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2026年3月

2026年3月 6日 (金)

マーシャル・ブログ博物館  第3回:工場ミュージアム<その3>

Marshallの工場のエントランス2階の展示アイテム解説の3回目。10「JCM900 4100」と「1960A」のカバリングとフレットクロスを貼っていない仕様。
製作途中というワケでも製造工程を説明するための製品というワケでもない。
ツルッツルですねん。
30年近く前、東京の大手楽器店からの特別注文で日本に入って来たこともあった。
その時はこの仕様を「ベア・ウッド(Bare wood)」と呼んでいたが、今は「ネイキッド(Naked)」という名称になっているようだ。
「bare」も「naked」も「裸の」っていう意味。
だから昔からあったアイデアで、その楽器店の方がMarshallの工場に行った時にタマタマ同様のモデルを目にしてマネてオーダーをしたのであろう。
しかしコレ…ヘッドはまだいいにしても、キャビネットはスピーカーの保護にかなり気をつかう必要があるね。
ところで、それぞれのスピーカー・ユニットの周りに黒いヤツが4つ付いているでしょう?
20vコレらはスピーカー・ユニットを固定するビスを受け止めるための下の写真ようなナット。
鋭い爪が4つ付いていて、それをバッフル板に打ち込んでナットを固定するんだけど、コレが1回バカになってしまうと大変なことになっちゃうんですよ。
今、この「ネイキッド」にはフレット・クロスが張っていないので、そういう事態になったとしても、少しナットを回して打ち込んでやれば何ら問題はない。
ところが普通の「1960」でそうなっちゃうと、バッフル板とフレット・クロスのすき間にナットが落ちてしまって、まずコレを取り出すのにひと苦労。
重いし、デカイので逆さにしてシャカシャカ振るワケにいかないから。
ようやくナットを取り出して元の位置に戻しても穴がバカになっているので、スピーカーの手前からねじ込むビスがチョットでも変な風にナットに当たってしまうと、またバッフル板の向こうに落ちてしまう。
私はコレでスピーカー・ユニットをひとつ交換するのに3時間半かかったことがあります、ハイ。
もちろん「マレに見るブキッチョ」ということもありますが…。
ちなみに長年Marshallの修理をしてくれていたオジさんはすべての工程を10分もかからないで完結していた。
私も今ではコツをマスターしたのでこの作業はお茶の子サイサイです。

