツマらないモノを見定める能力が著しく欠如していると思う。
エンタテインメントには人それぞれ色んな楽しみ方があって然るべきなんだけど、「〇〇みたいだからカッコいい」とか「XX風に弾いていて良い」とか、もうそういうのはいい加減卒業するべきだと思うんですよ。
「〇〇と違うからカッコいい」とか、「XXのマネじゃない」とかいうところに惹かれるようになって欲しいんだよね~。
そういう意味では三宅さんが取り組んでいることはとても正しいと思うし、「芸術」の本体あるべき姿だと思う。
そして、今回の『BREAk the CODE』も制作に関わった人間が「一生懸命作ったもの」であることは間違いない。
「一生懸命」ご覧頂く必要はないが、ひとりでも多くの人に楽しんで頂くことを願って止まない。
イケね、またCODEの宣伝をゼンゼンしなかった!
Marshallもビデオを見れば許してくれるでしょう。
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