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2022年9月14日 (水)

D_Drive x soLi ~『DYNAMOTIVE』発売記念ライブ<前編>

 
D_DriveとsoLiのダブル・ヘッドライナー。
Yukiちゃん復帰後の初の関東圏ライブ。
場所は初台THE DOORS。
メチャクチャ久しぶりにお邪魔したわ~。
D_Driveはココが初めてだったんだって!
意外だわ~。
10vそして、この日は2枚目のインターナショナル・リリース・アルバム『DYNAMOTIVE』のライブ会場での初売り!53000x3000 …ってんでグッズ色々!41ナニはさておき、まずは前日に世界リリースされたニュー・アルバム『DYNAMOTIVE』。
会場で販売しているのは20ページのブックレットと帯がついた国内盤バージョン。Img_2686 お!コレはいい!43『DYNAMOTIVE』のスリーブ・デザインをあしらったTシャツ。
やっぱりね、このデザインは海外でも大変評判が良くて、デザインの国、イタリアの人にホメられちゃったのはうれしかった。
絵柄の大きさもベスト・マッチじゃない?
こういうアイテムは黒に限る…

45 と思ったら白もすごくいいわ!
Chiikoちゃんおススメの白…とてもいい感じです。46背面にはD_Driveロゴが入っている。47さて、ライブ。
1曲目は『DYNAMOTIVE』と同じく「Red Light, Green Light」。
「だるまさんが転んだ」でフリーズ。
メジャー9thのサウンドが鳴り響く。
40_2でも転ばないのはこの4人。
たとえ転んでもすぐに起き上がり続けて13年!

Seiji50vSeijiさんのMarshall。60vYuki
復帰おめでとう!70v_2YukiちゃんのMarshall。80v_2Toshi90vToshiくんのEDEN。100v_2Chiiko110v_2ChiikoちゃんのNATAL。120_2そのドラマ仕立てのイントロからChiikoちゃんのスネアドラムが静寂を切り裂くと…0r4a0398 典型的なD_Driveサウンドが容赦なく飛び出してくる!130_rlgl最初の主題を奏でるSeijiさん。
ん~、カッコいいメロディだ。140v続くYukiちゃんが弾くメロディも相当オモシロイ。
こんな旋律、そう簡単にヨソじゃ耳にできないよ。
150v_2曲の中盤にはリズム隊がフィーチュアされる。
Toshiくんの大蛇がうねるようなソロ。170vそして竹を割ったような切れ味のよいドラム・フィル。
「竹を割る」というより「竹を粉々にする」かな?180vそして、第二主題に戻って曲は幕を下ろす。
この曲はSeijiさんが「イカ・ゲーム」にインスパイアされて作った曲なんだけど、何でもこの「イカ・ゲーム」ってのはエミー賞をいくつか獲ったんだってね。
ずっとSeijiさんに「観ろ観ろ」とプッシュされているんだけど、さすがにセガレのNetflixを拝借して観てみようかな?
あ、エミー賞を獲ったからではありませんよ。
アカデミー、トニー、グラミー、エミー…今のアメリカのこうした賞に権威なんてコレぽっちもないと思っているので…。
こうしてみると、全部「〇〇ー」だね。
『イカ』はあのヘンなペコちゃんみたいヤツに興味があったりするのです。
160_dim
そして1拍置いて「Begin Again」。
ココは「続けて」ではなく「1拍」。
200_ba2020年にシングルとして発表されたこの曲も今ではもうスッカリD_Driveのスタンダード・ナンバーになった。210v『DYNAMOTIVE』をお聴き頂ければおわかりのように、まるで組曲のように「Red Light, Green Light」から続ける秀逸な曲順はバンドのアイデアだ。
220v私がこのアイデアに大賛成したのは、フランク・ザッパの『One Size Fits All』の最初の2曲が頭に浮かんだから。
「Inca Roads」と「Can't Get Afford No Shoes」の曲間もこんな感じ。
でも、この処理にはチョット苦労した。
ミキシング後のデータをイギリスに送り、希望の曲順を伝え、「1拍分のブランクを入れて最初の2曲をつばげて欲しい」と頼んだんだけど、意味が伝わっているかどうかがどうも怪しかった。
そこで、私がその2曲の間に1拍分のブランクを入れてつなげたサンプル音源を作って送ったところバッチリと処理してくれた。
こんなことをやるのでひとつひとつにエラく時間がかかるのよ。
でも、問答無用でカッコよく仕上がったと思う。
225v_tu
<暴露コラム:私のインタビュー>
今月の9日発売のヤングギター誌にSeijiさんとYukiちゃんのインタビューやギター・スコアが掲載されて派手に『DYNAMOTIVE』がフィーチュアされている。
ありがたいことです。
でも、インタビューに目を通すと「オイオイ、タマには私の話も聞いてくださいな!」と言いたくなっちゃったりして…ココだけの話よ。
特に曲の長さのところね。
ハッキリ言って、間に入った私はコレには苦労しましたよ。
Marshall Recordsは何とかD_Driveを世界のヒノキ舞台に上げてあげたいと日夜考えているワケ。
そのためには、どうしても世界のリスナーの好みのテイストを音楽に取り込むことが欠かせない。
だから連中は思いつきで「曲を3分の長さにしてください」と言っているのでは全くないワケ。
連中はビートルズやレッド・ツェッペリンを生んだ国のプロ中のプロですからね。
ブライアン・エプスタインやシェル・タルミーやガス・ダッジョン等の偉大なイギリス人音楽プロデューサーがやって来たことを熟知しているから、ココは言うことを聞いておいた方がいいにキマってる。
そもそも私はMarshallの人間だからして、「じゃ、曲は4分内に収めて欲しい」とMarshall Records言われれば、それをD_Driveに伝えないワケにはいかない。
でもSeijiさんがイヤがることは話す前からわかりきってる。
SeijiさんとはD_Driveがデビューする前からの長い付き合いで、音楽的にナニをやりたいのかが大体わかっているからね。
Seijiさんの意向も尊重してあげたいし、Marshall Recordsのアドバイスには従っておくべきだとも思うので、間に入って両方に何度も何度も説明したよ。
とにかく相手は世界だからね。
もちろん日本のリスナーが一番大切なんだけど、ココは「この曲は秋田や新潟でウケるんですよ!」なんてこともやっていられないワケ。
そこで曲の長さだけでなく、曲のアイデア他、様々なことをSeijiさんと打ち合わせて、その結果をイギリスに報告して…と、こんな作業を1年近く続けた。
両方ガンコだったわ!5marshall_records_logo_square_black インタビューを読むとSeijiさんがMarshall Recordsの指示にガンとして従わなかったという風に見て取れるかも知れないけど、とんでもない!
結果として、ナンダカンダでSeijiさんは文句ひとつ言わず私の指示を受け止めてくれて、4分以上の長さになっても相手が納得するクォリティの曲を作ってくれたし、言われたことを何でも適格にこなしてくれる優等生のYukiちゃんは、リクエスト通りに短くてカッコいい曲をバッチリと作ってイギリス・チームを唸らせてくれた。
私は双方鼻タカダカでしたよ。
Marshall Recordsもアーティストの意志を尊重してくれた。

