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2025年10月

2025年10月31日 (金)

クレイジー★フェストー EXTRA-17ー~QUEEN RABBIT

 
またまたお邪魔させて頂いたのは『クレイジー★フェスト EXTRA』。
その第17回目。
今回も11:20にスタートして最後のバンドが20:20に登場するという「10マン」の盛りだくさん企画!
レポートはまず3番目に登場したMarshall Blog初登場のQUEEN RABBITから。10v「アカバネ~!ブチ上がってるかいッ!」
景気のいい第一声で幕が上がった!20QUEEN RABBITの今日のメンバーは…

Misaco30vShinji40vRyo50vてつを60vオープニングはビデオにもなっているQUEEN RABBITのキラー・チューン「月下美人」。70ギターの「Shinji」くんはそう、ウチのShinjiくん。
「ウチの」というのは「Marshallの」という意味ね。
そしてもちろん日本のロック界の重鎮、臼井OZMA孝文率いる「NERVOUS BREAKDOWN」のShinjiくんだ。0r4a0056 この日は「DSL100H」と「1960A」の組み合わせ。90v当然チャンとフロント・パネルにギター・ケーブルを接続していつも通りのヌケヌケの素晴らしいサウンドを聴かせてくれた。
こうして普通に使うのが間違いなく一番太くヌケの良い音になるのだ。
80ステージの方はいきなり繰り出した鉄壁の爆裂チューンでツカミはバッチリ!Img_0037 続いての曲は「Dolce Vita」。『甘い生活』?
フェデリコ・フェリーニはニガテなんだよだナァ。
Shinjiくんが弾くリフで曲はスタート。0r4a0054 「♪ッホイッ、ッホイッ!」
Misacoちゃんのパワフルなアオリがすでに盛り上がっている客席に熱湯を注ぐ。110勇猛に驀進する…120リズム隊が心地よい!
130「コブシを突き上げて!」、「皆さんの出番です!」とお客さんを鼓舞しまくりながら熱唱を展開するMisacoちゃん。
「♪Dolce vita」のパートのメロディがとても印象的だ。Img_0047 「おはようございます、赤羽ReNYの皆さん!
みんな朝早いのにスゴイねぇ~。
私はメチャクチャ夜行性だからさ。
今朝は8時半ぐらいに起きて、もうメチャクチャ眠くて…声出せるか~?って思ったんですけど、リハの時点で他のバンドのみんながすっんごい突き刺すような声だったんですよ。
だからこっちも『負けてらんねぇ!』と思って、リハーサルですでに結果を見せて体力を使い果たしてしまいましたぁ!
メッチャ楽しいです!」
Img_0069「改めましてありがとうございます。QUEEN RABBITです!
1曲目に歌った曲は『月下美人』です。
皆さんが知ってくれていると信じているんですが、この曲は5月に発表してから現在8.3万回再生まで来ました。
どうもありがとうございます!
それでファーストとセカンド・シングルをサブスクにも出しました。
ゼヒ大文字で『QUEEN RABBIT』サブスクを検索して聴いてください。
よろしくお願いします!」
「今日、初めての人はいらっしゃいますか?…あ、結構いらっしゃる。
はじめまして!よろしくお願いします。
色々とお伝えしましたが、ナニよりも楽しむことが1番だと思っていますので、今日はバツンとQUEEN RABBITの世界をブツけていきたいと思います。
150v皆、その世界を受け止める準備は出来ていますかッ?」壮大な同期サウンドとともにスタートする「DOOMSDAY」。170Misacoちゃんがパワフルなシャウトをブチかます!
コリャとてもリハでパワーを使い尽くしたなんて思えんな。180vShinjiくんのソロ。
いつものことではあるが、Shinjiくんが出すサウンドは「ああ、Marshallの音だナァ」と実感させてくれる実にピュアなMarshallのサウンドなのだ。190そして、持てるテクニックをひけらかすようなことを絶対にしないのがShinji流。
いつでも「曲調ファースト」でソロを組み立てる。200vこのバンドはMisacoちゃんの声が曲や曲想にものすごくマッチしていて実にいい感じですな。
カッコいいわ。210vダークな世界からガラリと雰囲気を変えてバラードの「Reincarnation」。0r4a0219前の曲とは一変してやさしい歌声でMisacoちゃんが情感を込めて歌うと…Img_0145Shinjiくんが乾いた音色で泣きのフレーズを奏でて見せた。Img_0233 「私たちの世界観をゴリゴリに受け付けてもらいました。
今、披露したバラードは去年QUEEN RABBITが始動してからずっと大切にしてきた曲です。
チョットずつ芽が大きくなって、輪が広がっていきますように…という思いを込めた1曲です。
いつもの方、そして新しい方もいらっしゃるということで、皆さんの声があって完成する曲を次に演りたいと思います。
みなさん、力を貸してくれますか?」
「オオオオ~!」
客席から威勢の良い反応が返ってくると…
220「最高!もう1回やらせてください!
みなさん、声出してくれますか?」
「オオオオ~!」
客席との相性もバツグンに良いようだ。230v次の曲。
おお!このスネアは「水戸黄門」?…なワケない!240vShinjiくんのトリルがからむ。270vコレは何とも思いきったパターン!250vこのイントロからどう展開すのかと思ったら…おお!ヘヴィな3連のグルーヴになった!260曲は「My Servant」。270Shinjiくんのソロが大爆発!0r4a0049Ryoさんが入れる合いの手もド迫力だ。290vこのチームの魅力がとてもよく表れた1曲なのでは?Img_0201 「かかって来いよッ~!」
Misacoちゃんの凶暴なまでに激しいアオリから…330v「LOVE SPIDER」でガツンと盛り上がる!
疾走感に満ち溢れた真性ドライビング・ナンバーだ!340_2Misacoちゃんはステージの端まで足を延ばしての大熱唱。
下手から…300上手まで、サービス満点のステージング。
ハイ、カメラ目線ありがとう!
310vそして、お立ち台に戻って炎のようなシャウトを聴かせる。330ナンノ、ナンノ、Shinjiくんのギターも炎だぞ!370驚いたのはMisacoちゃんのエンディングの大絶叫。
このスゴさは一体何に例えられようか?360spareまだ昼の2時ぐらいなんだけど、ココは完全に別世界だわ。
そんな雰囲気の中、QUEEN RABBITは最後の曲「OCEANUS」に取り掛かった。
ギリシア神話に出てくる「ocean」の語源にもなった「Oceanus(オーケアノス)」は「大洋の神」。
日本で言えば「金毘羅さま」というところか?380最後まで熱のこもった激唱がスゴかったMisacoちゃん。Img_0316その熱演を完璧にサポートした3人。400v Img_0126   420v短い時間ながらQUEEN RABBITの魅力がよく伝わった充実のステージだった!450v「ありがとうReNY最高でした!
またライブハウスでお会いしましょう!」430この日のQUEEN RABBITの屋台村のようす。
 
QUEEN RABBITの詳しい情報はコチラ⇒QUEEN RABBIT Official X440<つづく>
  200(一部敬称略 2025年9月14日 赤羽ReNYにて撮影)

2025年10月29日 (水)

田川ヒロアキ in EXPO2025<後編>~私の万博2025

 
さて、大阪・関西万博の「スポーツ・オブ・ハート」の開会式も滞りなく終了し、ステージ中央にMarshall「JVM210H」と「1960A」のハーフ・スタックが再びセットされる。
10例の「OCEAN」の衣装を身にまとったヒロアキくんがスタンバイ状態に入る。
おお~!チョットこのスクリーンの写真を見てよ!
今まで自分が撮った写真が大きなポスターになったり、機材車の側面にプリントされたりなんてことは幾度となくあったけど、ここまで巨大に引き延ばして使ってもらったのはコレが初めてだな。
うれしいけど、少し照れちゃうナァ…。20司会のルーシー・ケントさんと「ぶらっくさむらい」さんがこれから展開するヒロアキくんのステージの内容を紹介する。
今回ははるばるカナダから海を渡ってやって来たよさこいチームとの共演が実現されることより…
25まずはカナダ・パヴィリオンから駆けつけてくれたバンクーバー出身のSeijiさんから英語でメッセージが送られた。
もちろんルーシーさんの通訳つき。
「本日のパフォーマンスは単なるエンターテインメントではありません。
カナダと日本の長年の友情を祝う場であり、共により豊かなモノを作り出すというメッセージでもあります」という言葉で締めくくられた。
30vぶらっくさむらいさんが「皆さん、出来ればぜひカナダ・パヴィリオンもチェックしてくださいね!」とお客さんをお誘い。
後で行ってみるか!…と、この時は私も思ったんよ。118a0241いよいよマイクがヒロアキくんに渡される。
50「皆さん、こんにちは!
万博のスポーツ・オブ・ハートのステージにようこそお越しくださいました。
ココからはよさこいのチームと三味線の匹田さんのパフォーマンスとともに私のライブをお届けしますので最後まで楽しんでいってください!」40♪グワアァァァァン、ギョエェェェェン、キュイィィィィン!
ハーモニクスを発しながらワーミー・バーを上下させて…さぁ離陸だ!60v勇猛なバッキング・トラックが流れ出す。
008a0165曲はアルバム『FACE』から「White Arrows」。
ヒロアキくんの故郷である下関の海上自衛隊のアクロバット飛行チーム「White Arrows」のテーマ曲だ。80v左手を上げ…85vそして両腕を広げて飛行するヒロアキくん。
100アクションをタップリと交えて壮大なメロディやスリリングなソロを奏でる。
110vMarshallに搭載された真空管が実現する高馬力のサウンドで豪快に大空を舞った!90「Matsuri」の大きな舞台にふさわしいパフォーマンスに客席から大きな歓声が沸きあがり、ヒロアキくんのパフォーマンスは快調にスタート!120そのままア・カペラのギター・ソロへ。130vココでもヒロアキくんとMarshallのコンビネーションが爆発的なサウンドをブッぱなした!140_solo煙の出るようなシュレッディングから…150v再びワーミー・バーを駆使したダイナミックなプレイへと続く。
そういえば、エアロスミスやフォリナーが出演した1978年の野外コンサート『California Jam2』では、ジミ・ヘンドリックスのフォロワーであるフランク・マリノ(偶然にもカナダのギタリストだ!)がヒロアキくんが今演っているワーミー・バーで音を大きく上げ下げするギター・ソロを披露した。
その時会場にいたお客さんの頭上では、ギターが出す音程の上下に合わせてセスナ機が上昇したり下降したりするアクロバット飛行をやって見せて観客を圧倒したそうだ。
160ま、強いて見せればこんな感じ?
飛んでいるのはこの日実際に現場の上空を飛んでいたヘリコプター。
今回、White Arrowsにお願いしてコレをやればヨカッタね!
55年後の「下関万博」の時にはゼヒ!9_marino するといつの間にかステージに現れていた(ウソ、カメラのファインダー越しにズッと見ていました)匹田さんが…170v猛烈な三味線シュレッディングでヒロアキくんにカラミ出した!180鬼気迫るバチさばき!
コレがカッコいいのなんのって!
やってみたいなナァ、津軽三味線。
200vバッキングに回ったヒロアキくんが匹田さんを紹介してそのまま次の曲へ。118a0453 マイコーの「Beat It」だ!
230昨年10月、上で紹介した『THE ROAD SEEKER』のレコ発ライブでも取り上げた1曲。
だから呼吸はピッタリ!118a0296 リフと歌メロを交代で弾き分けてから…
240ヒロアキくんのソロ。250オリジナルのエディ・ヴァン・ヘイレンばりのトリッキーなプレイが炸裂。118a0418 2人で匕首を突き合せたかのような緊張感あふれる演奏。265v再び客席から大きな歓声が沸き上がった。210「私はこの『スポーツ・オブ・ハート』に参加して10年になるんですが、東京や大分等のステージを経てようやく万博のステージに来ることができました」
<前編>で詳しく紹介したヒロアキくんが身につけている衣装についても説明。280vさて、続いてはいよいよこのステージのハイライト。
カナダのよさこいチーム「Appare Yosakoi Vancouver(あっぱれよさこいバンクーバー)」との共演だ。
まずはカナダから送られて来たそのメンバーのビデオ・メッセージが披露された。300ところで、これから演奏するヒロアキくんが「Appare Yosakoi Vancouver(あっぱれよさこいバンクーバー)」に提供した曲は、自身のライブでも演奏してきた通り以前から存在していた。
ところが万博と曲は全く無関係だった。
それを結びつけたのはヒロアキくんのマネージャーで細君の美瑞穂さんだったという。
「この曲を使って万博のステージでヒロアキくんとカナダのよさこいチームが共演したらどうかしら?」という企画を美瑞穂さんが提案したのだ。
当初はカナダと中継で共演する計画であったが時差の問題があって断念。
しからばカナダ・サイドでビデオを撮ってもらい、それを舞台のスクリーンに投影して一緒に演奏をするというアイデアが浮かんだ。
ところが、カナダのメンバーはよさこいの本場である日本に来てライブで演舞したいワケよ。
しかもこの「万博」という大舞台で…。
そこから話が大きくふくらみ「Why don't we go to Japan!(みんなで日本に行ってまえ!)」…ということになった。
総勢50名、自腹!
いくら円安の環境下とはいえアッパレ!310迎え撃つのは下関市のよさこいチーム「馬関奇兵隊」と「菊川よさこい蓮合」。
下は大舞台を前にして気合を入れる「馬関奇兵隊」の皆さん。330そして本番。
「Appare Yosakoi Vancouverがカナダから来日してくれました~!
さらに私の郷里から『馬関奇兵隊』と『菊川よさこい蓮合』」も応援に駆けつけてくれました!」
320いよいよ演奏に入る。
「構え!」118a0509ヒロアキくんの号令一下、よさこいのメンバー全員がビシっと姿勢を正し…350_kme演奏が始まった!360「♪弾むビートを打ち鳴らせ!」370vヒロアキくんの歌に合わせて一糸乱れぬ演舞が華麗に展開する!
観ていて実に気持ちがいい!380しかも今日は匹田さんの三味線が加わった特別バージョンなのだ!390v「♪笑え!」400_wre「♪スマイル!」
490
「♪叫べ!」
440_odr「♪シャウト!」
410
「♪踊れ!」
420v_skb「♪デァンス!」
ヒロアキくんとよさこいチームの掛け合い。
これだけの人数で叫ぶものだからスゴイ迫力なのよ!
トリハダが立ってしまった。
440下はカナダ・チームのキー・パーソンの嶋田裕平さん。
彼は6月末から日本に滞在し、リーダーとなってアッパレ、馬関奇兵隊、菊川よさこい連合の3つのチームの演舞をまとめ上げた。
裕平さんと奥さんのAZUKIさんがメンバー1人1人に振り付けの動画をLINEで送り、細かい動きまで指導したのだ。
そして、日本でも合同練習を重ね、観る者全てに感動を与えるクォリティまで練り上げた。
とにかく日本で演舞することが夢だった裕平さんのその「夢」が海を越えてこの万博のステージで叶ったのだ。
これぞ「人類の進歩と調和」!
008a0250_3一心不乱に連旗を振り回す翻す旗手の皆さん。
コレもよさこいに欠かすことのできない光景だ。
495琴の音色とともに場面が変わり落ち着いたムードになるが…445「さぁ手拍子を頂きましょうか!」とヒロアキくんが音頭を取ると観客が一斉に手を叩き出した。450「♪鳴子両手によう踊る」455「アップ・テンポだ~!
大阪万博、スポーツ・オブ・ハート!」
460ヒロアキくんが鬨の声を上げると曲は再びエキサイティングなパートへと突入する。
510曲が転調し、ヒロアキくんの歌詞も英語に替わる。
劇的な演出!
475vどれだけの人数で一斉に踊っているのかは知らないが、エンディングに向けて全員が一丸となって身体の動きを激しくしていく光景が何とも美しい。500そして、最後の最後まで熱のこもった演舞を披露した。008a0221 「どうもありがとうございました!」
530ヒロアキくんが、あっぱれよさこいヴァンクーバー、馬関奇兵隊、菊川よさこい連合の皆さんを紹介し…
520_2_2「そして匹田大智さんでした!」540v「どうもありがとうございました!」
最後にヒロアキくんは翌日のSOHのステージの閉会式で新しい曲を披露することを案内して初日のライブ・パフォーマンスの幕をおろした。
550v翌日…。
アナウンス通り、SOHの閉会式のフィナーレではヒロアキくんが作詞作曲を手掛けたこの日のための新曲「VOICE」が披露された。
「1人ではできないことも、2人、そして大勢で声を合わせることで想いが叶う」という気持ちを込めて作られた曲と演奏に満員の客席から大きな歓声が浴びせられた。560ヒロアキくんは今回の経験をこうまとめ上げている。
「万博の国際的大舞台で得た感動を、次のステージへ繋ぎ、音楽を通じて、今後も幅広い層へ夢と希望を届けていきたいと思います」570今回のこの万博への参画は4年前のパラリンピックの後に美瑞穂さんとともに目標を定め、種々の努力を経て叶えた夢の大舞台だった。
普段のライブでも美瑞穂さんのアイデアを取り込みながら企画を立て、微に入り細に穿った準備に徹するヒロアキくんだが、今回の万博のステージは構成や演出、大スクリーンに映し出す映像の演出、衣装のアイデア、メンバーの召集等々、特に美瑞穂さんのアイデアが多分に詰め込まれた。
その仕事ぶりはもはや「演出家」と呼ぶにふさわしいモノだったとか。
その演出に沿ってヒロアキくんが熱演を披露する…というまさに夫婦の「二人三脚」が夢を実現させたワケだ。
終演後、SOHのヘッドから「万博の会場らしい、ダイナミックな演出を考えて頂きまして感謝しています。
オープニングからフィナーレまでとっても素敵なステージでした!」という旨のメッセージが贈られ、それまでの苦労も吹き飛んだ…とはヒロアキくんの弁。
お疲れさまでした!
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano
Couple実は私も美瑞穂さんのキメ細かい助力がなければこのレポートを書くことは出来なかった。
「田川の写真を撮ってください」というオファーを頂戴して、みどりの窓口へ行って(お年寄ばっかりだった!)新幹線の切符を取ったところまではよかった。
ところがテレビで喧伝していたように最寄り駅から会場に行く手段がどうしても見つからない。
シャトルバスが色々なところから出ているものの、予約など到底出来るハズもなく、インターネットもつながらないような状態で、気が短い私は「会場まで行かれそうもないので新幹線の切符は払い戻しした方がいいのでは?」と提案したほどだった。
ところが美瑞穂さんは一歩も引かず!
幾通りものルートを調べ出して、あの手この手で私を会場に導いてくれた。
結果、何の問題もなく会場にたどり着くことが出来たというワケ。
この場をお借りして美瑞穂さんに心から御礼申し上げます。
118a0021失敬ながら2人にダマって1枚写真を掲載させてもらう。
下はリハーサルの時のようす。
ご覧の通りヒロアキくんの機材まわりのことも担当している。
美瑞穂さん初めて会ったのは2009年の日比谷野音でのこと。
元テレビ局のアナウンサーとはいえ、その時は音楽業界のことなどナニも知らなかったであろう彼女はいかにも右も左もわかっていない様子で「ずいぶんポ~っとしたマネージャーだな」と思ったものだった。
ところは今ではアータ、Marshallのヘッドとキャビネットのインピーダンス・マッチングまでやってくれますからね。
人間やればできる!私もガンバらねば!
美瑞穂さん、この場を借りて今回の万博の案件に関し厚く御礼申し上げます。118a0004 ところで、ヒロアキくんと美瑞穂さんのお2人は会場に滞在している間はステージと楽屋に張り付いていなければならず、外部のようすに接することがほとんどできなかった(ハズ)。
2人が「万博で見たモノ」といえば客席と楽屋の壁だけなのだ。
そこで…私が2人の代理で見て来た大阪・関西万博のようすをザっとお届けして今回のレポートを締めくくりたいと思う。
レポートすべき内容はカンタン…一にも二にも人、人、人!60何度も書くけどこの日はとにかく暑熱がヒドかった。
それはこの人いきれのせいもあったろう。70_2種類や場所を問わず、売店の類の行列が凄まじかった。
建物の際の人たちは入店を待っている皆さん。
80ココでは入店まで3時間待ちというアナウンスが聞こえて来た。
コレ…どうしてもココで買わなきゃダメなの?
きっと行列も「思い出」のウチなのね?
ん?待てよ…<前編>でやった「私の万博1975」ね。
今考えてみると、ウチは万博でナニひとつ買い物しなかった!
新幹線の切符と入場券の半券しか残っていないわ。
きっとあの時もこんな様子だったんだろうね。
日本人の行列好きに「進歩」はなく、その血統はミャクミャクと続いている。
でもこんなにキレイに並んでいるのは「調和」がなければムリだな。90_2今、ココはヒロアキくんが出演した「Matsuri」がある大屋根リングの外側の西ゲート近く。120_2ガンダムのパヴィリオン。140みんなが立ち止まって写真を撮るから渋滞がますますヒドくなります。
人の流れがガンとして動かないのはダムのごとしってか?
150v_2向かいのこの巻貝みたいなやつは「パソナ」のパヴィリオン。
「鉄腕アトム」が先っちょに乗っかっている。
160_2隣りは吉本興業。130大屋根リングの下に入る。180_2ま~、ココもスゴイ人よ。190vなるほどテレビなんかで見るよりかなりデカイ。210_2リングの内側のエリアに入ると…
220_2ク~!混雑ぶりがますます冴えわたるゼ!
とても日本の人口が減っているとは思えん!110最初に目に入って来たのはベルギー・パヴィリオン。230_2こっちは三軒長屋のパヴィリオンになっていたが、その中にバングラデシュが入居していた。
55年前はとても万博どころではなかった。
ジョージ・ハリソンがラヴィ・シャンカールとともにバングラデシュの救済コンサートを開催したのは万博の翌年だった。240_2そのお隣はセネガルにエジプト。
セネガルといえば「ユッスー・ンドゥール」か…55年前は不参加だった。
260アルジェリア、カンボジア、チュニジア、チリの長屋。
チュニジア以外は1970年にもパヴィリオンを出していた。
やっぱりチュニジア館のテーマ曲は「A Night in Tunisia」なんだろうナァ。250_2これも「コモンズ」という雑居パヴィリオン。275タジキスタン共和国、ブータン王国、カメルーン共和国等25か国が雑居している。
サントメ・プリンシペ民主共和国やブルキナファソもココだ…って、知らんがな。
前者はかつてポルトガル領だったアフリカ中部太西洋に浮かぶ島国。
後者は西アフリカのかつてのフランスの植民地で、国情が不安定で大変なところらしい。270_2ブルキナファソでいいからナニか見てみたいとも思ったんだけど、この通りどこへ行っても長蛇の列で時間的にも体力的にもとてもムリ。280コレは立派だね。
アゼルバイジャンのパヴィリオン。
55年前はソヴィエト連邦の構成国のひとつだった。
この国は「テュルクソイ」というテュルク語属の言語を話す民族が集まる団体の活発なメンバーなのね。
で、この民族の音楽が実に魅力的なのです。2907年ほど前に「テュルクソイ」のコンサートを観に行ったのだが、本当に素晴らしかった。
でもパヴィリオンには入れません。
75せっかくだから大屋根リングに上がってみようとエスカレーターに乗ろうとしたら「アンちゃん、アカンがな!後ろに並んでや~!」と係のオジさん(といっても私より年下かも)に注意されてしまった。
もちろんエスカレーターに乗るにも長~い行列が必要です。300_2上がってみると存外にいい眺め!310_2しばらく歩いてみる。320_2やっぱり上から見てもスゴイ人だわ。
トルコに…330_2ドイツ…。340_2リングの上もスゴイ人だよ~!350リングは一部が2階建ての構造になっている。
暑熱でかなりヘロヘロになっていたので、ココはチョット迷ったけど…360_2せっかくなので2階のルートを進んでみた。
おお!どこの山だか知らんがいい絶景哉!
370反対側では「鉄火場」の建設が鋭意進められているようだ。380_2ほほう、コレがカナダ・パヴィリオンか…。
さっきSOHの開会式でぶらっくさむらいさんが「ゼヒ、パヴィリオンに寄ってください」と誘ってくれたがココまで。
中に入れる道理がない。
410_2ポルトガルもスゴイよ。
こりゃフランシスコ・ザビエルもルイス・フロイスもビックリだ!
420脱線。
ルイス・フロイスは信長や秀吉にも会見したポルトガルのイエズス会の宣教師で、『日本史』という歴史書を著したことでよく知られている。
長崎の官庁街には「フロイス通り」という道路がある。
「rua」というのはポルトガル語で「道」という意味。どうもコレは「フーア」と発音する要だ。
008a0010コレがフロイス通り。008a0009この通りに坂本龍馬の奥さんの「お龍さん」が住んでいた。
そこでその居宅跡には月琴を弾くお龍さんの像が立っている。008a0016一方、これは長崎駅前の丘にある「日本二十六聖人記念館」。
語り出せばものすごく長くなってしまうので今回はヤメておくが…
008a0604 ココにはルイス・フロイスの業績を称える碑が設置されている。
脱線終わり。
短いけどいい脱線だったね。
008a0624 こちらは東ゲート方面。
来る時に東ゲートの前の陸橋の上をタクシーで通り過ぎたのだが、朝一番にもかかわらず入場待ちの人でゴッタ返していた。
まるで「万博状態」としか言いようがない。
飛行機に乗る時に手荷物の検査をするでしょ?
アレをやっているのでどうしても時間がかかるのね。
390タクシーの運転手によると、シビレを切らした来場者が少しでも空いている西ゲートに歩いて回るのだそうだ。
普通であれば徒歩で20分ほどらしいのだが、混んでいる時は西ゲートに行く歩道が人であふれて全く動かなくなってしまうのだとか…スゲエな。
まぁ、この「阿鼻叫喚の人地獄」を目にすればその話しも十分に頷ける。
400とてもリングを一周する体力はないのでソロソロ下に降りてヒロアキくんたちのところに戻ろう。008a0376とにかくスゴイ人!
ゴメンね、何度も書いて。
でも見たモノといえば「人」だけなものだからどうしてもレポートはこうなっちゃう。440_2トゥルクメニスタンのパヴィリオン。
もちろんその名前が示す通り「テュルク語系」民族。
犬神サアカス團の明兄さんから「できれば中を見て来てください」と頼まれたのだが、近くまでは行ったものの到底中になんか入ることはできません。
そもそも入り口が見えないのよ!460_2マルタのパヴィリオン。
マルタはダシール・ハメットの『マルタの鷹(The Maltese Falcon)』のマルタね。008a0396このヤケに簡素なパヴィリオンはドラキュラとコマネチのルーマニア。
この2つのパヴィリオンには共通点がある。
それはナニかと言うと、先週の新聞報道によればコレらのパヴィリオンは工事代金の支払いが滞っていて訴訟沙汰になっていること。008a0413こんなオモシロいパヴィリオンも。470やっぱりMarshallとしてはコレに行っておかないと!480_2もちろん外だけね。490_2でも今はコッチか。500_2皆さん夕方ともなるともうトコトン疲れ切っているご様子。
540だからベンチというベンチはすべて満席。510_2コレはセブンイレブンのパヴィリオン…じゃなくて店舗だわ。
ご覧の通りの大行列。
聞えて来たのは店員の声…「ハイ、それでは次の30名様!ユックリ進んで店内にお入りください!ハイ、押さないで!押さないで!」。
コンビ二の「完全入れ替え制」ってのは初めて見た。520_255年前、私が浸かったような池が今回も作られていた。
コレは海か?
リングの上に等間隔で植木が並んでいる…と思ったらビックリ!
コレは人だ!
夜になると何やらこの辺りで花火を上げるそうで場所取りをしているらしい。
さ、西ゲートに戻ろう。
530_2お!ブルガリア・パヴィリオンの前で民族舞踊を演っている!
でも人垣で見えはしない。
ブルガリアの音楽もいいからね~。
560ようやく西ゲートに戻って来た!
疲れた~。550この日食べたのは「Maturi」に設営していた屋台村の「ハラミ丼」。
1,500円でそれほど高い感覚はない。
猛烈に空腹だったのでとてもおいしかった。
570そして、新幹線で東京に戻って来ました。
アララ、こんなに若返っちゃった!
今回の万博もとても良い思い出になりました。
6002,500回更新ご初のライ・レポートとなった今回の記事は記事1本あたりマーブロ史上最高の写真枚数126枚を掲載してお送りしました(前編+後編合計で197枚)。
ご覧頂きました皆さん、画面スクロールお疲れさまでした。
<おしまい>
 

