YETI VALHALLA(イェティ・ヴァルハラ)にロックの原点を見た!
私は時折、スーパーマーケットもない、携帯電話もない、インターネットもない時代に戻ったらいいのに…などということを思っている。
ITの力を借りてMarshall Blogをさんざんやっていて誠に勝手なことではあるのだが…。
だって、そういうものって局面によっては便利なモノかも知れないけど、その局面は意図的に作られたものであって、特段なくても困らないモノばかりでしょう?
昔はそうしたITの利器などがなくてもナニひとつ困らなかったのだから。
洗濯機や冷蔵庫に比べればその必要度ははるかに落ちるハズだ。
その最たるものが「キャッシュレス」というヤツ。
先週、久しぶりに入ったうどん屋での出来事。
釜揚げうどんの「並」(最近は「大」がシンドく感じるようになってきた)の桶を受け取り、天ぷらのカウンターの前に並んでいた中年の夫婦の後について支払いの順番を待っていた。
その夫婦は2人ともキャッシュレス決済をしようとしているんだけど、レジのバアさんが不慣れでなかなかスムーズに処理が進まない。
しかも、2人は別々にポイントを集めているらしく、夫婦別々に精算してやがる。
都度バアさんがアタフタするものだから時間がかかるのなんのって!
アッタマ来るよ~!
もちろん私の釜揚げうどんは湯の中でノビる一方よ。
こんなの千円札の2枚も用意しておいて、バアさんに渡して「ハイ、つり銭」で30秒もかからないで終わるじゃねーか。
この手のシステムのが普及することによって政府の役人と大企業がどれだけ甘い汁を吸うのか知らんが不便になるばっかりだ。
あの100円均一の店の自分で商品をスキャンするレジも同様。
アレが設置されて以来、いつ行ってもレジに長蛇の列ができるよになったのでスッカリ疎遠になってしまった。
セブンイレブンもそう。
人手不足かなんか知らんが、ああいう手合いのモノは店の側が便利になる一方、消費者には「確認ボタン」を押させてばかりでナンのメリットもありゃしない。
いかに精神的に人類の進歩が停滞しているか…なんて手塚治虫の『火の鳥』みたいなことを思わざるを得ない。
ナンの話だ?…あ、インターネット、インターネット。
そんなフラストレーションがたまる一方の世情にあって、最近facebookがとても有益な仕事をしてくれた。
それが今日の記事の主人公、Yeti Valhalla(イェティ・ヴァルハラ)。
バンド・リーダーのアダムから大分前にfacebookの友達のリクエストを頂戴した。
もちろん承認させてもらったが、海外の人なのでリアルな接点はなかった。
ある日、アダムがSilexの石川達也さんにチョット面持ちが似ていることに気づき(達也くん公認)、何となく気にはなっていた。
そして昨年末、彼が率いるYeti Valhallaが来日。
HELL FREEZES OVERが出演するイベントに登場するというので、Ryotoくんにお願いして会場にお邪魔させてもらった。
私を現場で見つけるなり「Hey, bro!」と、まるで百年来の知己でもあるかのように迎えてくれたアダムは、昔のロックンローラーの佇まいでうれしくなってしまった。
携帯電話もインターネットもなかった頃のホンモノのロックンローラーだ。
今日はそのその時のライブ・レポート。アダムの「Are you ready?」の絶叫に続いてスタートしたYeti Valhallaのステージ。
この人がボーカルズ/ギターのAdam Jang(アダム・ジャン)。
ベース/コーラスのAndy Hewett(アンディ・ヒューイット)。
そしてドラムスのJeff Blackburn(ジェフ・ブラックバーン)。
スタート早々、銀テープが飛び出すギミック。
Yeti Valhallaは2012年にカナダのバンクーバーで結成されたチーム。
創設者のアダムはカナダ、現在の他のメンバー2人はロサンゼルス出身という国籍混成のトリオで、
今回が4回目の来日となるそうだ。オープニングは「Party Tonight In Valhalla 」。
シンプル極まりないリフでブッ飛ばすストレートなナンバー。スゲエんだよ!
