Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【マー索くん(Marshall Blog の索引)】
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

« LIVE ROKUGENSHIN~CROSSOVER DAY <前編> | メイン | 八王子.....白崎映美との一夜 »

2013年11月 8日 (金)

LIVE ROKUGENSHIN~CROSSOVER DAY <後編>

『ROCK DAY』に引き続いて今日も中盤でお楽しみコーナー、出演者のサイン入りパネル・プレゼント~!
MCは音楽評論家の大野祥之。

05vアシスタントは会場に遊びに来ていたRie a.k.a.Suzakuちゃん。

10_2サイン入りパネルと打ち上げ参加の権利がゲットできるクジ引き大会。世界で1枚しかないレア・グッズが当たるとだけあって、クジをひく恭司さんやRieちゃんの手にお客さんの視線が注がれたのでした。

20_3そして『CROSSOVER DAY』もいよいよ後半。
恭司さん、天野さん、小沼さんの3人がステージに立つ。

30_2恭司さんのボーカルで「Little Wing」。今日はじめての歌モノだ。

35vもちろん三人三様のソロもタップリとフィーチュアされた。

40_3前回「Spain」のところで触れたが、この「Little Wing」も時を経つにつれて成長している曲とは言えまいか?
もちろんClaptonの「Rainbow Concert」など昔からカバーの絶えない曲ではあるが、ここへ来ていよいよ名曲の度合いが高まってきているように感じる。
46年前の曲ですよ!
ああ、幼稚園で一生懸命泥団子作ってる頃だわ。あの時分からジミヘン聴いてりゃ今頃な~。

どんなにテクノロジーが進歩してもいまだに誰もJimi Hendrixを超えることはできない…どころか、ますますHendrixの偉業が手の届かないところに上りつめてしまっている。それは今の音楽がブルース等のロックのルーツからドンドン離れて行ってしまっているからではなかろうか。

50張り裂けそうな魂の高まりを表現する恭司さんのギター。これはもうもはや「歌」だ。

60v小沼さんは他のギタリストとは一線を画すフレージングで「小さな翼」を「ようすけ色」に染めた。
そういえば、昔クリニックで小沼さんのバッキングをさせていただいたことがあった。あ~あ、あんなことしなきゃヨカッタな~。小沼さん、あの時はゴメンなさい、ヘタで…。

70v_2ジャズ、フラメンコ…天野さんのギターの懐は深い。そのバーサティリティを活かしたソロは聴きごたえ満点!

80v_3野呂一生もアコギを手に登場する。

90v_2天野さんとのデュエットで「浜辺の歌」。

100_3これも殺人的にいい曲ですな。

110_2ふたりの繊細なプレイがこの美しく深いメロディを際立たせる。

120v_2「六弦心」のおかげで忘れていたたくさんの童謡や唱歌を思い出したが、こうした曲というものは「海」のものが多いのか「山」のものが多いのか…。どっちだと思う?
この天野さんと野呂さんの奏でた曲はもちろん「海」の歌だ…「浜辺」だから。茂さんと恭司さんの「紅葉」は「山」じゃん?

さぁ、どっちだ?

130…と考えている間に安藤正容

140v安藤さんの「六弦心」今日は「海」。今日3曲目の「海」曲。CROSSOVER系の人は海好きが多いのかな?

150v_2Marshallではござらんが、実にいいサウンド。

160安藤さんは私の学校の先輩でもあられるが、昔あるジャズ雑誌で読んだのは、大学時代にあるジャズ・コンテストに出場した際、審査員の方から「キミ、学校辞めても明日からプロで喰っていけるよ」と言われたとか。さすが…。そのスタイルはまるでJim Hallだったとか…。
そんな安藤さんのストレート・アヘッド・ジャズを聴いてみたいのは私だけではあるまい。

170v_2そして野呂さんが再び加わって『CROSSOVER DAY』のクライマックスが訪れる。
それは珠玉の名曲メドレー。

180_2まずは「ASAYAKE」。

190v_2こぶしを挙げて会場と一体化!盛り上がるね~、コレは。

学生の頃、今の家内と神奈川県民ホールへカシオペアを観に行って帰り道にケンカしちゃったんだよな~…なんてことを瞬時に思い出させるから音楽の力ってスゴイ。
音楽って「ニオイ」まで思い出させることができるんですよ。

220さらに拍車をかけたのが「Truth」。

230_2疾駆するレーシング・カーのイメージをダブらせてこのクライマックスを楽しんだお客さんも多かったことだろう。
200v_2『CROSSOVER DAY』本編を飾るにふさわしい興奮のエンディングだった。

240v_2そして全員参加のアンコール。

250アンコールに用意されていたのはSteppen Wolfの「Born to be Wild」。

260恭司さんのリードで次々とソロが回される!

270もうみんなメッチャ楽しそうでしょ?

280_2木村さん、「ワイルドで行こう」なんて演奏するのこれが最初で最後だろうな~。

285v_2小沼さんのソロではバックが4ビートに!トリハダ!

290_2ICCOUさんも丸っきりワイルドに行ってみた!

300v_2日本のメロディとロックのスタンダード…

310_2素晴らしい音楽に満ち溢れた最上のコンサート、そしてマーシャル祭りだった。

320本番2日間、リハーサルと合わせて4日間、弾きっぱなしのバック陣!
石黒彰

330二家本亮介

340vそして山本真央樹
本当にお疲れさまでした!

350_2感動のフィナーレ!

360これも日本のロック界の至宝、山本恭司あってこそ実現したことを忘れてはなるまい。

370_2総立ちの客席に別れを告げる六弦心プレイヤーたち。

380_2この一大ギター・イベントの最後の最後を飾ったのは恭司さんの「蛍の光」。まさに感動の一瞬だった!

390_22日間、スリリングなセッションに挟まれて、日本のメロディの素晴らしさを存分に堪能した。本当に素晴らしい名曲たちだ。比べるのはあまりにも酷なのは百も承知だが、それに引き換え現れては一瞬で消え去っていく昨今のテレビから流れて来る曲のナント滋味に乏しいことよ…。
『LIVE ROKUGENSHIN』はギターの魅力とともに、そんな日本の旋律の楽しみをナマで再認識させてくれた。
ギター好き、音楽好き、そしてMarshall好きにはタマらない、本当に充実した2日間だった。   

400_2ところで、「山の歌」か?「海の歌」か?の結論。数えたワケではない。家内との家族会議の結果だが、私が達した結論は「山」。
理由は、いくら四方を海に囲まれていようとも、日本には美しい四季があるから。海にももちろん四季は訪れるが、その移ろいがハッキリ目に映りにくい。
緑、赤、白と季節が変わるたびに衣装替えをする美しい野や山にこそ多くの日本人はロマンティックな感情を抱き、思いを歌に注いで来たのではなかろうか?

日本は本当に美しい国なのだ。

60_2<ROCK DAY>やリハーサルの様子もお見逃しなく!
LIVE ROKUGENSHIN~ROCK DAY <前編>
LIVE ROKUGENSHIN~ROCK DAY <中編>
LIVE ROKUGENSHIN~ROCK DAY <後編>
Let's Go to キネマ!~Live Rokugenshinリハーサル・レポート<CROSSOVER編>

Let's Go to キネマ!~『LIVE ROKUGENSHIN』リハーサル・レポート<ROCK編>

(一部敬称略 2013年9月22日 東京キネマ倶楽部にて撮影)