【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。

« スティーブ・バーニーのNATAL~布袋寅泰『GUITARHYTHM VI TOUR』から | メイン | Fury of Fear 西村守のSTUDIOシリーズ・デモンストレーション <STUDIO VINTAGE編> »

2019年8月 5日 (月)

Fury of Fear 西村守のSTUDIOシリーズ・デモンストレーション <STUDIO CLASSIC編>

 
ハイ、今日は時代遅れの新企画。
Marshall Blogも全面的に動画を導入してみました~!ジャコジョ~ン(←A)!
 
まぁ~、最近はなんでもかんでも動画じゃない?
何しろCDを作るよりMVを作る方が先決だっていうんだからね~。
「シゲさん、CDなんかアトアト!後でいいんスよ!まずは動画を作らないと!」…ジャラ~ン(←E7b9)
大分前、ウチに来る若いミュージシャンからそんな話を聞いた時は仰天したけど、今は平気。
今時の若い人たちはテレビも見ないし、雑誌や本も読まない、免許も要らない、選挙も行かない…YouTubeさえあればいいっていうんでしょ?
そりじゃいきなりCD作ったって誰も注目なんかしてくれないわな。
どうせビデオでも作ってYouTubeで宣伝しなきゃならないなら、最初からMVを作った方が手っ取り早いもんね。
でも、そんな状態で音楽を聴いてもらったところでどうすんの?…って感じもするけどね。
「音楽」と「動画」は違うモノだもん。コレもアニメの影響なんだろうね。音楽がオマケになっちゃってる。
でも先日、Marshall GALA2の紙芝居動画を作ったでしょ?
なるほど、ああいう動画の使い方はとっても便利だということはわかった。
 
でも今日はアレとは違う使い方。
何かMarshall Blogと動画を自然にからませるやり方はないもんかと考えていて、思いついた。
それは「動くカタログ」、ジャンジャーン(←G7b5⇒CM7)。
商品の魅力をアッピールする際に説明やインタビューだけより効果的なのはわかりきっているので、デモンストレーション動画を文章の間に入れてみた。
商品のデモ動画ってそう長い時間は見ていられないでしょう?
私なんかすぐに飽きちゃうもんね。絶対にみんなも飛ばし飛ばし見ているハズ。
そこでシンプルで短いデモンストレーション動画をいくつも作って、文章と合わせて読むと絵本を見ているような…そんな感覚になるような記事を目指してみた。
それだけのことなんだけど、「動画の間に文章を入れた」つもりではないことをわかってチョーダイ。
  
記念すべき本企画の最初の「犠牲者」…じゃない、記念すべき「第1回目のデモンストレーター」に任命させて頂いたのはFury of Fearの西村守。
守くんは日頃からイングヴェイ・スタイルのヘヴィメタルの復興と伝承に並々ならぬ熱意を注いでいる若きシュレッダーだ。
コピーではなく、あくまでFury of Fearのオリジナル曲で臨んでいるところが何ともうれしくも頼もしい。
そんな守くんがこのデモンストレーションのために短い曲を4つ書き下ろしてくれて、その中からSTUDIO各モデルのイメージに合った曲でデモ演奏をしてくれた。
まもちゃん、ありがとう!

0r4a0107さて、STUDIOシリーズ。
いつも書いているけどありがたいことに世界中で大ヒットしているようだ。
5月の終わりにMarshallの工場に行って来たけど、もうSTUDIOシリーズばっかりガンガン作っていた。
やっぱりみんなホンモノの真空管が作り出すギター・サウンドがいいのね?
そうにキマってる。
「似ている」とか「ソックリ」というのは「違う」と言明しているのと同じだからね。550vがSTUDIOファミリー。
1959、2203、Silver Jubilee2555をそれぞれ20W(5W)にパワー・リダクトしたSTUDIO VINTAGE、STUDIO CLASSIC、そしてSTUDIO JUBILEE。
守くんにはこの中から2203系のCLASSICと1959系のVINTAGEのヘッド、キャビネット、コンボをそれぞれデモンストレートしてもらった。
 
※STUDIOシリーズの概念を表現する時に、今まで「ダウンサイジング」という言葉を使っていたけどヤメた。Marshallがそんな言葉を使っていないから。Marshallは「Power reduction」としているので、Marshall Blogはコレからこの表現を使うことにします。(「reduction」は「削減」とか「縮小」とかいう意味ね)
へへへ、うるさいでしょう?細かいでしょう?でもMarshigeとしては、こういうことが大事だと思っているのですわ。

50_3今日はSTUDIO CLASSIC編。
 
<SC20H+SC212>
まずは20WヘッドのSC20Hと…

1802x12"スピーカー・キャビネットのSC212

321では守くん、お願いします!


