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2016年9月16日 (金)

飛べ!Silex!

先日、Mashaの新しいプロジェクトSilex(サイレックス)が発足したことをご報告した。

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人気のある注目株のギタリストだけに、今月25日のお披露目ライブを待ち望んでいる人も多いようだ。

14322203_1001678076596401_773945547 その25日に発売を予定しているのがこの3曲入りCD。
ん~、まずジャケットがいいね。
ドッシリしていて高級感が漂っている。

5_silex_cd さらに、このCDのプロモーション動画も公開された。

25日が楽しみだ!…おわり。
コレで終わってはMarshall Blogの名がすたる…ってんで、Silexのリハーサルに押しかけて、Mashaくんにインタビューしてきた!
SilexやCD、ライブに寄せるMashaくんの煮えたぎる思いを感じ取ってから25日にお出かけ頂くと尚一層ライブが楽しめることと思う。
何せToo hot to handle!
インタビューの後半にはゲストも登場するよん!
では!

   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

★Marshall GALA★
S(Shige、すなわち私、以下「S」):だいぶ時間が経ちましたが、まずはMarshall GALA、どうもありがとうございました。その後どうでした?
M(Masha、以下「M」):ありがとうございました。もうたくさんの人に言われました。大好評でした。
GALAに来なかった、あるいは来れなかった業界の先輩方からも注目をされていたようです。
S:それはヨカッタ!
実際、すごい歓声だったもんね。「なんだMASHAくんってこんなに人気があるのか!」と失礼ながら驚きました。
M:イヤ~、本当に楽しいイベントでした。
S:どうもありがとう。
M:こちらこそ!

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★Silex結成と初CD★
S:さてと…ところで、Crying Machineが終わってどれだけ経ちましたか?
M:一年半ぐらいです。
S:で、今度のSilexにかける意気込みはどんなもんでしょう?
M:そうですね~、実は一年前ぐらいから構想があって、ベースのhibikiと何か一緒にやろうと言っていたんです。
それとは別にドラムのYosukeくんとも一緒にやろうという話をしていたんです。
S:一年も前から?
M:そうなんです。長かったといえば長かった。だから「やっと」という感じはあります。
S:そうか~、「やっと」か~。で、今回出すCD、ズバリ聴きどころということになるとどうなりますか?
M:サウンド的にはかなり激しい曲なんですが、Marshallの歯切れの良い音がうまく活かせたと思っています。
S:それはヨカッタ!
でも、演奏を聴くとあんまりギターばっかりという感じがしないですよね?
ともすればありがちな、ギタリストの「オレが、オレが」とか「前へ、前へ」というのがないように聞える。ギターがアンサンブルの中にきれいに収まっている感じです。
M:はい。ありがとうございます。
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★作曲について★
S:以前もアイリッシュのテイストを入れた曲があったりして、MASHAくんの書く曲は同世代の同ジャンルの人たちとチョット違うように聞えるんですが、やっぱり「他の連中とは違うものを作りたい!」という努力をしている?
M:はい。
自分の好みだけでやっちゃうとどうしても金太郎アメになっちゃうんです。
そこで、ギターかボーカルか、あるいはリズム・パターンか、毎回曲によって違う要素を入れるようにはしているつもりです。
S:やっぱり。
M:はい、今までにはなかったものを曲に入れて、それを「フック」にしたいんです。
ウ~ン、それがフックに「なる」というよりも、フックに「したい」と思っています。
S:何かロック以外に自分からすすんで聴いている音楽ってありますか?
M:並行してではありませんが、二十歳ぐらいの時からボサノバが好きで聴いています。
S:あらま。
M:ギターを始めてからはずっとヘビメタばっかり聴いていたんですが、田舎でバンドを解散した時にボサノバが好きになって、その時、ボサノバのコード進行とかを歪んだギターの音楽に取り入れたりできないか…なんてことを考えていました。
ジャズまではいかなかった。
S:でも、ボサノバはサンバのリズムを思いっきりテンポ・ダウンして、それにジャズのコード進行を乗せた音楽ですから。
M:はい。
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S:曲作る時にトラディショナルなロックを意識している部分ってありますか?
M:ボクはドラムとベースも割と考えたい方なんですが、それらに関してはトラディショナルなものを取り入れようとしています。
今回の曲はチョット違いますけど。
S:ツーバス、ドコドコだもんね。我々の世代のロックにああいうものはない。
M:ハハハ!アレはちょっとフラッシーなものにしたかったんです。
S:え、ナニッシー?
M:フラッシー、「ふなっしー」じゃないですよ!
(註:私は有名になるかなり前からふなっしーに一目置いていて、 「コリャ絶対当たる」とニラんでいた。それでCrying MachineのキーボードYOSISIさんのあまりにも破天荒な素早い動きを見て、「ふなっしーのようだ」とMarshall Blogに書いたことがあった。当時みんなふなっしーのことを知らず、「それは一体なんだ?」ということになり、YOSISIさんは「『ふなっしー』とか いうヤツを見るのがコワイ!」と言っていたワケ。その時のことに絡めたMASHAくんの発言)
キックとかタムのパターンなんかはそういうところから学ぶことが多いですね。
S:例えば誰とか?
M:月並みですけどディープ・パープルとか…。
S:イアン・ペイスってこと?
M:そうです。あとコージー・パウエルのダサかっこいいフレーズとか。
S:それじゃ今回のレコーディングでもドラムのおかずとかも指示しているワケ?
M:指示していますね~。そこにYosukeくんのセンスを入れてもらうんです。

