Marshall Blogに掲載されている写真並びに記事の転載・転用はご遠慮ください。
【姉妹ブログ】
【Marshall Official Web Site】
【CODE/GATEWAYの通信トラブルを解決するには】

« 楽器フェア 2016~Kelly SIMONZ CODEを弾く! | メイン | Different Colors ~ SHOW-YA x Gacharic Spin <前編> »

2016年11月 8日 (火)

楽器フェア 2016~三宅庸介CODEを弾く!(オマケつき)

11月6日(日)、『楽器フェア2016』最終日…この日もヤケクソにいい天気!
チョット出遅れたと思ったら会場となりの駐車場はすでに満車。
日曜日だけあって前日よりにぎやかなのかな?

06臨時駐車場を案内してもらって会場までカメラと脚立を持って10分ほど歩く。

10もうそれだけで汗が少し出て来るような陽気のよさだ。
気持ちいいね~。
着いた~。

20今日は11時チョット前の入場。

35やっぱりそれでも結構の人出だ。
更にお昼から最後にかけてはすさまじい混み具合になることでしょう。

40数えてみると、私は1999年から7回ほど楽器フェアの仕事に関わらせて頂いた。
意外に少ないとお思いになるかも知れないが、12年ほど堅めの仕事をしてからこの業界に引っ越して来たので、同輩に比べるとキャリア短いのだ。
池袋が2回、横浜が5回経験させてもらった。
客として訪れたことは一度もなかったが、前回からは「お客さん」としてお邪魔している。
  
関係者、客の両方の眼から見て…とにかく、ココへ移って来て格段によくなったよね。
都心から近いし、広いし…まったくうらやましい。チョット周りに飲食店が少ないのかな?
池袋の時は近くて助かったけど、会場の天井が低くて息苦しく、その分音もスゴかった。
それとが不便だった。
2003年に横浜に移った時からは、スタンドまでトラックが入れるようになり、搬入出の仕事が格段に楽になった。

50
でも、横浜はシンドかったナァ。
遠くて遠くて…。
何が遠いっか?って、あの頃はまだ「みなとみらい線」が開通していなくて、桜木町の駅から延々と歩かされたんだよね。
朝はいいんだけど、丸一日立ちっぱなしの後、パシフィコから桜木町まで歩く帰り道には泣きたくなった。
ま、飲んでたせいもあったけど…。
一日、騒々しい場所にいて、大声で話をしているとメチャクチャくたびれるんだ。
当時はパシフィコ周辺も今ほどはにぎやかでなく飲食店の数が極端に限られていて、夜はすぐに入れる店を探すのもひと苦労だった。
2003年の時にはジム・マーシャルが来てくれたんだよね。
それで、あの「タイタニック・ステーキ事件」が起きてしまった。
それも今となってはジムのいい思い出だ。
また、ジムのお付きのスティーヴが東京に宿泊する晩があって、二人で東横線に乗ってパシフィコ横浜に向かったのもいい思い出だ。
この時はMODE FOURが出た年だったが、「シゲ、来年はキツイぞ~。新商品がないんだよ!」なんてことを道々話していたのを覚えている。あとはズッ~トMarshallとブリティッシュ・ロックの話だった。
私はとにかく仕事に関係していようがいまいが、イギリスのことを勉強するのに必死だった(今でも同じ)。
そのスティーヴも何年か前に突然この世から姿を消してしまった。
たかだか13年前のことだけど、なつかしいナァ。
その時の写真を載せたいんだけど、チト色んな事情がありましてね…パス。
そもそも、その頃はまだフィルムが一般的な時代だったんよね。もうネガなんかどこにあるかわからないし…。
「デジタル・テクノロジー」ってのは、なるほど、ある局面においては究極的に便利だということを実感するわ。

60ほんと、ココは通路が広くていいね。
会いたくない人が向こうから来てもサッと隠れることができるじゃんか。
ま、相対的に全体の広さに関しては2011年の横浜が過去最強か?

70ハンドメイド系楽器のスタンドも目立った。
以前はこういうのなかったよね?
正確にシステムを把握しているワケではないが、NAMMの地下みたいなイメージ?
とてもいいことだと思う。
大分前のNAMMでこういう感じのコーナーにポッコリ座ってボ~っとしていたおじいちゃんがリック・デリンジャーだったのには腰を抜かしたっけ。

80オーディオ関連製品のコーナーもにぎやかだ。
こうなってみると、NAMMとの違いはプロオーディオや照明等の機材の展示の有無ぐらいか?