そうして無事に完成にたどり着けたのは、最終的には2人が作る曲のクォリティの高さと4人の完璧な演奏パフォーマンスのおかげだ。
一方、前作の『MAXIMUM IMPACT』時とはゼンゼン異なる様子に、私は本場の音楽ビジネスに対する考え方や姿勢をさらに学んだような気がする。
我々がやっていることは「音楽遊び」ではない…ということ。
今では「世界が身近になった」と勘違いしている人が多いようだけど、「世界」というのはナニからナニまでそんなに簡単なものではない…ということ。
そして、とにかく彼らが一番大切にすることは「オリジナリティ」である…ということを再確認した。
ま、こんな裏話をアタマに入れてインタビューをご覧頂くのもオモシロイかも。
5ygそして、誌面と連動して2人が弾く「Red Light, Green Light」のビデオも公開しているのでお見逃しなく。


ショウは3曲目に進む。
Toshiくんのベースが唸りまくる中…0r4a0131フロント陣が立てた親指を掲げるのは「Thumbs Up」。240_2「♪指圧の心は母ごころ 押せば命の泉湧く」ってね。250v_2「Begin Again」とほぼ同時期にシングルで世界配信された1曲。
260_2この曲でもリズム隊のソロがフィーチュアされる。0r4a0134D_Driveの曲はどれも民主的だ。280v_2次から次へと出て来る印象的なメロディは音楽のローラー・コースター!
私は何度聴いてもこの曲には興奮しちゃうわ。
230_tu「皆さんこんばんは、D_Driveで~す!
ついにsoLiさんとご一緒できる日がやってまいりました!
皆さんご来場ありがとうございます。
去年、私はISAOさんや沙織さんと『Shred RACERS ONLINE F3』というイベントでご一緒させて頂きました。
今日はこうしてD_Driveの対バンをして頂けるということで、もうメチャメチャ楽しみにしてきました。
最後までよろしくお願い致します!」
290_2「D_Driveは昨日、8月26日にニューアルバムの『DYNAMOTIVE』をリリース致しました~!
メチャクチャ久しぶりのオリジナルアルバムです。
Marshall Recordsからのファースト・アルバムだった『MAXIMUM IMPACT』は世界デビューするまでの既存の曲をリマスタリングやリミックスして、トシくんのベースを入れて、という形でリリースしたワケなんですけど、『純オリジナルのアルバム』ということになると、2015年からご無沙汰ということになります。
それだけじゃなくて、東京都で演るのもメチャクチャ久しぶりなんですよ!
千葉へ行ったり、埼玉で演ったりとかは何度もありましたが、東京都内で演るのは実に2年半ぶり…。もっと経つ?
3年くらい経つんですか?…恐ろしや。
私達も久しぶりに東京都に来れたということで、テンションが高めになっております。
『DYNAMOTIVE』、もう聴いて頂けましたか?
今日は会場販売限定のブックレットが付いた国内盤バージョンを持って来ておりますのでどうぞよろしくお願いします。
この後もジャンジャン『DYNAMOTIVE』からの曲をお届けしようと思います!」
300v_2コレにはマジでビックリだったわ。
そんなに東京都内で演ってなかったのか!
なるほど…厚木、新横浜、本八幡、西川口…コリャ確かに東京都じゃないわ。
「東京ディズニーランド」みたいなもんだ。
そこで、前回東京都内でD_Driveが演奏したのはいつ&どこでだったかをMarshall Blog上で調べると、一番近いヤツで2019年7月16日のMorph Tokyoの『美女と金髪と野獣』が出て来た。
イギリスから帰って来た翌月。
コレの情報が正しければ確かに3年ぶりだわ。
確かなのは、このMorph Tokyoもすでに閉店してしまったということ。20_3 現在に戻って…
Yukiちゃんのファンク・ストラミングからスタートするのは「Wings」。
ココんとこ…以前だったら「16ビートのカッティング」と書くところなんだけど、コレは完全に和製英語だということがわかったので、もうヤメる。