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★ギター・プレイについて★
S:音源を聴くと、すごくギターを重ねていますよね?
ああいうアレンジはライブの時のことを考えてやっているんですか?
M:ギター一本で弾いても使えるっていうのかな?
音階の上から下まで、元となるメロディに音域の幅を持たせているんですね。それに、ハモリを重ねているんです。
ツイン・ギターというと比較的コンパクトなメロディになりがちなんですけど、そうしてメロディの幅を大きくしてやると、ライブで一人で弾いてもイケるんじゃないかと考えているんです。
S:やっぱりそういうメロディとかハモリは相当時間をかけて考えているんですか?
M;はい。考えます。
S:ギター・ソロについては何か自分のモットーみたいなものはありますか?こだわっていること。
M:ギター・ソロは最後の最後に作ることが多いんです。
まず曲の進行を作っていって、本当にある程度だけど、どこにギター・パートを入れるかを決めておくんですね。
それで最後の最後に「自分へのご褒美」で、気持ちよく弾いたものをその残しておいたセクションに組み入れるんです。
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S:ハハハ!「自分へのご褒美」?! わかるような気はしますな。「お楽しみ」ね!
M:ここだけで何時間もかけちゃうことが多いんですけどね。
S:見せ場だもん、そりゃ納得いくまでやらなきゃ!
M:はい!
で、ソロの内容に関しては、曲のメロディであったりとか、全体の進行を凝縮したような感じにしたいと思っているんです。
S:それはとてもいいアイデアですね。イメージとしてはミュージカルの「序曲」ですね?
アレは作品全体のダイジェストを聴かせるワケですから。
M:ありがとうございます。そういうイメージです。

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★マーシャルについて★
S:それでは、マーシャルの話し。今回はJCM800 2203と70年代のキャビ。いわゆる1960BXで録音したとか…。
M:そうです。
(写真は実際にレコーディングで使用したマーシャル)

5_img_2014_2 S:2203は現行のリイシューだよね?あのキャビは?
M:レコーディング・スタジオで借りました。
S:MASHAくんはいつも1960Bを使っていたでしょ?
M:はい。ライブではもちろん1960でバッチリなんですが、今回はレコーディングに適したキャビということで、VキャビかXキャビにしたかったんです。
S:…というと?
M:音のふくらみとか、ちょうどいいコンプ感みたいのが得やすいんです。
S:そのギターの音に関して「ココを聴いてくれ!」みたいな部分ってありますか?
M:そうですね~。バッキングはすべてトレブルとプレゼンスがゼロなんですよ。ソロの時はプレゼンスをチョット上げてバッキングとは違うサウンドになるようにしました。
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S:歪み系のエフェクターは?
M:オーバードライブだけですね。
S:1987はゼンゼン使わなかった?
M:ええ。今回の曲には2203が最適でしたので。
S:マーシャルの魅力って?
M:ええ~、改めて訊かれると困りますね!
王道中の王道で、コレ以外には考えられないです。溺愛しているので「ココがいい!」なんてことは言えないですね。
もし、ノイズが出たとしても、マーシャルじゃないと出ないノイズだと思ってよろこんで受け入れちゃいます。
S:エライ!
M:何しろ音が速い。へヴィメタルやハードロックにはやっぱり欠かせない…ココじゃないですかね!
S:ありがとうございます!

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★ジャケットについて★
S:ところで今後のアルバムのリリースの予定は?
M:フル・アルバムになるかミニ・アルバムになるかはわかりませんが、来年の春には何か出したいと思っています。
S:楽しみですね!そうそうロゴとかジャケットもいいなと思ったんだけど、制作に当たっては相当気を使いました?
M:デザインとかはYosukeくんが上手なのでずいぶんアイデアを出してもらいました。
で、レザーの羽のアイデアはピートが出してくれました。
S:見た瞬間、あのレザーはマーシャルのカバリングかな?と思ったんだけど…。
M:そうなんです!それとヘビメタのイメージといえば「革」ですから。
S:エ~、鋼鉄とかガイコツじゃないの?
M:それもそうですけど、革も重要なアイコンなんですよ!

