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2016年7月21日 (木)

ドイツでバッタリ、ASTORIA

久しぶりにドイツに行って来た。
昔は春になるとフランクフルトに行って、Marshallの連中とワイワイ楽しく、かつガンガンハードに仕事をしたものだ。
Frankfurt Musik MESSEという世界最大の楽器の展示会ね。今は上海の展示会の方が大きくなっちゃったのかな?
フランクフルトでは英語は言うに及ばず、そこでMarshallの連中からずいぶん色んなことを教わり、様々なことを経験した。
一番最初にフランクフルトに行った時は、「何て愛想のない街なんだろう…」と驚いた。
何となく街全体が灰色で暗いイメージだった。
ドイツ人の友達がこう言っていた…「シゲ、間違ってもフランクフルトがドイツのすべてだなんて思わないでくれよ!ドイツはものすごく美しい国なんだ」…結局、その後何回もドイツに赴いたが、行ったところといえば、完全にフランクフルトだけだ。
例え灰色に映る街でも、私にとってはMarshallの連中との友情を育んだ楽しい思い出がつまった場所だ。今の自分の地位を築いた礎がそこにあったとしても過言ではないであろう。
そのMusik MESSEのことはアーカイブ的にまた書き下ろしでMarshall Blogでレポートしたいと思っている。

10さて、今日のドイツは時差なしの日比谷線で行くドイツ。
広尾にあるドイツ大使館のことだ。
「ナ~ンダ」ということなかれ、ひとたび一歩大使館の敷地に足を踏み入れれば、ご存知の通りそこはドイツ。
治外法権っていうヤツ。

6_plate 今日のMarshall Blogはココで開催されたチャリティ・パーティのレポートだ。
『ドイツ人支援基金ガーデンパーティー』という日本在住のドイツ人を援助する資金を募ることを目的としている。

Bdf 我が人生、イギリスに次いでふたつめの大使館。

6_plaque大使館の中なんてそう易々と見ることはできないからね。
ジックリと案内しちゃうよ!

6_appearance あ~、ドイツだ。ドイツに来ているんだ!…と思い込むとまた楽しさもひとしお。
フランクフルトを思い出すナァ~、ウソこけ!

20チョット庭を散策しましょうかね。

30こんなんなってる。

40

イギリス大使館も見事だったけど、ココも東京のど真ん中とは思えない別空間。
50最初の駐日ドイツ大使館は1863年1月に横浜市に設けられた。
その後、1865年に現在の場所に移設されたそうだ。
家内の親友はドイツ人男性と結婚して、女の子を授かった。可愛い子でね。
学校に上がる年になってその友人が知ったことは、ドイツ語を話す小学校というのは日本で横浜にしかないということだった。
アメリカン・スクールというのはよく聞くけど、確かにジャーマン・スクールというのは聞いたことがないもんナァ。
それも日本での初めてのドイツ大使館が横浜に設けられたことに起因しているのかもしれない。

60このあたりはガーデン・パーティの会場。

70順調に準備が進む。
何だか映画『ゴッドファーザー』のアル・パチーノとダイアン・キートンの結婚式のシーンみたいじゃん?

80ドレス・コードはないものの、皆さんとてもキチっとした身なりでセレブ感バッチリ!
私なんかいつものMarshallシャツだよ。すなわち仕事着。

90開宴時間が近づいて母屋(?)に人が集まって来た。

100_2そして、セレモニーが始まる。

110まずはご挨拶。
マイクを握っていらっしゃる方が大使のハンス・カール・フォン・ヴェアテルンさん。
パーティの趣旨や参加の方々への感謝の言葉が述べられた。

120開会の儀式。
ドイツ式の鏡割り?

130日本酒ではなくてもちろんビール。
ビヤ樽の栓を木槌で開く。
ドイツでもホントにこんなことやってんの?!

140失礼ながら、私にとって、ビールに関してはイングリッシュ・エールがナンバー・ワンだけど、ドイツのバイツェン・ビアも捨てがたい。
イングリッシュ・エールより冷たいし、あの香りがタマらない。細長いグラスて頂くのがまたおいしいんだ!
フランクフルトの展示会では、毎日仕事の後、帰り道にみんなで駅前のパブでイッパイひっかけたものだ。150んでもって、カンパ~イ!

160参加料には2ドリンクとフリー・フードが含まれている。

170現地で紹介してもらった新しいお友達Enlyちゃん。
彼女もシンガーソングライターとしてバリバリ活動している。
プレッツェルをゲットしてゴキゲン!

200v

館内に入る。どうでもいいことなんだけど、気になったのがこのトイレの案内。
なんで「トイレ」と「洗面所」が併記されてんの?…と思ったけど、「洗面所」は中国人のお客さん向けということか?
トイレのことを中国語で「洗面所」っていうのかどうか知らないけど。

180さすが!廊下にはヨハネス・ブラームスのイラストが。
The BandのGarth Hudsonだったりして…。

190外ではガーデン・パーティ。
母屋の中ではバンドによるダンパ。
舞台にはズラリとMarshallが並べられた。
左から1974XとASTORIA CLASSIC。
ドラムをはさんでASTORIA CUSTOMとDUAlだ。

210バンドはMackie the Band。

220川上真樹

230vMarshall Blogではおなじみの関雅樹。

240v関ちゃんは1974XとASTORIA CALSSICを併用。

250v足元のようす。
音に関しては関ちゃんも極度のうるさ方だ。

260上手のギターはFrank Kato-Bernhardt
このパーティの立役者にして大のMarshallズキ。
かつてはこの大使館に勤務されていたが、現在は海外に転勤になってしまった。

270vこのパーティのために一時帰国。
何から何までお世話になってしまった!
Danke schon, Herr Bernhardt!
それほどドイツに行っていたのに覚えたドイツ語といえば「アインフォフ ツグライフェン」という表現ぐらい。
コレ、「おひとつどうぞ」という意味。
Marshallのブースに詰めていて、あまりにもたくさんのドイツ人が「ポスターをもらっていいか?」と訊いてくるので覚えてしまった。
FrankはASTORIA DUALを使用。

280vベースはのまぐちひろし

290vドラムは八木一美

300v約30分のステージを全部で3セット。

380おなじみのロックのスタンダードを次から次へと演奏する。

390vそして、お客さんを踊らせなくてはならない!
踊ってる~!

