No sleep 'til Saitama STSN-9 <前編> D_DriveとTORNADO-GRENADE
ストレート・フラッシュかな?
フルハウスよりは上手だろう。
Donald Byrdというトランぺッターに『Royal Flush』というアルバムがある。
マァ、Blue Noteは別格にしても、昔のジャズのレコード・ジャケットってのはホントにオシャレでカッコいいな。
四つあるトランプのマークのうちスペードだけが左上に描かれているでしょう?
スペードは主に「騎士」とか「貴族」を表している。
だからスペードの絵札に描かれている人物は、キング(13)がダビデ王、クイーン(12)がバラス・アテナというギリシャ神話の「戦いの女神」、ジャック(11)はオジェ・ル・ダノワなるカール大帝の騎士を描いているそうだ。
Donald Byrdは『Black Byrd』という1973年のフュージョン系のアルバムで大ヒットを飛ばし大スターになった50年代からのBlue Noteの看板アーティストだった。
だからスペード扱い。
お、「ドナルド」で「トランプ」…どこかで聞いた組み合わせだな。スゴイ偶然だな。
最近、アメリカでは生まれた子供に「Donald」という名前を付ける親が減っているそうだ。
さて、「ストレート・フラッシュ」と言ったのは、今日レポートするイベントの顔ぶれのこと。
Marshall Blogでおなじみのバンドが一堂に会してくれたのだ。
「Marshall Blogでおなじみ」ということはMarshall Blogによく登場するバンド、すなわちMarshallのファミリー製品を愛用してくれているバンドということだ。
『No sleep 'til Saitama STSN-9』というイベント。
タイトルの意味はわからない。
まずステージに上がったのはTORNADO-GRENADE!
…とトップ・バッターのバンドの紹介も終わったところで今日の記事はコレでおしまい!
短かッ!
(一部敬称略 2017年3月26日 さいたま新都心VJ-3にて撮影)
…というのはウッソ~!
ビックリした?
オレってワルだ。
TORNADO-GRENADEは…
塚本”JOE”旭
カズマくんはMarshall。
JCM900 4100と1960A。
愛用の2555X Silver Jubileeと1960Aだ。
今日もスロットル全開のステージ!
オープニングは「LOVE NEVER DIES」。 炸裂するツイン・リード。
続いて「Wings Of Steel」。
来る5月24日に発表するセカンド・ミニ・アルバム『Mighty Flugel』からのチョイスだ。
これがその新作『Mighty Flügel』。
そうか…『LOVERUPTION』からもう1年2ヶ月も経つのか…アレ、とうとうサンプル盤くれなかったな…。
ウワッツ!…ノケ反ったら照明がちょうど顔面に!
大変なお仕事です。
Marshallサウンドてんこ盛りのギター・スペクタキュラーだ!
3曲目はその新作のタイトル・チューン「Mighty Flügel」。
「Flügel(フリューゲル)」とはドイツ語で「翼」という意味。
ハイ、ここから脱線。
「フリューゲル・ホーン」、あるいは「フリューゲル・ホルン」って楽器知ってる?
我々は単に「フリューゲル」って呼んでいるけど、Art Farmerなんて名手もいて、ジャズでよく使われるコルネットみたいなトランペットの兄弟楽器。イヤ、ホルンの仲間か?
昔、フェリーニじゃないけど、ホルンを「オカマの楽器」と言ったヤツがいたな。
その心は…「掘るん」だって。ウマい!かどうかわからない。
フリューゲル・ホーンってのはこういうヤツ。
トランペットみたいなんだけど違う。
管の径が太くて、巻がゆるいことからトランペットよりゼンゼン柔らかい音が出る。
「♪ポロペ~」みたいな。「♪パラパ~」ではない。
ギターで言えばトランペットがリア・ピックアップでボリューム&トーン全開。一方、フリューゲルはフロント・ピックアップってトーン絞り気味って感じかな?
で、コレがナゼ「翼のホルン」なのか?
大昔、この楽器にはバルブが付いてなくて、二人一組になって本体を水平に倒して吹いたそうだ。
その水平にした二本のラッパが翼のようだったから…だってさ。諸説あるようだけど。
トランペットより柔らかい音を出すために深めカップ(凹み)のマウスピースを使うのが普通。結果、素人にも音が出しやすくなる。
へへへ、よく知ってるでしょう?
大学でビッグ・バンドをやっていた時、よくラッパのヤツに借りて遊んでたから。だってトランペットはチョットやソットじゃ音が出ないんだもん!
さて、こっちのフリューゲルはTORNADO-GRENADE臭満開のナンバーに仕上がった!
昭和のハードロックの伝統に根差した平成生まれの若者の感性の融合だよ。
さらにニュー・アルバムから…って、コレ、レコ発みたいじゃないの!
MCで新譜のこと言ってなかったじゃん!
「ワル」ネタばっかりだった。
すなわち「Sex, Spice, Rock 'n Roll」!
そして、大ジャ~ンプ!
トップバッターとして会場を大いに沸かし、思い切りパワーを発散させてステージを降りて行った。
今回はサンプル盤もらえるかな?
TORNADO-GRENADEの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site
(一部敬称略 2017年3月26日 さいたま新都心VJ-3にて撮影)
…というのはウソウソ!
もうしません。
どれぐらい皆さん下までスクロールするのかチョット実験がしてみたかったの。
ココまで下ってこなかった人が「D_Driveなんて出てないじゃん!え、アレまだ先があったの?」と二回見ればアクセス件数が上がるじゃん?
ウソ、これも冗談!
ただのイタズラです。
D_Driveちゃん、ごめんチャイ!
で、D_Driveは二番手の登場。
「_」はアンダー・バー、二つの「D」は大文字、後は小文字。
コレが正しい「ディードライブ」の表記法だ。
Shimaちゃんの轟音はEDENから。
先代のフラッグシップ・モデルWT-800だ。
今日のオープニングは「Advance and Attack」。
チョット前のシリーズでは「Hyper Driving High」をトップに持ってくることが多かった。
そんなフレキシビリティもD_Driveのステージの魅力。
続いては定番「M16」。
今日は持ち時間が短いでね。
サクサク行っちゃうよ~。
「今週三回目のステージ」だというMCをはさんで「Mr.Rat Boots」。
あ、セカンド・アルバムの再々プレスの残りもわずかですってよ!
「オラオラオラオラ~!」とChiikoちゃんのドラムから突っ走れ!
ちなみに本当に「オラオラ」と言っているワケではありません。
そういう感じ…ということね。
このドライブ感、コリャやっぱり言ってるな?
SeijiさんとYukiちゃんの掛け合いのリフがこの曲の二つ目の目印。
Shimaちゃんのソロ。
イヤ~、スゲエな、EDENの音って!こんなにヌケていいのかしらん?
コレはこの曲でのSeijiさんのキメ・ポーズ。
最近作のシングルから「The Last Revenge」。
そして最後はD_スタンダードの「Cassis Orange」。
前回のMarshall Blog登場時は三宅さんとのインスト・タッグだったが、今回は他の三組の出演バンドすべてが歌モノ。
インスト・メタルのカッコよさをバリバリに見せてくれた四人だった!
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site
<つづく>
(一部敬称略 2017年3月26日 さいたま新都心VJ-3にて撮影)←コレはホンモノのクレジットです。今日はコレでホントに終わり。その証拠にもうこれ以上下にスクロールしませんから。