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2021年9月 9日 (木)

SHOW-YA 35th Anniversary Live FINAL 『Get Over』<前編>

 
あ、そうか!渋谷公会堂もなくなっちゃったんだっけ…というぐらい、コロナ以降は渋谷に行かなくなっちゃったナァ。
それでも渋谷に頻繁に足を向けるようになったのは大学に入った頃からなのでカレコレ40年以上経つか…。
私の印象では、その頃の渋谷はまだ「新しいオシャレなエリア」といった風情だった。
タワー・レコードができたばかりで黄色い袋を小脇に抱えた若者が街を闊歩していてな。
お互いの通学路だったので、今の家内とはよく渋谷でデートしたものだった。
それ以前の私が外出する時の行き先といえば、楽器屋か中古レコード屋しかなかったので、東方面に住む私の活動範囲はハンターがあった有楽町もしくは銀座のハンターか、楽器屋とディスクユニオンがあるお茶の水界隈で十分に事足りた。
タマ~に渋谷を訪れるのは、渋谷公会堂のコンサートの時ぐらい…と書きたかったんだけど、思い返してみるに、どうもそんなには来てないな。
あるいは、ナニを観に来たのかサッパリ思い出せないのだ。
ほぼ洋楽しか聴かなかった私が行くコンサートといえば、もっぱら中野サンプラザ、新宿厚生年金会館、それに武道館がほとんどで、ごくまれに後楽園ホールなんてこともあった。
それでも1979年、高校生の時に渋谷公会堂で観たイギリスのバンド、Nazareth(ナザレス)は鮮明に覚えている。
ココでは詳しくは触れないが、ホントに観ておいて良かったコンサートのひとつだと思っている。
それと、時代は大分下って大好きなJethro Tull(ジェスロ・タル)と、樋口さんがご健在だった頃のLOUDNESSを観たのも渋谷公会堂だった。
結局、ナンダカンダで仕事でお邪魔することの方が圧倒的に多かったってことか。
いや、「CCレモンホール」か?
『NTV紅白歌のベストテン』なんてテレビ番組もやっていたこともあって、こちとら子供の頃から「渋谷公会堂」だったから「CCレモンホール」なんて呼んだことがなかったナ。
 
前の渋谷公会堂って1964年のオリンピックの時、重量挙げの会場だったんだよね。
そのズッと昔、この辺りは大日本帝国陸軍の用地で、今の代々木公園は練兵場、渋谷公会堂があった場所には「衛戍監獄(えいじゅかんごく)」という陸軍の刑務所があった。
昭和11年の二・二六事件の実行犯たちはこの場所で処刑されたという。

10ステージ下手2階にあった楽屋。
畳ですよ、畳。
実は、いくつかの大学のジャズのビッグバンドが集うコンサートで、私はココの舞台でギターを弾いたことがありましてね。
学生たちがこの楽屋にギューギューに押し込まれて出番を待ったものです。
確かココって楽屋の廊下とホールがそのままつながっていて、舞台の音がギンギンに聴こえて来ちゃうじゃなかったっけ?
地下にも広い会議室みたいな楽屋があった。
先日偶然にも「新宿厚生年金会館」のことを書いたばかりだったので簡単に旧渋谷公会堂の思い出をつづらせて頂きました。

20そして今はコレ。
駅から近くなった。
「LINE CUBE SHIBUYA」…ネーミング・ライツだか何だかしらないけど、多分私は「渋谷公会堂」とか「渋谷公会堂の新しいヤツ」とか呼ぶことになるんだろうな。
SHOW-YAのコンサートって、新しく出来たホールで開催することが多くてスゴくうれしい。
30ホールの2階ロビーの「サリー」ちゃん。
コレはナンだ?ヒヨコか?40そして、コレ。

50SHOW-YAの「35周年イヤー」の最後を飾るファン参加企画『MY BEST SHOW-YA』。
ファンの皆さんが考える「夢のワガママセットリスト」!
考えるだけなら何をどう望もうとファンの勝手ですからね。
無理難題をドンドン押し付けてやれ!
その夢のセットリストとともに寄せられたのが「SHOW-YAへの思い」。
まぁ、ナント皆さんの気持ちの熱いことよ!
会場に飾られていた投書をチョット覗いてみましょうか。
 
(投書の全貌はコチラ⇒あなたの『MY BEST SHOW-YA』夢のセットリスト大公開!

