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2021年1月12日 (火)

創作の時、それは今!~お友達の力作を味わう

 
写真はロンドンの北部の丘陵地、マズウェル・ヒル。
『Muswell Hillbillies』でおなじみのThe Kinksの地元だ。
この町は「Harringay(ハリンゲイ)」という自治区(Borough=バラ)に属していて、その人口は23万人弱というから厚木市とかつくば市ぐらいの規模になる。
そのマズウェル・ヒルに住むイギリス人の友人からのメールを見て驚いた。
10しばらく前にその友人からメールがあった時、「ハリンゲイでは毎日1,300人ほどの感染者が出ている」と知ったからだ。
それからまた2週間ほど経ってから受け取ったメールには「感染の勢いが止まる気配がなく、毎日2,000人が新たに感染している」書かれていた。
スゴイ…と思うよね?
だって人口が23万人程度のエリアで感染者が毎日2,000人も増えているなんて、今のところの日本では考えられないでしょ?
ところが、それからしばらくして昨年末に受け取ったメールによれば、その数がナント4,000にも達していた。
ほんのわずかの間に感染者が3倍!
こんなことをしたところで意味はないのだが、「自治体」ということで、ハリンゲイの状況を東京都に置き換えて計算してみた。
今、東京都の人口は1,400万人らしい。
コレにハリンゲイの感染者の割合を単純に当てはめると…24.3万人!
24万を超える感染者が毎日東京で出ていたらどうなのよ?
イギリスがどんな状況にあるか、コレでおわかり頂けたのではないだろうか?
日本とイギリスとでは検査の実施率がケタ違いに違うだろう。
東京でも欧米諸国のように多くの人が制限なく検査を受けられる態勢になっていたら24万ぐらいなっちゃうんじゃないの?
20日本にいると実感が湧かないが、イギリスでは時間や観客数の制限もナニも関係なく、とにかくコンサート、リサイタル、ミュージカル、オペラ、演劇といった類のナマのエンターテインメントを開くことが全くできないらしい。
ゼロですよ、ゼロ。
それだけに「配信ライブ」の人気が衰えないらしい。
 
隔週でやっているMarshall Recordsとのインターネット・ミーティングの冒頭では、こうしていつもお互いの国のエンターテインメント事情を報告し合っている。
そうしてイギリスではライブが全くできない状況ゆえ、プロデューサーはレーベル所属のミュージシャンたちにこう言っているそうだ…「今は創造の時。とにかく曲を作るべし!創作に集中できるチャンスだぞ!」
こんな話を友人のミュージシャンに伝えると、「シゲさん、それもわかりますけど…そんな気になれるワケないじゃないですか~」なんて言われちゃう。
そんな気持ちもわからないでもないわな~。
でも、昨年の後半、我がMarshall/NATAL/EDENがらみのバンドがゾロゾロと新作を完成させて送って来てくれた。
普段、Marshall Blogではディスク・レビューだけの記事はアップしないんだけど、レコ発ライブも思う通りできない状況なので、今回まとめてココにご紹介させて頂くこととした。
だってどれも力作なんだもん!
ダマって見過ごすワケにはいかないよ。30まずは…
 
ハイダンシークドロシー
2019年末を以って25年在籍した犬神サアカス團を脱退した情次2号(g)とジン(b)が新しく結成した4人組。
「ハイダンシーク」って最初字面だけでは何のことかピンと来なかったんだけど、声に出してみてわかった、
「Hide and seek」…つまり「かくれんぼ」のことね。
ま、ジャンルで言うとビジュアル系ということになるんだけど、すごくシアトリカルな感じがしてスッカリ気に入ってしまった。11下は9月にリリースした初のフル・アルバム『ヒトリランド』。
私がシアトリカルなイメージを持つ要因は圧倒的に谷琢磨の歌唱。
色んな声色を使って独特の世界を作り出している。
コレ、ライブでアルバム通りのパフォーマンスを聴くことができれば相当スゴイと思うよ。
きっとそれを演じてくれるのだろう。
Marshallのクランチ・トーンでズカーンと全部の弦をかき鳴らすパワフルなギターはジョニーちゃんならではのもの。
ジン兄の低音がグイグイ引っ張っていくリズム隊も魅力的だ。

12_cdコレはアルバムのリード・チューン、シングルとしてリリースされた「メーズ」。
ライブが楽しみだ!…と思ったら1月17日の 『@-streaming-LIVE2021』という配信イベントに出演するそうだ。
観たいな~。