Marshall(以下:「M」)どうだった?
西村守(以下:「N」、文中は「まもちゃん」):ハイ、感触的には…弾いた瞬間に「あ、コレはいいアンプだ!」と思いました。もうホントにいい!
M:まぁ、まもちゃんみたいなタイプだったらまずはそう来ると思ったよ!
N:(笑)「JCM800感」云々というより、とにかく弾きやすいアンプだと思います。
M:「2203のパワー・リダクト」という触れ込みになっていますが、ホンモノの2203に比べてどう思う?
N:シッカリと歪むんですけど、2203みたいなザラつき感がないと感じました。
ですから、コレはJCM800に似ているとか、似ていないとか、そんなことは全く関係なしに「このモデル」としてシッカリ使える「いいアンプ」です。

0r4a0021 M:EQはどんな感触?
N:EQの効きも2203に比べるとすごく敏感ですね。
そういう意味ではまるっきり『新しいモデル』として捉えても差し支えない。
M:なるほど。スピーカー・キャビネットはどうですか?まもちゃんはつも4x12”の1960を使ってるよね?
今弾いてもらったモデルは12インチのスピーカーがタテに2発入ってる。
N:ん~、1960と比べても何ら遜色ないと思います。ナンのストレスもなく弾けました。
M:スピーカーの種類も1960とは違うんだけど…。
N:ココでこうして弾いている分には何の違和感もなかったです。音圧も十分にあるし、「1960が大きすぎる」なんていう人にはピッタリなんじゃないでしょうか。
M:今の曲については?
N:ん~、特にないんですが、速いテンポの曲よりも、しっかりリズムがある曲にしたいと思ったんです。
 
<スタンバイ・スイッチをLOWにする>
STUDIOシリーズのスタンバイ・スイッチはパワー・リダクション・スイッチを兼ねていて、HIGHで20W、LOWにすると5Wの出力になる…だいたいよ。音の大きさがこのスイッチでカッキリ1/4になるなんてことは期待しちゃイヤ。
それを守くんが見せてくれるから。

240_2はい、守くん、途中でスタンバイ・スイッチをLOWに変えてくださいね。

…とまぁ。こういう感じ。
ご覧になった方は「そんなに小さくなりませんな…」と思うかもしれない。
そう、ビックリするほどは小さくなりはしないが、この差が宅録の時なんかに大変有効なのだそうだ。守くんの感想は次回の<STUDIO VINTAGE編>
 
<SC20H+SC112>
今度はヘッドはSC20Hのままで…

180_2スピーカー・キャビネットを1x12"のSC112と組み合わせる。

280_2守くん、お願いします!


M:今度はヘッドはそのままでキャビネットが1x12”になりました。
N:音圧的な違いはありますが、ヘッドのキャラクターが出るような感じがしましたね。
ヘッドのいい部分が目立つっていうのかな…音圧にゴマかされずにヘッドの特長がストレートに出ている感じ。
M:好みとしてはどう?
N:ボクはこの1x12”の方がいいですね。
M:オープンバック(SV112)とクローズドバック(SV212)の違いで気になるところはあった?
N:オープンとクローズの違いから来るものなのかどうかはわかりませんが、このSV112の方が音に空気がたくさん含まれているイメージがあるんです。
音の膨らみ方っていうのかな?
M:三宅さんの「ミルフィーユ」みたいなことを言うね~。

