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2021年9月 3日 (金)

【BREAK the CODE】vol.21~三宅庸介 / Strange,Beautiful and Loud

 
Marshallのデジタル・アンプCODEの魅力をお伝えするビデオ・シリーズ『BREAK the CODE』。

30全部が全部自分が作ったワケではないけれど、今回で21本目!
我ながら、よ~続いたもんだ。
10s今回のデモンストレーターはStrange,Beautifu and Loudの三宅庸介。20対するCODEはいつも通り25W、1x10"コンボのCODE25。40三宅さんというと、ゲインをフルテンにしたMarshallをギンギンに鳴らす「バルプ・アンパー(←今のところこんな言葉はありません)」という印象が強いけど、実はそうと限っているワケではない。
70トランジスタ回路のモデル、LEAD12をいまだに愛用されているし、CODEも実は三宅さんの自家薬籠中のモノなのだ。
三宅さんがひとつだけ譲れないのは「アンプはMarshallでなければならない」ということ。
ありがたい話です。
いいMarshallでありさえすればトランジスタであろうが、デジタルであろうが、自分の音楽を作る最良のツールにしてしまう。
今回のビデオもそのことをまざまざと見せつけてくれたように思う。
50vところで、今回は三宅さんの『BREAK the CODE』の予告編を作ったんだけど、ご覧頂けたかしら?
こういうヤツね。7 気がついてくれた人はいたのかな~?
誰一人指摘してくれなかったけど、アレは黒澤明『七人の侍』のタイトルをパロっつもりだったんだぜ!
あのBGMはNATALのフロア・ドラムとダルンダルンに弦を緩めたレスポールをCODEで鳴らして録音した。
ホンモノは和太鼓とピアノなんだけどね。
要するに早坂文雄の仕事だ…もしかしたら当時早坂さんのゴーストを務めていた武満徹のアイデアかもしれない。
イヤ、そんなことはどうでもいい。
その予告編の中で私はこういうテロップを入れた。7_3 そう、この『BREAK the CODE』はStrange,Beautiful and Loudが飛び出してくるような三宅ミュージックの最新作なのだ。60デモンストレーションで演奏する曲は、すべてこのビデオのための書き下ろし。
それだけではなく、オープニングやエンディング、さらにチャプターの間に挟まったジングルも、今のところこのビデオでしか聴くことのできない音源なのだ。
コレが実にカッコいい。
140v…と私は騒いでいるが、当の三宅さんとしてはCODEサウンドの魅力を最大限に引き出すことだけを考えて制作に取り組んでくれた次第。
私なんか素材が送られてきた時、演奏に気を取られてCODEのことなんかスッカリ忘れちゃったよ!
ダメなワタシ。
それぐらいカッコいい…というか、他にない!150デモの内容は、「1959 Plexi」のサウンドが2種類。80_2「1962 BLUESBREAKER」のサウンドも同じく2種類。

90「JTM45」にトレモロを足したサウンド。
コレを、実際にトレモロを搭載しているBLUESBREAKERでやらないところがまたシブい。
Marshallを知り尽くした三宅さんならではのアイデアだ。100トレモロを使っている人って滅多に見かけないけど、使い方によってはサウンドを大層ロマンチックに演出するエフェクターでしてね。
ウェス・モンゴメリーの『Willow Weep for Me』に入っている「Portrait of Jenny」とか「Oh, You Crazy Moon」なんかを聴いてもらえるとその効能が一発でわかる。
もちろん三宅さんのトレモロ効果の狙いもウェスと寸分違わない。
というか、最終的にはこのスタイル以外にトレモロをうまく使うのがムズカシイ。110cdそして、「JCM800」のサウンドがこれまた2種類…と。
コレがまたオモシロい。
CODEを使って三宅さんは大西洋を挟んだ「英米ロック・ギター対決」を演じてくれた。
120以上で7種類のCODEサウンドのデモンストレーションを披露。
へへへ、でもそれだけじゃないんよ。
最後に三宅さんが通常のステージで使用しているペダル・ボードをつないで1曲丸々演奏してくれたのよ。

