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2020年8月17日 (月)

『LIVE & TALK』のD_Drive Yuki

 

ビデオに使用するためのスチール写真を別にすれば、生きてギターを弾く人の姿を久しぶりに撮影した。
いざカメラを手にしたのはいいけど、シャッターがどこにあるのかスッカリ忘れてしまっていた…とまではいかないけど、と~にかくカメラとは長い間ご無沙汰だった。
一番最後に撮影したライブは1月のNAMMの時のことで、被写体はMrshallのブースのデモンストレーション・ステージで演奏するD_Driveだった。
そして、とうとうやって来た「復活の日」。
現場は『LIVE & TALK』という15日に放映されたインターネットの生配信番組。

107ケ月ぶりにレンズを向けたのは偶然にもD_DriveのYukiちゃんだった。
顔を合わせるのもNAMM以来。

30v何しろ「生放送」だからね。
放映時間に向けて着々と準備が進む。20番組のホストを務めるのは三谷佳之。
三谷さんは楽器系フリーマガジン「DiGiRECO」の編集長としてその名がよく知られている。
実は私、三谷さんとは20年を超える付き合いで、昔々、私が教則ビデオの仕事をしている時に、その通販ビジネスを申し出て頂いた。
「ハァ?ビデオの通販?そんなの当たり前じゃん?」と、きっと今の若い人は嗤うだろう。
トンデモナイ!
Amazonが出て来るはるか以前の話なのだ。
「VHS」っていうヤツ。
黒いケースの中に磁気テープが入っていてクルクル回るヤツ。
三谷さんにはずいぶんご熱心に取り組んで頂いて、今でも感謝至極なのだ。
ここ数年は楽器フェアやライブ会場で本当に時々お行き会いするぐらいであったが、それがまたこうしてYukiちゃんを通じて仕事でご一緒できるなんてとても喜ばしいことだ。

50放映時間がいよいよ迫って来た!
私はこの手の配信関係の現場ってのに初めてお邪魔したんだけど、妙な感じがするねェ。
映像や音声のテストをするにつれて緊張感は高まってくるんだけど、お客さんがいないので「ホントに本番なのか?」みたいな。55三谷さんのオープニング・トークに続いてさっそく1曲プレイ。

60今日は、ギターはいつも通りだけどMarshallは普通のJVM410Hと1960A。
「今なら空いているから」…と、Yukiちゃんは最後の最後までいつもの「Yuki's Blue Rose Special」の三段積みを新幹線に載せて持って来てくれようとしていたんだけど、持って来られてもコチラ側の取り回しが大変なのでナントカ説得して遠慮頂いた。

40v いつもはコレね。

11_0r4a0117 当然バッキング・トラックを用いての演奏。
Yukiちゃんはいつも弾いているパートをそのままプレイ。
ウ~ム、初めからなので、私もD_Driveと知り合って11年になるか…。
D_Driveとはずいぶん色んな場面にお付き合いして来た。
それだけでなく、音楽ゲームの発表会やら、NHKの「うたコン」やら、ケータイ電話の発表会やら、企業のパーティの余興やら、Marshallが必要な現場とあらば、Yukiちゃん単独の現場も何度もお手伝いして来た。
して考えてみると、それらの現場で演奏するのは人の曲を弾くことが多く、Yukiちゃん単独の場面でドップリとD_Driveの曲を弾くのを見たのはコレが初めてかも知らんな。
今までD_Driveの曲を演奏する時はたいていSeijiさんと一緒だったと思うんよ。
そういう意味ではレアなシチュエーション。

70v…ということとは関係なしにバリッバリいつも通り「Attraction 4D」を弾き進むYukiちゃん。

80v両手を駆使したテクニックで「Attraction 4D」の見せ場をアッピール。
85後で聞いたら、「生」ということでエラい緊張していたんだって。
どんな場面でもそれを感じさせないのが彼女のスゴイところ。
NHKホールでもパシフィコ横浜でも、はたまたロンドンでも上海でもアナハイムでも全然ヘッチャラに見えるの。
名前は出しませんけど、どんなに大物でも本番前は人が変わったように険しくなっちゃうアーティストさんもいらっしゃるんですよ。
本番が終わるやいなやいつも通りの優しい人に戻るんだけどね。
その点、D_Driveって4人ともいつもヘッチャラだわ。
本番前⇒本番⇒本番後=全部同じ。