90昔からやっていたバーゲン品コーナーも同じフロアで開催されていて大にぎわい。

100楽譜やアクセサリー以外、ギター本体もココでしか見たり、触ったり、買ったりできないアイテムが大集合して多くのファンが群がった。
床がヨダレだらけになったことは言うまでもない。

110それと、大小を問わず、ブース内も含めてイベント・スペースが盛んに設置されていたような気がしたな。

130私は昔からブース内イベント推進派だった。
それと並行したプロ・ミュージシャンの招聘。NAMMを何回も観察していてそう思っていたのだ。
2001年の池袋では調子に乗って各種のデモをパンパンに入れ過ぎてヘロヘロになったこともあった。
それをやりたかった理由はふたつあって、ひとつは何といってもその商品の魅力を優れた弾き手によってアッピールしたい。
もうひとつは自分が司会をして、自分の口から商品の優位性を伝えたかったのね。
ま、要するに目立ちたがリ屋でおしゃべりなだけなんだけど…。
だからMarshall GALAは楽しかったな~。
アレはこのふたつの理由の権化みたいなものだっただからね。本当はしゃべり足りなかったんだけど…。

140冨田勲さんのメモリアル・コーナー。
こういうのはとてもいいね。
音楽のジャンルを問わず、レコード会社と手を組んで、こういう機会を利用して日本の音楽の「レガシー」をドンドン後世に伝えるべき。
武満徹がどれだけ偉大だったか…とか。一日中「ノヴェンバー・ステップス」を大音量でかけてサ。
そんなコーナーがあればオーディオとも手を組めるんじゃない?
ただし見せ方がムズカシイ。何しろ興味のないひとを振り向かせなければならないんだから。
でも、立体的に組み立てれば面白くなると思うけどな。
ジャズなんか、まだ敏子さんや貞夫さんがご存命のうちにナニかやったらいかがですかね?
ロックだってかなり面白いことができると思うのですよ。
もう日本ロックだってカレコレ50年近い歴史があるんだから…。
ライブハウスの歴史とか…みんなで「懐かしのグッズ」を持ち寄ってね。
こういう企画になると日本は必ずテケテケかGSになっちゃうからな~。それらは禁止。「ロック前夜」だから。
それ以降、いわゆる「日本のロック」のシーンがどうなっていたか…なんてことをテーマにした展示なんて面白いと思うんですけど…私だけか、そんなこと考えてるの。
イヤ、若い人だって楽しめるんじゃないかな?
ま、勝手な妄想を語っておりますが…失礼しました!

150v「ボク、楽器フェアのゆるキャラ、ガッキーです!」
もうひとつ白いのは「フェアリーちゃん」だ…紅白そろって「ガッキフェア」!
え、違う?スイマセン!
ベビーカーの子、ビックリしちゃってる。
スゲェちっちゃいナァ。子供が中に入ってるのか?

2img_2797 さて、全体を見回したところで~…

153Marshall!
今日は三宅庸介の登場だ!
え、コレどこ?
2011年の時の写真だよ。
以前の楽器フェアの写真をチェックしていて偶然見つけたの。

155三宅さんのCODEデモンストレーションの一回目。
まずは簡単なご挨拶から…

155v三宅さんのルーティン。
「Come down on me , Jimi!」

160CODE50を使用しての「if」。
真空管モデル以外のMarshallでこの曲を聴くのは生まれて初めてかも!
ま、正直言いますよ。
そりゃいつも三宅さんが使っているJVM210Hと1960BVの音とまったく同じではないですよ。
本当に同じ音が出るのであれば、MarshallはCODE作らないってばよ。
そんなことをしたらMarshallつぶれてまうって!
でもね、いつもの三宅さんの音を聴いて知っている人なら思わず笑っちゃうでしょう!
そして、信じられないでしょう。
この音が、あんな小さい箱から出ているなんて!

