HARUKA SPECIAL SUPER SESSION at HEARTS~HARUKAの巻<前編>
さて、いよいよヘッドライナーの登場!待望のHARUKAだ!山下昌良NOVKENTARORie a.k.a. Suzakuそして、森はるか。はるかちゃんはNATAL。厳選された激烈メタル・ナンバーを…このウォルナットのNATALで痛快にブッ飛ばしてくれた!前回のWHY SO THREEのレポートに続いて最初に白状しておきますが…というか、折に触れてMarshall Blogで自白して来ましたが、ワタクシ…80年代以降のヘビィ・メタル系の音楽はBlizzard of Ozzで止まっております。
言い換えると、リアル・タイムでは全く聴いていなかったということ。
だから、HARUKAの「世界のヘヴィ・メタル・ナンバーをズラリと並べて演奏する」というコンセプト大変勉強になるのです。「German World」と名付けられた冒頭のセクションは、その名の通りドイツのヘヴィ・メタル・ナンバーで固められた。
1曲目はAcceptの「Metal Heart」。さっそくギター・チームの♪ズンズクズンズクが気持ちいい!タップリとギターを堪能できるのがHARUKAのライブ。
2人とも最後の最後まで徹底的に弾き尽くしてくれた。「♪メタハー!」
NOVさんのいきなり激唱がド迫力!2曲目は「Power」。
ド派手なイントロのキメからスタートする…
小気味よいドライビイング・ナンバー。サウンドはハードでヘヴィだけど、歌のメロディがおっそろしくキャッチ―!
この曲のそんな魅力を余すところなく伝える高度なHARUKAの演奏スキル。
ツイン・リードのパートとソロが炸裂!
ココもキャッチ~!「イェーイ、さいたま~!西川口~!
ハーツの皆様こんにちは~!
“HARUKA”のお出ましだ~ッ!
次はドイツ、ドイツ。
もう1曲もドイツ…ドイツだぁ、ドイツだぁ、ドイツだぁ!」
信じられないぐらい元気なNOVさん…もうほとんど「気合だ!気合いだ!」みたいになってます。 NOVさんのMC通り、もう1曲Acceptのナンバーを取り上げた。
KENTAROさんが弾くリフでスタートしたのは「Ball to the Wall」。サオ・チームのフォーメーションがうれしいぞ!NOVさんは言うまでもなく激唱。
そりゃそうだ、「ball to the wall」というのは「全力で」とか「全速力で」とかいう意味だからして、力は一時たりとも抜けません!これにてドイツ・コーナーは終了。
折角なので、我が日本とドイツの窓口をお努めになられている駐日ドイツ大使をご紹介しておきましょう。
クレメンス・フォン・ゲッツェ博士。
英語、フランス語、イタリア語、トルコ語、スペイン語がお出来になるそうで、特にフランス語がご堪能だそうです。
早生まれでいらっしゃって、山下さんと同じ学年、私と同じ年齢。
パッと見るとコワモテだけど… パーティになると率先して踊っちゃう!
そんなステキなボスなのだ。 「HARUKAを知ってる人も知らない人もドンドン笑っていきましょう!
いいですか~?
今からアメリカンだぁ~!
お前たちの生活と一緒だろ?…アメリカン。
『適当なヤツら』ということだ!
だけど今から演る曲は同じアメリカンでもちょっとヘビィかもしれない。
そして、このHARUKAとしては久しぶりの復活でもあります」「カモンHARUKA!!」
ビシッ!!!
HARUKAポーズが鮮やかにキマった瞬間だ!ということで、ココから「American World」。
初めに言っておきますが、アメリカの大使は残念ながら存じ上げません。
はるかちゃんのドラムスに乗って… 出た!
