amber lumber ワンマンライブ~山本征史生誕祭 <第1部>
今日はamber lumber。
ご存知の通り「amber」というのは「琥珀」のことね。
「琥珀は腐芥(ふかい)を取らず」なんていうことわざがあるんですって…知らなかった。
「芥(あくた)」というのは「ゴミ」とか「チリ」のこと。
琥珀というモノは摩耗してくると静電気を発し、その作用で空気中のホコリやチリを吸い取ってくれるのだそうだ。
ところが腐ったゴミまでは吸い付けることがない。
優秀ですナァ。
それが転じてこのことわざは「清廉潔白な人は、不義や不正を身に近づけない」という意味になるそうだ。
そんな琥珀のような音楽をお届けするamber lumber。
今回は征史さんのお誕生日ライブとなった。
今回も「猫大仏おさとし」とエッセイを頂戴しました。
毎回、毎回、大変だよ。
ズ~っと続けていて本当にスゴイと思う。
私は根がオッチョコチョイなものですからね、思い返せば恥をかいてばかりだったけど、手抜きはしてこなかったかな?
そして齢を重ねた今、成長に結びついていると良いのだが…。
「♪ハ~ ドスコイ~ドスコイ」
相撲甚句が流れる中、amber lumerが登場。
「みなさん、こんばんは!こんなにたくさん来てくださってありがとうございます!」と征氏史さんが短くごあいさつをして1曲目に入った。1曲目は「青い月夜」。
珍しくアキラさん、いきなりのハンドマイク。
森永JUDYアキラ山本正史
征史さんのベース1本をバックに歌うアキラさん。
「♪君の涙が涸れ果てて 舟がだせなくなったなら
僕の涙を海にして 青い月夜に漕ぎ出そう」ク~、1曲目からどうしようもなくグッと来るわ~。
征史さんのベース・ソロの海がまた深いのだ!
「ありがとうございます。
本日誕生日、山本征史!イエーイ!」
「イヤ~、ホンマにこんなド平日にかかわらず、こんなにたくさんの方にお越し頂いて本当にありがとうございます!」「今日は『山本曲』をタップリ目でお届けしようと思います。
タップリ目?と言ってもね…いつもより3倍くらい?」2曲目はファースト・アルバム『運命の輪っか』のクローザー「毒を吐く」。
さっそく『山本曲』…ではなくて『アキラ曲』。 今日もアキラさんのシャープなストラミングをサポートするのはMarshall。
アコースティック楽器専用アンプAS100D。
毎回「Marshallのロングセラーのひとつ」と書いて来たけど、今はもう生産していないようだ。
内蔵スピーカーから出て来る美しい音と…リアパネルに搭載しているD.I. アウトから取り出したPAのサウンドをミックスして使用。
我ながら実に良いサウンドで、アキラさんがギターのボディを叩いて出す音までキレイにアンプリファイしていた。
曲全体を包み込むようにして弾く征史さんのベース・サウンドもMarshallから送り出される。
征史さんのMarshallは1992 SUPERBASS。
足元のようす。
いつ見てもカラフルで楽しいペダル・ボード。足元のようす2。
ネコマット。
ホント、皆さんスキね~、ネコ。「♪テレビでは立派そうな大人たちが子供のように罵り合う
些細なことじゃない 大きな問題で」
この歌詞がとても好き。
昨今の世情を見れば誰しも「どうしてこんな国になっちゃったかネェ」と毒を吐くきたくなるのはムリもないことだ。
でもね、少子化問題をはじめとした、今世の中に起こっている問題って、もう50年以上前からズッと続いているモノばかりなんだよ。
誰も何もしてこなかった。政治家だけでなく、「国民も政治への無関心」という形で問題をほったらかして来た。
この所業がもたらす一番の不幸は、そのツケがほったらかした政治家や国民ではなく、未来の世代にそ回されてしまうところだ。
♪ドクドク、ドクドク!ココで野球の話…興味が全くないのでカット。
続いて相撲の話。「ボクはずっと相撲が好きで、ツアーの移動中とかに相撲中継を見ていると森永さんはボクをチョット馬鹿にしたりしていたんですよ。
でも今や森永さんのケータイの待ち受け画面は豊昇龍ですからね!」「ホント馬鹿にしてた!
それが…まさか私が相撲にハマるなんてね…って思ったよ!
推し力士ができたのって北の湖以来ですわ!」
私は相撲も全く見ないんだけど、そのせいか北の湖とか、輪島とか、貴ノ花とかってつい昨日のことのように感じるんだよね。
でも、征史さんが説明してくれたところによると、北の湖が引退したのはナント1985年のことで、38年も前のことなんだって!