ハイダンシークドロシーの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルウェブサイト

 
BLINDMAN

35中村達也

50vRay

60戸田達也

70v松井博樹80v實成峻

90前作『Reach for the Sky』から2年。
11枚目のアルバムは『EXPANSION』。
ん~、タイトル通り「拡張」しとる!
上のメンバーになっていかにも「絶好調!」という感じ。
コ~レ、1曲目…一番最初に聴いた時は3/4+2/4の変拍子かと思ったんだけど、ワルツなのね?
こんなの初めて聴いた。
前作の「Da Doo Ron Ron」のような「大リーグボール2号」はないけれど、全曲まっすぐの剛速球。
やっぱロックはこうでなきゃいけネェ。
そして、ギターの音はこうやってMarshallで出さなきゃいけネェ。
5曲目のインストね、メロディもさることながらギリギリと粗い砂を噛むようなギター・サウンドが素晴らしい。
泣きに泣いてピカルディ・ケイデンス…いいね~。
その他の曲もすべて聴きごたえ十分!
毎回こうして実に密度の濃い正統派ハードロック・サウンドを送り出してくれるBLINDMANに快哉の声を上げたい。
そして、このままどんどん「Expand」していって頂きたい。
 
1月29日に『LIVE EXPANSION Vol.2 -ZERO RANGE IMPACT-』と銘打った2回目のレコ発ライブが配信されるそうだ。
観たいな~。
 
BLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL SITE
40cd 

amber lumber

95森永JUDYアキラと…

110v山本征史のデュオ・チーム。
ココはまるでコロナなんかこの世に存在しないような絶好調ぶり…に見える。
もちろんライブの運営等、苦労は絶えないことと思うが、いつもナニかを作っていて立ち止まっていることが全くないように感じるのだ。120そうして11月の下旬に発表したのが3枚目のフル・アルバム『Hundred Suns』。
『運命の輪っか』で「初会」、『Mother Moon』で「裏を返し」て、このアルバムで完全に「馴染み」となったamber lumberの音楽世界(この辺、何のことかは五代目古今亭志ん生あたりの廓話を聞いて調べてください)。
アキラさんのウイスキー・ボイスと征史さんの分厚いベースが絡み合って深い世界を演出するスタイルは唯一無二のモノ。
いいんだよ、潮騒から始まって日が昇るこのアルバム。
「ランデブー」のアキラさんの声には感動ものだし、出るべくして出た感じの沖縄テイスト、「ウートートゥー」もジックリ聴き込んでしまう。
「I Wanna be Your Blood」のカッコよさは一体ナンダ?
歌の文句で心臓だの、腎臓だの臓器の名前を聴いたのは、なぞなぞ商会が『Rocky Horror Show』の「Time Warp」を改作したヤツ以来か?
「ヨルノガッコウ」では征史さんのメルヘン・テイスト爆発!
amber lumberの個性と魅力がギンギンに詰め込まれた1枚。
征史さんの筆によるジャケットのイラストも毎回いいね。
タロット・カードをモチーフにしているのだそうだ。
100cdamber lumberは音だけでなく、ビジュアルにも力を注いでいるのが大きな特徴。
やっぱり目に見えるモノは印象を強くするからね。
征史さんの作品はamber lumberの音楽の一部なっていることは間違いない。
フランク・ザッパは幼い頃、絵が楽譜だと思っていたんだって。
つまり、「音楽」を記録している媒体が「絵」ということね。
そして、大人になって音楽で身を立てるようになり、ある日オーケストラの団員に同じ絵を見せて感じるままにそれぞれの楽器を演奏させた。
結果…出て来る音はあまりにも全員バラバラで失望したそうだ。
この征史さんの描くイラストね…コレは誰が見てもamber lumberの音楽を演奏する気がする。
   