200(一部敬称略 2025年9月27日 大阪・関西万博会場にて撮影)

2025年10月27日 (月)

田川ヒロアキ in EXPO2025<前編>~私の万博1970

 
しょうわ45年9月10日、ぼくは朝早くおきて万博に行きました。

下はその時にお父さんがとってくれたしゃしんのアルバムです。Album 新かん線にはじめてのりました。
とてもうれしかったです。
これが新かん線のきっぷです。
20_3ぼくは前から万博に行きたくて、行きたくて、ずっとお父さんとお母さんにおねがいをしていたのです。
でも、万博はすごくこんでいるので、休みの日や夏休みにはとても行かれないというのです。
すると2学きに入ってすぐにお母さんが、たんにんの佐久間先生にそうだんをしてくれました。
先生は「一生に一どあるかないかのできごとなので、どうぞ学校を休んでつれて行ってあげてください」とおっしゃったそうです。
なんていい先生なんでしょう!
そうして万博がもうすぐおわるという時に1日だけ万博へ行ったのです。
ぼくはお父さんが買ってくれたガイドブックを見て会場にあるパビリオンをすべてあん記していました。
形を見ただけでどこの国のパビリオンかを当てることができるのです。
それぐらいあこがれていた万博だったのです。
55_2はじめての新かん線、うれしいな!30_2まどのけしきとお母さんのあいだにはさまれてごきげんなぼく。
これから新大さかまで4時間の長たびです。
食どう車に行ってみたいな。
40_3新大さかえきから地下てつで万博の会場に行きました。
地下てつの中から「太陽の塔」が見えた時、ぼくはとてもうれしくてお父さんにホッペタをつねるようにおねがいしました。
ぼくがすごくよろこんでいるようすを見てお父さんはとてもうれしそうでした。
そして会場につきました。
「バンザ~イ!ゆめにまで見た万博へ来たよ!」
このバンザイのポーズはお父さんが「やれ」って言ったんです。
はずかしくてぼくはとてもイヤだったんだけど、お父さんをガッカリさせたくなかったのでがまんして両手を上げました。
おやこうこうのひとつです。50本当にどこへ行ってもすごい人でした。
ぎょうれつの大きらいなお父さんは人気のあるパビリオンには近よろうともしません。
でも、きねんにこれだけは見ておこうと太陽の塔に入るための長い長いぎょうれつにならびました。
中に入るまですごく時間がかかって足が少しいたくなりましたが、がまんしてよかったです。
「生めいのしんか」って言うのかな?
エスカレーターで下からドンドン上がって行って、塔のうでの中にも入った時はとてもおもしろかったです。60v_2お気に入りのブルーの水とうをかかえて古河グループの七重の塔のパビリオンの前に立つぼく。
もちろん中を見たわけではありません。
古河は日本の15ざいばつのうちのひとつです。
こうざんかいはつでざいをなし、一大コンツェルンを作り上げました。
古河でんこう、ふじでんき、ふじつう、よこはまゴム、あさひでんか、日本けいきんぞく、みずほぎん行、大せい火さい、たくさんの大きな会社が古河のさんかに入っています。70v_2ひと休み、ひと休み。
パビリオンをたいして見てもいないくせにクタクタです。
それでもうれしかったし、楽しかった!80_2ふじつうのパビリオンをバックにぼくがお父さんとお母さんのしゃしんをとりました。
お父さんは大工さんです。2s けっきょく、太陽の塔をのぞけば、タンザニアとか、ガーナとか、ニュージーランドとか、行列ができていないパビリオンだけを見学しました。
ガーナ館で飲んだカカオののみものや、ニュージーランド館のヒツジの肉はとてもおいしかったです。
今考えてみると、万博で何かを食べたきおくはこれだけです。
レストランがどこもまんいんで入れなかったのでしょう。
でも、ひもじかったきおくもありません。
きっとこうふんしていたからですね。
人気のあるアメリカ館やソ連館も少しは見たいと思いましたが、ぼくも長いぎょうれつにならぶのはウンザリでした。
90v_2アッという間に夕方になってしまいました。
とてもあつかったのかな?池に入ってすずんでしまいました。
ヘンなところを押さえていますが、おもらしをしてしまったわけではありません。
そして、新かん線にまた4時間乗って東京へ帰ったのです。
まだからだの小さなぼくは、ざせきのゆかにしいた新聞紙の上でよこになってグッスリ眠ってしまいました。
だから帰りはアッという間でした。
本当に行ってよかったと思います。
お父さん、お母さん、佐久間先生、どうもありがとうございました!
100_2ちょうど同じころ、イタリア館でしゃしんをとっていた同じ年の女の子がいました。
へいたいさんのよこで妹の手をにぎっているかみの毛が短い女の子です。
この時から16年後、ぼくたちはけっこんしました。
110vあ~、クタびれた。
一応、「小学校2年生の子が書いた作文」という設定にしてみた。
コレが存外に厄介で、リアリティを表出するために下の一覧表と首っ引きで実際に小学2年生までに習う漢字を調べながら書いてみたというワケ。
今、漢字が自由に使えるって何てステキなことなんだろう!
2kanjiもちろん作文中の「ぼく」とは私のこと。
1970年(昭和45年)、小学校2年生の時、閉幕のたった3日前に「日本万国博覧会」を訪れたことは私の人生の中でもとてもラッキーな出来事だった。
マーブロで万博を取り上げたことはこれまでなかったので少し調べてみた。
 
数週間前に閉幕した今回の大阪・関西万博の入場者数は2,558万人だったそうだ。
一方、1970年の時は6,422万人。
コレがどれぐらいの数字かと言うと、ディズニーランドとディズニーシーの来場者2年分に相当するそうだ。
驚くのは来場者の1割が農協の団体旅行客だったという。
会場の面積も今回の155haに対して330haと倍以上の規模だった。
そして、1970年の「日本万国博覧会」は万博史上初めて黒字になった会で、その来場者数は2010年の「上海万博」までトップをキープし続けたという。
キャッチ・コピーは「人類の進歩と調和」…恐らく当時は意味もわからず幼稚園生までこの文句を知っていたのではなかろうか?
しかしこの時から55年、結果として科学は進歩したかも知れないが、人類は進歩も調和もしていないように思う。
下はウチで保管している小人の入場券。
大人800円、小人400円。
私の記憶では小学校2年生の時、近所の「つばめ軒」のラーメンの値段が確か80円だった(チャーハンは100円)。
今のラーメンってだいたい800円ぐらい?…となると55年の間に物価が10倍になったと考えて大丈夫かな?
イヤ、「ラーメン」という食べ物の価値が呆れるほど変化してしまった現在、単純にラーメンの値段の変化で貨幣価値を換算することは危険だろう。
そこで他の信頼のおけるデータを参照すると1970年の100円は今の550円に相当するそうだ。
ということは大人の入場料800円は4,400円ということになる。
決して高くない。
Ticket6 コレはMarshall Blogですでに何度か紹介している1970年の山田洋次の松竹映画『家族』。
長崎の伊王島の炭鉱夫の一家が酪農に転業するためにはるばる北海道を目指すロードムービー。
松竹は歌舞伎や演劇の部門は安定していたものの、映画部門がかなり左前になっていた。
それを『男はつらいよ』で救ったのが山田洋次だった。
そこで松竹が論功行賞で山田監督のリクエストを聞き入れて制作した1本。
さすがの山田作品だけあって1970年のキネマ旬報では見事第1位を獲得。
ところが興行的には全く成功しなかったという。
イエイエ、本当に素晴らしい映画です。
私は小学生の時に初めて観て感動し、今でもDVDで時々観ている。
作品はオールロケで、山田さんは万博でもカメラを回し、会場のケイオスぶりがお得意のドキュメンタリー・タッチで実にうまく描かれている。
「チョット万博でも見ていくか?」と軽い気持ちで見に寄った万博が後に取り返しのつかない悲劇を呼んでしまう。
昔の万博の雰囲気が知りたい人は観てみるとよいだろう。9_kzkさて、ところ替わってココは谷中。
その名も「EXPO」という骨董品店がある。
それこそ「ケイオス」としか形容のしようがない品揃えがとてもオモシロく、店名が示す通り1970年の万博のグッズを色々と取り扱っている。
オーナーはココから歩いて5分もかからない「東京藝術大学」の絵画科で日本画を専攻されていた方で、話をうかがうとやはり小学校3年生の時に体験した万博の感動を忘れることができず「EXPO」という店名にしたのだそうだ。
Expo_shop今回の記事を書くに当たって冒頭で若き日の私が触れた万博のガイドブックが置いてあったことを思い出しEXPOに買いに行った。
少々値段が張ったがもう表紙を目にした途端どうしても欲しくなり、当時の定価300円の約13倍の値段でゲットした。
実行委員の名簿、万博の歴史、来日したアーティストのリストやレストランのメニューなど、子供の頃には興味を示すことがなかったページが実に興味深い。
内容の充実ぶりは驚異に値する…コレで300円、今なら1,650円。
メチャクチャお得だと思う。
発行元は「電通」。
9_bk2奥付を見ると発売されたのが昭和45年3月10日。
つまり開催の5日前。
もちろんかなり前、すなわち施設が完成する前に編んでいるためか、パヴィリオンの写真は一切載っておらず、すべてイラストで表示されているのがチト残念といえば残念。
しかし、私は穴のあくほど掲載されたイラストの数々を見ていたので、現場でホンモノを目にした時の感動たるや生半可なものではなかった。118a0029一方、挿絵には東山魁夷や平山郁夫(下の水墨画)の作品が使われていてビックリ!
写真も銀座「ルパン」の太宰治の写真を撮ったことで知られる昭和の大写真家、林忠彦の作品が使われたりしている。118a0026ガイドブックには会期中の様々なイベントの予定が掲載されている。
1970年はベートーヴェンの生誕200年に当たる年ということもあってか、特にクラッシック系のラインアップがアホほどスゴイ。
カラヤン率いるベルリン・フィル、ムラヴィンスキーのレニングラード・フィル、バーンスタインと小澤征爾のニューヨーク・フィル、さらにボリショイ・オペラ、ピアニストのリヒテルなどがリスト・アップされている。
ポップスではサミー・デイヴィスJr.やアンディ・ウィリアムス、メリー・ホプキン、フィフス・ディメンション、セルジオ・メンデス、ジルベール・ベコーなど。
1970年というとレッド・ツェッペリンやピンク・フロイドが来日した年なのだが、まだまだ「ロック」という音楽が一般大衆が楽しむモノではなかったということか?
カナダからゲス・フーが来る予定だったらしいが、ライトハウスというブラス・ロックのバンドが代りにやって来たという記述も目にした。
ジャズはどうだったんだろう?
「万博ジャズ祭」というのが開かれたらしく、目玉はヨーロッパのミュージシャンたちだったという。
コレがまた実にエグイ顔ぶれ!
ジョン・サーマン、アルバート・マンゲルスドルフ、ジャン・リュック・ポンティ、エディ・ルイス、ニールス・ぺデルセン、ダニエル・ユメールにカーリン・クローグ…。
コレは観たかった!9_118a0019下のページにはレストランや売店のメニューと値段が掲載されている。
それらをさっきの5.5倍を使って現在の値段に換算すると…
 ハンバーガー  1,375円(日本ハム)
 万博ずし           1,000円(京樽)
 サンドイッチ  1,500円(日東紅茶)
 うどんすき         4,400円(美々卯)
 ホットドッグ         825円(各所)
と、そう高い印象はないが、各国のパビリオンに併設されているレストランなどはこの限りではなかったようだ。
上で「万博の会場でちゃんとした食事を摂った記憶がない」旨のことを書いた。
母に確認してみると、どうも本当にナニも食べなかったようだった。
それは経済的な理由ではなく、どのレストランもモノスゴイ人ごみで、列に並んでいるウチに1日が終わってしまうような状況だったらしい。
日帰り旅行だったので「団子」より「花」を取ったというワケだ。
9_118a0016普段、買った古本に書き込みでもしてあろうものなら頭から湯気を出して怒り狂ってしまう私だが、コレはオモシロかった。
この本の前の持ち主が、訪ねたパヴィリオンでスタンプを押し、日付を記録しているのだ。
どうもこの方は7月4日と13日に訪れているようで、その内容がソ連、ドイツ、カナダ、オーストラリア、日本他に加えマイナーな国々のパヴィリオンと日本企業のそれを数多く見て回ったようだ。
あの混雑の中、たった2日間でこんなに見て回れるものであろうか?
この人も食事はパスしてるな…。
コレだけ見ることができたらさぞかし楽しかったことであろう。
ちなみに最も入館者数の多かったパヴィリオンのベスト3は…
 ①ソ連館
 ②アメリカ館
 ③日本館
だったそうだ。
30もうひとつ。コレも谷中。
第11第将軍徳川家斉の時代、「日潤」という超ハンサムな住職が女犯(にょぼん)事件を犯したことで知られる「延命院」。
その日潤のアヴァンチュールの相手の中に大奥の女性が含まれていたことより江戸中が大騒ぎになり、最終的に日潤は斬首された。
植松三十里が『大奥延命院醜聞 美僧の寺』なんて小説に書いている。
下がその事件の舞台となった「寶珠山 延命院」。
とっても良いお寺です。
Img_4237その延命院では定期的に結構規模の大きい骨董市が開かれている。Img_4238そこで見つけたのがコレ。
当時150円だった「サンデー毎日」の別冊の万博特集。
1,000円も出した。40_2コレがまたバカバカしくもオモシロイ。
この万博見物の「七ツ道具」なんてのはスゴイよ。
帽子、サングラス、小銭、簡易イス、ズック靴、ビニール風呂敷(雨合羽代り)、そして方位磁石。
会場が広いので磁石を持って行けば安心なのだそうだ…ジャングルじゃないっつーの!
実際にコレを見て7ツ道具を用意した人がいたのであろうか?
ノンビリした時代だったね。
50_2万博のテーマ曲がまたヨカッタ。
「♪こんにちは~ こんにちは~ 世界の国から~」
コレ、サビの歌詞に「♪1970年のこんにちは」と年号を入れたところが何ともカッコいいよね。
作詞は島田陽子(女優ではない人)。
そして、幼稚園生から横丁のご隠居さんまでが口ずさんだ偉大なメロディを作ったのは中村八大だった。
三波春夫の歌もヨカッタ。
56cdこの曲、今回調べてビックリしたんだけど、吉永小百合、九ちゃん、倍賞美津子他、こんなにたくさんの人たちが歌っていたとは知らなんだ。
Q太郎まで万博に行ったんだね。
とにかくこの頃からバブルの前ぐらいまでが日本の一番良い時代だったのではなかろうか?
つくづくそう思うし、その時代に生きて来られて本当にヨカッタ。55さて、小学校2年生の時から55年後。
6:30の新幹線に乗って私はまた日帰りで万博へ行くことになった。
さすがに今回は新幹線と一緒に写真は撮りません。
Img_4687佐久間先生は「一生に一度」とおっしゃっていたが、ナンノナンノ!…全く期せずして2回目の万博がやって来たのだ!
万博の大ステージに出演する田川ヒロアキのチームが写真撮影とMarshall Blogの取材で私を招いてくれたというワケ。
コレで「万博の田川ヒロアキ」の全貌が「ひとつのメディア」であるMarshall Blogに残る…という寸法だ。
今次の万博滞在記は<後編>の後半でやることにする。10テレビでさんざん報道していた通り、とにかくまずは行くのが大変なのよ。
新幹線の切符はいくらでも取れるんだけど、何しろ最寄りの駅からの交通手段がないときてる。
最後は駅から歩いて行く覚悟までしたが、徒歩で行くことは禁止しているっていうんだよ。
20それでも首尾よく「西ゲート」の関係者出入り口に到着して中へ入ると…恥ずかしながら結構ウキウキするじゃんね。Img_4688ヒロアキくんが出演するのは西口ゲートのすぐ近くにある万博会場内最大のイベント・ステージ「EXPOアリーナ Matsuri」。
『スポーツ・オブ・ハート in 2025大阪・関西万博』というイベントだ。
これまで様々なシチュエーションでヒロアキくんが出演する『スポーツ・オブ・ハート(以下「SOH」)』をMarshall Blogでレポートしてきたが、一番最初の「代々木体育館」から数えてナント11年が経過した!
早いナァ~。25vSOHはスポーツや音楽、ダンスやアート、そしてファッションやお笑いなど様々な文化が、国籍や人種の違い、障害の有無を超えて調和する一大祭典だ。
今回のSOHは大阪・関西万博に舞台を定め、ヒロアキくんはオープニングと自身のライブ・ステージ、そしてフィナーレで大活躍した。
008a0007コレが「Matsuri」のステージ。
デカイ!
ただ今リハーサル中。
30ステージの前には芝生の客席がガバっと広がっていて、その背後には食べ物を販売する屋台村とテントの下で食事をするスペースが設営されている。
40まずはステージ裏の楽屋村へ。
楽屋でご挨拶を済ませて軽く近所を見て回ろうと思ったが、この日はまるで真夏のような暑さでとてもそんな気にはならなかった。
ヘタに外に出て仕事の前にバテちゃったらマズイからね。
ま、ヒロアキくんとの仕事で「暑熱」といえば2015年8月の「世界ボーイスカウトジャンボリー」が無敵のチャンピオンだけけどね。
でも、今回も仕事が終わって会場をひと回りして楽屋村に帰って来たらシッカリと腕時計の後がついていたわ。
それぐらい日差しが強かった。
0r4a0002ヒロアキくんの最初のステージは『スポーツ・オブ・ハート in 2025大阪・関西万博』の開会式。
ステージのソデで出番を待つMarshall。
ヒロアキくん愛用の「JVM210H」と「1960A」だ。
008a0002定刻となりSOHのイベントのオープニングには欠かせない国家の演奏が始まった。
ステージ後方のスクリーンに映された合唱隊の映像と音声をバックにステージに姿を現した3人。
20_2スクリーンの映像が替わりもう1人加わる。008a0090_2まず最初に出て来た音は三味線。 
弾き手は匹田大智。30vシャープなバチさばきで津軽スタイルのプレイを華麗にキメて見せた。40_2続いて穴澤雄介のヴァイオリンのフラジオレットの音色が続く。50v穴澤さんもピチカートを交えながらダブルストップを多用したメロディアスなプレイで「君が代」のメロディを奏でる。55そして田川ヒロアキの番になるとおなじみの「Seascape」のバッキング・トラックが流れ出る。60もちろん演奏するのはヒロアキくんがアレンジした「君が代」とオリジナル曲「Seascape」のミックス・バージョン。70vウ~ム、やっぱりヒロアキくんが弾くMarshallの音はとびっきり美しい。118a0330メロディアスにそしてドラマティックに「君が代」のメロディを歌い上げた。118a0407すると匹田さんの三味線が加わって来て…Vv ヒロアキくんとのデュエットでヘヴィなパートに発展する。
このあたりは万博のステージのためのスペシャル・バージョン。80強力なディストーション・サウンドのパワー・コードでさらに「君が代」のメロディの断片を弾くと…118a0217ディストーションとは縁もゆかりもない歌声が流れ出る。 
佐藤ひらりが歌う正調「君が代」。
このコントラストがスゴイ!90v全ての観客の耳を惹きつけて放さない美しい歌声。110そしてバッキングトラックに合わせて4人アンサンブルが万博会場に鳴り響いた。120こうして『スポーツ・オブ・ハート in 2025大阪・関西万博』がスタートした。
 
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano
130vところでヒロアキくんが身にまとっている衣装…。
下関出身で海に囲まれて育ったヒロアキくんだからして、「海=平和」のイメージのもと「Ocean」をコンセプトに定めた。10v手で触ってさまざまな波の表情がイメージできるようにとファッション・ブランド「tenbo」代表の「鶴田能史(たかふみ)」さんがプロデュース。
演奏中の動きや風向きにより裾に隠れた生地が波のように舞い上がるような様々な工夫が凝らされているそうだ。
30v_2コレは後ろ見頃の裏地。
553053706_2019319162193573_61336729見えないところにオシャレをするのが「鯔背(イナセ)」だって言うじゃないか。
コレがまさにそれよ。
イラストとともに…
40v私が撮った写真をカッコよく2か所に刷り込んでくれた。
私が着たいわ!…とても入らないか?75衣装についての解説はコチラ⇒tenboオフィシャル・ウェブサイト73さて、ステージはスッカリ場面が替わり、SOHの関係者のお歴々がズラリと並ぶ。140司会はルーシー・ケントさんとお笑い芸人の「ぶらっくさむらい」さん。150ミャクミャクも登場してご挨拶。160vSOHではおなじみの高橋尚子さん…170はるな愛さんも列席している。180vそれと、今年4月に銀座で開催した『ダイバーシティ駅伝 in Tokyo』でも気炎を吐いていた団平オッちゃっんが今回も南千住から駆けつけてくれた。190コレは開会式典の中のワン・シーン。
イギリスに本部を置く「LOANI(Leaders of All Nations International)」という国際福祉団体の創設者であるキャロライン・マカカ教授が「Champion of Diversity」という賞をSOHに授与した。
SOHを代表してハート型のトロフィを受け取るSOH理事の廣道純さん。200_3「『ゴチャ混ぜ』をモットーに、障害の有無、国籍、年齢、性別の分け隔てなく、誰もがスポーツ、ファッション、音楽、アートを通して輝けるイベントを2012年から続けて来たことが認められて大変うれしい」旨のご挨拶をされた。210vそして賑やかに開会式が締めくくられ、大阪・関西万博でのSOHがスタートした。220<後編>につづく
 

200_2(一部敬称略 2025年9月27日 大阪・関西万博会場にて撮影)

2025年10月17日 (金)

Marshall Blog 2500回更新記念特集 <後編>

 
Marshall Blog『2500回更新記念特集』の「最終回」をお送りします。

<Marshall Blogを振り返って>
初めてご登場頂く方から言われてとてもうれしいこと…「Marshall Blogに出るんですか?ああ、今までズッとMarshallを使って来てヨカッタ!Marshallを信じて来たのは決して間違いではなかった!」
もうコレはMarshallのスタッフとして、そしてマーブロ書きとして気が遠くなるほどうれしいです。
このセリフには3つの喜びが仕組まれています。
それは、①Marshall Blogを知っているということ②単純にマーブロに登場することを喜んでくれていること③Marshallが好きということ。
うれしいのはまさにこっちの方であって「ああ、Marshall Blogを信じてきてヨカッタ!」と思うのです。
そうして新しい友達をマーブロ・ファミリーにお迎えするのはとてもうれしいことなのですが、反対にMarshallを使わなくなったから、あるいは何らかの事情でマーブロにご登場頂かなくなった方も何人かいらっしゃいます。
コレはもう「去る者は追わず」で仕方がない。
昔、一般の読者から「Marshall BlogってMarshallを使っているバンドしか出ないからツマらないんだよね」という仰天すべきご指摘を受けたこともありました。
マーブロは雑誌ではありませんから!
また、Marshallを使っていないのに「オレは絶対にMarshall Blogに出るぞ!」と異様な迫力で決意表明をしてくれた気風の良いギタリストもいらっしゃった…こういう人は好きです。
 
<前編>でMarshall Blogを一番最初に始めたのは2008年のことと書きました。
その頃の記事を見ると驚きますよ。
「ですます調」の文章と写真のマズさには汗顔の至り。
そして、「生き馬の目を抜く」ような業界ですから仕方のないことではありましょうが、もはや影も形もなくなってしまったバンドの多さには愕然としざるを得ません。
それからお悔やみの記事を書くのはいつもツラい。 
大谷令文さんのご逝去にともない大きな追悼特集を組んだことは記憶に新しいところでしょう。
今のマーブロでどれだけの訃報を掲載したのか数えてみました。
国内が19本、海外が14本の計33本。
Marshallの創設者のひとりであるケン・ブランからジェフ・ベックまで、2,500本の記事のウチ1.3%が訃報でした。
偉大な音楽家や音楽関係者を失うことはとても悲しく残念なことですが、たとえ片鱗だけでもそうした方がたの足跡をMarshall Blogに残せたことを誇りに思います。
 
<前編>で家内がメッセージの中に「多い時で年に153回ものライブにお邪魔した」という記述をしていますが、日程が重なり3台のカメラをブラ提げたまま渋谷の街を移動したこともあったし、最高で1日に3ヶ所の現場に取材をしに行ったこともありました。
この頃はまだ大分若かったね。もうできないな…。
そうそう「カメラ」といえば、前回書き忘れてしまったのですが、Marshall Blogに掲載している写真は転用防止を目的に極端にデータを軽くしています。
コレをやると撮影時の照明の色によっては画質が劣化してしまうのが大変残念なんです。
オリジナルの写真は我が目をも疑うようなクリアで美しい仕上がりなんですよ!
いつも皆さんにお見せしたいナァ。
Shibuya2そしてコロナ到来。
ライブの回数が見る見るウチに激減し、2020年には20本、2021には30本程度の取材回数になってしまいました。
この時は更新をしようにもネタがなくて手も足も出ずにさすがにマイりました。
それが原因で毎日更新もストップしました。
にっくきコロナ…何もかも台無しにしやがった!
「三密を避ける」とか言って、ライブハウスでお客さんの居場所が指定されていた頃もありましたが、もうこんなの覚えていないでしょ?
時の経つのはまったく早いものです。
10これまでずいぶん色々な取材をさせてもらいました。
どの記事も分け隔てなく心を込めて筆を揮ったつもりですが、やっぱり自分の中に素養のないタイプの音楽を演るバンドの記事を書くのは苦しかったナ。
テコでも筆が動かないこともあった。
一方、うれしい役得も数えきれないほどありました。
そうして書き上げた記事の数々を脱線部分も含めて「本にすべき」とおっしゃって下さる方が本当に大勢いらっしゃいます。
何と光栄なことでしょう!
しかし、私がMarshall Blogでやっていることは単なる情報の寄せ集めであって、ナニかを作り出しているワケではないのでそれはムリなご注文なのです。
私は電子書籍には反対の立場を採っていますが、今や本がインターネットになっているのだから考えようによっては既に本を上梓していることと大差ないのではないか?
ただマス・メディアで取り上げてもらって読者の数を増やしたい…という欲望はあります。
「〇〇新聞社の論説委員でマーブロが好きな人がいる」とか「△△テレビの人が絶賛していた」とか、そうしたうれしい話しも耳にしないワケではなく、「コリャいつか『情熱大陸』から取材が来るぞ!」などと妄想したこともありました。
しかし土台、Marshall BlogはMarshallの商品を宣伝する媒体なのでマス・メディアに取り上げられるワケがない…ということを理解したのは恥ずかしながら最近のことです。
まぁ、そんなことはどうでもいいね。
Marshall Blogを楽しんでくれる人とそれに協力をしてくれる人がいてくれさえすれば私はハッピーなのだ!
それとこの仕事をしていて楽しいと思うのは若い人たちと交流できること。
「シゲさん、シゲさん」とこんなアマノジャクのジジイにMarshallや音楽のことを相談してくれる自分のセガレよりはるかに若い彼らや彼女らがカワイくて仕方がない。
コレは普通のサラリーマンでは絶対に経験できないことでしょう。
取りあえず我が人生に悔いなし!
  