そんな北の湖を推していたアキラさんって…。
とにかく、今日の客入れのBGMが相撲甚句だったのがコレでわかった。
次は京都の実家にいらっしゃるお母さんが息子の征史さんを気遣って語り掛ける「雨雲レーダー」。
本人曰く「ラジオドラマのような歌」…なるほど。
お母さんというのは本当にありがたいものです。アキラさんが弾くアルペジオをバックに…
征史さんがベースでオブリガードを重ねながらお母さんを演じる。
関西弁というのがまた何ともペーソスがあっていい感じ。
コレ、我々東京の人間が標準語で演ったらかなり事務的になるでしょうからね。
「♪こっちのあじさい濡らした雨が
そっちのあじさい濡らしに行くよ」
初めてこの曲を耳にした時、正直驚いたワ。
「なんてロマンチックな文句なんだろう」…って。
で、歌詞には一度も出て来ない「雨雲レーダー」というタイトルがとてもいいじゃないか。「ナンカ割に軽く演ると間違えないんだけど、『間違えないように!』と思うと間違えるね。
これも『引き寄せの法則』ですかね?」
「いつも山本さんがセットリストを考えてくれるんですけど、今日は私はそれに全部従うと…」
「従うってことが本当に出来ない人だから!」
そして、「戌年」の話。
何でも戌年の人は生まれが狂犬、猛犬、愛犬、野犬と色々あるそうで…。
「お彼岸ですね。
東京だと地方から出て来てる人が多いのでお彼岸だからといってお墓参りに行けない人が多い。
私も東京にいる時はそうだったけどね。
山本さんの誕生日がお彼岸だからamber lumberのライブに来るとお墓参り効果があるんですよ。
で、お彼岸の日っていうのは、ご先祖様が来るワケではなくて、あの世とこの世が1番近づく時なんだって」
アキラさん、このライブの約ひと月前にお父さんを亡くされたそうだ。
それでお墓参りの話をされたのかな?
今回配布されたエッセイにその辺りのことが書いてあるので少し引かせて頂く。
「まさかの急死だったのでいっぱい悔いはあるんだけど、父が亡くなった時に窓の外にすごく大きな虹が出てね。
それを見たら全部が必然だと思えたし、今もその虹を思い出すと心が少し軽くなる。
最後にずいぶんと粋なことをしてくれた自慢の父です」「沖縄ではご先祖様に手を合わせる時に『ウートートゥ』って言うらしいです」
『Hundred Suns』から「ウートートゥ」。
征史さんの書いた歌詞をアキラさんが切々と歌い上げる。
アキラさんの歌声が感動的な1曲。歌のメロディをナゾる征史さんの間奏。
CDでは三線がコレに重なる。
ビックリしちゃったんだけど、アキラさんの歌を聴いて何人もの人が涙を流していたんだよ。
「グッ~と」とかじゃなくて「オイオイ」泣いている人もいたんだよ。
恐るべしアキラさん!
きっとお父さんへの思いが存分に込められていたのだろう。
それが聴く人の心を揺さぶったに違いない。「ホントに歌は『ラブレター』だと思っているんです。
柴山さん*にそういう風に教えてもらってボクも歌を書くようにしてるんです。
沖縄の友達でステキなカップルがいましてね…今は違う名前でやってるんですけど、当時は『ウートートゥ』っていう名前で2人でやっていたんです。
彼らのために書いた歌なんです。
なんか歌って人のために…人のためにって言うのもおこがましいんですが、急に自分に刺さって来たりとかするんですよね。
時間が経って聴いてみるとまた全然違う風にとらえられたりね」
※柴山さんとは元サンハウスのボーカルズの柴山俊之さん。通称「菊さん」。征史さんはZi:LiE-YA(ジライヤ)というバンドで菊さんと活動を共にしていた。Marshall Blogにもご登場頂いております。
「そうなんだよね~、ホント不思議だよね。
なんかこういう風にとれるんだ~!みたいな。
『ウートートゥ』はすごくわかりやすい歌だけどね。
そう、なんかウチの実家のお寺の和尚さんがすごくこの歌を気に入って、花まつりの日に演って欲しい言われました。
群馬県桐生市川内町の『観音寺』というお寺」
4月8日、アキラさん観音寺で歌ったのかな?
話は宮島や下関のへの旅の思い出に…。
「下関の時は砂浜にある全面ガラス張りの超おしゃれなカフェで、その時森永さんに『なんか太陽見ると身体に良いらしい』って言われてズ~っと夕日を見てたら左目が網膜剥離。
でも、マイナスなことばっかりでもなくて…今、目に人工レンズが入ってるんですけど、ベースめちゃくちゃ弾きやすくてね。
メガネが必要ないんですよ!アレはアレでよかった」
アキラさんのドラムス・コーナー。
まずはアキラさんのソロアルバム『Arms』からこのコーナー定番の「ARMS39-for U」。
征史さんのヘヴィなベースがウナる! アキラさんの激唱!
ペダルを器用に足で操作しながら…
征史さん、爆発!
「次は山本征史歌、2曲目!コレで1部終了です」第1部を締めくくったのは「I Wanna Be Your Blood」。
「♪ドクドク ドクドク!」再び爆発する征史さん!
ジャ~ンプ!
いよいよ誕生日らしくなって来たぞ~!「サンキュー!!!」
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<第2部>につづく
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