SHOW-YA 35th Anniversary Live『The Turning』<上巻>
2020年はSHOW-YAのデビュー35周年に当たる年だ。
それがコロナのせいで『NAONのYAON』はスキップせざるを得ず、積極的なライブ活動が展開できなかったのが悔しい限り。
しかし、この年末にきてようやくコンサートの開催にこぎつけることができた。
ヨカッタよ~。コンサートはSHOW-YAのターニングポイントといえる1989年、『限界LOVERS』をリリースした後のツアー『Rollin’ World Tour』の再現。
1989年4月16日、場所は「汐留PIT II」での公演だ。
…って、「PIT」というのは昔からあったの?
ジャズのPIT INNはよく知ってるけど…。
今も豊洲にPITっていうのがあるでしょ?
アレと関係あるのかしらん?
SHOW-YAも登場したもんね…アレから5年も経つのかよ!
ということは、あの時は30周年だったのね。
その時の様子はコチラ…久しぶりにみんなで見てみよう!
SHOW-YA ~Glamorous ShowⅡ Release Tour FINAL~ <前編>
SHOW-YA ~Glamorous ShowⅡ Release Tour FINAL~ <後編>
で、私がその「汐留PIT II」というのを知らないのもムリはなくて、1989年の4月というと大阪の箕面に住んでいたのね。
それじゃ、SHOW-YAがデビューした35年前の1985年はどうしていたのかというと…大学を出て、就職した会社の命を受けて富山に赴任していた。
なつかしいナァ。
はじめ、「富山」ってどこにあるのか正確にはわからなかった。
人生、最初で最後のひとり暮らしでね。
私は東京しか知らないでしょ?
夜、ひとりで富山駅に着くと「とやま~、とやま~」と「や」にアクセントをつけた何とも暗い声の駅のアナウンスが聞こえてね。
遠くで「ボ~~、ボ~~」と汽笛が鳴っていて、それまでの人生で味わったことのないケタ違いの寂寥感に襲われたものだった。
あの時の不安な気持ちは一生忘れないわ。
今、富山駅もずいぶんキレイになったようだけど、その頃は下の写真のような感じだった。
一方、会社では「何十年ぶりかに新入社員が配属された!」と、とても可愛がって頂いた。
夏は岩瀬浜に海水浴、冬は立山にスキーと、とても楽しかったんだけど、とにかくフェーン現象が頻発する夏の暑さには閉口したな。
まだ雪が多い時代だったけど、雪は好きな私には冬より夏の方がツラかった。
六畳一間の下宿の部屋にはクーラーなんてなかったからね。
それと今ぐらいの季節の雨の多さったら!
おかげで水のおいしさは格別だった。
さらに立山連峰の美しさたるや何をか言わんがやちゃ。
北は能登半島の突端まで、南は飛騨の高山、東は糸魚川、西は敦賀・舞鶴とずいぶん色んなところを飛び回り、とてもいい経験をさせてもらった。
イヤ、富山のSHOW-YAファンの方ももコレを読んでいらっしゃるだろうと思ってサ…タマにはこんなのもいいでしょう。
「箕面」編はまたいつか別の機会に…。さて、いつも通りにショウはスタート!
寺田恵子
角田"mittan"美喜
ああ、久しぶりに5人の皆さんの名前をタイプさせて頂いた!
シックリ来るわ~。
1曲目は「限界LOVERS」。
このシングルは1989年の2月にリリースされているので、ツアーでは派手にオープニングに持って来ていたのね?sun-goさんのソロ!
sun-goさんのギターも昨年11月の『Marshall GALA2』以来だ!
もちろんMarshall。
愛用のJVM410Hと…1960BDM。
今日もsun-goサウンド全開!
久しぶりのSHOW-YAのステージとだけあって恵子さんもとても楽しそう!
<みんな元気だったかな?>
「ありがとう!
こんばんは!…あ、みんな’こんばんは’って言えないんだね!
