リアクションザブッタ『Scarlight』レコ発ツアー
去る11月2日に新しいミニ・アルバム『Scarlight』を発表したリアクションザブッタ。コレはそのレコーディングの時のようす。収録されたのは全部で6曲。レコーディングでもMarshallが大活躍。
健太郎くんが使用したのはJCM2000 DSL100。発表から96時間後、その『Scarlight』を引っ提げてのツアーが始まった!
もちろんツアーのスタートはいつもココから。
そういえば「悲しいとき~!」とかいうコンビをスッカリ見なくなったナ。ツアーのスタートはブッタのホーム、西川口Heasrts!佐々木直人大野宏二朗そして、木田健太郎。今日はES-335を提げてのスタート。
背後にはもちろんMarshall!健太郎くんがステージで愛用しているのはMarshallが創立25周年を記念して発表したモデル「Silver Jubilee 2555」。
健太郎くんはグレイのカバリングをまとった同シリーズの4x12"スピーカーキャビネット「2551A」も所有しているが、この日は1960Aを組み合わせた。足元のようす。
健太郎くんはエフェクターを使ったサウンドを大変上手に曲に組み入れるので。コレらはとても重要なアイテムだ。早速『Scarlight』から1曲。
最後に収録されている「Ready?」。ノリのよいポップなマイナー・チューンで…ツカミはOK。アッという間に場内は「ブッタ色」!「さぁ~、楽しんでいこうか!」 2曲目は『Scarlight』に先行してリリースされた「オンステージ」。
健太郎くんが奏でるキレの良いオクターブのイントロでスタート。一度聞けば耳に残る親しみやすいメロディ。そう、若いウチはドンドン「あがいて」、「もがく」もんです。
そしてアッという間に「若者」の時期が終わるから。
もがけるウチにもがきましょう!ギター・ソロ。
3連の必殺フレーズがキマった!「西川口Hearts最高だよ!まだまだ行くよ!」続けた3曲目は「Yadorigi」。今日のオープニングを飾った「Ready?」もそうなんだけど、こうしたファンク・テイストのマイナー・チューンはブッタのひとつのトレードマークだね。どの曲もサビの展開が楽しみなのだ。そして、健太郎くんのバッキング。
アノ手コノ手で曲想を膨らませる手腕は大いに評価されるべきだ。「『Scarlight』リリース・ツアーの初日に来てくれてありがとう!
11月2日に新しいミニ・アルバム『Scarlight』リリースしました~‼
聴いて来てくれた方も、まだこれからもっともっと聴きたいよ~という方も、そして、まだ聴いてないよって人も、今日という日にその『Scarlight』を積み込みたいと思ってますので、存分にライブを体感して、その気持ちでまた聴いてもらって…っていうよい循環で楽しんでもらいたい思っています。
最後までよろしくお願いしま~す!
そちらはどうですか?」 「今日を迎えられて本当にうれしいです。
存分に楽しんでください。よろしくお願いします!」宏二朗くんのカウントではじまった次の曲は「ドラマのあとで」。ああ、早くも出てしまったか…。
この曲、ダメなんだよね…泣けて、泣けて。
私自身はこの曲の主人公のような経験はしておりませんが…ナゼか何度聴いてもグッと来てしまう。
こうしたポピュラーソングを聴いて涙を流したのは太田裕美の「木綿のハンカチーフ」とビートルズの「She's Leaving Home」以来だ。
カメラを持って「Marshall」のロゴついた服を着たオッサンをブッタのライブ会場で見かけたら、この曲の時にはそのオッサンを見ないようにしよう。
「汚いオッサンの涙」なんてまっぴらゴメンでしょうから。今回はコレでやられた。
「♪このままいけば多分キミは ボクが連れていけなかった夜景の見えるレストランで 指輪をもらってしまうんだろう」
この時、直人くんが客席に手を差し出して指輪を見せやがんの!
おかげで、オッサンは号泣よ!
こういうことはヤメてくれ!
