MURO FESTIVALのグッドモーニングアメリカ
暑い!ナンダこの暑さは?!暑いにもほどがあろうに!
「暑い!」というと余計に暑くなる…っていうけど、もうこうなったら思いっきり「暑い!」と言ってやれ!
暑い!熱い!厚い!篤い!阿津井!ATSUI!あつい!アツイ!!!…ああ、本当に余計暑くなってきたのでやめよう。
さて、明けまして夏休み。マーブロ読者の皆様におかれましては楽しい夏休みをお過ごしになられたことと存じます。
今日からMarshall Blogを再開致します。相変わらずの引き立てを何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、再開第一弾に登場するは今大注目のグッドモーニングアメリカ。
今年5月に発表した大好評のファースト・フルアルバム、『未来へのスパイラル』を引っ提げてのツアーの合間をぬってMURO FESTIVALに登場したのだ。
会場は 東京晴海客船ターミナル。ここは国内外の豪華客船が接岸する東京の海の玄関。
ターミナルの建屋をバックに2つのステージがセットされる。後ろを振り返れば…レインボー・ブリッジがかかる東京港のパノラマが眼前に広がる。
ん~、潮風が心地よいのなんのって…と言いたいところだが、7月の中旬のこの開催日、ちょうど暑くなり出した頃で、みんなヒーヒー言ってたっけ!しかし!今のこの暑さに比べればアレはほんのイントロでまだ可愛いもんだったってか?!
MURO FESTIVALは渋谷のライブハウスO-CRESTにゆかりのあるバンドが集って開催されるイベントだ。前回ここへ来たのもやはりOグループが制作したKAIKOOというイベントだった。
グドモの出番は何とトップ!2つ用意されたウチの左のステージにグドモの機材がセットされている。
ハハ~ン、いきなりグドモで盛り上げようって魂胆だな?
そして、ほらアレが始まったよ!
夏だ!祭りだ!赤フン一丁で観客を睥睨するたなしん!
「グッドモーニングアメリカはじめま~す!」
これがグドモのオープニング。これがなくて始まらない!
たなしんの「開会宣言」から引き継がれてスタートするパフォーマンス。すでに観客は大熱狂だ!
幸一ちゃんは1987年製の1959を愛用。キャビネットは変わることもあり、この日は1960Aだった。
キットのマテリアルはバーチ。10"、12"、16"、22"、14"×5.5"のコンフィギュレーションだ。
え?「シゲさんがドラムの話しをするなんて気持ち悪い」って?イエイエ、ドラムをうまく叩くことはできないけど、ドラマーにはうるさいよ~。なにせちっちゃい時にカトちゃんに憧れてたからね。
それにプログレ系の音楽を子供の頃から聞いているので耳が肥えてるよ。でも、一番ドラムがおもしろいと思ったのはZappaファミリーだな。
若き日のBozzioも、CozyもBlakeyもElvinも見たけど、残念ながらTonyは見ていない。
今までで一番感動したドラム・ソロはJack DeJonetteかな?Paul Motianもかなりビックリした。
NATALドラマーだからいうワケではないが、最近ではBrian Tichyが圧倒的にいい。
こんなだから、たとえドラムが叩けなくてもNATALの仕事は飛びきりおもしろい!
詳しいことはまた別の機会に譲るが、NATALは1965年にスタートしたイギリスのパーカッション・ブランドだ。その伝統あるブランドを数年前にMarshall Amplificationが買収し、NATALドラムの普及に力を注いでいるというワケだ。
残念ながら海外展開を積極的にしていなかったので日本では知られていないが、イギリスでは比較的その名が通っており、現在は先のBrian TichyやThin LizzyのBrian Downey、Uriah HeepのRussell Gilbrookら大勢のドラマーが愛用している。
現在も根強い人気を誇るT-Rex。Micky Finnの叩いていたパーカッションはNATAL製だし、Deep Purpleの『Made in Japan (『ライブ・イン・ジャパン』の輸入盤)』のジャケ写に写っているイアン・ギランのコンガもNATAL製だ。
ペギのペダル類もNATAL。軽くておっそろしく踏みやすいとのこと。
NATALはハードウェアの開発にも力を入れており、その品質に対する信頼性はすこぶる高い。安心して使えるハードウェアとしてペギも大変惚れ込んでくれている。
この新兵器でペギはグッドモーニングアメリカをギンギンにドライブさせているのだ!
NATALの本国公式ウェブサイトはコチラ
さて、オープニングの儀式も終わり、演奏が始まるともう誰も手をつけることができなくなるのがグドモのステージ。
1曲目は2011年7月のセカンド・ミニアルバムのタイトルにもなっている「ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ」!
さっきのオープニングとは打って変わって音楽に入り込むたなしん!
幸一ちゃん(私は勝手に「こういっちゃん」とお呼びしています)の基本サウンドはクランチ。
Marshallとセミアコのコンビネーションで、硬すぎず、甘すぎず、一種独特なサウンド。
さらにエフェクターの使い方が絶妙でバラエティに富んだサウンドをさりげなく使いこなしているところがニクイじゃあ~りませんか!
2曲目は「光となって」。セカンド・ミニアルバムから。これまたノリノリのアップテンポ。今日は時間があんまりないけんね、思いっきりぶっ飛ばしちゃうのだ!
暑いことを忘れるほどのパフォーマンスと言いたいところだが、暑い!屋外とはいえ、客席の温度が急上昇しているのだ!
あるテーマにそってお客さんとコミュニケーションを図るのだが、これがまたスゴイ。
ここは〆のパート。みんなもよくわかっているからよくまとまること!
これだもん。
この雰囲気は説明できないナァ、いろんな意味で。とにかくコンサートに来て体験してもらうよりしょうがない。
3曲目でようやくニュー・アルバムから…「バンバンガンガン」。
タイトルからするとどこか軽めの印象を受けるが、さにあらず。このバンド、この曲に限らず歌っている内容はかなりシリアスだ。
すさまじいパワーとスピードで走り抜けるペギ。
新しいドラムセットをかしずかせるように容赦なく打擲する姿が頼もしい。
またその動きは緻密さにあふれ、パワーだけではない繊細さも兼ね備えているようだ。
そして、ニュー・アルバムのタイトルチューン「未来へのスパイラル」。
さらにキラー・チューンの「キャッチアンドリリース」。これもニューアルバムから。
これが最後の曲~!
全部で5曲。アッという間のステージ。本当にこのバンドは全員が全力疾走していて見ていてとても気持ちがいい。
4人ともキャラクターがハッキリしていて、自分役割をキッチリと演じるところからエンタテイメント性も強調されるのだ。
現在敢行ちゅうのツアーもほとんどの会場でチケットがソールドアウトとなっていると聞く。これから無限の可能性を秘めたバンドだ。
詳しい情報はコチラ⇒グッドモーニングアメリカOFFICIAL WEB SITE
(一部敬称略 2013年7月14日東京晴海客船ターミナルにて撮影)