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2022年5月31日 (火)

【Marshall60周年記念イベント】Marshall HOOTIE


去る5月6日、予てよりレポートしていたMarshallの60周年を記念するイベントのひとつ『Marshall HOOTIE』が大盛況のうちに終了した。
今年で10年目を迎えたMarshallの生まれ故郷である「Hanwell(ハンウェル)」のフェスティバル、『HANWELL HOOTIE』の中での開催だった。10vイギリスで大人気のFrank Carter and the Rattlesnakesをヘッドライナーに迎えたラインナップ。
「hootie」というのは「パーティ」みたいな意味だそうだ。

Mh 開演前のステージのようす。
ステージのそでにはMarshallのロゴや60周年のロゴがあしらわれて「60th Anniversary」雰囲気を盛り上げる。
Img_5488会場はハンウェルの「Viaduct Meadow(ヴィアダクト・メドウ)」というところ。
「viaduct」というのは「陸橋」のこと。
下の写真の左の真ん中あたりに見える国鉄の陸橋がそれ。
一方、「meadow」というのは「牧草地」という意味。
キレイなところだわな~。
イギリスにはロンドンから数十分行ったロケーションにこんなところがいくらでもあるんだよね。
ビートルズの『With the Beatles』の中にポールが歌う「Till There was You」という曲がある。
あの歌詞の中の「sweet fragrant meadows(甘くてよい香りの草地)」の「meadow」がコレ。
ヤケクソにいい曲だよね~。
ちなみにあの曲はビートルズのオリジナル曲ではありませんからね…残念!
Img_5570
   
CRASHFACE(クラッシュフェイス)
 
「破壊した顔」?
おお!柳亭痴楽かと思ったゼ!Rt2 
さて、CRASHFACEのステージ…天気が良くてヨカッタね~!Stage CRASHSHFACEは2020年に活動をスタートさせたチャーリー・ヒントンとオットー・バルフォアのデュオ・チーム。Crash_face3パンク、ハードコア、そしてロック/メタルをミックスしたサウンドをクリエイトしている。Who6 音源を聴いてみると、芯の部分にどうしようもないぐらいダークな部分を感じる。
しかし、かなりバラエティに富んだ曲調がオモシロイ。Who1 影響を受けたのはNINE INCH NAILSとBRING ME THE HORIZON。
デヴィッド・ボウイとDEFTONES、とりわけMY CHEMICAL ROMANCEからの影響が大きく、「彼らはオレが最初で最後に夢中になったアーティストだ」とチャーリーは語っている。Crash_face1 パフォーマンスはもちろん大ウケ!Crash_face2 

HOT MILK(ホット・ミルク)
 
マンチェスター出身のエモ・パワー・ポップ・バンド。
フロントマンのジム・ショウとハン・ミーが2016年にマンチチェスターのノーザンクォーターで知り合ったのがバンド結成のキッカケ。
下がそのマンチェスターのノーザンクォーター。
なかなかにゴチャゴチャした楽しいエリアだった。Img_0404HOT MILKは「悲しい歌をハッピーなメロディで歌う」、「家族と親切第一」、「誰をも招くことができるオープンでウォームな地球づくり」を標榜するありがたいバンド。

Hot_milk3 中心人物のジムとハンのツイン・ボーカルが特徴。
ジムのパンキッシュな歌声とハンののびやかな歌声のコントラストが素晴らしい。Who5 「I Just Wanna Know What Happens When I'm Dead」なんて曲はとてもいいな。
なるほど「私が死んだ時になに起こるか知りたいだけ」か…「悲しい歌をハッピーなメロディで歌う」を実践している感じ?
このバンドはいいな。
写真を見ての通り、このバンドも盛り上がりに盛り上がったようだ。

Hot_milk1 Marshallのイベントだからして、もちろんステージ上のギター・アンプはMarshallしばり。

Hot_milk2  
朝晩はメッチャ寒いけど、5月のイギリスは気持ちいいからな~。
6月の20日あたりに向かってドンドン日が長くなっていく。

Img_5581_2  
次は…The Emmas。
曲は「Cheers!」。
  
ウソウソ、バンドではありません。
2人ともお名前を「エマ」さんとおっしゃる。
上のエマはこの写真他を提供してくれたゲイリーの奥さん。
かつてエマはジム・マーシャルの秘書をしていた。
2001年に『マーシャル祭り2』というイベントを開催した時、ジムが来日する予定だった。
ところが直前にニューヨークの同時多発テロが発生し、安全を期して急遽来日を中止することになってしまった。
その時に急いで電話をくれたのがエマだった…という思い出がある。
今でも会った時は大抵その話をします。
下のエマも社長秘書であり、「庶務」っていうのかな?…イギリスに行った時など、ありとあらゆる細かい世話をしてくれるありがたいお方。Img_5578  
LYONESS(ライオネス)

