居酒屋でぃ~どらいぶ <2019年2月の巻:その1 ヘンなの出て来るヨ>
何度もココに書いているように、私が生まれて初めて観に行った外タレのコンサートはRainbowの1976年の武道館公演で、また初めて行ったライブハウスは渋谷の屋根裏で、それは1978年のことだった。
だからRainbowのコンサートからカレコレ43年の歳月が流れ、その間に一体何回ホールやライブハウスで開かれるライブに通ったことか考えるのも厄介よ。
あ、でも以前の仕事で東京から離れていた間は滅多に行かなかったな。
何しろ30年以上前に富山にいた時、東京から来るバンドの扱いがほとんど東京における来日アーティストの扱いに等しいのには驚いた。
まだインターネットがなくて音源や情報を地方に送り出すことをできなければ、高速道路網も今ほどは整備されていない時代だから、「ツアー」と称して現在のようにサクサクッと全国を回るなんてことはそう簡単にできなかったからね。
で、そんだけ長い間そういうコンサートやらライブやらに通っていても、何かこうスゴイ災厄に巡り合うということはなかったナ。
強引に結びつけるのであれば、2004年の10月23日に発生した「新潟県中越地震」…といっても新潟や震源地に近いところにいたワケではなくて、渋谷のO-EASTにいたのね。
それでも客席から悲鳴が聞こえて、PAスピーカーがグイングインと盛大にスイングして2階席にいてもコワかったよね。
誰だったかはサッパリ覚えていないけど、演奏していたバンドは地震に全く気がつかず、その悲鳴が自分たちに向けられた歓声だと勘違いしていたらしい。
それと、2011年3月10日、すなわち「東日本大震災」の前日。
この時もO-EASTにいて、SlipknotのJoey JordisonがやっているMurderdollsというバンドの撮影をしていた。
震災の前日だったので、何ひとつ大変な目に遭ったワケではないが、後から考えてまたO-EASTがらみだったという符合に少し驚いたね。
次の日にも予定されていた公演は当然中止。
プレスは中止となった2日目のライブをレポートすることになっていたので、果たしてその時のMurderdollsの来日公演を撮影したのは私だけになった。
そして、Murderdolls他、ちょうどこの時ライにしていたイギリスのミュージシャンの地震の経験を述べた記事がイギリスの人気音楽誌「Kerrang!」に掲載された。
その記事のタイトルが「I thought I was going to die…(死ぬかと思った…)」。
この辺りのことは以前にも書いたのでご記憶の読者もいらっしゃることだろう。
結論としては私はライブ中に大きなトラブルに見舞われたことはコレまでの人生では全くないと言っていい。
さて、「地震」と来れば「雷」。
「雷」をとばすと「火事」。
数日前、神戸のライブハウスでD_Driveの演奏中、同じビルの高層階で火事が発生したという。
こんなの滅多にない…どころの話じゃないよ。
私がMarshall RECORDSに提出するD_Driveのプロフィールに「Fireball Rhythm Section(火の玉リズム隊)」なんて書いたからナァ?…そんなことはない。
高速道路でタイヤがバーストしたり、大雪で渋滞の国道から2日間動けなくなったり、イギリスのレコード会社と契約したり…コレはいいのか。
そして、今度の火事。
とにかくケガ人が出なかったのはヨカッタ。
こうした災難に出くわすのは、いかにD_Driveが活発に活動しているかの証拠。
スタジオでジッとしていたらこんな目に遭うことはないからね。
D_Driveは本当にアクティブなバンドなのだ。
ということで本八幡はRoute Fourteenで開催されるおなじみの『居酒屋でぃ~どらいぶ』。
2月は2回あったの。
で、今日はその1回目の『居酒屋』のレポートだよ。
今日も~…
イードゥン、That's right!, you heard it right!
今日のオープニングは久しぶりに「Advance and Attach」。
アタシャ「Advance」と来るとどうしても次に「Romance」とつなげたくなっちゃうのはこのアルバムのせい。
Terry Bozzioの初Frank Zappa作品。
ココから1977年の『Zappa in New York』を経て1978年のThe Brecker Brothersの『Heavy Metal Bebop』までがドラマーとしてのTerryのピークだ。
さらにSeijiさんの必殺リフで「Attraction 4D」。
この日はD_DriveとMarshall RECORDSの契約発表から中一日のことだったので、私がMarshallの名代としていつもD_Driveを応援して頂いている皆さんにひと言お礼のご挨拶と倍旧のお引き立てをお願いさせて頂いたのです。
コチラがウワサの「Fireball Rhythm Section」。
「火曜日だというのにこんなにたくさんの方にお集まりいただいてメッチャうれしいです!
ありがとうございます。
あと3曲演ったらセッション・コーナーに入ります。
今日もアッという間ですけど、皆さんでワイワイやってお帰りくださいませ!」
この曲のテーマはいつ聴いてもいいね~。
勇気が湧いてくる…と言ったらオーバーか?でもそんな感じ。
いつも通りのSeijiさんのワウ踏みとのコラボレーションがキマった!
今日もSeijiさんパートでのご参加。
ギタリストは南川さん。
曲は「Attraction 4D」。
南川さんが使っているギターはかつてSeijiさんが愛用していたのと丸っきり同じモノなのだそうだ。
それだけじゃないよ!
ストラップをお揃いの「なりきりSeiji」さんなのだ!
プレイもスッカリSeijiさんで完奏!
30分のフリータイムでD_Driveメンバーとワイワイやって今日の『居酒屋でぃ~どらいぶ』を大詰め。
その前に機材自慢コ~ナ~!
このコーナー、好きです。
まずはChiikoちゃんがNATALを紹介してくれた、
ワーゲン・バスのNATAL Cafe Racerね。
「NATALドラムスをよろしくお願いします!」とChiikoちゃん。
もうおかげさまでどこへ出してもNATALは評判がよろしゅうございまして、とてもうれしいです。
Marshall RECORDSとの契約を機に「Toshiyuki」から「Toshi」に改名したことを発表。
そして、Toshiくんはいつも「イードゥン」と「EDEN」の正しい発音を普及してくれるのだ。
15歳の人生初ライブの時のベースアンプがイードゥンだったとか。
いつもToshiくんが使っているアンプ・ヘッドはWT-800というモデル。
「WT」というのは「World Tour」の頭文字。
「『ワールド・ツアー』って書いてありまんがな!」…すかさずそれを指摘するYukiちゃん。
「ワールド・ツアーがきるバンドになりたい!その夢が一歩近づいたのでこの勢いでワールド・ツアーをしたいと思います!」
Yukiちゃんが言っているのはコレね。
6月1日にイギリスのMarshall ARENAで開催される『Marshall LIVE』。
「ワールド」の前にまずはイギリスとヨーロッパを制覇しよう!
Seijiさんも愛用のアンプ・ヘッドを説明。
「Shigeさんがデザインしたモデルで、50台日本に入ってい来たウチの1台なんですよ!」
ま、デザインと言ったらおこがましいけど、ヨーロッパのどこかの国から特注されたモデルを参考に私がパーツの選択をして組み合わせてMarshallに発注したのね。
こんなに長いこと大事に使って頂いてうれしいです。
「D_Driveは活動し出してから10年経ちますけど、私は最初はアンプを持っていなかったんです。しかも最初に買ったヤツはMarshallじゃなかったんです。
でもそれでは音抜けが悪くてMarshallに換えたんです。
それからずっとこのJCM2000を使っています。
それが、まさかMarshallのレコード・レーベルと契約をするとはその時は夢にも思いませんでしたね~!
全部つながっているんだと思います。本当にハッピーです!みんなワクワクしていますので応援よろしくお願いします!」
「そうなんですよ!
シゲさんとはとても長い付き合いなんですけど、Marshall RECORDSと契約することになって…つくづく『縁』ってスゴイと思いますね。
ホント、ブライミーです。ラブリーです!」 イヤイヤ、私だってあの松下IMPホールで初めてお会いした時はまさかこんなんなるなんて思いもよりませんでしたがな。
このSeijiさんが言っている「ブライミー」だの「ラブリー」というのはコレね。
この「Marshall LIVE出演決定」のアナウンス・ビデオ。
私がそのSeijiさんの「ブライミー」や「ラブリー」というセリフが入った台本を書いたのね。
で、イザ撮影するとSeijiさんが予想をはるかに上回る大熱演だったのです。
それで「ブライミー」や「ラブリー」のシーンでYukiちゃんも他のメンバーも笑っちゃって、笑っちゃって…。おもしろすぎて撮影がうまく行かないので、かなりSeijiさんに抑えてもらって撮ったのがこのビデオなのです。
みんなで「ブライミー!」と「ラブリー!」を流行らせよう!
ちなみにまた説明しておくと、「ブライミー(Blimey)」は「アッと驚くタメゴロー」、「ラブリー」は「お、いいじゃん!(関西では『ええがな!」)」です。
ラブリーなトーク・コーナ-の後は最後の演奏コーナー。
Vに持ち替えて、まずは「Gradation」。
Chiikoちゃんのドラムから「Mystery Zone」。
しかし、この曲のギター・チームのパフォーマンスは聴けば聴くほどアクロバチックだよね。
アンコール。
「ありがとうございます!次の本八幡は22日。
『Seijiさんのバースデイ・ライブという名の居酒屋でぃ~どらいぶ関東編」です」
コレがライブのタイトル。タイトルに「Seijiバースデイ」が謳い込まれるのはコレが初めてのことなんだって。
そしてもう1曲。
ナニかを演奏してすべてのプログラムを終了した。
さて、3月30日はD_Driveの10周年を記念する単独コンサート。
会場は大阪十三のGABU。
この日はD_Drive史上最初で最後となるであろうことをお見せしますからね。
奮ってのご参集をお待ちしております!
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site