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2019年1月25日 (金)

Marshallの新商品~NAMM2019から

 
アッソレ!♪か~もん べいべ~ あめりか~…ってか?
アナハイムは今日もいい天気だわい。

10_2今年もNAMMショウは大盛況。
初日、開場を待つ人たちでゴッタ返している。

20な~んてウッソで~す!
事務所でコレ書いてます…。
寒いね~、東京は。

30いつか書いたような気もするが、ここ数年のfacebookを見ていると「NAMMへ行って来ま~す!」とか「NAMMに来ていま~す!」という投稿がガクっと減ったような気がするんだけどどうだろう?
以前は皆さんからNAMMへ行く、もしくは行った歓喜の投稿が飛び交っていたでしょう?
なんか景気の悪さを思い知らされるような気がして少しコワイんだよね。
それとも、みんな飽きちゃったのかな?
あるいはインフルエンザで多くの人が行かれなくなっちゃったとか?
私もいつか「NAMM風邪」とかいうのに感染して、日本に帰って来てブッ倒れたことあったからナァ。
去年は「marshall.com」がスタートするということで、私も呼ばれて参加したんだよ。
それで、その時のレポートを一応読み返してみたんだけど…自分で言うのもナンだけど、Marshall Blogってスゲエな。
コレ読んでいたら、もう音楽全般やその周辺の無責任な色んな知識が飛躍的に増えるだろうにナァ…なんて思ったわ。
こんなの世界に2つとなかろうに…。
あるかナァ?…こんなヘンなブログ…と思って読んでいたのはこの去年のNAMMレポートの番外編4つ。
つれづれNAMMままに <その1>
★つれづれNAMMままに <その2>
★つれづれNAMMままに <その3>
★つれづれNAMMままに <その4>

40さて、今年のNAMMのMarshall。
去年のORIGINに引き続いて強力な新商品が発表されたわ!

月並みだけど、名付けて「STUDIO」シリーズ。
全体としてはこんな感じ。


しかし…Marshallも変わりましたナァ。
イヤ、基本はそのままに、よくぞ時代に迎合してイメージを変えて来たと思うよ。
 
今回のSTUDIOシリーズ、新しく出たのは2つのライン。
双方、イギリスはミルトン・キーンズ/ブレッチリ―の本社工場で生産している。
なんか、イギリス製って久しぶりのような感じがするな…ASTORIA以来かな?

Svsc_img_7759 ひとつはJCM800系のSTUDIO CLASSIC。
もうひとつは1959系のSTUDIO VINTAGE。
ああ、おなじみの単語が並んでいてありがたいわ。
またコレか?…ではない。
コレこそがロック・ギター・アンプのサウンドなのさ。
アナタ、世の中に1959とJCM800がなかったらどうやってロック・ギターをやるつもりなの?…というぐらいの人類になくてなならないアイテムを「Modernize」したのがSTUDIOシリーズ。
「modernize」は「現代かする」とか「最新式にする」とかいう意味の単語だけど、「時代のニーズに合わせて使いやすくした」とご理解いただければよろしいかと…。
最近、PAシステムが進化してドンドン舞台のギターアンプが小さくなってるでしょ?
それでもチャンとしたロックを知っているギタリストは、みんな1959や2203を使いたくてしょうがないんだよ。
結局みんな1959や2203が好きなのね。
それで「20Wぐらいの1959があれば大ヒットするよ!」なんて、実は先週、あるベテラン人気ギタリストとそんな話をしたばっかりだったのです。
もちろん私はこのSTUDIOシリーズのことを知っていたけどダマってた…ゴメンね。
で、今回はそのCLASSICとVINTAGEにMINI JUBILEEと呼ばれていたシリーズが戸籍を入れ替えて「STUDIO3兄弟」となった。

