【NAMM速報】 BREAK THE CODE!~その暗号を解け!<後編>
クッソ~、ブレッチリ―のヤツらヤリやがったな~!
問答無用でカッコいいじゃねーか…しかも、実にウマい!
まずはコレをご覧あれ…
NAMMショウも例年通りにぎにぎしく開催されているようだ。
MarshallのJoelから写真が送られてきた。
昨日はあんなこと書いちゃったけど、こういうの見るとやっぱり行きたくなってくるな…。
音楽マニアとして、いつかは仕事抜きの「完全レジャー」で参加してみたいものだ。
今年のMarshallのスタンド。
ASTORIAとJubileeのおかげでエラくカラフルになってますナァ。
チビッコいJubileeも今回のNAMM発表なのだが、やはり主役は何といってもCODE。
ドーンと真ん中に鎮座ましましている。
PLAY WITHOUT LIMITS.…コレがCODEのキャッチ・コピー。
そう、CODEで制限なくMarshallサウンドを楽しんでもらいたい…というワケだ。
昨日はCODEのネーミングについて自分でも呆れるほどグダグダ書かせて頂いたので今日は商品の説明をすることにしよう。
まずは、どんな感じかチョットこのデモンストレーションを見てくだされ。
…って感じ。
CODEは伝統のJTM45から最新のJVMまでバラエティに富んだ機種のプリアンプ、パワーアンプ、そしてスピーカー・キャビネットを選択し、サウンドを作り上げるモデリング・アンプだ。
100通りの完全プログラマブルで、プロ仕様のエフェクターも内蔵されている。
モデリングの技術はMarshallとスウェーデンのオーディオ・ソフトウェアのパイオニア、Softube社とのコラボレーションで、それをMST(Marshall-Softube)と呼んでいる。
SoftubeはJMD:1シリーズの開発にも関わっていたのでその名前を覚えている方もいらっしゃるかもしれない。
JMDの音質の評価はすこぶる高かったので、CODEも十分に満足して頂けるハズだ。
40年前からMarshallに接している私のようなオールド・ファンには信じられないような気もするが、そこは時代の流れ…。
Marshallも今回のCODE大胆にITテクノロジーを導入した。
たとえば…「Marshall Gateway」というiOSやAndroid用のアプリによりBluetoothを通じてCODEのリモート操作が行えたり、他のCODEユーザーとプリセットのデータ交換ができたりする。
もちろんUSBポートがついているのでインターフェイスとしてDAWにも大いに活用できる。
…って威張ってるワケではござらんよ。他のメーカーが既にこんなことをしているのは私ですら百も承知よ。
イヤ~、Marshallってのはつくづくスゴイ会社だな~と思ってね。
今頃こんなことヨソのブランドがやったって何の話題にもならないけど、Marshallの場合、「え~、あのMarshallがッ!?」ってことになるでしょ?
やっぱり50年の間に積み重ねてきた財産はダテや飾りじゃないことを思い知る。
それは他でもない、Marshallが常にロックという音楽の中心にいたからなんだということを痛感する。
マァ、こんな感じ。
携帯の機種は例のMarshallのLONDONね。
Marshall GATEWAYをインストールして…と
プリアンプはJTM45で、パワーアンプはビンテージ系にしてやれ…。30Wだからキャビは1936でよし。
エフェクターを選んで…と。
…って横着しないで手をのばしてアンプを直接イジればいいじゃん?とも思うが、アンプ本体をイジるよりもこうした方が操作しやすいことがあるらしい。
オイオイ、ホントにこれがMarshallか?なんて思いたくもなるけど、ナンダナンダ、おもしろそうじゃないの~。
さて、気になるMSTのモデリングの内容だが、プリアンプは14種類。
まずはJTM45(2245)、
1959。Marshallは「Plexi」としか記していないので69年あたりの1959をイメージしているのかもしれない。
パワー・アンプセクションは特定のモデルを設定しているワケではなくて、次の4種類からチョイスできるようにななっている。( )の中はイメージしているパワー管だ。
CLASSIC MARSHALL 100W(EL34)
VINTAGE MARSHALL 30W(5881)
BRITISH CLASS A(EL84)
AMERICAN CLAS A/B(6L6)
ココで面白いのが1974X。
あのスピーカーの音色とコンボ感の絶妙なコンビネーションをモデリングしたかったんだろうね。
そしてエフェクターは24種類。
コンプレッサー、ディストーション系、オート・ワウ、ピッチ・シフター、コーラス、フェイザー、フランジャー、トレモロ、ディレイ(タップ・テンポつき)、リバーブ等々。
最大5種類まで同時に使うことができる。
ヘッドホン・アウト、ライン・インの端子、チューナーもついてます。
以上がCODEの概要。
エディティングの様子を収めた動画がアップされているので参考にしてくだされ。
英語版で恐縮だけど、クリスがドップリと本場のイギリス英語で説明してくれている。
Marshallの工場へ行くとみんなこんな感じの英語でしゃべってます。
もう一度ラインナップを紹介しておくと…
<CODE25>
コントロールはこんな感じ。アナログ感も強くてトラディッショナルなプレイヤーでも使いやすそう。
CODE25よりコントロール・パネルの面積が広がり、ノブがひとつ増えている。
増えたノブは「EDIT」。より操作がしやすくなる。
CODE50のスピーカーのコンフォギュレーションは1x12"。
今回は<CODE412>というAキャビのみ発売となった。
4x12"で入力は100W。カスタム・スピーカーを搭載。
コレ書いていいのかな~?ま、いいか。
もちろん私はCODEのことはずいぶん前から知っていて、昨年の5月に超出来立てのプロトタイプを試させてもらったことは昨日書いた。
それがスゴクよかったことも書いたし、とてもCODEには期待しているのね。
ただ、その最初の計画では、小ワッテージのモデルしか出さないように聞いていた。
最近は、PAやモニターの進化、コンピュータとの連動等、レコーディングやステージの環境が大きく変わってしまってから久しく、大型のアンプが活躍する場が世界的に減っているからね。
でも私の場合、仕事の性質上、広いステージや大爆音の現場でもガンガン使ってもらえる100Wモデルが欲しかったワケ。
で、仕方なくあきらめていたんだけど、こうしてフタを開けてみると100Wモデルが出るじゃないの!
しかもヘッドまで!
とてもうれしかった~。
販売価格と時期はまだ未定。
早くも世界中の代理店から膨大な数のオーダーが集まっているらしい。全モデルが潤沢に市場に出回るまでには時間を要するかもしれない。
ああ、早くMarshall Blogに出てもらっているギタリストたちに試させたい!
試奏レポートをお楽しみに。
Marshall Blogは毎日チェック!
また忙しくなりそうだ!
明日もMarshall Blogは更新されるかもしれません。