TAGAWA(田川ヒロアキ、長谷川浩二、寺沢功一)~セカンド・ツアー千秋楽!
長期にわたり、28本ものMarshall GALA関連の記事におつき合いくださいましてありがとうございました。
今日から通常のMarshall Blogに戻ります。
ご存知の通り、基本的にMarshall Blogは平日に毎日更新してるけど、そうなるとひと月に更新できる回数は20回。
そこへもってきて28本ものMarshall GALA関連の記事に集中してりゃ、いつものライブ・レポートが掲載されるのは大幅に遅れちゃう…イヤ、遅れちゃった。
でも、どれこもれも貴重なライブ・コンサートの記録であり、その瞬間はもう二度と戻って来ない。
…と、「通常マーブロ戻り記念」にいきなり脱線しすることにしよう。
“When music is over, it’s gone in the air. You can never capture it again.
(音楽は終わった瞬間、空中に消え去ってしまう。それを取り戻すことは絶対にできない)”
強烈な個性で一時代を築いたアルト・サックスの巨人、Eric Dolphyが1964年、死ぬ直前に録音した『Last Date』というライブ・アルバムに収録したジャズ界ではとても有名な言葉だ。
凡人がそんな言葉を発すれば、「そんなの当たり前じゃん?」、「だからどうした?」…ということになるが、「必聴盤ジャズ名盤」のリストに何枚もその名を残すような巨人のご箴言とあらば重みが違ってくる。
そして、その意味を考えてみたくもなる。
「ミュージシャンは命を削って音楽を作ってるんだ!我々が発する一音一音をシッカリと受け止めて心に刻んで欲しい!」ということぐらいになろうか?
ドルフィ―様、わかりました!…と勝手に理解してMarshall Blogに結びつけてみる。
Marshall Blogはミュージシャンたちのそうした熱演を写真と文章でつづり、記録を残しておきたいと常々思っている。動画全盛の今こそ価値があるとも思ってるのね。
だから、昨年末に取材したライブも例え時間が大幅に経過しようとも取り上げることにする。
さもないと、ミュージシャンたちの努力が何の痕跡もなく消え去ってしまって、思い出すことすらできなくなっちゃうからね。
ココに記録しておけば、Marshall Blogが続いている限り半永久的に記録が残る。
だから、話題がチト古くても記事を掲載しよう!
「何だよ、掲載が遅くなったイイワケかよ」と言われそうだが…その通り。
Eric Dolphyという大看板を拝借して大上段からいいワケさせて頂いた。
ま、Dolphyも許してくれるでしょう、レコードもCDも結構買ってるから!
コレがそのEric Dolphyの『Lst Date』。
30年以上前、我々が学生の頃はこういうジャケットのLPで親しんだ。
今のCDはこうなってる。
自作の人気曲「Miss Ann」や上の名言が収録されていること、さらにDolphyの最後の演奏の記録ということで人気がアルバムではある。
Eric Dolphyは腎臓を患って尿毒症で36歳で亡くなってるんだよね。
これから「ジャズでも聴いてみようかな?」なんてMarshall Blogをご覧になっているロック・ファンの方にはあんまりおススメしません。何せ暗い。
ロック・ファンがジャズを聴き出すには絶対Charles Mingusがおススメ。ちなみにEric DolphyもMingusのバンドのメンバーだった。
ハイ、脱線終わり。
そこで、今日取り上げさせて頂きたるは、昨年12月15日に吉祥寺シルバーエレファントで開催されたTAGAWAのツアー・ファイナル。
「Marshall Blog楽しみにしています!」なんて、ずいぶん大勢の方にお声をかけて頂いたが、お待たせしました!
ヒロアキくんはJVM210Hと1960Aを使用。
すごいスモークですナァ。冷凍庫の中で演奏しているみたい?
「この時」は確か試行錯誤を経た結果、新しいJVMのセッティングで臨んだハズ。
足元のようす。
コンパクト・マルチ・エフェクターはセンド&リターンに接続して、歪みはすべてJVMで作っている。
フットコント―ラーの1~3に3種類のチャンネルを割り当て、4にはループのオン/オフをアサインしている。
非常にシンプルなセッティング。
チャンネルはOD/REDを多用しており、ギターのボリュームをコマメに変えて音色を変えている。
オープニングはTAGAWAのファースト・アルバム『Flying Carpet』通りの「Stranger Destroys Arms」。
続けて「My Eternal Dream」。
先日のMarshall GALAでも演奏してくれたヒロアキくんのテーマ・ソング的レパートリー。
ここもアルバム通りの展開。
お客さんもそれを知ってかかなりのノリよう!
そして、それに応えるヒロアキくん。
この日はヒロアキくんのアクションにも注目のまなざしが集まった。
低音暴力団と暴走機関車のコンビネーション!
この日もスゴかった!
公演としてはコレが17本目で、『Flying Carpet』と銘打ったライブはコレが最後となる。
前回のツアー時より3人のイキはピッタリ!すさまじい演奏が展開した。
コレも最初に聴いた時は「オイオイ!」みたいなかんじもあったけど、今ではまるでTAGAWAの曲みたいだ。
マァ、3人とも弾くわ、叩くわのそりゃもう大騒ぎ。こっちはそれを見に来ているんだけど。
もちろん、MCも絶好調。
ツアー・ファイナルだけにツアーの思い出が盛りだくさん。
写真はてらちんだけど3人とも舌好調。
その様は完全に「口数セッション」だ!
コレもMarshall GALAで披露してくれた「キミを乗せて」。
それにしても美しいトーン。
やはりヒロアキくんにはJVMがベストマッチする!
『Flying Carpet』から「That'S Over」。
この曲もTAGAWA名物。
リズム隊のソロが大きくフィーチュアされるのだ。
ハイ、てらちんファンの皆さん、お待ちどうさまでした!
ハイ、浩二さんファンの皆さんお待ちどうさまでした!
この日は特に長尺でタップリとそのスーパー・プレイを味あわせて頂いた。
本編11曲。
そして、アンコールは待ってましたの大巨編「Space Walker」。
コレもTAGAWA名物ね。
最後まで渾身のプレイで聴衆の度肝を抜いた3人。
やぱりこういうロックはいいね。絶対に守り通さなくてはいけない。
ところで、今回で『Flying Carpet』関連のライブは終了となったが、今、この3人はスタジオにこもっている。
そうTAGAWAのセカンド・アルバムのレコーディング中なのだ!
今回はみんなで曲を持ちよってパワー・アップを図ろうという企画。楽しみだ!
ヒロアキくんはソロ活動も絶好調だ。
3月の中旬から『春のOver Drive Tour 2016』と銘打った自分のソロ活動のツアーを展開している。
残すところ4月15日の東京公演のみ。この公演のみバンドでの上演で、初顔合わせのメンバーやゲストを迎えてまた何か楽しいことを企んでいるようだ。
場所はニコタマの「KIWA」。
ずいぶん前に撮影の仕事で行ったことがあるナァ。駅ビルで家内と寿司を喰ったな。あの寿司屋よかったよ。
…ということで、現在の「ソロアキくん(ショーンT)」を見にゼヒお出かけくだされ!
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano