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2017年5月23日 (火)

牙音 -Act.2-~exist†traceの巻

ヒ~、アブね~!
またやっちゃうところだった…。
こないだっから「layとlie」とか「rawとlaw」とかややこしい英単語の話をしてるけど、実は今日ご登場頂くチームの名前にもややこしい単語が入っている。
exist†trace、久しぶりの登場だ。
イヤ、「ややこしい」と思っているのは自分だけのことだろう。
ナニがややこしいかというと、単に自分がアホなだけなんだけど、いっくらやっても「exist」の綴りが覚えられない。
「exsist」と「x」の後にどうしても「s」を余計に入れてしまうのだ。
exist†traceは「存在の痕跡」という意味でこの「exist」を使っているが、実はこの単語、ビジネス文書などでは比較的よく使うおなじみの単語で、「the existing 〇〇」のように使って「今存在している〇〇」みたいな意味を作る。
現在手元にあるものと未来に入手するものを明確に区別する時にとても便利な表現だ。
ところが、いっつも「s」を入れちゃうんだよね~、「x」の後に…。
でもナンカ、この記事を書いたことによってようやくマスターできそうな気がするな。
ありがとう、exist†trace!
それと、70年代の中頃にRick van der Lindenというキーボーズ奏者が率いるTraceっていうバンドがいてね、「オランダのEmerson, Lake and Palmer」と言われていた。
「クラシックの楽典や楽理とジャズのリズム技法や旋律を同レベルで正式に学んだ人がTraceの音楽を聴くとすさまじくおもしろい」と言われていたらしい。
ジャズもクラシックもずいぶん長いこと聴いてきてはいるものの、その楽理も技法も正式に勉強したことがないせいか、Traceの音楽を「すさまじく」おもしろいと思ったことはない。
でも、結構好きで今でもたまに聴くことがある。
何とかその「すさまじさ」を感じてみたいと思ってるんだけどね~。

Tc_2 ちなみに、オランダ人ってメッチャ英語ウマいんだよね。
ま、オランダ語は英語の祖先みたいなものだからね。でも、同じゲルマン語系の言語を話すドイツ人よりゼンゼンうまい。
あと、北欧の人も英語がうまいナァ。なんでもスウェーデンなんかは政府が発行する公的な刊行物は全部英語だっていうからな。
日本もある日いきなりそれをやってみな…「早期英語教育」なんて騒いでいる政治家先生、みんな目を白黒させらぁ。
日本ではどんなに早くから英語を詰め込んだって受動的に英語をマスターすることは無理でしょうナァ。
生活様式が極端に西欧化されたと言われていても、文化的な思考回路が欧米人とまったく違うからね。
外国の言葉を学ぶのはその国の文化を学ぶことと丸っきりイコールだから。
完璧な英語が話せれば、英語圏の人とスムーズなビジネスをすることは当然期待できるが、「映画も知りません」、「音楽も聴きません」では最終的に相手がその人に興味を持つことはないだろう。「英語がうまい人」で終わってしまう。
でも、英語圏の人と接する時にそれよりマズイのは、やはり「英語ができない」ということだろう。「英語なんてできなくてもハートで通じるよ」とか「ブロークンで十分!」なんてことをよく聞くが、その場は何とかなっても、おそらく最後まで相手と本当の信頼関係を結ぶことはなかなか難しいと思う。
なぜなら、英語圏の人達は、いくら表面上はニコニコつくろっていても、英語をできない相手を「自分たちと同じ人間」とはみなさないのが本当ところだからだ。「英語ができない人」として区別される。
ま、コレは大ゲサではあるし、もちろん例外の人もいくらでもいるだろうが、基本的にはそう思っておいた方がいい。まずこの意識から始めないとダメ。
だから「英単語は100語で十分」なんていうやり方は絶対に止めた方がいい。滅多に使うことのない難しい単語もできるだけ身に付けておいた方がいい。
若い人も「ツーマン」なんてみっともない言葉を使うのは厳に謹んで、正しい英語を学ぶクセをつけた方がいい。
で、自分はやっているかというと「否」。気をつけてはいます。でも、この年だともうこの辺の事情がわかっただけでお腹イッパイだわ。だから若いうちにやっておいた方がいいのよ。
さぁ、脱線はこれぐらいにして、『牙音 -Act.2-』のステージに場所を移そう。

10exist†traceは3番手の登場だ。
会場もいい感じであったまってきたところにさらに煮え湯を注ぎ込んだ!

