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2016年12月29日 (木)

さよなら2016、今年のMarshall Blogを振り返る!

今年もMarshall Blogをご支援頂きましてありがとうございました。
制作にご協力いただきましたミュージシャンや音楽業界関係者の皆様、そして、ご愛読頂きました皆様に心から御礼申し上げます。
今年の締めくくりに、いつも通りこの一年をチラリと振り返って2016年にお別れすることにします。
   
【更新】
例によって挫折しそうになったことも多々ありましたものの、今年も何とか限りなく毎日の更新を継続することが出来ました。
記事を更新しない土日は翌週の更新に備えて写真の整理に時間を割くことが多いのですが、その土日が忙殺されると月曜日の更新が何しろツラくて、ツラくて…とか言いつつ、今年は235本の記事を書き上げました。
【Music Jacket Gallery】と【イギリス-ロック名所めぐり】の更新が停滞してしまったことが悔やまれますが、どうにも時間がなかった!
大した内容ではありませんが、あれらの記事を一本仕立てるのには膨大が時間がかかってしまうのです。
英語版もしかり。facebookを通じてせっかく海外のお友達が増えたというのに!
さらに、どうしても作業が進まず、途中で筆が止まっている記事が何本かあるのです。何としてでもこの休み中に仕上げたいと思っています。
  
【Marshall GALA】
今年最大のトピックスは何といってもMarshall GALAを企画、実行したことでしょう。
よって、それに関する記事もたくさん掲載致しました。
あの開催から9か月を経た現在でも、ビックリするほど好意的な感想を頂戴し続けています。また、「次回開催を待ち望んでいる」とのうれしいお言葉を頂戴することも珍しくありません。
先日は街中で「Marshall GALAの人!」とお声をかけて頂きました。
大変な仕事でしたが、本当にやってヨカッタと思っています。
開催に当たってご協力を賜りました皆様には、この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。
もう『Marshall GALA 2』の開催は避けられません。
可能であれば再来年の春ごろには実現させたいと考えておりますので何卒よろしくお願い申し上げます。

9_shige1 ★Marshall GALAのレポートはコチラからいろいろ。
    
【更新1000回】
10月の下旬に1000回目の更新を迎えました。
イヤ~、コレはうれしかった!
そして、ご関係者の皆さんからたくさんのメッセージを頂戴できたことはもっとうれしかった!
記念記事内にも書きましたが、以前のMarshall Blogは1000回を目前に脱稿せざるを得なかったので、今回はまさに悲願達成!
また気分を新たに健筆を奮う決心をしたのであります!
ところで、その以前のMarshall Blogを合わせると、来月には通算2000回更新を達成することになるのね。
「新旧マーブロ合計2000本」なんて、「日米合計安打記録」のイチロー気分になっていたら、あっちは4000本以上なのね!負けた!
イヤ、「Marshallジジイ」の名のもと、Marshall Blog5000回更新目指すぞ!
待てよ…5000回っていうとアタシャいくつになるかな?
このまま毎日更新したとして…4年で1000回。あと3000回として12年。
なんだ、今のミック・ジャガーよりゼンゼン若いじゃん!
ガンバルるぞ!
  
★1000回達成関連の記事はコチラにゾロゾロ。
   
【墓碑銘】
今年の音楽界も本当に多くの才能を失った。
Marshall Blogでも無念ながら何度か訃報を掲載させて頂いたが、ロック界のプリンスやデヴィッド・ボウイだけでなく、各ジャンルの大物が相次いで物故を重ねてしまった。

故人を偲ぶつもりで名前を並べてみると…
<ポップス>
プリンス
デヴィッド・ボウイ
レナード・コーエン
グレン・フライ
キース・エマーソン
スコティ・ムーア
レオン・ラッセル
グレッグ・レイク
モーリス・ホワイト
パパ・ウェンバ
ジョージ・マイケル
リック・パーフィット
りりィ
黒沢健一

<ジャズ>
モーズ・アリソン
ガトー・バルビエリ
ポール・ブレイ(知らなかった!)
ボビー・ハッチャーソン
トゥーツ・シールマンス
ナナ・バスコンセロス
ルディ・ヴァン・ゲルダ―(録音技師)
宮間利之

<クラシック>
ピエール・ブーレーズ
富田勲
中村紘子
ジョージ・マーチン
(以上、敬称略)