声は出せないと思うけど、手を叩いたり、体を揺らしたり、いっしょにコミュニケーションを取ろう!」
ココに来れないみんなにも魂を送るからね。
一生懸命やりますので楽しんでください!」
このライブの趣旨を説明して…
「今年35周年。
もっと色々やりたかったけどこんな時代になったので出来ない…'出来ない'んじゃなくて、'出来る'ことをみんなとやろう!
ということでみんなとつながっていたいと思います。
31年前のライブです!」キャプテンのキーボーズから始まるのはアルバム『Glamour』のオープナー「I gotta your love」。
sun-goさんへ!
もうノッケからギンギンよ! 続いては同じく『Glamour』から「COME ON!」。
sun-goさんが弾くイントロ・リフだけでさらに盛り上がっちゃう。Sladeを連想したくなっちゃうような明るいドライビング・ナンバー。
楽しいね~! ココでもハードなソロをお見舞いするsun-goさん。
続いてはmittanのドラムス・スタート!
でもう1曲『Glamour』から。リズム隊の2人の共作は「Rock Train」。
タンバリンを手にしてはじけるように歌う恵子さん。
コレもとても楽しい曲だ!ココでもsun-goさんと…
キャプテンのソロがフィーチュアされる。
ルールを守って曲が終わってもお客さんは大声を出したりしない。エライ!
「ロック・コンサートだけど'静か~'な感じ?
コロナが終息したら声が枯れるまで叫びまくってください。
こんな時代が来るなんて思いもしなかったよね。
少しでも前へ進まなきゃいけない。
だから私たちももっとガンバろう!と思うワケさ。
そうすると皆もガンバろう!と思うでしょ?
人生もちつもたれつ…『人』という字は…ってチガウか!」「昔の衣装全部NGです。
入らないのです!
似たような感じにして思い出してくれたらいいナァと思っています」
「まさか31年前のライブを演るなんて思っていなかったけど、出来るところまでやってみる!
あの時は最初と最後に'限界LOVERS'を2回演ったんだよね。
そして、SHOW-YAの代表曲になりました。
いつもは最後に演るけど、今日は一発目にやらかしてやりましたよ!」 このツアーの3年前のアルバム『WAYS』にさかのぼって「One Way Heart」。
この曲は今でも時々取り上げられているから私にもおなじみ。
「♪One way heart」のところは一緒に歌いたいよね?
今回はメンバーのコーラスに合わせてみんな心の中で歌ってくれた。
恵子さんも腰をかがめての力唱だ!
これまたハードなギター・リフから始まる「Get Down」。
大阪にいたので31年前の「PIT II」の様子はわからないけど、恐らく今日とまったく同じだったんじゃないかしら?
衣装のサイズなんて気にしない、気にしない!
今でもとってもパワフルでみずみずしい!
熟女ナメんなよ!コレは詞も曲もsun-goさんなのね?
「Get Down」ってソウル系の曲の題材によく見かけるけど、こういう動詞と副詞の組み合わせというのが英語学習者の大きな悩みのひとつなんだよね。
こんな簡単な単語なのに、イザそれらがくっ付くと途端に色んな意味を作ってしまう。
でもコレが連中が日常で使っている英語なんだな。
今度sun-goさんにこの「get down」の意味を訊いてみよう!続けて…。
さとみさんの地を這うようなベースが… mittanのドラムスとガッチリ嚙み合ったところに…
ダークにかぶさるキャプテンのオルガン。
カッコいいな~。
曲は「Keep me in Your Heart」。
この曲、歌詞が英語ということとは関係なしに洋楽感がものすごく強いね。
SHOW-YAの皆さんや私がロックに夢中になりだした時代って、洋楽と邦楽の比率って「洋」を多めに見積もって半々ぐらいだったらしい。
それが10年?20年?…それぐらいの間に「洋」が2割、「邦」が8割になって、この傾向は進むばかりだという。
今、多分「5:95」ぐらい?
もっとも「ロック」という音楽を趣味にしている若者自体が激減したからね。
洋楽で育った私なんかには、こういうタイプの曲はとてもうれしいのです。こんな曲にはやっぱりハードでヘヴィなsun-goさんのギターとMarshallサウンドがピッタリとマッチするのだ!
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