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★初ステージに向けて★
S:それでは25日のデビュー・ライブについて…楽しみですね!
M:非常に楽しみです!
自分が率いるバンドでライブをするのは一年半ぶりのことですし、自分のマーシャルを思いっきり鳴らして自分の「城」を披露するワケですから。
本当に素晴らしいメンバーに囲まれてプレイする喜びを皆さんにご覧頂きたいと思います。
曲のクォリティも自分で納得いくようなものに仕上がっていますので、一年半分弾きまくりますよ!
S:おお~!
今回のCDで聴けるのは二曲だけだけど、もちろん当日は将来のアルバムに先駆けて他の曲もタップリと聴かせてもらえるんですよね?
M:はい、もちろん!

 S:それも楽しみだ!
そしてその後は11月の三宅さんだね?
M:はい。
S:それも楽しみだわ~!Marshall GALAつながりだしね!
M:その通りです!

★ゲスト登場★
「ゲスト」とは25日のデビュー・ライブでサポート・ギタリストとして参加するTORNADO-GRENADEの真壁雄太だ。

5_img_0038 S:TORNADO-GRENADEも25日出ればいいのにね。
Y(Yuta、以下「Y」):はい。
一番最初に声をかけて頂いたんですけど、メンバーの予定がどうしても合わなかったんですよ。死ぬほど出たかったんスけど!
S:それは残念!
で、今回雄太くんがサポート・ギタリストで参加することになったワケなんだけど、どうですか?
どんな感じ?
Y:イヤもう、光栄です!
本人の前で言うのも、恥ずかしいんですけど…ずっと前からCrying Machineの存在を知っていて、以前対バンした時に「ウワ!ヨカッタな~!」って帰ったんですよ。TORNADOのメンバーの中でも自分が一番テンション高かったんです。
そんな憧れの先輩と一緒にできる機会なんて一生来ないと思っていたんです。
それが実現しましたッ!
だから今回は信じられないぐらい幸せですよ!

5_img_0047 M:イヤイヤイヤイヤ…。
S:ナニ言ってんだよ!二人で仲良く熱海とか行っちゃうクセに!
Y:イヤ、沼津です!(一同爆笑)
S:あ、失礼!
Y:昔からのMASHAさんファンからしたら自分はゼンゼン後発で、最後のアルバムからさかのぼっていく感じだったんですね。でも、MASHAさんのギター・ソロを口ずさめるぐらい聴いてるんですよ!
ですから、「いちMASHAさんファン」としてもものすごい光栄なんです!

5_img_0059 S:本当にヨカッタね~!
全曲で弾くんですよね?
M:全曲です。
S:私としてはふたりともマーシャルでうれしいな~!
もちろん雄太くんは自慢のシルバー・ジュビリーで?
Y:はい、もちろんです!
S:と、いうこ~と~は~、JCM800対決ですな!
かたや2203、かたや2555!
M&Y:おお~!

5_img_0062 M:対決しちゃいます?
Y:負けちゃう!
M:リハーサルで実際試しているんですが、音の傾向が似ているのでとってもやりやすい。
Y:いろいろとマーシャルの使い方を教えてもらっているんですよ!
S:じゃ、握手。

5_img_0067 リハーサルは絶好調!

5_img_0087Mashaくん、本当にうれしそうだ。

5_img_0102ボーカルはピート・クラッセン。

5_img_0126ベースはhibiki。

5_img_0127ドラムはYosuke Yamada。

5_img_0131そして、今回サポート参加の真壁雄太。

5_img_0098ツイン・ギターもパーフェクト!

5_img_0094 もうリハからノリノリで25日が待ちきれない感じよ!

5_img_0075ギター・チームのMarshall対決も楽しみだね~。

Silexの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

5_img_0121_3☆☆☆特報!☆☆☆
インタビュー中でも触れているが、SilexとStrange, Beautiful and Loudのダブル・ヘッド・ライナー・ショウが決まっている。
いつもMarshall Blogで大騒ぎしているStrange, Beautiful and LoudをSilexとともに体験できるチャンス到来!
是非お出かけくだされ。

日時 : 2016年11月23日 19:00開演
場所 : 高円寺ショーボート

5_img_0042 (一部敬称略 2016年9月13日 都内某スタジオにて撮影)