170v三宅さんから丁寧な事後解説が寄せられているので、紹介していくね。
事前に三宅さんにCODEをお預かり頂き、いろいろと研究してもらった後、このステージで初めて比較的大きな音で演奏してみた…というシチュエーションでのご感想だ。
『今日はこういうデジタル・アンプなので、せっかくですから自前のペダル類などは一切使わず、CODE本体だけで演奏してみました。
結果的に、お集まり頂いた皆さんにCODEのサウンドを聴いてもらう手段として、それが一番良かったと思っています』
180
三宅さんのセッティング。
JCM800への評価がかなり高かったんだけど、曲に合わせてのデモでは「Plexi」をチョイス。
1969年製のMarshallを想定したのかな?
今回のこのデモンストレーションに際して、事前に三宅さんと少し情報交換をした時に出たのがこの「Presence」の設定。
昨日も少し触れたが、見て!…三宅さんは1.1にまで下げている。
1959とかJTM45とから1962とかヴィンテージ系のプリアンプを選ぶ時は「Presenceを下げるべし」ということで意見が一致した。

200set

続いては、EQ関係。
ココでも昨日も触れたノイズ・ゲートの「Threshold」に注目。
1.5だ。
CODEのプリセットのデフォルトは、7とか8とか、かなり「しきい値」が高く設定されている。
ノイズゲートとしてはかなり優秀な働きを見せてくれるが、ギターのボリュームでトーンを作る人にはコレはかなりの危険物。
ノイズが出てもいいから思い切って下げるべし!
もちろん、ギンギンに歪ませて、ギターのボリュームを常にフルテンにしておくようなタイプの方は、反対にこのノイズゲートを盛大に活用するべし。
弾かない時にはスイッチが入っているのを忘れさせてくれるほどの働き者だ。
  
チョット脱線するけど、一昨日、偶然に何十年ぶりかにロイ・ブキャナンのファーストの「Sweet Dreams」を聴いたんだけど、コレ、無伴奏でギター単音のヴァイオリン奏法で始まるじゃない?
こんなにロマンチックなムードの曲なのに、ギターのボリュームを上げた時のノイズ!「ジィ~」って!
ま、ロイのことだから使っているアンプはMarshallではないんだろうけど、こんなの今だったらトンデモナイ話だよね!
でもそのノイズがまたいいのよ。そこにあってもゼンゼン構わない。
それで純粋な「音楽」が成立していればノイズなんて気にする必要がない…と思うのですよ。

210set

エフェクターは「Distortion/ODR」と「Delay/Vinbtage」を使用。

220set

再び三宅さんのご感想を引く…
『音そのものの感触としては、右手や左手で演奏中に行うダイナミクスのリニアな調整 (簡単に言うと、弾く際の強弱と呼吸感) にCODEは非常に従順で、「デジタル」ということを意識することはほぼありませんでした。』
ライブでのプレイを観察すれば一目瞭然なんだけど、三宅さんは一音一音、ピッキングの位置を変えたり、ピックの角度を変えたり、はたまたギターの・ボリュームを変えたりと…ギター・サイドでの細かい仕事が多い。
もちろん自分の頭の中にあるトーンを絞り出すことに集中しているんだけど、それに完璧に答えてくれるのがMarshallの真空管のアンプで、CODEもそれに準じた大役を果たしているということ。
また褒めすぎなんじゃないの、三宅さん?後半でNGはイヤよ!

190「if」を弾き終えたところで三宅さんが作ってきた音がいくつか紹介された。

230まずは、1959がギンギンにフルアップさせたことを想定したセッティング。
マスター・セクションではやはりPresenceを思いっきり下げている。
260set
ね、Thresholdがゼロになってる!
ま、コレは実際にやってみればすぐにどういうことかが、耳と指で理解できるでしょう。

250setさすが、三宅さん、19歳の時から30年間ずっとMarshallしか使ってこなかっただけのことはある…とエラそうに言いたくなるほどの的を得たトーン!

240v

「続いては」…みなさん興味津々。
真剣な面持ちで三宅さんの説明に耳をそばだてる。

270次はJTM45。
セッティングはこうだ。

290setそして…
キャビが2x12"に変更されていることに注意。
三宅さんは実際に1936Vを愛用している。
『JTM45のクリアで暖かいクランチ…これはいつまでも弾いていたいほど素敵です。』とは三宅さんの弁。
さっきからMiddleが盛大に上がっていることにも注目。

300set以上、「Spanish Castle Magic」、「Littel Wing」、「Foxy Lady」等で説明しました。
Jimiが降りて来た!