S41a0085「トーク」のコーナーでは、三谷さんの質問に答える形で使用したテクニックを開設するYukiちゃん。
三谷さんはBlack Sabbathを愛するキャリアの長いギタリストなのだ。

90「わたしの速さについて来れる?」でおなじみ、Yukiちゃんは教則ビデオのヒットメーカーだからして、こうしたチュートリアルはお手のもの。

95プロフィールやD_Drive、活動内容についてのトークを経て2曲目のライブ。
Yukiちゃん作の「GEKIRIN-逆鱗-」。

100vYukiちゃんは演奏前に作曲のアイデアを訊かれ、「ドラゴンボール」をテーマにして「GEKIRIN」を作ったことを説明。
「ベジータと悟空が…」と三谷さんに説明していて、「あの、ベジータとかってわかります?」とYukiちゃん。
三谷さんは正直に「わかりません…」って。
そうですよね、わかるワケがない。
「ドラゴンボール」がテレビで始まった頃、我々はもう社会に出て働いてましたからね。
まだその頃、アニメは子供のモノだったんですよ。
ところがこの「GEKIRIN」、海外でも若い人に説明すると、その「ドラゴンボール」のことがバッチリ通じるんだよね。
ホント、「ドラゴンボール」と「ジブリ」のスゴさを実感するよ。
チョット脱線するけど布袋さんのバンドのドラマーのSteve Barneyは堺正章の「西遊記」が大好きで、学校から帰ってテレビで見るのをとても楽しみにしていたと言っていた。
イギリスでのタイトルは「Monkey」。
ただの「猿」だった。
でも「プロゴルファー猿」のことは知らなかった。
140
機材関係のトークがあって、続けて「Unkind Rain」を演奏。
海外でも人気のあるバラード曲だ。S41a0028『Maximum Impact』の紹介もバッチリ。
収録曲の由来を訊かれて「コメント書き込んで下さい!」とブラウン管の向こうで見ているハズのSeijiさんに助け舟を求める場面も!
スゴイ世の中になったもんです。
「ブラウン管」なんて言っているようじゃダメだね。
コレ、何て言うの?
「パソコンの前」とか「スマホのコッチ」とか?130そして、最後の曲へ。150v今回の『LIVE & TALK』を締めくくったのは7月24日に配信リリースされたD_Driveの新曲「Thumbs Up」。
Seijiさんの作曲なんだけど、海外での評判もよく、モーツァルトやベートーベンの交響曲になぞるレビューも現れたのには私も驚いた。
他の人がやらないことをやるオリジナリティを尊ぶ海外の連中の芸術に対する姿勢を目の当たりにした思いだ。

11_tuddミキシング後のデータをアビィロード・スタジオに送ったりして、私もこの曲を何度も聴いているけど、Yukiちゃんのパートを単独で耳にしたのはこの時がはじめて。
フーム、「Yukiちゃんのパートってこうなっているのか…」と感心して聴いていたら、このドヤ顔をしてくれました。160タッピングやクリケット奏法を混ぜ込んで華麗に弾きこなしてくれた。

「Thumbs Up」のサワリはコチラ。


「Thumbs Up」のお求めはコチラ

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Website

170Q&Aや雑談のコーナーも交えて盛りだくさんで放映されたYukiちゃんの『LIVE&TALK』。
生配信は終わってしまったけど、アーカイブで見ることができるというので見逃した方はゼヒ!
 
『LIVE&TALK』の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

180そして、YukiちゃんといえばMarshall。
Marshallといえば、STUDIOもあるけど、今はCODE。
YukiちゃんがCODE25の使い方の先生をしてくれる『BREAk the CODE』をゼヒご覧あれ!


こういうのを書くのも久しぶりだったな~。
もう炊きたての新米に質のよい辛子明太子を頂いた時のゴハンのようにサラサラと筆が進んだわ。
やっぱりライブ・レポート書きたいね。
 

200 
(一部敬称略 2020年8月15日 都内某スタジオにて撮影)