曾我泰久バースデイ・ライブDVD『感激ROCK+』e-写真集<上巻>
4年ぶりとなるファン・クラブのバス・ツアー…台風が当たってしまって大変でしたね。
ヤッチン・ファンの皆様におかれましては、スタッフさんご苦労もあって、ヤッチンとのひとときを楽しくご安全にお過ごしになられたことと存じます。
さて、「1年の計はヤッチンにあり」……私の「新年の仕事始め」がヤッチンのバースデイ・コンサートとなってからどれぐらいの月日が流れたことだろう?
今ちょうどこのMarshall Blogの編纂作業に取り組んでいて、2,200本を上回る記事を出演者や出来事別に時系列に整理している。
そこで調べてみると…ヤッチンに初めてMarshall Blog登場して頂いたのが2013年。
ヤッチンの50歳を記念する日本橋三井ホールでのバースデイ・コンサートのレポートだった。
その時からアッという間に丸10年が経過したのだ。
早ェ~!
下はその時のヤッチン…そんなに変わらないな。そして、今年も新年早々『感激ROCK+』と題して還暦を迎えたヤッチンのバースデイ・コンサートが開催された。
いつもであれば、開催のひと月後ぐらいにMarshall Blogでコンサートの内容をレポートするところなのだが、今年はそれをしなかった。
その理由はコンサートの模様を収録したDVDをリリースすることが決まっていたので、いわゆる「ネタバレ」を避けたというワケ。
そして、この度当該のDVDがいよいよ出来した。
コレがまるでMarshall Blogを読んでいるかのような、細大漏らすことのない、限りなく「完全」に近い収録状態!
となれば、コンサートの内容をココでゴチャゴチャとレポートをするのはヤボというもの。
だってDVDを観ればいいんだから。
ところが、当日の会場の状態が信じられないぐらい写真撮影に適した環境で、何しろシャッターを切っていて笑いが止まらなかった。
私も長いことライブの写真を撮って来たけど、こんなの本当に珍しい。
コレをお蔵入りさせたんじゃ私があまりにも気の毒だ!
しからば…というワケで、今年のバースデイ・ライブのレポートはDVD付属の「e-写真集」とシャレ込ませて頂くにした。
ビデオと写真というのは全く異なる趣きがあるものでしてね、ゼヒDVDをご覧になる傍らこの「e-写真集」もお楽しみ頂きたいと思います。
ホントはね…Marshall Blogに掲載する写真は転用を防止するために極端にデータを軽くしてた低画質の写真を掲載しているんだけど、元の写真は大きなポスターにできるレベルの美しい画質なのです。
そして、ココには掲載できないメチャクチャいい写真がたくさんありましてね。
ああ、それをファンの皆さんに披露できないのがとても悔しい!
いつか『音楽家に歴史あり…曾我泰久ライブ写真展』なんてイベントが企画されて10年分の写真を披露することができたらうれしいナァ。
さて、今回は一生に一度しかない「還暦」を記念するライブだからね、いつもとは会場を替えて、ユーミンが名付けたという品川の「ステラ・ボール」で開催された。
「stellar」ね…「星の」という意味の形容詞。
転じて「Stella」という女性の名前なんかにも適用されますな。
「Stella by Starlight(星影のステラ)」なんていう美しいジャズのスタンダード曲もある。
そして、「ステラ」と聞いてはダマっていられないのがエリア・カザンの1951年の映画『欲望という名の電車(A Streetcar Named Desire)』がらみの話。
その私とステラの関係はココに記してあるのでゼヒご覧あれ。
↓ ↓ ↓
【イギリス-ロック名所めぐり】vol.41 ~ V&A『Theatre & Performance』の最新展示
ハイ、ステラ・ボール…現在リハーサル中。ロビーのようす。
ズラリと並んだ祝い花。こういうのがあるんですネェ。
そぼろ弁当かと思った!
バルーンのスタンドには…
こんなメッセージ・ボードが…。
ウワ!
「曾我殿の13人」さんから巨大なスタンド花が!
パチンコ屋の開店よりにぎやか!
そして、記念写真用の等身大のヤッチンのパネル。ホール内ではスムーズにリハーサルが完了して…客入れが始まった。
物販は大盛況!
