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2013年12月10日 (火)

D_Drive×Crying Machine カップリングツアー 『Screaming Loud Tour』 <後編>

はい<後編>だよ。

<後編>のトップバッターは快進のICHIGEKI。
実際にはexist✝traceに続いて2番目に登場した。
以前から幾度となく接しているこのバンド…実にいいバンドだ、ハッキリいって。

10ボーカルはコータ。

20vギターの久雄。

30vベースの潤。

40vドラムは佑一だ。

50v外道をはじめとして、昔から「和」のテイストをアッピールするバンドは少なくない。
この快進のICHIGEKIもその範疇に入るバンドだ。

60そういった和物バンドも音楽に日本の要素を取り入れるパターンと、音楽的には和を感じさせずにルックスだけに「和」を取り入れるパターンが存在して来た。

70ICHIGEKIは完全に後者のパターン。
これが竹を割ったかのようなスッパリトしたテイストで観ていて実に気持ちがよい!

80vどちらかというと体育会系のロックといおうか、体力勝負のバンドといおうか、汗と血と涙にまみれての演奏だ。(血は出ないけどね…)

140ガール・バンドの勢いのよさに押されたフニャフニャした男の子のバンドが多い中、久しぶりに「男」のロックを見た気がしたよ。カッコいい。
180v衣装や小道具に気を使っている点もうれしい。

110ロックは「ショウ」だ。とにかくお客さんを楽しませなきゃ!
でもロックは「音楽」でもある。音楽が「鬱憤晴らし」であっては絶対にいけない。ロックは音楽的でなければロックではないのだ。
輪になって踊りたければ盆踊りへ行け!身体をぶつけたければ柔道でもやれ!コンサート会場は町内の公園でもなければ道場でもない。
ICHIGEKIの音楽はカラッとした江戸前のロックだ!

120みんなお立ち台に乗っかっちゃって!「何とかは高いところを好む」というが、これほどお立ち台が似あうバンドもそうあるまい。これでいいのだ!

90vステージにいる間中エキサイトメントの頂点で、最初の曲も最後の曲もテンションがまったく変わらない。

150v12月14日には新しいミニ・アルバムを発表し、ワンマン・コンサートも開催する。

160v結成10年。前に進むことしか考えて来なかったに違いない。

170v彼らの快進撃は続く!

130v快進のICHIGEKIの詳しい情報はコチラ⇒快進のICHIGEKI Official Web

190vそしてトリで登場したのはD_Drive。

200あ~ものすごいホーム感!うれしいな。自分も彼らの14人目ぐらいのメンバーだと勝手に思ってるから。

210いつもの4人にMarshall。そして新しい仲間のEDEN。ホッとするね。

220Seiji

230Yuki

240知らない人

250vShimataro

260vChiiko

270v息の合ったツイン・ギターはますます安定感を増す。

280Seijiはリミテッド・ランで発売されたJCM2000 DSL100EC。

290YukiちゃんはJCM2000のTSL100。
ふたりとも不動やね。

300vイヤ~、スゴカッタ。お見それしました!Shimataro大先生!

360v

以前からEDENのWT800を愛用してくれているShimataroだが、今日はD410XSTという4x10"キャビネットを2台用意してバイアンプ方式で弾いてもらった。
結果はこの写真でおわかりだと思う。マジでスゴイね、コレ。

310うれしそうなShimaちゃん。機材がプレイヤーの能力を引っ張り出すことに成功した好例といえよう。

495vGrateful DeadのPhil Lesh、PhishのMike GordonはたまたGenesisのMike Rutherfordらが使用しているアメリカの老舗ベース・アンプ・ブランドEDENは現在Marshallの傘下でビジネスを展開している。
Eden_2もちろんギター舞台も負けてはいない。
入魂のプレイの連続!

320vお~、Seijiさん、V似あうやんけ!

