FSB presents "LIVE PENTAGON vol.01 ~TOKYO~" <後編> : FEEL SO BAD
さて、『FSB presents "LIVE PENTAGON vol.01』の3番手。
すなわちこの日のトリの登場だ!
緞帳が上がりきらないうちに勢いよく飛び出すギターの轟音。
いい音してる!…と思ったら、弾いていたのはだりあさん!
バンド名も曲も演奏も「FEEl SO NICE」!
昔、メンバーのみんなでスタジオ作った曲なのだとか。
…と、景気づいたところで通常営業。
結成25周年を迎えたFEEL SO BADの登場だ!
この日、すべてのバンドで使用したNATALのPONさんキット。
アッシュの24"ツーバス・キットだ。
しかし、カッコよく組み立てるもんですナァ。
翔己くんは3530というラック式のベース用アンプヘッドを愛用。もちろんMarshallだ。
EDENのTerra Nova TN-501も乗っている。
翔己くんの音作りの秘訣はセミナーのレポートをご参照アレ。
これまたドヘヴィな展開で「待ってました!」のお客さんは大興奮。
いきなりクライマックスが訪れたかのようなだりあさんの激唱!
続けて1994年の『Power Groove』から「BACK YARD RAISE MAN」。
<前編>に記した通り、この日のライブは6月にリリースされたFEEL SO BADの『PENTAGON』のレコ発ライブ。
これがその『PENTAGON』。
スリーヴのクレジットがうれしい。
ありがたいことに何度も経験しているとはいえ、やっぱりこうしたアイテムに自分の名前を乗せて頂くことは大きな喜びであり、誇りでもある。
「一生懸命仕事をしている証し」とも言えるかな?
しかも、今回のこのアルバム、ご丁寧に「Marshall、NATAL、EDEN」と3種目でエントリーして頂いた。
それに加えて…見てよ!
「Marshall Blog」のクレジットまで入れて頂いた!
コレは日本のロック史上初めてのこと。
うれしいな~。
かつて「Marshall Blogはひとつのメディアである」と言ってくれたミュージシャンがいるが、その認知度が少しは高くなったような気分ですわ!
冬樹さん、どうもありがとうございます。
MCでは冬樹さんから『PENTAGON』の説明があった。
「penta-」は「5」を表すギリシア語だということは以前にも書いた。
「pentagon」はすなわち「五角形」のこと。
もちろんこれはFEEL SO BADが5人になったことにかけてある。
五角形はキリスト教と関係を持ち、日本の奈良時代には神聖なモノとされたそうだ。
五つの角の対角線を結べば星形ができ、その星の中には五角形ができ、その内側にまた星形を作ることができ…五角形はパワーの源を象徴している…と冬樹さんが話してくれた。
そして、ココからは『PENTAGON』コーナー。
新しいCDに収録されている曲が取り上げられた。
まずはCDのオープナー、「未来への責任」。
荘厳なイントロからFSB独特のサウンドが遠慮なく放出される。
「ツイン・ギターになったので、ツイン・ギターならではのサウンドにした」というナンバー。
なってる、なってる!
続いてCD通りの曲順で「KAZE」。
「KAZE」は「風邪」。
タイトルからが到底想像のつかないハード・ドライビン・ブギ!
すさまじくカッコいい。
こういう曲を演るバンドがメッキリ少なくなったことはいつも書いている通り。
令文さんにも「Razor Boogie」なんてすさまじいブギ・ナンバーがあるけど、やっぱりこういう曲こそ「ロック」という音楽の醍醐味だよね。
そういえば、こないだの冬は風邪どころかクシャミひとつしなかったな。
コレも早寝早起き、規則正しい生活のおかげです。
つまりは「リズム」。
物ごと何でもリズムですからね。
大工でも焼き鳥屋でもいい職人さんはいいリズムで仕事をしている。
生活のリズムが狂えば、当然身体も正確なリズムが取れなくなってアンサンブルが乱れるにキマってる。
つまりは風邪を引いたり、調子を悪くしたりするワケよ。
このスリリングな曲の「リズム」を送り出しているのはこの人!