280v
もうひとつ…と引っ張り出してきたのはJVM!
いつもMarshall Blogで紹介しているように三宅さんはJVM210Hを使っているからね。
でも実際には、アンプはいつも    CLEAN/CRUNCHチャンネルで軽いクランチ程度に設定している。
ナント、今回はギンギンに歪ませたJVMをやってくれた。

310vプリアンプをJVMのODにしてキャビは4x12"に戻す。

320setJVMはミドルの帯域が少し高いので、中低音が出てこないためBassを高めにセット。
さすがにThresholdも少し上げた。

330set後はDELAYをかけて…

340set決して歪み一辺倒ではない三宅さん。
ASTORIAのインタビューでも語っていた通り、基本は強く弾いた時に軽く歪んでくれるクランチがサウンド・メイキングの基礎だ。
でもこの時は1959とJVMのアンプで作る歪みを再現してくれた。
『1959のをフルアップ(Gain 10ということです)がホントに素晴らしい。それから、「JVM」でのドライブサウンド、これも ただただ気持ち良く、「マーシャルドライブサウンド」を味わえるの秀逸です。』
JVMのモデリングについては、これだけ激しい歪みでもギターをボリュームを下げた時にちゃんとクリーンになるところが相当お気に召したようだ。
コレをやるにはもちろんThresholdの値はギリギリまで下げておかなきゃいけないよ。

345そして、曲でのデモに戻る。
二曲目は三宅さんのライブでは欠かすことのできない「bloom」。

350しかし、古今東西、色んな楽器展示のイベントあれど、「bloom」のような曲でデモンストレーションをしたのは三宅さんぐらいじゃないの?
普通はわかりやすいハッピーハッピーな曲やおなじみの曲で攻めるのが定石のような気がするけどね。

05 でも、コレでいいのだ。
あらゆる機会を利用して三宅さんの音楽をひとりでも多くの人に聴いてもらう良いチャンスだから。
コレはですね、仲がいいからといって、「三宅さん」をヒイキしているのではなくて、「三宅さんの音楽」をヒイキしてるの。
日本の音楽シーンはあまりにも「売り上げ至上主義」に偏重していてチットモ面白くない。
イヤ、面白くなくなっちゃった。作る側が儲け方を知っちゃったもんだから儲かることしかやらなくなってしまった…ように見える。
マァ、私も大いに変態方面に偏っているんだけどね。
日本人はもっと色んな音楽を聴くべきだって!
だからMarshall GALAでも出演の皆さんに「思いっきり自分の作った音楽を演ってください」とお願いしたのだ。

360さて、もうチョット三宅さんの話を聞いてみよう。
『持ち時間が短かったので説明できませんでしたが、ピッキングに関しての、素早く振り切る時の音の「立ち感」から喰いつかせて当てる時の「粘り感」…これらはMarshallでしか出ない独特の音なんです。
CODEはそこでもキチンとMarshallになっていました。
そのあたりの変化を実演で皆さんにも見てもらえると良かったんですけど…。』
見たかったな!

370あれほどまでにストラトキャスターと真空管アンプにこだわる、デジタルアンプから最も遠いところにいると思った人が、デジタルアンプに対する肯定的な意見を携えつつ、「瓢箪から駒」的にMarshall論まで到達したことが面白い。
でも絶対に勘違いして頂きたくないのは、三宅さんはCODEが真空管アンプの代わりをする…と主張しているワケではないということだ。
つまり、三宅さんの理想はCODEをキッカケにして、JVMでもいい、1959でもいい、はたまたASTORIAでもいい、そうした真空管アンプの素晴らしさに興味を持ってもらいたいということだ。
「そのために自分のセッティングが参考になればうれしい」とおっしゃっていた。

380v

ただここで問題がひとつ。
ウソを言わないマーブロなので正直に言っておく。
CODE50とストラトキャスターを用意して上のセッティングで弾いても三宅さんと同じ音は絶対に出ないということだ。
あ~、言っちゃった!
黙っていればいいのに!
三宅さんの音はストラトキャスターが出してるワケでも、CODEが出しているワケでもなくて、三宅さんの指が出しているからだ。
それともうひとつはマイキングのノウハウだ。
三宅さんはどんな会場でも、どんなシチュエーションでもキャビネットに向けるマイクを自分でセットする。絶対に音響スタッフに任せっきりにすることはない。
CODEの場合、コレがまたすごく微妙なのだそうだ。