330Yukiちゃんの颯爽としたプレイにも注目が集まる。

340ハードなシュレッディングから自作の「Unkind Rain」のようなセンチメンタルなプレイまでそのスタイルは至極ヴァーサタイルだ。

350それを完璧に支えるリズム隊。

おいおい、Shimaちゃん、スネ毛が逆立っちゃってしょうがないってば!

370Chiikoちゃんの確実にして的確なプレイはいつ聴いても小気味よい。

380v「野生」と「知性」がうまく共存するドラミングだ。

390今日のこのコンサートに使用されているドラムはNATAL Drums。Birch材のキットを今回は用意した。
NATAL(ナタール)は1965年創業のイギリスのパーカッション・ブランド。こちらもMarshall社のドラム・ブランドとして世界中で高い評価を頂戴している。
Natal_powerYukiちゃんのハンドクラッピングに合わせて盛り上がるは「Russian Roulette」。

400仲よくテクニックを自慢しあう。

410しっかし、歌なしのHR/HMでこれだけ盛り上がるバンドってのはロック史上前例があっただろうか?

420やはりワン・アンド・オンリーな活動を展開するグループは強い。そしてそういうバンドには必ず「M」の字がギタリストの背後に控えている。そういうバンドをMarshall Blogは積極的にプッシュしている。

430v2013年はD_Driveにとって大きな飛躍の年になったようだ。

450年初にはアナハイムでのNAMMショウでのデモ演奏(演奏のレポートはコチラ。マズイ食事のレポートはコチラ)、東京での2回目のワンマン・コンサート。さらに名古屋でも初のワンマン・コンサートを開き大入り満員となった。おかげでいまだにワンマンをやっていない大阪の人たちからはヤキモチを妬かれた。

460vYukiちゃんとChiikoちゃんはSHOW-YAの『NAONのYAON』に登場(男子部は出演できず涙)。
SeijiとYukiちゃんは『LIVE ROKUGENSHIN』に出演し大注目を浴びた。

480この人達、一体今年は何十回東名高速を走ったんだろう?東京では15日にまた厚木でのライブが控えている。

470vそして、Seijiからの情報では、サード・アルバムの制作準備に入ったとか…。
重刷を繰り返しても売り切れてしまう以前の2作にも増して強力な作品に仕上がることが期待できよう。
DVDも好調に売り上げを伸ばしているようだ。

440D_Driveには2014年もギュウギュウに夢が詰まってる!

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

490v最後にみんなで記念撮影してみた。

500ギター属でハイ1枚。(故意に「族」ではなく「属」という字をつかっている。音楽人類学的にSeijiやYukiちゃんは「ロック類ギター属速弾き目にカテゴライズされている)

510vこちらはドラマー属!

520キーボード属の集合写真。
鍵盤楽器入りのロックはいいもんなんだゼ!ね~、YOSISIッ!オレはわかってるゾ!

530v最後に年寄り臭いことをひとつ…。やはり溌剌とした若い人たちと仕事をするのは楽しい。いい刺激になるし、自分も若返った気分になる。普通のサラリーマンにはこんな経験は決して出来まい。自分は幸せだと思うし、今、歳をとっていてヨカッタとまで思っている。

こういう機会を得、実感するのは、やはりナンダカンダいってもロックという音楽は若者のものであり、若者が作って行くべきだということ。
我々年配者、イヤ、ロックの経験者は、反対に若者が刺激を受けるような「いい音楽の伝承」という作業に勤しむべきだ。やり方はいくらでもある。
一方、若者はマスコミや流行りすたりに拘泥することなく、自分たちがおかれている音楽の環境を見つけ直して、黄金時代のロックをもっと勉強して欲しい。きっと新しくてカッコいいものが見つかるよ。MarshallやNATALやEDENはそんな若者が真にカッコいいロックをクリエイトするのをあたたかく見守り、サポートしていきたいと思う。

(<前後編>を通じ一部敬称略、女子「ちゃん」づけ、男子呼び捨て 2013年11月1日 厚木THUNDERSNAKEにて撮影)