Tn_3 スラッシュの特別シグネチャー・モデルのフル・スタック。30vベースは2代目のシグネチャー「AFD100」。
フロント・パネルがミラー仕様でパイピングがシルバー。
カバリングも黒蛇のような目地になっている。
キャビネットのフレットクロスは「ソルト&ペッパー」。
アルミ製のセクシーなロゴにどうしても目が行ってしまうか?Img_8006この赤いのは目立つな~。
1972~1973年に製造していた「Picture Flame」と呼ばれるスピーカー・キャビネット。
「Lead/Organ」…すなわちギターとオルガン用のキャビネットで、入力が100Wの1x12"が「2053」、125Wで1x15"が「2054」というモデル・ナンバーだった。
フルスタックが組めるようになっていて、それぞれに「Bキャビ」が用意されていた…といっても今の「A(angled)」と「B(Base)」でキャビネットの形状が異なるワケではなく、どうも上段のキャビネットのキャスターの「ウケ」の有無で区別していたようだ。
見た目のインパクトが強いことが認めるが、どんな音を求めてこんな形にしたのだろう?40v上に乗っているのはPARKのトランジスタ回路のスレイヴ・アンプ(パワー・アンプ)「1221」。
出力は100Wだった。Img_8009フル・バルブの30Wヘッド。
コレ、良さそうでしょう~?
型番も決まっていたが、残念ながらこのモデルは生産されなかった。
1959方式の4インプットでボリュームが2つ。
3バンドEQとプレゼンスとループのレベル調整を搭載。
もしこのモデルが発売されていたら、間違いなく大ヒットしていたことだろう…とだけ書くに留めておくことにしよう。
0r4a0095レミーのサイン入りシグネチャー・モデル「1992LEM」。
コレは本当にベース・アンプの「スペードのエース」だった。
60_22002年に発売したザック・ワイルドのシグネチャー・モデル「2203ZW」。
コレはドカンと売れた。
ザックのサインにある「DAD RULES!!!(オヤジ最高!)」の「DAD」とはもちろんジムのこと。
70実はこの商品、製造が追い付かずなっかなか日本に入って来なくてネェ。
それで2002年の5月、私がイギリスに飛んで直談判をして商品の一部の出荷を早めてもらったんですわ。
人生で初めて訪れたのMarshallの本社/工場だった。
当時、日本はMarshallにとって最も重要なマーケットのひとつだったので、ジム・マーシャルが礼を尽くして接待をしてくださった。
それ以前、ジムとは日本では何度かお会いしていたのだが、この時は初めての完全アウェイ。
ジムと奥さんとヴィクトリアの4人だけで食事に行ったんだけど、ま~、緊張したわ。
軍隊で言えば元帥と二等兵の会食みたいなものですからネェ。
ココでは気軽に「ジム」なんて書いているけど、もちろん「ジム!」なんて気安く呼ぶことはできません。
私は親しくなった後でも、ご本人に向かっては最後まで「Mister Marshall」と呼ぶようにしていた。
年齢も39年も離れているし、一体何の話をしようかと案じたが、ジムがジャズ・ドラマーだということを当然知っていたのでジーン・クルーパやベニー・グッドマンの話を持ち出して結果的に和気あいあいとした時間をすごした。
私はスウイング・ジャズを聴くことはまずないけれど、とりあえず「ジャズが身を助けた」と思ったわ。
下はその会食の後にお招き頂いたジムの自宅のリビング・ルームで撮った1枚。
この時のことは一生忘れない。
そして、2203ZWにはそんな思い出が残った。
Img_4934 ザックのシグネチャー・モデルの2代目。
サインの日付を見ると上の2203ZWと同じ「2010年7月22日」になっている。
コレはザックのバンド、BLACK LABEL SOCIETYが、ロンドンの東にある「ヴィクトリア・パーク」という公園で開催された『HIGH VOLTAGE』フェスティバルに出演するために渡英した際に入れたサイン。
「BLEED MARSHALL(血を流せマーシャル)」?…調べて見ると「bleed」はスラングで「金を搾り取る」という意味があるようだが、まさかね。
となると、コレは「Be bloody Marshall」とかいうことなのかしらん?知らんけど。
130_2フルスタックにするとこうなる。
基本的には見た目が変わっているだけ…のハズ。
ナゼか市販はされることはなかった。
80vMarshallの工場には昔、「Theatre(シアター)」と呼ばれる多目的の講堂があった。
ココで爆音で試作機を鳴らしてみたり、新商品の発表会をしたり、世界中のディストリビューターを集めて会議をしたりした。
私もココで開催された会議に何回も出席したがいつも寒くてね~。
ヨーロッパの皆さんは半ソデ半ズボンなのに私だけセーターを着ていた。
だから「シゲ、大丈夫か?風邪を引いているんだろ?」とよく心配されたものだった。
そしてだだっ広い空間でボソボソと話される英語がとても聞き取りにくく、大変に苦労したのを覚えているが、私にとってはMarshallの工場の思い出深き場所のひとつ。
今は「Marshall STUDIO」になってしまって跡形もなくなっちゃった。
町の公民館的な役割を果たすこともあって、シン・リジーもココで演奏したことがあったし、震災の時には現地の日本の和太鼓のチームがチャリティ・イベントを開催したこともあった。
さて、そのシアターにズラリと並んだそのザックの2代目のシグネチャー・モデル。
上に書いたように、この時ザックはこの場所でHIGH VOLTAGEのリハーサルをして、その後イギリス・ツアーに出かけたというワケ。
ザックだけではなく、他のバンドも時折このシアターをリハーサルの場として借用していた。
90メタル感満点のルックス。100スピーカー・キャビネットに付けられたプラーク。
ジムのサインが入っているところが何とも律儀。120_2傍らには最初のシグネチャー・モデルを6台収納したラックが用意されていた。
リハーサルの最終日、「お世話になったお礼に…」と、工場の従業員を招待してHIGH VOLTAGEのステージのゲネプロを公開した。
コレが生身の人間には有害としか思えないようなモノスゴイ爆音で、はじめはかなりの人数が集まっていたものの、終わりの頃にはほとんど誰もいなくなっていたっけ。
私はチャンと最後まで付き合いました…だって避難するところがないんだもん。
110そしてコレが実際のHIGH VOLTAGEでのBLACK LABEL SOCIETYのステージ。
それはそれは猛烈な爆音でございました。
でもステージにズラリと並んだザック・モデルは壮観としか言いようがなかった!390展示品の中央に位置する後から設置された「シリアル#1」の「JTM45 Offset」の展示ケース。135v昔のミュージアムの時は何の特別待遇も与えられず、ごく普通に展示されていた。190それが現在では大出世を遂げて専用に作られたケースに神々しく収められている。
ケースに入る前は、「チョットオフセットの写真撮らして~!」、「ああ、好きにやっていいよ~!」みたいな感じでいとも気安くイジることができたんだけど、今はもうそうはいかない。140v_2下はそんな風にして撮った写真。