390

私はこの後、KNOTFESTの取材で幕張メッセへ向かったが、2回目のデモでは「if」と「petal」を取り上げたとお聞きした。
「petal」も三宅ミュージックを初めて体験する方にはとてもいいショウケースになったことだろう。
三宅さんの音楽に興味を持った方は是非ライブへ足を運んでいただきたい。
そちらでは、耳を疑うような壮絶な真空管のMarshallのサウンドを独特の音楽を通じて体験させてくれる。
400
最後にもうひと言、三宅さんから…
『CODEが何十万円もするモノなら、また違った見方もあるでしょうけど、この価格ですからね…。
シールド一本で歴代のマーシャルサウンドを「こんな感じですよっ」て伝えてくれて味わえるんですから…そう思うと素晴らしい商品です。
そして、このルックスですから(^_^)』
ASTORIAのルックスのことをまだ言ってる!
じゃ、仕返しに…「シールド」は日本語ですからね~。Marshallの母国では「ギター・リーズ」といいます。

410v三宅庸介の詳しい情報はコチラ⇒Official Blog

1_img_0045 「三宅さんのデモは見逃せない!」と会場に着いて真っ先にMarshallスタンドに来てくれたD_Driveの4人。
SeijiさんもYukiちゃんもCODEを試してくれているのはMarshall Blog読者であればご存知の通り。
D_Driveは『EDGE OF STRINGS II』というイベントでStrange,Beautiful and Loudにジョインする。
さらにStrange,Beautiful and Loudは話題のSilexとのダブルヘッドライナーも近い。
そして、左端はSilver Jubileeの愛用者で知られるTORNADO-GRENADEの真壁雄太くん。雄太くんも「三宅さんのデモがどうしても見たい!」と興奮気味にブースに駆けつけてくれた。
雄太くんも古くからのCODE経験者だ。TORNADO-GRENEDEももうすぐ初のワンマン・コンサートを控えて鼻息が荒い!
Marshallファミリー、みんな大忙しなのだ!

420

昨日のKellyさんのデモンストレーションでは、かの壮絶なシュレッディングに何の問題もなくついて行けるCODEを…。
そして今日の三宅さんのデモンストレーションではいかにCODEが真空管アンプのサウンドに肉薄できるか…ということを実証してくれた。
双方、素晴らしいデモンストレーションだった!
見た人ラッキー、見れなかった人アンラッキー!

CODE物語はコチラ  ↓  ↓  ↓
BREAK THE CODE!~その暗号を解け!<前編>
BREAK THE CODE!~その暗号を解け!<後編>

430

<オマケ:三宅さんの思い出>
今回、昔の楽器フェアの写真を探そうとして色々とほじくり返していたらこんなのが出てきた。
本当は先々週の『1000回特集』の時に掲載するべきだったんだけど、チト遅かった。
私が初めて三宅さんを撮った時の写真。
すなわち初めて三宅さんの演奏を観た時のこと。

9_sb12009年3月9日のことだから、そう古い話ではない。
でも、若いな…。
コレは令文さんが音頭を取って開催されたドラムの板倉淳(じゅんぺー)さんが東京を離れる時の送別コンサートの時のもよう。

9_sb3確か、三宅さんは4100をお使いになったように記憶している。
ギターの音は確かにスゴかったが、それよりも私は音楽に驚いた。
私は常に「音楽ファースト」なのね。
いくらギターの音やテクニックがスゴくても、曲が十把ひとからげでツマらなかったら全部台無しだもん。
この時は「ナンだこの人!日本でもこんなことやってる人がいるの~!」ってな具合。
ご挨拶すらしなかったんだけど、別の機会でお近づきになり、DSL→Vinatge Modern→(?)→JVM→ASTORIA→CODEってなMarshall道をたどって頂いているというワケ。
9_sb2
<オマケ2:楽器フェアの思い出>
コレは2011年、横浜で開催された最後の楽器フェアの時のMarshallの展示のようす。
ご覧になればおわかりの通り、上の三宅さんの写真はココで撮ったもの。
この時はMG2DX、Class5、2187Xと小粒ながらバラエティ豊かなモデルがお目見えした。
前述したように、私は途中異なる業界から参入したためキャリアが短く、池袋の頃は知り合いが皆無だった。
だが、この頃になると、Marshall Blogにも盛んに取り組んでいて、ミュージシャン、業界関係者、一般のお客さんと爆発的に人脈が広がっていた。
そのおかげで毎日本当に開場から閉場までいろんな方々が訪ねて来てくださり、食事はおろか、トイレにもなかなか行くことができない忙しさだった。
だってトイレに行く間に誰かに会っちゃうんだもん。
でも、私はこの手の類の仕事、つまり人を楽しませたり、よろこばせることに頭や身体を使うのが好きでしてね。
そうでなきゃMarshall GALAなんて出来ませんよ。
とにかく、とても楽しかったな…この頃には地下鉄もできていたし。