395「Take it Easy」で始まり、レパートリーはかなり幅広だ。
もちろん全セット違う曲で構成する。

396ボーカリストが加わる。

400StuartO (スチュアート・オー)

410vスチュアートは以前にもMarshall Blogにご登場頂いている。
久しぶりの再会。だいぶスリムになっちゃって!私も見習わねば。
熱唱&激演ぶりは相変わらずだ。

420外はもうスッカリ真っ暗。
460
ガーデンの方も盛り上がってる!

440何台もカメラをブラ下げて歩いていたら、「写真撮ってくださ~い!」なんて声をかえられパチリ。
Marshall Blogにご登場頂きました!
向かって左の女性、後で少しお話しをうかがったところ、かなりの珍名さん。
私、結構な珍名マニアでしてね。珍しいお名前の方に出くわすと、必ずご出身を確認することを励行している。

450David Bowieの「Starman」なんかも演奏ってたな。
実は私も25年ぐらい前は長野のパブで8年近くハコバンをやってたのですよ。
オールディーズを中心に、ジャズからハードロック、歌謡曲まで色んなのを演ったな。
楽しいよね~。

470歌い出しがShocking Blueの「Venus」と同じBon Joviの曲なんかがウケていたけど、やっぱり世代の違いを感じるね。

480ギター陣、ふたりともASTORIAでノ~リノリ!
やっぱ音がいいと気合が入るよね!

490各ステージの後半はオーさんがリード・ボーカルを担当。

500vさすが皆さん慣れていらっしゃって、スムースに盛り上げていく手管がスゴイ!

510ちゃんと笑いも取っちゃうし!
「いい湯だな」は演ってないです。

520お客さんもステージの回を重ねる度に大胆に!

545

ちゃんとダンス板をセットしてるもんね。
コレは社交ダンスをするときに、靴底がスムースの滑るように使用する1m四方のダンス専用の板。
学生の時、コレを敷くアルバイトを何回かやった。
「世界ダンス選手権」を開催する武道館みたいなデカい会場だと、当然モノスゴイ数の板を使うんだけど、最初の方に敷いた全体の中心となる板の組み合わせにホンの少しでもズレがあると大変なことになる。
ズレにズレが重なって、端っこの方になると、ヘタをすれば50cmぐらいの誤差が出て、ヘリがギザギザになってしまうのだ。
だからそういう大きな会場の時は、会社の責任者が最初の板の組み合わがちゃんと出来ているかどうかをまず確認して、それがOKであれば大勢の学生でジャンジャン板を付けたしていくのだ。
どうでもいい話しなんだけど、コレを見てついなつかしくなっちゃって!

546

大使も奥様と楽しくダンシング~!
向こうの人はこういう機会があると実にウマく踊るんよ。
決して踊りがウマい人ばかりなワケではないんだけど、人が集まれば音楽を奏で、音楽が奏でられればそれに合わせて身体を動かす…このプロセスを本当に自然にこなすんだよね。
そして、すごく楽しそうにしている。
音楽のあり方が日本と丸っきり違うのだ。

550

外も盛り上がってる!
540
ステージもいよいよ佳境。
Frankがフィーチュアされる!

530パーティの立役者に花束が贈られた。
また近々日本を発っちゃうからね。
ご苦労様でした!

560最後はメンバー一丸となった大盛り上がり大会。
ダンス・フロアでは老若男女を問わずお客さんが踊りまくってる!

570あ~楽しかったね!
関ちゃん、Frank、どうもありがとう!
今日も大活躍のMarshallでした~。

関雅樹の詳しい情報はコチラ⇒The Website of Masaki Seki

590会場に落ちていた紙袋。やっぱドイツだね~。

Marshall ASTORIAの詳しい情報は⇒いよいよASTORIAが出るよ!

600<タイトルについて>
名キーボードプレイヤー、小川文明さんがご存命の頃、和佐田達彦、そうる透、武藤祐生、そして田川ヒロアキの5人でSPICE FIVEというバンドをやっていた。
演奏もしゃべりもアドリブのこのバンドがおもしろくて、ずいぶんMarshall Blogにライブ・レポートを掲載した。
一方、フランクフルトのその展示会で私がMarshallのブースにいると、人ゴミのなかからSPICE FIVEのメンバーでヴァイオリンの武藤さんが突然現れた。
かなりビックリした。そんなところでバッタリ会うなんて想像だにしていなかったからね。
そしたらその話を聞いたヒロアキくんがその晩のステージで、「♪ドイツでバッタリ~」とアドリブで歌ってくれたのだ。
コレがおもしろくて忘れられず、今日の記事のタイトルにさせて頂いた…という楽屋落ちでした。
今頃ヒロアキくんもコレ見て笑ってるハズだ。

(一部敬称略 2016年6月3日 駐日ドイツ大使館にて撮影)