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2014年9月11日 (木)

The Unknown World <後編>~D_Driveの巻

『The Unknown World』の<後編>はD_Drive。
この日、もうひとバンド出演する予定だったらしいのだが、キャンセルというか、欠席ということでTSPとD_Driveの「ツーマン」…じゃない、「ダブル・ヘッドライナー」となった。

最近特に「早期英語教育」って騒いでいるけど、こういうところからひとつひとつ直していかないとダメだと思うナァ。「ツーマン」って英語じゃないもん。どうせ英語っぽい表現を口にするなら正しく使わなきゃ損だ。

「早期英語教育」ねェ…。
とにかく日ごろの生活で我々は英語がなくても生活に支障をきたさないんだから、いくら早いうちから勉強しても苦しいし、つまらないばかりで意味がないと思うんだけど。
小学生のうちは英語なんか勉強する時間があったら徹底的に日本語の本を読ませるべきだ。

私のスペイン人の友達は、「s」が「th」になったり、「r」が思いっきり巻かれていたりと、すさまじいスペイン訛りだけど、なんの問題もなく英語を聞き取り、まるで母国語のように自然に話す。
で、どうやって英語を身に付けたのか問うと「え、学校で勉強したから…」って言うんだよね。
「イヤイヤ、そういうことではなくて、スペインでは学校で教わる他にどういう勉強をするのか?」と重ねて質問すると「なんで?中学から大学まで勉強すれば十分じゃん?」って言うんだよね。
まったく、そうありたいものだ。

彼らが初めて出会う文字は数字かアルファベットだし、共通、もしくは英語の語源となる単語をたくさん持っている上に母国語の文法が日本語よりはるかに英語に近いという大きなアドバンテージはある。
しかし、彼らが学校で受ける英語教育も日本人とそうは変わることはあるまい。なのにこの差はナンダ?

やはり、狩猟し、肉を喰らう人種と農耕をして米を喰らう人種とでは土台DNAが著しく異なっており、思考プロセスの違いで英語マスターの苦楽の大きな差が出るのではなかろうか?
だからこそ我々は名詞の単複や時制など、母国語にない考え方や言葉のルールに努力して意識しなければならない。
よって「ツーマン」はあり得ない。せめて「ツーメン」だろう。「チャッカマン」だって2個集まれば「チャッカメン」なんだから。でも英語圏の人は「ツーメン」なんて言わないと思うよ。

この後、ワタシ流の英語教育法のアイデアについてズラズラと書いたんだけど、あまりに長くなってしまったので消しちゃった。またいつか。考えてみりゃ自分だって修行の途中だしね。

今日は、とにかく「ツーマン」はやめましょうという話し。
ナニ、「ダブル・ヘッドライナー」って長くて面倒だって?じゃ、「ダブヘ」でいい。「スリーマン」なら「トリへ」。バンドが4つ出るなら「4(よん)バンド」でいい。(4バンズとまでは言う必要ないと思う)
元の言葉さえ知っていれば省略するのは一向に構わない。「省略」は日本語の発音体系だからこそできる日本人のお家芸であり抜群の利点だ。英語の発音では絶対にできない。

…ということで、ダブルヘッドライナーとなった当夜のコンサート。トリを務めたのはD_Drive。
今週2回目の登場!

ちなみになんで「トリ」っていうか知ってる?
コレは寄席用語。
昔は最後の出番となる人が当日のすべてのギャラを取って、他の主演者たちに分配していた。そこで、そのギャラを「取る」ところから最後に登場する主任格の出演者のことを「トリ」と呼ぶようになったらしい。
当然、この日はそれぞれのバンド別にギャラは行き渡ったことだろう。

10_2Seiji

20vおなじみSeijiさんのDSL100ECとロゴを付け替えて若返ったキャビネット。

30vやっぱり、コレかっこいいよね。
私がリクエストして限定で50台作ってもらったモデルだが、これと同時に同じく50台作ったDSL100LCというXキャビネットのフレット・クロス(LC=Large Check)をまとったモデルはまったく見ないな。どこへ行っちゃったのかね?

40足元のようす。

50Yuki

60vYukiちゃんもいつものJCM2000 TSL100と1960Aのコンビネーション。

70v_2足元のようす。

80_2Shimataro

90v_2しまちゃんはEDENのWT-800。

100そしてドラムはChiiko。

105vこの日、結構スゴイ雨が降ったんだけど、そんな雨などはモロともせず、会場はファンでイッパイだった。

オープニングは「1,000,000 h.p.」。 
120v
出慣れたハコのせいか、「勝手知ったるところ」の感強く、ノッケから水を得た魚のような演奏!

130vそれに呼応するD_Driveファンとの一体感も素晴らしい。

140v歌がなくても十二分にロックすることができる最良のショウ・ケースと言えるのではなかろうか?

1502曲目は「Russian Roulette」。こんな早くにこの曲を持ってくるのは珍しいね。それだけノリノリの証拠!
240_2
3曲めはジックリとヘヴィに「Peach Fizz」。
230v_2
「Runaway Boy」~「Lost Block」と続く。
最近のD_Driveは使用するギターの数もずいぶん増えた。登場するそれぞれギター・サウンドを楽しむよろこびも増えたというものだ。どれも素晴らしい音色だ。
そして、それらの音はすべてMarshallから!…それを忘れないでチョ!

160v_2いつも大きくフィーチュアされるしまちゃんのベース・ソロ。スリル満点だ!

佳境に入って演奏されたのは「Drive in the starry night」。

170本編の最後は人気曲、「Cassis Orange」で締めくくられた。
歌に何の恨みがあるわけでなし、でも、完全に歌なしで…しかも、ゴッリゴリのヘヴィ・メタルでこれほどお客さんが夢中になっているのを見るとうれしくなるね。ま、いつものことだけど…。

200v大好評だった8月末の東京のワンマン・コンサート。まだ名古屋と大阪が残ってるでね。皆さんゼヒ遊びに行ってタップリとD_Drive浴を楽しんで来てくだされ!

210_2その東京のワンマン・コンサートのもようはMarshall Blogで詳細にレポするので乞うご期待!

220vそのワンマン・ツアーと並行する形でmintmintsとのダブヘで西日本をまわるツアーがもうすぐ始まるよ。
チッ、東京でもやりゃいいのにナァ。
京都、大阪、岡山の皆さんがうらやましい!mintsとのダブヘは見どころ満載だからね!

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アンコールは「Mr. Rat Boots」。コレだけでは収まらず、ダブルでアンコールに応えるD_Driveなのであった。
190_2

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

250_2(一部敬称略 2014年7月20日 本八幡Route Fourteenにて撮影)