【Marshall Blog Archive】A Tribute To Randy Rhoads~ランディ・ローズ追悼イベント
ヤングギターの編集部から久しぶりに電話を頂戴したのが約2週間前のこと。
「またギタリストの連絡先の問い合わせかな?」と思ったら全然違う用件だった。
次号で「ランディ・ローズ没後40周年」という特集を編むので、12年前に開催したトリビュート・イベントの写真を使わせて欲しい…とおっしゃる。
アレってもう12年も前か!
しかし、よく私があのイベントの写真を撮っていたことを知っているな…と思ってその電話の主に理由を尋ねてみた。
すると…前のMarshall Blogに掲載したレポートをシッカリ読んで覚えていてくれたのかと思ったらさにあらず。
当日、私と一緒にいらっしゃったのだそうだ…アタシャ完全に忘れていたわ!
ま、12年も前のことだから是非もない。
何しろ今ではたった5分前にやったパソコンの操作法が思い出せないんだから!下がそのYOUNG GUITARの4月号。
100ページを超えるランディ・ローズの大特集だ!
しかし、日本人ってのはつくづくランディが好きですナァ。
『Blizzard of Oz』で彼がブレイクしたのは私が大学1年生の時だった。
こんな私でも正直カッコいいと思ったし、コピーもした。
この時はまさか将来自分がランディ・ローズのモデルのMarshallを取り扱うようになるだなんて夢にも思わなかったよ。見本誌を頂戴して驚いた!
お渡しした写真がその時の雰囲気を伝えるためにチョコチョコと使われている程度かと思ったら、ベースの人の写真で1ページ丸ごと割いているじゃないの!
ベースの人とは元Quiet Riotのケリー・ガルニ。
4ページにもわたるインタビューが掲載されているのだ。…ってんで、コリャいい機会だと思い、今となっては見ることができなくなってしまった12年前の記事を復活することにした。
と言っても、いつも通り昔の記事は写真も文章も見れたものではないので、98%ぐらい書き直し、写真も再度レタッチをして記事を組みなおすことにした。
「2022年マスタリング・バージョン」ということでご覧くだされ。
☆ ☆ ☆
ステージの上には当然ランディ・ローズのシグネチャー・モデル1959RRがセットされた。
Marshallのダニー・トーマスがアメリカのローズ家の倉庫で保管していた実際にランディが使っていた改造済の1959をスミからスミまで精査して忠実にコピーして組上げたモデル。
なつかしいな…取説に載っていたランディがMarshallの工場からルディ・サーゾに送った絵葉書の翻訳をしたりした仕事は楽しかった。
2008年の発売か…まだデジタル製品が跋扈する前で、まだギターの音が真空管のアンプから出されていたいい時代だった。
この日は、まずDESTROSEと中間英明さんのバンドが登場してランディゆかりの曲を演奏した。
その後に登場したのが当時10歳だった宮澤佑門(ゆうと)くん。
まずはトークでのご登板。オジーと共演した時のことやランディのお墓参りに行った時のことを熱く語ってくれた。
何しろ2008年8月4日に「世界最年少のプロギタリスト」としてギネスブックに登録された人ですからね。まぁ、この年でアメリカをツアーしちゃうぐらいの人だから、人前でしゃべるなんてことはナンでもない。
うまいのはギターだけじゃなくて、トークも絶品なワケ。
かつてのゴルフの石川遼くんとか、チョットぬるめだけど将棋の藤井くんとか、芦田愛菜ちゃんとか、何か一芸に超秀でた人は年齢に関係なくシッカリしゃべることができるね。
「えっとね~」だの「でもね~」だの、トロトロしたことは子供でも絶対に言わない。
こういう子は学者みたいに考えていることがアタマの中でガッチリと組み上げられているんだろうな。
えっとね~…あ、私の場合はボケているだけです。
このイベントの数日前、佑門3月15日付けの日刊スポーツでもドカンと紹介されていた。
彼はギターだけではなくて、油絵や歴史にも興味があるとのことで、好きな武将は徳川家康なのだそうだ。
当時ね。
今は誰だろう?
こんど本人に訊いてみよう。
…というのは、このイベントの後、祐門くんとは長い間没交渉になっていたのだが、数年前にSNSを通じて祐門くんが連絡をしてくれて、今でも時々連絡を取り合っているのだ。
現在、祐門くんは学業にいそしんでいて音楽活動の第一線からは退いているものの、ギターの腕を磨き続けている。
最近もSNSにELPの「Karn Evil No.9」のキース・エマーソンのソロをギターで弾くビデオを投稿していた。
そして、今回の記事に絡めてこんなビデオを紹介してくれた。
2年前に録ったモノ。
さて、ショウの方はというと…。
祐門くんのトーク・コーナーに続き、ランディへの黙祷を経て始まったのがお兄さんのケル・ローズのバンドのステージ。
演奏するのは当然ランディゆかりの曲たち。
ケルはボーカルズだけでなく、2日前のイベントではキーボーズの腕前も披露した。
魂を込めてランディのパートを弾くロニー。
メンバーたちの気合の入れようは、天国ランディに届けるために演奏しているかのようだ。
とりわけケルの渾身の歌声は観る者の感動を誘った。
子供の頃からランディとバンド活動していたというQuiet Riot時代の盟友、ケリー。
YOUNG GUITARのインタビューでしみじみとランディとの思い出を語っている。もちろん演奏は超エキサイティング!
そして、スペシャル・ゲストとして佑門くんが登場!
曲は「Crazy Train 」。
ギターだけじゃなく、歌も歌っちゃう。
もちろん英語よ。そして、ソロ。
見よこの勇姿!さすがオズボーンと共演を果たしただけあってまったく物オジーしない!ケリーとの息もピッタリだった!
佑門くんは今でもローズ家との関係を絶やさずにいて、3年前にWhisky A Go Goで開催されたランディのトリビュート・イベントでケルとお姉さんのキャシーと合流した。
その時の様子がコチラ。
さて、もう1人のスペシャル・ゲストは中間英明!さすが中間さん、まるで以前からこのバンドで活動していたかのような溶け込みよう!
今回はストラトキャスターではなく、会の趣向に合わせてフライングVで暴れまくってくれた。
右手にはMarshallのリスト・バンド!
ロニーともパートを分かち合い互いのランディへの想いをギターに語らせた。
ケリーのベース・プレイにも力が入る!
最後の最後まで力のこもったパフォーマンスを披露したケル。
中間さんは今月の21日、『Woman on the Moon』というショウに出演する。
ファンの皆さんはお見逃しなく!
詳しい情報はコチラ⇒月見る君想フ公式ウェブサイト
この日、何回「Crazy Train」を耳にしたかわからないが、出演者や集まった観客のランディ・ローズへの想いが伝わってくる心温まるイベントだった。
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(一部敬称略 2010年3月18日 SHINJUKU HOLIDAYにて撮影)