<Marshall Blogのこれから>
「Marshall Blogがこうであればスゴくいいな」と思うことがひとつあります。
仕方のないことだとは思いますが、やはり読者の皆さんは自分が知らない、あるいはなじみのないバンドの記事を敬遠してしまうことです。
そうではなくて、知らないバンドが出ているからこそ読んでもらいたいのね。
「こんなバンドがあるのか~。フムフム。かなりオッサンだけどオモシロそうだな?今度見に行ってみようかな?」…マーブロには決まって魅力的なバンドが登場しているワケだからゼヒともこうなって欲しいワケ。
昔はサブスクもYouTubeもなくて興味が湧いたバンドの音を耳にするには、一発勝負でレコードを買うしかありませんでした。
当然期待ハズレも多く、散財を重ねたものです。
でも今は、マーブロで知って、YouTubeで下調べをして、気に入ればライブ会場に足を向ける…と、手堅い手段が採れるワケです。
なんてシアワセなんでしょう。
だから未知の「ロック・バンド」を探すツールとしてMarshall Blogを活用して、「マーブロを通じた横の広がり」みたいなモノができたらとてもうれしく思うのです。
有名なバンドを取り扱えば商品の宣伝にはなるかも知れませんが、誰もが知っているバンドに出て頂いたところでオモシロくないでしょ?…みんな知っているんだから!
誰も知らないことを知ることこそが楽しんじゃん?
その点、好きにやらせてくれて来たMarshallには本当に感謝しています。
   
今回メッセージをお寄せくださった皆さんの多数から「次は3,000回!」とか、スゴイのは「10,000回更新を目指すべし!」といううれしいエールを頂戴しました。
盆暮れの休みを考慮せずに週に3回更新するとして、「3,000回更新」を迎えるのは今から4年弱先のこと。
コレは私はMarshallに在籍していればナントカなるかも知れません。
しからば10,000回更新はどうか…計算してみると、それは52年後のことです。
私は115歳…チョットムリか?
ロックはその時一体どうなっているのでしょうね?
これからもたくさんの方々のご助力を頂いて、私個人がオモシロいと思うこと、少しでもタメになること、「ああ、読んでヨカッタ」と思ってもらえる記事づくりを目指したいと思います。
 
この2,500回を記念して新しいカテゴリーを開設することにしました。
新しくて古い…イヤ、古くて新しい。
以前のMarshall Blogでも取り扱っていたことがありましたが、「Marshall Museum Japan」の展示品を紹介する『マーシャル・ブログ博物館』をヴァーチャル開館することにしました。
つまりMarshall Blogに残すことができるモノはすべて残しておいて、いつでも見られるようにしておこうという意図によるものです。
まだナニも手をつけていませんが、スタートした暁にはご支援のほどよろしくお願い致します。9_museum  
では『2,500回更新記念特集』の最終回はNAKED MACHINEの源ちゃんからお願いします!
  
里村源多朗(NAKED MACHINE)

牛澤さん、Marshall Blog2500回更新達成おめでとう御座います㊗️
Marshall Blogにはこれまで幾度となくNAKED MACHINEのLIVEレポートを掲載して頂きました!
牛澤さんのLIVEレポート、写真や文章からまるでLIVE会場のあの日あの時に戻っていると錯覚するぐらい臨場感溢れた素晴らしいレポートだといつも感じております。
曲ごとのキーや転調などについて細かく書かれていて、ご自分でギター片手に時間をかけて分析してくれている事にも感謝です。
あとお馴染みの脱線話し、こちらもシゲさんの情報量の多さでどんどん脱線して行きますが、これまた楽しみの一つとなっております。
莫大な時間を費やし丁寧に書き上げられるマーブロに掲載して頂ける事はMarshall使いとしては何よりの喜びです。
牛澤さん、Marshall Blog3000回更新目指し健康第一で続けて頂けたらと思っております。
改めましておめでとう御座います!Photo_15 
Kan(NAKED MACHINE)

な、な、な、なんと‼️
あの、Marshall Blogが2500回‼️
共に歩んできた私のROCK魂、憧れのBlog、初めて載せて頂いたのはバック・コーラスを専門にやっていた頃でした。
今はNAKED MACHINEでお世話になっております。
息遣いまで感じられそうな写真と臨場感溢れるレポート、イギリスのロックの名所めぐりや、映画のお話など、ライブ・レポート以外にも実に興味深いお話が盛りだくさんなところも楽しみの一つなのです!
何よりシゲさんのファインダーに映り込めることが喜び。
NAKED MACHINEを結成からずっと取り上げて頂けていることはとても光栄です。
雨にも嵐にも負けず、13年前間走り続けてきた賜物。
牛澤さん この度はおめでとうございます
Marshall blog大好き!Kan_2  
依知川伸一(BARAKA)

マーシャルブログ2500回、おめでとうございます。
牛澤さんの“継続する力”と“音楽愛”にただただ感服するほかありません。
2500という数字の凄まじさは、牛澤さんの生き方や思想にも通じています。
「うさぎとかめ」の逸話にもあるように、日本人は、古くから淡々と続けることの大切さを説いてきました。
まさに、継続は力なり。続けることの価値は計り知れません。
“偉業”という言葉の中には、時間的要素も含まれているのです。
それを体現しているのが牛澤さんなのです。
また、驚くべきは牛澤さんの文化的知識です。
音楽はロックのみならず、ジャズやクラシックまで広い範囲で相当数聴き込んでおり、映画は世界の名作(日本映画を含む)を総なめにしていると言っても過言ではありません。
古今東西の文学への造詣も深い。
そんな知的好奇心の塊とでもいうべき牛澤さんの文章の魅力のひとつが“脱線力”です。
とにかく飛躍する別世界の話がおもしろい。そんな所にまで着目するのかと話は縦横無尽に展開され、読者はどんどんと引き込まれていくのです。
音楽が好きで好きでしょうがない牛澤さんは、基本的にはバンドを、音楽をやっている人を、応援しています。
その根底に流れるのは音楽愛です。
これからもミュージシャンを、バンドマンを、音楽愛で包んでいってください。
次の一編を楽しみにしています。Photo_16  
高見一生 (BARAKA)

牛澤さん、Marshall Blog  2500回達成おめでとう御座います‼️
いつも丁寧なレポ、ステージ写真、ゴルゴ13若しくは大藪春彦ばりのむっちゃマニアックな脱線、楽しませて頂いております。
LIVE会場のBGMまで突っ込んで頂き嬉しいです。
どの事柄についても「よ〜知ってはるなぁ〜」と感心させられています。
僕は33年前に1987Xを購入しました。
当時どこの楽器屋にも1987Xが置いておらず、試奏するのに苦労したことを懐かしく思います。
今後も1987、1959引き倒しますので引き続きよろしくお願いいたします。Photo_17  
Jien Takahashi (MAJUSTICE/VIOLET ETERNAL/Michael Vescera)

Marshall Blog 2,500回更新突破、おめでとうございます!
「25」という数字は、銀色のマーシャルを愛するギタリストにとって特別に胸が高鳴る数字ですね。
改めて「2,500」という数字で見ると、その記事数の膨大さにただただ驚かされます。
それだけMarshall Blogがジャパニーズ・ロックの発展やマーシャルの歩みと深く結びついてきたのだと、ひとりの読者として感慨深く思います。
大谷令文さんや足立祐二さんの記事など、いまや生で味わうことのできない音が聴こえてくるかのような臨場感と、知性に満ちたシゲさんのライヴ・レポートは、日本のロック史を振り返る上でも貴重なアーカイヴとなって来ていると感じます。
リニューアルからすでに13年、その前から数えれば20周年も目前ですね。
これから迎えるであろう20周年、そしてその先の「Marshall Blog 25周年 シルバージュビリー」を目指して、日本のロックを見守りながら、その姿を記録し、ホンモノの音を発信し続けてください!
Jien_2  
山口PON昌人(FEEL SO BAD/MOMO & THE SHOCKERS)

Marshall Blog 2,500回更新達成記念‼︎おめでとう御座います‼︎
シゲさん(牛澤さん)にはNATALドラムスのサポートで本当にお世話になっております‼︎
ライブ現場には奥様の美幸さんまで来て頂きまして!
家族の様な最高にHappyな空気で楽しくパフォーマンスさせて頂いています☺️
そのパフォーマンスをくまなく様々な観点からライブレポートしてくれるMarshall Blogは他には無い、見どころ満載な内容で楽しませて戴いております‼︎
アーティストのパーソナリティや各楽器の特性、それらに纏わるウンチクの大脱線‼︎(笑)
なんと言ってもシゲさんが撮影する拘りの写真の数々は最高です‼︎(幾度となくアー写で活用させて戴いております‼︎感謝‼︎)
今後ともお元気で素敵なブログをお願い致します✨
目指せ‼︎ Marshall Blog 3000回‼︎Pon_2  
川島だりあ(FEEL SO BAD)

Marshall Blog バンザ〜イ!!!『2500回更新達成』おめでとうございます。
そしていつも楽器隊はたくさんお世話になり感謝しかございません。
写真と言葉で綴られる Marshall Blog、毎回ワクワク拝見させて頂いております。
何より魅力的なのは牛澤さまの言葉達!! 
毎回楽しみです。時に思わずニヤッとしてしまう。
歯に衣着せぬ物言い!!大好物ですw
ひとつのステージを終えるとそこそこの疲労と脱力。
そんな時Marshall Blogを覗きに行くとステージが隅々まで鮮明に蘇り幸せな時間へと誘ってくれるのです。
そして次へのパワーがなんだかモリモリ湧いてくる魔法のBlogにはひしめき合う素敵すぎるお写真達も…本当にいつもありがとうございます。
これからもバリバリ最強No.1の『Marshall Blog』をよろしくお願い致します!
3000回目指してGO!!Photo_11 
Ryo(1st0)

1st0のRyoです!Marshall Blog 2500回更新おめでとうございます!
ギターを始めた当時からライブ・レポートやコラムなどをひたすら読んでいた記憶がございます!
特に「プロのマーシャル」のシリーズは今はもう手に入らない数々の名機や、Marshall Blogでしか読めないような逸話などが大好きで何回も読み返していました。
Marshall Blogといえば、記事の途中での脱線も醍醐味です。
シゲさんの教養の広さ、深さを窺い知ることができ大変ためになりました (結構長いのでちょっとだけ飛ばしてしまうこともありましたが…笑)。
そんなMarshall Blogを読んで僕もMarshallが大好きになり、いつか自分のバンドで記事を書いてもらいたい!と夢見ておりましたが、今年になり遂にライブ・レポートで登場することに!
駆け出しのRyo少年に伝えたら驚くことでしょう!
これもシゲさんが長年に渡って更新し続けてくださったお陰です!
1回だけでなく、これから何回も記事を書いてもらいたいと思っておりますので、3000回と言わずに3500回、4000回と更なる大台に向けてぜひ突き進んでいただきたいところです!
Marshallサイコー!!Ryo_2  
森はるか(デザイナー・ドラマー/FATE GEAR)

Marshall blog2500更新おめでとうございます!
いつも読者としても楽しく拝見しております。
迫力あるライブのレポートに加え、その他の牛澤さんならではのお話がさらに想像を掻き立てる愛あるブログ。
私はNATALドラムの演奏者として度々ブログに登場させていただきました。
ここぞというライブの時NATALドラムを使用し、撮影と最高の楽器により当日はピリッと引き締まる思い出です。
改めて記事を読むと当時の記憶が蘇り、素晴らしい写真付きの記録を一つ一つ丁寧に作ってくださっていることに大変感謝しております。
初めてブログに掲載くださったときの感動からすでに7年以上は経っているかと思います。
これからも更新を楽しみに、演奏者としても精進して参りますので末長く宜しくお願いいたします!Photo_18  
中村達也(BLINDMAN)

Marshall Blog 更新2500回おめでとうございます!
SNS、blogなどについては無精者の自分からすると途轍もない数字です。
BLINDMANのLIVEも何度も記事にしていただき本当に感謝しています。
Marshall Blogの魅力はアーティストのLIVEの魅力を伝えたり、Marshall製品の紹介だったりが中心なのですが、イギリスの文化や僕があまり知らない70年代以前の音楽のことなども盛り沢山だということです。
「あの1回の文章の長さで2500回ってどんだけ知識もってるんじゃ?」と、Sihgeさんの懐の深さを心から尊敬いたします。
これからも5000回目指して頑張ってください!
BLINDMANもあと何回かは貢献できると思いますので…。

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今井芳継(Voodoo Butterfly)

Marshall Blog 2,500回更新、おめでとうございます!
芸術や文化を愛する人々に向けた内容、
博識とユーモアある語り口を、いつも楽しみに拝読しております。
アーティストの創造源に迫る描写、
本線からアウトする脱線の深さ、
時に美しく!時に歪む!
牛澤さんの自在な語りは唯一無二です。
個人的にもっとも好きな瞬間は、
爆音を浴びながら
アーティストにレンズを向けるシゲさんの姿。

あの一瞬に、すべてが凝縮されているように感じます。
Marshallの神話を未来へと繋ぎ、
リアルを伝える現代の語り部に敬意と感謝を込めてこの輝かしい節目を心よりお祝い申し上げます。Photo_20  
的射場 瑞樹(株式会社都商会)

Marshall Blog2500回更新達成おめでとうございます!
Marshall Blogの私の一番のお気に入りは「イギリス‐ロック名所めぐり」です。
牛澤さん特有のひょうひょうとした文体と豊富な写真でゆったりと楽しめる紀行文ですが、話が音楽、歴史、さらには文学についてどんどんと寄り道していき、ふと気がついたらまたイギリスの街なかに戻っている。
不思議で素敵な読書体験で、読み進めるにつれて時間がどろどろに溶けていきます。最高!Photo_21

Carlie Tanaka(MOONSHINE/梵天)

Marshall Blog「2,500回更新達成記念」おめでとうございます。
いつも素敵なReportありがとうございます。
18の時に初めてMarshall「JCM800 2205」を買って以来「6100,1959,1987,DSL2000」と使い続けて来ました。
しっかり歪んだ音もCleanもどちらもいつもドキドキさせてくれます。
Marshall Blogもぜひ3,000回目指してこれからもドキドキを振り撒いてくださいね。Charlie 
金光健司(MOONESHINE/Strange,Beautiful and Loud)

Marshall blog 2500回達成、誠におめでとうございます。
僕は常々、シゲさんのライブレポートを「音が聴こえてくるような」と形容してきました。
ファインダー越しにその場の空気感や音のバイブレーションまで捉えた見事な画像、良い音を熟知しているからこそ表現できるリアルな文章。
自分のプレイも数えきれないほど取り挙げていただきましたが、そんなところを観てたのか!この瞬間を捉えられたか!と感嘆することが多々あります。
音楽以外にも文化や歴史など多岐にわたって造詣の深いシゲさんの記事は、読み物としての価値も相当なもの。
そんな投稿がすでに2500回にまで達していたとは脱帽です。
これからも密度の濃い記事を楽しみにしております!レポートに値するパフォーマンスを続けられるよう精進します。Photo_22 
藤井重樹(MOONSHINE)
 
Marshall blog 2500回到達おめでとうございます!!
ウチ(MOONSHINE)は金光とチャーリーが常々一方ならぬご尽力を賜り恐縮しっぱなしなのですが、今年は自分も「EmbertonⅡ」で微力ながらご恩返しをした……つもりになっております(笑)
この先も健康に留意されつつ3000、5000とその数字を伸ばして行って下さいね!
期待しています。
そして今後とも末永くよろしくお願い致します。Photo_23 
岡井大二(四人囃子)

牛澤さん、おめでとうございます!
Marshall Blog の優しくて、" 怖さ" まで感じる充実した中身(中味?)を、切れる事なく2500回も続けてこられたのは本当に素晴らしいです。
こういう時こそ「スゴイ!」と言う表現をさせて頂きます。
牛澤さんの 音楽の枠に収まらない博識さを、情熱も愛情も確固たる指針の上に載せて沢山盛り込んで、そして優しいプログにしているのって、「ブログ」というタイトルをつけた書籍としての作品だと思います。羨ましいです。
どうしても、お会いして話していると、私は優しさと怖さの感じ方から牛澤さんは年上の方のような気がしてしまいます。
読む受け手としての僕個人としては、イギリスなどへ行かれた時の訪ねる場所のチョイスと注目するものが、楽しくて、有り難くて、嬉しいです。
3000回もあとちょっとですね⁈
その時と"何がしかの機会"を、あらためて楽しみにしてお待ちいたします。Photo_24 
沢田ZIN天岳(LINX/変異種)

MarshallBlog 2500回更新おめでとうございます!
牛澤さんにはMV撮影などで日頃から大変お世話になっており心より感謝申し上げます。
また、自身のバンド活動やサポート現場においてもご協力いただき本当にありがとうございます。
2500回という数字はSNSなどでは簡単に到達できるものかもしれません。
ですが毎回ご自身で撮影された写真を添え、ライブの臨場感を余すことなく伝えながら、音楽観を反映した洒脱で熱量あふれる長文を更新し続けることは並大抵の努力では成し得ないことだと思います。
そこにはMarshall製品、そしてアーティストへの深い愛情、さらには牛澤さんのお人柄が表れていると感じます。
人生何が起こるか分かりませんが、次は3000回のお祝いをお伝えできる日を楽しみにしています。
Marshall使いとして、私自身もこの偉大なアンプをさらに押し上げられるよう精進してまいります。
学生時代に師匠から「お前はMarshall小僧だな」と言われたことがありますが、きっとこれからも一生Marshall小僧であり続けると思います。
Marshall AMPがある限りそれを鳴らしきれないのは自分の力不足――そう思えるほど、私にとってMarshallは大きな指針であり基盤です。
改めまして2500回更新、本当におめでとうございます。
そしてこれからも末永くよろしくお願いいたします。Zin 
深澤AKI(RAZOR HIGHWAY)

Marshall Blog 2,500回更新達成記念、心よりおめでとうございます!
運営の牛澤氏ご夫婦には毎回お世話になりっぱなしです。表現し切れない程の感謝の気持ちでいっぱいです。
ここまで長い年月このブログを継続して来られた努力は並大抵の胆力では成し得なかったものと尊敬の念しかありません。
大変お疲れ様で御座います!
更にいついつまでも続けて頂けたらと切に願うばかりです。
さて、Marshall Blogとの個人的なお付き合いは、板倉ジュン氏が関西に帰る時に大谷令文氏が企画した2009年のコンサートの時以来ですからもう16年以上前になるんですよね!
光陰矢の如し、まるで昨日のことのようですよ!! 
最近ではオリジナル・メロディックHR/HMバンド、Razor Highwayでの活動を同ブログにて何回も取り上げて頂いておりまして、その詳細で嘘偽りの無いピュアなライヴ・リポートと素晴らしい躍動感を捉えたライヴ・フォトによって唯一無二なブログとして、一読者として毎回楽しみに拝見&拝読させて頂いております。
振り返って想うのは過去のブログを読み直す必要のない程、僕の傍で光り輝いてきた数々のギタリストは皆デカいスタックからユニークで個性的で、そして一聴してわかるオンリーワンの爆音をMarshallを通して奏でていたという揺るぎない事実です。
時に余りに爆音過ぎて難聴を煩うメンバーもおりましたがw、 このドライブ感は周知の事ではありますが、昨今の流れとは明らかに異なる「リアルにドライブされたサウンド」であって、デジタルでは再現出来ないアナログの素晴らしき「美音」だと今も思っています。
これからもきっと僕の斜め後ろには必ずやMarshallのヘッド&スタックが牙を剥きつつ吠え続けていくことと思います。
そしてステージ上でのその爆音との、ある意味「心地良き戦い」は間違いなく続いていくことでしょう。
今一度、MarshallとMarshall Blog に感謝を!!
ありがとう御座います!Hell Yeah!!!Aki 
田中"OMMY"輝臣(RAZOR HIGHWAY)

この度は、2,500回更新達成おめでとうございます!
Marshall Blogは、Marshallの話だけではなく、記事に添えられる牛澤さんの知識や経験談から背景までをも遡ることが出来る文化財的資産価値を持つBlogだと思っております。
一言でいうなれば、最新の記事を読む、過去の記事を遡る、読み物として懐が深く、とても楽しめる、そんな数少ない貴重なBlogです。
素晴らしい写真と一緒に綴られる歴史の1ページをこれからも楽しみにしています!Ommy 
PEPE(目黒鹿鳴館) 
 

鹿鳴館オーナーの山口(PEPE)と申します。
先ずはMarshall Blog2500回更新おめでとう御座います。
2500回とは改めて本当に凄い事だと思います!仕事という事だけじゃなく好きでないと…いや、愛がないと続けられる事ではないと思います。
やはり牛澤さんの愛の賜物なのでしょう。
Marshall Blogさんには、鹿鳴館では数多くのバンドの取材をはじめ、移転発表後では僕にまで取材していただいた上に、しかも連載までしてくださり感謝しかございません。
鹿鳴館のメイン・ギターアンプは勿論Marshallで、HEADは「JCM2000、JCM900、JVM210、DSL100Hを揃え、CABINETは1960A×2」です。
ヘッド共に壊れては修理に出しつつかれこれ40年近くお付き合いさせていただいております。
10年程前からはドラム・セットにNATALを取り入れて演者からも高評価をいただいております。
この先、鹿鳴館移転した後も何卒よろしくお願い申し上げます。Pepe 
小松優也(LOADED DIAPER)

マーシャルブログ2500回おめでとう御座います!
マーシャルブログと牛澤さんには初期の頃から大変お世話になっております。
いつもいつもライブハウスにカメラ機材を担いでやって来て、汗だくになりながら細やかに確固たる哲学を持って取材をされているお姿にアーティストとしても嬉しくなっちゃうし、ただただ脱帽です。
こんな僕みたいな下々のミュージシャンへも沢山の愛と誠意を持って対応して下さり光栄ですし感謝しかありません。
また、ロック雑学にイギリス話しも(時に脱線するのもまた面白い。笑)山程ネタを持っておられてブログがどんな切り口で始まるのか毎回楽しみです。
そんな牛澤さんだからこそ皆に愛されているのだと思いますし、楽器メーカーの方でこれほどに熱心にアーティストと向き合って下さる人は他に中々いないのではないでしょうか?
特に印象に残っているのは僕が東京最後の時のさよならライブですが、一ミュージシャンのさよならライブをこれほど熱く取り上げて下さるとは、、、涙。
そして離れていてもいつも家族にまでお心遣いを頂き感謝です。
これからもマーブロ連載と牛澤さんのご活躍を応援しております!!Yuya 
今回の特集で頂戴したメッセージは以上です。
皆さん、ご協力誠にありがとうございました。
これからもMarshall、NATAL、そしてMarshall Blogをご愛顧賜り度く。
そして読者の皆さん、相変わらずのご支援をよろしくお願い申し上げます。
最後に…私に怒られつつも献身的にMarshall Blogづくりを手伝ってくれている家内の美幸に心の底から感謝の気持ちを捧げたいと思います。
アナタなくしては2,500回更新は到底実現できなかった。
これからもよろしくお願いします!
 
