【Marshall Museum Japan Open!】<中編>~SHARA Plays Vintage Marshall!
はるばるイギリスからオープニング・セレモニーにかけつけてくれた、弊社社長のジョン・エラリーも圧倒的なコレクションに至極ご満悦のようす。
セレモニー終了後、場所を2階のマーシャル展示フロアに移動。ここにはちょっとしたライブができるステージがある。
ここでEARTSHAKER、mintmintsの石原SHARA愼一郎氏によるオープニング記念デモンストレーションが行われた。
冒頭にマーシャルの歴史やジム・マーシャルの生い立ちを簡単に紹介…するつもりが、ごめんなさいね~!久しぶりに人前でマーシャルのこと話したもんだからうれしくてついつい長くなってしまった!止まらんワイ!
なんてことはまったく意に介さないSHARAさん!やさしいんだ~。横で「フム、フム」。「そうだったんや~」と小声で突っ込んでくれる。実にやりやすい!
これまで、あれだけSHARAさんにお付き合いしていただきながら、「マーシャル祭り」でご一緒していただいただけで結局ロードショウを1回もやらなかったんだよね。それがスゴク心残りだったの。でもついに実現!形も場所も異なれど、私にとっても夢のイベントだったのだ!だからはしゃいでしまったのさ!
SHARAさんには普段聴くことのできない貴重な貴重なビンテージ・モデルの音出しをお願いした。そしてそれらを使ってmintmintsの曲を演奏していただいたというワケ。
使用したモデルはJTM45。ご存知1962年製のマーシャルの出発点となったモデルだ。
それからJTM100というかJTM45の100Wバージョン。このアンプの以前のオーナーはピート・タウンゼンドだ。100Wにしては鳴りが小さかったがビンテージらしいふくよかな厚みのある音!
Capri。これでもハンドワイアードのフル・バルブ回路だぜ。これね~、とにかく見ためが素敵じゃん?一度音を聴いてみたかったのよ~。館長にお願いしてレストアしてもらった。しかもKitchen-Marshallの貴重版!
音はどうかって?ん~。5W、8”スピーカーが思いっきりこのキャビネットにマッチしていなくて、ハナっつぁきで鳴ってる感じ?よく言えば「独特の音」っていうんだろうけど、想像とはだいぶ違ったナァ~。とにかくワイルドではない。
1917。PA用のヘッド。4×10"のキャビで鳴らしてもらったが(元々セット販売)、これは素晴らしい!もういいように鳴りまくっちゃう!
そして、2×10"の1958、18Wコンボ。甘~~~い、とろけるようなサウンドやね。上の1917と製造時期が約1年ぐらいことなるが、似たような回路にも関わらず、サウンドがまったく異なる。それは整流管の有無によるところ。
そしてミュージアム名物の1968年製1959と1982のコンビ。SHARAさんの「前の方の人、注意して…」と警告しておいてドーン!ミュージアムの1階から4階の隅々まで行きわたったおとがハネ返ってくる!でも、あんまりうるさくは感じなかったな。「マーシャルってこういう音だよ!」というお手本サウンド!
SHARAさんはmintmintsの名曲「Ghost」を披露。
アンプは1962年のJTM45!これをリイシューの4×12"キャビで鳴らしてもらった。ヘッドは1962年製だよ。
思うようにレスポンスしてくれる弾き心地に酔ったかのようなSHARAさん!
mintmintsの新しいサウンドにもバッチリとハマる芳醇なビンテージのマーシャル・サウンド!のびやかでつややかで…何よりもヌケがスゴイ!スピーカーから出てくる音が1本の線となり、空気を貫いていくようだ!
でもね、結局はSHARAさんのサウンドなんだよね。こういう人のレベルになるとナニを使っても基本的に弾き手の音になっちゃう。マーシャルの音なんだけど、SHARAさんの音。でもSHARAさんの音だけどマーシャルの音。ようするにSHARAさんがマーシャルを使った時の音…つまりMarsharaだ…ナニ言ってんだか…。でも感覚はわかるでしょ?
この他mintmintsのレパートリーを2曲演奏してショウは幕を下ろした。
記念すべきミュージアムのオープニングにふさわしい演奏だった!
演奏後、記念に手形を押すSHARAさん。粘土が硬いもんだから、なかなか手形がつかず大騒ぎ!これハリウッドのチャイニーズ・シアターのなんかを見るともっとドロドロの石膏ですよ、館長!
ここぞとばかり、みんなでSHARAさんの手に乗っかって何とか手形を残すことに成功!
後はサインを入れて…と。
もちろんエラリー社長にもお願い。ところが手がデカイもんだから今にもはみ出しそう!
これらの手形がどんどんコレクトされてミュージアムの名物になっていくことを期待している。
石原SHARA愼一郎の詳しい情報はコチラ⇒石原慎一郎Official Site
マーシャル・ミュージアム・ジャパンの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト
<後編>へつづく
(一部敬称略 2012年5月3日 マーシャル・ミュージアム・ジャパンにて撮影)