ジョウ

30vmiko

40v乙魅(おみ)

50v猶人

60vMally

70vmikoちゃんはMarshall。
足、長ェな~。カッコいいな~。
ホント、日本人の体形もヒザから下が長くなってカッコよくなった。
exist†traceはいわゆる「ヴィジュアル系バンド」。
その中にあって女性的キャラがmikoちゃんの役回りだ。
例えそうだとしてもここまで足が長い必要はなかろうて。
昔サ、よせばいいのにThe DarknessのDan Hawkinsと2人で並んで写真を撮ったことがあるんですよ。彼、大のMarshall好きだから。
私もThe Darkness大好きだったからうれしかったんだけど、撮った写真を見てアタシャ驚いたよ。
Danの又下が私の首ぐらいの高さなんだもん。
さすがにそれは大ゲサなんだけど、同じ人間とは思えなかった。私の足なんかないのと同じだ。
だからmikoちゃんには近寄らないようにしている。

80vmikoちゃんの愛器。
JVM410H1960A
もうずいぶん長いこと使ってもらってるんだ~。

90v今日は乙魅ちゃんもMarshall。
JCM900 4100と1960A。

100vオープニングは昨年の3月にリリースしたミニ・アルバム『THIS iS NOW』から「DREAM RIDER」と続けてタイトル・チューンの「THIS IS NOW」。

110vお~!これだこれだ!コレがexist†traceサウンド。
ツイン・ボーカルをフィーチュアしたパワフルなサウンドだ。
歌は楽器の王様…歌えるメンバーが複数いるバンドってのはいいもんだ。
20

MCをはさんでアルバム『WORLD MAKER』から「ダイアモンド」。
そして、最近作から「キミと雨と秘密。」を披露。
140

ここで勝手に驚かせていただきますよ。
この曲が収録されているのが昨年の11月にリリースしたミニ・アルバム、『ROYAL STRAIGHT MAGIC』。
もちろんタイトルはポーカーの「役(ハンド)」のひとつから取られている。
器用に何でもこなしてしまうexist†traceのメンバー5人がそろえば「マジックを起こせるんだ!」という発想からこのタイトルが付けられたそうだ。
コレね。
Cmocd1911
で、ナゼ驚いたのかと言うと、ウチは本当に偶然にも先週Donald Byrdの『Royal Flush』を紹介したばかりだったから。
あるイベントの出演者がMarshallプレイヤーばかりだったので、コチラもポーカーに強いハンドに引っ掛けたのであった。
「Royal Straght」も「Royal Flush」も同じ。
両方我々がよく言うところの最強のハンド、「Royal Straight Flush」を指す。
前回ドナルド・トランプのことも書いてしまったので、今回は「女性とトランプ」というお題で別の情報を…。

RfLady Ga GaがTonny Bennettとのコンビで取り上げてリバイバル・ヒットしたようなのでご存知の方も多いかも知れないが、「The Lady is a Tramp 」という有名なリチャード・ロジャースとロレンツ・ハートの名曲がある。
かつてはフランク・シナトラの愛唱歌だった。
この「トランプ」はいわゆるカードのトランプではなくて「ふしだらな女」とか「売春婦」とかいう意味だが、歌の中に登場する女性は上流階級で「鼻持ちならない」というニュアンスになっている。
このカッコよく軽快なナンバーをゼヒElla Fitzgeraldの歌で聴いてもらいたい。
下がこの曲を収録している1960年の『Mack the Knife-Ella in Berlin』というライブ・アルバム。
ジャズの入門盤の1枚として有名なアルバム。私もジャズを聴き始めの頃よく聴いた。
ロックもいいけど、若いうちにドンドンいろんな音楽を聴いて楽しんでくださいな。
一般的に老若男女を問わず、日本人は音楽を知らなさすぎる!
しかし、Marshallと関係ないな…。
今日はチョット写真が少ないので脱線で紙幅を稼いでおります。

Ef 持ち時間が30分しかないので残り2曲!
ガツンと激しく「BLAST」。

150そして最後は前掲のアルバム『WORLD MAKER』同様「VOICE」で締めくくった。

160v久しぶりのexist†trace。
ま、敢えて「ガール・バンド」と書くが、ツイン・ボーカルをフィーチュアしたパワフルな曲調は他のガール・バンドとは一線を画するもので、相変わらずのexist†traceだけの世界をクリエイトしていた。

120v

さて、exist†traceは『the 19th challenge』と銘打って、4月から12月まで毎月19日にワンマン・ショウを開催している。
何で19日かと言うと、「イグジスト」の「イグ」が「1-9」なんだって!
ま~ホントに皆さん色んなこと考えるわ~。
「古今亭志ん朝を育てる会」みたいな感じだね。
会場は恵比寿club aim。
この一味違うなサウンドをゼヒ体験あれ!

130

exist†traceの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

170(一部敬称略 2017年4月1日 CLUB CITTA'にて撮影)