SHOW-YA 35th Anniversary Live FINAL 『Get Over』<後編:10周年記念オマケつき>
さぁ、SHOW-YAの35周年イヤーを締めくくる『Get Over』もいよいよクライマックスだ。
「本当にどうもありがとう!宴もたけなわ…。
ココでみんな『エエエエ!』と言いたいとこだよね?
もうソロソロ35周年の本当のファイナルを迎えようとしています。
本当はみんなと騒ぎたかったんですね。
私たちが少しでもこうやって音楽を続けることで、少しでもみんなが明日を生きる力にしてくれたらすごくうれしいです」
目の前のファンだけでなく、終始配信のファンにも話しかける恵子さん。「最後はブッちぎっていいですか?
『みんなタオル持ってるか?』ってやるところですが、このウイルスは飛沫感染なのでタオルはやめて、ペンライトでも回して楽しんでください!
よろしく!」「タオル」、キャプテンのキーボーズ…
「流星少女」だ!
皆さん、恵子さんの言いつけ通りペンライトを振り回していらっしゃいます。 ♪ゴンゴロゴンゴロと唸りまくるヘヴィなsun-goさんのイントロのギター・リフ。
スキ。
いつも書いているけど、私にとってはとても思い出深い曲なのだ。この曲が収録されている『Genuine Diamon』がリリースされてからもうすぐ10年かよ!
SHOW-YAのコンサートでは頻出曲のひとつだが、なんかまだ「新曲」という感じがしてこの曲が演奏されるたびにうれしくなってしまう。いきなりケイコバウアーが炸裂するのは「BATTLE EXPRESS」。
いつもながらの「暴走機関車」っぷりはショウのクライマックスにベストマッチする。
恵子さんとさとさんのルーティン。
ソロ~リ、ソロ~リ…ガシッ!
捕まえた!mittanのワン・バースから…
キャプテンと…
sun-goさんのバトル!
スリル満点のソロの応酬は一時もステージから目を話すことができませんな。
上下に頭を振りむけるお客さんたちの姿はまるでテニスの試合見ているようだ。
ブッ飛ばしにブッ飛ばす伝説のバトル。
恵子さんの激唱こそ伝説だ!
イヤイヤ、35周年どころじゃない、まだまだズッと続けて頂きますから。いよいよ最後だよ~!
『Get Over』本編の最後は「Fairy」。
「♪I can't see!」
今頃になってナンだけど、「Fairy」はキメポーズの宝庫ですな。
sun-goさんのソロはステージ・センターで。
2弦の開放弦を挟み込んだsun-goさんお得意のプレイング・スタイル。キャプテンのソロをバックに…
フロント3人が頭を振りまくる!
「♪Oh 澄んだ海に浮かぶ 貝のようにやさしく」
誰が考えたんだか知らないけど、この演出は最高にカッコいいよな~。
最後の「ご唱和ください(声なし)」は当然…
1、2、3、4、…32、33、34、35回!
当然ですな。うまくいった~!
「コロナ禍に 心で叫ぶ アンコール」ってか?
「本当にみんなどうもありがとう!
35周年を迎えて新しいアルバムも明日出るし、海外でも出るし、専門誌に100ページも出してもらいました。
メンバーそれぞれの音楽観、バンドに対する思いとか、客観的に見れてうれしかったり…Young Guitarとか、Burrn!とか、We Rockとか、Playerとか…。
この前、テレビでもマツコさんの番組にも出させてもらいました」「男だの、女だの言ってはいけない時代ですが、35年前は『女にロックなんて!』なんて言われていた時代でした。
今ではブッちぎってます!これからもひとつよろしくお願いします!」
「みんながおジイちゃんになっても、おバアちゃんになっても…SHOW-YAがおバアちゃんになってもコブシ振り上げて行こうぜ!
歳を取っていくと、小刻みに震えが出て来ますからね」
「小刻みに震える?」となると林家彦六(=林家正蔵)に脱線したくなるんだけど、とっても感動的なシーンなので止めておく。「最後まで楽しんで帰ってくれよ!」
「限界LOVERS」!
5人のロックに対する熱意と、メンバー同士の尊敬と、そして35年にわたるファンの皆さんへの感謝がふんだんに込められた情熱的な演奏だった!
SHOW-YAはこの時、確実に何かをGet Overした。
「今日は来てくれてありがとう。
配信を観てくれた人ありがとう。
35周年ももう終わろうとしています。
35年は長いです。
こうしてみんなと一緒にいられてメチャクチャうれしい。
1人だったら乗り越えられなかったことがイッパイある…」「でも、みんながいたから乗り越えられたし、これからも乗り越えられる ♪気がするゥゥゥ!