130つまり、音にウルサイ三宅さんがいつも使っているMarshallたちの代わりをCODEが務めた…というワケ。
何の曲をプレイしたのかはビデオを観てのお楽しみ。
さらに三宅さんのCODE評もタップリと収録されているので、ココでは一切触れずビデオの中でご自身に語って頂くことにしよう。0r4a0062 さて、私は…と言えば三宅さんが制作したビデオをひっ繋げてチョコチョコっと手を加えただけなんだけど、その作業をしていて「コレはモッタイないな…」という気持ちがメキメキと持ち上がって来た。
ナニがモッタイないのかというと、この世界でもマレに見る音楽を日本の中だけに閉じ込めておくことだ。
そこでヨセばいいのに、英語の字幕を入れることを思い立った。
正直、コレが大変だった。
もちろん英語字幕のことなんかを考えてしゃべる人はいないので仕方ないんだけど、ご発言が英語にしづらくてなかなかに難渋を極めてしまった。
でも、おっしゃっていることは理路整然としている上に全くブレがないので、日本語で聞く分には説得力満点の語り口だ。
一応、Marshall Recordsのピーターに「ネイティブが字幕を読んで意味が通るかどうか?」だけをチェックしてもらって、3か所ほど訂正してもらった。
だから冠詞や前置詞の使い方がおかしいところが多々あるかもしれないけど放っておいてくれよ。
へへへ、ピーター曰く「わかりやすい」ってよ。
そのピーターも三宅さんのパフォーマンスに驚いていた。
ひとりでも多くの世界の人に見てもらうことを願っている。

7subtitles_2 それでは三宅庸介の『BREAk the CODE』をどうぞ!

「一生懸命に作ったものは一生懸命見てもらえる」
コレはまたぞろで恐縮だけど、黒澤明の言葉。
いい言葉じゃないか。
今、世の中はSNSのフォロワーの数、チャンネル登録者の数、再生回数や「いいね!」の数だけがモノの良し悪しを決める基準になってしまったでしょう?
あたかもクォリティの高低なんてどうでもいいように見える。
狂ってるよ。
そりゃ「内容がいいから再生回数が多いんだよ!」という向きも当然あるでしょう。
それは否定しない。
でも、作る方が再生回数を稼ぐことだけに夢中になっている感じがする。
それはそれで一生懸命になって作ったのかも知れないんだけどね。
負け犬の遠吠えに聞こえるだろうけど、もう再生回数なんてどうでもいい。
折角YouTubeというビデオを自由に公開できるシステムが出現したのだから利用しない手はない。
自分が素晴らしいと思ったもの、みんなに見てもらいたいと思う演奏家や音楽を紹介するために活用していきたいのよ。
日本人は自分で自分だけの好みのモノを見つけ出したり、良いモノかツマらないモノを見定める能力が著しく欠如していると思う。
エンタテインメントには人それぞれ色んな楽しみ方があって然るべきなんだけど、「〇〇みたいだからカッコいい」とか「XX風に弾いていて良い」とか、もうそういうのはいい加減卒業するべきだと思うんですよ。
「〇〇と違うからカッコいい」とか、「XXのマネじゃない」とかいうところに惹かれるようになって欲しいんだよね~。
そういう意味では三宅さんが取り組んでいることはとても正しいと思うし、「芸術」の本体あるべき姿だと思う。
そして、今回の『BREAk the CODE』も制作に関わった人間が「一生懸命作ったもの」であることは間違いない。
「一生懸命」ご覧頂く必要はないが、ひとりでも多くの人に楽しんで頂くことを願って止まない。
イケね、またCODEの宣伝をゼンゼンしなかった!
Marshallもビデオを見れば許してくれるでしょう。
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