コレについては何度もマーブロに書いて来たのでココでは詳しくは取り扱わないけど、このミュージアムに展示されている経緯だけしつこく書いておくと…
1701962年、ジム、ケン・ブラン、ダッドリー・クレイヴンのチームで開発したこの「JTM45」がギタリストの間で大きな評判を呼んだ。
ある時、少年がアクスブリッジのジムの楽器店を訪れJTM45を買おうとした。
ところが既に23台もの先約があって、すぐに販売することができずジムは「数週間待ってくれ」と少年に伝えた。
当時は週に1~2台しかJTM45を製造することができなかったのだ。
ところがその少年はその週末に使いたかったので「プロトタイプでも良いから売って欲しい」とジムに頼み込んだ。
ジムは試作機を普通に売ることに気がとがめ、通常の値段よりも安くしてシリアル・ナンバー「#1」が付けられたそのプロトタイプを少年に売り渡すことにすると、ほどなくしてその少年の親が支払いにやって来た。
それから7~8週間後、ようやくJTM45の製造に余裕が出て来た頃、その少年が以前販売したプロトタイプを手にして再び店にやって来た。
やはりどうしても「正規の商品が欲しい」というのだ。
そこでジムは一旦お金を少年に返し、戻って来たプロトタイプを受け取って店の階段の下の棚に押し込んだ。
そして1966年、事業の拡大にともないロンドンの西から現在のブレッチリーに引っ越すことになった時、スッカリ忘れていたこのアンプが転がり出て来た。
「どうするコレ?捨てちゃう?」という意見もあったが、ジムはナニかの縁と考えてブレッチリーへ持って行くことにした。
そして、ブレッチリーに移転しても結局は階段の下に押し込んでほったらかしにしていた。
Img_7996 それから数年が経過し、1970年代の後半になってまたジムはこのNo.1アンプに遭遇する…と言ってもただ忘れていただけなのだが。
「こんなに長い間私はコイツをキープしていたなんて!」とジムは驚き、このアンプとの大きな絆を感じて大切に保管することを決心。
そして階段の下からアンプを自分の執務室に移動させた。
こうして一旦はジムの元を離れたMarshallの第1号機が現在も保管されることになったというワケ。
教訓……断捨離はダメね。
それにしてもその少年は損したね。
何せMarshallが最初に作ったアンプ6台のうちのひとつだからね。
手放さないで「何でも鑑定団」に出品していたらオモシロイことになっていただろうに…。
185ケースの中のJTM45は吊り下げられていて…150見上げればシャシの内部を見ることができるようにもなっている。180私なんかがオモシロイと思うのはコレね。
上に出て来たジムの楽器店があったアクスブリッジにある建造物に取り付けられたプラーク(銘板)のレプリカ。160_2本物はコレ。
詳しいことは下の2編に書いたので興味のある方は是非ご覧くださいまし。
【Marshall Blog】Speak of the Devil ~ ビックリしたな~モウ!
【Marshall Blog】ビートルズに勝った男
220w次…。
リッチー・ブラックモア、ミック・ロンソン、ジョン・エントウィッスルが愛用したことが知られているKT77をパワー管に採用した200Wの「MAJOR」シリーズ。
Marshallがブレッチリーに引っ越しをしてすぐに開発に着手し、翌年の1967年から1974年まで販売された。
PA用8インプットの「1966」、ギター用の「1967」、ベース用の「1978」がラインナップされた。
下の写真は「Pig」というニックネームが付けられたオリジナルの「1967」。
「Pig」というのは複数のMarshallの本を上梓している「マイク・ドイル」が後になって付けたニックネームで、当時のMarshallがそう呼んでいたワケではない。
「ずんぐりしたデザインがブタを思わせる」ということらしいが、デザインした人がその時それを知っていたらブーブー文句を言うだろう。
Pigは発売した1967年だけしか作られなかったのでかなりのレア・アイテムになっていて、今となってはベラボーな値段が付いているらしい…というか、そもそも見かけることがない。
私もホンモノはココでしか見たことがない。
200Pigは2インプットで、3つのノブはすべて「VOLUME」。
左から「MASTER」、「BASS」、「TREBLE」となっていた。3img_7982ギター用の「1967」は、発売の翌年にはモデル・チェンジをして「Pig」から下のような「1959」と同じく4インプット、6ポットの仕様になった。
コレは時々見かける。
下は竹谷さんが所有している「1967」。Img_05931984年、「ミニ・スタック」のコンセプトの下、Marshallは「3210 MOSFET」というヘッドに4x10"のキャビネット(AとB)を組み合わせたモデルを発表した。
要するに廉価版ですな。
いつの世も「アナタも手ごろな値段でMarshallスタックを手に入れることができる!」ってMarshallはやっていたワケ。
「MOSFET」というのは「Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor」の頭文字で、日本語にすると「金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ」ということになるらしいが余計わからん。
平たく言えばパワー回路がトランジスタのモデルだ。
そして1986年、Marshallがその流れ…つまり「小型スタック」のノリで新しく発表したヘッドが下の「3203 ARTIST」というモデルで、そのコンボが「4203」だった。 
2チャンネル、30Wという仕様で、プリ回路にトランジスタを採用し、今度はパワー部に1xECC83と2xEL34を搭載した。
コレが大変に評判が良く、1991年まで製造が続いた。
1986年は円高が急速に進んだこともあるが、定価を調べてみると確かに安い。
220_2この「1959」のかつてのオーナーはシン・リジーのスコット・ゴーハムだった。
1978年頃に使われていたアンプで、インプットの部分が改造されているのはマスター・ボリュームなんでしょうナァ。225ちなみに、1978年頃、スコット・ゴーハムはMarshallの広告に登場していた。Img_4939 チョット変わった感じのルックスが目を惹くコンボ「2199」。2301976年から1980年まで生産していた30W、2x12"のトランジスタ・コンボ。
名前を「Master Lead Combo」と言った。
こういう名前は覚えにくいね。
現行品であるならともかく、過去のモデルともなると似たような名前がたくさんあってゴッチャになってしまう。
240Marshallで最も初期のトランジスタ回路を搭載したモデル。
日本では全く見かけないよね?
250_2コレは工場の修理部門の作業台のところで撮った1枚。
さすが本国。
そんな日本では見ることのないこのモデルの修理をしていた。
私が工場にいると「シゲ!珍しいヤツが入って来たぞ!見に来いよ!」と修理部門のデイヴから行く先々に電話がかかってきたものだった。

