INTO THE BURROW vol.22~東京エクスペリエンス、QUORUM登場
今日はMarshall Blog初登場のライブ・ハウスからのレポート。
するとご出演のご予定もないのにナゼか難波弘之さんがお見えになったではないの。
そして、楽屋で中野のシゲさんとICレコーダーを間にはさんでお話を始められた。
難波さんとは、この数日前にCLUB CITTAの『ジャパニーズ・プログレッシブ・ロックフェス 2014』でご一緒したばかりだったので「アラマ!」という感じ。
実はこの日のご用向きは、CITTAの時にも登場した難波さんのセンス・オブ・ワンダー(そうる透、松本慎二)のツアーのプロモーションで、シゲさんがFM愛知で長いことDJを務めている「中野重夫のKeep on Rockin'」というラジオ番組のインタビューだったのだ。
この番組、私も2回、延べ4本ほど出演させていただいたことがあるんね。Marshallについて好きにおしゃべりさせていただいた。
横で聴いていて噴き出しちゃったのは、難波さん、大人しいもんだからゲストよりホストの方がベラベラしゃべっちゃって!
ツアーのPRの他は古いバンドやライブハウスに話題が及んで面白かったな~。どこのライブハウスには幽霊が出た…とかね(放送されるかどうか知りませんが、ここではナイショ。私も昔出たことがあるお店だけど、私の時ははセーフだった!)。
そういう話題なもんで横から口を出さないようにするのでエラク苦労した!
しかし、話を聴いていて改めて思ったけど、シゲさんも顔が広い!さすがJudas Priestの前座を務めただけのことがある。
シゲさんのステージ。
今回は「東京エクスペリエンス」というグループでの登場。
ご年配の方はもうお察しのことと思うが、「東京エクスペリエンス」というのは昔よく見かけた「東京ビートルズ」とか「青森ベンチャーズ」とかそういう類のアレだ。
ご当地ジミヘンというワケ。
ま~たお気楽なシゲさんのことだから、「ピック一枚でどこでもジミヘン」とかいう企画を考えているらしい。
つまり、日本国中どこへ行っても比較的ジミヘンのコピーバンドがいて、そこには必ずジミ・ヘンドリックスっぽい機材があるハズ。Marshallもギターもね。
そこへシゲさんがピック一枚持参して珠玉のヘンドリックス・ナンバーを現地のリズム隊と演奏しちゃおうという企画。
でもね、実際に「出前ベンチャーズ」っていうことやっているギタリストがいて、それも大人気だって言ってた。
そういえばシゲさん、ベンチャーズも全部弾けるハズ。今から14~15年前、Marshallのプロモーションでシゲさんと全国各地を回ってクリニックをやったことがありましてね。その後も何回もやったけど、あの時は楽しかったナァ。
お互いにずいぶん歳もとったワイ。
で、あの時、余興で現地のジミヘン自慢をステージに上げてShige Rolloberのリズム隊と演奏してもらうコーナーがあった。
「ハイ、弾きたい人!」なんて希望者を募ると、九州あたりは「ハイ、ハイ」と何人もが手を上がって「ハイ、それじゃそこの『Bold As Love』のTシャツ着てる人どうぞ!」
なんてやりましてね、「どちらから?…お名前は?…お題は?…ハイ、それでは大分からお越しの佐藤さんで、『Voodoo Chile』入りま~す!」
と振って、実際にノエル本多とミッチ蔵沢がバッキングを務めるなんてことをよくやった。
その時、どこへ行っても大盛況で、「ジミヘン業界はいつの時代も盛況だワイ」と思ったもんだ。
やっぱり、ジミは偉大なのだ。シゲさんはJimi Hendrix Signature SUPER100JHを3セット持っているが、今日は何しろ東京エクスペリエンス。1959SLPと1960Aの簡易バージョンで臨んだ。
ベースの犬ケンはシゲさんの盟友だ。
以前にも一緒に演奏をしているのを何回か見たことがあるが、何ともいえなトラディッショナルなロックの雰囲気が魅力だ。
ベース・アンプ・ヘッドはEDEN WT-800。
だからものすごく音抜けがいい。
ハラハラさせられるシーンもあったが、それもまたこのグループの楽しみのうちのひとつだ。
ドラムはキットはNATAL(ナタール)のバーチ。爆発的に突き抜けるバス・ドラムのサウンドが五臓六腑に染みわたる!
ワン・タムでこれほど多彩なサウンドが出て来るとは…NATALとはそんな音楽的なドラムだ。
オープニングは本人より数多く演奏しているハズ…という「Purple Haze」。
「Manic Depression」
そして「All Along the Watchtower」と「Voodoo Chile」で固めてステージを降りた。
また9月の「追悼コンサート」復活すればいいのにな~。
シゲさんの一番新しい音源、『JIMI BLUES BAND』。カナダ人のボーカル&ドラムと組んだ作品。シゲさん、ボトルネックなんか派手に弾いちゃってなかなかに気持ちいい!
そして、謎の美熟女ベーシスト、Yoko Lee…以前に何回か会ったことあるような気がするナァ~。
シゲさんのコンサート会場でゲットできる。
中野重夫の詳しい情報はコチラ⇒中野重夫のKeep On Rockin'
今日はこのTSUTAYA Oグループの一番新しい兄弟「BURROW」がシリーズで展開しているイベントだ。名付けて「Into the Burrow」。「burrow」とは「穴」とか「巣」とか「塚」という意味だ。
そして次に登場したのはおなじみQUORUM。
「Danger」、「Limousine」…次々と軽快に飛びだすQUORUMスタンダード。
今年2月に発表した5曲入りのミニ・アルバムも予想通り好調だ。
演奏をご覧になていた難波さんも「こんなにゴキゲンはバンドを久しぶりに見た!」と絶賛していた。
そう、色々な見方、考え方はあれど、70年代のロック黄金時代を経験した世代にQUORUMがウケるのはもはや当たり前のこと。
それよりも、彼らの音源でも、ステージでもいい、ひとりでも多くの彼らと同じ世代の若者にQUORUMを聴いてもらいたい。
それがかなうかどうかに、このバンドの、そして日本のロックの将来がかかっていると思う。
QUORUMに刺激を受けたたくさんの同世代の若い連中が「オレたちも!」とフォローしたらおもしろいだろうな~。
こちらでもNATAL(ナタール)大活躍!イギリスのドラムだけあってやっぱりこうしたブリティッシュ然としたトラディッショナルなロックにはベストマッチする。
一回のステージに大抵1曲は組み込まれるカバー曲。今回は「Hush」をプレイ。
5月23日にはワンマン・コンサートも控え、ノリにノッてるQUORUMなのだ。
QUORUMの詳しい情報はコチラ⇒QUORUM Official Site
終演後、難波さんと音楽評論家の大野祥之さんと一緒にパチリ。
しかし、人は写真を撮る時ナゼにこれほどピースサインを出すのか?いつからのことなのか?誰が最初にやったのか?これを打ち負かす新しいサインは将来出て来るのか?…なんてことはどうでもいいか?