…ということで、しつこく写真を載せながら、ひとつずつSTUDIOシリーズの面々を紹介しましょう。

50まずは2203ベースのSTUDIO CLASIC。
コンボ、ヘッド、そして専用スピーカー・キャビネットという布陣。

60まずはコンボのSC20C。
いいね、まずこのツラがまえ。
出力はその名が示す通り20W。
もちろんフル・バルブ。
プリ菅はECC83が3本、パワー管はEL34が2本。
やっぱりこの名コンビだよね、Marshallは。もう「やすし」と「きよし」みたいなもんだ。

70ハイ、右向いて。

80次は左。

90コントロール・パネルのようす。
向かって左からPRE-AMP、VOLUME、TREBLE、MIDDLE、BASS、PRESENCE…おお、2203だ!って当たり前なんだけど。

100リアのようす。
ハーフ・オープンになっている。
スピーカーはオフセット。110スピーカー・アウトは16Ω、8Ω、4Ω。
FX LOOPとそのオン/オフ・スイッチ、DI OUTを搭載。
170スピーカーは1×10"。
CELESTIONのG12 V-type10"というヤツ。16Ωで入力は50W。
下の写真は「70W」の表記になっているけど、コレはエクステンション・キャビネットのスピーカー。まぎらわしくてゴメンナサイね。
ツラ構えを見せたかったの。

130入力はHIGHとLOWの2種類。
そう、JCM800ではINPUTという表記ではなくて「SENSITIVITY」だったよね。

140ストラップ・ハンドルもゴールドのクラシック仕様。
重量は14.55kg。

150今回も20Wと5Wの出力の切り替えが可能。
だからチャンとアンプを鳴らして宅録もできるんじゃいない?

160つづいてヘッドのSC20H。
出力や回路はSC20Cと同じ。

180ハイ、右向いて。

190今度は左。

200コントロール・パネルのようす。
当然コンボとまったく同じ。
レイアウトが逆さになっただけ。

210リアはこう。

220コチラもコンボと同じスペック。

230ヘッドも同様に出力の切り替えスイッチを搭載。

240ハンドル・ストラップもコンボと同じ。
重量は9.4kg。
どうよ。100Wの2203ヘッドは20.5kgだよ。出力は1/5だけど、重量は半分以下。

250スピーカー・アウトプットのコンフィギュレーションもコンボと同様です。

260コレさ、パネルの表記に使われている文字のフォントが2203と同じでうれしいんですけど…そう思わない?

270次はヘッドの相棒のスピーカー・キャビネット。
種類は2つ。
まずは1×12"のSC112。

280ま、当然のルックス。

290

300こちらはコンボと違って、真ん中に12"スピーカーがガツンとインストールされている。

310スピーカーは1×10"。
CELESTIONのG12 V-typeというヤツ。16Ωで入力は70W。

320もうひとつは2×12"のSC212。

321タテ長のアングルド・タイプ。

322身長は75cmだよ。
重さは22.7kg。
BMIは40.36。肥満度は4。
でもキャビネット業界では標準なのさ。

323こちらはクローズドバック。
Celestion V-Typeが2つロードされているので入力は140W、8Ω。

324STUDIO CLASSICのデモ動画はコチラ。


次はSTUDIO3兄弟の長兄、STUDIO VINTAGE。
く~、もうこのルックスだけでシアワセ。
Marshallのルックスってなんて魅力的なんだろう。
手前ミソながら、間違いなくこの世で一番カッコいいギター・アンプのデザインだと思う。330じゃ、またコンボから。
こういう記事を書いていると、だいたいこの辺で飽きて来る。
こんどはVINTAGEなのでSV20Cというのが型番。
回路は当然フル・バルブ。
プリ菅がECC83×3、パワー管はEL34×2。

340右向き。

350左向き。

355上から見るとこう。
いいね~、いいわ。

360リアはこの通り。
やはり10"スピーカーが1つオフセットでロードされている。

370スピーカーはCLASSICのコンボと同じく、CelestionのV-type10"。
写真はさっきからズッと使いまわしているので12”、70Wになっているけど、実際に搭載されているスピーカー・ユニットは10"で50W、16Ω。

