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2019年3月22日 (金)

『ギヴン』のアニメ化決定!~「ヴ」の話

 

何でも4月1日から政府が決めた外国の名前表記に「ヴ」という文字が消えて無くなるそうな。
例えば「セントクリストファー・ネーヴィス」という国の表記は「セントクリストファー・ネービス」、「カーボヴェルディ」は「カーボベルデ」になるんだって!
…って、知らね~わ!
そもそもどこにあんのよ、「カーボベルデ」って?
答えは前者は中南米の島国で、インターネットから写真を拝借すればこんな感じ。
キレイだね~。

Cn 一方、後者は西アフリカの同じく島国だって。
可愛らしい感じの街ですな。
行きたいとは思わないけど。
イヤなのよ、暑いのは!

Cb さて、こうした動きは「在外公館名称位置給与法」という法律によるものなのだそうだ。
関連した文書に目を通すと、2003年にこの法律は「ジョルダン」を「ヨルダン」に、そして「ノールウェー」を「ノルウェー」に改正した…とあった。
ウソこけ!…どんなバックグラウンドがあって、こうすることによって誰の懐にいくら転がり込むのかは知らないけど、こんなの「改正」ではなくて「改悪」ですよ。
「危険な関係のブルース(Les liaisons dangereuses)」っていう曲知ってる?
Djまたは「ジョードゥ(Jordu)」って曲。
コレらの名曲を作ったのは「デューク・ジョーダン(Duke Jordan)」というアメリカの黒人ピアニストなんだけど、この人のことを「デューク・ヨルダン」と読むアメリカのジャズ・ファンはおそらく1人もいないだろう。
もちろん彼らは国名の「Jordan」も「ジョーダン」と発音する。
「ノールウェー」はどうだろう?今まで何度かこの国の名前をMarshall Blogに記してきたが、都度「ノルウェイ」と書いてきた。
コレは、私が母音の後につける「ー(音引き)」がカッコ悪いと思っているのでこうしているのね。それと、勝手な「Shigeルール」で元の単語が「-er-」で綴ってあれば「ー」を、その他の長母音(一文字で長く発音する母音)や「-y」、「-ie」等の綴りが語尾に来た時は「ー」を使わないようにしているのね。
だから、例えばよくやってる「Double Headliner Show」は「ダブル・ヘッドライナー・ショウ」と「ー」と「ウ」を使い分けて書き記したいワケ。
ちなみに「Jordu」という曲は「Jordan」と「Duke」という自分の名前を短縮してくっ付けて出来ている。
日本で言えばSuper Bloodの「オカヒロ」ちゃんみたいなものね。

60v_3 曲に興味のある人は下のClifford Brown=Max Roachの有名なアルバムでお楽しみくだされ。

Cm11

Cm2

今回の政府の改悪案は「ノールウェー」から「ー」を取っ払っちゃおうという話。
ん~、ネイティヴ、イヤ、ネイティブさんは「ノールウェー」と、「ノ」を伸ばして発音してるぜ。
私はそれなら「ノールウェイ」にしてもらいたいね。
中国なんて漢字でコレをやってるんだからスゴイよ。
いっそのこともうコレをマネしちゃったらたらどうかね?今でも「米国」だの「英国」だの言ってるんだからサ。
ちなみに中国語で「セントクリストファー・ネーヴィス」は「圣克里斯托弗和尼维斯联邦」、「カーボヴェルデ」は「佛得角」と書くらしい…カッコいいな。
結局、発音の大系が大きく異なる言語間で表記を近づけようとするところにムリがある。
そんなことより先にやることがあると思うのです。
それは、外国の名前の呼び名を英語式発音に統一するということ。
アメリカの言いなりはまっぴらゴメンだけど、「英語」という長いモノには巻かれまくっておいた方が断然利口だ。
例えば「ドイツ」…もうコレは「ジャーマニー」。現地は「ドイチェ」とか言ってるけどそんなのシカト…イグノア、イグノア!
「イギリス」は主に「イングランド」。相手が明らかにスコットランド人とかだとヤバいので「UK」と呼ぶクセもつけておくべし。
「オランダ」は「ホランド」でもいいし、「ネザーランズ」でもいい。ビーチボーイズが好きなら前者だろう。

Hl この際、「ニュージーランド」の表記も「ニュー・ジーランド」と「・(中黒)」を入れる。
まだある、「キプロス」は「サイプラス」、「シベリア」は「サイベリア」…とかね。
ポルトガルもやっとけ…「ポートグゥル」ぐらいか?
「ジョハネスバーグ」もそうだ。
 
