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2020年6月22日 (月)

CODEをBREAKして、CRASHして、そしてDECODEする! <動画つき>

 
我々にとっては「see」も「watch」も「look」も「見る」で同じじゃない?
でも「単語が違えば意味やニュアンスが違う」のが当然で、同じ意味の「見る」をそれぞれの状況によって使い分けなければならない…と教わる。
そうでなければ「see」一発で事足りるにキマってる。
こういうところが海外での生活経験のない英語学習者にとってはなかなかの難関なんだよね。
「hear」や「listen」の「聞く」系も厄介だし、もっと悩ましいのは「言う・しゃべる」系で、「say」、「talk」、「speak」、「tell」等の正確な使い分けは、実戦では結構難しかったりする。「mention」とか、使ったことはないけど「utter」なんてのもあるわね。
でも、こうした基本動作を示す単語はどれを使っても通じないことは全くないので心配も無用。
ネイティブの人が正しく使っている場面に接して、密かに「なるほど…」と感心することはしょっちゅうだわね。
こうした単語の使い分けに関してはアメリカ英語よりイギリス英語の方が断然バラエティに富んでいてオモシロイしムズカシイね。
 
さて、いきなり場面転換してMarshallのCODEシリーズ。
おかげさまで世界的に大ヒットしております。
もう何回もやってるけど、「code」というのは「暗号」のことね。
それで、このCODEの魅力を日本でももっともっと広めたいと思い、この度Marshallの輸入販売元のヤマハミュージックジャパンさんのご協力を得て、『BREAK the CODE!~アーティスト直伝CODEサウンドメイキング術をマスターしよう!』と銘打って、Marshall達人によるデモンストレーション・ビデオをというシリーズでお届けすることにした。
今日はその予告編みたいな感じ。
Code_familyそこで脱線。
今日の記事は全部脱線みたいなもんだ。
Marshallの本社があるイギリスのブレッチリーには、その名も「ブレッチリー・パーク」という公園があって、第二次世界大戦中に連合軍を苦しませた「エニグマ」というドイツ軍の難攻不落の暗号はそこで解読された。
そこで、Marshallは地元の誇りという意味合いで「CODE」という商品名をつけたというワケ。Code_logo_negaちなみに日本ではよく「電源コード」みたいに「電線」のことを「コード」っていうでしょ?
言葉としては間違いではないんだけど、この「コード」という言葉、イギリスではこう使う。
下の写真はキングスクロスにある「カナル博物館」のトイレで撮ったモノ。
「緊急時にはコードを引っ張ってください」と「Emergency Alarm」という札がついたヒモを「コード」と呼んでいる。
オモシロいでしょ?
え?こんなことオモシロがってるのは私だけだってかッ?…マァな。
ちなみに…イギリス人はギターとアンプをつなぐ電線を「ギター・リーズ」、電源を供給する電線を「メイン・リーズ」と呼ぶ。
ギター用の電線を指して「シールド」と言っているのは私が知る限り日本人だけ。
「シールド」は日本の方言。
恥ずかしいのでやったことはないけど、海外ではまず通じないのではなかろうか。
「ギター・ケーブル」という表現が世界標準と私は見ている。
コレは私の経験だけど、昔々、年上の人たちが「シールド」という言葉を使っているのを耳にしてすぐに取り入れた。
なんか、こう、プロっぽい感じがして、それだけでギターがウマくなったような気になったたんだね。
あの頃が懐かしいわ。
どうでもいい些細なことに心血を注ぎたがる私は、Marshallに行けば「Guitar leads」という言葉を使い、NAMMに行くと「Guitar cable」という言葉を使うようにしている。11_0r4a0166ココで話が冒頭に戻る。
「Break the code」は「暗号を解読せよ」という意味になるんだけど、この「break」という言葉は「crash」という言葉にも置き換えることができる。
「Crash the code」でも「暗号を解読せよ」になる。
どっちにしようか迷った。
というのは、『イミテーション・ゲーム』というブレッチリー・パークを舞台にした映画でしきりに「crash」という言葉を使っていたからだ。
そこで、このシリーズのタイトルをつける時に冒頭に書いたことを同時に考えた。
この場合、「break」も「crash」も「壊す」という意味から「解読する」ということになるのはわかるけど、単語が違う以上、何かしら意味の違いがあるハズだ…と。
他に「decode」なんて単語もあるんだけどね。
で、考えていても答えが出て来るワケないのでMarshallの女性の友達に訊いてみた。
「"暗号を解く"という意味の動詞として、"break"と"crash"はどう違うの?」
答えイッパツ!
「おんなじよ~」
それだけ…。
そして、このCODEのビデオのシリーズのことを伝えると「"Break the CODE!"の方がいいわ。だってブレッチリーは"Codebreakers"のホームだから」ということになったとさ。05_2CODEはエニグマみたいにムズカシイことは一切ありませんからね~。
ビデオでは家でもガンガンならせるようにと、ギタリストの皆さんにはシリーズ最小の「CODE25」でお願いしました。

Code25_frontそれではデモンストレーターのウチのひとりである真壁雄太くんに、「予告編」ではないんだけど、「予告編」的に登場してもらいましょう!

雄太くんがビデオの中で触れている「CODEとGATEWAYがうまくつながらない時」はこのブログの左側からヤマハミュージックジャパンさんが作ってくれた取説に飛んでくださいね。

11_codegateさて、もうひとつ…。
とうとう行ってきたんですよ…念願のブレッチリー・パーク。

03『BREAK the CODE!~アーティスト直伝CODEサウンドメイキング術をマスターしよう!』連載記念に『イギリス-ロック名所めぐり』でレポートをお送りしたいと思っております…イヤだろうけど。
もうね、私、コレ大好きなのよ!05 

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