パネル、やってるやってる!
なるほど…こうして見ると元がボーリング場だったことがよくわかるな。
私が(=ヤッチンが)小学校2年生ぐらいの頃、ボーリングが大ブームで、そこら中にボーリング場がオープンした。
それもつかの間、アッという間にブームが去り、林立していたボーリング場が次から次へと姿を消していった。
その当時はさぞかしいいギターがたくさん生産されたハズ。
というのも、ボーリングのレーンには硬い「メイプル」というギターやベースのネックと同じ材料が使用されていて、昔はボーリング場が潰れるとそのメイプル材がギターやベースに転用されたというのだ。前置きは以上。
それではDVDの「DISC-1」から。
「新年明けましておめでとうございま~す!」
コレコレ!
「三社祭」の新門よろしく、ヤッチンのこのご挨拶でその年の私の仕事がスタートする!♪タンタンタタタン タタタタッタタン
ハリのあるドラムスのキメ・フレーズからスタートしたのは「アポロでドライヴ」。冒頭、ステージに上がったのは…
曾我泰久田川ヒロアキ野津永恒鍬田修一和佐田達彦そうる透ヤッチンのお供はいつも通りMarshall。Marshall 「JVM410H」が2台と「1960A」が背後からヤッチンをサポ―ト。
Marshallでガッチリ!ヒロアキくんもいつものMarshall。ヤッチンのMarshallの兄弟モデル「JVM210H」と同じく「1960A」。ヤッチンは今日は珍しくテレキャスターを提げての登場。コーラスでも大活躍のヒロアキくんもいつものテレキャスター・モデル。
赤だ!ヤッチンのジャケットも赤。
ヤッチンの還暦をお祝いしてか、和佐田さんも赤!
なかなかの赤ゾッキのステージ!
(筆者註:「ゾッキ」は群馬地方の方言で「お揃い」という意味。女性のストッキングの「ゾッキ」もこれからきている。また、印が付けられてB級品として廉価で大量処分販売される新古本のことを「ゾッキ本」と呼ぶ)。 1曲目から総立ち&大盛り上がり…いつものことだけど。2曲目も透さんのドラムスから。転調がカッコいい「45RPM」。キメのフレーズを弾く2人。
ヤッチン、とても楽しそうだ!3曲目も透さんのパワフルなカウントからスタート。
「Steppin' Out」を持って来た。ココではsourcesのヴァイオリンの2人が加わる。
加賀谷綾太郎日髙隼人ヤッチンのポーズのルーティン満載!
和佐田さんのベースが実にいい。
「くいだおれ人形」を連想させる衣装でモクモクと弾いていらっしゃるが、ジェイムズ・ジェマーソンばりのグルーヴがとにかく素晴らしい。安心してください!
MCもほぼ100%DVDに収録されています。
ココでバンド・メンバー全員からひとこと。まずは透さんから。
「めでたい!」♪ツィ~ツイ~ツツツィ~。
いつものアレにつづいてヒロアキくんも還暦のお祝いの言葉を贈った。
ちなみに「アレ」は宮城道雄の「春の海」という曲。
「宮城道雄」というとこの曲ばかりが有名だけど、「宮城検校」と呼ばれた「箏の神様」は作曲家としても偉大な存在だった。
ちなみに宮城道雄は内田吐夢監督の1955年の『自分の穴の中で』という映画に特別出演し、コンサートの場面で自作曲をガツンと披露している。
コレがメチャクチャかっこいい!
そんなこともあって、先日谷中にある宮城道雄のお墓参りをしてきた。
ところで、この内田吐夢。
水上勉の『飢餓海峡』なんかを撮った超有名な映画監督だけど、愛新覚羅溥儀を担ぎ出して満州国建国の立役者となった甘粕正彦(『ラストエンペラー』の坂本龍一ね)は、終戦の5日後の昭和20年8月20日に青酸カリを飲んで自決した。
その時、その様子を嗅ぎつけてスっ飛んで来た内田吐夢の両腿の間に頭を乗せで息を引き取ったっていうんだよね。
大正12年委勃発した「甘粕事件」という有名な話もあるんだけど、コレはまた8月の葉山のイベントのレポートの時に。あいさつ上手のノッツ。ノッツだけじゃなくて、soucesの皆さんはとてもトークがお上手。綾太郎くんなんかもう「立て板に水」だよ。鍬田さんは5年ぶりの共演だったそうで…前回からそんなに経ったの~?恒例により和佐田さんはトークのトリ。
もうみんな期待しちゃってる!