涙をこらえるのにアタマが痛くなって仕方ない。
やはり感動するのはサビの主人公が後悔しまくるシーンだよね。
どこで感動するのかコード進行をコピーしてみた。
こんな感じ。
B|Db|Bbm|Ebm|Abm|Db|Gb|Gb||
B|Db|Ddim|Ebm|Abm|Db||
曲のキーがGbなので、4度から始まって「逆循」みたいな雰囲気を出しているのが魅力のひとつ。
8小節目の「B」をクイにしたのがとてもいいアクセント。
そして、11小節目にdimコードを持って来たのが効果絶大。
コード進行が歌詞の情景とピッタリと合っているのね。
それと、ひとつのパターンが14小節でできていて、普通より2小節短くしていることで物語にスピード感を与えている…ように聞こえる。
こうして歌詞とメロディと編曲と歌声と演奏が絶妙に組み合わさるとこういう名曲・名演が生まれる。
世界にはそういうモノを256個作り上げたバンドがある。
それがビートルズ。
あ~、アタマ痛て。
2018年のミニ・アルバム『Single Focus』から「You」。
この曲も「♪違うよ」がとても印象的。
そして、やっぱりディミニッシュ・コードを巧み使いこなしているのが他のバンドとは違うよ。
レスポールに持ち替えた健太郎くんのギターに…直人くんの歌が被さる。
アダルトな雰囲気。曲は『Scarlight』に戻って「Curtain Call」。
暴れるばかりでなく、こうしたシットリした雰囲気の曲の宏二朗くんのドラミングもすごくいいな。
ファンク・ストラミングを続けながらワウワウ・ペダルを踏むソロ。
ホント、この人のギター・プレイングのアイデアが豊富なのよ。「『Scarlight』リリース初日に来てくれてありがとうございます。
楽しんで頂けてますでしょうか?
タオルも身に着けてくれていたりしてうれしい限りでございます」
「紫のタオルがもうすでにチョット品薄になりつつあると言うことで…ヨカッタね。
お気に入りのグッズを手にしてもらえるのはうれしいっす」
「この『Scarlight』リリースツアーはワンマンも含めると全部で8か所で開催します。
コロナ禍から少しずつライブってものが復活してきたよ。
オレたちも以前は3か所とか5か所とかしかできなかったけど、8か所でできるようになってきて、やっと全国のみなさんにも会いに行けるようになってきました。
新曲も作って披露するから、バッチリ目撃してもらいたいなと思います。
今回のツアーもココから回り始めるワケだけど、12月25日の代官山UNITがこの旅の最終地点です。
クリスマスの日に一緒に良いグルーブを奏でたいと思いますんでよろしくお願いします。
『Scarlight』に関しては結構いろいろとSNSで発信して来ましたが、今日はライブなんで言葉ではなく、曲でガンガン届けていきたいなと思っています。
最後までどうぞよろしくお願いします!」貫禄のあるジャズ・ベースに持ち替えた直人くん。
♪バカチコバカチコと胸のすくようなスラップを披露!そのスラップべースと完璧なコンビネーションを作る宏二朗くんのドラムス!
気持ちいい~!曲は『Scarlight』収録の「Loopy」。このギターがいいんですよ。
♪テケテケテケテケッテ~ってヤツ。
よくこんなフレーズを入れることを思いついたな…。『Scarlight』の音源を健太郎くんから聴かせてもらった時、「ああ、この曲はライブでは演らないな…」と思ったわ。
だって、ライブ・ステージでこんなベースを弾きながら歌うなんて芸当はラリー・グラハムでもフィル・リノットでもできないでしょう。
すると…このライブの当日、開演前にもらったセットリストを見ると「Loopy」が入ってるじゃないのよ!
直人くんに「スゲエな!今日『Loopy』を演ってくれるの?!」と尋ねると「あ~、練習中です!」との答え。
「練習?」…イエイエ、本番は完璧でしたわ。
天才だわ、この人。本当にカッコよかったからもう1枚写真を載せておこう!ツアーの初日公演ももう後半。
『After drama』から「リード」。健太郎くんの弾くイントロの躍動的なメロディが会場の温度をグイっと上げる!
後半の盛り上がりをリードするのに最適な1曲!「あなたに会いたい…でも会えない時に書いた曲です。
『Seesaw』という曲をやります」「♪飛べ~」
ココも一緒に歌いたくなっちゃうね?
