Marshall London Dry Gin発売!
今度はコレ…Marshallのジン。 「イギリスのアルコール飲料」というと、スコッチ・ウィスキーかエールがまず頭に浮かぶでしょ?
私なんかイングリッシュ・エールが大好きなので、パブに行ったらとにかくエールしか飲まないし。
周囲を見るとラガーを飲んでいる人も少なくないが、「なんでイギリスでラガーなんか飲むのよ?!」といつも思う。
上面だの下面だの発酵方法の別を問わず男は総じてビール系。ヌルいやつね。
一方、女性はどうするかというと、ジンをオーダーすることが多いようだ。
ジン・トニックとか、ジン・ライムとか、マティーニとか。
で、現地の女性にこの辺りの事情を尋ねてみると、やはり女性がパイント・グラスを傾けてエールをグビっとやる姿はあまり好ましくないのだそうだ。
そうしている女性もよく見かけるけどね。
ウチの家内もエールが大好きで、平気でグビっとやっちゃうよ。だって日本のビールより断然美味しいからね。「ジン」とくれば、「ビフィーター(Beefeater)」とか「Bombay Sapphire(ボンベイ・サファイア)」とか、「タンカレー(Tanqueray)」とか、日本でも普通のスーパーで売っているような銘柄も色々あるが、もちろんジンは女性のためのアルコール飲料に限ったモノではない。
それどころか、イギリスのスーパーの酒類売り場に行くと、信じられないぐらいたくさんのジンの銘柄が流通していることに驚かされる。色もとりどり、香りは千差万別、値段もマチマチ。
入れ物がシャレていて、ビールの缶を眺めているより断然楽しいし、実際にどれも独特の風味があっておいしい。
ヒックリ返っちゃうんであんまりは飲めないけどね。
下の写真は数年前、Marshallの友達のカールに「イギリスでしか手に入らないジン」とリクエストして持ってきてもらったジン。
ラズベリーとブラックベリーのテイストでピンク色なの。
アルコール度数は40%。
とても美味しかった。 で、この「ジン」というヤツ…そんな具合にイギリスで盛んということであれば、スコッチ・ウイスキーのようにイギリス発祥の酒かと思うとさにあらず。
発祥はイタリアらしいが、1660年頃、オランダの医者がジュニパー・ベリー(Juniper berry)という果実をベースに解熱と利尿の効用を持つ薬酒を開発し、その「ジュニパー・ベリー」のフランス語バージョン「ジュニエーブル」として普及した。
昔のヨーロッパの貴族はフランス語が公用語だったからね。下がそのジュニパー・ベリー。
この「なんとかベリー」ってのはものスゴい種類があるのね。
17世紀の終盤、オランダ総督だったウィリアム3世がイングランド国王に迎えられてその「ジュニエーブル(Genievre)」がイギリスに伝わった。
その時に「この名前、長くね?」ということで、バッサリと「Gin」という名前に短縮してしまったそうだ。
そのジンが時を経て特に製法が厳密に規定されているイギリス独特の「ロンドン・ドライ・ジン」に進化した。
言い換えると、この製法の規定に則って製造すれば、ロンドンで作っていなくても「London Dry Gin」と名乗ることができるそうだ。
チョットここで名前の短縮について脱線。
よく日本人は苗字と名前から一字ずつ取っ略称を通称にすることがあるでしょう?
例えが古くて恐縮だけど、「ハマコウ(浜田幸一)」とか「ヤマカジ(山本嘉次郎)」とか。
コレは江戸の昔(あるいはもっと以前)からある日本人の習慣なんだよね。
屋号から来ているのかも知れない。
「綿屋半兵衛」で「綿半」とか、炭屋平六で「炭平」とか、「鍋屋久左衛門」で「鍋久」みたいな呼び方が普通だったから。
一方、英語も名前を省略するのがお手のもの。
「アレキサンダー」を「アレックス」って呼んだり、「エリザベス」を「ベス」にしたり。
こういう呼び名は「ニックネーム」ではなくて「demunitive(ディミュニティブ)」という。
それで…1969年公開の『1000日のアン(Anne of the Thousand Days)』というヘンリー8世の2番目のお妃であるアン・ブーリンを主役据えた映画があった。
なかなかオモシロい映画でね、リチャード・バートンがヘンリー8世を演じた。
で、アン・ブーリンはフランス系カナダ人のジュヌヴィエーヴ・ビジョルドというカワイイ女優さんが熱演した。
英語圏の人はこの「ジュヌヴィエーヴ(Genevieve)」を「ジェネヴィーヴ」と発音する。 ところで、Marshall Recordsから音源を発売しているバンドのひとつにGen and the Degenerates(ジェン&ザ・ディジェネレイツ)というチームがある。
ここの女性シンガーの名前は「ジェネヴィーヴ」。
元来のフランス風に読めば「ジュヌヴィエーヴ」。
で、そんなん面倒なので「Gen(ジェン)」というディミュニティヴを使っている。
まさにこの感覚が「ジュニエーブル(Genievre)」を「ジン(Gin)」にしたのではないか…と、私は勝手に思っているワケ。
コレが言いたかった!話を戻して…
そのロンドン・ドライ・ジンのひとつがこの「Marshall London Dry Gin」。
ジュニパー・ベリーとコリアンダーのタネのコンビネーションに柑橘系のさわやかな香りを加えたスムーズな飲み心地。
自然植物原料をスウェーデン製の原酒に12時間浸し、大型の銅製の釜で蒸留した。
低温でこの工程を進めることによりフレッシュなテイストに仕上がるそうだ。
黒、金、白のMarshallトリコロールとスクリプト・ロゴが映えるボトル・デザイン。
何に適用しても相変わらずカッコいいナァ。リアはこんな感じ。
これもカッコいい。アルコール度数は43%。700ml入り。
スウェーデンの「Live Brands Factory」が製造。 …ということで、本家Marshallのウェブサイトでは早くもオリジナル・カクテルが紹介されているよ。
コレは「シグネチャー・ジン・アンド・トニック(Signature Gin & Tonic)」。
★50ml Marshall London Dry Gin
★100~150ml メディタレイニアン・トニック・ウォーター
★15~20ml 赤ワイン
★ローズマリーをチョコッと
★ピング・グレープフルーツ
江戸切子のグラスで頂きたい感じですな。もうひとつは…
「クローバー・クラブ(Clover Club)」。
★40ml Marshall London Dry Gin
★10ml リレ・ブラン
★30ml 新鮮なレモン
★30ml ラズベリー&ブラックベリー・ティー・シロップ
★卵白
★金粉を飾りに
「シロツメクサの会」?シャレになってるのかな?この商品は酒販ルートを通じて日本国内でも販売される予定です。
発売の際には、Marshall Blogを通じてお知らせ致します。
特に飲んだくれのギタリストの皆さん、よろしくお願いします。
☆☆☆Marshall Music Store Japanからのお知らせ☆☆☆
オルタナティブなパンクロッカー、パーティ・スターター、混沌の使者…そんな呼び名がピッタリのDegenerates。
揺れ動くブリティッシュ・ロック・シーンの中にあって、このチームをもっとも印象的なバンドのひとつにしているのは、アンセミック・ロックの暴動と侵略がもたらすカッコよさ、そして存在感と魅力に満ちたライブ・パフォーマンスだ。
<Underwear>
<Runaway Blues>
Gen and the Degeneratesの7インチEP『アンダーウェア(Underwear』絶賛発売中!
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