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2017年7月24日 (月)

MASHA & MY MARSHALL~CODEの魅力

  
おかげさまで絶好調のCODEシリーズ。
忠実にモデリングした歴代のMarshallサウンドを、アッと驚くリーズナブルな価格で提供するとあれば…そりゃうれしいよね。
それにしてもJTM45だの、1959だの、歴代のJCMシリーズだの…我ながらMarshallってつくづくスゴイと思う。
だってアータ、コレらのMarshallが作り出したサウンドってMarshallのオリジナルだよ。
時代の音楽のニーズを先取りして、研究に研究を重ねて自分たちだけのオリジナル・サウンドを作って来たのです。
そりゃ、最初はアメリカのアンプのコピーだったかも知れない。
でもサウンドは結果的に一番最初からオリジナルだったんだから!
そんなだからMarshallは人様が苦労して作り上げたサウンドをパクッとやっちゃうようなマネはしない。グレートブリテン及び北アイルランド連合王国のプライドが許さない。
そして、こうした自社のサウンドだけをモデリングして商品が成立するところがスゴイ。
しかも、モデリングの元となっているのはサウンドは「ロックの歴史」を作って来たサウンドだ。
ま、55年もやってるからね…。
すなわちCODEを弾くことは「ロックの歴史」を弾くことなのさ。
ヨソさんからまったく同じようなコンセプトのギター・アンプが既に出て来ちゃったのには驚いたが、ウチもかつては、そのブランドの商品を手本にしたのでおあいこか…。
で、Marshallの場合、歴代シリーズ毎のサウンドのキャラクターに大きな差があるので、余計にこの手の商品に価値が出るんだよね。
要するにロックの進化とディストーション・サウンドの変遷があるからこそ実現したモデルと言えるだろう。
コレ、世の中のエレクトリック・ギターの音がズ~っとクリーンだけだったらどう考えてもおもしろくないんじゃない?
「歪み」に感謝しなくちゃいけないな。
もはや世の中には歴代のMarshallをリアルタイムで体験したことのない若い世代のギタリストが多くなったと思うが、そういう人たちはCODEでそれらの未知のアンプを色々試してみて、気に入ったモデルのホンモノ、すなわちホンモノの真空管アンプにグレードアップしてみてはいかがだろうか?
きっともっとMarshallが好きになると思うよ。
やっぱり真空管アンプで鳴らすのがロック・ギターを弾く一番の愉しみだからね。
今日はそのCODEの最新情報。

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まずは、SilexのMashaがサウンドを作って、デモ演奏してくれた動画がコレ。
かつてマーブロで「ヤングギター誌付録DVDに収録されている」…なんて紹介しちゃったけど、実際にはDVDはついていなかったの。
今はもうこうしてSNSで見て頂くことになっているのだそうだ。
そりゃそうだよね、考えてみればどうせ皆さんパソコンでDVDを見るなら配信しちゃった方が手っ取り早いにキマってる。
チョット余談だけど、私なんかあまりにも古式ゆかしくて、LPやらCDを何千枚も買い込んでるでしょ?
社会的には価値がなくても、中にはもう手に入れることはできないようなアイテム、あるいはこれからゲットするには精神的、肉体的にも、そして経済的にもかなりの労苦をともなうようなモノが多数あるワケ。
それで、「大地震は必ず起こる」って言ってるでしょ?
「どのLPやCDを持って行くか…」ってマジで悩んだりするんだよね。
でも、この配信だとかYouTubeがあれば、そんなことに悩む必要なんかほとんどないもんね。
私の場合は、かなりヘンテコな音楽が多いので、自分でそうした音源をキープしておかなければならない場合も結構あるんだけど、世間一般の音楽であれば、確かにLPやCDなどのフィジカル・プロダクツなんで不要だわな~。
にもかかわらずソニーがまたLPを作り出すとかいうのはどうなのよ?
「音があたたかい!」とか言って、レコードをパソコンやイヤホンで聴くの?
そんなの目もくらむような最上級の食材を使って「もんじゃ焼き」をするようなもんだよ。(もんじゃさん、ゴメンなさい。あなたは日本のジャンク・フードの王族の一員です)
話を戻して…コレがヤングギター6月号で登場した<前編>。

コチラが同誌7月号で紹介された<後編>。

   
CODEの醍醐味は、モノマネも楽しいけど、歴代のMarshallの名器を自由に使って自分だけのサウンドをクリエイトすることだ。
でもそれだけではない。
インターネットを通じてそれらのサウンドを世界中の人と共有できるということだ。
そこでズズイとフィーチャされるべくは本国Marshallのオフィシャル・ウェブサイト内にあるCODEのコミュニティ・ページ「MY MARSHALL」。

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この中に「PRESETS」というページがあって、世界中のCODEユーザーやMarshallが作ったプリセットが紹介されていて、もちろんダウンロードもできるようになっている。
画面はこんな感じ。

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皆さん、色んなプリセットを投稿されていて、特定のアーティストのギター・サウンドを模写したモノについて、ホンモノに似ているかどうか信じるのはアナタ次第なんだけど、まぁ、とにかく世界中のギター・プレイヤーが楽しんでることだけは確かなようだ。
実際、Marshallはこの機能を存分に楽しんでもらいたいと、MY MARSHALLを活用することをプッシュしている。
MY MARSHALLを利用するには本国Marshallの英語版ウェブサイトへの登録が必要だが、日本の輸入販売代理店のヤマハミュージックジャパンがその方法を説明しているのでご参照頂きたい。
  
詳しくはコチラ⇒CODEをフル活用するなら、MYMARSHALLへ登録!