260 「Marshallも色々やってきたね~」と思わざるを得ないこのモデルは「Club and Country」というシリーズの中のひとつ。
それまでMarshallが無視してきたカントリー・ミュージックのマーケットに殴り込みをかけるべく開発された。
フル・ヴァルブ仕様で出力は100W、2x12"の「4140」、4x10"の「4145」、4x10"でベース用の「4150」がラインナップされた。
「4140」はスティーヴィー・レイ・ヴォーンが使っていたみたい。
下のモデルは「4145」。270_4140薄い!280この「Club & Country」というのはローズ・モーリスが付けた名前で、元々Marshallは「Reverb Twins」というどこかで聞いたことがあるような名前で呼んでいた。
というのは…このモデルは真ん中のマスター・ボリュームを境にして、左右対称に2つのアンプが搭載されているような格好になっているのだ(向かって左のチャンネルにだけリバーブ、ブースト・スイッチ、ブライト・スイッチが付いている)。
だから「Twins」なのね。Img_80661979年から1982年まで生産されていたので「JCM800」シリーズにもラインナップされた。
下は竹谷さん所有の2x12"の「JCM800 4140」。Img_0875「ローズ・モーリス(Rose-Morris)」というのはロンドンのデンマーク・ストリートに小売店を構える楽器商社のこと。
1966年にMarshallと契約を取り交わし、向こう15年間、国内外を問わずすべてのMarshall製品がローズ・モーリスを通して販売されることになった。
そして1981年にその契約が終了するのを見計らってスタートさせたのが「JCM800シリーズ」だ。
それまでの間、Marhallは自分の会社の製品に自由に名前をつけることすらできなかった。
今はキャビネットにヘッドを積んだスタイルのことを「スタック」と呼んでいるが、ローズ・モーリスが関わっていた頃はその言葉を使わず「セット・アップ」と呼ばれていた。
ジムは私に何度か「"Stack"という言葉を最初にアンプに使ったのは私なんだよ」と教えてくれたが、もしかしたら悔しい思いをしたこともあったのかも知れない。
反対に言うと「1959」、「1960」、「2203」といった「ロック楽器の歴史」に永久に残るであろう有名な商品名をつけたのがローズ・モーリスであったことも否定できない。
これらの数字がナニを意味しているのかは以前Marshall Blogに書いた。
この4文字の数字の意味を発見した時はかなりうれしかった。
もし自分の考えが間違っているとなると「ぬか喜び」になってしまうので、上に出て来たマーシャル研究家のマイク・ドイルにわざわざメールを打って確認までした。
大丈夫だった。Img_4936 コレは目立つわ~。
PA用のホーン付き2x15"スピーカー・キャビネット「2029」。290v_2以前、イアン・ギランがココにやってきてこのキャビネットを目にした瞬間「あ、オレの!」と言ったとか言わないとか…。
ご存知の通り1970年代のはじめ、ディープ・パープルはMarshallのデモンストレーション・バンドを務めていて、アンプの類はPA機材も含めてすべてMarshallの製品を使っていた。
そしてある日、イアン・ギランのボーカル・アンプが盗まれてしまった。
その盗まれたキャビネットが長い長い年月を経て流れて来たのがコレ…とイアンは思ってしまったというワケ。
ディープ・パープルの1973年のニューヨークのライブで演奏している「Strange Kind of Woman」のビデオにこのキャビネットが写っているのを偶然発見した。
だからイアン・ギランの話もまんざらウソじゃないかもよ。
300vしかしコレは重そうだナァ。
この「2053」は下の写真のように8チャンネル・ミキサーの「2030」とスレイヴ(パワーアンプ)の「2031」と組み合わせて使うようになっていたようだ。2030残念ながらミキサーはミュージアムで保有していないが、スレイヴ・アンプの「2031」が展示されている。
コレ、裏面ではなくてこののっぺらぼうの面がフロントなの。
最初見た時、一体コレはナンじゃろな?と思ったわ。
上の写真を見ると、元々は左上にMrshallのロゴが付いていたことがわかる。Img_0018リアパネルのようす。
出力は100Wだった。Img_0017スピーカーのアウトプットが2ついていて、1台でペアのキャビネットを鳴らすシステムだった。
このシステム、商品としてはとても優れていたが、少ししか売れなかったようで完全な状態で残っているモノがかなり少なく、コレクター垂涎の的なのだそうだ。Img_0015<つづく>
 