まだまだ今年お亡くなりになった重要な方々がいらっしゃったはずだが、自分が存じ上げない故人は偲びようがないので割愛させて頂いた。
それにしもELPのうちの2人がなくなって、「P」だけになってしまったのはビックリした。
こうなるとどうしても言いたくなるのが「いつ観た」とかいうヤツ。
ELPが全盛期の頃は私はまだ子供だったので伝説の後楽園を観るチャンスはなかったが、2010年に「HIGH VOLTAGE」で一度だけ再結成したロンドンの公演を観ることができた。
それとすごく印象に残っているのが超絶ジャズ・ヴァイブ奏者のボビー・ハッチャーソン。
31年前にソニー・ロリンズのコンボで来日した時、今はなき新宿厚生年金で観たことがあった。
終始ニコニコしながら、ちょっとコミカルに、そして軽やかにマレットを操る姿がメチャクチャかっこよかった。

9_2img_3171 故人の皆様におかれましてはこの場をお借りして心からご冥福をお祈り申し上げます
それにしても、これだけ多くの才人をたった一年の間になくしたなんて考えられないね。
実は、昨年末もこうして最後のご挨拶を申し上げた後、レミーが逝った。
こんな調子が続いたら音楽界は一体どうなっちゃうんだろう?
クラシックは歴史が長いく、すでに中身が何回も入れ替わっているので心配はないだろう。教育システムが確立されているので新しい才能も生まれやすい。ジャズも同様。ジャズの場合はオリジネイターが続々と鬼籍に入っていくが、担い手が育っているのと音楽のコアがシッカリしているので細々ながら生きながらえていくだろう。
心配なのはロックだ。これからどうなっていくんだろう?
演る方の間にも、聴く方の間にも、まったく伝統が継承されていないことは「大惨事」と考えていいのではなかろうか…Confusion will be rock's epitaph.
  
【脱線】
今年もたくさん脱線させて頂きました。
辛抱強くお付き合い頂きました皆さん、ありがとうございました!
コレはもうお礼しかない!
さて、それでは今年最後の大脱線をさせて頂きます。
年末ということで、「年」に関するお話。

   
今、天皇陛下の生前退位でモメてますわナァ。
ご存知の通り、現在元号は天皇陛下が崩御すると変わる仕組みになってるでしょ?
でも、時代小説なんかを読んでいると、「天明」だの、「万延」だの、「享保」だの、すんごいコロコロ変わっていることがわかりますよね?
コレがどういう仕組みになっているか知りたかった。
どう考えても、その都度天皇が変わっているワケはない。
  
話は飛んで…日本人の生活には「干支」というものが深く浸透しているよね。
来年は「酉年」だ。
コレ、干支というものは、詳しくは十干と十二支の組み合わせでできているのね。
「ねーうしとらうー」の十二支はおなじみ。
よくわからないのは十干ね。
コレのメンバーは、甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)で構成されている。
そして、この十干と十二支を組み合わせるのが干支。
一番バッター同士がくっつくと、「甲」と「ねずみ」だから「甲子」…「きのえね」あるいは「こうし」と読む。
甲子園球場が完成したのが大正13年で、「甲子」の年に当たっていたことからその名前が付けられた。
そして、この干支は年だけでなく、月ごと(月干支)、日ごと(日干支)に決まっていてそれぞれが順繰りに回っているのね。
2016年12月29日の今日、年干支は「丙申(ひのえさる)」、月干支は「辛丑(かのとのうし)」、日干支は「乙酉(きのとのとり)」…という具合。
ところで、十干と十二支を組み合わせていけば10×12で120通りの組み合わせがきる…と考えるは早計で、これは60通りしかない。
それぞれ甲と子から始めて順に組み合わせていくと、5回十干を繰り返したところで「甲子」に戻ってしまう。
西洋式の組み合わせの計算は成り立たず、永遠にめぐってこない組み合わせもあるワケ。
それで、この干支を5回繰り返すには当然60年を要するでしょ?それが還暦。「暦が還る」ということ。おもしろいね~。

さて、この60通りの組み合わせには、縁起の良いものと悪いものがある。
予想通りの展開だ。
特に最初の「甲子」、54番目の「戌午」、そして57番目の「辛酉」の3つの年は「三革」といって世の中が改まる年とされているのだそうだ。
天変地異等、何かよくないことが起こるかもしれない。
特に「辛酉」の年はヤバいとされていて、悪いことが起きる前に元号を変えて先回りしちゃえ!ということになっていた。
だから天皇が変わらなくても昔はガンガン元号を変えていたのですよ。
元号を変えたのはコレだけが理由ではないようだが、八世紀からかなりの確率でコレを理由に元号が改められてきたそうだ。
来年は「酉」だけどそのヤバい「辛酉」には当たらず「丁酉(ていゆう)の年」になるそうだ
良い年になってもらいたいものだ。

来年もよろしくお願いします。
新年の初更新は6日を予定しています。
よいお年をお迎えください。

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