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上の動画で紹介したMASHAくんのプリセットもズラリとMY MARSHALLで公開されている。
こういう世界レベルで展開しているプロジェクトを見ていて「おもしろいな」と感じるのは国民性。
このMASHAくんのプリセットで参考にしているギタリストはJimi HendrixからBilly Joe Armstrongまで徹頭徹尾Marshallのギタリストたち。
ま、元々そういう企画だからコレは当たり前のことなんだけど、私なんか「当然でしょ!」と思っちゃうのね。
だって、Marshallが作ったサウンドなんだもん、Marshallを使っているギタリストのサウンドで固めなきゃおかしいでしょ…コレが我々の国民性。
ところが、ヨソの国の人たちが作ったプリセットを見るとそんなことは一切お構いなしなんだよね。
「コイツ、Marshallじゃないじゃん!」というギタリストのサウンドを平気で投稿しちゃう。
Marshallの方でも何ら分け隔てをすることはしない。
ポジティブに考えれば、「CODEがあればヨソのメーカーのアンプの音も出まんがな」ということか…。
  
MASHAくんのプリセットのページはコチラ⇒MY MARSHALL

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他にもKelly SIMONZのプリセットもアップされているので要注目!
  
Kellyさんのプリセットのページはコチラ⇒MY MARSHALL

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さらに…ヤングギター誌に掲載された記事のリーフレットが出来した。
雑誌の記事をそのまま印刷して他へ転用することを「抜き刷り(ぬきずり)」っていうんだけど、コレがそのCODEの特集の抜き刷り。
カラー見開きの4ページ。
コレは何Kgかな?チャンといい紙を使っとる!

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さて、この抜き刷りがどこでゲットできるかというと…コレが目印。

30vいわゆるPOPね。
紫の方がCODE50。

40緑の方がCODE25の両A面。
写真はアンプがCODE25なのに紫が表を向いてしまっているので、「悪い使い方」のいい例だ。
このCODEのPOPを施してある全国のMarshall Shopまたは楽器店でゲットしてね。

50こういうセットね。

60    
ヤマハミュージックジャパンではこういうこともしている。
コレはTwitterね。
  
詳しくはコチラ⇒Yamaha Guitar Japan Twitter

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まだある。
MASHAくんのCODEのデモがあるそうだ。
開催は8月6日。
「このMarshall CODEのモデリングクォリティ、かなり高度だ…」だって!
Marshall Blog読み過ぎなんじゃないの?
どうこう言うつもりはないけれど、子供みたいな行動はつつしまないと!ナンチャッテ。
シャレついでに言うと、黒澤明の『七人の侍』で村の長老の役を演っていたおじいさんいるでしょ?
「さむれーを雇うだ!」っていうシーンは有名。
あのおじいさん、お名前を高堂国典(こうどうこくてん)とおっしゃった。初期の黒澤映画の常連だった。
ご存命ならCODEの広告に出て頂きたかったな。
「高堂のCODE!」とかいって。
しかし、明治20年のお生まれだというから…遅かった!
明治20年というと、総理大臣が誰だったか知ってる?
そう、伊藤博文。
第一期の伊藤内閣。
高堂さんって、日本で一番最初の内閣ができた頃にお生まれになってる。スゲエ!
だからハラの減った侍を7人雇うぐらいなんでもない。
もっとも『七人の侍』が公開されたのが1954年というから、もう63年も前のこと。
この60年間で映画ってのはオッソロシク退化して幼稚になったもんだな~。

Kk イカン、イカン、MASHAくんが「高度」なんて言うもんだから、つい燃えちまった!
話を元に戻してもう一回。
MASHAくんのCODEのデモがあるそうだ。
開催は8月6日。
場所はイシバシ楽器さんの梅田店。
コレは「うめだみせ」って読むのかな?
なつかしいナァ、私も昔、島ノンちゃんなんかと何回かコチラでMarshall Roadshowを開いて頂き、司会を務めさせて頂いた。
ナント、そのウチの一回をMASHAくんは見ているっていうんだよね…恥ずかしい~!
何年か前に東京キネマ倶楽部で初めてMASHAくんに会った時、「Marshall Roadshowを拝見しました」なんて言われてビックリした。
でも、今度はデモンストレーターでの参加だ。
近かったら観に行っちゃうんだけどね~。
デモ、アタシ…客席でダマっていられないからな~。

Silexの詳しい情報はコチラ⇒Silex official website

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ってんで、私はといえば、8月3日、八王子のMatch Voxで「グッドモーニングアメリカのペギちゃんとMagic of Lifeの翔太朗くんのNATALショウ」が開催されるんだけど、ご親切にもステージに上げてくれるっていうんでソコでしゃべりまくってこようと思ってるんですわ。

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しっかしですね~。
私が初めてMarshallなんてのを知ってから40数年。
そして、Marshallに仕事で関わり出してほど20年。
ずいぶん変わりましたわ~。

CODEに関するウンチクはコチラ。おもしろいよ!⇒BREAK THE CODE!~その暗号を解け!<前編>

70(一部敬称略 協力:株式会社ヤマハミュージックジャパン)