こうして英語と同じ呼び方を身に付けておけば、少しはグローバル化に近づくよ。だって世界がそうなっているんだから。
それに子供の時から親しんでおけば、絶対に英語の勉強の軽減にもなるよ。「ワンツースリー」を覚えるのと一緒だから。
こちとらアータいちいち「そうか、キプロスってサイプラスって言うのか…」と覚え直してるんだから。
同時に正しい発音も覚えさせる。
その後で、「b」が使われていれば「バ行」で綴るし、「v」が使われていれば「ヴァ行」で綴るとか、私がやっているように「er」の時には「ー」を使うとか、ルールをキメればかなり整理される。
まずは発音なんですよ。
単語は発音を記しにしたモノなので、どんな時でも発音が先。
ところが日本人は発音を重きを置かない民族でしょう。
…言いたいところだけど、昔の人は「ジ」と「ヂ」の区別ができたっていうんだよね。
理由は、そういう音を使った「モノ」があったからでしょうね。
「ぢ」は寡聞にして「痔」ぐらいしかサンプルが思い浮かばないけど…。
その代わり、「ディ」とか「ドゥ」という発音ができなかった。
まただから「デズニー・ランド」になっちゃう。
「モノ」が無くなると、「言葉」ってなくなっちゃうだよ。言葉が無くなればもちろん「音」もなくなっちゃう。
「痔」はまだあるけど。

Photo 世界標準から考えて、日本人が言葉の発音に無頓着なのは明らかだ。
元来、音の起伏が少ない大人しくとても上品な言語を使っているからね。
しかし!やめて欲しいこともある!
恐らく世界でMarshallを「マーシャル」、Fenderを「フェンダー」、Guitarを「ギター」、Pickを「ピッ」、ケーブルのことを「シール」と日常的に派手に語尾を強調したり、上げて発音しているのは日本人だけじゃないのかしらん?
そもそも「シールド」というのも日本だけで使われている方言だから。みんな「ギター・ケーブル」とかイギリスでは「ギター・リーズ」と呼んでいるし。
海外に行った時に恥ずかしいので、私は「ケーブル」と言うように矯正した。
また、もちろん「ツーマン」だなんてキテレツな言葉は日本にしか存在しないだろう。
そうそう、不思議なことを思い出した!
みなさん「ツーマン」とか平気で言う割には、どういうワケか「武道館ツーデイズ」と単複の別をつけるんだよね。
決して「Zeppツーデイ」とか言わない。
それだったら少なくとも「ツーメン」にすればいいのにね。
「ツーメン」、「スリーメン」で無罪放免…なんちゃって!
どうもこの「ツーマン」というのはバスから来ているみたいだね。
結論!
「ビ」や「ヴィ」よりも、もう少し国民の生活に直接役に立つことを考えて推進してもらいたいんですよ…なんて思うのは私だけか?

 
ハイ、終わり。
書いてスッキリしたわ。
ココはホントは「イチローの引退」の話だよね~、普通は。
Marshall Blogは基本的にスポーツを取り扱っておりませんので…。
で、何だってこんな話になったのかと言うと、「ヴ」なの。
今日は「ヴ」が入ったタイトルのマンガの話。
 
バンド活動をテーマにした青春ストーリー『ギヴン』。
コレがものスゴイ人気。
単行本が4冊出ていて累計で100万部が発行されているそうだ。
「バンドもの」とだけあって、作品の中にMarshallが登場するのだ!
最近のYmobileで火を吹いている里帆ちゃんといい、ホントにありがたいことです。

Nkcoverマンガがどんな感じかというと…

そして、そのマンガ人気に乗じて『given』としてテレビアニメ化されることになったのだそうだ。
放映はフジテレビ『ノイタミナ』内枠。
コレがそのPRビデオ。
JCM2000 DSL。

考えてみると、Queenのアレもヒットしたことだし、いっそのことアニメで『紫の衝撃ーDeep Purple物語ー』とか『蛇と回転花火ーアリス・クーパーの足跡ー』とか作ったらどうだろう?
そうやって若い人にあの時代のカッコいいロックを知ってもらうのも一つの手じゃないかしら?
戦国モノのアニメみたいにリッチーとかすごい美形で出て来ちゃうワケよ。
音楽の素材としては最高にして最上のモノなんだから言うことなし!
アタシャ、真剣なんですよ。
このままではホントに昔のロックが絶滅しちゃうもん!
 

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