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2023年3月30日 (木)

ローレンス・ジョーンズ plays JMP50 2144コンボ

 
Marshallから新しいデモ・ビデオがリリースされた。
それがナンのデモンストレーション・ビデオかというと…ナント、1970年代の後期に生産していたコンボ、2144なの。
弾き手はローレンス・ジョーンズ。
10s
トラディショナルなロックにかけては権威のあるイギリスの「CLASSIC ROCK」誌に「ブルース・ロックの将来」と言わせしめた実力派ギタリスト/シンガーだ。
才気あふれるリフやソロ、キャッチ―な曲でこれまで数々のメジャーな賞を獲得し、ヴァン・モリソン、リンゴ・スター、ステイタス・クォー等のビッグ・ネームとの共演も経験している。
2017年のオランダで開催された国際ブルース・フェスティバルではバディ・ガイから共演の指名を受け、15,000人の前でそのギター・プレイを披露した。50ビデオの中でローレンスの横に置いてあるのが愛器のJMP50 2144。60

2144は拙監修本『アンプ大名鑑[Marhall編]』にも登場しているんだけど、この辺りのモデルってややこしいんだよね~。
ところで、久しぶりにこの本のアマゾンの現況をチェックしてみると、値段が3倍ぐらいになっているのね。
もしかしてその理由が「監修者の揮毫本」とかになっていたらどうしよう!かと思ったけどゼンゼンそんなことがなくてホッとしたわ。
え?思い上がるのも大概にしろ!って?おっしゃる通りですナ。70bナニがややこしいのかというと、その型番ね。
仕様も名前も見た目も似ているの。
チョット整理してみましょう。
まずは「2040」から。
コレはギター用50Wの2x12"コンボ。
70_20402チャンネル、4インプット。
1971~1978年まで「Artist」という名称で親しまれた。
7年も生産が続いたというのは人気があったと言える部類のモデルでしょうナァ。80コチラは「2104」。
同じくギター用50Wの2x12"コンボ。
実はコレはわかりやすい。90_2104マスター・ボリュームに2インプット。
つまり「JCM800 2204」のコンボ・バージョンの「2104」の前身がコレ。
まだ1981年のJCM800シリーズが始まる前ね。
一般的に「JMP期」と言っているのかな?
「JMP」は「Jim Marshall Products」の頭文字ね。
100_2104熱心にMarshall Blogを読んで頂いている方にはこの辺りでモデル・ナンバーについて「?」と思われるかも知れない。
というのは、この辺りのモデルはいつかMarshall Blogに書いたモデルのナンバリングのロジックに沿っていないのではないか?という疑問。
そうなんですよ。
コレはマイク・ドイルに確認したワケではないが、もうこの頃になると最初のナンバリング・システムはローズ・モーリス社内で崩壊していたんでしょう。
多分、ロックの普及に合わせて新しい楽器が次々と発売になって収集がつかなくなったのではなかろうか?
1971年に発売した上の「2040」はまだ従来のナンバリング・ロジックに沿っていたんだと思う。
ところがその後、ローズモーリスが一計を案じたのは、「もうややこしいので、少なくともヘッドとコンボの型番はハッキリ区別しようではないか?」ということ…あ、コレは推測ですからね。
で、どうしたかというと、4ケタのスタイルはそのままに、ヘッドは「1959」や「1987」に倣ってアタマ2ケタを「19--」に、そしてコンボは「21--」にした。
ナゼ「21」だったのかはわからない。
だから「1959」のコンボ・バージョンは「2159」だし、「1987」のコンボ・バージョンは「2187」となった。
同じようにこの「2204」のコンボ・バージョンも「2104」になった…何度も言いますがコレは「推測」よ。
その程度に読んでください。
私は牽強付会の主張はしませんから。
 
そのナンバリングについてはコチラをご覧あれ。
    ↓   ↓   ↓

12mae_rose同じく、ローレンス・ジョーンズが愛用している2144も何かのコンボ・バージョンではないかと思うんだけど、私が調べた限りでは「〇〇44」というモデルは見当たらなかった。110_2144ビデオの中でもローレンスが説明しているけど、このモデルはマスター・ボリュームとリバーブが付いているのが大きな特徴だ。120もうひとつの特徴は2つのインプットのうち「HIGH」にはフットスイッチでオンオフがコントロールできるブースト機能を搭載していた。
これにより、この辺りのモデルの中では抜きん出て深い歪みを得ることができる設計になっていた。130スピーカーは伝統のCesstion製。
もうひとつの特徴は、このモデルは1978年にしか生産されず短命に終わった…ということ。

140コレがそのビデオ。
その「2144」のサウンドをご堪能あれ。
ローレンスも気持ちよさそうに弾いてるわ。
ところで、ローレンス・ジョーンズはMarshall Recordsの契約アーティストです。
ウチにはローレンス・アーチャーもいるけど、「ローレンス」って長いな……「ラリー」にしてもらうとラクなんだけどな。
150
ローレンスが昨年Marshall Studioでレコーディングしたアルバムは『DESTINATION UNKNOWN』。 
CDと…

20

LPを用意しています。

40

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