リズムは正確でもプレイは十分クレイジーだ!
MCをはさんで、♪ドンドンパン、ドンドンパン。
「なつかしい曲やろうかな?」と始まったのは「大好きQUEEN」。
この曲もかなり詞が強烈だよね~。
こういうのは実にいい。
「アイネ・クライネ」もいかにも冬樹さんらしい。
アマデウスはザルツブルグ出身、フレディの家はアールズ・コートだ。
「オマエな~、手加減しろよな~!」と冬樹さんに言われちゃった翔己くんのベース・シュレッディング。
一歩も引けを取らないChris!
そして、曲はドヘヴィな「Fuckin' 権力」。
このあたりの展開も実に楽しい!
「♪東京パワー!」
ホント、だりあさんはパワーのカタマリやね。
パワーのスカイツリーだ!
オリジナリティあふれる曲と、テクニカルにしてパワフルな演奏は時間の経過を忘れさせてくれる。
もうチョット聴きたいな~。
アレ?
「レコ発」と歌っておきながらCDからは2曲のみ!
リード・チューンの「Direct Mail」もなし。
コレがFSBのやり方か~!…シレっとしててカッコいい。
FEEL SO BADの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook
それと…数日前にFSBのレーベル、FSB TURBO DREAMSからFEEL SO BADの結成25周年を記念した企画の第1弾が発表された。
それは、スペシャルコンテンツを収録したDVD発売の発売だ。
5人体制になってからの新生FSBの活動を1本のDVDに収めたファン垂涎のアイテム。
予約の開始は9月15日から公式オンラインストアにて。
そして、そのリリースを記念したライヴも10月20日に決定しているそうだ。
場所は東京都内某所。後日発表されるとのこと。
その他の情報はコチラのウェブサイトに順次発表される⇒FSB TURBO DREAMS公式ウェブサイト
ライブはまだ終わってない~!
アンコールでは今日の出演者が大集合だよ。
Addidas装束にお召替えのだりあさん。
曲は「ANIMAL」。
そして、もう1曲は「ハマッテシマッタ」。
PONさんが出て来たよ~!
本当に今気が付いたんだけど、この日ってボーカルズは全員女性だったのね?
かしましきは良きこと哉!だりあさん、本当のアスリートみたいだな…イヤ、歌のアスリートだね。
PONさん、後ろでしきりにガナってます!
ドラムスは達也くんにスイッチしてる。
お!NATALのTシャツだ!
そうPONさんも達也くんもNATALドラマーなのだ!まだやってる!
ナンダカンダいってPONさんが一番にぎやかだったわ!
それにしても面白いイベントでした。
<<<NATAL NEWS>>>
NATALのドラム・キットが叩けるスタジオ、高田馬場のバズーカスタジオに新しい仲間が増えました。
それは14" x 6.5"のスチール・スネア・ドラム。
コレね。
見た瞬間、「オオ~!」っと声を出したくなるようなたたずまい。
実にゴージャスじゃあ~りませんか!
普通のスチールとは異なりチョット黒味がかっている。
パーツはすべて「ブラッシュト・ニッケル(Brushed Nickel)」という仕様。
新型のスネア・スロー(Snare Throw)の感触も実にいい感じ。
カ~!
居合わせたドラマーにチョット叩いてもらったんだけど、何たる音ヌケ!そして深い!
こりゃアンサンブルの中でもクッキリ音像が浮かび上がってくるのは間違いないな。
自分がドラマーだったら欲しいわ~。
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
★上記のスネア・ドラムだけでなく、NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。
ドラマーの皆さん「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
(一部敬称略 2017年7月7日 吉祥寺 CRESSENDOにて撮影)