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2023年3月29日 (水)

ジミ・ヘンドリックスのMarshallをオープン・ザ・プライス!

 
最後にMarshallの本社に行ったのは2019年の5月末のことだから、もうすぐ丸4年もイギリスにご無沙汰ということになる。
『名所めぐり』のネタも仕込んであることだし、ソロソロ行きたいんだけどね。
今、イギリスは物価の上昇で大変なことになっているからな。
加えてこの円安の状況下、節約覚悟で行ったにしても現地で侘しい思いをするのもイヤだもんね。
何しろ地下鉄の初乗りが1,100円もする国だからね。
新宿から新宿三丁目まで乗って1,100円。
梅田から淀屋橋まで乗って1,100円。
実際にこんな風にして地下鉄に乗っている人はいないけどシステム上ではこうなってる。
まぁ、とにかくまだまだ行かれそうにないわ。
 
で、よくMarshallに行っていた頃の話。Img_7867工場のリペアのスタッフは私がMarshall Blogをやっているのを知っていて、私が工場にいる時にレアなMarshallの修理品が舞い込んでくると、場内電話がかかって来て「シゲ、オモシロいものが入ったぞ!」とよく教えてくれたものだった。
Marshall Blogのネタに使え…というワケだ。
そこはさすがMarshallの母国だけあって、日本に入って来なかった見たこともないレアなアンプがタマに修理に持ち込まれるのだ。Img_0116この時は「JTM100が入ったぞ!」ってなもんだった。Img_0128コレも珍しい。
2061の赤。
コレ、リイシューじゃありませんからね。
オリジナルの2061だから50年以上前のMarshall。Img_0115この時はリペアのセクションからではなく、当時の副社長からの連絡だった。
「シゲ、オモシロいものを見せてあげるから社長室にすぐおいで!」
で、慌てて社長室に駆け込んだ。
「J. H.EXP…もしかしてコレって?」
「そう、スウェーデンのコレクターから借りたホンモノだよ」とこの時は言っていた。
「ジミ・ヘンドリックスが実際に使っていたSUPER100だよ」というワケ。
Srimg0183
このSUPER100は1966年の中頃に作られ、同年10月8日にジミの手に渡ったとされている。
その10日後にこのヘッドはパリでジミと一緒に写真に収まった。
モンタレー・ポップ・フェスティバルや1967年3月2日のマーキー(調べてみるとこの日はジミ名義でのライブではない)、また同年11月14日のロイヤル・アルバート・ホールでも使用されたことが確認されている。
Srimg0181MarshallはこのSUPER100をリファレンスに「ジミ・ヘンドリックス・シグネチャー・モデル」と称したリイシュー・モデルを発表した。
それがこのSUPER100JH。

Jh2


しからば、このジミ・ヘンドリックスが使っていたSUPER100が手に入るのであれば、一体どれぐらいの値段になるのであろうか…。
え、そんなものが手に入るワケがない?
イヤ、手に入るようなんですよ。
アメリカのビンテージ楽器を扱うウェブサイトに売りに出ていた。
Jk_2

そして、その値段は…いち、じゅう、ひゃく、せん、まん…。
エエエエエエ!
100万ドル?! 「乙羽信子のエクボ」じゃないっつーの!
今なら1億4千万円也だぜ!
さっそくMarshallの連中にこの情報をシェアしてみると、案の定この値段には「Jaw-dropping」!
 
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9


 
このアンプは元々、ジミの死後にリッチ・ディッキンソンというイギリスの人が所有していた。
ノッティンガムシャーのマンスフィールドという所にある「Carlsbro Sound Centre(カールズブロ・サウンド・センター)」という楽器店に£65で売りに出されていたそうだ。
1971年の話。
イギリスがECに加入してVAT(Valuable Added Tax=消費税)を導入するのは1973年のことなので、この当時は「£65」と言ったら支払いは「65ポンド」だけでOK。
1971年当時の為替レートはだいたい850円/£だったので、55,250円で売っていたことになる。
では、今から52年前の「5万円」って今のいくらぐらいに相当するか…。
1971年の国内企業物価指数が令和2年比「54.2」だというから、リッチはジミ・ヘンドリックスがモンタレー・ポップ・フェスティバルで使ったMarshallを今の感覚で概ね10万2千円で手に入れたことになる(リッチは£5の送料を別払いしている)
ハイ、欲しい人!
「ハイ!」…その値段ならさすがの私も買うわ!
10万2千円が今では1億4千万円だもん。
その後、アンプは回り回って2020年にはクリスティーズのオークションにも出品されたそうだ。
下はその「カールズブロ・サウンド・センター」があったノッティンガムシャーのマンスフィールド。
現在の人口が10万人ほどのこんな小さな町にジミ・ヘンドリックスが使ったアンプがあったなんてネェ。
Ten Years Afterのリック・リーとレオ・ライオンズはココの出身だそうだ。
Mfところで、イングランドの中央部に位置する「ノッティンガム」は「ロビンフット」の地元なんだけど、我ながら自分のダメさを自慢したくなるぐらいこの地方の英語がわからない。
「Ay up duck!(エイオプドック!)」なんていきなり言われてわかる?…イヤ、いきなりでなくても我々日本人には永久にわからんね。
「duck」は「北京ダック」の「ダック」…つまり「アヒル」。
何しろ私のバカ耳ときたら完全に「dog(犬)」としか聞き取れなかった。
で、この「duck」は相手に愛情を込めて呼びかける時の言葉だそう。
だから「Ay up duck!」というのは、ノッティンガム方面の「Hello my dear!」という意味なのだそうです。
こんなの学校の授業では教えてくれないよ~!
ま、ジミ・ヘンドリックスも初めてイギリスに来た時はその英語に驚いたっていうからね。
Rf

さて、折角のジミ・ヘンドリックスの話題なので私が過去に丹精を込めて書いたジミ・ヘンドリックス関連のMarshall Blogの記事を紹介して今日の記事を締めくくりたいと思う。
ヘタな文章だけど、動画ばっかりじゃなく、タマには字にも目をやってくださいな。
コアなロックが好きな方にはオモシロイ内容になっていると思っています。
 
【イギリス-ロック名所めぐり】
vol.58 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.1>
1966年にロンドンに渡ったジミ・ヘンドリックスとその後の活躍。Img_9931_2

vol. 59 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.2>
ジミ・ヘンドリックスとMarshallの出会い。
今日の記事の1億4千万も出てきます。
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vol. 60 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.3>
ジミ・ヘンドリックスのお宅訪問。20vol. 61 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.4>
ジミ・ヘンドリックス博物館のご案内。
あの有名な「Speakeasy」も出て来るよ。
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vol. 62 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.5>
ジミ・ヘンドリックスのレコード・コレクション。
ジミはどんなレコードを聴いて影響を受けて自分の音楽のアイデアを練ったのかな?
70_2

vol. 63 ~ジミ・ヘンドリックスのロンドン <vol.6>
レコード・コレクションの後半。この記事を書いていた時は本当に楽しかった。
そして、ロンドンの最後のジミ・ヘンドリックス。140_4以上。 


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(情報提供:三宅庸介さん)