200

2026年3月 4日 (水)

Damian Hamada's Creatures~Neo Apocalypse Tour<後編>

Damian Hamada's Creatures『Neo Apocalypse Tour』千秋楽のレポートの<後編>。
 
陛下が舞台を離れるとともに雰囲気が変り…470_2シエルちゃんがその美しい声で「Tears in the Rainbow」をジックリと歌い込む。Xxxzxそして一糸乱れぬギター・アンサンブルと…480_2情熱的なソロで曲を極限までドラマティックに演出した。490vカズマくんのMarshall。
プリ・アンプが「JMP-1」、パワー・アンプが「9200」、そしてスピーカー・キャビネットは「1960BV」。
かつては真空管アンプは「ギタリストの金科玉条のアイテム」として崇め奉られていたのジャガ~、「重くてかなわん」と言われ出して久しい。そして悲しい。
そんな中、こんなに重量が嵩む豪壮なラック・システムを組むカズマくんはエライ。
「音質第一のギタリスト」の権化と言ってよかろうぞ。
やはり音のヌケと押し出し感に優れているのは言うまでもないが、今回はすごく音の「みずみずしさ」を感じた。
英語で言うと…ま、ワザワザ英語で言う必要は全くないのだが…「succulent(サキュレント)」。
コレは「多肉多汁」という意味なんだけど、まさに「おいしい音」だと思った。
175KAZAMIさんが弾くピアノから…「Eternal Sinner」。500_2魔暦25年(2023年)の第Ⅳ大聖典『運命の支配者』からのキラー・チューン。
スキだ~、この曲も。
シエルちゃんの力のこもった歌いっぷりが勇ましい。
510vリリスちゃんのコーラスも大活躍。520vワルツになるパートがすこぶるカッコいい。
そしてRENOさんとカズマくんの鋭角的なソロが飛び交った!530_2RENOさんのMC。
改臟人間の皆さんは全員しゃべるのが達者だが、RENOさんのトークも最高にオモシロかった。
そうして会場の爆笑を誘っておいて…
「これまで各地でカズマとグルメについてのバトルをしてきましたが、今回はファイナルということで東京。
東京のグルメって色々あってなかなか難しい…ということで、東京の場合は食べ物ではなく建物!
オレは東京タワーが好き。
やっぱり、日本の象徴といったら東京タワーですよ。
フォルムがもうグッときますね。泣けちゃう…あの形で泣ける」
するとカズマくんが…
「わかります。わかりますよ…泣きたくなる気持ち。
でもやっぱり、スカイツリーじゃないですか?だって1番高いんですよ。634メートルですよ!
なんならオレ、明日行って32メートルの旗を立てて666メートルの『魔界ツリー』にして来ますよ」
行くのはいいけど、エレベーターが止まるかも知れないから気をつけろ!540_2こうして「タワーは長さだけじゃない」とギタリスト2人のバトルが勃発。
本当は「長さ」じゃなくて「高さ」なんだけどね。
550_2「長さだけじゃない!」というRENOさん vs. 「長い方が良い!」というカズマくんの火花を散らす大バトル!
一歩も譲らない2人がとうとう互いに接近して言い合い出した。
「長さだけじゃない!」
「イヤ、長ければいい!」
このままではケンカになっちゃうぞ!…と心配するお客さんを前にして…560_2ブッチュ~!
こうして2人の大激論は平和裡に終息した。
(刺激が強すぎるので写真は故意に少々ブラしています)
570_2タワー・バトルに続いてはギター・バトル。
こちらもお互いに一歩譲らない!008a0104白熱のシュレッディング合戦にお客さんは大よろこび!008a0559そのまま第Ⅴ大聖典『最後の審判』から「審判の日」へ。580_2疾駆するリズムに乗せてシエルちゃんが魅惑のメロディを歌い上げる。590_2なんかあんなシーンを見た後なので、ギター2人のアンサンブルやソロの応酬の息が完璧な理由がわかったように感じるぞ…610_2…と、この時思った人は決して私ひとりではあるまい。
「仲良し」っていいね。
そんな鉄壁の演奏を見せながら…
008a0099まだまだジャンジャン出て来る第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』からの濃密にして濃厚な曲の数々!620_2「Omen from Pandemonium」ではRENOさんはギターを持ち替え。600_2中近東風なエキゾチックな曲調がベラボーにカッコいい曲。630_2続けて「愛と殺戮の輪舞曲」。640vコチラはキメや仕掛けが満載のスリリングなメタル・チューン。
第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』からどの曲を演っても客席の反応が信じられないぐらい敏感だ。
それだけ皆さん、大聖典を聴き込んでいらっしゃるというワケだ。
しかし、この曲カッコいいな。
650シエルちゃんのアオりに続いて再び陛下が降臨した!660vココはおなじみの「Babel」。670_2満身の力を込めてD.H.C.スタンダードの一角と向かい合うシエルちゃん。