アダムの歌!
YouTubeでチラチラと下調べをしてはいたけど、ホンモノの声のド迫力といったらない。 ギター・ソロもバッチリ!
ブランドは「Yeti」!
「Legend」が目印のアダムのレスポール・カスタム・モデル。
ブリッジ・ピックアップ、ボリューム、トーン…すべてひとつずつしか搭載していない完全ロック仕様。
「このギターでロック以外のナニを演れっていうんだ?」って感じ。アンプはMarshall。
JCM2000 DSL100と1960Aを使用した。バンド名や曲のタイトルにも使われている「Valhalla(ヴァルハラ)」とは、アダムに尋ねたところ、「戦士が戦いで死んだあとに行く場所」というノルウェイの言い伝えだそうだ。
一方、「Yeti(イェティ)」とはカナダの山に住む雪の怪物…すなわち「雪男」のことだそう。 続いてはミディアム・テンポのヘヴィ・ナンバー「No Faith」。
しかし、カッコいい声だな~。
凄まじいまでの「ロック」を感じるわ。
やっぱり、ロックがロックであるか否かの一番のキメ手は歌い手の「声」だ。
実はギターじゃないんだよね。アンディのコーラスも大活躍。
しかし…もう見た目だけで「ロック度」急上昇だよな~。
こういうケリー・キングっぽいルックスのミュージシャンって日本は少ないよね。
食べ物の違いを感じるナァ。そして、曲の中盤からテンポが上がってヒート・アップ!
ジェフの見た目もかなりのド迫力!そして、アダムのギター・ソロが炸裂。
やっぱり世界中どこへ行ってもこういう音楽にはMarshallサウンドは欠かせないネェ。
曲はまたヘヴィなミディアム・テンポに戻って終わる。
続けて「We Are One」。
「♪We are one race We are the human race」…と、人類の調和を歌った曲。
アダムの歌の表現力がフィーチュアされる。この曲も途中からジェフのドラムスが猛然とダッシュして…
アダムのギターが大暴れ!
「Thank you very much!」
MCの中で「Marshallほどいい音を出すモノはねぇゼ」なんて言ってくれた。
アダム、ありがとう。「Texas Tornado」はアダムの弾くリフでスタート。
コレまたドッシリと腰を落ち着けたストレートなロック・チューン。
ショットひとつひとつの音が明らかに日本人と違う。
どう違うかというと、やっぱり西洋人が叩くドラムスの音なんだよね。
こういう小ぶりの会場だとその違いがよくわかる。
コレは「力」によるものではなくて、やっぱりタイム感の違いみたいなところから来るのかネェ?
やっぱり「食い物」か? そして、早くも最後の曲。
アンディの不吉なアナウンス…「Emergency, emergency, mountain man is free again(緊急事態発生、緊急事態発生、マウンテン・マンが再び自由の身となりました!)」
Blue Oyster Cultを思い出しますナ。 一分のスキもないハードなアンサンブルの中で…
アダムが絶叫する!
アンディの低音がどこまでも重く…
ジェフのドラムスがバンドの破壊力をどこまでも増強する!
ムズカシイこと一切抜きの、シンプルなハード・ロック。
「ロックの原点」を見たような気がして感動してしまったわ。今の日本のロック・シーンってこういうのをほとんど忘れてしまっているのではなかろうか?
温故知新…やっぱりロックは原点に戻るべし!
そこにはMarshallが待っているぞ!最後はバスドラムの上からジャ~ンプ!
アダム完全燃焼!
Yeti Valhallaは2月にはタイ、4月にはLA GUNSのオープニング・アクトを務め、そして6月にまた日本にまたやって来るそうだ。
ホネのあるロックがお好きな方はライブ会場に是非足を向けて私が書いたことを確認してチョーダイ。
Yeti Valhallaの詳しい情報はコチラ⇒Yeti Vsalhalla Official Website
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