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2016年4月 5日 (火)

『さかいゆうTOUR 2015“ジャスミン”』のTAK TANAKA with Jubilee

人気シンガーソングライター、さかいゆうが最新シングル「ジャスミン」を引っ提げて全国5大都市をめぐる『さかいゆうTOUR 2015“ジャスミン”』の千秋楽。
会場は超満員の中野サンプラザホール。

10_2ギターは田中”TAK”拓也。

20v背後に控えしMarshallは…

30vSilver Jubilee 2555Xと1936V。
Marshallスタック生誕50年を記念して昨年発売したJubileeは世界的に大ヒット!
デジタル商品が跋扈するギター・アンプ界の現況にあって「真空管アンプ健在!」を見せつけてくれた。やっぱり真空管アンプは音がいいからね~。
また、Vintage30を搭載したこの1936Vがいいんだ~。
ただし、ビンテージ系のヘッドにはマッチしない場合があるので要注意。音が固くなっちゃうの。

40v足元のようす。

50リバーブはセンド&リターンにつないでいる。

60あ、Marshallもリバーブ・ペダルはあるのはご存知?
こういうのね。
誰よ?久しぶりに見た…なんて言ってるのは?
エフェクター天国の日本は、皮肉にも熾烈な競合状態にメーカーは地獄を見ているけど、このMarshallのエフェクター・シリーズはかなりのロングセラーで世界的に普及しているのよ。
このリバーブ(RF1)をはじめ、モジュレーション(RG1)、ディレイ(EH1)等のデジタル空間系3兄弟は歪み系ペダルよりスタートを後にしているが、その歪み系他の先行組の発売は2000年だからね。
もう足掛け16年も販売を継続している。
コレ実は、1959や1962等のビンテージ系や1960を別にすればかなりの長寿商品なのよ。
発売当時のことを思い出すナァ。とにかく輸入しても輸入してもすぐに売れて足りなくなっちゃってね…予想通りGuv'norIIが一番の人気だったんだけどJackhammerのスゴイ人気ぶりには予想を完全に裏切られた。
しかし、「隠れた長寿商品」の王者は何と言ってもアコースティック・アンプのASシリーズだと思うがね。

3_reflector_rf1_top_left もしかしてMarshallの現行のエフェクターを話題にしたのはMarshall Blogで初めてかな?
…というのは、最近ASTORIAの試奏でMarshallのこのシリーズのエフェクターを色々とイジくっているんだけど、シンプルですごくよくできてるもんだからサ…改めて見直しちゃったってワケ。

Ap ベースは種子田健さん。
3_s41a0625
ベース・アンプはEDEN。
ヘッドはWT-800、キャビネットはD410XLTとD115XLTだ。
70v
EDENの超ヌケヌケサウンドを味方にバンドを思いっきりうねらせる!
190
いつもココに書いているように、私はいつもヘンテコリンな音楽ばかりを聴いているので、失敬ながらさかいゆうさんの音楽を聴くのがこの時が初めてだった。
演る曲、演る曲、どれもクォリティが高く、サンプラザを満員にするような大きな人気を誇っていることに素直にうなづけた。

80そして、緩急自在、曲のドラマに合わせて絶妙なギタープレイを披露するTAKちゃん。
オッと、失礼。ウチの下の子と同じ名前なもんだからつい気安くなってしまう?
バラードでも…
100

アップテンポの曲でもJubieeがバッチリと弾き手をサポートする。

90vTAKちゃんと知り合ったのは諸星かーくんのところでのこと。sun-goさんのご紹介だ。
その時はMarshallではなかったが、とてもいいギターを弾く人だと思ったら、それもそのハズ、バークリーでキチンとした音楽教育を受け、LAで活動していたというのだ。
道理でKenny Wheelerのことも知っていたワケだ。

Kenny Wheelerについてはコチラをご参照あれ⇒【イギリス-ロック名所めぐり】vol.21~メリルボーン周辺

110vで、今回なおさら驚いたのはアコギの腕前。
ショウの中盤にさかいさんがバンドではなく、ギターやピアノだけをバックに歌うコーナーがあって、「メチャクチャかっこいいギターをバックに歌います」とTAKちゃんを紹介した。

120すると抜群のグルーヴとテクニックでアコースティック・ギターを操って見せてくれたのだ。
アッパレ。
ちなみにアコギの時はJubileeはお休み。
その代りに専用のアコギ・アンプを使用していた。
さっきちょっと触れたMarshallの超ロング・セラー・アコギ・アンプのASシリーズでないのは残念だが、ちゃんとアコギもアンプで鳴らしていたのはさすがのアメリカ仕込み。

130vアコースティック・ギターを弾く時、日本では「アコギ・アンプを使うことはない」とは言わないが、ラインの使用が標準だ。ところが、海外ではアコギ・アンプはステージの必須アイテムだ。
アメリカを代表するフィンガーピッカーにかつてその理由を尋ねたことがあったが、自分の手元で音作りができ、リアルなサウンドをモニタリングできるというのがその理由。
しかし、ラインではなく、アコギ・アンプを使う一番大きな理由は、音のパンチ力が段違いにいいということだそうだ。
下がさっき「隠れた長寿商品」として触れたそのASシリーズ。

3_as そして、TAKちゃんのソロ!

140待ってましたとばかりに大爆発!
TAKちゃんの見せ場ということだけでなく、Jubileeサウンドの聴きどころだ!

150vナント、こんなことまで~!

160vそこは腕利きギタリストのこと、やたらメッタラ弾き狂うことはなく、さかいさんの音楽を第一に考慮してのバランスのとれたソロを披露した。

170vでも、アクションもバッチリのTAKちゃんなのであった!
いろんな仕事をしているTAKちゃんのこと…次に一緒になる現場はどこかいな?
その時が楽しみだ。

180v(一部敬称略 2015年12月19日 中野サンプラザホールにて撮影)