72ysl アンコールまで指定しているところが熱い思いの表れか。
「Blue Rose Blues」から「キーボーズ・ソロ⇒ドラムス・ソロ⇒You Turn Me Over」へつなげている所なんかは転換の手間も考慮している感じ?
さらに「地下水道の月」を締めくくりに持って来る演出。
新旧のレパートリーを取り交ぜたバランスの良さは、筋金入りのファンが考えた「磨き抜かれた曲順」って感じがする。
何せ「SHOW-YAで人生が変わった…」とおっしゃるぐらいの方ですからね。
それだけ夢中になれるモノがある人生は間違いなく「幸せな人生」です。60v_2メッチャ、シンプルに見えるのは日本語タイトルの曲が全く入っていないからか?
「限界LOVERS」も「私は嵐」も「奪いとれ」も演らなくていいの?…アレ、外国の方なのか?
1曲目が「Fairy」なのはなかなかのインパクトか?
ドアタマに「Fairy」を持って来たことって実際にあるのかな?…短いながらも私のSHOW-YA経験では一度もなかったような…あったのかな?
私も「Hurry Up」ってすごく好き。
やっぱり「You Turn Me Over」が入っているのは「6人目のメンバー」だからですな?
贈る言葉もシンプル極まりないところがかえって深い思慕の念を感じさせはしまいか。
…ところじゃない!
この夢のセットリスト、選ばれた曲の頭文字を縦に読むと…「FANTASTIC SHOWYA」になってる!
スゲエ!…って、私が感動してもどうにもならんな。
70v_2オモシロイな、コレ。
 
スゴイ!…「SHOW-YAなしでは生きていかれないカラダ」!
「人間やめますか、それともSHOW-YAやめますか?」と問われて間違いなくSHOW-YAを選択する人!
セットリストは比較的いつも取り上げられている曲で構成されている、と言っていいのかな?
「恵子さんの漫談(?)とモノマネ」や「メンバー紹介」のコーナーまで組み込まれているのはうれしい。
やっぱり恵子さんのMCとメンバーのひと言コーナーはSHOW-YAのショウには欠かせませんよね。
今日は「生き神様」をとくと拝んで行ってくださいませ。80v_2私なんぞは「SHOW-YA初心者」も同然で、とてもじゃないけど筋金入りのファンの皆さんが思いのたけを込めて考えたセットリストをどうこう言う資格なんぞ全くありゃしないんだけどね…。
でもですね、SHOW-YAの35周年イヤーって、SHOW-YAさんがMarshall Blogにご登場頂いてからちょうど10年目に当たるんですよ。
つまり、私がSHOW-YAさんのライブの写真を撮影させて頂くようになって丸10年!
早い~!早すぎる!
今まで何万回シャッターを切ったかナァ~。
 
今回のレポートは35周年のお祝いを締めくくるのと同時にSHOW-YAのメンバーさんやスタッフの皆さん、そしてMarshall Blogをご支援いただいているSHOW-YAファンの皆さんへの感謝の気持ちを込めてお送りしたいと思います。
 
さぁ、ソロソロ5柱の「生き神様」がお目見えになられる時間だよ~!
しかし…「移民の歌」って、完全にこの瞬間にしか聴くことがなくなったわ。
私にとってはもはやSHOW-YAの曲!904つのピンスポットに照らされたメンバーのア・カペラのコーラスにステージ後方から現れた恵子さんが加わる。
100そして「奪いとれ」でドッカ~ン!爆発!
キタキタキタキタ~!
110寺田恵子120v五十嵐☆sun-go☆美貴130v中村"captain"美紀140v仙波さとみ150v角田"mittan"美喜160v前回のステージは『NAONのYAON』で無観客だったからね。
でも今回は違う。
180今回はマスクで半分隠れているとはいえ、ファンの皆さんの顔をみることができて恵子さんもうれしそうだ。170v私は屋根があってうれしい!
前回はこんなだったからね!7370vそして、どんな時でも変わらないのがsun-goさんとMarshallの間柄とその轟音。190v今日も当然JVM410Hと…
200スピーカー・キャビネットの1960BDM。210v100ページ以上の大特集となったヤングギター誌のインタビューでも「もうこのアンプ以外は使えないぐらい」なんて発言もして頂いて「Marshall屋冥利」に尽きるってものです。

7ygズッカ~ンと一発でお客さんのハートを奪い取った5人!