来週は更新を休ませて頂きます。
チョット骨休み!
 200_2(一部敬称略) 

2025年10月16日 (木)

SUPERBLOODの新たなる旅立ち

 
先頃、オリジナル・メンバーのフロントマン「RYUSUKE KAWAMOTO」さんが脱退し、その動向が注目されていたSUPERBLOOD。
Marshall Blogが初めてSUPERBLOODに接したのは2014年10月、富士スピードウェイで『富士6時間耐久レース』が開催された時のことだった。
御殿場ということもあったけど、寒い日だったナ~。
この時にはRYUSUKEくんを除くメンバーのことはすでによく知っていたので、初めて見るような気がしなかったことをよく覚えている。
この時からもう11年。
メンバーがスッカリ安定しているかと思ってばかりいたので、RYUSUKEくんが脱退を表明した時には驚いたわ。05そして今晩、その新体制が発表された。
 
OKAHIRO
マーブロ2,500回記念のメッセージありがとう!10vRYO20v大内MAD貴雄…ここまでは従来通りのSUPERBLOOD。
問題は新しいボーカルズだ。30vナント!…さかもとえいぞう!40v新しいSUPERBLOODはこういう顔ぶれになった。
「新しい」といってもこの写真の通り、もう百万年前ぐらいから仲良しだったかのような緊密な雰囲気。50私はえいぞうさんとは古いんですよ。60v2005年にビクターエンタテインメントが企画した『Marshall Nite vol.2』というイベント以来なのです。だからカレコレもう20年。
「渋谷BOXX」か…なつかしいね。70vそしてこの4人でこれから大暴れしようという寸法。
実はね、私はこのことは知っていたの。
ま、RYUSUKEくんが脱退したのも驚いたけど、えいぞうさんの話を聞いた時にも驚いたわ~!
でもすぐにコリャうまくいくな…と思ったよ。
80vそして、このSUPERBLOODに新たなる旅立ちに際しビデオ「Enter a New Phase」が公開された。

ね~、バッチリでしょ?スゲエ迫力!
なんか、えいぞうさんが最初からSUPERBLOODにいらっしゃらなかったことの方が不思議な感じすらするもんね?
今度はこの新しい4人で暴れ回ってSUPERBLOODだけの音楽世界を作り上げてくれることだろう。
とても楽しみだ!90v 100v 110v 120v早速来月から来年の9月までのツアー・スケジュールが発表されてヤル気満々だ!

SUPERBLOODの詳しい情報はコチラ⇒SUPERBLOOD Official Website

130 

200(一部敬称略 ※写真提供:RYOさん)

Marshall Blog 2500回更新記念特集 <中編>

Marshall Blogの2,501本目の記事のはじまり、はじまり~! 

<Marshall Blogのつくり方>
★写真について★
写真の撮り方について誰かに教わったことは一度もありません。
ただ、お手本は山ほど頭の中にあります。
それは50年ほど前に舐めるようにして眺めた「ミュージック・ライフ」等の音楽雑誌に掲載されていた海外のミュージシャンたちのライブ写真です。
今からさかのぼること17年、最初のMarshall Blogを始めるに当たって子供の運動会を撮影するような入門者用の一眼レフカメラを買い入れました。
そのカメラであるライブの写真を撮り、写真の心得のある人に見せたところ大層なおホメの言葉を頂戴したのです。
それはCANTAの時のルーク篁さんの写真でした…要するに被写体がカッコよかっただけの話。
ところが、そこから私の勘違いが始まったのです。
その勘違いのおかげでたくさんの大きな写真の仕事を頂戴することになったことは、一種の椿事である反面、私の人生における誇りのひとつです。
昔はシャカリキになって「ナンとしてもカッコいい写真を撮るぞ!」とガツガツしていたものでした。
でも、今は少しでも良質なマーブロの記事を書くための素材を確保するべくしてシャッターを切っています。
少々カッコをつけて言ってみれば、記事の構成や文章を考えながら写真を撮っているのです。
古い人間ゆえ、ITだのAIだののテクノロジーに抵抗感を覚える私ですが、デジタル・カメラだけはありがたいと思っています。
さもなければMarshall Blogなどとてもできなかった。
 
ただひとつ…写真で心底悩んでいるのはライブハウスのスモークです。
私が「ミュージック・ライフ」で見た写真には、荒天時の富士山頂でライブをやっているようなモノは1枚もありませんでした。
どれもアーティストの鼻毛までが見えるクリアな写真ばかりだったのです。
ですからステージに充満した煙にLED照明が当たった「模様」ともつかぬ写真を撮ることが辛くてなりません。
いつからこんな風になってしまったんだろう…。
写真を撮るためのライブではないことは百も承知しておりますが、「照明効果がどうの」といっても、お客さんは煙を見に来ているワケではないので、モクモクじゃない方が見やすいに決まっていると思うんです。
それゆえいつも「ノン・スモーク」のリクエストをお願いしているワケですが、そのワガママにお応え頂いているバンドの皆さんにはこの場をお借りして心より御礼申し上げます。
 
私は撮影機材にも全く無頓着で、カメラのことは最低限のことしか知りません。
自分が思うように撮ることができるカメラであればそれで十分。
他の人が持っているカメラにも、最新の技術にも何の興味もな湧かないのですが、それでも下の写真にあるように、これまでコレだけカメラを買いましたよ。
とにかく高いですからね~。ドエラい散財ですわ!
ちなみにコレらのカメラで撮影して2,499本の記事に掲載した写真の数は135,766枚に上ります。
単純に平均すれば記事1本あたり54枚の写真を使っている計算になります。
さらに乱暴な計算をすると、2時間のショウですと800枚ぐらい撮ることが多い。
そしてMarshall Blogの約7割がライブ・レポートで、それ以外の記事で撮った写真の数を加えるとこれまでザっと150万回以上シャッターを切った計算になりましょうか?
もっと多いかも知れません。
その間、どのカメラも故障したことは一度もありませんでした。
私の人差し指もなかなかに頑丈に出来ているようですが、日本の工業製品の優秀さを実感するばかりです。
今、一度やってみたいのは、スモークもLED照明も使わず、お客さんもいない状態で単焦点のレンズだけを使ってライブ写真を撮りまくること。
誰かやらせて!
9_img_4281 
★文章について★
<前編>の家内のメッセージにある通り、時間さえあれば本を読みます。
だからといって上手な文章が書けるワケではないことは承知していますし、書いているつもりもありません。
とにかく初見で意味が通じる文章を書く…つまり読み直す必要がない文章を書くことだけを心がけています。
あんな文章でも何度も何度も口に出して読んで、文の成り立ちを確認しているんですね。
そこで登場するのが家内です。
永井路子の大ファンの家内もなかなかの読書家なので、記事を書き上げるとまず家内に見せて誤字脱字をチェックしてもらい、読んで一発で文章の意味が通ったかどうかを尋ねます。
そして、もしマズイ箇所があれば文章を書き改めます。
こんなことを毎回やっています。
ところでMarshall Blogの文章を読んでいると、ひらがなが多いことに気がつきませんか?
コレは大学の時の卒論指導の教授から学んだことです。
この教授は無礼にも私の卒論に「可」を与えましたが、この「ひらがな」に関する注意には感謝しています。
もしかしたら大学で学んだことの中でこのことが一番有益だったかも知れない!
そして、カタカナを多用するのも読みやすさを考慮してのことです。
表記ユレが多いのも同様の理由からで、漢字か?ひらがなか?カタカナか?どれが一番目に入りやすいか?ということを常に考慮して臨機応変に対応しているのです。
さらに、以前は海外の固有名詞は原型通りのアルファベット表記をしていましたが、最近はコレを止めて作品名や曲名だけにアルファベットを適用することにしています。
昔はアルファベットを使うことがカッコいいと思っていたのですが、「GuitarをPlayする時のAmpやEffectorは…」のよう文章は全体を俯瞰した時に美しくないと思うようになったんです。
もうひとつ…文章で笑いを取りたい!そのために常時ない頭をヒネっています。
「わかる人だけわかってもらえればいい」的な「楽屋落ち」の文章が少なくないことをお許しください。
書いていて断トツでムズカシイと感じるのは「接続詞」ですね。
これには随所で苦労しています。
まぁ、それだけ考えいてもこの程度の文章なんですわ。
やっぱり漱石は偉大だ!
好きな作家はたくさんいますが、記事の構成といい、語彙といい、筆致といい、エッセイで言えば「井上ひさし」や「中村とうよう」や「藤原正彦」のようにMarshall Blogの文章を綴りたいといつも願っています。

★脱線について★
Marshall Blogは脱線なしではやっていられません。
また、脱線がなければMarshall Blogではありません。
中には脱線を邪魔に思う登場アーティストや読者もいらっしゃるでしょうが、筆者の一種のカタルシスと思ってご容赦頂きたい。
下世話な言い方をすれば、好きなことを書いてウサを晴らしているんです。
でも、今回頂戴したメッセージを拝見すると、ことのほか脱線が歓迎されているようでホッとしました。
コレね、どうやって話題を結びつけるか考えるのがオモシロイんですよ。
時には強引に話題を寄せ付けて脱線しちゃう。
そもそも、脱線抜きのMarshall Blogなんて考えてもご覧なさい。
雑誌のギグ・レビューほど固くはないにせよ、無味乾燥でツマらないでしょう?
正直、私も脱線のおかげでかなり色々なことを勉強させてもらっています。
コレもITの恩恵のひとつかな?
何か知らないことに突き当り、そのことを調べてみると何がしかの知っていることに結びつく。
つまり知識と知識の間に橋が架かる…コレが楽しくて仕方がない。
そうして蓄えた知識で、(今、脱線中!)旅行先のボランティアの観光ガイドさんを駆逐するのが実に楽しい。
萩、木曽を始め各地で善戦していた私ですが、長崎の「県立図書館」では勝利を収めたものの「大浦天主堂」のオバさんには完膚なきまでに叩き潰されて赤っ恥をかいたこともありました。
最近は記憶力がいいように減退していて調べたことを片っ端から忘れてしまうため、橋を架けにくくなってしまっているのがツラい!
もっと若い頃にMarshall Blogをやっていたらナァ。
  
さて、『2500回更新記念特集』の<中編>はStrange, Beautiful & Loudの三宅庸介さんから頂戴したメッセージでスタートです。
  
  
三宅庸介(Strange,Beautiful and Loud/TERRA ROSA/MARINO)

マーシャルブログ「2500回更新達成記念」おめでとうございます。
13年間、2500回の更新、Marshall Amplificationの名の下に残し続けて頂いていることに感謝いたします。
個人的にも沢山残していただきました。
Strange,Beautiful and Loud, Terra Rosa, そして、その日そのときの貴重なsession…。
Marshall ampsの音と共に生きてきた一人のギタリストにとって、どれほど嬉しく名誉なことでしょう。
時間は過ぎ、人は老いて、世の中も驚くスピードで変化しています。
でも、ここへ来れば自分の大切な歴史がある。
そして、令文さんにも逢える。YOUさんにも逢える。
書き続ける御苦労は想像に難くありませんが、心より敬意を表します。
そして、心より感謝いたします。Photo_25 
杉本篤彦

2,500回おめでとうございます。
マーシャル並びに牛澤さんには長年お世話になっております。
僕は基本ジャズ系のクリーントーンでマーシャルを使わせていただいております。
牛澤さんが執筆されているマーシャル・ブログはジャンルを超えて色々なアーティストの近況を牛澤さんの楽しい文章で楽しませていただいております。
また今年2025年の葉山福祉文化会館で開催されたジャズフェスティバル「真夏のJAZZ葉山」で使わせていただいたセットはご来場いただいた方々から、同じステージにいたミュージシャン、スタッフまで大好評のサウンドでした。
僕自身も人生最高とも言える音でした。感謝の気持ちでいっぱいです。
今後もマーシャルの愛好者が増えますよう頑張ってください。
<杉本さんが文中で触れている葉山で使用したMarshalは「JVM210H」と「1912」が2台です>
Photo_26 
大谷保泉(SEVENTH SON)

Marshall Blog 2500回更新達成おめでとうございます!
個人的にはライブ・レポートは勿論、機材関連と歴史物に触れる記事をとても楽しく読ませていただいております。
音楽以外の記事が楽しめるのもMarshall Blogの魅力だと思っています。
そして本家Marshallの話になるとかなり深い話になるので「そうだったの?」と毎回勉強になります。
写真の腕前も流石で、撮って頂いた写真はプロフィールなどにたくさん使わさせていただいてます。
次は3000回更新達成ができるようにくれぐれもお身体にお気をつけください。
また牛澤さん夫妻とライブ会場で会える日を楽しみにしています!Photo_27  
曾我泰久

マーシャル・ブログ2500回更新達成おめでとうございます! すごいですね〜…あの分量の記事を2500回も書いたんですね〜。
シゲさんすごいです! 
臨場感あふれるライヴ写真とライヴ当日の熱気が手に取るように事細かく伝わってくる文章にプラスして、脱線した時のどこまでも広がっていく生き生きとした文章も最高です。
音楽の知識はもちろん、時代を問わず、映画や本、そこにまつわる土地での出来事などから引っ張ってくる脱線文章も毎回の楽しみになっています。
行っていないライヴや行ったことのない外国なんかも行ったかのような気にしてくれるマーシャル・ブログ。
これからも愛のあるライヴ・レポートを楽しみにしていますね〜!Photo_28 
田川ヒロアキ

2,500回更新達成、おめでとうございます…と同時にありがとうございます。
Marshall Blogには、これまで私の記事を数多く掲載していただいています。
そのジャンルも多種にわたり、牛澤さんご夫妻がいかに私達の現場まで熱心に追っかけてくださっているかが伝わります。
テレビ番組/野外のサーキット/アルバム紹介&エピソード/アメリカへのプロジェクト/オリンピックやパラリンピックへ向けたイベント/数々の式典での大役/ライブハウスやツアー/その他様々な場面…
もうここまでくると、私の活動記録係のよう。
会場へ「この前のマーブロ読みました」と駆けつけて下さる方もいるほどです。
挙げればキリがありませんが、中でも思い入れ深いのは、私とマネージャー美瑞穂との結婚式の記事。
1週間、全て結婚スペシャルの特集としての掲載でした。
生涯の大切な日をマーブロに収めていただけたこと、非常に嬉しく光栄に思っています。
また、『THEME PARK』のジャケット制作秘話の記事、ギターではなくお腹を抱えて大爆笑しながら読んでいたことも印象深いです。
そして、私のアルバムタイトルを牛澤さんに命名していただいたことも大事なエピソードで、『THEME PARK』、『THE ROAD SEEKER』は今でも好評の作品たちです。
特に、その命名に至るエピソードを短編小説の記事として執筆されているのがもう大傑作!
あまりにもお見事で、アルバムよりこの小説の方が話題になるのではと嬉しい危機感になる記事で、私達も時折読み返すことがあります。
未読の方はこれを機会に隠れ名作を発掘するようなつもりでご一読下さい。
ところで、私は全盲のため点字ディスプレイや音声読み上げアプリでマーブロを読んでいます。
つまり、指と耳で文章のみを読んでいるのです。
牛澤さんが培ってきた膨大な知識やリアルな情景描写、鋭い洞察からユーモアまで網羅されていて「読み物としても楽しめるMarshall Blog」だと感じます。
また、近年ではAIの進歩により画像を文字で解説してくれるアプリが増えてきました。
牛澤さんが汗して撮影・選定した写真がAIの説明で楽しめているのです。
時折、AIの解説が詳しすぎることもあり、これはマーブロに対抗しているのか?と思うことも。
さて、思えば私がロックギターを始めた少年期から「Marshall」は憧れの存在でした。
その音が現実となり、今では「田川ヒロアキのサウンド」として各地へ響かせられるようになっています。
純粋なライブ会場以外の現場も多い為、「ここにマーシャルを持ち込んだ方は初めてです」と言われることも多々あります。
そのサウンドの全面的サポートであるMarshall公式のブログへの度重なる掲載が更なる意欲となっています。
これからも読者の皆さんと様々な記事の更新を楽しみにしながらここにお祝いコメントとさせていただきます。
牛澤さん、美幸さん、改めまして2,500回おめでとうございます。
最後に…「Marshall Blogはひとつのメディアだ」!Photo_29 
Kazuma Matsuura(Damian Hamada’s Creatures、伝々夢史)

Marshall Blog!2500本達成おめでとうございます!
ギタリストのKazumaです!
ShigeさんにはTORNADO-GRENADE時代から大変お世話になっておりまして、気がつけば10年以上のお付き合いです。
その間にはもちろん色々なことがあり、音楽を諦めそうになった時期などもありましたが、Shigeさんはいつも『とにかく続けることに意味がある』と応援して下さいました。
本当に感謝でございます。ありがとうございます。
私はこれからもMarshallアンプと共に"本物"の音を奏でていきたいと思っていますので今後とも末永くよろしくお願い致します!
マーブロ最高!!Photo_30 
魔王 ダミアン浜田(Damian hamada’s Creatures)

マーシャル・ブログでの公開記事が2500本に達したらしいな。
めでTiger!
13年間で2500本ということは2日に1本以上のペースで公開してきたということだな!
素晴らしいぞ!
そなたのブログは自らが汗を流して撮影した写真を豊富に掲載し、うんちくを傾けたこぼれ話を添えて大変読み応えがあり、ブログを読むといつも感心させられておる次第だ。
非常に詳細なライヴ・レポートばかりなので、一体、何字くらい書いたのかなと思い、そなたが公開してくれたDamian Hamada's Creaturesの初ライヴ「魔界小学校入学式典」の字数を調べてみたのJaguar、約5600字であった。
単純にこれに2500をかけると1400万字となる!
東京都の人口より多いぢゃないか!
こ、これは、もしかしたらギネスブックに記載されるのではないかね?
魔っ、仮に現時点で世界記録として認定されなくても、いつか認定されるくらいの勢いでこれからも励んでもらいTiger!
そして、そなたのライヴ・レポートは我々が目指す完全なる地球魔界化の推進力にもなっているので、私は常々感謝しておるぞ。Photo_31

JILL岡垣(TERRA ROSA/JILL’S PROJECT/APHRODITE)

牛澤さん!マーシャルブログ2500回記念おめでとう御座います㊗️
私はキーボーディストながらマーシャル・アンプの大ファンであり、高校生の時からマーシャルの壁が聳え立つステージで演奏するのが夢であり、アマチュアの頃から組んだバンドのギタリストは必ずマーシャルを愛用、そのルックスと真空管が生み出す温かく深い歪み、パワフルな中域に魅了されながらキーボードを弾くというのが日常でした。
そんな憧れのマーシャルブランドのブログにTerra RosaをはじめJill's Project、Aphroditeなど自分のバンドのライブレポートを度々掲載して頂き心より感謝しております!
まだまだ牛澤さんに取材して頂けるよう、マーシャルサウンドが鳴り響くライブを続行して参ります。
そして3000回のお祝いメッセージも用意しておきますね‼️Photo_32 
Shu(TSP/幻覚)
 
Marshall Blog、2,500回更新達成おめでとうございます!
創設時からお世話になりっぱなしで、TSPでは何度も取材していただきました。
ずっとマーシャルを愛用している僕にとっては、とても光栄なことなので、心より感謝いたします!
しかし! 中学〜高校〜大学の先輩である牛澤さんとは、おそらく30,000字以上は会話させて頂いてると思いますので、250,000回突破を目指して、よりマーシャルという素晴らしいアンプを日本に広め続けてください!Shu 
Seiji(D_Drive)

Marshallブログ2,500回更新達成おめでとうございます!
シゲさんと初めて出会ったのが20年ほど前の事になるのですが、大阪で開催された関西の高校生が集まった軽音部の大会でした。
自分は大阪の某音楽専門学校の代表として審査員で出席し、とてもレアなMarshallのTシャツを着て行きました。
他にも各楽器メーカーさん代表としての審査員の方が数名出席されていました。
休憩時間になり、突然自分に「そのTシャツはどこで手に入れられました?」と訊いてくる方がいました。
「同じ学校で教えているギタリストの住友(俊洋)さんからサイズが合わないのでと言う事で貰いました」と言うと「そのTシャツは私が住友さんに差し上げたTシャツなんです」と。
「え?」…その方がシゲさんだったのです。
そんな偶然のきっかけが20年近くのお付き合いになるなんて(笑)
MarshallブログはD_Driveを結成して間もない頃から取り上げていただき、もう何度お世話になった事か?
これまで数えきれないほど掲載して頂きました。
詳し過ぎるレポート内容や、その時の様子を収めたライブ写真、時々脱線するユーモア溢れる記事など本人達はもちろん、楽しみにしているファンも多くいらっしゃいました。
MarshallブログのD_Driveの記事をMarshall Records担当者が見てくれたことがきっかけでアルバムのリリースやイギリス、アメリカ、中国などの公演でワールド・デビューすることができました。
Marshallブログ(=シゲさん)に感謝です。
ブログでは各アーティストさんのレポートを毎回あれだけ多くの情報量で掲載するんですからとても大変な事ですよね。
それがなんと2,500回更新達成!って本当に驚きです。
でも自分はずっと前から思っていた事があります。
シゲさんは古くからMarshallに携わる「Marshall社の日本人」です。
Marshallについてあれだけ過去の歴史から現在までを詳しく語れる知識があり(まぁ、シゲさんは仕事だから当然ですと言うと思いますが…)、そして物事を説明する時の優れた文章力、ユーモアを交えて語る事にも優れている話術力など、本当にシゲさん自身が財産だと思います。
Marshallブログとして文章で記録するのも財産ですが、やはり今の時代ですから動画として記録を残す形の財産を自分は求めます。
そうYouTubeです!
『Marshall チューブ』(仮名)…「YouTube」と「真空管」に掛けています(笑)
次はMarshallブログ3,000回更新も楽しみですが、是非動画もご検討頂けますと嬉しいです。
改めましてMarshallブログ2,500回更新達成おめでとうございます。
ずっと応援しています~!Seiji_2 
YUKI(D_Drive/EAST of EDEN)

マーシャル・ブログ2500回おめでとうございます!
私はD_DriveやEast Of Eden、そしてソロの活動でもたくさん取り上げていただいております。
本当にありがとうございます。
いつも素敵な写真と共に詳しいライブのレポートを書いてくださっています。
脱線話もためになることだったり、面白いことだったり。笑 
いつも笑いながら楽しく読ませてもらっています。
シゲさんがマーシャル・ブログに記事を残してくださるので、私自身も自分のライブをマーシャルブログを通して振り返ることができています。
これからもどうぞよろしくお願いします。
このまま3000回を目指して突き進んでください!Yuki 
Toshi(D_Drive)

Marshall Blog2500回更新達成、おめでとうございます!
いつも素敵な写真と聡明かつエンタメ性のある文章で心を楽しませてくれてありがとうございます。
シゲさんが書いたマーブロを読んでいると継続と人徳の大切さを学べます。
このまま10,000回更新突破して200歳くらいまで元気に頑張ってほしいと思います!
これからも健康第一で楽しみ頑張ってください!Toshi 
Chiiko(D_Drive)

シゲさん!Marshall Blog2500回更新達成おめでとうございます!
シゲさんは、私の音楽人生の大多数に関わって下さっている重要な存在だなぁと思っておりまして…。
NAONのYAONに出させて頂いた時や、個人でのドラムイベント【DRUM VIEW】関東編もレポしてくださったり、何より私の所属バンド・D_Driveでは、写真付きのライブレポはもちろんの事、私達とイギリスのMarshall Recordsとの架け橋になって頂いておりますものね!
イギリスや中国やアメリカなど、海外でのライブや思い出は私達だけではとても体験出来ないことばかりでした。
そう思ってMarshall Blogの記事を振り返っていたら、本当に色々なことが記録されているなぁとしみじみ…。
わたしが音楽と共に生きた証、その時の『今』をたくさん残していて下さっていて…嬉しい限りです!!
これからもMarshall Blogに、色々な『今』を残し続けていって下さいね!
今後ともよろしくお願い致します!