380コントロールは向かって左から、LOUDNESS2/NORMAL、LOUDNESS1/HIGH TREBLE、TREBLE、MIDDLE、BASS、PRESENCEとなっている。
「NORMAL」なんて表記が付いているところが1959とチョイと違うね。385パワー・スイッチはちゃんとピン様式になっとる。
内側のスイッチは、1959ではSTAND BYだけど、STUDIO VINTAGEでは例のパワーリダクション・スイッチになっていて20W/5Wの出力の切り替えができる。

390そうか…フレット・クロスはSalt&Pepperにしたか…CLASS5と同じヤツね。
ECがよく似合うと思うんだけどORIGINで使っちゃったからナァ。
LCのも見てみたい。

400インプットは伝統の4穴。
"Lead and Bass"ということになっている。

410次にヘッドのSV20H。

420ゴールドのロゴにパイピングにビーディング。
ホントに素晴らしいデザインだ。

430ハイ、左を向いても美しい。

440コントロール・パネルのようす。

450リアはこう。

460リア・パネルの昨日はSTUDIO CLASSICと同じ。

465当然ヘッドも20W/5Wのリダクション機能を搭載している。

470レバンドのカバリングっていいよね~。

480コチラも1959のフォントを踏襲していてうれしいなったら、うれしいな!

490コチラはスピーカー・キャビネット。

500このフル・フェイスのフレット・クロスがタマりまへん!

510重量は12.25kgだから、ヘッドのSV20Hと組み合わせても21.5kg。
それが重くてイヤだったら、もうホンモノの「いい音」はあきらめてデジタル装置でギターを楽しんでくださいな。

520もうひとつのキャビネットは2×12"のSV212。

530コチラもタテ長、アングルド。

540搭載しているスピーカーは同じなので、簡単に言えばSC212のルックス違い。
ビーディングが入っている分、こっちの方が手が込んでいるといえば、言えなくもない。

550コチラもクローズド・バック。
570
STUDIO VINTAGEのスピーカー・キャビネットもCLASSIC同様、Celestion V-typeなのね。
12"、70W、16Ω。
だから、CLASSICとVINTAGEの組み合わせは自由ということになる。
カバリングはエレファント・グレインとレヴァントで異なるけど、ルックスで選べちゃう。

560STUDIO VINTAGEのデモ動画はコチラ。

STUDIOシリーズの最後。
前述の通り、Mini Jubileeシリーズとして予てよりご好評を頂いていた20WのJubilleたちがSTUDIOシリーズの一員として生まれ変わった。

580まずはコンボの2525C。

590右左、どっちから見ても…

600…Jubilee。

610コントロール・パネルのようす。

620リアはこう。

630スイッチの隣に「STUDIO」の表示が加わった。

65020W⇒5Wのリダクション機能もそのまま。

660コチラはヘッドの2525H。

670コレも従前のMini Jubileeシリーズのヘッドと同じ。

680

690リアも変わりない。

720ECC83×3、EL34×2という仕様もMini Jubileeから変更なし。

730スピーカー・キャビネットが新しくお目見えした。

760Mini Jubileeの2×12"、2536とは異なり、1×12"の2512となった。

770

780リアはハーフ・オープン。

790スピーカーはCLASSICやVINTAGEのスピーカー・キャビネットと同様、CelestionのV-typeを搭載。
800STUDIO JUBILEEのデモ動画はコチラ。

以上がSTUDIOシリーズのラインナップ。
まだ実機が届いていないので音質は動画に頼るしかないが、モノが手元に届き次第ひとりでも多くのMarshallプレイヤーに試奏してもらってMarshall Blogでその様子をレポートしていきたいと思う。
皆さん、Marshallの新しい仲間をどうぞよろしく!

810ああ、もうNAMMも2日目が終わっちゃった!…だから行ってないってば!

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