Yuki and Li-sa-XのAWESOME LIVE!
YukiちゃんとLi-sa-Xちゃんがタッグを組んだギター三昧企画『AWESOME LIVE!』。
西武渋谷店さんが主催する『HELLO!SHIBUYA ~それは、まだ生まれたばかり。』というイベントの中の企画のひとつだ。
「オウサム」なんて、昔は山から下りてくる小僧ぐらいなモノだったんだけど、最近は日本人の間でもチラホラ「Awesome」なんて単語を目や耳にするようになった。
次はイギリス式の「Lovely」と「Blimey(ブライミー)」に番が回ってくればうれしいな。
今日もそんなオウサムなライブのレポート。司会者のご挨拶につづいてステージに登場した2人。Li-sa-XYuki。今回のライブの件で事前にYukiちゃんから連絡があり、「今回は会場の都合でキャビネットを持ち込まず、ラインを使うことになっているんですがどうしましょう?」という本番当日に使用するギター・アンプの相談を受けた。
Yukiちゃんといえば、トレードマークの青いバラをあしらったJVMのハーフスタックがシンボルですからね。
そのスピーカー・キャビネットが持ち込めない。 ハイハイハイハイハイ、待ってました!
ゼンゼン困りませんよ~!…というワケで私はこう答えた。
「ナニをおっしゃっているんですか?あなたには『愛器JVM』があるでしょう?」と。
下がこの日Yukiちゃんが使ったJVM410H。
普通にギターからJVMにケーブルが差し込まれていて、スピーカー・キャビネットがないだけで他は何の変わりもない。
この話の「ウラ」はJVMの裏にある。
赤い矢印のところね。
コレはJVM自慢の「EMULATED LINE OUT(エミュレイテッド・ライン・アウト)」の端子。
ココからミキサー卓へ直接信号を送って、会場の上下(かみしも)にセットされたBOSEのスピーカーを鳴らしたというワケ。
「emulate」というのは「マネる」とか「競う」とかいう意味。
つまり「スピーカー・キャビネットを鳴らしているかのようなナマナマしい音がラインで得られますよ~」という意味。
ホンマかいな?
はい、このLINE OUTはパワーアンプ段直前の信号を取り出していて、言い換えると、それは純粋に真空管のプリアンプで作った音なので、デジタルで作った音声とは全く異なり、ラインでもやっぱり音ヌケがゼンゼン良いのです。
Yukiちゃんもその音質には大満足!
これからは家で録音する時にもこの機能を活用する…なんて言ってくれたけど、アータ、JVMって発表してから15年も経つんですよ!
ナンだってこんな機能をJVMに搭載したのかというと、サイレント・レコ―ディングのためがひとつ。
そして、海外ではライブの時にキャビネットをマイキングした音とラインの音をミックスすることが珍しくないということがもうひとつの理由。
発売した当時はまだSNSも普及しておらず、『Marshallロードショウ』というクリニックの中で実演込みで何度も何度も説明したんだけど、日本では全くと言っていいほど受け入れられなかったね。
皆さん全く興味がないようだった。
それが!
皮肉なことにデジタル・テクノロジーが跋扈するようになった今、こうして注目されているんだからオモシロイじゃないか。
さて、オウサムな2人がショウのオープニングに選んだ曲はオリアンティの「Highly Strung」。
Li-saちゃんがオリアンティのパートを…
そして、Yukiちゃんがスティーヴ・ヴァイのパートを受け持ってノッケからガツンとカマしてくれた!「Highly Strung」というのは「ひどく緊張している」という意味。
そういえば元Genesisのギタリスト、スティーヴ・ハケットに『Highly Strung』というアルバムがあったナ。
スティーヴ・ハケットもMarshallの1987を愛用していた。
来日した時にMarshallの販促品のポーチをプレゼントしたらメチャクチャ喜んでくれてうれしかった。それと…1955年公開の『エデンの東(East of Eden)』。
ジェイムス・ディーン扮するキャルが気に入らないことがあってプリプリしながら歩いているところにオジサンが話かける。
ところがイライラしているキャルは悪態をついて歩み去ってしまう。
するとそのオジさんはそんなキャルを指してこう言う「Mmm…high strung!」。 それにしても、ゼンゼン「Highly Strung」な様子はありませんナァ。
2人とも余裕シャクシャクの堂々たる弾きっぷりがお見事!
司会の方の演目紹介に続いてスイスイと次の曲に移る。
今度は2人のお気に入りのアニメソング。まずはLi-saちゃんのチョイスで『ドラゴンボール』から「CHA-LA HEAD CHA-LA」。『ドラゴンボール』はYukiちゃんも大の好物だから楽しそう。
コレの邪魔をするとYukiちゃんの「逆鱗」に触れることになるゾ。しかしLi-saちゃん、しばらくお会いしない間にすっかりレディになっちゃってビックリ!