Chiiko 
吉永GOKI訓春 (DEALS)

いつもお世話になってるマーシャル・ブログの牛澤さん、ありがとうございます!
あなたの記事のおかげで私のギターもまるで「ロックスターの血」が通っているかのように熱く響いています。マーシャル・アンプの魅力をわかりやすく、でもちょっぴり笑いも交えて伝えてくれるその腕前に感謝感激雨霰です!
これからもあなたの言葉で僕たちギタリストの魂に火をつけ続けてくださいね。Goki 
雨宮敬義(DEALS/3Law)

Marshall Blog2500回更新達成記念、心からおめでとう御座います
少年の時からロックに憧れた俺達にとってMarshallは合言葉の様について回る憧れでした。そしてMarshallを使うようになって計り知れない時が経ちましたが、僕はMarshallのスタックの前に立ち、Marshallの音を浴びて観客にパフォーマンス出来る事に生まれて来た意味を思い出します…コノ音だ!と。ヘッドのノブを操作できる時は歓喜に震えます…行くぞって感じでね!
オレはMarshallがあれば何も怖いものが無いのです!コレからもMarshall=ロックの神様!俺を刺激して下さい。
ところでMarshall Blogとの出会いは2022年。
Marshall Blogの中でDEALSのことを「日本の最後のロックンロール・バンド」と評価して頂き、その表現を使わせてもらっています!Taka 
徳留羊亮(東京ネイルキャッツ)

Marshall Blog 2500回更新達成おめでとうございます!!
毎回本題のLiveレポートは勿論ですが、本題にたどり着くまでのつかみの文章を楽しみにしているコアなファンですw。
筆者と牛澤さんとの出会いは、やはりMarshall「1959HW」を通じての出会いでした。
2006年頃でしたのでまもなく20年のお付き合いになりますね。
Blogを見て頂ければわかる通り、牛澤氏のボキャブラリーや知識には関心致します。
毎回お話する度に色々な事を教えて頂き勉強になっています。
僕自身のバンド、東京ネイルキャッツも何回かMarshall Blogにのせて頂きましたが、臨場感のあるLiveレポートは、決して流れ作業ではなくその場所の空気感みたいなものを言葉にできる牛澤氏の力量を凄く感じました。
この先も3000回、4000回と頑張って下さい。
今後も楽しみにしております。Photo_33 
栗谷秀貴(那由他計画)

Marshall Blog 2500本更新、おめでとうございます!
Damian Hamada’s Creaturesに参加した折に牛澤さんからお声がけいただいたのがご縁で金属恵比須から、現在参加している那由他計画までご取材いただき大変光栄です。
Marshall Blogのライブレポートは、本筋からの寄り道と徹底した掘り下げ、そして現場の空気が生々しく伝わる写真で構成されまるでプログレの楽曲のような読み心地だと感じています。
これからも変拍子多めの音楽を演奏し続けますので、どうぞよろしくお願いいたします!Photo_34 
臼井孝文(NERVOUS BREAKDOWN/ OZMA-X/LOVEROCK VIOENT)

Marshall blogの2500回更新達成おめでとうございます。
2011年に初めてROCK CHILDで掲載していただき、それ以降も自分の関わるオリジナルバンドやイベントを取材して頂きました。
Marshallユーザーではない僕が掲載されるのは、Marshallサウンドを愛するギタリストと共に活動してきて、僕自身もそのサウンドに心酔してるいからに違いないと感じている次第です。
Marshall blogの特徴は、何と言ってもその緻密なライブの模様の再現度にあります。
それも筆者牛澤さんの観点からの情報の取捨選択がなされて実際のライブ以上に流れが良かったりします(笑)
的確な画像と共に構成されているので、当該のライブを観ていなくても観た錯覚にさえ陥ります。
僕は毎回取材してもらったら掲載される時までその日が楽しみでなりません。
牛澤さんの目はどのようにライブを捉えたのだろうという関心度が主ではあり、自分のライブを第三者視点で客観的に再考する的確な資料にもなっています。
また、時に本文に戻って来られるのだろうかというくらいの脱線っぷりも大好きです。
僕にとっては映画のウンチクがやはり大好物なんですが、牛澤さんの好きな部分と自分のそれとが重なる時などは音楽以上に嬉しかったりします(笑)
これからも、冴え渡る観察力と素晴らしい画像とで独自のブログを続けて下さり、ミュージシャンサイド、ファンサイドの双方を楽しませてくだされば嬉しいです。
そして、奥様の美幸さんの堅実なアシストも忘れてはならない側面だということを付記しておきます。Ozma 
堀真路 (NERVOUS BREAKDOWN)

この度はMarshall Blog 2500本達成、おめでとうございます!!
LIVEの熱量や臨場感が伝わってくるフォトレポート、Marshallの歴史や文化にまつわるエピソードなど、盛りだくさんな内容でいつも楽しく読ませて頂いております♪
これからもMarshall Blogを通じてたくさんの方々にMarshallの素晴らしさが伝わりますよう願っております!2_3 
中間英明

Marshall blog 2,500回更新達成、おめでとうございます。
Finally you did it!!!
大変な偉業を成し遂げてしまいましたね?
僕が10代の頃から使い始めたMarshall Ampが今や、若い世代は勿論、あらゆる分野で多くの人々に受け入れられているのは、陰で支える人々の尽力があった事に他ならないと思います。
これからも、3,000回達成を目指して頑張って下さい。Photo_35 
Neat KC(NEAT001)

Marshall Blog 2500回更新達成おめでとうございます!
他には無い存在感をギラリと放つマーブロ。
私が最初にマーブロの存在を知ったのは、かつて訪れたロンドンの街を検索した時でした。
ヒットしたのがマーブロ。
移り変わる街の風景や建物のみならず、関わったミュージシャンやアルバムにまつわる話、それから派生する映画、絵画、歴史的背景。
どうやってこんなに調べられるんだろう?という驚きと、異様に濃密な記事に圧倒される。
普通じゃない、確固たる意志。実にロック!
Marshallサウンドにインスパイアされ、ロックは生まれ、それを聴いて育ち、今がある。
2025年の今も鳴り続けるMarshallサウンドの現在進行形が読めるマーブロなのです。
臨場感あふれる写真&記事で綴られるライブ・レポートは素晴らしく、貴重な記録。
Shigeさんいわく、文中記事での脱線エピソード。
気になる脱線ポイントを自分なりに掘っていくと一層楽しい!
破天荒な記事から始まる、ワクワク感と広がる未来。
そこにマーブロの魅力が凝縮されてるなあと思います。
「継続は力なり」と言うけど、実際に積み上げ結果を残すのは本当に凄いこと。
Marshall愛好者として誇らしい限りです。
Shigeさん、本当にありがとうございます!!Kc皆さん、どうもありがとうございました!
<後編>につづく
 

200(一部敬称略)

2025年10月14日 (火)

Marshall Blog 2500回更新記念特集<前編>

<ごあいさつ>
本日、この記事をもってMarshall Blogは2,500回目の更新を達成致しました。
本来であればもっと区切りのよい3,000回をもってして記念記事を編むべきなのかも知れませんが、今の世の中、先行き何が起こるか皆目見当がつきませんので祝える時に祝ってしまおう!という魂胆で本特集を組む決心をしました。
 
日頃よりMarshall Blogをご愛読頂き誠にありがとうございます。
また、関係者の皆様方におかれましてはいつも多大なるご協力を賜り心から御礼申し上げます。
皆さま方のご支援なくしては、2,500回の更新を実現することなど到底できませんでした。
さて、このMarshall Blogは私がMarshall社に直接世話になり始めた2012年に始まりました。
前職を辞し、浪人としてしばらくの間を過ごしましたが、当時のMarshall社の社長から「ウチで働かないか?そしてあのブログをまた始めたらいいじゃないか」というお誘いを受けたのです。
2008年4月にスタートした以前のMarshall Blogを高く評価していてくれたのです。
こんなことをやっているMarshallの関係者は世界で私ひとりでしたから。
その以前のブログでは916本の記事を書き上げたものの、残念ながら1,000回目の更新を目前にして私の退職とともに2011年末に終了し、やがてインターネット上から完全に消滅してしまいした。
初期の頃は記事の内容も簡素なものでしたが、新旧のマーブロの記事を合計するとその数は3,416本に上ります。
そして、2012年に今のMarshall Blogを始めてからコロナになる前までは長年にわたり週末、盆暮れを除いて毎日更新を実践しました。
現場へ行って、ライブ写真を撮って、現像して、ストーリーを組み立てて写真を並べ、それぞれにテキストをつけていくことはなかなかに手間のかかる作業です。
また、何か脱線をしようにもいい加減なことは書けないので、裏を取るのにかなり時間を要することもあります。
これらは面倒極まりない作業で、毎日更新をしていた頃は朝の6時から夜中に1時までパソコンに向かっていることもそう珍しくはありませんでした。
そうしているウチにいつの間にかもはや記事を書かずにいるとウズウズしてくる体質になってしまいました。
Marshall BlogはMarshallの商品を宣伝するためのツールのひとつです。
つまり「コレはいいよ~!」と商品を褒めたたえる惹句を並べていれば事足りるハズなのですが、現場でアーティストの皆さんの熱演を目の当たりにするにつけ、MarshallやNATALを使って自分たちだけの音楽を創っているバンドやアーティストをMarshall Blogを通じて応援することを思いつきました。
コレがMarshall Blogの『ライブ・レポート』のキモです。
ナンと言っても「音楽」あっての「楽器」ですから。
そして、私がMarshallの仕事を通じて経験したことや、他で学んだことをオモシロおかしくたくさんの人に紹介したいと考えたのが『イギリス-ロック名所めぐり』や『私の〇〇』です。
結果、完全に「宣伝ツール」の枠を逸脱してしまいました。
それゆえ田川ヒロアキさんが「Marshall Blogはひとつのメディアである」と表現してくれた時はとてもうれしかった!
また、この仕事の別の意義を教えてくれた人がいました。
それは三宅庸介さんです。
三宅さんのバンドのライブ・レポートを掲載したある時、彼は私に「シゲさん、残してくださってありがとうございます」とおっしゃったんです。
「『残す』?『残す』って一体ナンのことだ?」と、その時は一瞬不思議に思いました。
それはどういうことかと言うと、どんなにミュージシャンが心血を注いで熱演したステージも、終わってしまえば二度とその様子を取り戻すことはできません。
いわゆるエリック・ドルフィーの名言ですな。
せいぜい演者や観客の頭にその様子が刻まれるだけで、きっとその記憶も次第に薄れてしまうことでしょう。
場合によっては残されて困ることもあるかも知れませんが、Marshall Blogにレポートが掲載されていれば、たとえヘタな写真とツマらない文章でもそのステージの様子が半永久的に記録される…というワケです。
コレはには全く気がつきませんでした。
三宅さんのご箴言を得てからというものライブ・レポートの制作にはMCの文字起こしを交えるなどして一層その再現に努めるようになりました。
Marshall Blogを一番最初に始めてから17年、最近では現場で脚立の上がり降りにも(特に降りる時)細心の注意を要するようになりましたが、続けられる限り健筆を揮っていきたいと考えております。

本特集では勝手ながら自主的に2,500回目の更新を記念させて頂き、昨今Marshall Blogにご登場頂いている皆さまから頂戴したメッセージを向こう3本に渡ってご紹介させて頂きます。
どれも拝読すれば涙が出るような温かいお言葉ばかり!
本来であれば頂戴したメッセージのすべてに答辞をお送りしたいところなのですが、紙幅が膨らみすぎてしまうので自重しました。
この場をお借りしましてメッセージをお送りくださいました皆様に深く感謝申し上げます。
尚、掲載に際しましては所属団体名とソロ活動名義の五十音順とさせて頂き、軽い文字校正を施した以外はオリジナルの文章をそのまま掲載致しました。
それではまずはアンバー・ランバーのアキラさんからお願いします!
   
森永JUDYアキラ(アンバー・ランバー)

Marshall blog様、祝2500回!おめでとうございます!
私は相方がMarshallを使っているご縁でアコースティック用のアンプを使わせてもらい、年に何度かレポートをしていただいています。
写真もアー写に使わせていただいたりして大変お世話になっています。
マーブロといえばライブのレポートはもちろんですが、シゲさんの豊富な知識が爆発して横道に脱線しまくって本線に戻れなくなりそうになっていることもよくありますよね(笑)。
今回はどんな道にそれるか?というのもひそかに楽しみだったりします。
とにかく物知り!シゲさんの頭の中は宇宙!(笑)
そして改めて考えるとあのボリュームのブログを2500回!? すごすぎます。
これからも私の知らない世界を教えて下さい!
マーブロばんざーい!Photo 
山本征史(アンバー・ランバー)

マーシャルブログ、2500回おめでとうございます!
アンバー・ランバーではライブの度にエッセイを書き下ろして配っているんですが、今のところ430回目あたり…マーブロは2500回!あのボリュームでこの回数、全く頭が上がりません。
「頭が高い!ひかえー!ひかえおろー!」でございます。
マーブロは脱線が楽しいですね。個人的に特に楽しいのが落語がらみの脱線。
牛澤さんと僕との共通の趣味です。
可楽、三木助あたりの淡麗辛口の江戸前の噺家と僕のベーススタイルが似てると書いて貰ったこと、とても嬉しく思っています。
歳を重ねての変化もあり、またバンドによって枝葉の部分を変えるので、今は川柳、円丈、白鳥スタイルに近い部分もありますが、芯の部分は可楽、三木助リスペクトなのは変わりません。
これからも芯を守りつつ進化して行きたいと思います。
マーシャルのベースアンプ、1978年製の「1992SUPER BASS」を30年以上愛用していて、夜叉、STAND、SBL、アンバー・ランバーと色々なバンドで取り上げて貰っています。
3000回、5000回、10000回と末永く、みゆきさんと仲良く続けて下さい。
これからも楽しみにしております。Photo_2<征史さんが2,500回を記念して描いてくださったネコ大仏>Nd 
犬神明(犬神サアカス團)

祝Marshall Blog 2500回達成!
初めてマーブロさんに犬神サアカス團を取り上げていただいたのは2013年、下北沢の芝居小屋での単毒公演「祟神」でした。
それ以来、牛澤さんご夫婦とは家族同然の濃厚なお付き合いをさせていただいております。
牛澤さんに会うと毎回「明さん〇〇って知ってます?」とこちらのオタク気質を刺激するよな話を切り出してくるんです。
私も負けじと「ほほう、じゃ牛澤さんこれ知ってます?」と応戦します。
最初は音楽の話なんですが、いつしか健康から歴史から政治から宇宙から民俗学に発展して、はてさてどうなることやらと白熱しても最後は「いやぁ〜昔は良かったですなぁ!」と意気投合して落ちつくのです。
まあこれが楽しいのなんのって(笑)。
考えてみたらそれってマーブロの内容そのものなんですよね。
これからも刺激をいただきたいです。
末永く楽しいお付き合いをよろしくお願いします。
この度はおめでとうございます。Photo_3  
犬神凶子(犬神サアカス團)

Marshall Blog 2500回連載おめでとうございます!
我々犬サアカス團も何度もライブ・レポートを載せていただいて大変お世話になっております。
演奏についてだけではなく、犬神サアカス團の歌詞の世界観をより深く掘り下げてくださったり、毎回読み応えのあるコラム記事で楽しませてくれるMarshall Blogさんに感謝感激しております。
また、ご自宅に招いていただいた時は美味しい食事と音楽の話で盛り上がり、楽しく充実した時間を過ごすことが出来ました。
あの日以来フランク・ザッパにほんのしばらくハマって皆を驚かせました(笑)…はい、にわかです。
本当にありがとうございました。
これからも素敵なMarshall Blogを応援しています。
今後ともよろしくお願いします。2 
ONOCHIN(犬神サアカス團)

Marshall Blog2500回連載おめでとう御座います!
自分は2つのバンドで載せていただきました。いつも素敵なレポートをありがとう御座います!初めて買ったアンプが新発売当時の「JCM900+1960BV」でした。
途中HIWATTに浮気しましたが…(笑)。
HEESEY WITH DUDESというバンドでデビューした時、ステージでは「JCM800 2203ZW」を使わせていただき、その後JCM800から現在使っている「JMP2204」と、Marshallと共にギターを弾いてきて、Marshall Blogさんの歴史の中のほんの僅かな時間でも取り上げていただいたことに感謝しています。
コレはMarshallユーザーとしてはとても光栄なことです!
表現のされ方が的確で時には面白おかしく、雑学も含めとても「読み甲斐のある」Marshall BlogはMarshallユーザーのみならずたくさんの方々に読んで欲しいですね!
これからも楽しくちょっと(だいぶ)ためになるBlogを書き続けていってくださいね!
3000回お祝いしましょう!
こちらも最高のパフォーマンスでお応えいたしますね!
いつも無理なリクエストにお応えいただきありがとう御座います。
これからもよろしくお願いいたします!
今回は2500回おめでとう御座いました!Onochin 
Adam Jang (YETI VALHALLA)

“Congratulations to the greatest blog of the greatest amp company on Earth, The Marshall Blog!!  This great blog, headed by the amazing Shigeyuki Ushizawa, is an extremely helpful and caring part of the Japanese music community.  It is a pillar of greatness, measured equally to the greatness of the company that it belongs to,  the greatest amp company in the world, MARSHALL !!  Nothing beats a Marshall.  Thank you for everything that you have done for our band, Yeti Valhalla, and every other band that has been featured.  You Are Rock And Roll.”

(地球上で最も偉大なアンプの会社の最も偉大なブログ、マーシャル・ブログ、おめでとうございます!!驚くべきShigeyuki Ushizawaの手によるこの素晴らしいブログは日本の音楽コミュニティにとって極めて有益です。そのスゴさの支柱は、ブログを運営する世界のMARSHALLに比肩されるものです。Marshallには誰も適いません。
マーシャル・ブログが我々Yeti Valhallaや他のバンドにしてくれたことすべてに感謝します。
あなたはロックンロールだ)Adam 
石川達也

2,000回記念の時にもコメントさせて頂き、その後も牛澤さん夫妻には公私共とてもお世話になっていて、今回も光栄なことにお声がけ頂きコメントさせて頂きます!
改めてMarshall Blog 2,500回おめでとうございます!
2,500本の記事を投稿するには、毎日1つの記事を投稿するにしても約7年の月日を要します。
2,500本の記事を書き上げるだけで想像を絶する労力があったかと思いますが、その内容も一つ一つがとても濃密!
それも牛澤さんの知る音楽とそれに伴う知識はもちろんですが、音楽以外のことの見聞の広さ、深さからくるものと思います。
Marshall Blogでは「脱線」と表していますが、一つの曲やアーティスト、土地からその脱線が始まるので、そこと繋がる知識を持っていなければ始まらない話ばかり!
プライベートでお話しさせて頂く時もいつも僕が知らない素敵な音楽を教えて頂いたり、音楽以外の色々なことも教えて頂いてます!
今後も脱線を含めた濃密な記事を楽しみにしています!
次は3,000回目指して頑張ってください!
3,000回の時も声をかけて頂けるように僕も音楽活動を頑張って進めていきます!Tatsuya 
伊藤"ショボン"太一(東京アクティブNEETS/i3K)

マーシャルブログ2500回おめでとうございます!
牛澤さんとは10年以上の付き合いになりますね、いつもお世話していただきありがとうございます。
初めて記事を書いていただいた時の事、今でも覚えています。
こんなに詳しくたくさん書いていただけるなんて!嬉しい!!(心の声)
マーブロは読んでいても牛澤さんのエッセンスがとても面白いのですが、写真がまたすごくかっこいい!
これぞライブ!というビシッと決まった写真をいつも撮影してくださいます。
私はちょくちょく体系や見た目が変わるという特徴をもっておりまして、昔からの記事を見返しますとこれまた変化がすごい!
当時撮っていただいた写真を見てその時の自分はこんな感じだったなぁ、なんて見返すのも楽しいのです。
これからも牛澤さんのマーシャル・ブログを、楽しみにしています!Shobon 

牛澤美幸(Marshall Blog)
 
シゲの家内の美幸でございます。
マーシャル・ブログが2500回の更新を達成しました。
ご愛読並びにご協力頂いている皆様のおかげと心より感謝申し上げます。
さて、私は主人がライブの写真を撮っている間、ステージの様子を記録し、主人がそのメモを参照にして記事を書いています。
皆さんのMCの文字お越しも私の担当です。
出来あがったブログをいち早く読むことができるのは私の特権で、同時に誤字脱字がないか、また文章が読みにくくないかをチェックしています。
ところがそのメモが問題で、私は若い頃に特にロックを聴いていなかったためわからないことも多く、メモを見た主人から「この曲は誰のリフで始まったの?」と訊かれても「リフ」の意味がわからなかったり、「青いギターはどの曲で弾いた?」と確認されても照明の加減でステージ上のギターの色がわからなかったりするのです。
ですから大きな会場で何本もギターを使用したり、ツイン・ギターのグループの時はドキドキなんです。
そういう時はいつもより一生懸命ステージを見て、音を聴いてメモしています。
いつも遅くても開場の30分前には現場に入り、出演者や関係者の方々にご挨拶。
そして、セットリストやギターの確認をして本番を待ちます。
たくさんギターが並んでいる時は写メを録っておきます。
このようなことを繰り返し、コロナ前には年に153回ものライブにお邪魔したこともありました。
どこへ行っても関係者やお客さんがとても親切に接してくださり心から感謝しています。
お陰さまでとても楽しい時間を現場で過ごすことができます。
今やどの現場でも最年長の私たちですが、どうかこれからも末永く仲良くお付き合い頂ければとてもうれしいです。
少々口が悪くわがままな主人ですが、仕事に関してはとても真剣で、24時間Marshallのこと、アーティストのこと、そして音楽やロックのことを考えているようです。
そして時間さえあればいつも本を読んでいます。
「本当によくもそんなに!」というほどなんですよ!
マーシャル・ブログが少しでも皆さまのお役に立てるようにこれからも頑張りますので、どうぞ我々ともどもよろしくお願い致します。9_mm2_2<家内がライブ中に書き記したメモ。コレが大きな段ボール箱満杯になりました>9_0r4a00102  
日下部BURNY正則(ASIAN BLACK)

Marshall Blog 2500回更新達成 おめでとうございます!
始められた時から拝見していますが、13年も経つんですね。
話したいことは山ほど有るのですが、書ききれないのでここではやめておきます(笑)
2000年の第一回目のMarshall祭りで Jim Marshall ご本人に会えたのが嬉しかったです。
彼に「4 Inputのマーシャルで、きれいなクリーントーンが出るAmpは無いのか?」と聞いたところ、「マーシャルからきれいなクリーントーンが出てきたら気持ち悪いだろ?(笑)」という会話が忘れられません(笑)
きれいなクリーントーン、出ますけどね。
ELK→YAMAHA→Marshall と旅をし、他にいろいろなAmpにも出会いましたが、気がつくとMarshallに戻るんですよ。
迫力があり気持ち良いBacking、歌声のようなソロ、これはMarshall しか出せないサウンドです。
牛澤さんとも25年の付き合いになりますね。
健康にご留意しつつ、Marshall Blog 10000回更新達成されることを楽しみにしています。Burny 
Ken Kishi(CALAVERAS,TILT,OZZIKI OSBOURNE)

牛澤さん、マーシャルブログ2500回記念おめでとうございます㊗️
牛澤さんと出会ったのはSHRIEKERの時で2003年だったと思います。
以来20年以上の長いお付き合いになりますが、音楽に対する眼差しの深さも、人としての温かさも、出会ってきた中で群を抜いており、最も信頼できるライターだと感じております。
何度も掲載してくださったCALAVERASの記事では、ステージの熱量を正確に捉え、文字に変えて届けてくださり、単なるレポートではなく自分たちにとって“もう一つのライブ”やなって思ってます。
これからもその筆で音楽を照らし続けてください❗️❗️
アンプ?
ロックはライブもレコーディングも今までもこれからもマーシャル一択です!
Ken 
Doug Wilson(CALAVERAS)

Congratulations, Shige san, on reaching your 2500th blog post! Your dedication and hard work have truly paid off, and you've built a successful blog that inspires and engages everyone in our industry. Its always an honor to be featured and its always exciting to see you come into the venue. Your posts are extremely detailed and accurate and really defines the feeling of the show. I wish you the best of luck going forward and its an honor to be part of the Marshall Blog!  Calaveras Vox-Doug Wilson

(シゲさん、2500回目のブログへのご投稿おめでとうございます!
あなたの献身と勤勉さの賜物です。あなたは我々の業界に刺激と活力を与えることに成功しているブログを書き続けているのです。
マーシャル・ブログに載ることはいつも名誉なことであり、会場でアナタに会うことはいつもエキサイティングなことなのです。
マーシャル・ブログが伝える内容は究極的に詳しく、そして正確で、リアルにショウの雰囲気を伝えてくれます。
アナタが前身し続けることを祈っています。
そして我々はMarshal Blogの一部であることを誇りに思います)Doug 
高木大地(金属恵比須)

Marshall Blogは音楽メディア界の「黒死館殺人事件」である。無論、異端の探偵小説家・小栗虫太郎が弦楽奏者をテーマに書いた奇書のこと。Marshall Blog、音楽はもちろん、文学や映画、そして歴史や風土まであらゆるジャンルを網羅した一大叙事詩だ。科学的で博識でありながらも、ケムに巻いたような衒学的な文学の要素も内包している。
探偵小説の大家・江戸川乱歩が「黒死館殺人事件」に関して寄せた「序」をMarshall Blogへの賛辞としてお送りしたい。
論理の貴族主義者、抽象の詩人の比類なき情熱と、驚嘆すべき博学と、凄愴なる気魄とをもって(中略)あらゆる流派を超越した一つの地位を要求することが出来るであろう
Marshallはギタリストという弦楽奏者のためにある。衒学(ゲンガク)的な弦楽(ゲンガク)を紡ぎ出すべく、これからも邁進していただきたい。
ひょっとしたら総文字数、「黒死館」より遥かに上回るのでは?
出典:『黒死館殺人事件』(教養文庫、1977年)小栗虫太郎著、江戸川乱歩による「序」より。Daichi 
後藤マスヒロ(金属恵比寿)

伝統のMarshall Blog、記事の数が2,500本に達したという事で誠におめでとうございます。
プロ野球で言ったら名球会に入れるような、あるいは殿堂入り出来るような数でこれま素晴らしい!!
わたしはドラマーなのでMarshallブランドのNATAL DRUMSを愛用しています。
Marshall Blogさんとは2021年頃にはじめてお近づきになり、2年後の2023年から本格的にNATALを演奏するようになりました。
圧倒的な鳴りの良さとリバウンドをはじめ、演奏する上での操作性の素晴らしさにすっかり魅了されたドラマーの1人であります。
私が出演するライブ(もといコンサート)にも度々足を運んでくださり、素敵なレポートを何度も書いて貰っています。(そうかぁ~、俺が出てる記事も2500分の何回かなんだなぁ~~、実に感慨深い!!)
ライブ・レポートでは、他の媒体とは比べ物にならない位、詳細な取材と圧倒的な情報量で、自分でも忘れていた部分まで思い出させてくれる事に感謝!!
また、その日演奏した楽曲や土地に因んだ豆知識も豊富で色々と勉強になります。
これからも3000本安打…じゃなくて3000更新!
いや4000、5000、1万、いや10万(あれ?魔界の誰かみたいになっちゃった…)を目指して突き進んでいってください!! 
ばんざ~~い!!(^^♪Mas 
ユキ(Crimzon Flare、Anatomy、LuLu)

牛澤さん!Marshall Blog2500回記念!
本当におめでとうございます!
牛澤さんには何度も直接お話させていただいてるのですが、2008年でしょうか?…島紀史さんとのMarshall Roadshowを観に行ったことが牛澤さんとの一方的な出会いでした。
そのRoadshowをみてすぐに「Vintage Modern 2466」を手に入れ、自分はそこから「2203」や「1959」等、ずっとMarshall人生を歩んでいます。
その後、三宅庸介さんの現場で初めて直接お話させていただき、「Vintage Modernを使っています!」とご挨拶させていただいたのをずっと覚えています。
そしてその後、LuLuというバンドで初めてMarshall Blogに取り上げていただいた時にはとてもうれしく光栄で、1つの目標を達した様な気持ちになりました。
そしてこれはいまもずっと変わりません。
牛澤さんとお会いする度に自分の背筋はピンっと伸びます。
そうです、これは自分が第1回目から読み続けている、「憧れのMarshall Blog」なんです。
自分の大好きな、憧れのギタリストだけが載っている、「憧れのMarshall Blog」なんです。
これからも3000回、10000回と続いていくことを願っております!
そしてこれからも、「憧れのMarshall Blog」であり続けてください!
本当におめでとうございます!Photo_4 
ケリー・サイモン

