塚本"JOE"旭 Presents 平成カレー大戦ぽんぽこ Z
ムガール帝国の第五代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に死去した愛妃ムムターズ・マハルのために造った総大理石の墓廟、「タージマハル」の前で半裸でポーズを取っているのが塚本"JOE"旭…TORNADO-GRENADEのボーカルだ。
このタージマハルってのは一度見てみたいナァ~。
インドの音楽も好きだし、興味があっていろんな文物に目を通すたびに行ってみたくなる国ではあるが、ま、行かないだろうナァ~。
暑いところがあまりにも苦手なのだ。
でも、例え暑くても最近ものすごい勢いで行きたい気持ちが燃え上がっているところがある。
それは、インドネシアのバリ。
目的は断じてリゾートやらフードではなくて、本物の「ケチャ」を見てみたいのだ。
でも、もしお金や時間ができたらやっぱりロンドンへ行っちゃうだろうな~。
さて、今日は『平成カレー大戦ぽんぽこ』なるイベントの二回目のレポート。
「ロックとカレーの融合」を標榜する企画。
カレーは白山にあるインド料理店「SURAJI(スーラジ)」の提供だ。
カレーはもちろんのこと、その他のメニューも豊富で、SURAJIのメニューはどれを食べてもおいしい。
チーズ・ナン、チョコ・ナン等、ナンのバリエーションも多く、丁寧な仕事がうれしいワケ。
マスターもママさんもとてもフレンドリーで居心地も満点!
マスターのお客さんに対するカレーの辛さへの気配りは尋常ではないからね。
「辛さが足りなったら辛くしますよ!」と何回も確認してくれる。
実はこのお店はTORNADO-GRENADEのギターの雄太くんに教えてもらったのだが、スッカリ気に入ってしまって、以降ウチはインド料理となると、まったくこのSURAJIでしか食べなくなってしまった。
でね、トイレがまた面白い。
コレはタンクの上に貼ってある注意書きなんだけど、最初、パっと見た時、英語が併記してあるのかと思ったら違うじゃない?
ああ、インドの方も多くお見えになるから何か独特な文字表記をしているのか!と思い、ジックリと読んでみると…アレ、コレ日本語じゃねーか!
日本人は日本語を読むってば~。
ようするに平仮名にアルファベットでかなを振っているワケ。かわいい!
口コミはココ⇒食べログ
今日のメニューはキーマ・カレー+ターメリック・ライス。
おいしかった~!
SURAJIから出張してきたスタッフ。
TシャツのオジちゃんはSURAJIのマスター。
この後、辛さの様子を確認しに(?)会場に現れた。
さて、ロックの部。
この日は3バンドが登場し、それにオープニング・アクトが登場した。
それがこのEternal Fantasia。
エネルギーあふれるハードなサウンドでオープニング・アクトの大役を難なくこなした。
二番手に登場したのはHELL DUMP。
Marshall Blogには初登場なのでチラリと紹介しておくと、2010年結成の茨城のバンド。
「熱い、ダサい、イモくさい…三拍子そろった茨城県筑波研究学園都市のロボット・テクノロジーが生んだ人造人間」だそうだ。
イロモノ界の頂点を目指している。
イヤ~、面白かった。
「イロモノ」といえば完全に「イロモノ」だけどすごくヨカッタ。
巷間には「ロックとお笑いの合体」をよくは思わない人も多いようだが、私はゼンゼン平気。
私のひとつのモットーは「Make 'em laugh, make 'em laugh! Don't you know everyone wants to laugh?」なのだ。
コレは映画『雨に唄えば』でドナルド・オコナーがアクロバチックなダンスに乗せて芸人の心得を説く作品中の大きな見どころのひとつ。
「芸人は笑わせてナンボ」ってこと。
私なんかはどんなカッコしていようと、何をやろうと面白ければいいじゃん?と思うね。