「熱唱」以外のナニモノでもない!
その傍らでシエルちゃんを見守るようにギターをプレイする陛下。
690_2陛下のMarshall。
ヘッドは「DSL100H」。
それをカズマくんと同じ「1960BV」につないでいる。255v堰を切ったように押し寄せて来るリズムに乗って奏でられる中間部のギター・アンサンブルは他では決して耳にすることができないD.H.C.独特なモノ。
まるでクラシック音楽の一節を耳にしているようだ。680vシエルちゃんが「ラスト!」と叫ぶ。
そう、楽しい時間が過ぎるのは早いモノでアッという魔に本編最後の曲に来てしまったのだ。
それは荘厳にして暗黒のイメージのイントロから始まる第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』のリード・チューン「666」。700_21mmも力を抜くことがない熱血パフォーマンス!730_2最後まで攻めまくったギターの2人!740 740v曲に合わせてお客さんが発するシャウトがスゴイ!
イキが合っていて最高に気持ちイイ~!710_3陛下を先頭に猛烈なパワーで猛進する5体の改臟人間たち!750_2こうして狂熱の『Neo Apocalypse Tour』千秋楽の本編が幕を下ろした。
いつものことながら見せどころ、楽しませどころ満載の豪華なロック・ショウだった!
760v最近、遭遇しました。
「・・66」という番号はホンの時々見かける気がするけど、「・666」はほとんど出くわさないんだよね。
下の写真は陛下によろこんで頂きたくて咄嗟にスマホを取り出して自分が運転する車の中から撮影した1枚。666本編が終わるやいなや沸き上がる「D.H.C.」コール。
その声援に応えてKAZAMIさんが1人でステージに姿を現した。12_770 「楽しんでるかぁ?!!最高だぁ!ありがとうございます。
遂に千秋楽ということでね、Damian Hamada’s Creaturesは6ケ所回ってきました。
期待してたけど…期待以上だった!
各地で動員数が上がりました。
皆さんのおかげです。ありがとうございます!
ファイナルでまさかRENOとカズマのチューを特等席で見られるとは!
素晴らしいツインギターですね」780vそして、シエルちゃんを先頭にステージに戻って来たメンバーがひとことずつご挨拶。800 その中でファンにとってとてもうれしい情報も披露。
810v全員、お客さんへの感謝の気持ちがよく伝わる心のこもった挨拶だった。
加えてリリスちゃんの音頭で記念撮影も行われた。
790v「お帰りの会」を終えて、アンコールの曲に入る前にシエルちゃんが客席をアオっていると…
「誰だぁ?」…と、陛下三たびのご降臨!
815_2「呼んだよねェ?
だってアンコールだもの。
じゃあついでにココでワタシがもう1回盛り上げていこうかな。
あんまりやったことないけど…独自のやりかたで。
盛り上がっていけるよなァ!
だって、アンコールだもの。
だって、千秋楽だもの。
だって、D.H.C.だもの!」
830_2『Neo Apocalypse Tour』の締めくくりに選んだ1曲は「嵐が丘」。850_2シエルちゃんの激唱にリリスちゃんのコーラスが被さって迫力倍増!855_2KAZAMIさんとリリスちゃんのソロのセクション。
874v2人ともキレッキレのプレイで大きな歓声を浴びた。
875そしてギター3人のアンサンブルから…
890vRENOくんと…860カズマくんの最後のバトル!
118a0344シエルちゃんとリリスちゃんのコーラスが……ウワ!こっちもかッ!
イエイエ、2人で1本のマイクで歌っているのです。880そしてメンバー紹介を含んだ壮絶なかき回しで演奏を締めくくった。900「ありがとう!
『Neo Apocalypse Tour』千秋楽への参加、大儀であったぞ。
楽しんでもらえたかな?…ヨカッタ、ヨカッタ。
我々も諸君のおかげで大変気持ちよく演奏できた。礼を申すぞ!
そういうことでココで恒例の『グー!』で労うコーナーに突入したいと思う」
920v初めての方に向けて陛下からグーの説明があって、まずは自分にグー。
930「演奏中はお立ち台に上がることがない」と、KAZAMIさんとリリスちゃんが上下の台に上がり…940スタッフと改臟人間の皆さん、陛下自身からなる「チームD.H.C.」に下手、上手、中央の順にグーを送った。950「ケッコウ毛だらけネコ灰だらけ。それではそろそろお別れの時間だ」
陛下はピックを6枚客席に投げ入れ、改臟人間の名前を1人ずつ呼び上げてステージから送り出した。
「地球デビュー6年目に突入したD.H.C.は、これから一層強力に地球魔界化を進めていくつもりだ。
そのためには諸君の応援が、そして協力が必要だ。
これからも私たちに力を貸してもらいたい。頼んだぞ!」
960v「それでは、またどこかのライブ会場で会おうではないか。
本日はこれにてさらばである、である、である、メタル~!」
ああ、終わっちゃった…寂しいナ。
でも「6」年目を迎えた今年のD.H.C.の活躍ぶりが大いに楽しみだ!

Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報は⇒Officil Website
970<おしまい> 

200(一部敬称略 2026年2月1日 渋谷WWWXにて撮影)

2026年3月 2日 (月)

Damian Hamada's Creatures~Neo Apocalypse Tour<前編>

「お~い!今度のD.H.C.のライブの会場はどこだってか?」
「ヤダねぇおまいさん、忘れちゃったのかい?ダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスだよ」
「おおそうか?ダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスってのはダブリュー・ダブリュー・ダブリューの並びにあるダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスのことか?」
「そうだよ、ダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスといえばダブリュー・ダブリュー・ダブリューの並びにキマってるじゃないか」
「するってぇと、ナンだ?
去年の6月に『Fantastic Metal Tour』をやったダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスってことだな?
そりゃ今回もダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックスがベラボーに盛り上がるってもんだ!」
「ナニをお言いだい、この人は!そんなこと当たり前じゃないか!」
…と、今回は「寿限無」風にスタートしてみました。
ご迷惑さまでした。
Damian Hamada's Creaturesの『Neo Apocalypse Tour』の千秋楽のレポート。
会場はダブリュー・ダブリュー・ダブリュー・エックス…もういいか。10前回のライブ・レポートの時にチョット触れたけど「Apocalypse(アポカリプス)」という単語は、かなりのビッグ・ワードにもかかわらず、我々世代にとっては比較的耳馴染みのある英単語ではなかろうか?
それは、日本では1980年に公開されたのフランシス・フォード・コッポラ監督の『地獄の黙示録』がモノスゴイ話題になって、その原題である『Apocalypse Now』の「Apocalypse」がナニを意味するものか?とアチコチで喧伝されていたから。
恐らく一部の方を除くほとんどすべての日本人は、この映画の原題によって「Apocalypse=黙示録」という英単語を知ったのではなかろうか?
しかし、この言葉の本当の意味を理解した人もほとんどいなかったのではなかろうか?
高校3年生だった私は当然理解できなかった…どころか今でもよくわからないし、映画もよくわからなかった。
ただ約2週間前に亡くなったロバート・デュヴァルが映画の中でカッコよかったことは覚えている。
「アポカリプス(Apocalypse)」の語源は、ギリシャ語の「apokalupsis(アポカルプシス)」で、「覆い(ベール)を取り去る」とか「明らかにする」を意味なのだそうだ。
「隠された真実や世界の終末(黙示)を神様が明らかにする」…というニュアンスから、新約聖書の『ヨハネの黙示録』や「世界の終末」を指す言葉へと転じた。
…というんだけどヤッパリよくわかりません。
そこで、阿刀田高が新約聖書についての本を書いていることを思い出し、ウチの図書室で探してみたのだが見つからず、代りに敬虔なクリスチャンである三浦綾子の『新約聖書書入門(光文社文庫刊)』という本が目に入ったのでサラッと読んでみた。
またまたよくわかりませんでした。
ただオモシロイと思ったのは、この『ヨハネの黙示録』というのは、自分を「主」または「神」と呼ばせることを強要した時のローマ皇帝「ヨミチアノス」の時代に書かれていて、その暴君を「神」とは呼べないキリスト教信者たちは「信仰を貫くことの尊さ」を説いた内容を隠すために多くの暗号を用いてこの書を著したということ。
ちなみに『氷点』でよく知られる三浦綾子は良著をたくさん残しているが、『海嶺』という「にっぽん音吉」を描いた長編や小林多喜二のお母さんを綴った『母』はズバ抜けて感動的です。
それでは、まずは「WWWX」の入り口に設置された今回の屋台村のようすを覗くことにしよう。
今回もタオル他、人気のグッズが勢ぞろい。30フーディーやTシャツも人気の的だ。40公式ファンクラブ「魔会」も絶賛会員募集中!50vそして陛下がお出迎え。20vいつも通りホールの入り口には…60美しく咲き乱れる祝い花がズラ~リ。
今回も終演後にはお客さんが自由に持ち帰ることができる案内があった。70開演時間が近づき、いつも通り上演中の注意事項がアナウンスされる。
今回の担当はKAZAMIさん。
「『Neo Apocalypse Tour』ファイナルへようこそ!
ドラムのKAZAMIクロウリーです。
ライブが始まる前に皆さんにお願いがあるんです。
会場がパンパンで後ろがギューギューなので可能な限り一歩前へ。
今日は千秋楽。日に日に大きくなっております。
会場の皆さんにとって、チームD.H.C.にとって、ココにいる皆さまにとって、今日を最高の1日にしましょう。
それでは最強のD.H.C.コールで幕を開けたいと思いますのでよろしくお願いします!」
そして客席から湧き上がる割れんばかりの「D.H.C.!D.H.C.!D.H.C.!…」。90そしてとうとう『Neo Apocalypse Tour』のファイナルがスタートした!
冒頭を飾ったのは第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』から「Sending the Bible to Hell」。
95シエル伊舎堂100vRENOファウスト110vアックスKAZUMA(以下「カズマくん」)120vリリス一ノ瀬130vKAZAMIクロウリー140v「こんばんは!Damiann Hamada‘s Creaturesです。
盛り上がっていきましょう!」
とシエルちゃんが客席に向かってひと言投げかけてそのまま2曲目の「Labyrinthos for Frozen Hearts」へ。
コレも第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』からのチョイス。150目も覚めるようなドライビング・チューン。160ノッケからギター・チームのシャープなプレイがバンバン飛び出してくる!
170カズマくんのギターの音を出しているのはMarshall。
金色のヤツね。
しかし、このラック!
時代に思いっきり逆行しているようでうれしくなる。
コレは私が高校生の時に出だして、大学生だった時分にブームのピークを迎えたギター・アンプのスタイル。