0r4a0005 N:ハハハ!ホントですか?
M:さては読んだな~?
N:え、読んでないですよ!
M:コラァァァ!Marshall Blogは毎日読みなさい!
N:あ、読んでます!
M:ウソつけ~!(2人とも爆笑)で、「空気」がなんだって?
N:あの、2x12”の方はバリ~ンって音が速いんです。
反対に1x12“は速くはないんですが空気を含んでいる感じがして、その分音が丸い。
M:どっちが好き?
N:ボクは1x12”が好きかな?
M:『速い』というのはレスポンスのこと?
N:そうです。2x12”の方がレスポンスは速いと思います。かといって1x12”が遅いとかいうことはゼンゼンないんですよ!十分に速いです。
M:まもちゃんは尊敬するギタリストの影響が強いせいか必ずストラトキャスターだよね。
N:ハイ。
M::そして、まもちゃんだけでなく、もう世界中の人がMarshallとストラトキャスターを組み合わせて弾いているじゃない?
もちろん人それぞれ好みがあるのはわかっているけど、今「Marshallとストラトキャスター」のコンビネーションということを考えた時、この2つのキャビネットのどちらが魅力的だと思う?
N:はい。もう大好きな組み合わせです。
ボクが思うには、ストラトキャスターは基本的にサウンドがトレブリーなので、空気を含んでいる丸いサウンドのキャビネットの方がいいと思いますのでSC112ですね。
ミッドがシッカリしているハムバッキングのギターなんかですと、レスポンスの速さもあってSC212の方が向いていると思います。
それと、「ストラトキャスター」ということで言うと、2203との相性はそんなにいいとはボクは思っていないんです。両方ともジャリジャリしますので。
そこへ行くとこのSC20Hはそのジャリジャリ感が薄いので、ストラトキャスターとの相性がものすごくいいと思います。
ですから、ボク、このSV20H…すごく好きです。
 
<SC20C>
最後に1x10"コンボのSC20Cを弾いてもらった。

70下に降ろして…と。
Mamoru, you're on!

M:今度はコンボです。
N:ん~、ボクはチョット難しかったです~。
M:フーム、『難しい』…それでどこをどう処理しましたか?
N:GAINが強い感じがしたんですね。
M:曲によるところも大きかったんじゃない?
N:そうですね。あとEQの効き方がヘッドと違うように感じました。
なので、ヘッドではMIDDLEを6~7にしていたのを4に下げました。
3だったTREBLEはゼロ。BASSはヘッドと同じで3です。
M:ずいぶん控えめなのね?
N:はい。でも、もうアンプ全体が鳴っている感じで…。割と音が暴れるので弾くのが難しかったです。
でも、音量的には調節しやすいので、そういう意味では使いやすいかも知れません。

0r4a0020M:ま、今日いきなり曲に合わせて弾いてもらったからね~。三宅さんなんかはコンボになるとBASSをイジるっておっしゃってた。
N:ボクはMIDDLEですね。MIDDLEの効き方がすごく違うのでビックリしました。
M:やっぱり同じアンプ、同じギターのモデルでもスタイルが違うと音の作り方がゼンゼン違うからおもしろいね。
N:今の曲も結構弾きまくり系でしたので、弾きやすくするために少しGAINを上げたんですね。そういう調整はすごくしやすいです。
M:まもちゃんみたいなシュレッダー・タイプのギタリストでコンボ・アンプを使っている人っている?
N:ボクは見たことがないナァ。
M:え、ゼロ?全くいないかな?
N:はい、全く見たことがないですよ!(2人とも大爆笑)
M:じゃ、シュレッダーのまもちゃんが今コンボを弾いてみて「だからコンボはな~」みたいに敬遠したくなる部分ってある?
N:ホントにこの箱全体がものすごく鳴りますでしょ?すると音が濁るんです。
M:濁る?
N:「濁る」という表現ではないかもしれませんが、スタックの方が音がクリアなんです。それとさっきみたいにスタックはレスポンスが速いのでシュレッドに向いているんです。
M:私もコンボ・アンプでシュレッドしている人は思い浮かばないけど…じゃ、シュレッダーの皆さんが「いつもスタックを使っているけど、コンボを使ってみるとすごくいいな…」なんてことはあり得ないワケね?
N:ん~、実際にステージでやってみたらまた違うのかな?
M:やってみる?
 
西村守の詳しい情報はコチラ⇒Fury of Fear official webite

0r4a0040<STUDIO VINTAGE編>につづく
 

200
(一部敬称略 2019年7月都内某スタジオにて撮影)