ストラミングの「strum」とは「かき鳴らす」という意味ね。
ココには思い出があって、D_Driveの単独公演の時、プレスピットに入っていて猛烈にお腹が痛くなっちゃってね。
客席は満員で立錐の余地がないぐらいだったのでトイレに駆け込むことができず、脂汗をたらしながらカメラのシャッターを切り続けたことがあったのです。
何回かクライマックスがあったけど、ナントか持ちこたえたね。
300v_wgそこにCHiikoちゃんが加わり…
310_2D_Driveらしいヘヴィなパートに突入!305シャープなテーマ・メロディを奏でるYukiちゃん。330vToshiくんのベース・パートもフィーチュアされる。
ウン、インコになったつもりで弾いたというベース・ライン…鳥よりカッコいいぞ!
よく聴いているとメチャクチャかっこいいラインだ。
320v_2Marshall Recordsが「I Remember The Town」と並んで先行シングル・リリースを指定して来た曲。
ウ~ン、改めて聴いてみるとカッコいいな。
やっぱりMarshall Recordsの耳もパスタじゃないな…「壁の穴」という意味です。
関西の人にはわからないか?…と思ったけど、梅田と茨木に出店してた。340v_2今回のシングルとアルバムに合わせて発売した「Wings」グッズ。
水彩っぽく描かれたレモンちゃんとラムちゃんがフィーチュアされたポーチ。
なんか昔の絵はがきみたいなレトロな風合いでいい感じですな。
田中絹代か高峰秀子がバックからそっと出して来そうな…。
絵かと思ったら、コレ、実際のレモンちゃんとライムちゃんの写真なんだって。
ホントだ…よく見ると写真だわ。
黄色い方がレモンちゃん。
青い方がラムちゃん…「ラムネ」のラムちゃん。
ライムちゃんと間違えないように!345 Yukiちゃんのアルペジオから始まったのは、アルバムと同じ曲順で「U_Me」。Img_2852 Seijiさんが弾くサビのテーマがホンワカ響くと…350v_umChiikoちゃんの目の覚めるようなフィルが一気に雰囲気を変えてしまう。360v_2日本の陰旋法のリフから続けてSeijiさんがワーミー・バーをうまく使って奏でる最初の主題がとても印象的だ。370_2ギター2人がしみじみと歌い上げるサビのメロディもとても感動的だ。370vYukiちゃんも元気になってヨカッタ。0r4a0154 この曲は大人しいような顔をしていているけど、かなりトリッキーに作ってある。
後半でこんな和旋法のベース・フィーチュア・パートが出て来るなんて思わないでしょ、普通。
将来この曲を海外で演奏する時は、Toshiくんのこのベースに合わせて、Yukiちゃんが梅の柄の扇子を持ち出して日本舞踊を披露するというのはどうだろう。
マジ、マジ。
Yukiちゃんはバレエの素養があるんだし、絶対にウケるよ。
何なら浅草で扇子を探して来ましょうか?
380v_2ココまでがD_Driveの出番の前半。
『DYNAMOTIVE』からまずは5曲を演奏した。
  
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official website

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■□Marshall Music Store Japanからのお知らせ■□
 
Mmst_square 去る8月26日に発売したD_Driveのインターナショナル・アルバム第2弾『DYNAMOTIVE』絶賛発売しております。
おかげさまで、中身もジャケットも皆さまから大変好評を頂戴しています。53000x3000コチラはリード・チューンのひとつ「だるまさんは転ばない(Red Light, Green Light)」。

また長らく欠品しておりましたインターナショナル・アルバム第1弾『MAXIMUM IMPACT』も入荷しました!7_d_2 
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200_2(一部敬称略 2022年8月27日 初台THE DOORSにて撮影)