ただし、下ネタや人に迷惑をかけたりすることは厳禁。
ロックは、一般化したのと同時に、我々世代の知るロックとは違うもにとなったことをようやく受け入れるようになったな、最近。
このHELL DUMPはトラディショナルな手法でコミカルなへヴィメタルを演じている。それも特段新しいモノではないし、演奏がズバ抜けてスゴイというワケではないが、ロック・バンドとしてものスゴイ魅力を持っている。
それは、サタン鈴木の「声」だ。
久しぶりにこんなロックの声を聴いた。
若いロックバンドではまずこんな声は聴けまい。
コレはHELL DUMPのファースト・フルアルバムに未発表曲を追加した『PRETTY HORROR SHOW -4tダンプエディション-』。
「PRETTY HORROR SHOW」のロゴ・デザインを見ればわかるようにコレはもちろん「ROCKY HORROR SHOW」のパロディだが、そこにはフランクンフルター博士もリフ・ラフもジャネット・ワイスの要素もない。
「-4tダンプエディション-」のブロック体の手作り感がなかなかに衝撃的だ。
コレがですね~、一種のコンセプト・アルバムになっていて、私なんかすごくいいと思っちゃうのね。
人造人間ということで年齢は存じ上げないが、今時こういうことをやってくれるのはモノスゴクうれしい。
ステージでは疾風怒濤の激情パフォーマンス!
「殺人力士」という曲にはヤラれたな~。
ただ今、給油中…人造人間だから。
この衣装!アメフトのバックス用のショルダーだよ。ウチのセガレ、アメフトやってるんでこういうのが家の中にゴロゴロしてる。
いいな~、手作りの人造人間!
誰かの衣装に似ていると指摘した人がいたけど、いいんじゃない?大変だよ、バンド全体で毎回こんなことするの。暑いし。
そもそもロックなんてマネの積み重ねでできているエンタテインメントなんだから。こんなことに目くじらを立てる必要なんて何もない。デッド・コピーよりははるかにいい。
ロックだけじゃなくてジャズもクラシックも同じ。
エンタテインメントはほんの一握りのインベンターと、少しばかりのイノヴェーターと、数え切れないコピーキャットで成り立ってんだもん。
最近クラシックを頻繁に聞くようになって少しは大人になったな…オレも。ロックを含めていろいろなことが見えてきたような気がする。
MCもチャンと仕込んであって抜かりはない。
ちょっとした小芝居がハードな演奏とうまい具合に組み合わさって見るものを飽きさせない。
しかし、この声!
こんな図太い声、一体何年ぶりに聞いたかな?
ま、私も仕事がらずいぶん色んなタイプのロックを聴かせてもらっているが、メチャクチャかっこいいハードロックを演っているのに、チリッチリのビブラートのハイトーン・ヴォイスが入って来てガックシ…ということがたくさんあってね。実にモッタイナイと思う。
もちろんコレは60~70年代のロックをロックと思っているオッサンの見方なんだけどね。
アルバムに「Girochin」という曲が入っているんだけど、この歌でも声なんてまるで外人みたいだもん。
この人、本当に外人に混ざって歌っても一歩も引けを取らないと思うよ。っつーか、声楽できるんじゃないかしら?
こういう声でロックは聴きたいもんだ。
そのサタンの声をサポートするバンド陣もイカしてる。
演奏力というよりはアレンジ。複雑に入り組んだたくさんのキメをバシバシこなしてステージをドラマチックに演出する。
要するにチャンと作り込んでいる音楽ということだ。
また見たいな。
HELL DUMPの詳しい情報はコチラ⇒WE ARE HELL DUMP!!
中国語圏で圧倒的な人気を集めるセクシー男優、トニー大木を中心に2014年に結成された。
台湾での人気ぶりはすさまじく、中国でも大きな支持を得ているそうだ。
このイベント、メッチャ間口広いな~!
そして、トリはこのイベントの主催者が登場するTORNADO-GRENADE。
相変わらずタイプしにくい!