シゲさん、マーシャル・ブログ2500回達成おめでとうございます!
思えば僕とシゲさんは古いようでそんなに古くないお付き合いかと思います…というのも僕は高校生の頃初めてマーシャルの「LEAD12」というプラクティス・アンプを買ってから、その後渡米して夢のマーシャル「1959」や「1987」をゲットし、色々と試して来たのですが、帰国してからはバンド活動がなかなかできない環境だったのでライブをしていませんでした。
すなわちシゲさんと出会う機会がほとんどなく、音楽学校の講師などをした後の40代から改めてバンド活動を再開したところから、とある方の伝で僕の事を知るようになった…という経緯だったと思います。
殆どのミュージシャンは若い頃からシゲさんにお世話なって年齢を経ていくという事を考えると非常にレアなケースでしょう(笑)。
初めてマーシャル・ブログに登場したのも楽器店のイベントでしたし、そこで「ついにマーシャル・ブログがケリー・サイモンを発見したといわれたよ!」というシゲさんの言葉を思い出します(笑)。
その後は僕がホームとしていた「東京キネマ倶楽部」でのライブ写真を毎年撮影していただき、沢山の素晴らしいショットを残してくれました。
僕は30代は音楽活動をほぼしていなかっため、写真など殆ど取ってもらったことがなかったのですが、シゲさんに撮ってもらってからは選ぶのに困る程のベストショットが増えて紹介するのに困るまでになりました。
シゲさんを通してマーシャルを愛する仲間も増え、同年代の島紀史氏率いるコンチェルト・ムーンとのダブル・ヘッドライナーのツアーなどはまさにシゲさんのお陰で実現する事が出来たといっても過言ではなく、それ以外もMarshall GALAなども含め様々な世代のマーシャルアーティストと繋がることが出来ました。
日本はもちろん、海外でもマーシャルの壁を構築してライブをするアーティストは少なくなりましたが、やはり誰もが憧れたものであり、多数のフル・スタックをバックにギターを弾く憧れの写真もたくさん撮って頂きました。
僕はもともとバンド活動だけでなく楽器店でのワークショップや様々なフォーマットでライブ・イベント活動をしてきた分、スタック・アンプを常に鳴らして爆音で演奏するというわけではありませんが、常に頭のなかにあるプリ・セットは「シングルコイルP.Uにはプレキシ(1959,1987)、ハムバッカーP.UにはJCM800(2203)」という揺るぎないものがあります。
そのリファレンスを元にこれからも伝統のマーシャルトーンを後世に残せるよう一層努力してまいります。
シゲさんのマーシャルブログもさらに3000、4000回と記録を更新し続けてもらえる様、僕もハイゲインのフル・アップ(ベースは下げ目)で弾き続けて参りますので、これからもどんどんシゲさん独自の含蓄を交えた面白い記事を書き続けてください!Photo_5 
MASHA(Silex)

マーシャル・ブログ2,500回突破おめでとうございます!
臨場感あるレポートと写真、マーシャルにまつわる話、まつわらない話(?)、いつも楽しく拝見させていただいております。
"継続、情熱と努力の積み重ね"…これは僕がシゲさんから教わり、今も胸に刻んでいる大切な言葉なのですが、この度のマーシャル・ブログ2,500回突破はまさに継続と情熱の積み重ねがもたらした偉業だと思います。
改めまして心よりお祝い申し上げます!
ところで、日本のロックシーンの最前線を伝える音楽ブログであるだけではなく、歴史資料としての価値も大変高いマーブロですが、流石に2,500回超ともなると過去のアーカイブから気になる記事を探すのは大変かも…とお思いのアナタ!
マーブロ索引サイト「マーさく君」を活用することで、過去のアーカイブをさくさくと読むことが可能ですよ!
これからもマーシャル・ブログの更新を楽しみにしております!
自分も沢山掲載していただけるように音楽活動に勤しみます!
読者の皆様も末長く楽しまれてくださいませ!2_2 
関雅樹(simo)

Marshall Blog 2500回更新、誠におめでとうございます。
マーシャル(牛澤さん)とのご縁は 2011 年にご連絡をいただいた時からで、ほぼマーブロの歴史と重なります。
私のバンド「simo」をはじめ、セッションギタリストとしての活動や、様々なアーティストやタレントのサポート現場など、多くの場面を取材していただきました。
素敵なライブ写真、MC の一語一句までもれなく記録された読み応えある本文、時間をかけて丁寧に綴られた文章は、もはやブログの枠を越えた「作品」と呼ぶにふさわしいものです。
また、牛澤さんご自身が幅広い守備範囲を持つハードコアな音楽ファン(マニア?)である点も、私にとっては大変嬉しいことです。
私自身もギタリストである前に一人の音楽ファンですので、音楽を愛する者同士だからこそ、10 年以上のお付き合いが続いているのだと確信しています。
昨今のデジタル技術の進化によって、私たちミュージシャンも大きな恩恵を受けています。
しかし、初めて「1959」 にプラグインしたときの音圧と感動に勝るものはありません。
Viva Marshall! Viva マーブロ!!
3000 回更新の際には、ぜひ4発キャビを壁にして記念ライブを!
ますますのご活躍とご清栄を心よりお祈り申し上げます。Seki 
清水保光

Marshall Blog 祝2500回!
しかしマァ、気付いて読者となり自分も何度か登場させて頂きましたがこの偉人百科事典、いつ読んでも牛澤さんの色と毒で満たされた飽きのこないブログ。 
古典落語を時事的音楽解釈に絶妙にアレンジを施し、「水戸黄門」や「太陽にほえろ!」のような安定のお約束の話術、特に僕が愛してやまないのが取り上げたアーティストへの記事がスタートするまでの枕詞の長いこと長い事!
これでいつ本題に入るのだ?と思いきや、いつの間にか本題に入り、ちゃんとオチがありお後がよろしいようで、となる。
これは僕の愛してやまない様式美ではないか!
そう!このBlogはまさしく様式美なのでR。
今後も次世代へ繋がることなんて恐らく考えていないだろうと思われるこの愛してやまないBlogの繁栄を陰ながら応援させて頂きます!Photo_6 
Jekyll(JEKYLL★RONOVE)

2,500回更新達成おめでとう御座います。
いつもMarshall Blogに、私供JEKYLL★RONOVEのLIVEの模様を掲載して頂き、大変光栄に思っております。
躍動的な写真や牛澤さんならではの心に響く文章で、LIVEの熱さや盛り上がりを表現して頂いております。
お馴染みの脱線話も、いつもクスッと笑ってしまったり、へぇーと勉強させて頂いたり、楽しく拝読致しております。
素敵な奥様とお二人で心一つに、いつも私達バンドマンを支えて頂き、心より感謝を申し上げます。
これからも何卒宜しくお願い申し上げます。Jkl 
N★OTO(JEKYLL★RONOVE)

このたびは2500回更新達成、誠におめでとうございます。
思えば我々 JEKYLL★RONOVE の活動初期より記事に取り上げていただき、その後も幾度となくご掲載いただきました。
いつも迫力ある写真と臨場感あふれる記事を楽しみに拝読しております。
Marshall Blogを通じて多くの音楽ファンの皆様と出会えたことに、改めて感謝申し上げます。
今後も3000回、4000回と末永く続いていかれることを心よりお祈り申し上げます。
我々もこの節目を励みに、より一層精進してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。9_naoto 
五十嵐★sun-go★美貴(SHOW-YA)

Marshall Blog2500回更新&突破、おめでとうございます♪
私の場合、うっしーさんとの出会い=Marshall=今の自分のギターサウンドです。
SHOW-YAではブギーColosseum300とVintage30だったのが、mintmintsのツアーの時、SHARAのMarshallを借りて回ったのがきっかけで、うっしーさんと知り合い、その出会いから今自分がメインとしているサウンドに欠かせないMarshallのJVM410Hと1960BDMになってます。
長時間の試奏後、テックと美味しいインドカレーをご馳走になったり、代官山のカフェで取材と撮影をしていただいたり、本番中に撮影しているうっしーさんの頭を踏んづけてしまったり💦、Marshall GALAやMarshall社長とのParty等、想い出も一杯です。
今年NAONのYAONの小柳ゆきちゃんのセットで今では製造中止となって手に入らないMarshallのアコースティックギター・アンプAS100Dもお借りして、リハなし、モニター状況も見えない中でBestなサウンドメイクが出来たと思っています。
長年、SHOW-YAやかー君Liveを写真と文章で紹介して頂いて来ました。
Liveに参加出来なかった人たちも臨場感溢れる写真と文でLive追体験でき、内容によってはイギリスのLive音楽史や時代背景なども交え、読んでいて楽しいものですし、Liveレポートという枠を超えているMarshall Blogは貴重だと感じます。
これからも、身体に気をつけてMarshallサウンドとRock史を綴っていってください。
その1ページに自分も存在して生き続けていけたら嬉しいです。

9_sng
岡田弘(SUPER BLOOD/DENIAL)

僕がギター弾きになろうと思った時、憧れの人達の後ろにはいつもMarshallがあった。
僕はROCKギタリストはMarshall背負ってナンボっていつも思ってる。
Mr.Marshallのウッシーさんとの出会い…ある日のステージ、僕がいつもの様にMarshallの爆音で無心に弾きまくってる時、カメラを構えてグッと親指を立ててくれたのが最初でそれ以来の交流。
以来Marshall Blogにもたくさん載せていただいいた。
こんな光栄な事はありません。
そんなMarshall Blogが2500回の節目!
こんな素晴らしいタイミングでコメントさせていただける幸せ。ウッシーさんおめでとうございます!
そしていつもありがとうございます!
永遠に続けてくださいね!
次は3000回の祝福が出来ますように!Photo_7皆さん、どうもありがとうございました!
<中編>につづく
 

200(一部敬称略)

 

2025年10月10日 (金)

DEALS at Crawdaddy Club Liveshow vol.4

 
新宿の「Craw Daddy Club」で開催しているDEALSのシリーズ企画の第4弾。10この日の屋台村のようす。
好評の3枚のCDとシンプルなデザインが目を惹くバンド・ロゴTシャツ、プレクトラム(=ピック)など。
20「オーライ!We are DEALS!」のTAKAさんの雄叫びでショウはスタート!40_2雨宮敬義(=TAKAさん)50v吉永GOKI訓春60v横山壮五70vshu-ya80v1曲目から爽快にブッ飛ばしたナンバーは「Are You Ready?」。90_2GOKIさんのボトルネックが最高にアーシーな「Dance with the Devils」が続く。
100v_2GOKIさんはMarshall。
ヘッドは「JVM410H」。
110_2キャビネットはステージ最深部に設置してある「1960BV」。
120vしかし、TAKAさんの歌はいつ聴いてもカッコいい。
「ロックのカタマリ」だよ。130ギター・ソロもバッチリとキメて見せてくれた!140vもちろんTAKAさんもMarshall。
「JVM210H」と「1936」のコンビネーションだ。
150v「♪Ah, ah ,ah, are you ready?」
全員参加のコーラスもDEALSサウンドの要のひとつだ。160ココでTAKAさん、曲順を間違えて堂々と次の曲のタイトルをコールしちゃった!
ところが少しも慌てず口にしたのは…「そうか?こういう時に使うんだよ!『さーせん』って!」170vそしてコレがDEALS名物の「サーセン・ピック」だ!
屋台村で売ってるよ。
少しヘリが削れているのは、実際にTAKAさんが使ったモノだから。
30_2横山さんが出すズシリとした低音と…180shu-yaさんのヘヴィなビートのコンビネーションがヒネリ出すグルーヴがゴキゲンな「Wasted」。190shu-yaさんはNATAL(ナタール)。
シェルはバーチ。
20010"、12"、13"で組んだトリプル・タムのシステムがshu-yaさんのお好みだ。210その2人がクリエイトする快適なリズムに乗ってTAKAさんの歌声が一段と心地よく響く。220vハードにキメたGOKIさんのソロも曲調にピッタリだった。230「こんにちは!…ア、こんばんは!か。マイケルジャクソンです。
オレたちも音がデカイのでヤバかったら耳栓した方がいい。
オレらにとってはそんなに大きい音じゃないんだけどね」240MCをしている間にTAKAさんのフワフワを拝借するGOKIさん。250v「あとボクの担任の先生の話とかね。
その先生が次の曲の歌詞の元なの。
オレ、学校にもギターしか持って行かなかったんだよ。
その先生がテストの問題を教えてくれるんだけど全然ダメだった。
で、魚屋だったお父さんが『まかしとけ!』って、先生に新巻鮭を贈ってくれたおかげで卒業できたんだわ!」008a0086そうとは知らなんだ!
その次の曲とはDEALSのキラーチューンのひとつ「Candy Color Maker」。260vまさに「ロックンロールの神様」が降りて来たかのようなTAKAさんの歌いっぷり!
GOKIさんと横山さんはポジションを入れ替わるサービス。270そしてGOKIさんのソロからの~…280vサービス・ショット!290TAKAさんキックをお見舞いした5曲目は「Rescue Me」。300軽快なテンポに乗って…0r4a0166 これまた問答無用で楽しい1曲!310v今日も横山さんのコーラスが大活躍だ。320vDEALSはその華麗なギター・アンサンブルも見どころのひとつ。
こういうバンドってホントになくなったからね~。
古い?トンデモナイ!
良いモノは古くならないのよ。
330v物販の告知にお得意の「自画自賛」や「暗中模索」の話。
「そんなことわからなくても何10年もROCKできるんだぜ!大丈夫なんだよ。
いい人生でした。まだ続きますけど」0r4a0124 続いての「傷と裏切り恋焦がれ」はTAKAさんの独壇場。
情感豊かな大熱唱に…350v泣きのギターをタップリと披露した。3602人ともやっぱりギターの音がいいね。
370v真空管アンプはプレイヤーの感情を裏切らないのだ!0r4a0227「いつもお世話になってるんですけど、今日Marshall Blogが取材に来てくれています。
私たち、Marshallでございます」
380ショウは早くも後半に入ってTAKAさんがシャウトしまくるのは「Flashback」。390直前のMCではNATAL(ナタール)を紹介してくれたshu-yaさん。
そのNATALを思いっきり鳴らしてくれた!400「♪Flashback!」008a0043 レスポールに持ち替えたGOKIさんのソロ。410vフロント陣が肩を寄せ合って激演を繰り広げた!420続いての「Bad Temtation」はギター2人がリフを奏でるAC/DCタイプのストレート・アヘッドなナンバー。430後半に入ってますますパワフルになって行くTAKAさんの歌声。440vスリリングなソロのリレーも飛び出した!450「SNSでイギリスの特殊工作部隊のヤツを観てるんだけどハマっちゃってね~。
ナニがいいって兵士同士の恋愛がオモシロいんだけど知ってる?
今日も暑い中働いていらした方もいらっしゃるかと思います。
エブリディ・ハード・ワォーキングってね。
今日の私は車の運転とライブだけでした」008a0091 ということで、TAKAさんが弾くシンプルなリフから、これまた楽しい「Everyday Hard Working Man」
このシンプリシティこそがロックなんだよな~。470v「♪Everyday hard working man」
さぁ、みんなで歌うよ~!480「♪Everyday hard working man」
マイクを持って客席に入り込むTAKAさん。490「♪Everyday hard working man.
おいおい、どこまで行くん?」500「♪Everyday hard working man」
今日もハードに働いてます~!
あ、藤井さんが写ってる。
510額に汗して働いた後は早くも最後の曲…「Please」だ。
今回もそのMOONSHINEの藤井重樹さんが飛び入り参加!520藤井さんのこの楽しそうな楽しそうな表情!
530しかし、どんなに楽しくてもキチッと歌うのが藤重流。540v藤井さん、DEALSが大好きなんだそうです。550サオ・チームもエキサイト!555息の合った2人のトリック・プレイから…556客席まで出て行った~!560vこうして大いに盛り上がって本編終了!570アンコールは「さよなら」。580今日もゴキゲンなオリジナルの「日本のロックンロール」を聴かせてくれた4人!590v_3 600v 610v 620v今回も最高だったゼイ!630最後はこの日最初に出演したSHOTGUN GROOVEを交えて記念撮影。
このシリーズ、次回の11月8日はDEALSの単独公演だってよ~!
DEALSはフル・アルバムを制作中。
そのリリースに先行して、今回も演奏した「Bad Temptation」と再録した「傷と裏切り恋焦がれの」の2曲をカップリングしたCDを11月8日に販売するそうだ。
コレがナント限定20枚。
すぐなくなっちゃうじゃん?!
何としてでもゲットしなければ!という方、気合入れて準備しておいてくだされ!

DEALSの詳しい情報はコチラ⇒Official X640 200_2(2005年9月6日 新宿Crawdaddy Clubにて撮影)

2025年10月 9日 (木)

金属恵比須『後藤マスヒロ還暦記念ライヴ』<後編>~私の漱石

<前編>の最後で那由他計画の塚田さんをゲストに迎えて演奏していた「彼岸過迄」。
胸のすくようなこのドライビング・チューンはいつ聴いてもカッコいい。
ところで、「彼岸過迄」といえば「夏目漱石」。
せっかくの文学色濃いレパートリーを抱える金属恵比須の記事なので、<後編>の冒頭は漱石で脱線してみようと思う。
期せずしてマッシブになってしまったので、興味のない方は遠慮なくグバ~っと下までスクロールしちゃってください。008a0078 さて『彼岸過迄』は1912年、『三四郎』、『それから』、『門』からなる「初期三部作」の次に発表された作品。
私も漱石の小説は全て読んだけど、結構「玉石混交」なイメージがあって、『彼岸過迄』は「玉」と「石」の中間ってところか?
要するに理解できていない…ということなんでしょうな。
しかし、有吉佐和子なんかは小学生の時に漱石はおろか、鴎外、有島武郎、菊池寛、吉川英治らの全作品を読んだというのだから恐れ入る。
私なんかせいぜい筒井康隆だったもんナァ。
それなのに最も影響を受けたのが、岡本太郎のお母さんの「岡本かの子」の作品だっていうんだから頭の良い人が感じることはサッパリわからない。
井上ひさしも「漱石全集」を繰り返し読んだという。
とりわけ『坊ちゃん』は50回以上読んで戯曲の構想を練ったらしい。
008a0052ウチには上の漱石自身の著書の他に漱石の家族が書いた本がたくさん集まっている。
奥さんの鏡子さん、息子の伸六さん、孫の茉莉子さんとその夫の一利さんの半藤夫妻らの本だ。
大半は私の家内の蔵書。
これらの本に書いてある内容を家内から聞くたびに、漱石が書いた小説の内容が自分の身の周りに起こったことばかりであることに驚かされる。
40例えば『猫』に出てくる苦沙弥先生の奥さん。
ハゲがあることを隠して嫁入りしたことが夫にバレて怒られる爆笑シーンが出て来るが、コレって溝口健二の『西鶴一代女』に似ているシーンがあるんだよね。
ハゲを隠しているのが沢村貞子で、それを見てしまった奉公人の田中絹代扮する「お春」が追い出されてしまうところ。
漱石はやっぱり西鶴を読んでいたということなのかしらん?…と思っていたら、漱石の奥さんの鏡子さんには本当にハゲがあったらしい。
それを黙って漱石と結婚したのだ。
漱石の作品の内容について書いたりするとすぐにメッキが剥がれてしまうので、場所を変えていわゆる「聖地巡礼」で話頭を転じることにする。
ちなみに「話頭を転ずる」というのは漱石がよく使う表現。
そういえば、どの作品だったか「ラ抜き言葉」があったな。
Skココは早稲田。
役人だった漱石の父が勝手に名前をつけた「夏目坂」。50そこにある「やよい軒」の軒先に立っているのが「夏目漱石誕生之地」の碑。
「金之助(漱石の本名)」は養子に出されて、また戻されて…と、なかなか複雑な生い立ちだった。
55vその近くの漱石の自宅跡にあるのが「新宿区立漱石山房記念館」。
ココに「山房」と呼ばれた漱石の終の棲家があった。
60_2記念館の裏がチョットした公園になっていて、その入り口に立っているのがこの漱石の胸像。Img_3087その公園で目を惹くのがこの石塔。
コレは「猫塚」といって漱石の愛猫の「塚」の二代目。
「悪妻」として知られた漱石の奥さんの鏡子さんはネコが嫌いであったが、ある日迷い込んだネコのことをある人に相談すると「それは福を呼び込むネコ」と言われそのネコを飼うことにした。
すると、不思議なことに漱石の仕事が増え、運が向いて来たため夏目家ではそのネコを「福猫」と称して可愛がった。
言う間でもなくこのネコこそがまだ名前もついていない『吾輩』だ。
そのネコの十三回忌の折に建てたのが猫塚だったが、そのオリジナルは空襲で山房もろとも燃失してしまった。
鏡子さんは父が「帝大出の相手でなければ結婚は許さない(漱石は東大の英文科卒)」とやったほどの良家の出身で、サッパリとした性格ではあったものの、決して悪妻ではなく、むしろ鏡子さんのおかげで漱石はあれだけの作品を生み出すことができた…とウチの鏡子さんがそう言っている。
Img_3197記念館の中は正直言って見るに値するものは少ないかな?
というか山房に関するモノが残っていないのよ。
そんな中でひとつオモシロかったのは、印税の入金状況を記録したノート。
ココでクイズ。
古今の日本の小説で一番読まれた作品ってナニか知ってる?
残念ながら「春樹」でも「東野」でもないよ。
それは夏目漱石の『こころ』なのだそうだ。
ブックオフへ行って書架の「夏目漱石」のところを見てごらん。
どこの店舗へ行っても『こころ』が7割、『坊ちゃん』が2割、『その他』が1割だよ。
大変に重苦しいけど、実に良い作品だと思う。
1955年の市川崑の映画もヨカッタ。
やっぱり森雅之の演技がスゴくてね。
ちなみに森雅之は有島武郎の息子さん。
で、その印税のノートには毎日のように『こころ』の印税が入金していた様が克明に記されているワケ。
やっぱ文豪は稼ぐわ~…
Kkrと思ったら、『昭和史』のベストセラーで知られる作家で元文藝春秋の編集長、そして漱石の長女・筆子さんの娘の茉莉子さんの御主人である半藤一利さんの『続・漱石先生ぞなもし(文藝春秋刊)』という著書にこんなことが書いてあった。
「漱石が11年の作家生活の間に売れた本の数はザッと10万冊以下。
その印税額は総額25,000円ほど…白米の価格を基準に計算すると現在の価値で8,800万円ほど」だったらしい。
30年ほど前の本なので今の米の値段で計算すればドカッと数値が上がるかもしれないけど、それでも大変に少ない印象を受ける。
だって絵本の『いないいないばぁ』なんてアータ、ザっと計算すると、定価がずっと880円として×10%×757万部で6億7千万円だからね。
既に漱石の作品はすべてPDになっているのでもう取り返しようがありませぬ。008a0056 記念館の2階の廊下を進むとイスに座ったオジさんに出くわす。70v_2やっぱり漱石先生ぞなもし!
漱石が笑っているところって見たことがないでしょう?
写真を撮る時に笑うのをすごくイヤがったらしい。
「笑ってください」とカメラマンが頼むと、「私が笑ったらキミたちはきっとその写真を使うだろう」と言って笑顔の写真が使われることを好まなかったようだ。
実際、家族と撮った写真でもムッとしている。
だからこの人形もしかめっ面をしている。
80漱石の書斎の再現。
森田草平、岩波茂雄、内田百閒、寺田寅彦、和辻哲郎、後に芥川龍之介などなど、「木曜会」と称して毎週木曜日に漱石を慕う文筆家らがココに集まって漱石の指導を受けたり、語り合ったりしたらしい。
中にはメシを喰いにくるだけのヤツもいたそうだ。
多分金を借りに来るヤツも大勢いたでしょう?
漱石が胃潰瘍で余命いくばくもなくなった時、木曜会のメンバーが交代でお世話をしたそうだが、今わの際に立ち会ったのは内田百閒だった。
85修学旅行以来47年ぶりに道後温泉にも行って来た。
下は有名な『坊ちゃん列車』。
もっともコレを見に愛媛まで行ったのではありませんよ。
幕末の蘭方医「高野長英」の逃避行先を見学しに行ったのです。
86コレは鎌倉の円覚寺にある「居士林」という漱石が座禅を組んだ座禅道場。
その経験は『門』に出てくる。
山岡鉄舟や鈴木大拙もココに参禅したそうだ。87鈴木大拙は1963年に「ノーベル平和賞」にノミネートされた明治初期生まれの仏教学者/文学博士。
規格外の英語の達人で、世界に禅の思想を広めた人。
奥さんもアメリカの外交官のお嬢さんだった。
1893年、シカゴで開催された宗教の世界大会で使われる「仏教大意」という論文を英訳した大拙は、その英文の連作を漱石にお願いしたそうだ。
スゲエな、漱石!
しかし、漱石はその後2年間のロンドン生活で精神を病み、英語にも自信を失い、英語に関する地位は大拙と逆転してしまった。
このことよ…私の人生の大後悔のウチのひとつはロンドンの漱石の下宿先を訪れなかったことなのだ。
クッソ~、ロンドンには30回以上も行っていたのに!
「いつかそのうちに…」と思っている間の行かずじまい。よくある話。
下が鈴木大拙。
問答無用でスゴイ眉毛である。Sd 一方、こちらは建長寺の鐘楼。
漱石は「鐘つけば銀杏散るなり建長寺」とこの鐘で一句詠んだ。
どっかで聞いたことがあるでしょ?
「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」
漱石の親友の正岡子規は上の漱石の句を参考にしたのだそうだ…って完全にパクリじゃね~か!88東京に戻って、ココは千駄木の「日本医科大学」の真裏にある漱石の旧居跡。
「中島襄吉(じょうきち)」という医学博士が建てた新居を、後に鴎外や漱石が借りて住んだ。
漱石はココで『吾輩は猫である』を執筆した。
だから福猫がウロチョロしている。90碑にある「夏目漱石旧居跡」という題字はナント「川端康成」の筆によるもの。100vで、この旧居跡には日本医科大学の前身である「濟生學舎(済生学舎)」の自治会館が建っていて、そこに同舎に関連する歴史的なアイテムを展示しているギャラリーが設置されている。110コレもそのウチのひとつ。
上に出て来た川端康成の書のオリジナル。
上手だネェ。
やっぱりノーベル賞をゲットしただけのことはある。120ココで川端康成でサブ脱線。
読みたかったんだけどなかなか見つからなかった川端康成の『浅草紅團』という本を先日高円寺の古本屋で発見。
「大正ロマン」っぽい、初版本を復元した装丁がうれしさに輪をかけた。008a0046この小説が映画化されていることをその直後に知り、早速DVDを探して買ってみた。
久松譲児監督の作品にしては雑な作りが頂けなかったが、好きな京マチ子と乙羽信子を観るための1本と考えればマァいいか…ぐらいのヤツだった。0r0会館の入り口には、向かって右が済生学舎を創設した「長谷川泰」、左にはOBの「野口英世」の胸像が飾られている。
もちろん野口英世に関するアイテムもいくつか展示されている。
実は今回、漱石に関することの他に書きたかったのはこの先なのだ。130_2ナニ?漱石と英世は何の関係もないって?
あるある、2人は千円札の先輩&後輩なのだ。9_1000さて、ココに1974年の下半期の直木賞を獲った井出孫六の『アトラス伝説』という本がある。
私は「日本初の洋画家」と言われる川上冬崖という人のことが知りたくてこの本を買って読んだのだが、併載されている「非英雄伝」という短編が実にオモシロかった。
自らをも犠牲にした黄熱病の研究により医学の発展に大きな功績を与えた「N博士」の話。
もちろん「N博士」とは「野口英世博士」のこと。
「野口英世」といえば「偉人」の代名詞。
小学校の時に伝記を読まされた人も多かろう。
私なんか切手まで買ったわ。
そして、そうした伝記の中では必ず野口博士を「偉人」として崇め奉っている。
でも本当に立派な人だったのか?…と、真の野口英世像を探る内容。
スゴかったらしいよ、金に関して。
手紙や電報はいつも「金送れ」。誰に対しても「金送れ」。
とにかく知り合いに無心しまくっては遊興費に充てていたらしい。
アメリカで名声を確立した後、故郷の猪苗代に錦を飾ったが、そこで旧知の人々から受けた仕打ちがショッキングだった。
でも野口博士はケタ違いに頭が良く、特に語学に関しては、英語の他に中国語、ドイツ語、フランス語、デンマーク語、ポルトガル語、オランダ語を自由に使えたそうだ。
収録されているもう一遍は「太陽の葬送」という作品。
明治20年に大出版社「博文館(現「博文館新社」)」を創設した「大橋佐平」なる人の話。
コレもとてもオモシロかった。140_2今の千円札の北里さん、財布の中をチラっと見た時に「5千円札が入っていた!」とぬか喜びさせるのをヤメてもらえませんか?
ちなみに新渡戸稲造も英語の大達人で、有名な『武士道』は英語で書かれているんだよね。
それゆえ必ず『武士道』には「訳:ダレダレ」というクレジットが入っている。
 