Li-saちゃんに初めてMarshall Blogにご登場して頂いたのは『NAONのYAON 2017』のレポートの時のこと。
小学生だったのかな?そしてYukiちゃんは「ルパン三世のテーマ」をチョイス。
「ルパン」はYukiちゃんのオハコだけあって水を得た魚のような流麗なプレイを見せてくれた。
しかし、Li-saちゃんはギターの腕前の成長も留まるところを知らんナァ。我々世代は『ルパン三世』のエンディングの主題歌の歌詞で「ワルサーP-38」というドイツのピストルの名前を覚えたのです。
もう半世紀近く前の話です。3曲終わったところでトーク・コーナー。
司会の方の質問にテキパキと応答する2人。
まずは2人の出会いから。
「今日はメチャクチャ楽しみにして来ました。
お客さんがいらっしゃるのとそうでないのとは全然テンションが違いますので、皆さん、お越しいただきましてどうもありがとうございます!
Li-saちゃんに初めて会ったのは上海で毎年開催されている楽器展示会の『MUSIC CHINA』の時です。
それまでにも音源でやりとりをしてたので、音の方はそれ以前から耳にしていました。
リズムもすごいし、とにかくウマい。
それがまたこの1年2年でグッと大人になって…」
「Yukiさんはいつお会いしてもキレイで…ホントに超美しくて…それが第一印象です。
本当にオーラが全然違うんですよね。
メチャクチャ余裕で弾くし、尊敬しかないですね」この日2人が着用した衣装もフィーチュアされた。
デザインを担当したのはYouTuberとして活躍するかたわら、中目黒のセレクトショップ・オーナーとして活動する「めぐさんTV」。
この場の雰囲気にベスト・マッチしていた。 最後に司会の方から「現在のマイブーム」と「皆さんへのメッセージ」を問われて…
「心理学とか、量子力学とか、そういう本を読みあさってます。
私が参加しているD_Driveは8月に『DYNAMOTIVE』という世界リリースのセカンド・アルバムをイギリスのMarshall Recordsから発表しました。
是非D_Driveのライブにも遊びにいらして頂きたいと思います。
そして、またLisaちゃんと共演できたらうれしく思います。
そんな機会がありましたらまたお越しくださいね!
よろしくお願い致します」「私も今、物理とっています!
今日はお越し頂きまして本当にありがとうございます!
初めてYukiさんとライブが出来てメチャメチャ楽しいですし、今から弾く曲もメチャメチャ盛り上がると思いますので楽しみにしていてください!
今日は最後まで楽しんでお帰りくださいね。
よろしくお願いします!」
Li-saちゃんが「メチャメチャ盛り上がる」と紹介した次の曲は濃密なハードロックのメドレー。まずはVan Halenの「Jump」。途中、バッキング・トラックがジャンプするシーンもあったが、2人は全く動じず最後まで集中力バツグンの演奏を見せてくれた。オジー・オズボーンの「Crazy Train」。Europeの「♪ファイナ~ルカウンダ~ン」。
かつて「ウーパールーパー」と曲を紹介されて全くわからなかった「Trooper」。
Iron Maidenね。2人のハモリがビシっとキマる!♪デロデロデロデロデロデロデ、ジャジャ~ン。
私が中学2年生の時…つまり46年前に流行ったKISSの「Detroit Rock City」。
2人でツノを突き合わせております!Mr.Bigは何度も観たし、武道館で写真も撮らせてもらったけど、この曲のタイトルは一生覚えられません…「Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)」。
Li-saちゃん、ポールにはナイショにしといてね!Metallicaの「Master of Puppets」。最後をナニで〆るのかな?と思っていたらJudasu Priestの「Painkiller」!
まさに「怒涛」という言葉がふさわしい迫力の8曲メドレーだった。
演奏の後はお待ちかねの撮影タ~イム!
まずは上手からお願いしま~す。
続いて下手~。
最後は正面お願いしま~す。
短い時間ながらギターの魅力に満ち溢れた充実したショウだった。
次の機会が訪れることを楽しみにしています。JVMのラインの素晴らしいラインアウト・サウンドもタップリと堪能することが出来ました!Li-Sa-Xの詳しい情報はコチラ⇒Official Twitter
Yukiの詳しい情報は下の『Marshall Music Store Japanからのお知らせ』をご覧ください。
■□Marshall Music Store Japanからのお知らせ■□
D_DriveのSeijiとYukiのビデオがイギリスで人気のギター・雑誌『GUITAR WORLD』のウェブサイトに登場しました!
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GUITAR WORLD PLAYTHROUGH
このビデオの曲が収録されているD_Driveのインターナショナル・アルバム第2弾『DYNAMOTIVE』を絶賛販売しております。
おかげさまで、中身もジャケットも皆さまから大変好評を頂戴しています。コチラはリード・チューンのひとつ「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive official website
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