宏二朗くんのスネアのアオリが最高にドラマチック!「『Scarlight』ツアーの初日…アッという間に次で最後の曲となります。
アルバムの表題曲の『Scarlight』という曲があります。
元々、ボクの頭の中で生まれた言葉で、『Scarlight』という響きがお気に入りなんです。
『scar』というのは『傷』という意味で、『light』は『光』という言う意味です。
それらを組み合わせた言葉としての意味は…やっぱりこうして生きていく上で傷つくこととかある。
それで、苦しくて前が見えなくなって誰に相談していいかもわからないぐらい1人で閉じこもってしまう。
ボクもあまり強い人間じゃないのでそういう時がありました。
でも、そんな時をなんとか乗り越えてまた振り返ってみたら、あの時に助けてくれた人がいたな~…と思ったりするワケです。
あの時はこんな音楽に助けられたとか…。
自分は少しでも傷ついたことで気がついたことがあって、その時に人に優しくなれたかな?
そういうことを歌にしました」 「この『Scarlight』というアルバムは全6曲ですが、例えば『傷』だけを歌ってる曲もあれば、表題曲みたいに2つのことを歌っている曲もあります。
でも、1つの筋が通っているアルバムですので、ぜひ聴いて頂きたいと思っております。
ボク自身、たくさんの周りの優しい人たちに助けられて今ココに立ってます。
なんとか形にしたこの歌を『ありがとう』という気持ちを込めて最後に歌いたいと思います」今回リリースした『Scarlight』からタイトル・チューンで本編を締めくくった。コレもサブドミナント・マイナーをうまく利用したコード進行が独特の世界を創り上げていますナァ。
とってもいい曲だと思う。
リアクションザブッタの新しいマスターピースのひとつになることだろう。
「ツアーの初日が無事に終わりました。ありがとうございます。
やっぱ新しいアルバムを披露するのって緊張するね。
でも気持ちよかったです!ありがとうございます」
4年前から始まったという健太郎くんの「物販紹介コーナーinアンコール」。
この日、ご来場いただいたお客さん全員に「Scarlight」の歌詞が載ったポストカードが配布された。
このポストカードはライブ会場によって変わるシステムだそうです。
「こんなバンドですけども、曲ってツアーを回っていく度にどんどん育っていくんですよ。今日初めて演った曲に反応して頂いて、オレたちもみんなと一緒に育っていきたいと思っています。
そして、12月25日のワンマンのツアーファイナルではもっとスゲーことにしたいと思ってる。
ゼヒ遊びに来てください!
じゃあ最後1曲演って終わりにしましょう。
今年に入ってオレたちに大きな夢をくれた曲です。
この曲も昔ドシャブリだったころの自分を今迎えに行く…っていう曲です。
全部抱えきれなくてもいいから。少しでも過去の自分と手をつなげるように書いた曲です。
今日はどうもありがとうございました!」アンコールに選んだ1曲はもちろん『Scarlight』から。
以前からライブで取り上げているアルバム・リード・チューンのひとつ「虹を呼ぶ」。
アンコールを含めて全11曲。
密度の濃い演奏とお客さんからの抜群の反応を受けてツアーがスタートした!
そして、今その真っ最中!
ロビーのようす。
カラフルなチラシはツアーの案内。
行く先々で対バンが入れ替わる仕組みだ。
次回は12月2日の横浜BAYSIS。
お相手は…お、先日Marshall Blogに登場してもらった神奈川県立瀬谷西高校OGの「桃色ドロシー」。
それと、ドラムスの翔太朗くんにウチのNATALドラムスを使ってもらっているMAGIC OF LiFE。
栃木のフェスは楽しかったナァ。
ウ~ム…観たいナァ!
リアクションザブッタの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
***Marshall Music Store Japanからお知らせ***
Marshallの本拠地、イギリスにもリアクションザブッタと同じくトリオで実にいい音楽を作っているバンドがいます。
その名はPress to MECO(プレス・トゥ・ミコ)。
こんな感じ。
<Gold>
<A Test of Our Resolve>
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