手っ取り早く言えば45年ぐらい前のハヤリとでも言うべきか?
いいの、いいの、ただひたすら自分で納得のいく良い音を探求した結果なんだから。
流行り廃りなど関係ない!
176v上の薄っぺらいのがプリ・アンプの「JMP-1」。
下のドッシリしたヤツはパワー・アンプの「9200」。177スピーカー・キャビネットは愛用の「1960BV」。178v「♪ヘイ!ヘイ!」のパートがスゴイ!
早くも観客とステージが完全に一体になってら!
008a04323曲目は第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』のオープナー「天国に棲む悪魔へ」。
オルフでも出て来そうな重厚なイントロ!180シエルちゃんの声がとてもよくマッチする独特のメロディがとても魅力的。190リリスちゃんはド迫力の低音で曲に重量を倍加させていく。200vRENOさんがセンターで曲想にピッタリのソロを聴かせた。210そして、不気味な旋律に導かれていよいよ魔王、ダミアン浜田陛下が降臨した!
ものスゴイ歓声!220陛下を得ての1曲目は第Ⅵ大聖典『新世界黙示録』から「満月が目を閉じる時」。008a0775ヘヴィなミディアム・テンポのリズムに乗って分厚いギター・アンサンブルが展開する。240リード・メロディをキリっと奏でる陛下。250v陛下のギター・サウンドももちろんMarshallから。
愛用のヘッドは「DSL100H」。
256加えてスピーカー・キャビネットはカズマくんと同じ「1960BV」だ。255v陛下が登場し、舞台と客席の熱気が尚一層高まった!230「諸君、私だ…そう、まもなく神に替わってこの世の支配者となる魔王ダミアン浜田である。
ライブの告知から7か月以上…待ちに待った『Neo Apocalypse Tour』の千秋楽。
楽しんでおるか!
盛り上がっておるか!
でも、アッという間に千秋楽を迎えて寂しいんじゃないのか?
そうだろ、そうだろう…私も寂しい。
だがこの寂しさをちゃんと踏まえて、この光景をしっかり瞼に焼き付けておこうと思う。
諸君もそうしたまえ!」260「さて、我々Damiann Hamada’s Creaturesは、地球デビューから6年目に突入した。
『6』という悪魔的な数字にふさわしく今回のツアーはD.H.C.史上最も悪魔的な物にしようと考えている。
見ての通り私のこのギターも新しくなった。
ヤンチャな黄色から魔王にふさわしい最も高貴な色、紫色に変わった。
製作に1年半かかった」
118a0149「マァ~、1年半というのが前の大聖典『最後の審判』が出た直後なので長かった。
長かったがその分、時間をかけただけあって私好みの素晴らしいギターが仕上がった!
そして今回は1曲目に『Sending Bible to the Hell』を披露し、諸君には神の治める世界と決別してもらった。
そして太陽に背く旅路が今始まったのだ」
280「もう後に引くことはできないぞ。覚悟は良いな?
その覚悟があるならば、今宵は我らが奏でる調べに心も体も委ね踊り続けるがよい!」118a0136「もっと声出していこう!」とシエルちゃんの力強い檄が飛んで…
300v2021年の第Ⅲ大聖典『魔界美術館』から「魔城の翼」。290ひたすらストレートにドライブする爽快ナンバー!
ココでも丁々発止と渡り合うギター2人のプレイがスリリング!310陛下もお気に入りの新しいギターでバッチリとソロをキメてくれた!320v「さて、我々Damiann Hamada’s Creaturesがこうやって精力的にライブ活動が行えているのは他でもない、こうやって熱烈に応援してくれている諸君のお陰だと思っておる。
なんともありがタイガー、めでタイガー、ランニング・ライク・ア・タイガー。
そのお礼に本日は諸君にプレゼントを用意した」
330v「ココに『地球魔界化計画第二章』で告知していたにもかかわらず、魔界から届くのが遅れて間に合わなかった『魔化ダミアンナッツ』があるのジャガ~、今日はコレを会場の諸君の中の1名にプレゼントしたい。
ちなみに私のサインとシリアル・ナンバーが入っているゾ」
350「今日のシリアル・ナンバーは『6』だ!
パワーがみなぎる数字だな。
チャンとラッピングしてあるんだよ」
340「これをUFOキャッチャーならぬ『魔界UFOリリーサー』で投げる位置を決める。
まず左右、その後に遠くか近くか…コレを操作するのはリリス一ノ瀬だ」
陛下が腕を動かしている間リリスちゃんが「ストップ」をかけて方向を定め、プレゼントを投げるという仕組み。
ピコン、ピコン、ピコン…「ストップ!」。
(実際にはリリスちゃんは後ろを向いていて、陛下の腕の動きが見えないようになっている)
390vそして、陛下の手から勢いよくプレゼントが放たれた。
KAZAMIさんがリリーサーを務めてさらにもうひとつシリアル・ナンバー7の魔化ダミアンナッツがお客さんにプレゼントされた。
370「この流れで次の曲は『Running Like a Tiger』なワケだ。準備はいいかね?
この曲は私にとって非常に思い出深い曲で、5年前にD.H.C.の初ライブ『魔界小学校入学式典』において、私が魔王の座について初めて人前で演奏した曲となった。
そしてさらに7年前、この曲のデモを私自身で作っていたのジャガ~、サビの部分に差し掛かって感極まってしまって…特に『この命旅を終えるまで』の部分で『もう~アカン!』となって涙が出てしまった。
そこでレコーディングを中断したという思い出がある。
マァ~年を重ねると歌詞に自分自身を重ねてしまい、どうも涙もろくなってしまうんだな」380「だからと言って、心の強さを見失ってはいけない!
諸君、ワタシと共に新世界へ続く魔の道を野獣のように変えていこうではないか!」008a0987そんな思い出を交えつつ陛下自らが曲を紹介して「Running Like a Tiger」。410万感の思いを抱きながらも楽しそうに演奏する陛下。
紫のギターがとってもよくお似合いだ…というより、ナンカ以前から紫色だったのでは?と思えるぐらい陛下にフィットしているよね。
420v「魔界小学校入学式典」は魔暦23年(2021年)11月28日の開催だった。
コレがその時のようす。
たった5年前のこととはいえ、とても懐かしい。510いつ聴いてもいい曲! 
「魔界小学校入学式典」に出席していたのはRENOさんとシエルちゃん。430vKAZAMIさんとリリスちゃん…440vそれにカズマくんは転校生だが、もうスッカリ新しい学校に慣れて万全の態勢で陛下の「Running Like a Tiger」を輔弼した。450完璧な演奏に客席から大きな歓声が送られ、ココで一旦陛下はステージを後にした。
 
Damian Hamada's Creaturesの詳しい情報は⇒Officil Website
460v<後編>につづく
 

200(一部敬称略 2026年2月1日 渋谷WWWXにて撮影)