A_40この時はこんなこともしたっけ…。
こんなことよく自由にやらせて頂けたよな~。
NAMMに比べてあまりにもおとなしかったので景気づけの意味もあった。
ずいぶん多くの人がホンモノの寿司屋と間違えて入って来た。
マァ、会期中は大変ながらも楽しいんだけど、この後の片づけが大変でね~。
疲れ切った身体に1960はあまりにも重く、会期前に意気揚々とセットした時に比べ、重さが倍にも三倍にも感じられたものだ。
撤収に関してはナゼかいつもビリだったな。

A_50
7回経験した楽器フェアのうち最も印象に残っているのは、ジム・マーシャルが来てくれた2003年の時のことかな。
  
それと同じぐらい思い出深いのは2001年、池袋最後の楽器フェアだ。
この時、会場に隣接しているサンシャイン劇場で『マーシャル祭り2』というイベントを開催した。
凄腕のギタリストが大集合して入場料が1,000円という破格の扱いだったので、超満員の大成功と相成った。
この時は本当に大変だった。
ひとりでやっていたので毎日真夜中まで残業して準備に取り組んだ。
このコンサートはMarshall GALAとは異なり、ベースに櫻井哲夫さん、ドラムに菅沼孝三さんをお迎えして、フロントのギタリストがドンドン変わっていくというスタイル。
櫻井さんがあまりにもご多忙で、演奏曲をさらっている時間がない。譜面が手に入らない曲は、不肖私がベースをコピーして、譜面を書いて櫻井さんに弾いて頂いた。光栄なことだった。
さらにオープニングは趣向を凝らした。
オープニング・アクトとして中野のシゲさんのShigeo Rolloverに前回に引き続いてご登場頂いた。
客電を落として暗転になると心臓の音が聞こえ出す。ドックン、ドックン…。新婚旅行の時にアナハイムのディズニーランドで買った効果音のLPのに収録されている音源だ。
スクリーンにはモノクロで次々に世界の偉大なMarshallプレイヤーのポートレイトが投影される。
心臓の鼓動が速くなる(レコードプレイヤーのターンテーブル手で強引に速く回して録音した)と、スクリーンがパッと明るくなる。
それは映画『ウッドストック』のジミ・ヘンドリックスの「アメリカ国歌」のシーンだ。
おなじみのメロディをジミが爆音で弾き出す…音がどこか生々しい。
「国家」が終わり「Purple Haze」のイントロが始まると同時にスクリーンが振り落とされる。
するとそこには、中野重夫とRolloverの姿が…。
そう、さっきの「アメリカ国家」はライブでシゲさんが1959を使って弾いていたのだ!…という演出だった。
コレがね、スクリーンを振り落とすタイミングが難しくて偉く緊張した。
シゲさんも面白がって熱心に取り組んでくれた。
こうして豪華絢爛、準備万端で臨み、来日を予定していたジム・マーシャルに見せるのを心待ちにしていた。
ところが、当時のジムの秘書だったエマ(Marshall Blogに2度登場しているキャワイコちゃん、コニーたんのママ)から数日前に電話がかかってき、「ジムの来日は中止」ということになった。
この日の約ひと月前に起こったニューヨークのテロ事件を鑑みてのことだった。
ガッカリした。
結局私が楽器フェアでジムを迎えたのは、その次の上述の2003年の時だけとなった。

A_60f_2チケットもこんな具合で、モギリをするとTSLのフル・スタックがハーフ・スタックに変身した。JCM2000 TSL100は当時のフラッグシップ・モデルだったのだ。
こんなアイデアならいくらでも出て来た。
今も同じだけど、とにかく24時間Marshallのことを考えていた。
マァ、実際ずいぶん色々なことをやらせて頂いた。一番いい時代だったのかもしれない。
また、私もまだ若かったんだろうね。
イエイエ、「年老いた」なんて言っていられない!
アイデアがまだまだ山ほどあるのだ~。

A_70v

また再来年の『楽器フェア』でお会いしましょう!
 
末筆ながらこの場をお借り致しまして、素晴らしい企画と展示に取り組んで頂いたMarshall総輸入代理店、株式会社ヤマハミュージックジャパンさんとスタッフの皆様に心から御礼申し上げます。

A_90(一部敬称略 2016年11月6日 東京ビッグサイト 楽器フェア2016会場にて撮影)