山下さんの重低音がうねりまくる! そしてKENTAROさんのギターがかぶさって…曲はManowarの「Warriors of the World」。Rieちゃんもステージ中央でアタマフリフリ!Manowarってこういう感じなのか…。
イヤ以前、Marshallの本社の一番の古株のエンジニアにインタビューした時にこのバンドの名前が出て、彼がその音の大きさに驚いた…みたいな話をしていたものだから…。
そのインタビューはコチラ⇒【Marshall Blog】フィル・ウェルズ・インタビュー~その7
2曲目はStone Furyの「Break Down the Walls」。
いかにもアメリカンなポップ・メタル・チューン。
Stone Furyというバンドは全く聞いたことがないな。
調べてみると…フムフム、1984~1986年まで活動したバンドか。
サングラスをハズしたNOVさん。
どこまでもハスキーで野太い声を発射し続ける。もちろん、アメリカンだろうが、ポップだろうがギター・チームはガッツリとフィーチュアされる。「アメリカン…そう薄いコーヒー。それアメリカーン、キラー・カーン。
さぁ、今日もたっぷりフザけていこうぜ!」
お、イギリスでは「アメリカン」のコーヒーのことを「アメリカーナ」っていうんですよ。
言葉通り、KENTAROさんやRieちゃんとタップリフザけて…
「紳士淑女の皆さん…恋をしてますか?
ゴメンなさい!…そんなのもうとっくの昔の話ですね?
オッ!また言ってもうた。失礼やで!
そんな失恋レストラン…カモン!」
脈絡のないことをとめどもなく凄まじい速さで繰り出してくるNOVさんのトーク。
よ~く聞いていないとナニがナンだかかサッパリわからなくなる!
で、次の曲は「失恋レストラン」…なワケがない!
イカン、イカン、NOVさんのトークの勢いについツラれてしまった!これまたアメリカン・ハード・ロックの権化のような曲。出た!
Night Rangerの「Don't Tell Me You Love Me」を持って来た!スカっとしたノリのよいナンバーで盛り上がる~!「ドイツワールド、そしてアメリカン・ワールドが終了しました。
さぁ、前半がココで終了しようとしています。
改めまして『HARUKA』です」
ココでもNOVさんに思う存分フザけて頂いて客席は大爆笑。LOUDNESSが近々ヨーロッパ・ツアーでドイツ、チェコ、スウェーデンを歴訪するという話になって…「チェコ≒チョコ=スイス」とルートでスイスに到着。
ん~、いい流れだ。
というのは、あっちの方のチョコレートって本当においしいのがたくさんあるんだよね。
特にミルク・チョコレートがおいしいのがうれしい。
私も以前は毎年フランクフルトに行っていたんだけど、お土産はいつもチョコレート。
とりわけこの「Milka」っていうヤツが好きだった。
コレがまさに、その「スイスのチョコレート」。
それとスイスの特産品は「兵隊」なんだよね。
要するに「傭兵ビジネス」。
スイスは基本的に徴兵制度がある国だからね。
「永世中立国」と謳っておきながら意外でしょ?
以前、スイスの人と池袋でサシでイッパイやる機会があって、そんな話を聞かされて驚いた記憶がある。
「スイスの兵隊は世界一強いんだぜ!」と自慢げに話していた。 ということで「Swiss World」のセクション。コレもKENTAROさんのギターでスタート。
チョット今までとは趣を異にしたミディアム・スロー・ナンバー。出た!
山下さんはアンプの裏手に回ってはるかちゃんを鼓舞。
曲はKrokus(クロークス)の「Saitama Nights」。
「クロークス」だけにこの曲には「苦労」した!
一体誰の曲なんだろう?
私も長いことロックを聴いて来たけど、そもそもスイスのバンドなんて思い浮かばないし…。
インターネットのどこをどう探しても「Saitama Nights」という曲が見当たらないし…。
仕方がないので、ご当地埼玉に住んでいる若手ヘビメタ・ギタリストに電話して教えを乞うた。
ところが、その彼もゼンゼンわからないという。
まさか、この曲だけ「詠み人知らず」にするワケにもいかないし、ほとほと困っていたところ、NOVさんがMCで「クローXXX先生」と言っていたのを思い出した。
後は簡単。
そしたらアータ、コレは元は「Tokyo Nights」という曲でないの!