ところで高木さんに伺うと、金属恵比須の「彼岸過迄」は漱石とは何の関係もないそうだ…ズルッ!
ココまで読んでくださった皆さん、ゴメンちゃい!
9_5000_2さ~てさて、金属恵比須の後藤マスヒロさんの還暦を記念するコンサートのレポートの<後編>。
10v警察から祝い花が届けられていた。
「警察」といっても「頭脳警察」ね。20_2「皆さん、暑い夏…元気されていました?夏バテしちゃいますよね~。
次はこのメンバーで演奏するのは初めてかな?」
150ココで新加入のキーボーズ担当「香珀」が紹介された。
私は前回の東京でのライブにお邪魔できなかったので香珀ちゃんとは今回が初めて。
160v「弱冠20?…22歳?
ロクロウくんよりさらにヤング。
プログレも代変わりしてきたということでしょうか。
ロクロウくん、15年後にはウチらの還暦を祝ってくれ!
その頃はこのアンプを持ち歩けないな…ロクロウくん、運んでね!」
ま、大丈夫ですよ。
還暦を3年も過ぎた私がやっているんだから。
それより15年後も高木さんがMarshallを愛用してくれているであろうことはうれしいね!170v人気ナンバー「紅葉狩り」。180高木さんのワルツのアルペジオに合わせて独特なメロディを稲益さんが切々と歌い上げる。190v早速、琥珀さんの分厚いキーボーズが大活躍。200そして緊迫のインストゥルメンタル・パートへ!220プロッグ・ロック・ファンなら誰しもが喜ぶであろう7/4拍子のリフが飛び出す。230ロクロウくんのベースも大暴れ!210v5人で壮大な音のドラマを作り上げて曲はリタルダントして儚く幕を下ろす。
今年もソロソロ紅葉のシーズンになるけど春秋がなくなったと言われている昨今、大丈夫なのか?
『金色夜叉』でも読んでガマンしろってか?240再びゲストの登場。
「マスヒロさん、おめでとうございます!」
プロッグ・ロックの名曲を中心に演奏する「XOXO EXTREME(キス&ハグ・エクストリーム)」。
私は寡聞にして存じ上げなかったけど、色んなチームがあるもんですナァ。
ま、CaravanとかSebastian Hardieとか、実際プロッグ・ロックには誰もが歌えるようないい曲がたくさんあるからね。
放っておいたのはモッタイなかったかも知れない。
Quella Vecchia LocandaやらLatte e Mieleやらのイタリアン・プロッグ・ロックまで幅を広げると更にいいメロディがたくさん日の目を見ることになることでしょう。
「音楽の最高峰」であるオペラを抱えるイタリアはナンといっても「世界一の音楽王国」と言われていますからね。
イタリアン・プロッグ・ロックは宝の山だと思う。
250衣装の色が同じ…ということでマスヒロさんも一緒に並んでみることに。260そして、マスヒロさんも一緒にポーズ!
「私たちプログレッシブ・アイドルXOXO EXTREMEです!」
うれしそうだナァ、マスヒロさん。280ということで、マスヒロさんからキスエクの皆さんにスティックのプレゼント。290そして1曲。
高木さん曰く、プログレっぽくない岩崎宏美みたいな曲…「Hibernation」。300一色萌310v小日向まお320v小嶋りん00118a0488 桃瀬せな
340v普段はもうひとり「横山陽依」というメンバーを加えた5人組なのだが、今回は陽依ちゃんがどうしても参加できないということで4人体制で駆けつけてくれた。008a0222 稲益さんも後ろでひとううなり。360_2 なるほど高木さんが岩崎宏美になぞらえたのもわかるような気がするナ。
でも香珀ちゃんのメロトロンがグバ~っとかぶさったりしてプロッグ・ロックの雰囲気はバッチリ!350「hibernation」か…この単語には思い出があるナァ。
コレは「冬眠」という意味なのね。
以前、楽器の輸入商社に勤めていた時、どうにも食指の動かないギターを取り扱って欲しいという申し入れを受けたことがあった。
それはオリジナリティも皆無の安易なコピー商品でお世辞にもホメられたモノではなかった。
そこで、申し入れを断るために「日本のギター・マーケットが大変停滞しているので、引き受けても範囲する自信がない」という論陣を張ることにした。
私はその「マーケットが停滞している」という部分に「hibernation」という言葉を適用したワケだ。
我ながら詩的で良い表現だと思った。
そんな調子でミーティングに臨み、一応スムースに説明をしたのだが、先方はどうも合点がいかないようで、クチを開いてこう言った。
「What do you mean by the hibernation?(冬眠ってどういうこと?)」
ガックシ…まったく意図が通じなかった。
それでも最後まで断り通したわ。118a0301 「ということでマスヒロさん、アイドルになれた?
マスヒロさんのチャンチャンコは材料をユザワヤで買って私が作ったんですよ。
驚くぐらいキスエクさんの衣装の色が一緒でヨカッタです!」
稲益さん、スゴイ!370_2しばし稲益さんのチャンチャンコ製作秘話。
「バックプリントも見てください。
我ながらなかなかよくできたな…と」
380内側はドラム・スティックを入れられるようにしたんですよ。
チャンと裏地がマスヒロさんのトレードマークの迷彩柄になっている。
365v「ベレー帽みたいにしたくて…大黒帽のイメージで作ったんです。
1番困ったことのは赤い迷彩柄がなかったんです。でもメルカリで見つけました。
よくお似合いです。ヨカッタ!」118a0511「赤を着るっていうのは、もう1回赤子に戻るって言う意味で赤を着るワケ?」
赤は魔除けです。
それで医療が未熟だった昔は新生児や子供が簡単に死んでしまっていたから、新生児に赤いモノを着せて験を担いだ。
そこから「赤ちゃん」になったんだね。
「人間わずか50年」と云われていた頃、60歳まで生きることはとてもおめでたかった。
それで「十干十二支」を経て振り出しの赤ちゃんに戻るということで還暦のお祝いには赤いモノを身に着ける習慣が根付いた…ってとこでしょう、確か。
ただひとつ、外道の秀人さんが「完了」という曲で歌っているけど、「人間わずか50年」と言っても、50歳になるとバタバタ死んでいくワケではないのよ。
コレは平均値であって、昔も70歳、80歳まで元気な老人はいくらでもいた。
ところが、上に書いたように子供の寿命がやたらと短かったので、単純平均して「50歳ぐらい」と目されていた。
390v高木さんから年内にCDを出すことが発表された。
『武田家滅亡』のリマスター版だ。
東京でのライブは来年の4月18日のシルエレが決定しているとのこと。400v_2 アッという間に最後の曲で「邪神覚醒」。
ノッケから5/4のヘヴィなリフが迫りくる!410「♪安らぎを奪う者 私は許さない」
金属恵比須ならでは歌詞とメロディを力強く吟ずる稲益さん。
420SGモデルに持ち替えてのギター・ソロも曲の魅力を引き立てる密度の濃いモノだった。450最後の最後まで…118a0531 緻密でスリリングなアンサンブルで…118a0097 満員の観客を大いに楽しませた5人。118a0150 客席から惜しみない盛大な拍手と歓声が沸き上がっていた。
460アンコールはマスヒロさんのご挨拶から。
「身の丈に合わない企画にお集まりいただきまして本当にありがとうございます。
恐縮です」
高木さんのリードでマスヒロさんの生い立ちが紹介された。
お生まれは1965年8月29日。
「母の故郷である群馬県安中市で生まれ、その後のお父さんの転勤で点々とする引っ越し族でした。
所沢在住の時、パンタさんの家の近くだった。
今は千葉在住です」
470vキスエクの皆さんからお祝いの花束のプレゼント。
500「お花までいただいて本当にありがとうございます!
次の曲はプログレとは縁もゆかりもないしょうもないパンクの曲なんですけど、まさかこんな曲にプログレ・アイドルのみなさんが付き合ってくれるとは思いませんでした。
それが今日1番うれしいかな…」505vトットと次の曲に移ろうとするマスヒロさん。
「マスヒロさん、待ってください!
マスヒロさんにピッタリのプレゼントをご用意しているんですよ!」
自宅で楽しむ「天下一品ラーメンこってりセット」の目録。
510続いて稲益さんが寄せられたお祝いのメッセージを披露した。
520まずはDamian Hamada's Creaturesの魔王ダミアン浜田陛下から。
マスヒロ・バトラー後藤よ、私だ。
そう、魔王ダミアン浜田である。
そなた、還暦を迎えたそうだな。なんともめでTiger。
思い起こせば、私も今から10万4年前に還暦を迎えた。
あの頃はまだ人間の文明のかけらもなく地球が本当に美しかった…私も若かった。
人間も人生100年時代に投入しておる。
そう考えたらそなたは還暦と言えどもまだ6割しか生きていないこととなる。
まだまだ現役で音楽活動を続けてほしい。
と言うかお互い死ぬまで現役でありたいものだな。
まだ6割と言ったが、地獄には昔から『針の山の上にも6年』と言うことわざがある。
それをじっくり繰り返したのだからそなたの力は相当みなぎっているはずだ。
60年生きて得たことをこれからドンドン出力していかねばな。
カップ麺の食べ過ぎに注意しつつ、健康に留意し、生涯現役を目指してくれたまえ。
魔歴27年8月30日 魔王ダミアン浜田
270vちなみにマスヒロさんはラーメンが好きであることは浜田さんに話したことはあるが、カップ麺は食べないそうだ。
次、先週も『GENKI SESSION』のレポートでMarshall Blogにご登場頂いた難波弘之さん。
ヤッタ~。還暦おめでとうございます。
日本のプログレ界もついに古希や還暦の世界に突入しました。
頑張れ!金属恵比須!
118a0132「そしてもう1通!ナント、頭脳警察のトシ(石塚俊明)さんからです!」
118a0613マスヒロ、還暦おめでとうございます。
90年、頭脳警察再結成の時からの付き合い。
抜きに出たテクニシャン・ドラマーとして再結成した頭脳警察にパワーとエネルギーを隅々にまで与えてくれた感謝の気持ちは今でも変わらず。
真新しい鋼のようなマスヒロが還暦という年齢に。
ココ数年会えていなく、その鋼のような姿でしかワタシの中では止まっている。
まだまだただの60歳。身体に気を付けてまた会いましょう
390v_2「皆さま、本当にありがとうございました。
あと何年ガンバれるかわかんないけど、ナンとか頑張っていければと思います。
今日は本当にありがとうございます。
アンコールは『マスヒロ白書』というアルバムに入っている曲で、コレをまさかアイドルに歌わせるとは…ホントに恐縮です。
遠慮なく演らせて頂きましょう」007 アンコールはキスエクとともに。
まずは「嗚呼!哀愁の通勤電車」。
電車の遅延や運休等、脆弱な電車の運行態勢に対するプロテスト・ソング。
540コレ、俎上に上がっているのは「昔の京葉線」だそうです。
そういえば、海の近くを走っているせいで強風でよく止まるという話しを聞いた記憶がある。
でも強風どころか、私が中学生ぐらいの時までは、春になるとストライキで全面的に国鉄が止まっていたからネェ。
フランスじゃあるまいし、よくあんなことをしていたものだ。
辛辣な歌詞の内容をヨソにステージはとても楽しそうだ。550高木さんのソロに…560マスヒロさんの〆のドラム・ソロ。
観ている方も楽しいぞ!570「♪労働者ナメんじゃネェ~!」
自慢じゃありませんけど、私、25年のサラリーマン生活において定期券を持っていたのは、つまり電車通勤をしていたのはたったの4年だけなんです。
珍しいでしょ?
徒歩か自転車の通勤でした。
118a0558
そして、残す2つは以前共演したことがある曲を選んだ。
まずはAnekdotenの「Nucleus」。
008a0190 Anekdotenの「Nucleus」。
キスエクが10月4日にAnekdotenと共演されるというので、終演後本場の「Anekdoten」の発音の仕方を教えて差し上げた。
コレは「エイニクドウクン」みたいに発音します。
かつてMarshallの本社で開かれる会議の時にいつも隣に座るスウェーデン人のエリックから直接教わったので間違いない。
590そして最後をエイジアの「Daylight」で締めくくった。600私はエイジアって全く知らないんだけど、完全に日本の曲みたいで驚いたわ~。620〆のドラム・ソロ!
「マスヒロさんおめでとうございま~す!」630「皆さん、今日は本当にありがとうございました!
お気をつけてお帰り下さい」
マスヒロさん、おめでとうございました!
640最後はみんなでお祝いの記念撮影。650_2那由他計画の詳しい情報はコチラ⇒Official X
XOXO EXTREMEの詳しい情報はコチラ⇒XOXO EXTREME Official Site
金属恵比須の詳しい情報はコチラ⇒Kinzoku-Yebis Official Web118a0611<おしまい>
 
200_2(一部敬称略 2025年8月30日 高円寺HIGHにて撮影)

2025年10月 7日 (火)

金属恵比須『後藤マスヒロ還暦記念ライヴ』<前編>

 
先日、FEEL SO BADのドラマー「山口PON昌人」が還暦を迎え、60回目の誕生日当日に記念コンサートを開催した。
それから19日後、今度は金属恵比須がドラマーの「後藤マスヒロ」の還暦をお祝いするコンサートを開いた。
こんな偶然ってあるのかネェ?…だって同じ月に2人のNATALのドラマーが還暦を迎えたんですよ!
お2人の還暦もおめでたいけど、コリャNATALにとっても大いにめでたいわ!10sコンサートの会場は高円寺の「HIGH」。
初めて金属恵比須のライブにお邪魔して高木さんにお会いしたのがココだった。
2022年4月30日のことだった…アレからもう3年半も経ったのかよッ!
開演前、BGMでマスヒロさんのCDが場内に流れる中、まずはおなじみの高木さんの前説。20「本日は『後藤マスヒロ還暦記念コンサート』にお越し頂きありがとうございます」
いつも通り、上演中の注意事項が述べられる。
「自分だけで楽しまないで拡散するなら撮影OK」ってヤツね。
他に配信や物販についての説明があった。30「あともう少しで始まりますんで、もうしばしご歓談を…よろしくお願いします」40v定刻となり金属恵比須のメンバーがステージに現れた。
おお!いきなりマスヒロさんが背中で「60」のアッピール!45そして正面を向いて前見頃を開くと、ダイナマイトじゃない…内側にはスティックがズラリ!60本日の主役、後藤マスヒロのフィルでショウはスタ―ト。70v曲はマスヒロさんが2017年に発表したソロ・アルバム『INTENTION』から「That」。
マスヒロさんからこのアルバムを預かった時「ウェザー・リポートみたいなことがしたかったんです」と言葉を添えていらしたが、確かにその手の音楽が好きな人にシックリくるバラエティに富んだ曲が詰まった好盤だ。320 高木大地がギターで奏でる民謡っぽいメロディが被さり…
80v稲益宏美の歌が加わり…90v埜咲ロクロウのベースが早速ゴリゴリとうねりを上げる。100vオルガンの分厚いサウンドでバンド全体を覆うのは香珀(こはく)。110v鮮やかなドラムスのピックアップ・ソロ!
「本日の大主役」のスティックさばきが冴えたる。
120vマスヒロさんはNATAL。130素材はウォルナット。
マスヒロさんは10"、12"、14"、16"、22"とすべて偶数のシェルでキットを組み上げる。140一方、高木さんはMarshall。150「1959SLP」と「1960」のフル・スタック。
やっぱりいいね~。
コレが当たり前だった時代はヨカッタなぁ。
「ロック」が本当に「ロック」だった時代だ。 160vそのMarshallから高木さんが繰り出すおなじみのギター・リフは…
170「武田家滅亡」!180「♪武田家!」190v「♪滅亡!」200v今更なんだけど、この曲はどのパートもバッキングが猛々しくてカッコいいな。
MCで「武田さんに失礼」なんて言っていたけど、武田さんが聞くと実際どう感じるんだろうね。
昔ジャズの連中の間で「『食用ガエル』が自分がそう呼ばれていることを知ったらイヤな気がするだろね」というジョークがあったが、それと同じか?…チガウか。210コージー・パウエル的な壮大なドラム・フィル。
マスヒロさん作曲の「う・ら・め・し・や」が続く。220v香珀さんが奏でる「うらめし」というより「ねこめし」的なピアノが素晴らしい!230ワウワウ・ペダルを効果的に使ったギター・ソロが炸裂!250v何度聴いても「♪Yeah Yeah 嫌な予感」、「♪嗚呼 嗚呼 赤い鳥居」のパートがやたらと耳に残る。
この曲はイナマスさんとマスヒロさんの「マス・コミュニケーション」による作品。
240v「今日は後藤マスヒロ60歳の還暦パーチィにお越し頂きありがとうございます!
実は昨日が誕生日だったんですよね。
おめでとうございま~す!」
260v「夕方6時半くらいに生まれたらしい。
同級生はいますか?」
ココでマスヒロさんが客勢調査を実施して客席の年齢層を確認。
「ちゃんと払ってればあと5年で年金もらえるんだぜ!
すみませんね…この身の丈に合わないようなイベントにお集まりいただきまして誠に感謝しております。どうもありがとうございます!」
300v「ドラマー生活35年です。
アマチュアの時代を入れたら40数年ぐらい経ってるんです。
今日はバンドの持ち曲じゃない曲をワリと多めに盛り込んだ構成でお送りいたします。
で、次も『INTENTION』に入っている普段はまず演ることのない曲です。
アルバム・バージョンと丸っきりアレンジを変えてあるんですけど、この曲を作った時の初期のデモテープ3曲入をパッケージにして今日持って来ました」
118a0277
稲益さんが紹介しているのがその3曲入りCD。
『INTENTION』の元だから『MOTHERS OF INTENTION』だって!
ウマい!310プロッグ・ロック・バンドが「ファンク」にチャレンジしたというコンセプトの「White Refrain」。330マスヒロさんの重いファンク・ビート。360そこにロクロウくんが「♪ゴリッ、ゴリッ」とゴキゲンな低音をからませてくる。118a0089 テーマを提示するのは高木さんのギター。350vコンパクトに仕上げたファンキーめのインスト・ナンバー。
なるほど「いつもの金属恵比須と違う感」を大いに醸し出した。370v香珀さんがメロディを奏でるバンド・アンサンブルで次の曲がスタート。118a0074 やがてステージに姿を現したのは「箱男」。390「♪死ね!死ね!」400箱男が姿を消すと替わりに現れたのが高木さん。410ステージ中央で存分にソロをお見舞いした!
やっぱり真空管アンプが出すギターのサウンドはどんなデジタル機器にも負けん。
「真空管アンプしか勝たん」というヤツだ。420v「今、チョット思ったんだけど『箱男』のお着換え…普通はオレがやるよね?
それと還暦の祝いとか言いながら『♪死ね、死ね』って失礼じゃない?って思ったんだけど…」
アハハハ!「レインボーマン」だったかな?「死ね死ね団」という悪党のチームがあったね。430v「ちなみにコノ曲を選んだのは埜咲ロクロウなんで」
450v「へへへ」
460「リハーサルを演っている時にオレが『箱男』を演って、稲益さんにドラムスを叩いてもらおうかなってことを一瞬考えてたんだよね。
でも、ドンドンややこしくなっていって失敗すると思って黙っといた。
稲益さんはきっとドラム叩きたいんだろうなって言うのはいつも思ってる。
今日どっかで叩いてみれば?」
470v「今日?私、下駄だし!あははは!」
440次もマスヒロさん作の新しい曲。
題名はまだない。
強くトレモロをかけたギター・リフでスタート。
ミディアム・ファストのストレート・アヘッドなロック・ビート・チューンだ。480まだ歌詞がついていないので稲益さんはスキャットで歌のメロディをなぞるに留まった。490歌と高木さんのソロが交互に繰り返されながら曲は一旦締めくくられるが、香珀さんがシンセサイザーで息を吹き返させる。118a0213 そしてハードなバンド・アンサンブルが再展開するのだ。
520随所に挟み込まれるマスヒロさんのフィルが素晴らしい!
それこそフランク・ザッパ&ザ・マザーズのチェスター・トンプソンみたいでエラくカッコいいのだ。
530vココでゲストの登場。
那由他計画の「塚田円」。
「60歳になるまでに6.8%の男性が亡くなるんですよね。
なぜか男性が亡くなるんですよね」
540「3年前に塚田さんが還暦をお迎えになった時、記念の還暦ライブにゲストで参加させて頂いて『ハリガネムシ』を一緒に演りましたよね?
面白かったですね。
塚田さんが完全コピーされててすごくビックリした…CDのまんまでした」550さて、そんな塚田さんを交えての1曲では「彼岸過迄」。560_2ロクロウくんと…575vマスヒロさんの鉄壁のコンビネーションがバンドを快適にドライブさせる。570vこの曲のリード・ボーカルズは高木さん。
気合のこもった絶唱だ。
580v塚田さんはワイルドなオルガンのサウンドで曲をハードに演出する。590「♪彼岸過ぎまで歩き続ける」…600v♪彼岸過ぎまで歩き続ける
塚田さんがボコーダーで追いかける!
コレが実にいいのよ~。610vふくらはぎの下の方にピリリと傷みが走るようなシャープなギター・ソロ。118a0309 そして高木さんが塚田さんに接近して2人のハーモニー・パートが始まった!118a0396_2 曲は様々な表情を見せてクライマックスに突入する。
「暑さ寒さも彼岸まで」…ようやく涼しい日を迎えられるようになりましたな。
640この曲は金属恵比須と塚田さんの共演で昨年発表した『邪神<ライヴ>覚醒』に収録されているのでゼヒ聴いてみてください。
 
那由他計画の詳しい情報はコチラ⇒Official X
金属恵比須の詳しい情報はコチラ⇒Kinzoku-Yebis Official Web
650_2<後編>につづく
 

200_2(一部敬称略 2025年8月30日 高円寺HIGHにて撮影)

2025年10月 6日 (月)

東京ネイルキャッツ~Rock 'n' Roll舞踏会2025

 
今日は目黒鹿鳴館から。
移転に伴い昨年末に『目黒鹿鳴館物語』と称した連載記事を公開した。
その後、再び閉店の延期が決まったのは喜ばしいことだが、あの時から不思議とお邪魔する機会がピタリとなくなってしまい、今回はナント約9か月ぶりの往訪となった。
しばらくお邪魔しなかった間にこんなイラストが階段に施されていた。
上手いこと描くネェ~。
最近、絵心が豊かな人にとても憧れているのよ。10vさて、9か月ぶりの鹿鳴館は東京ネイルキャッツ主催のイベント『Rock 'n' Roll舞踏会』。
いかにもネイルキャッツのイベントらしいタイトルではあるまいか!20vこの日のネイルキャッツの屋台村。30このTシャツは初めて見た。
「ロックンロール」というより「トロピカル」じゃん?40v当然トリでステージに上がった東京ネイルキャッツ。
1曲目に持って来たのは「恋のパスポート」。
思わず身体を動かしたくなっちゃうようなゴキゲンなロックンロール・ビートの1曲。50東京ネイルキャッツは…

高橋諄至(あつし)60v徳留羊亮(以下「德さん」)70v黒井伸明80v袴田敏考90v今日も徳さんの後ろにはMarshallのハーフ・スタックが2セット。100愛用の特注の「JCM800 2203」。110v外側は「JCM2000 DSL00」。120vスピーカー・キャビネットは双方「1960A」。
生粋の「ロックンロール」だでね、もちろん「リターン挿し」なんてことはしない。130袴田さんはNATAL。140メイプルのキットに自身で持ち込んだロート・タムを組み合わせた。
いつも通りの黒装束にとてもよくマッチしていた。
15021年間不動のメンバー。
そんな4人のロックンロール・タイムがスタートした!1602曲目はタイトなビートに乗って女性とのスリリングな関係を歌う「LOVE SONG」。170v徳さんのハードなギター・ソロが炸裂!180v黒井さんが出すシンプルで重い低音がとても心地よい。190v再び徳さんにソロが回ってきて…210「♪死にたいだけ~」
「死ぬの大好き」の山本夏彦じゃないんだからダメダメ、死んだらダメです。全部終わりです。
キミたちももう少ししたら「生きているウチが花」ということを実感するようになるよ。
ちなみに山本さんには『一寸先はヤミがいい』なんて著書もある。
200袴田さんのシンバル・レガートに…220黒井さんのウォーキング・ベースが絡む。230vそこにギターが加わって…240v3曲目の「陽炎」が始まる。250vこんなスイング・ビートの曲がレパートリーにあるのもネイルキャッツの魅力のひとつ。
ただの「ロケンロー・バンド」とは違うのだ。
ビートがどうあれ、ガツンとソロをキメるトクさん。260と思ったら曲調が6/8拍子に…オモシロイ展開だ。270vギターを提げた諄至さん。
「グレッチ…良い色。(拍手)
そんなんで拍手って…キミら楽勝だな。
ダメよ、バンドマンを甘やかしたら。
今日はオープニングからいくつかバンドが出てウォーミングアップできてるはずなんだけど…ライブってそう簡単じゃないよね。
次は季節的に合ってる曲を演りたいと思います」2804曲目は「別れの部屋」。290ミディアム・テンポのリズムに合わせて諄至さん魅力的なメロディでお別れの歌を明るめに歌う。300vテリーに持ち替えた徳さんのソロ。
20年近く前に知り合った時、徳さんはテレキャスターを弾いていたので私にはこの姿がシックリくるのです。310v続いた曲はストレートなロック・ビート・チューン「Say Again」。
袴田さんのドラムスと…320v黒井さんのシンプルなベース・ラインが疾走感を鮮やかに演出する。
330vパワフルにストラミングをしながら猛然とシャウトする諄至さん。340vそのバックに徳さんがギンギンなソロを流し込んだ~!350「すごくサクッと言うんだけど、サクッと言った分の100倍くらい感謝してると思って聞いてください」
諄至さんから共演者の皆さんとお客さんに感謝の言葉が述べられた。
「そういうワケで今日はもう21年目の活動に入っているんだけど、21年間ずっと演り続けてる曲を演奏します。
バカでも歌える曲なんで一緒に歌ってくれるとうれしい」
諄至さんはなかなかクチが悪くていいゾ。360v「♪ゲジゲジ」と黒井さんのベースが暴れ出す。380vネイルキャッツのキラー・チューンのひとつ「ビューティフル・ウェンズデイ」。
私が小学生の頃、「ビューティフル・サンデー」という曲が猛烈にハヤってね~。
「素晴らしいサンデー」を「♪すば、すば、すば、すばらしいサンデー」と歌う日本語版の歌詞を子供ながらに「コレ、絶対ヘンだろ?」と思っていた。390_2ネイルキャッツの「水曜日」は諄至さんのドスのきいた歌声が「素晴らしい」!400「♪ビューティフル・ウェンズデイ!」のリフレインがすごく気持ちいいのよ!410続けてパンキッシュにドライブする「Breath」。
ギター2人のウチ、片方がギッチョだと絵になるね。
2本のサオの位置が10時10分みたいで美しい!
諄至さんのラメラメのヤツは「DUO JET」っていうのかな?
私も若い頃はギターに夢中でカレコレ30本以上は買ったけど、グレッチのギターってのは一度も持っていたことがなかった。
それで大分前、NAMMでグレッチの社長と面会する機会があったんだけど、そのことは口が裂けても言わないように心掛けました。
今なら「NASHVILLE」とか「COUNTRY GENTLEMAN」とかが欲しいな。
430随所でコーラスをキメる黒井さん。
すごい重要なパートをシレっとこなしている。440v徳さんも絶好調のソロをブチかまして…450v大いに盛り上がっておいて…460v矢継ぎ早に袴田さんが次の曲のパターンを提示する。
早くも最後の曲だ。470ドライブ感満点のバッキングにユッタリとした歌のメロディを乗せた「Salvia」。480ココでも黒井さんのコーラスが大活躍。0r4a0283 諄至さんのストラミングをバックに…490情感を込めたソロをバッチリとキメて見せた徳さん。500締めくくりは「サンキュー!」連発のルーティン!520そして諄至さんのジャンプで本編を締めくくった。
530vそしてアンコール。
「今日は10時までにココを空にしなきゃいけないんだ。
わかっとるか?キミら。
このままオールナイトで演るか?…みんな協力してや。
今日はアンコールを用意してなかったんだけど…。
本当に最後の1曲なんで持ち帰ってください」540v諄至さんがお土産に持たせてくれたアンコールの1曲は、コレもネイルキャッツのキラー・チューン「Brand New Day」。550最後の目黒鹿鳴館の舞台をエネルギッシュに締めくくった4人であった!580v 570v 590v 600v22年目もガンバれ!
 