amber lumberの最新情報はコチラ⇒Official Twitter
125 
CONCERTO MOON

126ついに出た現在のメンバーによるオリジナル・アルバム。
通算13枚目!130cd現在のメンバーとは…
 
島紀史140芳賀亘

150v中易繁治160v三宅亮

170v河塚篤史

180すごくオモシロかったの、このアルバム。
まだ完成する前に「途中経過」ということで、車の中でノンちゃんに少し聴かせてもらったの。
今となってはどの曲かはわからないけど、「アレ、いつになくポップだね~」と私が言うと「そうでしょ!」なんて言ってた。
イヤイヤ、出来上がって全編を通して聴いてみると、「ポップ」なんていう印象は全くなかったわ。
確かにいわゆる「耳なじみの良い曲」のようなイメージはあるんだけど、巷間で「ポップ」という言葉で表現される音楽のように全く甘くない。
どの曲も、「新しい声」を得て、「新しいCONCERTO MOONの音」を作り上げた「歓喜の歌」に私には聞こえる。
ノンちゃんの信念は岩をも貫き通すのだ。
8曲目の「Rise and Fall」ね。
王道ハード・ロックのリフから歌が入って「お!変形マイナー・ブルースか!」と驚いているウチに場面がコロコロ変わっていくこのスリル!
今までのCONCERTO MOONのレパートリーにこういうのはなかったんじゃん?
とにかく全編を通して素晴らしいのはノンちゃんのギターの音。
やっぱりチャンとスタジオで4x12"キャビネットを思いっきり鳴らして録るギターの音はいいね。
天然マグロだよ。机の上で育てる養殖マグロとはワケが違う。
昔はみんなこうやってたんだよ。
インストの9曲目を聴いてごらんなさい!
便利なだけがいいワケじゃ決してないということを島紀史が泣きながらギターで訴えかけているようではないか。
最後は笑うんだけどね…あ、コレもピカルディ・ケイデンスだわ。
 
下はデラックス・エディションの様子。
ボーナスCDには芳賀ちゃんの歌と亮くんのキーボーズで取り直した「Between Life and Death」、「Struggle to the Death」、「Life on the Edge」の3曲を収録している。
買うなら「デラックス」だ!

120r4a0506ところで、ノンちゃんのCODEのデモ動画『BREAk the CODE』は観てくれた?
アタシャ、も~うれしくてね~…というのはその再生回数。
ま、コレには拘泥しないようにしているんだけど、私も人の子、回数が増えればうれしいにキマってる。
でも単純に回数だけのことを言っているんじゃありません。
テレビ・タレントの動画のようの「何万回」には及びもつかないけど、こうしたチャンとしたギターをまじめに弾く動画を視聴してくれる人が日本にまだそこそこ残っていた…ということがうれしいのだ。「音楽の正義」を見たような気がするワケ。
わっかるかな~、わっかんネェだろうな~。
とにかく、「演奏がスゴイ」、「音がいい」、「オモシロイ」と、ご覧になった方からはすごく高い評価を頂戴したこともうれしかった。
ハイ、まだご覧になってない方はコチラからどうぞ。
このシリーズ、強力なヤツがまだ残っているので、チャンネル登録して待っててね。
 
さて、『Rain Fire』をお聴きになられた方、ノンちゃんがビデオの中で言っているCODEで録音したパートはおわかりになられたかな?
当たれば本人からピックもらえるからね~。
え、私?わかったっかて?
ゼンゼンわかりません!…と言っておかないと商売に差し控えるでしょ?
 
CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒Official Site
Npick
FATE GEAR
 
先日のオンラインの楽器フェアで大熱演してくれたFATE GEARもニュー・アルバムをリリースした…と言いたいところだけど、製造サイドのミスが見つかり、作り直しで已む無く発売を延期。
そして、明日(1月13日)発売される!190FATE GEAR、4枚目のフル・アルバム『The Sky Prison』は、「メアリーとアン」という実在した女海賊をモチーフにしたコンセプト・アルバム。
今作でも曲によって異なるシンガーを起用するスタイルを採用。
9曲中5曲をNANAちゃんが担当。
そして大山まきちゃんが2曲でド迫力のノドをブチかましてくれている。
「歌入りの音楽」と言うのは最終的には「歌手の声」を聞かせるためのモノなので、歌い手が変わると音楽が変わってしまうのが必定だ。
このバンドはそれを実にうまく利用しているんだな。
もちろんその「声」に呼応する曲もバラエティに富んでいて聴くものを飽きさせない。
今回も出て来たケルト風味っていうのかな?最後の曲みたいなのはオモシロイね。
こういうテイストをドンドン取り入れて他のガール・メタル・バンドとの差別化を図ってもらいたいと私なんかは思いますね。
プロジェクト制度を活用してもっともっと色んなことにトライしてみればいいと思う。
そうそう、リード・チューンの「The Sky Pirate」のJillさんのヴァイオリンがメッチャかっこいいのだ!
200さて、毎度お楽しみのFATE GEARの特典コーナー。
10月下旬にレポートした通り、今回のアーティスト写真は私が撮らせて頂いていて、それらの写真を使った特典アイテムをたくさん制作して頂きました。
ん~、うまいこと使うもんですな~。
この日蒸し暑くてね~、でも苦労して遠くまでお邪魔した甲斐があったというモノです。
隊長、どうもありがとう!220CD屋さんによって扱っているアイテムが異なるので、FATE GEARのウェブサイトで確認してCDをお買い求めくださいまし。
卓上カレンダーや…