もちろん自慢のSilver Jubilee 2555Xと2551BV。
いつも通り「快調」を絵に描いたかのようなゴキゲンなハードロック!
今回も最新アルバムの曲を中心にステージを展開した。
「Love Never Dies」…「die」に三単現の「s」がついているので、この「Love」は「恋人」という意味か?
「愛情」という意味の「love」はどこまでいっても不加算だから受けた動詞に「-s」がつくと「恋人」という意味になる…ハズ。
これがその最新アルバム『Loveruptopn』。
典型的なハードロックスタイルでスタートする「Rise up to the win」。
そういえばこの曲のレコーディングの時に雄太からSURAJIを教えてもらったんだっけ。
その日のうちに行った。
こんなことまず普通はしないんだけど、ナゼかあの時は行ってみた。
今はしょっちゅう行ってる。
おなじみのアクロバチック・ルーティンも完璧にキマった!
まずはJoeのモモの上でひと弾き。
そして後ろにバッタン!
昔、Nils Lofgrenというギタリストがいて、「ギターを弾きながら宙返りをする」という噂を聞いてビックリしたが、ホントだったのかね?
いつも登場してくれる中野のシゲさんはバック転はお手のものだよ。昔、器械体操で国体の三重代表で出場したことがあるぐらいだから。弾きながらはムリだよ。
実は私も高校の時にコレをやったことがあった。コンディション・グリーンが盛んに活動していた頃でね。
こんな逆さにはなれないけど、自主コンサートでボーカルのヤツに肩車してもらってギター・ソロを演ったことがあった…古い話よ。
体重制限のせいかカズマくんは上らないけど、リフにソロにとキレのよいプレイが見逃せない。
そして、こちらもシャープなドラミングが気持ちいいシャドウ。
エラく痩せたのにはビックリ!
控えめな彼のこと「イヤ~、夜炭水化物をチョット抜いただけですよ!」なんて言ってたけど、結構ガマンしたんじゃないの~?
若いからすぐ痩せるんだよね~。代謝の量がジジイとはケタ違いだ。
最初聴いた時、絶対に「荒神見ない?」と歌っていると思ったのは「Cause in Midnight」。
「荒神」とは竈の神様のこと。
お~!
前回の西川口では演ってくれなかった「Love Blizzard」だ!
この曲、メッチャ好き。
ナゼなら「3」だから。
「3」というのは三連のことね。要するにブギ。
今の若い人の間では絶滅してしまった音楽のひとつだ。
ブルース、ブギ、シャッフルの類は若いロックバンドの皆さんの頭の中には存在ない。
オイオイ、冗談じゃねーぜ!
Status Quo聴けって!どれだけカッコいいか!
前作から「Storm is Blowin'」。
コレも胸のすくようなハード・チューンだ。
もう一発ドライビング・チューン「Ride on Fire」。
四人の息のあったキメはいつ聴いてもカッコいい!
そして、テーマ・ソングの「Sex, Spice,Rock'n Roll」ではJOEくんがギターを手にした。
メンバーひとりずつマイクを握って「Sex, Spice,Rock'n Roll」をお客さんとコール&レスポンス。
ま、雄太くんはこういうのお手のモノだわね。
そしてJOEくんのサングラス芸。
写真はあるんだけど、この後の展開はこれからTORRADO-GRENADEをご覧頂く方のために前回同様秘密にしておく。
盛り上がりに盛り上がって本編終了。
若々しくて見ていて実に気持ちがいいワイ!。
アンコールもバッチリキマって「平成カレー大戦ぽんぽこ Z」終了!
スモーク濃すぎ!
TORNADO-GRENADEの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site
ライブ、遊びに来てね~!
この雄太くん、明日MASHAくんの新しいチームSilexでサポート・ギターを務めることになっている。
楽しみだ~!今頃ドキドキしてるのかな?
詳しくはコチラ⇒ 【Marshall Blog】飛べ!Silex!
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
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(2016年8月5日 大塚HEARTS+にて撮影)