もちろん今年も大ウケでした。
以上の楽しいトークもすべてDVDに収録されています。4曲目に収録されているのは「Virgin Snow」。Aのペダルトーンがオシャレ。そして、サビのメロディが秀逸なのね。
ヒロアキくんの美しいMarshallトーンのソロ。ストリングスの効果満点!季節はいきなり夏へ!
曲は「Just Summer for You」。鍬田さんのソロ。
ココで全バンドメンバーがステージに上がった。
コレもいい曲だナァ。
こうなると夏冬だけでなく、春秋の曲も並べて欲しくなるぞ。 ココでスペシャル・ゲスト登場!「待たせたね!」
衛藤浩一!
おなじみのトーク・コーナー。
このクダリもすべてDVDに収録されているよ。
衛藤さんの「明けましておめでとうございます!」へのヤッチンのレスポンスに注目ね。
ギターを持ち替えたヤッチン。
ひとりしきりしゃべった後は…衛藤さんコーナーの定番「花のお江戸は華盛り」。ファンク・ストラミングと「アラよっと!」に徹するヤッチン。 そして、ソロ。 衛藤さんもとても楽しそうだ!ココで野村義男さんが合流してTHE GOOD-BYEコーナーに突入する。衛藤さんはドラムスに回る。ベースは和佐田さん。そして、ノッツを加えた5人体制のTHE GOOD-BYE。まずは「祭り気分でTAKE A CHANCE」。ドラミングも絶好調の衛藤さん!続けて「涙のティーンエイジ・ブルース」。
歌詞に注目!
「Go to the ぱらだいす」では衛藤さんがサンバ調のドラミングを披露。鍬田さんが合流。
ノッツのスティール・ドラムがゴキゲン。
でも、スティール・ドラムはサンバの故郷ブラジルの楽器ではなくて、トリニダード・トバゴが発祥。
元来は「スティール・パン」といって、トリニダード・トバゴの宗主国であるイギリスが太鼓の使用を禁止したことから、空き缶などで代用したのが起源とされている比較的歴史の浅い楽器。
オセロ・モリノ―なんていう達人がいて、一時脚光を浴びていたけど、今どうしているんだろう?もちろんトークもタ~ップリ収録。
お客さんとのやり取りコーナーも丸ごと収められている。
何しろ収録時間がDISC-1だけで100分ですからね。
見応えがスゴイ!お客さんのバツグンのレスポンスで楽しそうなことこの上なし!最近作『Special ThanX』から「アカン Be Love」も取り上げた。ヤッチンのお誕生日というえば…ヤッパリこれは欠かせない!soucesの2人が奏でるお誕生日メロディが流れる中…今年もヤッチンに葉ぼたんが贈呈された。
「お誕生日おめでとう!」
クドいようだけど、DVDにはこの辺りの他のシーンも完全収録されています。お誕生日のセレモニーで盛り上がった後は「Hong Kong Blues」。 香港からお越しのお客さんも客席にいらして盛り上がる~!THE GOOD-BYEコーナーの最後を締めくくったのは「赤いポルシェ~TAKE OFF」。鍬田さんとsourcesの3人が加わった…ゴージャスな編成。ますます熱気を帯びるヤッチンの歌声!和佐田さんと…衛藤さんのコンビネーションもバッチリ!
最高の雰囲気でショウの前半をこなしたヤッチンであった!
そして、このテンションが怒涛の後半に持ち込まれた。曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒Soga21.com
DVD『感激ROCK+』のお求めはコチラをご利用ください⇒公式オンラインショップ<DISC-2>につづく
☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
バディ・ガイに認められた実力派ギタリスト/シンガー、ローレンス・ジョーンズ。
<Anywhere With Me>
コチラはMarshallのアーティスト紹介ビデオ<Artist Spotlight>。
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(一部敬称略 2023年1月7日 品川ステラボールにて撮影)