おかしいと思ったんだよ、「Saitama」だなんて。
後にRieちゃんに教えてもらったところによると、この曲は「ご当地ソング」的にライブをやった場所の地名を組み入れているのだそうだ。「埼玉と言えば?」
「水沢うどん」
立ち位置がすぐ隣なもんだから、いちいちNOVさんがもたらすMC禍に巻き込まれてしまうRieちゃん。
「今から後半いきますのでよろしくお願いします。
楽しんでくれてますか?スーパーセッション。
ココからブリティッシュ・ワールド。
多分ココが1番盛り上がるとこですよ!
そろそろ皆、コブシ上げたくなってきませんか?
さぁ~、まずはこの曲からです!」 Marshallの故郷、イギリスにやって来ました!
こんな仕事をしている者だから番町のイギリス大使館には2度ほどお招き頂いたことがある。
その時にご案内頂いた日本人女性は以前ロンドンにお住まいだったころ、ハマースミス・オデオンにLOUDNESSを観に行ったそうだ。
もう「死ぬほどカッコよかった」とおっしゃっていた。
その時の対バンはSAXONだったそうだが、とうとうその方からSAXONの話を聞くことは一度もなかった。 まずはIron Maidenの「Hallowed Be Thy Name」。
いかにもIron Maidenらしいナンバー。
お客さんも大喜び!
「Hallowed Be Thy Name」というのは聖書に出て来る言葉で「あなたの名前が崇め奉られんことを」とかいう意味らしい。
「thy」というのは「your」の古語。
シェイクピアを原文で読むとすぐにこの「thy」とか「thou(=you)」というのが出て来る。
なんて知った風な口をきいているけど、私が読んだのは学生の時、「マクベス」をホンのちょっとだけね。
あんなのとても読めん!
ちなみにリチャード・ロジャースとロレンツ・ハート作のスタンダードで「Thou Swell」という曲があるんだけど、コレは「ステキなあなた」を意味する古い古い言い回しらしい。
上に書いた通り、昔は毎年フランクフルトの楽器の展示会に行ってMarshallのお手伝いをしていたんだけど、よくニコ・マクブレインと一緒になった。
ジム・マーシャルはPremierドラムスの第1号エンドーサーで、同じPremierのエンドーサーということもあってか、ニコをとても可愛がっていた。
Marshallのデモ演奏で使う彼のドラム・キットを一緒に組み立てたりしてとても楽しかった。
あの人、すごいコックニー訛りでね。
もちろん食事も何度もご一緒させてもらったんだけど、彼はいつでも必ず食事の前に手を合わせてお祈りをするんだよね。
後にも先にも食前にそんなことをするのはニコだけだった。
あのルックスからは想像しにくいんだけど、毎回欠かさず、必ずやっていたのがとても印象的だった。
だからこの曲名の出典が聖書だと聞いて、作詞はニコかと思ったら、スティーヴ・ハリスの曲だそうで…。後半に入ってますますメタルのパワーが増加していく5人!
この後のステージも楽しみだ!
□■□Marshall Recordsからのお知らせ■□■
先頃、2作目の世界発売アルバム『DYNAMOTIVE』のリリースを発表したD_Drive。
先行して配信リリースした「I Remember The Town」に続いて7月29日に第2弾先行シングル「Wings」を配信リリースしました!
すでにD_Driveのステージでは頻繁に取り上げられているYukiちゃん作の人気曲。
お求めはコチラからどうぞ!⇒サブスク広場
そして、そのセカンド・アルバム『DYNAMOTIVE』。
我がMarshall Music Store Japanからは輸入盤を販売致します。
コチラも方もよろしくお願い申し上げます!
尚、帯とブックレットが付属した国内盤はD_Driveのライブ会場での限定販売となります。Marshall Music Store Japanはコチラ
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