MAGIC OF LiFE 『Don't Stop Music ~ 一周年の攻撃呪文 ~』
出世に伴い名前を変えていく落語家や力士と違って、ロック・バンドや芸能人にとって改名は一大事である。
思いがけず既存のバンドと同じ名前を付けたことがクレームになったり、バンド名を短縮したりするなんてことを時々耳にする。
前者はチョット前に上り調子の日本のバンドでもあったようだが、我々世代だと、Bay City Rollersを辞めた人(Ian Mitchell?)の周辺でそんな事件があったような…。
後者ですぐに思い浮かぶのはThe Bonzo Dong Doo-Dah BandがBonzo Dog Bandに、The Climax Chicago Blues BandがClimax Blues Bandになったことぐらいか?
お、そのChicago(来年来日するんだってね?)はその両方だ。
元々はChicago Transit Authority(=シカゴ交通局)というバンド名だったが、ホンモノのシカゴ交通局からクレームがついて短縮。結果、ただのChicagoになったという。
もう脱線するけど、日本には地名を冠したバンドってのはないね。「東京ネイルキャッツ」みたいな名前はあっても、Chicagoみたいに地名そのものを名前にしたバンドは思いつかないな。
「狸穴」とか「鬼無里」とか「長万部」なんてカッコいいと思うんだけど…。
日本人特有の奥ゆかしさからか、人名そのもののバンド名も見かけないよね。Van HalenとかArgentとかPattoみたいの。
TAGAWAぐらいか?OKAMOTO'Sはチョット意味あいが違う。
いいバンド名をつけるというのは重要かつムズカシイもんだよね。
しかも一旦定着した名前を変えるとなると尚更だ。
今日ご登場頂くMAGIC OF LiFEはかつてはDirty Old Menと名乗りMarshall Blogにも何度か出てもらっている。
「Dirty Old Men」なんてまさに「自分のことよ」と思っていたんだけどね。
新しいバンド名になってもすでにMarshall Blogにご登場頂いている。
アレ?…もしかして、同じバンドのままで二種類の名前でMarshall Blogに出てもらっているのはこのバンドだけかな?
そのDirty Old MenがMAGIC OF LiFE(以下MOL)に変わってもう一年が経過したそうだ。
その一周年を記念して開催したのが『Don't Stop Music ~一周年の攻撃呪文 ~』というイベントだ。
翔太朗さんはいつも通りNATAL。
今日はメイプルのツータムのキット。以前はワン・タムだったのよ。
美しいブルーのラメラメのフィニッシュはシースパークル。仕上げの美しさに定評あるNATALの中でも特に美麗なカラーで、この彩りに惚れてサイバーニュウニュウのセミメタルA太郎さんもサイズ違いのキットを導入してくれている。
翔太朗さんの歯切れのよいドラミングにベスト・マッチしますな。かつてはアッシュを好んで使っていたけど、メイプルもかなりいいわ~。
MOLの場合、改名後も順調な活動を展開し、ますますファン層を広げている。きっと画数がよかったんだよ。
あ、真剣な話し、姓名判断には決まったアルファベットの画数があるんよ。
その一周年を祝って仲良しのバンドがふたつ駆けつけすさまじく盛り上がった。
タイトルにある『Don't Stop Music』は栃木出身のMOLが地元で開催しているロック・フェスティバルの名前でもある。
Brecker Brothersをはじめ、「Don't Stop the Music」なる曲はたくさんあるようだが、「music」に定冠詞の「the」つけるのが普通。「今、聴こえている音楽を止めないで!」ということだ。
MOLの「Don't Stop」には「the」が入っていない。きっとワザとハズしたのだろう。すなわち、「the」で縛ることのない「様々な自由な音楽」、それを止めないで!と言いたいのではなかろうか?
タイトルを見てそんなことを思ってしまった。
それが思惑かどうかは定かではないが、若い3つのバンドが満員の客席を前に自由に演奏を繰り広げるサマはすがすがしい。
そして、冠詞の取り扱いは本当にムズカシイ。
オープニングは「弱虫な炎」。
人気アニメ『弱虫ペダル』の主題歌となった曲だ。
「メリーゴーランド」、「呼吸」と続く。
去年リリースした最後のDirty Old Men名義のアルバム『BLAZIMNG』から「夜空のBGM」。
「スターチス」。この曲好き。サビ前の盛り上がるところのメロディがすごく印象的だ。
「桜川」、「First Morning」…
MCをはさんで「音無き言葉」、「箒星の余韻」を続けて演奏して本編の幕を下ろした。
正確ではないが「変わる自分を恐れるより、変わらない自分を恐れない…」なんてこと言ってたな。
安心してください、Marshall Blogは変わりませんよ!
11月25日に配信限定でリリースした新曲だ。
「音無き言葉」なんかの二拍目のウラに入れる軽めのアクセントもそうなんだけど、このバンドのリズムの処理、すなわり翔太朗くんのドラミングはこだわりがあって面白い。
この曲のPVをリンクしたので是非ご覧あれ!そう。NATALに注目!
ということで、MAGIC OF LiFE、改名一周年を記念したイベントはにぎにぎしく終了したのであった。
MAGIC OF LiFEの詳しい情報はコチラ⇒MAGIC OF LiFE official web site
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます。なかなかはかどりません)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト
(一部敬称略 2015年10月20日 赤坂BLITZにて撮影)