鋼鉄のハート、Silex!
勉強不足でスミマセン!
正直に白状するけど、ワタクシ、STEELHEARTというバンドをまったく存じ上げませんでした。
27年ぶりの来日か…ファンはうれしかっただろうな~。
その東京公演の前座に我らがSilexが登場した。
今日はそちらの模様をレポートする。
ところで、「前座」という言葉がスッカリ使われることがなくなったが、私は「サポート・アクト」なんて言うよりゼンゼンいい思っている。
私は英語のことがとても好きだけれど、何でもかんでも英語にしちゃうのがすごく恥ずかしい。
「ワイズ・スペンディング」ってナニよ?
美しく、理知的で上品極まりない我々の大切な日本語をないがしろにして、公の人がこんな言葉を恥ずかしげもなく使うことは到底「ワイズ」に思えない。
将来ナニが起こるかわからないご時世だ。
「The Super Volunteers」とか「The Drafted Warriors」だの、何やらカッコよさそうな言葉がお上から出て来ないように、若い人たちには付け焼刃でいいから勉強して、毅然とした態度で今度の選挙に臨んでもらいたい。
さて、それとは関係なしに、「前座」と同じように、最近聞かなくなった言葉に「ぼうや」ってのがある。
これだけ現場に行っていて、まったく聞いた記憶がない。
「ボウイ」じゃないよ、「ぼうや」。
今風に言えば「ローディ」ということになるんだろうけど、今や「ローディ」はショウビジネス界の一大ビジネスに成長している感もあるので、「ぼうや」とか全然イメージが違うモノになってるか?
あ、「付き人」って言えばいいのか…。
昔はプロ・ミュージシャンを志す若者はみんな師匠について、荷物を運んだり、楽器の手入れをしたり、身の回りの世話をして、現場で実地の研修をして、人脈を広げてデビューのチャンスを狙ったものだ。
今をときめくスター・ミュージシャンが「若い時に〇〇さんのぼうやをやっていたんですよ」なんて話を聞くのはすごくおもしろいものだ。
芸能界では今でもそういうシステムが当たり前だし、ロックの世界でも昔はそれが普通だった。
今は学校があるからね。
学校でひと通りそういうことを教えてもらえちゃうので、ワザワザ小意地の悪い先輩についたりしなくても習得できちゃう。
人脈なんて広げなくてもスッポ~ンとアニメかなんかの仕事も転がり込んできてくれる。
あ、いいとか悪いとか言っているんじゃないですよ。
そういう世の中になった…ということを言っているだけ。
ハイ、今日のマクラは以上。
さて、ノリにノッてるSilex。
ステージにはSTEELHEARTが合計3セットのMarshallフル・スタックがセットしてくれていた。
ありがとうSTEELHEART!
やっぱり見た目の破壊力が違うね~、フル・スタックは。
もうそこにあるだけで無条件に「ロック」だよ。
でもMashsaくんのMarshallは裏にセットされてたの。
愛用のJCM800 2203!キャビネットは表の1960AXを使用した。
hibikiくんはEDEN Terra Nova TN-501。
よ~、抜ける~。
会場は開演前からスゴイ熱気だった。
Silexを目当てに来ていた人もかなり多かったんじゃないかしら?
オープニングは「Everlasting Symphony」。
Mashaくんのソロではひときわ大きな歓声が上がった。
あまりにも熱狂的な反応にSilexのテンションもいいように上がりまくる。
続いての曲はファースト・シングルから「Cancion De Amor」。
ここでもMashaくんがクライング!
会場を埋め尽くすMasha+Marshalサウンドが素晴らしい。
アタマは3曲ブッ続け。
「Metal Nation」が締めくくった。
Roxy Musicの前座を務めたサディスティック・ミカ・バンドじゃないけれど、「前座が本編を喰った」なんて話が昔からあるけど、まさにそんなことを狙っているかのような気合いの入りようだ。
STEELHEARTのステージはこれからだし、もちろんSilexも普段通りにプレイしているに違いないのだが、そんな勢いを感じたわ。
その理由のひとつはギタリストの背後のMarshallだろう。
Marshallは単にギターの音をアンプリファイするだけではないのだ。
ステージ全体をアンプリファイすることができるのだ。
時間がないので短めのMCをはさんで、Silexからのプレゼントがファンに贈られた。
それがナニかと問うならば?
---問うならば~!
久しく筋少さんにもお邪魔していないナァ。
Silexはこの日、完全初披露となる「An Evening in Paradise」という新曲を演奏したのだ!Mashaくんによると「メンバーのエッセンスが凝縮されたSilex流のハードロック」…まさにその通り!
作った本人が言っているんだから間違いないし、間違いなかった。
今後のSilexの重要なレパトワのひとつになることだろう。
勘を取り戻したのか、Silexの曲に慣れたのか、チョット前よりもアクションが激しくなったYosisi。
好きなんだ~、彼の動きが!
初めてYosisiを見た時に「ふなっしー」を思い出したことをCrying Machineのライブ・レポートに書いたことがあった。もう4年以上も前のことだ。
そして先日とうとう、本物のふなっしーをMarshall Blogにお迎えした。
信じられないぐらいのアクセス件数にタマげちゃったよ!
そして、これだけ沢山の人にMarshall Blogが読まれているのかと思ってチョットこわかったね。
で、そのふなっしーの記事内でYosisiのことを書いて、4年以上前のライブ・レポートにリンクを張っておいた。
するとどうだろう。
予想をはるかに超える数の読者がそのCrying Machineの記事を読みに行ってくれたのだ。
もちろんこっちはそれを期待していたんだけど、ナニが起こるかホントわからない世の中ですわ。
田川ヒロアキがいつも「Marshall Blogはひとつのメディアである」と言ってくれる。
彼はロック・ギタリストで活躍すると同時に作曲家としてものすごく裾野の広い仕事をしているんだけど、日本国中、津々浦々、行く先々で「Marshall Blog見ましたよ!」と言われるらしいのだ。
そういう状況を指して「ひとつのメディア」だなんて言ってくれるのはとてもうれしいことだし、これからもそうありたいと思っている。
とにかく、制作に協力してくれる皆さんと、読者の皆さんに感謝感謝なのだ!もちろん「Silexの新曲」とあってお客さんたちは大喜び!
超大ウケの反応にメンバーもうれしそうだった。
hibikiくんの必殺ワザ、「又兵衛」!
又にベースを突っ込んでいるからです。今、私が勝手にそう呼んだだけです。
でもhibikiくん、コレ好きだよな~。
しかしさ、チョットしたタイミングや態勢のズレでベースのペグがアソコに当たっちゃったらイテエだろうな~!
そんなシーン…見てみたいと思いませんか?
hibikiくん、よろしく!
もう一度MCをはさんで最後のセクションに突入した。
今一度Marshallの壁の前で写真を撮っておきましょうね。
曲はSilexの第1キラー・チューン「Standing on the Grave of Yesterday」。
そして、最後を「Cry for You」で締めくくった。
今秋、Silexの待望のファースト・フルアルバムのリリースが決定した。
そのリリースに合わせ、『DRAMATIC METAL NATION』と銘打ったツアーが決定している。
順風満帆にますます勢いを強めるSilex。
これからの活動が楽しみだ。
Silexの詳しい情報はコチラ⇒Silex official website