210間髪入れずsun-goさんが弾くギターのイントロは…215v「私は嵐」!220vお客さんの歓声は聞こえて来ないものの、それに代わる熱気が十二分にステージに送られる。
225スゴイ盛り上がりようなのだ!0r4a0231_2 ギター・ソロから…230さとみさん!240v♪ゴンゴゴゴンゴゴと重低音のソロをお見舞いして…

0r4a0102今度はステージ上手から…250「嵐ポーズ」!
260今日も「嵐」が吹き荒れた!0r4a0220 もう1曲続けて、今度は『AURORA』から「All Together Now」。290_atnキャプテンの鉄壁のコーラスを得て楽しく過ごす1曲。300v『AURORA』を発表してからもう4年も経つのね~。3102017年か…まったく早いモノで、リリースの時は色々あったんだよね。
今、歴史を振り返っているところです。320vmittanは手の小指の骨にヒビが入っちゃって大変だった。
私も酔っぱらってイスの肘掛けに強打して入れてしまったアバラ骨の痛みがようやく消えた頃で、チッタ川崎のミニ・アコースティック・ライブの時の楽屋で「なかなか骨がくっつかない」なんて話をしたのを覚えている。
7250vそして、もっと大変だったのは足に大怪我を折ってしまったさとさん。
チッタの6日後に開催されたレコ発ツアーの千秋楽には無理を押してステージに上がり元気な姿をファンの皆さんにお見せしたのだった。7450v そして、私。
このコンサートの2週間ぐらい前、チョットした踏み台に乗ろうとしたら左のふくらはぎに激痛が走った。
ゼンゼン無茶はしていないんですよ。
も~、完全にふくらはぎに爆弾が落ちたのかと思った。
人生初の「肉離れ」というヤツ。
全く踵を地面に着けることができなかったんですわ。
コレがなかなか痛みが引かなくて、実はこのコンサートの当日もまだ松葉杖をついていたのです。
まさか、杖をつきながら写真を撮るワケにはいかないので、自分の足だけで動き回ったけど、「嵐」の「ギター・ソロ⇒ベース・ソロ⇒嵐ポーズ」のところなんかは結構シンドかった。
コレも思い出、思い出!
ピョコタンピョコタンと私の変な動きで視線を遮ってしまった最前列の皆さん、ゴメンなさい!
375v曲の後半ではカウベルを手に取って歌った恵子さん。305vハードに始まったこの日の最初のセクションを陽気に締めくくった。0r4a0137「こんばんは!
(間)
声が出せないのよね~…出したいのにね~。
35周年ファイナルへようこそ!
こんな大変な時に来てくれて本当に、本当にありがとう!
去年からコロナ、コロナで通常のライブがなかなかできません。
今後も先が見えず、まだ明るい光が見えていないと私は思っています。
同じ時間を共有して、楽しんで、前に一歩ずつ進もう…そんな気持ちでいます」330v「毎日みんなのために働いている人に感謝して毎日ツイートしています。
そんなことをしなくてもいいような時が早く来ればいいと思っています。
本当に人を思いやる大切な人を思いやることって大切だと思うんだよね。
自分の周りに大切な人…私の場合はメンバーであり、皆さんだよね」
0r4a0145「歴史はズッと繰り返して、世界の中でどこかで死んでいる人もいて…地球の中で起きていることがイッパイあります。
アフガンのこと、コロナのこと、医療のこと…。
最前線で色んなことと戦っている人たちがいます。
その人たちの名前を知って欲しい…」340vキャプテンのオルガン…

350v_hsmittanのシンバルと…

360vさとみさんのベースが絡み合う静謐な世界に…370vsun-goさんのギターが切り込んでいく。
390やがてヘヴィに展開する戦いに臨む兵士の歌。0r4a0237『AURORA』から「兵士の肖像」。
いつ聴いても勇ましくカッコいい曲だ。S41a0232『TRADE LAST』から「夜が来るまで眠りたい」。400_yntガラっと変わる曲調。
だって34年前の曲だもんね~。
「歴史」というものは偉大なものだ。
ナゼかと言うと、続けていなければ作れないから。
そして、何事も続けることが一番ムズカシイ。
次にムズカシイのが終わること。
始めるのが一番簡単。410配信を視聴しているファンの皆さんに何度も声をかける恵子さん。0r4a0166曲調に合わせたsun-goさんのソロがゴキゲン!

420v1988年の『Glamour』から「夜のせいじゃない」が続く。440v_ysjシンプルでストレートなエイト・ビート・ナンバー。450v「♪夜のせいじゃない」と繰り返すポップな要素が盛り込まれた雰囲気はいかにもSHOW-YA。460タッピングを交えたテクニカルなギター・ソロ。
当時は「ライトハンド」とか言ってのかな?

47035周年ファイナルの2番目のセクションは新旧を織り交ぜた選曲となった。

0r4a0195SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

0r4a0443 <中編>につづく

 

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200(一部敬称略 2021年8月29日 LINE CUBE SHIBUYAにて撮影)