230 
ホログラムのトレーディング・カードが2種…

240

250 
そして、おなじみフォト・ブック。
なんかもう、撮影したのがなつかしいな。260それから1月27日には「Scars in my Life」のシングルが発売される。
コチラも私めの写真で特典グッズを作ってもらいっています。
 
FATE GEARのこの辺りの詳しい情報はコチラ⇒FATE GEAR Official Website

210v
 
  
さて、我がMarshall Recordsも海の向こうからガンバってます。
Marshall Recordsは流行りすたりに捕らわれないコアな音楽を送り届けることを目的として設立されたレーベルですからね。
ガッツのある音源がゾロゾロ出て来てる。
…ということで最近作をご紹介。

270
GRAND SLAM

 
大分時間が経ってしまったけど…ローレンス・アーチャー率いるGRAND SLAMMの『Hit the Ground』。
私はこの辺りとなるとゼンゼン通ってないので、余計ことは書かないようにしよう。
言えることは「ロック」です。
私が知っている「ロック」とは基本的にこういう音楽を指す。
Thin Lizzyは『Bad Reputation』からリアルタイムで聴いていたけど、なんかあの時あたりの自分を思い出すわ~。280cdモロにThin Lizzyなヤツを聴いてみて!

REWS
 
元はギターとドラムスの女子2人のチームだったRews。
今ではボーカルズ/ギターのショーナ・トーヒルだけになっちゃった…でもRewsというグループ。
日本で言うとスーパーフライとかTMレボリューションみたいなものか?
またショーナが快活で魅力的な人なんだ。
ココは若いだけあってパンキッシュな要素が強い今風のサウンドを作っているけど、日本のそれとは全然違って、やっぱりロックの本場の国の雰囲気が強く漂っているんだな~。
ハードでストレートだけどチョット捻った感じのサウンドが聴いていてとても気持ちがいい。290cdニュー・アルバムの『Worriors』からリード・チューンの「Today We're Warriors」をどうぞ。
我々の世代は「Warrior」といったらWishbone Ashと相場はキマっていたんだけどね。

BAD TOUCH
 
昨年、イギリスのライブハウスを救済するキャンペーンが張られた時、キキ・ディーの「I've Got Music in me」で参加したバンド。
もうこのバンドも70年代丸出しでサ…いいんですわ~。
とりあえずイギリスからこういうバンドが出て来る限り、地球上からロックがなくなることはないだろう。
日本はもう風前の灯だもんね。
このバンドはまず、ひたすらシンガーのスティーヴィー・ウエストウッドのカッコよさを楽しむ。
Marshall Liveで観た髪を振り乱し、ステージを執拗に踏みつける彼のカッコよさといったら!

300cd最新アルバム『Kiss the Sky』から「Strut」という曲をどうぞ。

 
KING CREATURE
 
コチラはもっともハードめなKING CREATUREがチョット前にリリースした『Set the World on Fire』。
今回もヘヴィなナンバーをゾロリと揃えてMarshall Recordsのメタル方面を堅持してくれている。
そんなメタルメタルはしてないけどね。310cdニューアルバムからは1曲目と2曲目のビデオが制作されているようだけど、2曲目の「Cptives」をどうぞ。
コワモテだけど、実際は会ってすぐに自分からfacebookの友達申請をしてくるような気さくな方々です。


…と、日本より厳しいコロナ環境にあるイギリスでも皆さんガンバっていらっしゃいます。
ちなみに未着のKING CREATUREの盤を除いてた3枚はすべてカラー・レコード。
普通の黒い盤に比べてカラーレコードは音が良くない…なんて話を聞いたこともあるけど、とりあえずカラーはうれしい。
なんでだろうね?315まだまだコロナは続きそうだ。
今は創造の時…アーティストの皆さん、力作を楽しみにしています! 

 

200_2