 
ハートフォードシャー出身のバンド。
「ハートフォード」といえば…『マイフェアレディ』でしょう?
「Hartford, Hereford, Hampshaire hurricanes hardly happen(ハートフォード、ヘレフォード、ハンプシャーでは滅多にハリケーンは起こらない)」ですよ。

Mfl我々世代は「ライオネス」なんていう名前を聞くとたとえ綴りは違っていたとしても、すかさず「♪ラララ ライオネスコーヒーキャンディ~」のメロディが口からでてくるのではあるまいか?
そして、「♪キャンキャンキャンロップ」、さらに「♪ほ~らチェルシーもひと~つチェルシー」と続くハズ。

Lc
LYONESSはGallowsとThe Ghost Riders in the Skyというバンドが母体となって結成されたチーム。Img_5496シンガーはギリアン・マクスェル。Lyoness2ギターはステファン・カーター。
ギリアンとステファンが中心となって音楽を作っている。Lyoness1 「カッコいいリフと極上のグルーヴが自慢」ということになっているようだが、なかなか凝った音作りをしていて、私なんかにはパンクパンクしていないところがとてもいいな。
ところどころハッとさせられるようなクラシックなロックのテイストが散りばめられているサウンドづくりもこのバンドの魅力だ。Who3 もちろんステージのドラム・キットはNATALね!Natal

向かって左が写真を提供してくれたゲイリー。
右はアメリカのライアン。
もう2人とも私ももう20年のお付き合いだ。
こういう写真を見ると無理をしてでも行っておけばヨカッタかな?なんて思っちゃう。

Img_5594_2 ライアンはなかなかの超絶ギタリストでしてね。
もうこんなの覚えている人も少なくなってしまったかも知れないが、下はMarshallが2000年にAVTシリーズとエフェクターを発売した時に制作したCD。
コレ、今にして思うに…名盤だわ。
大事に保管しておいてヨカッタ。
当時MarshallのインストラクターだったProcol Harumのジェフ・ホワイトホーンがオリジナル曲を用いてデモンストレーションしているんだけど、1曲だけライアンが自作の「dorkus malokus」という曲でAVT50Hのデモを演っている。
コレがスゲエんだ!
煙が出るようなシュレッディングで、当時はまだ会ったことがなかったので、「一体このライアン・ローズってどちら様?」と当時のMarshallの担当者に問い合わせたことを覚えている。

0r4a0536 

Frank Carter and The Rattlesnakes(フランク・カーター & ザ・ラトルスネイクス)
 
「rattlesnake」というのは「ガラガラ蛇」のことね。
ウチの下のセガレが大学の時に所属していたアメリカン・フットボールのチーム名も「ラトルスネイクス」だったわ。Rs3日もスッカリ暮れていよいよトリの登場と相成った!Img_5555フランク・カーターはLYONESSのところで出てきたGallowsのフロントマンだった。
このGallowsというバンドはイギリスではスゴイ人気だったんだね~。
ところが2011年に惜しまれつつ解散。
その後のフランクの動向は業界の注目を集めた。
フランクは音楽の趣向を変化させつつ、いくつかのバンドを経た末、The Rattkesnakesと共に2015年にハードコア・シーンに帰って来たというワケ。 

Fc1 その激しく熱情的な演奏はMarshall Hootieの最後を飾るにふさわしいモノだった。Img_5534私なんかがこのバンドの音を聴くとパンク・ロックの大きな影響を感じるんだけど、どうなんだろう?

Who4 それはフランクの歌い方によるモノか。
ロンドンのパンク・ムーブメントというモノがいかに強力だったかを実感する。
実際に私と同年代のイギリスの連中はいまだに大好きだもんね。
やっぱり本場はスゴイわけよ。
Img_5549Marshallの生まれ故郷にフランクの絶叫がこだまして興奮の「Marshall Hootie」が幕を下ろした。

Fc2 同じ「若手のバンド」といっても演ってる音楽が日本とは全く違うね。
HOT MILKなんてのはスゴくヨカッタ。
ホンモノを観てみたいと思ったよ。
日本人は昔のようにもう少し洋楽を聴けばいいのにナァ。
 
ひとまずコレでMarshallの60周年を記念するイベントのレポートは完了。
またナニかあったらお知らせします!
Img_5553

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 200(写真提供:Marshall Amplification plc & Gary Lovelock  Thank you very much for your cooperation!)