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610 

200(一部敬称略 2025年8月29日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2025年10月 3日 (金)

GENKI SESSION 2025<後編>

 
20分の休憩をはさんで『GENKI SESSION 2025』の第2部がスタートした。
オープニングは難波さんをフィーチュアするコーナー。20美しくもの悲しいピアノに続いて難波さんが歌うのは「PYG」の「花、太陽、雨」。
10v難波さんの歌にピタリとコーラスをつけるGENKIさん。30やがてバンド・アンサンブルが入って来る。
第2部でドラムスを担当するのは佐野康夫。
100v松本さんのベース・ソロ。40今回松本さんは全くタイプの異なる大きなソロを合計3回プレイした。
ココではユッタリとしたリズムで低音で彩るドラマをタップリと聴かせてくれた。50vそして難波さんの重厚なオルガンのソロが続く。60v一糸乱れぬインストゥルメンタル・パートからバーニーの熱血ソロへ!70vこうして正統派プロッグ・ロック・スタイルの雄大な1曲で第2部はスタートした。90「イヤ~、ステキですね…自分に言っちゃイケないね。
いいナァ、名曲に名演。
難波弘之!」
続けて第2部のメンバーを紹介。110v「いくつか暗い曲を…」の言葉通りダークな雰囲気で1971年のビル・ウィザーズの「Ain't No Sunshine」。
フーム、コレには「消えゆく太陽」という邦題が付けられていたのか。
120vディレイを利かせたバーニーのブルージーなソロをタップリと。130vフレーズがフレーズを呼んで、後半は凄まじい様相を呈した。
問答無用で素晴らしい!140_2その激演をサポートしているのはMarshall。
バーニーのMarshallは愛用のSTUDIOシリーズ「SV20H」とCelestion「クリームバック」を搭載した「1936」キャビネットだ。150難波さんもイスから立ち上がって濃密なソロを披露。160v「そういうことで暗い曲がいいですね。
暗い曲ばっかり聞いているとどうですかね?…大丈夫ですか?
一般的に言うと、世の中的にはナンカ…♪手のひらに~太陽を~じゃないですけどね、普通は歌を聞いて元気になるとか、明日への希望が湧くとか、そういうことなんですけどネェ。
個人的に言うとそうではなかったんですね。
バーニーは暗い曲どうですか?」170「根が暗いので…」
ウソこけ!
いつもニコニコのバーニーに限って「根が暗い」などということは断じてないでしょう。
もう25年も付き合っているんだからそれぐらいのことは知ってるよ!
でもね、バーニーの笑顔を本当に見習わなければならないと思っているんです。
考えてみると、GENKIさんも、難波さんも、松本さんも、このチームの皆さんはいつもニコニコされているわ。
 
しかし、暗い系のエンターテインメントというモノは落ち込んだ気持ちを和らげてくれる働きがあるらしいよ。
映画なんかも「ああ、マイッタな…」とふさいだ気分の時には悲惨なストーリーの作品を観るといいそうだ。
自分よりヒドイ目に遭っている人を見ると元気が湧いてくるというのがその理屈。
人間って残酷だな。
そんな話を耳にして気分が冴えない時に一度コレを試してみたことがあった。
インターネットで「最も悲惨な話の映画」かなんかで検索すると『マッチ工場の少女』という1990年のフィンランド映画が出て来たので、早速DVDを借りに行って観てみた。
すると悲惨どころか、映画があまりにもツマらなくてベラボーにハラが立ってしまった。
そしてフト気が付いてみると、アラ不思議…あの「冴えない気分」が見事にスッ飛んでいた!
なるほど、確かに効果があったわい!
180「私なんかはブルースとかが心にガツ~ンと来たワケですよ。
どっちかと言うとこの会はだいたい暗い曲なんですよ。
暗い曲とか、ヤクザな曲とか。
本当のことを言うと、明るい曲とか楽しい曲はなかなかロックにはなんないんだよね。
どうなんですかね?よくわかんないですけど」
我々の世代のロックはまさにその通り。
マディ・ウォータースが歌った通り、「ブルースから生まれた子供がロック」。
そのマディ・ウォーターズがナニを歌っていたか?
このことである。
今では「ありがとう」と「ガンバろう」がロックですから。
190v難波さんのピアノをバックにジックリと歌い込む「Cry me a River」。200GENKI SESSIONバラード部門の親玉的ナンバー。
220vバンド・アンサンブルが入ってガラリと雰囲気が変わり、持ち替えたレスポールをバーニーが非の打ちどころがないギター・サウンド存分に泣かせてしまう!
230佐野さんのヘヴィな三連のビートで…240最後まで思う存分GENKIさんがシャウトする。
やっぱりコレはハイライトのひとつだね。
最初からカデンツァまで「川一本分」、イヤそれ以上泣いて頂きました。
210「サンキュ~!
なんつ~んですかねコレ?なかなかいい歌詞なんです。
とは言いつつも、みたいな…そういうアレですね。
考えると次の曲ももしかしたらそういう…直接的に好きとか嫌いとかそういうことじゃないワケですね。皆さんも色んないろんな人生を歩んできているんでね、そういうことはあります」250「Cry me a river」といえば、やたらと下のジュリー・ロンドンのバージョンが有名だけど、この録音でギターを弾いているのもバーニーなんだよ…バーニー・ケッセル(Bernie Kessel)。
以前、渡辺香津美さんはMarshallの「1974X」という30Wのコンボ・アンプにギターをダイレクトにつないでア・カペラでこの曲を弾いてくれたことがあった。
さて、この「Cry me a river」という慣用句には「人前で過剰に泣く人」に対する皮肉の意味があるようで、それを踏まえて歌詞を見てみると、「アンタよう泣けるわね」と「アタシャ川1本分泣いたわ」と、2通りの意味でこの文句が使われているのではないか?と思えて大変にオモシロイのである。9_cmr 「Won't you move over!(チョットどいてよ!)」とGENKIさんの一喝で待ってましたの「Move Over」!260_moジャニスの祈りをも吹き飛ばしかねない自家薬籠中の最深部にある1曲118a0777 ピッタリとイキを合わせてプレイするバーニーとのユニゾン・パート。
2人とも実に楽しそう!300vバーニーもステージ前面に歩み出てエキサイティングなソロを客席に撃ち込んだ!280続いてはザ・カーナビーツの「好きさ好きさ好きさ」。290_sss元はイギリスのザ・ゾンビーズの「I Love You」。
前にも書いたかな?…The Zombiesって今では誰もクチにすることのないバンド名だけど、ロッド・アージェントとコリン・ブランストーンという優れたソングライターを擁してしただけにいい曲がイッパイあるんだよね。
私はロッド・アージェントが書いた「The Way I Feel Inside」という2分にも満たない小曲が大好きで「人生の100曲」に選んでもいいと思っている。
でも「I Love You」の作者はベースのクリス・ホワイト。
1965年にリリースされたがイギリスでは売れなかったらしい…というかシングルにすらなっていない。
そんな曲に目をつけてGSで大ヒットさせた当時の制作者のセンスがスゴイね。
310多分この日の夜中、お客さんの半分ぐらいは「♪お前のすべ~て~」のGENKIさんの声が夢に出て来てニヤリとしたことであろう。
ちなみこのパート、オリジナルでは「♪And I don't know what to say(なんつったらいいのよ?)」と歌っている。
320vさぁて、この辺りからいつも通りの興奮の展開となるよ~!
でもGENKIさんは「オマエら最後までイケんのか~!」なんてはしたないことは絶対に言いません。
若いバンドはよくコレをやってるけど、そもそも入場料を払っているんだから最後まで見ていくにキマっているワケよ。
代りに「30 Days in the Hole」とバンド全員でコーラスをキメた。330_30以前、ジョー・サトリアーニが来日した時、Marshall Blogで取材をさせてもらったことがあった。
挨拶をするためにマネージャーを訪ねると、かなり年配の方で少々驚いた。
ナゼそんな話になったのかは覚えていないのだが、そのマネージャーがこんなことを言っていた。
「私が70年代のはじめにこの業界に入った時、最初に面倒をみたバンドはハンブル・パイだったんだよ」「スゲエ!」と思ったわ。
本場の業界人の歴史に感動してしまったというワケ。
あの人比較的コワモテだったけど、ヘタをするとドン・アーデンみたいな人だったりして?
写真のチェックは結構シビアでした。
ところで、スティーブ・マリオットの歌はGENKIさんにピッタリだよね。340v難波さんのエレピのソロ。
おいしいフレーズ満載!350vいいナァ、こういうギター・プレイは今時タマらんよ。
真空管アンプの図太いサウンドでロックのカタマリのようなフレーズを次々とつなげていく。
自分の「ロック心」が浄化されるようだわ。360「♪Thirty days~!」370「♪ティラティラ~」
(歌とギターで掛け合いを表現しているつもり)
緊張感あふれるこのシーンも盛り上がっておいて…380フィニッシュ!Xxxxx すかさず佐野さんのドラムスが先行して雰囲気を盛り上げる。
400v続いて出て来たのはGENKI SESSION後半の定番曲のひとつ、スペンサー・デイヴィス・グループの「Gimmie Some Lovin'」。
コレ、「愛しておくれ」という邦題が付いていたのか!知らなかった。
ファンキーなアレンジがゴキゲン!410vワーミーバーを上下させてダイナミックにギターを操るバーニー。420v難波さんのスペイシーなシンセサイザー・ソロ。430松本さんの3回目のソロはファンキーなビートで!440v「カモン佐野康夫!」
佐野さんがド迫力のドラム・ソロをタ~ップリと披露。450全員をフィーチュアした規格をはるかに上回る灼熱の演奏だった!460本編も残すところ1曲。
それに取り掛かる前にもう一度メンバー紹介。
「お馴染みの曲で『全てか無しか』」と曲を紹介すると客席から「おお~!」と歓声が上がった。
まさに「キタキタ~」という感じ?470バーニーのギターがGENKIさんを導いてスタート。480_aon「♪All or nothing」…この曲ってもちろん「All or nothing」というパンチラインが一番重要なワケだけど、聴くたびにヴァース(Aメロ)のメロディがすごくいいと思うんですよね。
スモール・フェイセズっていいバンドだったよナァ…見たことはないけど。
Marshallの大のお得意さんだったし。
118a0531 もちろんこの曲では「♪All or nothing」と歌って頂く「お客さん参加コーナー」がつきものである。490それを先刻ご承知の客席の皆さん。
会場を練り歩いてそんなお客さんにGENKIさんがマイクを向ける。500「♪All or nothing」
ホントに皆さんお上手なんですよ。
まさかこのコーナーのために練習をして来ているんじゃなかろうな?
510そしてお別れ。520ステージ下手の階段を上って…
530v
「バイバ~イ!」540vと、終わるワケがない!…You ain't heard nothin' yet! お楽しみはこれからだ!(アル・ジョルソン)Tttエネルギッシュに再登場!560vこのルーティンを今回も三度ほど繰り返して「All or nothing」のクライマックスに到達した!580カデンツァは「♪All or nothing」でするGENKIさんとバーニーの掛け合い。008a0279締めくくりはもちろん大ジャ~ンプ!
コレにて本編終了。008a0286 そしてアンコール。
まずは難波さんと2人でシットリと「Imagine」。600会場の隅々に行きわたる平和の願いを歌うGENKIさんの声。
とても感動的だった。610v「時間との戦いになりますね。
あと2曲演っちゃおうかな…いいっスか?」
大歓声!今日はこれまでより開演時間が30分早いからね。
お客さんはナニを演奏するのかもうお見通しなんだけど、それが聴きたいのだ!620まずは「Goin' Down」。630ステージに跪いての力唱!640v「everybody…なんか突然everybodyだけ英語っていうのは、そういうことだな。
みんな今日はどうもありがとう!
今日も残り少なくなってきまして、みんなで歌ちゃおうぜ!」118a1086 GENKIさんが「♪Goin' down」と歌うと本当に自然にお客さんが「♪down, down,down」。
それを聞いたGENKIさん…「さすが常連だネェ!」660そしていよいよ感動のフィナーレ!
GENKIさんの誘いでお客さんがイスから立ち上がる。670_3タンバリンを手にした阿部さんもステージに上がって…「アッコちゃん」だ!680「スキだ~、アッコちゃ~ん!」と絶叫するGENKIさんがスキ。
毎回書いているけど、井上先生が書いた歌詞のオリジナルは「庄内おばこ」という秋田民謡ね。690ステージのヘリに腰をかけて「スキ、スキ」。
この後、もちろん客席に入ってお客さんに歌って頂いたことは言うまでもない。700今回も良質の素材と最高のパーフォーマンスで3時間半以上タップリと楽しませてくれた6人!710 720v 010 740v 715 750vもうGENKI SESSIONにお邪魔すると「あ~、音楽を聴いたナァ」という気持ちになるんだよね~。
今回も全くその通りだった!750最後もジャンプして…760vキマった!770v「どうもありがとうございました!」
大歓声!
780もう一度バンドのメンバーを紹介して割れんばかりの拍手を浴びながらGENKIさんと5人のバンドマンはステージを後にした。790今年もアッという間に終わっちゃった。
でもきっとすぐに「夏は来ぬ」ですな。
来年も楽しみにしています!
118a0098 <おしまい>
 200(一部敬称略 2025年8月27日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2025年10月 2日 (木)

GENKI SESSION 2025<前編>

 
卯の花の 匂う垣根に

時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

今、コレをご覧の方々は恐らくこの歌詞をご存知であろう。
国民唱歌「夏は来ぬ」。
この曲を出版したのは、現在も心斎橋他に店舗を構える大阪の老舗楽器店「三木楽器」だった。
鉄壁のこの唱歌がたった8小節で作られていることに今更ながら驚いてしまうが何しろ歌詞がいい。
作詞は「佐佐木信綱」。
「万葉集」の研究で名高く、皇室の歌会の撰者も務めていた明治から昭和の長きにかけて活躍した歌人であり国学者だった人。
作曲は小山作之助という人で「夏は来ぬ」の人気があまりにも高かったので、「ナンダナンダ、何なら歌詞もオレが書いてやろうじゃないか!」と言ったかどうかは知らないが、オリジナルの歌詞を用いて改作したが世間からは歯牙にもかけられなかったという。
「歌詞」というのはげに大切なモノということだ。
そんな夏が来てドッカリと居座り、ようやく過ぎ去っていく風情になってきた。
今年も日本のロックの夏の風物詩である「GENKI SESSION」を2本立てでレポートする。
会場はいつもの「東京キネマ倶楽部」。
今回の開宴はいつもより30分早い6時半。
10vドラムスが打ち出すゴキゲンなビートに乗ってステージに姿を現したGENKIさん。
まずはレイ・チャールズの「Hallelujah I Love Her so」から。
20「Everybody clap your hands!」30v今年の「GENKI SESSION」のメンバーは…
 
人見元基(以下「GENKIさん」)80v難波弘之
さっそくのピアノ・ソロ!118a0646 日下部BURNY正則(以下「バーニー」)118a0079松本慎二60v療養中のロジャーさんに替わって(現在は活動再開中)ドラムスを担当したのは阿部薫。
以上の5人。
70バーニーのソロ。90バーニーはもちろんMarshall。
愛用のSTUDIOシリーズ「SV20H」とCELESTIONの「G12M-65」、通称「クリーム・バック」を搭載した2x12"スピーカー・キャビネットの「1936」のコンビネーション。
100v「♪ハレル~ヤ~」
1曲目からお客さんと大合唱。
もうお客さんも勝手がわかっているので、いちいち説明をしなくてもビシっとキマっちゃうところがスゴい。
110_cr「ヘイ!久しぶりだぜ。
ようこそ鶯谷へ。
みんなも知っていると思うけど、ドラムスのロジャーの入院治療がもうチョットかかるということで今回はドラムスをナント豪華2本立てにしてお送りします。
その前にまず入院しているロジャーにガンバレ・コールいくか?
みんなの声が届くようにね!」
230v「じゃあ…ロジャー、ガンバれ~!」
早く戻って来いよ~!」
GENKIさんのリードでお客さんも大声で「ロジャー、ガンバレ~!」とエールを送った。
110そして今回第1部でドラムスを担当した阿部さんを中心にバンド・メンバーを紹介。
阿部さんはかつて「NOIZ」のメンバーだったので「ノイズの曲を結構演ろうと思って…」というGENKIさんの言葉に客席から歓声が送られた。118a0169 2曲目はバーニーが弾くリフからモントローズの「I Got the Fire」。140_igfストレート・アヘッドなロック・ビートに乗ってGENKIさんが猛シャウト。
この曲を歌ったサミー・へイガーの声は大変にキーが高いんですってネェ。
「ディオよりずっと高い」…ということを先日ロニー・ジェイムス・ディオ研究家から聞きました。150ココでもバーニーのワイルドなソロが炸裂!
私の中の「ロック七不思議」にロニー・モントローズがどうしてトニー・ウィリアムスのグループにいたのか?…というのがある。
ま、ハービー・ハンコックのつながりだったのでしょうけど、1978年、まだ「田園コロシアム」でやっていた頃の『Live Under the Sky』にトニーのグループで出演しているんだよね。
観に行けばヨカッタ…。160v「『灼熱の大彗星』でした…邦題ね。
皆さんはロックとかの音楽を聴いてもう数十年…30年?経ちますか?
オレ達の方が長いかもしれない。
まだ20代前半の頃にNOIZって感じだったからね。
今演ると『速い~!』って感じの曲を作っていたんですよ。
なんでこんな曲作ったのかなぁ~。
アっという間に終わりますよ。(笑)
ウッカリしていると瞬きをしている間に終わっちゃいますから。
違う?」
曲順を勘違いしていたGENKIさん、ココで軌道修正して…170いつもこのあたりで出てくるツェッペリン・ナンバー。
では、バーニーお願いします!180v_wll知らぬ者などいない(今は結構いるか?)ロック史に残る名リフとGENKIさんの歌声による魅惑のアンサンブル!
「Whole Lotta Love」だ。190v中間部の幻想的なパートはバーニーがボトルネックをハメて巧みに演出する。200vそして誰もが演りたい見せどころ&弾きどころのソロ・パート!
♪ジャン、ジャン!
我々の世代のロック・ギター・バカはみんなコレで育ったのだ。
イヤ~、しかしいい音だナァ。
さすが根っからのレス・ポーラー。
25年ぐらい前、私はレス・ポール以外のギターを弾くバーニーの姿を一度も見たことがなかったぞよ。
210「♪Way down inside…」
つづくGENKIさんの際限のない伸びやな歌声のソロ・パートにすべての観客が耳をそばだてた。220「レッド・ツェッペリンの曲でしたね。
この曲は『胸いっぱいの愛を』という邦題が付けられて最初はモノラルだったんですけどね…なんてどうでもいい話ですね。
シングル盤はモノラルだったんですよ。
ワーナーじゃないどっかから出ていて、途中でのギュインギュインギュインってなるところがないんですよ。
持ってる人はお宝ですよ。
コレは毎回言っているんですけど、『70年代ロック』って言いますが、ウチら『70代ロック』ですからね… 難波さん1人」
345v「みんなも早くこっちへ来て!」118a0132ココからはおなじみの「NOIZコーナー」。
GENKIさんが「ガンガンガン!」と大声で曲名を叫ぶ。240_ggg飛び出してくるのは猛烈なドライブビング・リズム!
さっきのMCでGENKIさんが「瞬きをしている間に終わっちゃう」と言っていた曲がコレ。250v阿部さんのシャープでパワフルなドラムに…260v高速の4分で重なる松本さんのベース・ラインがすこぶるカッコいい!270vそして「グバ~!」っと難波さんのオルガンが全体を包み込む。280「♪ガンガンガン」と、それこそガンガンとシャウトするGENKIさんが最高!008a0089 大熱演なのだ!
でも本当にすぐ終わっちゃうの。
ん~、もっと聴きたい~!290続いてはバーニーがダイナミックに「#9thコード」をストラミングしてから…300_hbそのままソロへと突入。
タップリと弾いて曲が始まる。
このストラトキャスターもいい音だな。太い。310vゴキゲンなロック・ビート・チューンは、同じくNOIZの「Hey Bro.」。320曲はうなりを上げてどこまでも突き進み…330GENKIさんのキックも飛び出した!
470v「イヤ~、若いバンドで…。
皆さんが聴いていて、歌詞的な部分とかネェ…。
屋根裏っぽいですよ。ライブハウスの『屋根裏』。
メジャーじゃない。
メジャーになりようがない…そんな曲ばっかりでしたよ。
でも、そんな曲ばっかじゃないんですよ。
チョット優しい曲もあったりとかね…よろしく」
私なんか「屋根裏」大好きでしたよ。
高校生だったので2階の「ロンドン」を通過する時は少しドキドキしたりして…。
あの名刺大の見開きの月間スケジュール表を1枚ぐらい取っておけばヨカッタなぁ。
左のページが「昼の部」で、右が「夜の部」だった。
大学の時に何度か出させてもらったけど、私なんかスターになった気分でしたよ。
アソコで観て特に印象に残っているバンドは銀次さんがいた頃のRCサクセション、東京おとぼけキャッツ、ウシャコダ、それになぞなぞ商会ってところかな?
当時一番お客さんが入るブッキングがRCサクセションとPANTA&HALと言っていた。
PANTA&HALは新宿ロフトで観た。
なつかしいナァ。
今はもう街が変わってしまって、新宿ロフトがどこにあったのか皆目わからないし、屋根裏が西武の裏にあったことも夢の中の出来事のようだ。118a0125続いてのNOIZ曲はバーニーのギターをバックに「樹のうた」。350_knuジックリ&シットリと歌うGENKIさんがまた素晴らしい。360vバッキングに徹するバーニー。
そしてクリーンなサウンドも素晴らしいMarshall SV20H。370v情感をタップリと込めた歌声を聴き逃すまいと客席は水を打ったような静けさとなった。380そのままア・カペラで「♪いつものように」と張りのある歌声が会場に響き渡る。390_imyそして最強のバンド・アンサンブルが加わる。400もちろん曲は「いつものように」。
こうして第1部はNOIZナンバーで締めくくられた。118a0164バーニーのソロが猛り狂い…
450v松本さんのスケールの大きなベース・ソロも飛び出した!118a0317_2しかもタ~ップリ!
440vシーケンサー、オルガンとバラエティに富んだサウンドで曲をドラマチックに演出する難波さん。430v猛然とドライブする阿部さん。420vそして~…460v〆のジャ~ンプ!
コレにて第1部終了。
この後、20分の休憩に入った。
340v<つづく>
 200(一部敬称略 2025年8月27日 東京キネマ倶楽部にて撮影)