さよなら優也、また逢う日まで! <後編>
ゲスト・コーナーの続き。
ベースとドラムスが入れ替わってThe Ironmans。
そして、小松優也。
Black Sabbathのカッコ良さを伝えるコピー・バンドということで、Strange,Beautiful and Loudの対バンで一度だけMarshall Blogに登場したことがあった。
今回もクォリティの高い「Fairies Wear Boots」を聴かせてくれた。
コレはZakk WyldeもMarshallの50周年記念コンサートの時に取り上げていた曲だ。
「High Wire」という曲。
BADLANDSというバンドの曲?
何しろ超正統派のハードロックでゴキゲン!
横浜のCLUB SENSATIONで4回ほどこのメンバーで演奏したそうだ。
メンバーの息の合った楽しい演奏だった。
「アコギのトリオと言いながらここからはバンド形式で進めます」とまたメンバーが入れ替わり、後半のメイン・パートとなった。
ベースは山田章典。
山田さんはEDENのTERRA NOVA TN-501でプレイ。
やっぱコレいいナァ。
どこへ行っても評判よろしいわ。
チョッ~と!ココでビックリ仰天よ!
ナニを演るのかと思ったら「I Saw the Light」。
トッドの名曲中の名曲!
ソロもボトルネックで演るかな~?と思ったら普通に弾いてた。
フレーズはバッチリとコピーされてたよ。
続いてはNeil Sedakaの「Breaking Up Is Hard To Do」。
コレは~「悲しき慕情」か?
何てタイトルだ!
1962年か…このあたりの曲は本当に素晴らしいね。いわゆる「オールディーズ」…時々聴きたくなる。
この後、ビートルズの出現により、ブリティッシュ・インヴェイジョンの時代に突入し、アメリカの音楽もドンドン変わっていくんだな。
このビートルズ前夜のアメリカのポップ・ミュージックなんて若い人たちはもっと勉強するべきだと思いますよ。
きっと曲作りのいいヒントが転がっていると思う。
それが済んだらティン・パン・アレイ。
ポップスなんてだいたいこの辺で完成しちゃってるんだよ。あとは全部、手を変え品を変えての焼き直し+順列組み合わせだ。
Raspberriesの「Let's Pretend」にAmericaの「A Horse With No Name」。
今、こんな曲知ってる人いないでしょう?
かく言う私も完全に門外漢で、双方ベスト盤しか持ってない。
でも、Raspberriesって名前の割にはハードなサウンドでカッコいいんだよね。
ん~、いい音だな~。
深くて、芯があって、何よりも音ヌケが素晴らしい。
弾き手がいいのか。
ナンダ、ナンダ!
ココでまたしてもビックリ!
だって10ccの「The Things We Do For Love」なんて演るんだも~ん!
アレ?コレ今日初めてのイギリスもの?
あ、Sabbathがあったか。
10ccはスタジオ・ミュージシャンが集まって結成したマンチェスター出身のチーム。
この曲が収録されている『Deceptive Bends』まではどのアルバムも最高に素晴らしい。
「Sundown」という曲。
Gordon Lightfootという人?
スミマセン、全く存じ上げません。
Lou Donaldsonの『Light-Foot』は大好きなんですが…。
それに続いてはJackson Browneの「Here Come Those Tears Again」。
そういう感じの曲が次々と出て来る。
私の趣味にはカスリもしないけどな。
Olivia Newton-Johnの「Xanadu」。
コレの作曲はThe Idle Race、Move、ELOのJeff Lynneだからイギリスものだ。
わかっちゃいるけど、いい曲作るよな~。
The Eaglesの「Take It To The Limit」をはさんで優也くんが最後の曲を歌う。
その前にご挨拶。
「今日はありがとうございました。次が最後の曲です。ボクのこと忘れないでくださいね。北海道に帰ったらバンドをやります。
もっともっと渋い音をだせるように頑張ります!」
当然、アンコール。
優也くん、最後のご挨拶。
「悔いのないように演奏して北海道に帰りたいと思います。
12年前、14本のギターを車に積んで、北海道からフェリーで仙台まで行きました。東京までの高速道路の長さにビックリしました。東京に来た時、まず東京タワーに行き、そこで決意表明をしたんです。
今回もフェリーで戻ります。
東京に来るときは寂しかったけど、北海道に帰る今回は寂しくありません!」
そして、優也くんの歌でThe Eaglesの「New Kid In Town」。
そして、Silverの「Musician」。
Silverか…久しぶりにCDを引っ張り出して聴いてみよう。
奇しくもこのレポートの<前編>に書いたけど、音楽で食っていくのは本当に大変ことだよ。
この曲、沁みるネェ。
まさにベストな選曲だ。
そして、最後。
Orleansの「Dance With Me」。
大好きな仲間と弾いて、歌って、コーラスして、優也くんに悔いはなかったことだろう。
そして、出演者の皆さんと個々に写真を撮って東京での最後の演奏の思い出を作った。
打ち上げのようす。
こうして優也くんは5月30日に東京を離れ、故郷の札幌に帰って行った。
今頃、みよしののカレーと餃子を食べながら、北の大地で自分の音楽道を邁進していることだろう。
Marshallと共にね!
優也くん、色々とお世話になりました。
どうもありがとう!