SHOW-YAの旅はまだまだ続きます。
今日は35周年ファイナルということでいつもは演らないスペシャルな曲を届けて終わりにします」
最後の最後に取り上げたのは1987年の『TRADE LAST』から「地下水道の月」。
いつも最後に流れるヤツ。
sun-goさんのギターも感動的。
「♪ジーザズ ジーザズ」
いい曲だ。
いつも演ることを希望します。 そして、とうとうすべての曲を演奏し終えた。
ナニせ「35周年イヤー」のグランド・フィナーレですからね、感動もひとしおです。
めいめいにお客さんに感謝の気持ちを伝えるメンバーさんたち。
恵子さんはステージに腰をかけ、笑顔で今日会場に来てくれた6人目のメンバーさんたちのようすを窺う。
そして、恵子さんもステージを去る。
ステージ下手へ歩み寄り片膝を着く。
そして、客席に視線を送り無言で姿を消した。
こうしてSHOW-YAの35周年イヤーは幕を降ろした。
★☆★☆★☆★☆オマケ☆★☆★☆★☆★
さて、さてさて…SHOW-YAは35周年。
文中でも触れたが、私は今「SHOW-YA10周年イヤー」なのだ。
そこでそれを勝手に記念させてもらって、人生で一番最初に撮影させて頂いたSHOW-YAのコンサートのレポートを再現してみる。
この時の様子は2011年2月23日付けの昔のMarshall Blogでレポートしていた。
ところが、私はその年の末に当時Marshall Blogを運営していた前の会社を退いてしまった。
その後、Marshall Blogを執筆する後継者がいなかったので、書き溜めた他の900本以上の記事とともにこのSHOW-YAの記事も一瞬にして消滅してしまった。
キャリアの長い熱心なSHOW-YAファンの皆さんはこの時の記事のことを覚えていらっしゃるかも知れない。
あの時「ウワ!SHOW-YAがヘンなブログに出てる!」なんてことになったんだろうな…。
そういう方は懐かしんでご覧ください。
また、ココ10年以内に新しくファンになった皆さんはタイムマシーンに乗ったつもりでご覧ください。
『FIRST IMPACT』と題したこの年のSHOW-YAの一番最初のショウは2011年1月29日、新宿歌舞伎町のBLAZEで開催された。
この時のオープニングは「BATTLE EXPRESS」だった。そのまま「OUT OF LIMITS」へとつなげた。
MCを挟んでsun-goさんが弾くおなじみのフレーズは「私は嵐」。
こんなに浅いところで演っていたのね?sun-goさんのギター・アンプは当然Marshall。
今も愛用して頂いているJVM410H。
ん~、その下にはアレが入っていたのか…。
なるほど…当時公開した記事を読むと、この時ってSHOW-YAのライブ・ステージのギターの音を初めてMarshallが鳴らした瞬間だったのだ。
感動するな~。
ウワ!「OD2/REDのGAINを思いっきり上げている」って!
さすがsun-goさんならではの「極悪使用法」!そうなの。
「sun-goさんがMarshallを使ってくれる」というので、事務所の方にカクカクシカジカとMarshall Blogのことを説明して、はじめは無理をお願いして写真を撮らせて頂いたというワケ。
コレこそが今SHOW-YAの写真を撮らせて頂いているキッカケになったんです。
この時から早10年!
sun-goさん、SHOW-YAの皆さん、そして事務所の皆さん、改めまして本当にありがとうございます。 「Bad Boys」、「Metalloc Woman」と続く。
当時のレポートのMCの部分を読むと…
「最近、二井原実から鳥居みゆきに似てると言われてます!」と恵子さん、「観客大爆笑!」だって。
ハハハ!「恵子さんのMCが楽しい」とか書いてあるわ。
80年代の日本のロックを全くと言っていいぐらい経験しなかった私は、ナニせこの時初めてSHOW-YAを観たからね。
メチャクチャ楽しかった。
でも、2009年4月29日の野音の『HARDなYAON』で恵子さんのステージは経験済みだったの。
このイベントもレポートしたっけナァ。
『MUONのYAON』という震災直後のイベントも取材させて頂いた。
ゼ~ンブ、写真が残ってるからね。
「Surevivor」から「Get my Beat」へ。
この辺りは最近では見られない展開。キャプテンのキーボーズのソロから…
mittanのドラム・ソロ。
やっぱりこの流れは昔から人気があったんだね。2人のソロ・コーナーを経て前半を「Fire」で締めくくった。
この時恵子さんは、某有名経済誌のエンタテインメント版が「今年はガール・メタルのブームが到来する」と喧伝していたことに触れ、「ザマァ見ろ!と思った」とおっしゃっていた…とオリジナルの記事に書いてあるのを読んで、恵子さんはズッと戦っているんだナァと思ったわ。
後半は「何故」と「その後で殺したい」でスタート。
もう後はブッ飛ばすのみ!
まずは「奪いとれ」。「TROUBLE」…
ステージも客席もモノすごい熱気だった。
そして、「ギャンブリング」ときて…
本編の最後は「Fairy」。
サオ回し。
スゲエ!
今では絶対にこんなアングルで撮ることはないのですごく新鮮だ。 何しろ圧倒的な迫力で本編を駆け抜けた。
ま、SHOW-YAのパワーは今も昔も何ら変わりがないんだけどね。アンコールは恵子さんがギターを手にしてスタートした。
ナニを演ったと思う?
今回の公演で「今日は特別な日なのでいつもは演らない曲を演ります!」と紹介した「うちにかえろう」だった。
もしかしてこの時以来だったのかな?
だとすると10年ぶりということになる。最近はやらなくなったけど、この頃はアンコールはお揃いのTシャツにお召し換えして登場していた。
続けて「One Way Heart」。
恵子さん、客席に降りての大サービス。
最近はステージ前に配信用カメラのレールが敷いてあったりするので、コレもしにくくなった。
こうして見ると、今も熱心に通ってくださっているファンのお顔を拝見することができる。
もちろんMarshall Blogも支援してくださっている方々だ。
ファンというのはありがたいね~。 最後を飾ったのは、もちろん「限界LOVERS」。
Marshallサウンドに包まれた私にとっての初SHOW-YA。
メチャクチャ感動したナァ。
この時から10年。
いまも感動しながらシャッターを切り、文章を書かせて頂いております。
SHOW-YAさん、どうもありがとう!
これからもよろしくお願いします!
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